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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記2006】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 工具紹介(トルクス各種)(img514.jpg) -514- 工具紹介(トルクス各種)

現在VW系の車両が入庫しているのですが、こちらはちょっと理由があって掲載は出来ません。なので少し関係する事を紹介致します。
近年の車両、特にゴルフ系ではトルクスのネジ・ボルトが多用されています(星型の穴)。一般的なドライバー(プラスネジ)を使用する箇所が殆どありません…。なのでトルクス用の工具も色々と揃える必要があります。

画像左上は、所謂「ビット」と呼ばれる物で、専用のドライバーの先端に付けて使用します。安価に多種を揃えられるのですが、私的には余り好きではありません。装着するドライバーのシャフト系がどうしても太くなりがちなので、奥深い場所には使用出来ない場合もあります(アウターハンドルを外す場合など)。またビットが落ちてしまったり無くなってしまったりも起き易いと思います。

なのでやはり各サイズに合ったドライバータイプの物を一本一本揃えるのが良いのですが、スナップオンの物だとドライバー一本で6千円くらいします(しました)。しかし皆様もご存知の通り、スナップオンの製品は永久保障対応が基本なので、ドライバー先端が削れたり欠けたりした場合は直ぐに交換してくれます(反面ビットタイプはこれに対応していないのが一般的です)。マック・スナップ音共に一週間に一度、工具を満載したバンで来てくれるので、これが作業者にとっては大きな安心です。実際にドライバーも何回も交換して貰っていたりします(勿論無料でその場で交換です)。

ソケットタイプの物はラチェットに嵌めて使用するもので、比較的トルクの高い箇所で利用します。この他、ドアヒンジ部分のトルクスボルトを外す為には大きなサイズも必要です(画像には入っていませんが勿論揃えてあります)。

トルクスを使用する上で気をつける事は、「1サイズ下の番手でも回ってしまう」です。これを行うとネジ穴が無用に傷付き、最悪のケースではネジ穴がナメってしまいます。見た目だけで穴を見て行うと「実はサイズ違いのレンチで締めていた」、なんてケースが頻繁に起こります。

ちなみに「プロフィット社外活動記」も多少掲載が進みました。お暇な時にでもどうぞ。

明日は朝一で業者さんに一台車両を納めに直行致しますので、受付は11時くらいになると思います。不都合をお掛けして申し訳御座いません。

2006/11/18
 
jpg画像 メルセデスSLK出庫しました(img513.jpg) -513- メルセデスSLK出庫しました

先日はご足労頂き誠にありがとう御座いました。長くなりましたが無事出庫致しましたSLKで御座います。

今回の損傷内容としては、出先の車庫に駐車中に隣の車に巻き込まれ、右前方にダメージを受けてしまいました。修理内容としては、フロントバンパーと右フロントフェンダーの修理となっております。幸いにして(全然幸いな事ではありませんが…)ボディ内部(内板)にはダメージが見られませんでした。アルミホイールにも一部傷が付いていたので交換となりましたが、アライメントテスターの結果では足回りにダメージは見られませんでした。
また、以前修理をさせて頂いた左リヤ部事故の時に傷が付いた左リヤアルミホイールも今回一緒に交換をされて(こちらは保険外なので実費です)、ついでにこちらも計測して貰いましたが(アライメントは今回ディーラーさんに外注依頼です)問題御座いませんでした(との結果でした)。

この度の御依頼・ご贔屓ありがとう御座いました。SLK,末永く乗り続けられるよう応援しております。

2006/11/15
 
jpg画像 MAZDA ユーノスロードスターヘッドカバー結晶塗装完了してます(img512.jpg) -512- MAZDA ユーノスロードスターヘッドカバー結晶塗装完了してます

こちらも大変お待たせ致しました。先日無事完成しております。

部品到着時、作業前の画像を撮り忘れてしまいましてこちらは紹介出来ないのですが(すいません…)、当初の姿としてはアルミ素地の状態で(純正状態)、やはり全体的に腐食していました。

作業内容としては、ヘッドカバー全体をリン酸処理の後、プライマー塗布〜結晶塗装「赤」となります。

ロードスターのヘッドカバーの場合、文字部分が通常の「凸部」とは違い、凹んだ状態になっています。私的には珍しいと思うのですが、これはこれで仕上がった状態は良い味が出ていると思います。
今までもロードスターのヘッドカバー結晶塗装で多くご相談を受けたのですが、凹んだ文字部を研磨してアルミ素地を光らせる事は難しいので御依頼までには至りませんでしたが、今回の仕上がりを見て、私的には格好良いと感じます。恐らく全体的に「赤」一色で仕上がってしまうと少々のっぺりとしてしまうと思いますが、各部で付属する部品が「黒」なのでこれが引き締まったイメージになっているのだとも思います。

実物も是非楽しみにお待ち下さい(オーナー様に申し上げております)。

2006/11/15
 
jpg画像 レンジローバー 作業進行状況(img511.jpg) -511- レンジローバー 作業進行状況

大変お待たせ致しました。
先週から業者さんからの仕事が連続して少し(大分)バタバタしておりました。なのでこちらで紹介出来る内容も少なくはなっております。

お預かりしておりますレンジローバーも作業は進行しておりますのでご安心下さい。現在ボディは6割くらいサフェーサーが研ぎ終わっている状態です。「研ぐ」といっても無造作に削っている訳ではありませんのでどうしても時間が掛かってしまいます。板金している訳では無くてもパネル一枚の研ぎで2時間くらいは掛かってしまいます。お待たせして申し訳御座いません…。

私としても早く塗りあがったボディを紹介したいと思っておりますが、何卒もう少々お待ち下さい。予定では今週内に本塗りに入れると思います。楽しみにお待ち下さい。

ちなみに車体はリフトが設置されている所にでの作業となっておりますが、間違ってもリフトに掛けて車体を持ち上げていたりはしませんのでご安心下さい(エアサスの場合無用にリフトアップすると危険です)。

2006/11/15
 
jpg画像 MG−Bインパネ 穴埋め溶接部(img510.jpg) -510- MG−Bインパネ 穴埋め溶接部

おまけ的な画像ですが、穴を埋めた(溶接した)箇所の拡大画像になります。大きい丸穴の下の小さい窪んだ丸い穴の左側に、直径3cmくらいの穴がありましたが、凝視しても解らない仕上がりに出来たと思います。ちなみに溶接〜研磨〜素地調整(サンドブラスト)まではコミキの仕事です。

2006/11/10
 
jpg画像 MG−Bインパネ 本塗り完了(結晶塗装:黒)(img509.jpg) -509- MG−Bインパネ 本塗り完了(結晶塗装:黒)

お待たせ致しました。

こちらのMG-Bのインパネは既に先日塗装済みで、昨日発送しております。遠方からの御依頼なので、まだお手元に到着していないかも知れません。

今回の被塗物はいつものヘッドカバーとはちょっと違う珍しい物ですが、気付くと結構身の回りに結晶塗装が施された物はあると思います。メジャーな所ではカメラのボディなどです。
ちなみに結晶塗装が採用される場合としては、製造時の「アラ隠し」の為の用途だと聞いてます。特に鋳造製品は「バリ」や「巣穴」が多いので、これを上手く隠して美しく見せる為に結晶塗装は重宝されたりするそうです。


この度の御依頼誠にありがとう御座いました。無事インパネが装着されて、40年前のオリジナルに戻る姿を私も楽しみにしております。

2006/11/09
 
jpg画像 ハリアー旧補修暦状態(パネル間の色違い)(img508.jpg) -508- ハリアー旧補修暦状態(パネル間の色違い)

ちょっと美しく無い画像なので恐縮ですが、下地処理が終わった段階で気になっていたので撮影しておきました。

画像では「調色ライト」を投射して、各パネル間での色違いを解り易くしています。画像左側のパネルはこれより塗装する「左フロントフェンダー」で、既に下地処理(足付け作業)が済んでいる為に艶が無い状態ですので、調色時に「艶出し」の為に使用する比較的弱い「シリコンオフ」をスプレーした状態です。なのでパネル途中で艶が無い部分と艶がある部分になっています。画像右側は「左フロントドアパネル」で、こちらは新車塗膜です。
画像で明確な通り、以前塗られていたフロントフェンダーは「グレー」です。ちなみにオリジナルの塗色は「ソリッドの黒」です。
ソリッドの黒の場合、直射日光に当たらなければ(強い光源が無ければ)「黒」に見えるのですが、実際には黒では無かったりします。
このような状態(色違い)になってしまった理由としては、二つあると考えます。

・調色していない
 「ソリッドの黒は調色しなくて大丈夫」的な所が板金塗装業界ではあったりもして、私が昔アルバイトに行っていた町工場でもそれがやはり罷り通っていたりしました。なので塗り上がってから(しかも完成してから)外に出して「全然色が違うじゃん!」的な事が起きてたりしました。実際に某超有名芸能人の方の車両がそのような自体に陥り、(日本中知らない人は居ないような方の車両だったりします…)「急遽塗り直し」、なんて場面もありました(私はその仕事に一切触れてませんので他人事だったりするのですが…)。

もう一つの理由としては

・原色の能力不足

が挙げられます。実際、デュポン・スタンドックス共にオリジナルの原色では「黒」が出し切れません。合わせたい塗色(今回は新車塗膜)よりも、原色の方が「明るい」となってしまうのです。これはお手上げです。
これの理由としては、「漆黒」(っぽい黒)にする為の顔料が、何かしらの規制に引っ掛かってしまう為と思われます(メーカーよりそう聞いています)。海外では特に規制がキツイので(そう聞いています)、今回のようなケースでは困りがちです。
しかし塗料メーカーもそう言う訳にはいかないので(私共が困るので)、それに対応する原色も別枠で用意されています。塗料メーカーから供給されるカラーデータ内では使用されていないのですが(なので他メーカーの原色を採用していると思われます)、「より黒い黒」を出せるような原色がスタンドックスでは2色用意されています(2Kエナメルでも一色あるので計3色です)。
これの使用上の注意としては何点かあるのですが、それらを気を付ければ、今回のような「黒」に合わせる事が可能です。逆にこれらのような通常設定の無い「原色」が用意出来ていなければ、画像のような結果となってしまいます。腕とか時間とか経験とか、そう言う次元の話ではありません。「準備」と「情報」の問題です。
ちなみにこららの特殊な原色は、塗料の基本セットには同梱されていなかったと思います。万が一塗料メーカーの担当者さんが説明を忘れたり(または知らなかったり)、作業者がそのような原色の存在を知らなければ(または調べなければ・知ろうとしなければ)、結果的には一生色が出せません。ここで大切な事は、実際に塗料を販売する、或いは手配してくれる塗料屋さん、所謂「オートサプライヤー」さんからの情報が非常に重大になると思います。しかし残念な事にこのオートサプライヤーさんの中には、単に「配達するだけ」と考えている方も居たりもします。
私共が必要とする「塗料」や「各消耗品」においては、仕入れる塗料屋さんによって金額は全く違ったりします。値段だけ見れば今より安価に仕入れる事が出来たりもしますが、それによって大切な情報が来ない事は私的に最も怖い事です。
私の場合、非常に幸いな事に優秀なオートサプライヤーさんがいつもお世話してくれているので非常に助かっています。既に担当としては代わってしまっているのですが、それでもいつもバックアップしてくれています。いつも仕事外の自分の時間を割いてまで助けて頂いているのだと思います。非常に感謝しております。ありがとう御座います。

話が逸れてしまいましたが、ハリアーは残す作業は部品組み付け・ガラス取り付け(こちらはガラス屋さんです)、そしてもう一度最終的にポリッシュをして完成になります。あと3日くらいを予定しております。お待たせして申し訳御座いません。パネル間の色違いは解消されていると思いますので安心して頂いて大丈夫だと思います(作業者の立場からして言い切れる事ではありませんので…)。





2006/11/07
 
jpg画像 ハリアーフロントフェンダ 本塗り完了時画像(img507.jpg) -507- ハリアーフロントフェンダ 本塗り完了時画像

既に先週塗りあがっておりますが、フロントフェンダー塗り上がりの画像となります。

ちなみにオーナー様が気付いていたかどうか解りませんが、以前塗られていた色、全然色が合っていませんでした…。
「ソリッドの黒」の場合、その特性からして未だに調色が行われていないケースもありますが、今回も結構酷い状態でした…。「特性」については別項にて説明させて頂きます。

2006/11/07
 
jpg画像 MG−Bインパネ 本塗り前(結晶塗装)(img506.jpg) -506- MG−Bインパネ 本塗り前(結晶塗装)

溶接作業が終わったら全体的に残っている旧塗膜と錆を除去すべくサンドブラスト処理を行います。以前のサンドブラストの箱であればこのダッシュパネルの大きさは対応出来なかったのですが、現在の箱であれば十分確保出来る大きさなので処理が可能です。と言っても直圧式では無いので、錆がひどいケースではサンドブラスト専門の業者さんに委託したりもします。「直圧式」のサンドブラストとは、砂自体にも圧力を掛けて噴出させるので威力が桁違いです。私的には、手持ちのブラストを今後これに改造していきたいと思っております。

画像内の青い矢印で示している箇所が、直径3cm程の穴を埋めた(貼り付け溶接した)箇所で、円形上に少し巣穴が残っているのが解ると思います。今回の御依頼は「結晶塗装」であり、硬化させる温度は140℃くらいの熱を掛ける為に「パテ」は使えません。なのでラインを崩したくは無いのでパネル裏側からの溶接としております。表から溶接すれば穴は簡単に埋められますが、溶接した箇所を削った時に正規のラインまで崩してしまう恐れがある為、巣穴は残したままで溶接作業を終了しております。が、巣穴が残ったまま塗るわけにはいきませんので、この巣穴にはエポキシ接着材でもある「3Mオフホワイト」を充填します。これであれば熱にも耐えられます。
であれば、これをパテ代わりとして表側のライン成型にも利用出来るのですが、そうすると「熱伝導」の違いから、エポキシ樹脂が付いた部分の「結晶目」が変わってしまいます。これは既に検証済みです。なので、使用に関しては今回のような0.1ミリくらいの巣穴埋めとしての利用に留めます。

この後プライマーを塗布し、結晶塗装の黒を塗布します。最初の状態としては、いかにも適当な「結晶目」でありましたが、今回の施工(塗装)によって美しい結晶目が出せたと思います。

後日結晶目を写した画像も掲載させて頂きますので、こちらも楽しみにお待ち下さい。

2006/11/07
 
jpg画像 MG−Bインパネ 穴埋め作業(img505.jpg) -505- MG−Bインパネ 穴埋め作業

オーナー様の御依頼により、各部分の不要な穴を埋めます。ビス止めの為の小さい穴はそのまま半自動溶接機により埋めてしまいますが、一番大きい直径3cmくらいの穴と、直径1cmくらいの穴には鉄板を嵌め込んでの溶接となります。

画像では端材(亜鉛鋼板0.8ミリ板)から綺麗に丸く切り取ったように見えますが、これは所謂「ヤラセ」です。イメージ的に伝わり易いようにしてみただけで、亜鉛鋼板上で綺麗に丸く切り取られている部分は「ホールソー」で開けただけです。
実際には金切りバサミで丸く切り取り、サンダーで形を整えて穴に合わせています。画像では既に穴部分に丸く切り取った亜鉛鋼板が填っています。

この状態で、溶接は裏側から行います。表側も切れいに溶け込んでいるのを確認し、裏側はベルトサンダーで削り落とします。構造部位の半自動溶接などでは強度保持の為、綺麗に削り落としたりはしないで少し溶接の山盛りを残したりもしますが、今回は強度保持の理由が無いため(溶け込みだけで十分と判断しております)、裏側を削り落としています。今回の溶接で気をつける事は、一気に溶接作業を進めると熱を持ちすぎてパネルが歪んでしまうので、少しずつ冷やしながら行います。

この他に小さなネジ穴も埋めるのですが、こちらは直径2ミリ程度なのでパネルを貼り付けたりはせずに、半自動溶接のワイヤー(溶棒)のみで埋める事にします。この際には「異種金属は接合しない」特性を利用して、穴の裏側には銅を貼り付けておきます。今回利用したのは「十円玉」で、これで穴の裏側を塞ぎながら溶接して穴を埋めると簡単に出来ます。10円玉は熱により損傷してしまいますが(これは犯罪なのかも知れませんが…)鉄板にくっ付く事は無いので再利用可能です(だと思います…)。是非DIYにもご活用下さい(最近ではDIYで溶接までする方もいらっしゃいますので…)。

2006/11/06
 
jpg画像 MG−B インパネ結晶塗装の御依頼(img504.jpg) -504- MG−B インパネ結晶塗装の御依頼

大変お待たせしております。本日は出張の為に休業の予定でしたが、思っていたよりも早めに戻る事が出来ましたので本塗りまで行う事が出来ました。残りの作業は裏側のつや消し黒の塗装になります。

画像は到着した時の状態で、車両は英国の「MG-B」になります。ダッシュパネルは金属製で、純正の状態で結晶塗装が施されています。が、既に40年前の車両で御座いますので、パネル全体的に塗装が剥がれ、その下からは錆が発生しております。なので今回はこちらのリフレッシュ(結晶塗装の再塗装)が御依頼となります。山口県から部品発送での御依頼となります。

2006/11/06
 
jpg画像 ジャパンミニディ行ってきました(img503.jpg) -503- ジャパンミニディ行ってきました

本日無事戻りまして、実は夕方から普通に現場仕事してたりしました。作業・受付をお待たせしている方々には誠にご迷惑をお掛けしました。

今回の出張では、残念ながら会社的には売り上げが上がらなかったのですが(何も売れませんでした…)、今回のような車のイベント事に初めて参加出来て非常に良い経験になりました。憧れの「出張」(と体裁良く銘打っているだけですが…)にも行けて大変楽しかったです。機会があればまた是非行かせて頂ければ…と思っております。

現地での写真などは別枠(プロフィット社外記)にて掲載しようと思ってたのですが、当日デジカメのバッテリーが上がっていてしまっていて一枚も撮れませんでした…。充電器も勿論持っていたのですが、現地にあるコンセントが屋外に設置してある「暴雨型」だった為、充電器のプラグが届かなかったのです…。なので一緒に同行して頂いたミニ屋さんのデジカメをお借りして何枚か撮影したのですが、そちらはまだ手元に届いておりませんので、画像が届き次第掲載させて頂きたく存じます(サガワさんお待ちしております)。

当日は1000台以上のクラッシックミニ(BMWでは無いミニ)が集結して、素人の私としては圧巻の一言でした。ちなみに大阪方面から来ていた方が多かったように思えます。LAND_Miniに関しては沢山のお褒めのお言葉を頂戴出来て非常にありがたかったです。写真撮っていた方もいらっしゃったので、どこかのブログに掲載されてたりするかも知れないですね。

2006/11/06
 
jpg画像 静岡へ出張して参ります(名古屋ではありませんでした。訂正しております)(img502.jpg) -502- 静岡へ出張して参ります(名古屋ではありませんでした。訂正しております)

車両お預かり中の方、お待ち頂いている方には大変申し訳御座いませんが、本日より静岡まで出張に行かせて頂きます。ランドミニの出展で御座います。

結局バタバタしていて車検が取れなかった為、積載車に積んで行く事になりました。自賠責保険は入っているので仮ナンバーを借りてこれば自走OKなのですが、これだけでは会社で加入している任意保険が適用されません。現在加入している

・管理者賠償保険
 お預かりしている車両に万が一事故が発生した場合に損失する保険です。当店では現在2000万円の契約です。
 通常一般オーナーが加入する「車両保険」の工場版みたいな感じで、火災の場合もこの保険の使用になります。ちなみに火災保険ではお預かりしている車両には下りません。火災保険は建築物と内部備品のみです。

・受託整備保険
 お預かりしている車両を運転中に起きた場合の対人対物保険。一般的な任意保険の会社版です。
 ちなみに一般的には、他人の車に乗っていて事故を起こした場合、自分が加入している任意保険の特約である「他社運転傷害」が使えますが、業務上ではこれが使えません。なので業務用としての対人対物保険が必要となります。


今回のケースの場合(ランドミニ搬送)、元請さんの会社に運ぶ訳では無く、「イベント会場」に持っていく事になる為、上記どちらの保険も適用出来ません。勿論「業務」なので自分の加入している保険の「他社運転傷害」も適用されません。なので結局積載車で搬送する事に至りました。幸いコミキはトラックの運転にも慣れているので非常に頼りになります。

という事で、これより少し仮眠を取って、日の出前に出発致します。

現在お預かり中の進行状況としては、

・ハリアー 磨き終了。後日組み付けとなります。
・MG−B インパネ結晶塗装 穴埋めが完了しております。後日剥離と結晶塗装を行い、その後裏側のつや消し黒の塗装となります。
・マグネシウムホイール5本 到着しております。各確認も完了しております。後日改めて連絡させて頂きます。
・メルセデスSLK 現在ホイールアライメントの為に外注依頼中です(オーナー様が好んでいない某ディーラー様ですが、SLKの場合特殊なのでいつもの業者さんでは対応不可でした。きっちり観て貰いますのでご安心下さい。前例はありますし馴染みの所です。)
・レンジローバー 各付属品は磨きまで完了し、ボディはサフェーサーが塗られた状態です。まだサフェーサーの研ぎには着手しておりません。寝かしてます。
・EKワゴン 本日無事出庫致しました。遠方よりのご足労ありがとう御座いました。


会場での様子は後日「社外活動記」の方に掲載させて頂く予定です。

先日お伝えした通り、6日(月)は休業とさせて頂きたく存じます。ご迷惑をお掛けして申し訳御座いません。


2006/11/04
 
jpg画像 ハリアー本塗り完了しています(img501.jpg) -501- ハリアー本塗り完了しています

大変お待たせしております。本日本塗り完了しております。

塗装範囲としては、左フロントフェンダーからフロントピラー、ルーフサイドを経て左クォーターパネル(リヤフェンダー)までの塗装になります。フェーエルリッド(給油口の蓋)も塗装しております。

実は本日、仕事を早目に切り上げて(と言っても19時ですが)、コミキ(うちの従業員です)とあるイベントに行って来ました。私的に大好きな照明(ライトアップ)系のイベントです。人間国宝の演奏もあります(本日は残念ながら聴けません・観れませんでしたが…)。
一応デジカメを持って画像を撮って来たのですが、本来の業務とは少し縁遠い所もありますので、こちらの「プロフィット日記」に掲載するのは如何な事かと思いまして、以前「プロフィット販売商品」のページで使っていたCGIのページが丁度空いていたのでそちらを「本業以外のブログ」的なものとして立ち上げて見ました。本業とは直接関係ありませんが、私的には「美しい物を見る・感じる」と言う観点からして、「本業の為の勉強」的に勝手に解釈をしております。なのでコミキも強制参加して貰っています(彼は都内の道を網羅しているので運転手としては非常に心強いのです)。

暇つぶしの時にでもどうぞ→http://www.pro-fit.ne.jp/sp_diary/memory.cgi?

2006/11/03
 
jpg画像 ハリアー塗ってます(img500.jpg) -500- ハリアー塗ってます

本日本塗り中のハリアーです。現在1コート目のクリアーを塗り終え、フラッシュオフタイム中です。この間ホコリっぽい作業は何も出来ませんので(ホコリっぽい場所にも居られません)いつもは塗装カルテの製作やメールの返信などに時間を充てているのですが、本日は珍しく現在進行での掲載となります。

こちらのハリアー、元々の新車肌のラウンド(凸凹)が深く、それでなくても粗い感じなのですが、さらにその上にタレ肌で塗られてしまっているので非常に醜い状態です。通常の「肌落とし」では砥石で研磨する程では無いのですが(通常=手掛けかスポンジ当て板使用)、今回のようなケースでは全面砥石掛けにより一旦鏡面状に仕上げています。

それでは2コート目をそろそろ始めさせて頂きます。後日、ドアを開けた箇所の内側も塗装する事になりますので、仕上がりまではもう少し先になります。もう少々お待ち下さい。

2006/11/02
 
jpg画像 ハリアー左クォーターパネル板金完了時(img499.jpg) -499- ハリアー左クォーターパネル板金完了時

そして問題の起きていた左クォーター(リヤフェンダー)の板金も完了です(既に先日完了済みです)。
こちらも以前の補修で付いていたパテ部分を取り除き、チヂレた部分も修正して板金修正のやり直しとなっております。
画像内白枠内は今回使用した工具や作業時の状態です。散らかっていてすいません…。実際に作業中は相当色々な物を併用して使用するので床はそれらの工具で埋まってしまいます。こうなると業界では「随分お店広げてるね」などと皮肉っぽく言われたりもします。
私的には、旧塗膜剥離やパテ研磨の際には極力ホコリ(パテ粉)を抑えたいので、その場合は「吸塵システム」の工具での構築となります。ペーパーに穴が開いていて、サンダーやあて板に直接掃除機のホースを取り付けて粉を吸い取ります。
この場合、各ペーパーは「マジックテープ式」の物となるので、作業をしながらどんどん番手を変えながら作業がスムーズに行えます。なのでペーパー各種で床が埋まってしまったりもします…。たかがペーパーと思われますが、マジックテープ式は比較的コスト高で一枚¥50〜¥150くらいするので、ちょっとだけ使って直ぐ捨てる、なんて事は到底出来ません。
種類としては、各あて板に合わせたサイズの四角形の物が15種類くらいで、ダブルアクションサンダー用の丸型の物が12種類くらいです。糊付き・マジックテープ式など、作業用途によって色々とそろえる必要があるので豊富に種類を揃えておく必要があります。ダブルアクションサンダーの場合はクッションパットを間に挟んでペーパーのアタリを柔らかくしたりもします。
板金ハンマーは鉄製の物とは別に、アルミハンマーも良く使います。アタリが柔らかく、かつダイレクトに伝わるので私的には好んでいたりします。その他ゴムハンマーやプラスチックハンマー(通称プラハン)、木ハンマー(モクハンマー)なども使い分けます。機会があればまた紹介させて頂きます。

2006/11/01
 
jpg画像 レンジローバー バンパーも本塗り完了です(img498.jpg) -498- レンジローバー バンパーも本塗り完了です

元々のバンパーと左右ドアミラーは、外国車で良く見られる「樹脂素地」の状態で、表面が細かい凸凹になっています。所謂「梨地」「シボ模様」と呼ばれていたりする状態です。
これをボディ同様の艶々の仕上げにする為には、下地を平滑にする必要があります。これが大変です。労力も掛かるのでコストも上がります。
しかしレンジの場合はこの凸凹自体が細かく、比較的削り落とし易い状態です。さらに今回のように、目立つ上面部分のみを平滑な下地処理とし、下部は足付け程度に抑えています。これでコストを大幅に下げています。バンパー一本丸々艶々にする場合では6割アップくらいになってしまいます。上塗りよりも下地処理の方が相当に労力を必要とします。
画像では塗り終わった直後の状態なのでバンパー下部も艶々に見えますが、この後に強制乾燥をすると素地の凸凹が発生して艶が無くなった状態になります(艶自体はありますが見た目艶が引けたような状態になります)。

これらの樹脂素地表面の梨地はメーカーや車種によって様々です。私的に一番酷いと思われるのはVW(フォルクスワーゲン)系で、この凸凹は相当手強いのです…(なので費用も大きくなります)。それの中間くらいがBMWです。ボルボもセダンのバンパーであれば比較的細かい方です(でした)。
しかしこれを、自家塗装でやり遂げた方もいらっしゃいます。私共業界の人間であればダブルアクションサンダーを用いて、ペーパーをどんどん消費して削り落とすのですが、DIYレベルでゴルフの樹脂素地シボ模様を削り落とし、サフェーサーで下地を作り缶スプレーで上塗りした方がいらっしゃいます。以前当店でもお世話させて頂いた(塗らせて頂いた)方で、VWM(フォルクスワーゲンマニアックス)を運営している方の一人、オータニさんのサイトで紹介しています。自家塗装に興味のある方は必見だと思います。実際の仕上がりも見せて頂いたのですが、自家塗装とは思えない仕上がりだったりします。
実は本日はこれからVWMを運営している方の一人にちょっとした用事でお会いするので、本日は早めに上がってそのまま直帰致します(と言っても既に23時ですが…)

2006/11/01
 
jpg画像 レンジローバー 各部品本塗り完了(img497.jpg) -497- レンジローバー 各部品本塗り完了

昨日塗り終えたボンネットです。まだボディの方はサフェーサーが塗布された状態で作業が止まっておりますが、先行して各部品は塗り終わりました。
元々のチョーキングの姿はもう無く、今後もそれが発生する可能性は非常に低く出来るように下地も作成しております。これで毎回の洗車も非常に楽しく出来ると思います。

先日も説明しましたが、当初はこのボンネットと前後バンパー&左右ドアミラーの樹脂素地をボディ同様の艶々仕上げ、所謂「ボーグ仕様」のみの御依頼の予定だったのですが、塗り残したボディ全体のチョーキングの今後の成長を考えて私から提案させて頂き、結果的に屋根以外全ての塗装御依頼となりました。
レンジローバーと言えば、エアサス劣化などの問題で維持するのに非常にお金が掛かる車両なのですが(車検で100万掛かったりもします…)、既にそれらの問題はクリアーしているとの事ですので今回御依頼の決断が出来たのだと思います。
完成してボディ全体が新車時の美しさに戻れば今まで以上に愛着も増える事と思います。楽しみにお待ち下さい。

2006/11/01
 
jpg画像 SLK バンパーも本塗りしてます(img496.jpg) -496- SLK バンパーも本塗りしてます

バンパーと一緒に塗っている部品は、バンパーダクト内部のフィンの部分です。一体型に見えますが、実は外れます。

通常、バンパーダクト内部は入り組んだ形状になっている為、下地処理・本塗りがし難いのですが、今回のSLKのように部品単体でダクト部の部品が外れてくれると非常に作業がし易くなります。修理する側としては製造メーカーの心意気・気配りが良く解ります。非常に有り難いのです。
逆にホンダに良く見られるのフロントバンパーダクト部は、プラスチック素地の黒を残した「ブツ切りマスキング」による塗装の為、再塗装(補修)の際には困難を極めます。どのような思惑があるのか不明ですが、困っている塗装屋さんも多いと思いますのでいつか改善してくれる事を願っています(一人言です)。

2006/11/01
 
jpg画像 SLK 本塗り完了時(img495.jpg) -495- SLK 本塗り完了時

そして本塗り完了です。先日は珍しく明るい内(日中)に本塗りを行いました(特にそれで仕上がりが悪くなっている訳では御座いませんのでご安心下さい)。

ちなみに今回のSLKの様に、ヘッドライトやバンパー・ライナーなど、フェンダー周りの部品が取れている状態であれば、もうフロントフェンダーを取り外すのは簡単です。時間にして10分あれば取り外せます。そして「フェンダーを外して単体で塗装」で行えばマスキングの作業も軽減出来て(マスキングの必要がありません)、下地処理やその後の清掃も非常に簡単に出来るのですが(実際にこの方法を何度か見たことはありますが)、今回のケースでは私的にこれは有り得ません(と言うより好んでフェンダーやドアを外したりはしませんので…)。事故車でも無いのに「事故車扱い」をされてしまっては車がかわいそうですし…です。

前にご来店された方の話で(VWのゴルフでした)、ボンネットを塗装する修理の際にボンネットを外されてしまったそうです。理由としては、

・車体が邪魔
・前記したようにマスキング・清掃が楽
・結果、作業時間が短縮出来る

との事ですが、やはりオーナー様的にはがっかりだったそうです。せめて作業前に説明があれば良かったと思いますが、そうだとしたらオーナー様はやはり拒否していたと思いますし(勿論板金作業が絡むとケースバイケースにはなりますが)。大切な事は事前説明なのだと思うのですが…。

2006/11/01
 
jpg画像 SLK本塗り前(img494.jpg) -494- SLK本塗り前

こちらも既に先週本塗りが完了し、現在は組み付け中の段階になっております。一部特殊なリベットがまだ届いておらず(純正部品です)、本日は作業が進行しておりません。お待たせして大変申し訳御座いません。

各部組みつけが完了後、ホイール組み換えとアライメント測定になります。完成予定としては今週末くらいをご予定下さい。代車がごオーナー様希望のオープンカーでは無いので(レンタカー会社に無いそうです)不憫な思いをさせて申し訳御座いませんが、何卒もう少々お待ち下さい。

2006/11/01
 
jpg画像 レンジローバー 各部品サフェーサー塗布(img493.jpg) -493- レンジローバー 各部品サフェーサー塗布

鋼板部分(ボンネット)にはウォッシュプライマー塗布(黄色い塗料)、バンパー等の樹脂部品にはプラスチックプライマーを塗布し、そしてプライマーサフェーサーを塗布します。これが先週金曜日の状態です。この後強制乾燥の後、週末で「寝かし」として、本日研磨。そして本日最終で「本塗り」となります(なりました)。ブースが止まったのはついさっきです…(午前0時)。

2006/11/01
 
jpg画像 レンジローバー ボンネット旧塗膜剥離(img492.jpg) -492- レンジローバー ボンネット旧塗膜剥離

こちらも掲載大変お待たせしております。現在既にボンネット・フロントリヤバンパー・ミラーは本塗り完了しております。と言ってもボディはまだサフェーサーが塗布された状態なので完成まではまだまだ時間が掛かると思いますのでもう少しお待ち下さい。

旧塗膜(新車塗膜)に発生していたチョーキング箇所を取り除き、この後プライマー&プライマーサフェーサーの塗布となります。

2006/11/01
 
jpg画像 ハリアーフロントフェンダ 板金完了(img491.jpg) -491- ハリアーフロントフェンダ 板金完了

画像はプライマー&プライマーサフェーサー塗布前の状態になります。本日朝から板金を始めて、一気にプライマーまで通しての作業となります。

ちなみに今回は下地で少し順番を変えています。
通常は、

・板金(叩き)完了
・プライマー塗布(スダンドックス レッドブラウン)
・パテ

になりますが、今回はレッドブラウンの前にエポキシパテを塗布しています。以前行ったマセラティではレッドブラウンの後にエポキシパテを塗布していますが、「エポキシ」の特性を考えると、レッドブラウンよりも前に行った方が良い結果(より優れた密着性)が得られると考えます(考えました)。
しかし今回は最終的なプライマー(&プラサフ)まで一気に終える事を考えての作業だったのでこのようになりましたが、パテ作業に時間が掛かると思われるケースではやはりエポキシの前にレッドブラウンを塗布したりもします。

このように作業時におけるケースバイケースな所もあり、全てがマニュアルに沿った方法では無いのが板金塗装だったりしますが、理論的に考えれば最終的な正解は見えてきたりもします。
しかしこれが逆にこの業界の「人が育たない」理由であったりもします。私が今まで見てきた感じでは、「親方」が行っている作業は「日替わり」だったりするのがこの業界の日常で、下に付く者はこれによりパニックに陥ります。真似しようにも出来ないので言われた事だけをひたすら数年続け、とりあえず「塗れる」所まで来て、そこからまた数年ひたすら上手く塗れるように精進します。そうすると色々な問題に気付くようになり(気付かない人も居ますし、気にしない方も居ます)、自分の行っている作業を見直しして色々と考えるようになります。

2006/11/01
 
jpg画像 ハリアー板金(img490.jpg) -490- ハリアー板金

そして穴を埋めた箇所の部分です。画像では既にエポキシパテが塗布された状態になります。

フェンダーミラーが固定されていた穴は溶接で埋められていたのですが、これは比較的良い状態だったので残す事にしました。と言うより、ミラーが付いている箇所は強度保持の為にフェンダー裏側に元々プレートがスポット溶接で固定されていて、ここを再加工するとなるとフェンダー交換となってしまう恐れがある為、現状を残しつつ裏側の処理を行います。
フェンダー裏側の補強板部分にはやはり防錆処理も何もされていない状況だったので、溶接箇所は錆が発生している可能性が高いと思われます。なので補強板とフェンダーの隙間には「浸透型エポキシプライマー」を選択し塗布します。しかし「塗布」と言うよりは「流し込むだけ流し込む」的な方法になります。と言っても塗布したいのは下側では無く「上側」なので、単に垂らしたりするだけでは塗布しきれません。
なので、まずはフェンダー内部の補強板付近を十分にマスキングを施し、床にはダンボールを大きめに敷きます。そしてヘッドライトが付いていた箇所から補強板目掛けてスプレーしまくります。反対側のタイヤハウス内部からもプレートの隙間目掛けて塗布します。塗布された面は「塗り過ぎ」によってグニュグニョとなるのですがそれもお構いなしに続けます。これを続けていると隙間にどんどんプライマーが入り込んでいって、ついには床にボトボトと零れ落ちます。そして十分に隙間にプライマーが行き渡ったら余分に付いたプライマーはウエスで拭き取ってしまいます。
物理的には錆を除去していないのですが、比較的錆の発生し難い半自動溶接での溶接と思われるので(私的見解90%)、フェンダー交換での作業を選択するよりもこの処理の方が結果的には車にとっては痛く無い作業と判断しました。もし今後の経過で何かしらの問題が発生した場合は対応させて頂きますのでご安心下さい(起きないと判断して行っているのでご安心下さい)。

ちなみに半自動溶接では「炭酸ガス」(二酸化炭素)を噴霧しながらの溶接となりますので(当店ではアルゴンガスを使用してますが観点は同じと考えて下さい)、溶接部はスポット溶接やロウ付けよりも比較的「酸化」し難い溶接になります(以前読んだ板金塗装の専門書に書いてありました)。

2006/11/01
 
jpg画像 ハリアーフロントフェンダ問題発生箇所(img489.jpg) -489- ハリアーフロントフェンダ問題発生箇所

こちらも大変お待たせしております。現在の状況としては、板金が完了しサフェーサーの塗布をした状態になっております。

おさらいとなりますが、以前の修理で問題が起きていた箇所の画像となります(ちなみに当店の作業ではありません)。左フロントフェンダーに新車時から付いていた「巻き込み防止」の為の小型のフェンダーミラーを取り外し、そこに残った穴を埋めた作業をされたとの事ですが、その後色々な問題が発生しています。

・粗いペーパー目
 パテ研ぎの段階で#80〜#120辺りのペーパー傷を残したまま次の作業に移ったと思われます。きちんと目消しを行わずにパテを被せていったりサフェーサーを塗ってしまったりすると簡単に発生します。納車時には無かったと思われますが、時間経過と共に発生したと思われます。

・細かいブツブツ
 これは「パテの巣穴」と思われます。これも納車時には無かったと思われますが、時間経過と共に現れて来ます。

・エッジマッピング
 フェザーエッジ部分の処理がおざなりにされて、その上にパテが塗布され、旧塗膜(新車塗膜)を侵しています。フェザーエッジ部がチヂレています。この後実際に研磨して下地を出してみると、下の塗料(新車塗膜)はブチブチと切れるように削れていきます。既に塗膜としては形成されておらず崩壊しています(いました)。

その他「バフ目」も酷い状態です。

しかし「言われて見なければ解らない」、または「気にしない」方も多いとは思います。勿論それはそれで良いとも思います。が、こちらのオーナー様的には「もう我慢の限界」との事で今回の御依頼となりました。
ちなみに「やり直し」は通常の修理よりも大きな費用になりがちです(実際になっています)。しかしせめてもの救いとして、以前塗られた塗膜は「剥がれる」気配はありませんので、こちらはご安心下さい。密着不良が絡んでくると、可能性のある全ての塗膜を剥がさなければならなくなるので、そうなると「フロントフェンダー交換」になってしまう事も考えられます。フェンダー交換の場合よりも剥離〜下地作成の方が費用が大きくなる可能性があるからです。どちらにしても痛い話なのですが…。

2006/10/31
 
jpg画像 EKワゴン 本塗り完了です。(img488.jpg) -488- EKワゴン 本塗り完了です。

既に先週金曜日には塗りあがっていたのですが、ちょっとバタバタしておりましたので掲載が遅れてしまいました。大変お待たせ致しました。

ちなみにこちらのカラー、てっきりパールが使用されていると思っていましたが、メタリックのみの塗色になります。マルーン系がベースとなり、それにメタリックは1種類のみ入ります。
そして調色していて気が付いたのですが、ボディ上部と下部では色が違います。所謂新車からの「隠蔽不良」です。先日掲載した「新車塗膜のフェザーエッジ」部を見てみると、ピンクのメタリックの下には黒っぽい塗料があります。これはサフェーサー的な物と思われ、さらにトップコートを隠蔽させ易くする為の「アンダーカラー」的な役割を担っているのですが、ボディ下部の方はこれが透けてしまっていると思われます。最近では良く見られる光景です(のでご安心下さい)。
正面からの見た目では殆ど感じませんが、スカシた時にボディ下の方が黒っぽくなります(なっています)。
結果としては、ボディ上側の方にはベースコートを塗布する必要が無い為、中間から下側辺りの所に合わせて調色を行っています。と言っても相手は(新車塗膜は)3コートパール又はキャンディー塗装のような状態になっているので非常に大変だったのですが…。

それではお渡し可能となりましたらご連絡させて頂きます。もう少しお待ち下さい。

2006/10/31
 
jpg画像 EKワゴン 本塗り前(img487.jpg) -487- EKワゴン 本塗り前

大変お待たせ致しました。EKワゴンは本日でほぼ完成となります。明日全体的にチェックしてお渡し出来る準備となります。
早速保険屋さんにも各書類を揃えて送付致します。

デントリペアーで凹み箇所は見た目ある程度直っていましたが、結果的には結構大きなサフェーサーの範囲となりました。よってドアパネルへのベースコートボカシが必要となりました。

2006/10/31
 
jpg画像 レンジローバー補修暦に起こっているトラブル(img486.jpg) -486- レンジローバー補修暦に起こっているトラブル

ちなみにこちらのレンジローバー、全体的に確認した所殆ど修復暦は御座いません。年式からすると相当程度の良い車体となります。逆を言えばそのせいでチョーキングが多量に発生していたりするのですが…。

唯一補修が入っている右クォーターパネルでは、激しいエッジマッピング(旧塗膜研磨際のチヂレ)とブリスターです。鋼板部分に発生するブリスター発生の要因としては、

・下地作業(パテ研ぎ)に水を使用した(水研ぎをした)
・内部に水分が残っていた
・エアーに水分が混入していた
・鋼板を露出したまま長時間放置した
・素手で触った(不純物付着。脱脂不良)
・錆(火を使用して極度に酸化した皮膜が残った)

などなどです。

これらをクリアーすればブリスターはそう簡単に発生する物では無い筈なのですが、適当にやれば発生したりもします。ちなみに「湿度が高い時期は仕方が無い」などの言い訳は全く通用しません。だとすると湿度の高い日は休業になってしまいますし…。

2006/10/28
 
jpg画像 レンジローバーボンネット旧塗膜(既存塗膜)状況(img485.jpg) -485- レンジローバーボンネット旧塗膜(既存塗膜)状況

こちらは屋根以外の塗装を御依頼頂いているグレーメタリックのレンジローバーになります。

塗膜表面は単に洗車傷が付いて艶が無くなっている訳では無く、塗膜自体が劣化して問題を起こしています。

既にフード(ボンネット)の下地処理は進行しておりまして、結果的にこの原因は「チョーキング」であった事が判明しております。これは90年前後のメルセデスなどで多発している物とはちょっと違い、劣化しているのはクリアー表面のみで留まっています。メルセデスなどで起きているチョーキング(クラック)の多くは下地から発生している(下地に紫外線が透過してプライマー層を痛めている)問題の為、場合によっては鋼板まで塗膜を削り落とさなければなりません。一度でも何かしらの補修でウレタン塗膜が新車塗膜に被さっていればこのような問題は起きないのですが…。後生大事に残していた(残っていた)新車塗膜が、逆に大きな問題へと発展してしまう非常に痛いケースです…。当店で以前行ったポルシェ944のケースがこれと同じです。

今回のレンジでは、チョーキングが発生している部分は#180〜#240のダブルアクションで削り落とし、勿論その部分にはプライマー・サフェーサーでの処理となります。

2006/10/28
 
jpg画像 BMW E46出庫していました(img484.jpg) -484- BMW E46出庫していました

実は掲載するのをすっかり忘れてしまっておりました。誠に申し訳御座いません…。

当日はあいにくの雨で、撮影が工場内となってしまいました。当日は雨の中遠方よりご足労頂き誠にありがとう御座いました。その後の報告のメールもありがとう御座います。

遅れましたが本日Jワイパー15枚入荷しましたので、後日送付させて頂きます。まだ保険協定が完了しておりませんが、お約束の見積書(作業内容書)も同封致しておきます。

話は変わりますが、実は先日新しく購入したデジカメを地面に落として壊してしまいました。なので急遽新しくデジカメを買ったのですが、未だ使い方が慣れません…。手ぶれしないのは良いのですが、感度を勝手に上げ過ぎてしまい画像が粗くなりがちです…(撮影している時は判断出来ていません…)。綺麗に撮れていなくて申し訳御座いません…。
ちなみに壊れてしまったデジカメは、私が個人的に入っている賠償保険にて修理費用が全額保障されていたりします。これは事業主向けの「休業補償」の保険にオマケで付いている保険で、免責3千円だけで最高20万円まで保障されたりします(減価償却はありますが)。他にはクレジットカード加入時に付帯している保険で、カードで購入した物は半年以内ならばこちらも保障されたりします。身近な所で、結構知らない内に色々な保険が付いていたりするのですが、どれも進んで教えてくれたりはしない物なので気付かない場合が多いと思います。皆様も身近な所をチェックし直してみては如何でしょうか。是非お勧めです。

2006/10/27
 
jpg画像 スピーカー塗装もしてたりします(img483.jpg) -483- スピーカー塗装もしてたりします

以前からプロフィット日記をご購読(と言う表現が正しいかどうか解りませんが)して頂いている方はご存知だと思いますが、例の「ピアノブラック」に仕上げたYAMAHA製名器のスピーカーボックスに装着されているスピーカー各々です。オーナー様はメルセデスのCLKに乗っている方ですが、オーディオ関係も非常に好きな方なのでこのような御依頼は結構多いです。スピーカーの他に50年前のレコードプレーヤーの部品の塗装も承っていたりします(そちらは結晶塗装です)。
前回の御依頼でスピーカーボックスが非常に美しい状態になったので、「それに付けるスピーカーもどうせなら綺麗にしたい」(どうしても綺麗にしたい)とのご要望により、今回の御依頼となりました。
御依頼内容としては、各スピーカー土台のアルミ部分の腐食の除去〜シルバー色への塗装と、ウーハー部の鉄製ネットの錆の除去〜黒への塗装、アンプボックスをスピーカーボックス同様の黒への塗装、などなどです。

実はまだ仕上がっておりませんが、予定では明日完了いたします。何卒もう少々お待ち下さい。

今回のように、「自動車以外の物に、自動車並の高美観と耐久性を」なんて事は私的に好きな作業です。老後(引退後)はこれを生業として行きたいと思っておりますし、実際既にそれ専門のHPが出来ていて公開していたりします。が、中身が薄っぺらいのでまだこちらでは紹介出来ません…。コンテンツが充実して恥ずかしく無い仕上がりに出来ましたら紹介させて頂きたいと思います。
「玄関の扉をベンツ仕様にして偉そうにしたい」や「アルファなロッソ(赤)の冷蔵庫でイタリアンに食材を保管したい」などのマニアックなご要望でもお気軽にどうぞ。私的にどれも嫌いではありませんので…。しかし「ひょうたん」は想像以上に大変だったのでしばらくは控えたいですが…。

ちなみに先日こちらの日記でもお話していたのですが、今週末の土曜日(28日)は、先日塗らせて頂いた「ひょうたん」計5点が飾られたギャラリーの催しに行かせて頂きたいと思っておりますので、誠に勝手ながら17時で営業は終了させて頂きたく存じます。ひょうたんもそうですが、各業界のデザイナーさんが行ったお仕事を見させて頂くのが非常に楽しみです。既に公開されておりますので興味のある方は是非足を運んで見ては如何でしょうか。

そして11月5〜6日にかけては、例の「LAND_Mini」を浜名湖の催しに出展しますので、月曜日は休業とさせて頂きます。こちらも迷惑をお掛けして誠に申し訳御座いません…。当日はランドミニ自走して行く予定だったのですが、ミニ屋さんの社長さんが肋骨5本折ってしまったばかりで長時間運転が難しいとの事ですので(それでもご同行して頂けて本当に有り難いのですが)、積載車にミニを載せて3人乗車で行って来ます。ミニ屋社長さんの療養も兼ねて温泉に浸かってくる予定で御座います。その間お預かりしている車両が進まなくなりますので誠に申し訳無いのですが…。せめて夢の中で作業を進めたいと思います(多分こうなりますので…)。

2006/10/27
 
jpg画像 SLK下地(板金)(img482.jpg) -482- SLK下地(板金)

オーナー様には既にメールでお伝えしておりましたが、左フロントフェンダーは補修暦アリです(事故暦とは違います)。

(10/30訂正です。左では無く右フロントフェンダーの誤りでした。すいません…)

今回の事故で損傷を受けたのは、フロントフェンダー前方部、茶色いプライマーが塗布された部分で、その少し後方のフェザーエッジ部分は以前の補修の時に出来た「研ぎスジ」と思われます。研ぎの時にあて板の角を当てて掘ってしった形跡です(研ぎ不良です)。なのでその辺りの塗膜を削ってみましたが、特に問題も無く全体的にも悪く無い仕上がり(良い仕上がり)なので心配される事は無いと思います。新車から乗り続けているオーナー様としては全く身に覚えの無い補修暦なので、恐らく(間違い無く)新車補修として塗られていたのでしょう。輸入車ではやはり良く見られる光景です(私も新車補修の工場には何度か見学に行きましたし…)。逆に私的には、軽く接触しただけで凹み・傷が出来てしまう重さ一d以上の物体が、遥か遠くの国から無傷で日本までたどり着く事の方が驚きだったりしますし…。しかしオーナー様にとっては非常にショックだと思います。心中お察し致します…。

2006/10/26
 
jpg画像 SLKの作業も勿論進んでおります。(img481.jpg) -481- SLKの作業も勿論進んでおります。

掲載が遅れておりますが、実は本日既に本塗り完了しております。なので途中過程の紹介とさせて頂きます。

つい3ヶ月くらい前に、左側面に鉄板が裂ける程の損傷を受けてしまった修理を承らせて頂いたのですが、その時に調色して出来た塗料はもうどこにもありませんので、今回も新たに調色します。が、その時に作成した「塗装カルテ」は存在しますので、今回は比較的スムーズに作業(調色)を進行する事が出来ます(出来ました)。

以前はやはりデータから中々色が出ず、確か3回くらい作り直したと思われますが、今回は違います。塗装カルテには「データ279だけど048267じゃないと出ない」と記載してあります。意味不明な文章ですが、私が書いた事なので私は理解出来ます(当たり前ですが…)。
暗号(?)の内容としては、
「カラーコード279のデータは色々あるけれど、その中でもパネルコード「048267」から作らないと色は出ないよ」
との事です。当時(と言っても3ヶ月前ですが)、調色に何回か失敗した後に、ようやくこのデータで色が出せた(調色を完了させて)事を表しています。今回これは非常に助かります。結果としては、調色作業は比較的早く一時間くらいで完了出来ました。ありがとう御座います(当時の自分に言ってます)。

2006/10/26
 
jpg画像 レンジローバー(グレーMet.)旧塗膜状態(img480.jpg) -480- レンジローバー(グレーMet.)旧塗膜状態

こちらも早速作業開始しております。とりあえずはいつも通り各付属品を外しつつ各部チェックをしております。

ボンネットはやはり酷い状態で、全面に無数の傷が付いたような状態になっています。クラックやチョーキングと呼ばれる問題です(この両者の定義が少々曖昧なのですが、塗装に関する各専門誌からの見解では下地から来ているのがクラック、表面のみの物をチョーキングと見受けられます)。

この問題を改善するには、やはり問題の起きている塗膜を削り落とすしかありません。ちなみに私が昔乗っていたアウディ80なる古い車体のボンネットで同じ問題が起きていて、当時(およそ5年前)テスト的に多少なり試してみました。
表面をダブルアクションサンダーで軽く削り、クラックを取りきらないままサフェーサーを塗布し、強制乾燥させます。硬化後はやはり表面にクラックが出ているのですが、一応埋まってはいます。それを研磨して平滑にします。この時点ではいつも通りの下地に出来ています。そしてその後もいつも通り上塗りを行い、塗り終わった時もいつも通りです。そして強制乾燥させると全面またクラックが出てきます。その後の時間経過の様子を見ていくと、結局また元の傷だらけの状態に戻ってしまいました。理論的に考えても当たり前の事なので塗装後の磨き処理もしませんでしたが、非常に哀れな状態でした。全てが意味の無い作業になりましたが、データとして残るので私的には必要な作業でした(お客様の車でテストする訳にはいきませんので…)。

2006/10/26
 
jpg画像 EKワゴン板金完了(img479.jpg) -479- EKワゴン板金完了

先日贔屓のデントリペア屋さんに仕上げて頂いたフロントフェンダー内の凹みで、その後の板金修正になります。
保険屋さん(アジャスターさん)的にはデントリペアの仕上がりを見て「これ以上何を板金するんですか?サフェーサーだけで十分じゃないですか」との事でしたが、私的には正規のラインには完成していなかったので追加修正致しました。別にお金を余分に請求したくて不必要な作業をしている訳では無いのですが・・・です。

研磨やパテ付けなどの合間の工程は省いていますが、順番に

・旧塗膜剥離(#120のダブルアクション仕上げ)
・レッドブラウン塗布(パテ塗布前工程としての防錆処理。STANDOX社製の専用プライマー)
・パテ塗布〜研ぎ完了(#120→#180→#240手研ぎの後、#240ダブルアクション仕上げ。サフェーサー塗布に備えて周りは#400ダブルアクション仕上げ足付け)
・ウォッシュプライマー塗布(DUPONT社製エッチングプライマー)
・プライマーサフェーサー塗布(STANDOX社製システムフィラー)

となります。プロフィット的に推奨する重防錆(防食)仕様の下地です。
最後のサフェーサーはいつもと色が違いますが、これはグレー色仕様なだけで性質は変わりません。白よりも上塗り時に隠蔽し易いのですが、研ぎ汁が美しく無いのでまた白Ver.に戻すかも知れません。

2006/10/26
 
jpg画像 レンジローバーもう一台入庫致しました。(img478.jpg) -478- レンジローバーもう一台入庫致しました。

本日(昨日)は遠方よりご足労頂きありがとう御座いました。この度の御依頼ありがとう御座います。

先日のボンネット交換のレンジローバーとは別に、本日新たに入庫したレンジになります。先日のレンジはグリーンメタリックですが(写真後方)、今回のレンジはグレーメタリックになります(前方)。
こちらのレンジもグリーンのレンジ同様、ボンネットが凄い事になっております。全面新車塗膜の劣化によるクラック(チョーキング)です。が、その他ボディ全体にも同じようにクラックが生じてきています。危険です…。
と言う事で、当初の予定とは大幅に変更し、屋根以外のボディ外板全てを塗り直す事になりました。ご検討・御依頼ありがとう御座います。

本日ボディ全面のチェックを致しましたが、やはり補修箇所が数点見られ、一部はブリスターが多量に発生しております。勿論こちらも併せて修正致します。
その他の作業としては、ドアピラー部の半艶黒の再塗装や、前後バンパー&左右ドアミラーの樹脂素地部分をボディ同様の艶々仕上げに致します。所謂「ボーグ仕様」になります。
ボディカラーこそ変わりませんが(色替え全塗装は例外を除いて承っておりませんし…)、次に対面する時には全く違う状態になっていると思います。楽しみにお待ち下さい。各作業工程も随時紹介させて頂きます。

2006/10/26
 
jpg画像 レンジローバー 中古ボンネット(img477.jpg) -477- レンジローバー 中古ボンネット

どう見ても今付いているボンネットより程度が良いです。良い品が見つかったと思います。おめでとう御座います。

実際にボディに装着されて今回のパネルとボディとの色違いが気になる所ですので、これについては後日掲載させて頂きます。車体でも一番目立つ(魅せる)ボンネットが綺麗になるのは、オーナー様にとっても非常に嬉しい事だと思います。楽しみにお待ち下さい。

2006/10/25
 
jpg画像 レンジローバー入庫しています(img476.jpg) -476- レンジローバー入庫しています

本日はご足労頂きありがとう御座いました。先日飛び込みでのご相談だったのですが、実は当サイトを見てのご来店との事でした。ありがとう御座います。

状態としては、ボディ全面にクラック(チョーキング)が発生おりまして、さらにはボンネット右側側面が膨らんで隣接パネルとのチリが大きくズレております。原因不明です。なので先日のアドバイスとしては、ボンネットの板金修正か交換しか無いとお話ししましたが、今回オーナー様自ら中古部品を取り寄せての御依頼となります。幸いな事にボディ同色の中古ボンネットを見つける事が出来たとの事です。

中古部品に関してはデメリットも多く存在しますので当店での御取り寄せはしておりません。が、オーナー様自ら見つけて当店に直送する方法は問題御座いません。ちなみに密着不良や型違い等で折角買った部品が使えない・返品不可等のトラブルの可能性がある事をご考慮下さい(以前これを経験したので当店取り寄せはお受付していないのです…)。

ちなみに今回は幸いな事に、非常に程度の良い一品を手に入れられたと思います。洗車傷は多少あるものの、比較的美しい塗膜でありますのでそのまま取り替えるだけです(実際には各部調整があるのでボルトオンのみではありませんが…)。

明日(今日)には装着完了する予定ですので、併せてオイル交換についてのご連絡をさせて頂きます。何卒もう少々お待ち下さい。

2006/10/25
 
jpg画像 保険屋さんの見解(img475.jpg) -475- 保険屋さんの見解

保険修理に限らず、板金塗装の修理費は「時間工賃」として算出されるのが基本となります。ある程度の決まり事はあるのです。時間が掛かっただけ貰える訳ではありません。それは手が遅い(作業が遅い)だけなので当たり前です。逆に早く仕事をこなせば儲かります。技能的に優れているのでそれも当たり前の事です。しかしそれだけで納まらない事があるのも事実だと感じます。
今回のEKワゴンのケースを例にすると、保険会社が基とする指数としては軽自動車の場合は作業工数が非常に低く設定されています。何が根拠になっているのか良く解りませんが(私的には世の中の平均値だと思いますが)、例えばフロントバンパーの脱着指数は0.3H(時間)=18分です。ちなみに今回私はフロントバンパー外すだけで40分掛かりましたが…。
これは「能力が低い」「不慣れな車種を扱うほうが悪い」と判断されるのは仕方の無い事ですが、実際に18分で脱着を行うとすると、バンパーを引っこ抜かなければなりません(今回の経験による私的判断ですが)。バンパー全体的にはクリップのみで留まっている非常にシンプルな構造ではあるのですが、要となるフロントフェンダーとバンパーの接合部では、強固なバンパーステー(プラスチック製)が存在します。装着時にははめ込むだけで良いのですが、外す際には硬い爪が食い込んでいる為、無理に引っ張るとバンパーの耳部分が引きちぎれます。最近良く見られる「自己粉砕型」、メーカーの罠と思われます(極めて私的見解です)。
なので結果的には、フェンダーライナー(フェンダー内部の泥除けパネル一式)を取り外し、そこから30cm先の上に見えるステー部を止める10ミリ(トーミリと呼びます)のボルトを(*)板ラチェで少しづつ回して(狭いので全然手が入りません)、フェンダーステーが緩んで爪部分のクリアランスが確保出来て初めてスムーズにバンパーを外せます。無理に引けば外れるのかも知れませんが、バンパー装着の際に立て付けが悪くなる可能性があるのでそれはしません。バンパーの立て付けに関しては、以前のレガシィ修理御依頼時でオーナー様のご意向は存じております(今回のEKワゴンは奥様所有車です)。なので時間が掛かっても選ぶ道は譲れません。
と言う事をアジャスターさんに申し上げても伝わる訳はありません。「18分じゃ到底出来ませんよ」と言っても、相手からすると金の亡者と思われても仕方ありませんし…。結局帰ってくる言葉は「ディーラーさんではこれでやってる」ですし…。
と言ってもアジャスターさんの心中もお察しするので特に私から強くも言いませんし、話が揉めても平行線にしかならない事も存じております。が、私としても慈善事業をしている訳ではありませんので行った分は頂きます(「時間が掛かった分」ではありません)。色々と報告書は作らなければならないのですが、この辺りの話がようやく纏まったので作業を進行する事が出来ます。

ちなみに前記した(*)の「板ラチェ」とは、板ラチェットなる工具の事で(正式名称は良く解りません…)、一般的には片方がスパナで片方がメガネレンチになっていて、メガネレンチの方がラチェット方式により回転します。自動車関係ではコマ数(ギア数)が非常に細かい物が主流ですが、ギアが無段階の物もあります。形状も平坦な物、先が少し角度が付いている物など各種様々で、狭い箇所では非常に重宝します。基本的には、最初と最後のトルクが掛かる場合には通常のメガネレンチを使用し、その後作業効率を上げる為に板ラチェを使います。板ラチェで無理をするとギアが破損します。8mm〜19mmくらいの各種を形状の違う2セット持っているといつでも安心出来ます(なので揃えています)。今回のバンパーステー部のボルトも板ラチェ無しでは外せません(ソケットが入るスペースは在りません…)。

2006/10/25
 
jpg画像 EKワゴン 本日より作業本格始動しております(img474.jpg) -474- EKワゴン 本日より作業本格始動しております

こちらも大変お待たせしております。

本日担当アジャスター様に度々のご足労を頂き(埼玉より来て頂いておりますので…)、色々と話を詰めて、ようやくの作業開始となります。

現状としては、凹んだ箇所のデントリペアを施した(施して貰った)状態です。
上部塑性変形(凹みの周りの尖った部分)の箇所と、フェンダーアーチの耳の部分がこれ以上直らないとの事で、やはり板金・塗装作業が必要となりました。担当して頂いたデント屋さんの技術は私も信頼している方なので(金額も相応ですが)無理は言えません。ここまで良く直して頂けたと思っております。本当にお疲れ様でした。無理を言ってすいませんでした…(デント屋さんに言ってます)。

2006/10/25
 
jpg画像 ハリアー入庫しております。(img473.jpg) -473- ハリアー入庫しております。

先日は雨の中わざわざご足労頂きありがとう御座いました。早速作業開始しております。

こちらのオーナー様、数ヶ月前にも一度ご来店頂きお車の状態を見せて頂きました。
左リヤフェンダーにちょっとした擦り傷を作ってしまい、それをどこかで修理されたとの事ですが、その仕上がりが気にいらないので何とかして欲しいとの事でした。状態としては、

・深いペーパー傷
・エッジマッピング(下地が縮れて地図の様になった状態。世間的に「パテ痩せ」と称されていたりもします)
・ラインズレ
・醜いマスキング際
・バフ目

などなどです。

併せて左フロントフェンダーには、巻き込み防止のフェンダーミラーを外して残った穴を塞いだと思われる箇所付近も、リヤフェンダー同様の問題が発生しております。

これらの仕事ぶりから、最も懸念される不具合として「密着不良」が考えられます。なのでその時(数ヶ月前)は一旦様子を見た方が良いとアドバイスさせて頂き、そして今回のご依頼に至ります。オーナー様的にもう我慢の限界との事です。心中お察し致します…。

蓋を開けて見ないと(問題のある補修塗膜を削らないと)解らない部分も多いですが、その内容についてはまた後ほど掲載させて頂きます。旧塗膜剥離の作業に入る場合は一気にプライマー処理まで行きますので、タイミングを見計らっての次工程の作業開始となります。とりあえずは部品を外しての現状確認となります。何卒ご辛抱下さい…。

2006/10/24
 
jpg画像 メルセデス500E出庫しました。(img472.jpg) -472- メルセデス500E出庫しました。

先日(先週末)はご足労頂き誠にありがとう御座いました。またその節は逆に色々とお気遣いを頂きありがとう御座いました。

オーナー様のブログからの情報によると、こちらの車両は生産からおよそ16年程経っているとの事ですが、現状有り得ないくらいの美しさを保っています。勿論それはオーナー様の努力による所が大きいと思われます(ブログによると日の出より前に洗車を始めている気がするのですが…)。お疲れ様です。きっと車も喜んでいる事と思います。

以前も記載しましたが、車は鉄とプラスチックの集合体、所謂「消耗品の塊」である事は否めませんが、手を掛けてあげる分は何かしらの形として帰って来てくれる物だとも思います。とても「単なる機械」としての存在に留まらない数少ないアイテムであると思います(私的見解では遺伝子に「狩猟の武器」としての位置づけが成されているのでは…とも思っています)。

購入してから出費も凄い勢いになっているような気がしますが、末永く載り続けられるように私も応援しております。
この度はありがとう御座いました。水曜日にはJワイパー15枚入荷予定で御座いますので、必要になりましたらお気軽にご用命下さい。

2006/10/24
 
jpg画像 LAND_MINI掲載されました(img471.jpg) -471- LAND_MINI掲載されました

先日届いた「ミニフリーク」なる雑誌に、「LAND_Mini」が掲載されていました。聞いていた話ではカラー2ページだった筈でしたが、4ページに増えていました。写真も綺麗に撮って頂き、流石プロのお仕事です。編集部の方々、誠にありがとう御座います…。やはり嬉しいです。
しかし面白いのは、今回の表紙を飾る「ARITA MINI」です。有田焼きの絵師がミニのボディに図柄を描いていて、その内容が詳しく載っています。私も以前TVで見た事がありますが、実際に各部デザインを細かく見れるのは非常に楽しいです。当店のお客様もご存知の方がいらっしゃって、横浜の陶磁器屋さんに飾ってある事を以前教えて頂きました。是非実物を見に行きたいと思っています。

2006/10/24
 
jpg画像 アウディA3 本塗り終了時(img470.jpg) -470- アウディA3 本塗り終了時

そして本塗り完了です。こちらは先週末の風景になります。

ベースコートは、損傷を受けた下部周辺のみで、その他はクリアーのみでオリジナルの塗色を残しています(当たり前の作業ですが…)。

A3のクォーターガラス周りはゴムになっている為、ここを浮かしてリフティングテープ(モールアップ専用のプラスチック製モール)を挟みます。これによりガラス脱着時と同じレベルの見た目に仕上げられます。リフティングテープは用途によって(モール隙間の広さによって)丁度良いサイズを選択出来るように色々な太さを用意しています。

前記したとおり、今回はリヤピラー部でクリアーのボカシを行っています。クリアーをボカした箇所は通常の2倍焼きます(強制乾燥硬化させます)。例えば、通常は60℃40分がマニュアル値になりますが、ボカシ際はこれを2ターン行います。

クリアーのボカシ目部分の磨き作業としては、私的な行い方では一旦そこはペーパー(#3000)で研いでしまいます(通常これを嫌う方も多いと思います)。
これにより、クリアーのボカシ目はちぎれた感じになってしまいますが、このボカシ際のクリアーの肌は非常に細かいラウンドなっている為、ポリッシュだけの処理では見た感じ「違う肌」として残ってしまうので、下のラウンド(旧塗膜の肌)を残しつつ、今回のクリアーボカシ際の細かい肌を研磨で慣らしてしまいます。
これによりボカシ際の「ラウンド」は旧塗膜(今回は新車塗膜)と一体化し、肌を見た感じでは違和感の無いボカシ際を作る事が出来ます。そしてその後は通常通りのポリッシュ(磨き)で仕上げます。

結果としては、クリアーのボカシ際は(私が見て)解らない状態に仕上がっておりますので、車両お渡し時にはオーナー様にもご確認をお願い致します。

明日、最終点検後に完成のご連絡をさせて頂きます。仕上がり楽しみにお待ち下さい。

2006/10/24
 
jpg画像 アウディA3も塗り終わっています。(img469.jpg) -469- アウディA3も塗り終わっています。

大変お待たせしております。本日各部品の組み付けも完了し、明日最終的な点検を行う予定です。お待たせして申し訳御座いません。

画像の通り、損傷部位としてはクォーターパネル(リヤフェンダー)アーチ部の最下部辺りで、ここに付属されるサイドモール(幅15cmくらい)も一緒に損傷を受けていました。
ボディ側には深い傷と一緒に若干の凹みも見られましたが、今回の程度であれば無理に火(スタッド溶植による引き作業)を使うよりもパテでの処理の方が車にとって良いと判断しましたので、旧塗膜研磨→レッドブラウン(パテ下用プライマー)→パテ→ウォッシュプライマー→プライマーサフェーサーとなっております。

今回の修理では、ある程度コストを下げての修理として、リヤピラー上部でのクリアーボカシとしております。このまま連続して「ルーフサイド」「フロントピラー」まで到達すると結構な費用が加算されてしまうので抑える事にしました。デメリットとしては、後にクリアーのボカシ目が目で見えるようになってしまう可能性がありますが、メリットとしても以下の事項が挙げられます。

@クォーターガラス脱着不要(モールアップ処理)
Aフロントピラーモール脱着不要(変形時は要交換)
B左側面である事
C色的にボカシ易い塗色。

などなどです。

Bの「左側面である事」は、これは右ハンドル車の対角線にあたり、比較的損傷を受け易い箇所である為です。ここは気をつけていてもどうしても擦ってしまいがちな箇所です。所謂「死角」になります。右ハンドルで右後ろであれば、今度比較的損傷を受ける可能性が低くなる為(プロフィット調べ)、その場合であれば理想通りフロントピラーまでの塗装をお勧めしていました。

Cの「ボカシ易い色」としては、メタリックorパールになります。今回が濃色ソリッドカラーの場合だと、やはりクリアーのボカシはお勧めしていませんでした。

これらの事から無用に大きな費用にならないような修理方法を推奨させて頂きました。クリアーのボカシ際も解らないレベルに出来ておりますのでご安心下さい(ボカシ際を解らなくする仕上げについては後述致します)。

2006/10/24
 
jpg画像 BMW そして本塗り完了です。(img468.jpg) -468- BMW そして本塗り完了です。

そして完了です。大変お待たせ致しました。

今回のような2パネルのクリアーの塗り方としては、

【1コート目】
フロントドアを一枚塗り終わってからリヤドア一枚を塗る。クリアーの繋ぎ目としては、ドア間の継ぎ目より若干ずらす。今回はリヤドア前方辺り。

【2コート目】
一気に左から右へ流します(逆も可)。ドア前方から、リヤドア後方まで一気に繋げて、上から下に移動していきます(逆も可)。
上から下に塗り始める場合と、下から上に塗る場合はその時の気分だったりします。

しかし実際には「気分」では無く、パネルの形状や塗る範囲、マスキングの方法など色々な要素が絡み合うので、塗る本人のイメージ(経験)によるケースバイケースという事です。
1コート目と2コート目を同じ道筋で塗ってしまうと重なり合う箇所が同じになってしまい塗膜厚のバランスが悪くなりがちです。結果、肌が不均等になってしまうと思われます。なので私的には、1コート目にはわざと塗り難い運行順序を選択し、2コート目には塗り易い(動き易い)順番で行うのが好きです。例えば、フロントフェンダー一枚であれば、1コート目は下から塗り始めて上で終わり、2コート目は上から下で終わります。
その他、塗装範囲が比較的多きくなる場合や、車のデザインなどにより色々と立ち回りを変えていきます。なので聞かれても説明が難しい所もあります。なので私がまだ見習いだった当時、上司(所謂親方)に「どうして今日は下から塗り始めたんですか?」と聞いても、「今日は下から塗りたい気分なんだよ」としか返答が無かったのです。自分が塗れるようになって初めてそのような言葉の意味が解ったりします。

2006/10/21
 
jpg画像 BMW E46 本塗り前(img467.jpg) -467- BMW E46 本塗り前

大変お待たせ致しました。E46の作業は殆ど完了しております。明日最終的に各部清掃〜点検をして最終的な完成を予定しております。
作業内容の選択としては、前述した通りドア二枚の塗装となりました。損傷を受けていたフロントドア内でのベースコートボカシ部分の範囲が少なくなった為、リヤドアへベースコートをボカシ、クリアーは通常通り一枚塗装します。下地範囲としては少ない方なので、時間的には早い段階で完了したと思います。お約束通り月曜日にはお渡し出来ると思います。

画面内右下の小さな画像はリヤバンパー下部の損傷で、今回の左ドア部修理と一緒に承っております。こちらは実費作業分となっており、クイックスポットでの対応となります。

2006/10/21
 
jpg画像 BMW E46 部品入荷しています(img466.jpg) -466- BMW E46 部品入荷しています

ちなみに今回は左フロントドアのみの傷になりますが、隣接するパネル(左リヤドア)にサフェーサーの範囲が近くなってしまった為、リヤドアも併せて塗装となります。オーナー様にはこの可能性もお話していたので私の判断として選択させて頂いております(現在海外出張中との事です)。

今回要交換となった部品は、左フロントドア水切りモールとサイドモール、同じくリヤ分もです。水切りモールは挟まっているだけなので上手くいけば綺麗に外れるのですが、殆どの場合固着してしまって簡単には抜けないので、外す際に曲がったりします。多少の曲がりであれば元に戻した時に真っ直ぐになったりするのですが、保険修理であれば迷わず交換となります(します)。
サイドモールはゴムのリテーナーにクリップが止まっているだけなので、比較的簡単に脱着・再利用が可能なのですが、今回の飛び石傷がどこまでの損傷なのかが不明だったので、念の為に前後ともに交換と致します。

本塗りは明日を予定しております。進行次第また掲載させて頂きますので、完成までもう少々お待ち下さい。

2006/10/19
 
jpg画像 BMW E46 左フロントドア飛び石傷除去〜フェザーエッジ作成(img465.jpg) -465- BMW E46 左フロントドア飛び石傷除去〜フェザーエッジ作成

およそ5ミリの飛び石傷があった箇所で、そこを削りフェザーエッジを形成します。

中心白く見える箇所は鋼板では無く「プライマー」で、新車塗膜の物になります。今回の飛び石傷では鋼板まで達していませんでしたので、このような「寸止め」となります。むやみやたらに塗膜を剥がしたりする必要は無いと考えます。
その次にあるグレーの部分が「サフェーサー」で、その周りの濃いグリーンが「ベースコート」と思われます(私が塗った訳では無いので確定は出来ません…)。そしてその周りがクリアーです。

傷部分の研磨は#180で、それを#240で目消しし、さらに#400で広げます。ここで行っている作業はダブルアクションサンダー空研ぎによる研磨で、傷の在った中心から緩やかに傾斜しています。これが「フェザーエッジ」の状態で、この研磨された範囲無いにサフェーサーを塗布します。
そしてこの削り落として不足した塗膜分をサフェーサーの充填により補います。おおよそ200〜300ミクロンくらいの膜厚になるように塗布し、その後研磨して平滑にします。

2006/10/19
 

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