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 以下にある各コメントは、こちらの作業を紹介した「プロフィット日記2010」から抜粋した文章になっております。


本日はわざわざご足労を頂きありがとう御座いました!
こちらはBOSCOなるショップさんの自転車フレームで、25年前の物らしいです。それにしては綺麗ですね…。クロモリなのに錆が見当たりません。よほど管理が良かったのでしょう。有り難い限りですね。
ご依頼内容としては、今の状態とは全く違うイメージの「真っ赤」になります。鮮やかな赤のソリッドをベースに、比較的粗めのメタリックを数%入れてアクセントを効かせます。
また「BOSCO」のロゴもワンポイントとして白で文字入れ塗装します。今とは全然違う物になりそうですね…。
「色」が変ると全く別物に感じるくらいの効果があるのですが、それだけに悩むとドツボに嵌ります(笑)。
こちらのオーナー様も、フレームを壁に掛けてずっと悩んでいたそうですが、そんな時間も実はとても楽しいんですよね。
以前のプロフィットでは「修理」を基本とした塗装でしたので、殆どのお客様は多少なり「ダメージ」を負った状態でのご依頼でしたが、今のプロフィットではそんな「楽しみ」を背負った方が多いので、私も以前とは違う楽しみを感じながら仕事をさせていただいております。
と言うのも実はこちらのオーナー様、以前のプロフィットでお世話になった方です(笑)。
以前塗らせて頂いた車も撮影させて頂いたのでそちらも紹介させて頂きますね。続きます。



先週末にシンナーに漬けて置きましたので、本日朝からこちらの作業に取り掛かってます。
画像では既に殆どの塗膜が剥がれていますが、実際にはシンナー漬けただけでは簡単に塗装が剥がれてくれたりはしません(苦)。であれば「剥離剤」なんて必要ありませんので…。
シンナーに一日漬けて置くと塗膜はある程度柔らかくなってくれますので、それをスクレーパーで削っていきます。
部分的にでも鉄板まで到達してくれればさらにシンナー漬け置きすることで「チヂレ」が発生してくれますので、塗膜が剥がれ易くなってくれます(しかし勝手には剥がれてはくれません…)。
で、それをある程度繰り返したら「ワイヤーブラシ」で擦ります。シンナー付けながら擦るとキレイな地肌が出てきます。
が、そんな作業をこのシンナー容器の前で3時間くらい繰り返すので実はかなり過酷な作業です。
防毒マスクをしているので辛うじて正気は保てますが(爆)、自家塗装などでマスク無しでやろうとすると結構危ないです。
当然引火性高いので危険ですし…(一歩間違えると火だるまですよ…)。なので真似しない方が懸命です。
が、この方法だと廃棄物が出ませんし(シンナーは何回も使い回します)、フレーム内部に溜まった古いグリースもキレイに洗浄出来ます。古いグリスは砂が混ざっていたりして結構汚いんですよね。一掃します(なので組み付け時には内部に再度スプレーグリス入れてあげて下さい)。
そしてこの後キレイなシンナーで洗い流してそのままサンドブラストに直行です。


入組んだ個所(ワイヤーのガイド部分などですね)には旧塗膜が残っているので、最後にサンドブラストで削り落とします。

そしてこれが終わったら清掃して脱脂してプライマーの塗装になります。そこまでが1セットの作業ですね。錆も出ていない良いコンディションのフレームですので(25年前の物とは思えません…)、まさかうちで錆出す訳にはいきませんよね。ご安心下さいませ。

こちらはBOSCOのフレームですが、今回はこのロゴをダウンチューブ(って言うんでしょうか…?)に文字入れ塗装で承っております。
ベースは鮮やかな赤(+メタリック)に、文字は白ですね。
最初の色とは打って変わってかなり鮮やかな配色になるので全然イメージ変わってしまうでしょうね。とても良いと思います。
で、ロゴの大きさですが、当初「20センチくらいですかね」と話しておりましたが、既存のロゴからして横幅20cmにもしたら縦幅も大きくなってパイプ外径に入りきらないですよね…。大変失礼しました…(謝)。
と言う事で、既存の比率は変えずに良い感じの大きさを選びまして、横幅は11cmで確定しました。
(写真だと縁抜きみたいなロゴですが、実際には単色ベタです)。



ここまでこれば錆び様がありませんので一安心です。ここまで来るのにすっかり日が暮れてしまいましたが、これだけですと一日の稼ぎにはなりませんので(苦笑)、今日はここからいつものブレーキ屋さんのブレーキキャリパーを塗る事になります。今日はシルバー×4個で、AMG仕様です(って言うか元々AMG用のです)。

「BOSCO」のロゴですね。良い感じでワンポイントになってます。
単純なロゴの場合は特にデータ作製費用は必要ありません。ロゴ入れ塗装費用はワンポイント¥3,000〜ですが、こちらも複数割引が適用されますのでお徳です。
漢字とかは厳しいですね。カット自体は問題無いかも知れませんが、カットされたシートの不要な個所をピンセットで一つづつ取り除くのと、貼った後に剥がすのが激しく面倒ですので結構お高くなるかと存じます(と言っても中々漢字は使いませんよね…)。


普段は壁に掛けておられるとの事ですが、そういうの羨ましいですね…(憧)。
ちなみにこちらのフレームは「ナカガワ製」との事です(メールでご説明頂いてましてすっかり忘れておりました)。
ロードバイクのナカガワサイクルワークス
塗装後の重量は1669.5gで、塗装前の状態は1649.2でした。赤とクリアーの重さは20.3gですね。予想より相当軽いですね(驚)。



■編集後記

後日組み上がって自走(!)で現車を見せに来てくれました。
確かに組みあがると全然イメージが違いますね。白・黒・シルバーといった無彩色の中に鮮やかな赤の配色はとてもお洒落です。
細身のフレームは確かに良いですね。クロモリに拘る理由が解ります。

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