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-185- テスタロッサ本塗り完了
サイドシェルの部分は「艶消し黒」なので、こちらはスタンドックス2Kエナメル(1コートソリッド)を艶消し仕様にして塗装します。塗った直後は通常の塗装と同じく「艶々」に仕上がりますが、乾燥するにつれて艶は段段無くなってきます。写真の状態では半艶程度まで艶が引いた感じです。 この「艶消し仕様」は色々な方法がありますが、今回の仕様としては
主剤・・・・・2Kエナメル黒 70% 艶消し剤・・・MIX606 30% 硬化剤・・・・上記合計に対して50% シンナー・・・上記合計に対して 5%
となります。
上記艶消しの黒を塗布する前に、下側にはボディーシューツ(アンダーコート)を塗布しています。純正の状態がそうなので、勿論それを再現しています。
また完成した写真を撮り忘れたまま出庫してしまいましたが、今回も仕上がり喜んで頂けて何よりです。途中お友達のF40オーナーの方がいらっしゃいましたが、余りお世話させて頂く機会の無いように…です。 この度はありがとう御座いました。
2006/06/08
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-184- フェラーリテスタロッサ 板金完了
こちらは昨日出庫したテスタロッサですが、作業内容ご案内致します。こちらもリピーターの方で、最近は入庫のおよそ半数がリピーターの方で、これは作業者にとって非常にありがたい事であります(勿論新規の方も非常にありがたいです)。
今回のご依頼としては、サイドシェルを擦ってしまい、既存のパテが割れてしまっていました。以前の補修暦からして、サイドシェル全体にパテが入っている(塗られている)と思われますが、今回はこれを全て剥離する訳では無く(問題が起きている訳ではありませんので)、損傷部分のみの板金とします。 最初の見た目の損傷としては、そんなに広範囲ではないのですが、損傷時の衝撃により、その周りの部位のパテは密着性が落ちているケースが多いです。なので、それを確認しながら既存のパテを研磨除去し、問題が無いと判断出来る個所までそれは広がります。なので思ったよりも広範囲なパテ作業にはなります。 本来「旧塗膜」にパテは被せない作業が基本となりますが、今回のようなケースではパテの上にパテを被せたりもします。そうしないとラインは出せませんので…。
2006/06/08
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-183- アルファ スパイダー 艶消し黒塗装
ボディの赤が塗り終わり、強制乾燥完全硬化後にエンブレム周りの艶消し黒を塗ります。その前に勿論下地処理はしておきます。 バンパーの一部分ですが、この黒い部分によってボディ全体のイメージが引き締まります。 アルファのエンブレムも装着し、イタリアンなデザインの完成です。
ちなみに今回のスパイダーヴェローチェは初めて手を掛ける車種なのですが、バンパー分解は結構面倒でした…。バンパー内のサイドマーカーや、写真上のエンブレム一つ外す為に、裏側の付属部品全てを分解しないと外れないのです。初めて手掛ける車種は時間は掛かりますが、やはりそれは楽しい作業であり、勉強にもなるので好きな事でもあります。 先日、既に常連さんとなったレンジローバーボーグの方がいらっしゃいましたが、工場を見て「ここは色々な車種があって来る度に面白いですね」とおっしゃっておりましたが、確かに色々な車種を扱えるのはディーラー在籍時の時と違い、非常に楽しいです。この度のご依頼も非常に感謝しております。
2006/06/08
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-182- アルファ スパイダー 本塗り完了
そして本塗り完了です。美しい塗膜が出来たと思います。
フロントバンパー先端の、アルファロメオエンブレムが付く個所は「半艶黒」になっているのですが、元々の塗膜の「際」部分が醜い状態だったので、この際の段差を研磨平滑にし、その部分も一緒に一旦塗装してしまいます。これにより「赤」の塗装によって、下地を作る事にもなります。
2006/06/08
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-181- アルファ スパイダー 本塗り前
フロントカウルパネルはボディより取り外した所、淵部分に錆が若干見られたのでこちらも処理します。劣化の酷かった部分の塗膜(部分的な塗装暦)も剥離し、結果全体的にサフェーサーの塗布となりました。ダクト部分の部位は特に損傷はありませんでしたが、色を合わせる為に「ボカシパネル」として、こちらも一枚塗ってしまう必要があります。
バンパーは傷は無かったのですが、端部分に1cm程度の亀裂があった為、こちらは研磨して掘り下げ、エポキシ接着剤の充填とエポキシパテでラインを作り処理します。この他ボディの一部分にも粉を拭いたような塗膜の劣化があったので、そちらも処理&塗装しています。「粉を吹いたような塗膜劣化」の原因の多くは、紫外線による塗膜の劣化です。紫外線は塗膜にとって脅威です…。 しかし自動車補修向けの塗料としての「アクリルウレタン」「ポリウレタン」「アクリルポリウレタン」の塗料は、それでも他の塗料(建築系塗料や焼付け型塗料(熱硬化型アクリル・メラミン塗料))に比べ、非常に耐候性は良い材料です。この自動車補修向けの塗料を自動車以外の物に使用すれば「自動車外装並みの高美観構造物」も出来るのですが、数十倍〜数百倍のコストも掛かるのでこれは余り現実的ではありません…。普段気にしないと考えたりもしないのですが、自動車ほど「高美観」「耐久性」「防錆」を求められる被塗物は、実は他に類を見ない事でもあったりします。結構気付き難い事なのですが…。
2006/06/08
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-180- アルファ スパイダー 調色
フロントバンパーは一本丸々ベースコートを入れる(塗る)のですが(勿論クリアーもです)、比色をするパネルによって色味は全然違います。ボディ自体各場所の退色具合によって色味が違うのです。アルファの赤はいつもそうです…。 画像では、フロントカウル部で調色したものを(画像大)、それをそのまま側面に当てて比べています。側面の方が鮮やかな黄色の赤味があります。なので側面用にもさらに色を作ります(画像小)。そして本塗り時、バンパーの中で「上面」の色と「側面」用の色をボカシて塗り分けます。各部位で全然色味が違うので、今回のご依頼の「色味を合わせる」に対してはこうしないと対処できません。
2006/06/08
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-179- アルファロメオ スパイダーヴェローチェ入庫
先日はご足労頂きありがとう御座いました。既に殆どの作業が完了しており、週末には完成予定となりますアルファのスパイダーになります。
今回のご依頼としては、退色してボディと色味が変わってしまったフロントバンパーの塗装と、紫外線による塗膜の劣化でカサついてしまったフロントカウルパネル(ワイパー根元のパネル)、そしてボディ全体のポリッシュ&コーティングになります。 特にフロントバンパーはアルファ特有の「紫」っぽくなる現象が酷く、これの理由としては、退色し易い「鮮やかな黄色味のレッド」の顔料分が劣化してしまった事によります。ベースコートの赤と、クリアーコートの「2コート」になっているので、磨いてもこれはどうにもなりません。なので目立つ傷はありませんが、バンパーは塗装が必要となりました。
2006/06/08
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-178- プジョー306 本塗り(クイックスポット)
既に出庫済みのプジョーで、遅れてしまいましたが本塗り時の画像を掲載させて頂きます。 部分的な補修として気をつける事は、クリアーのボカシ際を極力「プレスライン」で行う事です。これであれば後に発生する可能性の高い「クリアーのボカシ目」は解らない仕上がりに出来ます。今回のプジョーの場合は、ナンバープレート周りのプレスラインを利用し、目立つ個所としてはバンパー上面の幅5cm程で抑える事にします。 今回のプジョーは色的にも、旧塗膜的にもボカシのし易い下地であった為、美しい仕上がりに出来たと思います。オーナー様にも喜んで頂けました。 最初は自家塗装も考えていらっしゃったそうですが、思ったよりも難しく、大変な作業にしては理想通りの仕上がりにはならないのが自家塗装であったりもします(私も昔に多く経験済みです)。しかし「それでもやってみたい」と思う気持ちも良く解りますので、応援は致します。お困りの方は是非掲示板までご質問どうぞ。
この度はありがとう御座いました。末永く大切な愛車に乗り続けられるよう私も応援しております。
2006/06/08
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-177- フェラーリテスタロッサ入庫
本日は直行で業者さんの所に行っておりまして不在ですいませんでした。本日のご来店ありがとう御座います。
こちらは以前ポリッシュのご依頼を承りましたテスタロッサで、今回はフロントバンパー下と、サイドステップ下の擦り傷修理のご依頼になります。ご贔屓ありがとう御座います。
明日、お見積りの件で連絡させて頂きます。しかし明日も一件業者さんの所に直行なので、連絡は午後になるかと存じます。申し訳御座いません。
この他、本実アルファスパイダーも入庫致しました。その節はご来店ありがとう御座いました。本日良い写真が撮れませんでしたので、後日改めて掲載させて頂きます。車両完成までこちらも是非お楽しみ下さい。
2006/05/31
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-176- プジョー306 カラーコード確認
その車の色を記す「カラーコード」は、車体のどこかに記載してあるのですが、私は全ての車種でその場所を覚えている訳ではありません。と言うより、覚えきれませんし、あるべき所に無い場合も多々あります(これが困ります…)。
アウディ・VW系は、ラゲッジスペース内のスペアタイヤの近くにシールがあり、アルファロメオ系はリヤゲート・トランクの側面にシールが貼ってあります。BMWはEGルーム内のショックの頭の付根部分にシールが貼ってあります。ベンツ系はコーションプレートに打刻があるのですが、どれなのか判別が難しいかったりします。 大抵はエンジンルーム内か、ドアを開けたピラー部分にあるのですが、時々シート下カーペットの下や、記載自体が無い場合もあります。ルノーは発見し難いですが、保証書に記載してたりします。どうしても発見出来ない場合もあり、この場合は塗料メーカーの色見本帳から探したり、メーカーに電話して確認したりします。
一応参考としては、メーカーからカラーコード記載の位置確認の為の冊子があったりもします。スタンドックスはこの辺りのサポートもありがたい所です。
2006/05/31
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-175- ミニ フロント部 ウェルドボンディング工法
先日行った、ミニ(モーリス)マークUの修理で学んだ通り、パネルボンドとスポット溶接を併用した「ウェルドボンディング工法」で、先に外したパネル取り付けを行います。「今後もう錆びない様に」です。
外した個所の錆を落とし、パネル合わせ目の個所に構造用エポキシ接着剤「3Mパネルボンド」を塗布し、元位置に合わせて仮固定します。全体的に曲面になっているので、数箇所で仮止めしなければ位置固定が難しいです。しかしエンジンが載ったままなので、バイスプライヤー(固定出来るプライヤー)では難しい個所もあり、その様な場合はビスを打ちます(ドリルビスをねじ込みます)。穴は後ほど同じくパネルボンドで埋めてしまいます。
固定個所が決まれば、パネルボンドが硬化する前に「スポット溶接」を行います。全体的にはパネルボンドで強度は出るので、スポット溶接は8箇所のみとなります。と言うより、エンジンが載ったままなので、本来のスポット溶接個所は打ち込めません。この場合は半自動溶接で行ったりするのですが、今回はこの代わりにパネルボンドがあるので必要ありません。新車時よりも錆は発生し難い仕上がりに出来たと思います。
2006/05/31
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-174- 業者様ミニ 錆被害によるパネル交換
フロントパネル内にある、フロントバンパーが付く個所が錆により半分朽ち果てていましたので、こちらは要交換となります。既に補修暦があり、パテの下で多量に錆が発生していました。バンパーが付いていたので最初は解らなかったのですが、結構悲惨な状態です…。と言っても、ミニはいつもここが錆びます。鋼板パネルの合わせ目のシーリングが新車時の時から甘く、その隙間にはプライマーが入っていないので、さらに亜鉛鋼板で無ければ朽ち果てて当然の部位です。ミニはこの辺りがある意味特別な構造(酷い造り)なので、普通の車は簡単にこんな惨状にはなりません…。ご安心下さい。
交換方法としては、新車時のスポット溶接個所を、専用のドリル刃(スポットカッター)で揉みます(削ります)。 普通のキリ(業界ではドリルの刃の事をこう呼びます)では、合わさった2枚のパネルどちらも一緒に穴が開いてしまいますが、スポットカッターは刃の先端が平坦になっている為、表の一枚のみ穴を開ける事が出来ます。スポット溶接された表側のパネル(鋼板)のみ穴を開ければ、溶接が外れてくれる訳です。 しかし今回の様に「錆」がひどい場合、スポット溶接された個所が発見しずらく、またパネル同士も錆により固着していたりしますので、この場合はパネルの隙間に薄いタガネを軽く打ち込むと、スポット溶接の個所を発見し易くなり、美しく外す事が出来ます。ここで無理にタガネに頼ってしまうと、いくら薄いタガネでも、ハンマーの打ち込みによりボディ側の鋼板がボコボコになってしまいます。
2006/05/31
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-173- ミニ 色変えオールペン
最近またバタバタしていましたが、こちらがその理由です。サイト内にも記載ある通り、色変え全塗装は現在受け付け停止中なのですが、一部の業者様のみ受け付けています。というより、「ミニ」だからと言う事もあるのですが…。
そんな現状もあるので、作業的にはやり切れない所(時間的・コスト的)も多々あるのですが、長いお付き合いの業者さんでもあるので、その辺りはご了承頂いております。
左右のドアは下部が腐って(錆びて)いたので、中古品ですが交換にします。その他、錆・凹みの個所を修正し、最終的にはレモンイエローな仕上がりになります(オリジナル色指定になります)。
2006/05/31
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-172- S20 ヘッドカバー結晶塗装完了時
下地処理(旧塗膜剥離・サンドブラスト・高周波洗浄も?)はお客様が行ってくれていますので、当店の作業としては、脱脂処理(シリコンオフ洗浄)をし、プライマー、結晶塗装、そしてこの後の「凸部」の研磨になります。
色味としては、黒・白・グリーンの3種の結晶塗料で構成・調色しています。 ちなみに、使った塗料はどれも同一の物なのですが、焼き加減(120℃〜170℃の焼きムラ)で色味が変わってしまうので、それぞれ微妙に色味が違います。陶器の焼き物みたいですね…(結晶塗装は焼付け型メラミン塗料であり、通常自動車のボディに塗る補修用塗料のウレタン系塗料とは違います。ボディに塗るウレタン塗料は焼く時点(硬化させる時点)で色味は変わりませんのでご安心下さい(一応念の為です)。
2006/05/31
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-171- S20ヘッドカバー結晶×3 塗装依頼
スカイラインハコスカのヘッドカバーです。いつもご贔屓頂いております業者様からの依頼になります。このヘッドカバーも既に絶版品との事ですが、まだまだ出て来るんですね…。ご依頼ありがとう御座います。
いつもこのヘッドカバーを持って来てくれる方のお話によると、その方の会社は自動車とは余り関係無い製品を作っているとの事ですが、社長さんが非常に車が好きらしく(特にハコスカでしょうか…)、会社内に自動車再生(レストア)の事業部を作ってしまった、との事です。非常にうらやましい話です・・・。
2006/05/31
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-170- プジョー306入庫
先日はご来店頂きありがとう御座いました。本日無事本塗り完了致しました。
実は数ヶ月前に一度別件でご来店見積りに来られましたが、その時のボンネットの凹みはデントリペアーでの修理により解決されたとの事です。が、今回はリヤバンパーを壁に擦ってしまったとの事です。
修理方法としては部分的な補修、「クイックスポット」での対応になります。この度のご依頼ありがとう御座います。
後日磨き工程になりますが、時間的に余裕があるので、明日は一日掛けて硬化させておくとします(明日はちょっと大物の塗装があるので、手が掛けられないところもあります。すいません)。
完成楽しみにお待ちください。
2006/05/30
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-169- ポルシェ ボクスター 出庫
既に相当前に出庫済みだったのですが、出庫時に写真取り忘れてしまっておりまして、こちらは最初に出庫する時の画像になります。この後、再度車両お預かりさせて頂き、リヤバンパーを外して一本塗らせて頂きました。その節はお手数お掛けして申し訳御座いませんでした。
画像では解る筈も無いのですが、確かに普通に見てもクリアーのボカシ目は解ら無いとは思います(オーナー様的にも解らないとのお言葉を頂きました…)。しかし500wハロゲン投光器だとハッキリとボカシ際が出てしまう仕上がりになっていました。その節は不都合お掛けしてしまいましたが、その後塗り直しを許諾して頂きありがとう御座いました。お仕事忙しく、乗る機械も少ないとは思いますが、是非末永く乗り続けられるよう応援しております。この度はありがとう御座いました。
2006/05/21
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-168- 本日の来店者様
以前、フロントバンパーを自家塗装で塗られるとの事で、塗料を販売させて頂いた方で(完成装着済み)、その後ヘッドカバーを塗らせて頂きました。本日はウォッシュプライマーを購入されていきました。以前から計画中の、室内の塗装(自家塗装)の準備との事です。
実際にレースでもご活躍の車両との事で、途中通りすがりの方々がこの車両を発見し立ち止まって井戸端会議となっていました。非常に派手なので目立ちますよね…。今後もご活躍、自家塗装がんばって下さい。応援しております。
2006/05/21
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-167- 本日の気温
今年最高の30℃を記録しました(ブース内雰囲気温度)。塗装時に着用する専用ツナギ「タイベック」は、塗料溶剤が皮膚に触れないような安全設計になっているのですが、これのせいでまるで「サランラップ」を纏っているような感じになります。今年こそは、タイベックに電動ファンを取り付けてみようと思います。それじゃあタイベック(耐溶剤性)の意味が無いのですが…。
2006/05/21
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-166- RX−7 本塗り完了
ついに本塗り完了です。 先ほど記載した通り、新車時と同じく2コート仕上がりなので、ベースコートの黒はパネル全体には塗布しておりません。ボカしております。
FD3Sは今まで結構ご依頼があり、これまでにも何度か塗らせて頂いたのですが、新車時の塗装の品質は良いと感じます。それよりもさらにRX−8はかなり良い新車塗膜と感じられます。国産車にしては、と言うと非常に失礼なのですが、実際他の国産車に比べ良い塗膜だと感じます。肌具合、膜厚、硬さ、耐擦り傷性能、などなどです。またRX−8の塗膜は相当耐擦り傷性能が高いと思うのですが…。日産のフッ素などはそんなに良いとも感じないのが本音だったりもします…(極めて私的な見解です)。
新車の製造でのコスト的に、塗装の占める割合はやはり大きいとは思うのですが、「機能性」とは全く関係の無い「美観」を、例えばトヨタ式の「カイゼン」な感じで品質を落とされてしまったりするのは悲しいです。せめて「隠蔽」はしてくれていると助かるのですが…(塗装屋的・私的な悩みです。隠蔽していないと色が合わせられません…)。
話がそれましたが、完成までもう少々、楽しみにお待ちください。
2006/05/21
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-165- RX−7 本塗り前
ついに本塗りです。大変お待たせ致しました(既に塗り終わっていますが…)。
フェーエルリッド(給油口蓋)は外してありますが、これも塗ってあります。
リヤゲートには大型のリヤスポイラーが付いている為、この端がクォーターパネル上部に差し掛かってしまうので「半開き」の状態にして塗装します。上まで開けてしまうとマスキングの範囲が大きくなり「空気溜まり」が出来てしまい、塵の付着が増える恐れがある為、極力開かない状態にしておきます。 それよりもやはりトランクは閉まった状態で塗るのが好ましいので(私的見解です)、一時はリヤスポイラーを外す事も検討しましたが、ボルトだけでは無く「両面テープ」も使われていた為、こちらは断念致しました。その他付属品は殆ど外しております。 リヤバンパーは、クォーターパネル内部より付いているボルトを外し、隙間を若干開けてあげる事により、完全に外さない状態で綺麗に仕上がるようにしております。
仕上がり的には美しく塗れたと思います。こちらも完成までもう少々お待ちください。
2006/05/21
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-164- FD3S マスキング技法&専用工具
マスキングの「専用工具」と言っても単なる自作品なのですが、普通のプラスチック製の「パテベラ」の、この先端を曲げてあげる事により、通常指先だけでは不可能な部分のマスキングが容易に出来るようになります。
通常、フロントフェンダーを塗らないでドアパネルを塗る場合、フロントフェンダー表面に単にテープや紙を張って養生(マスキング)するだけの方法になってしまいがちですが、フロントドア前方を後方や下部と同じく「バックテープ」にする事により、パネル隙間内部との空気を完全に遮断する事が出来ます(説明難しいです…。しかも同業者向けです…)。
通常フロントドア前方は、ドアを開いた状態では内側に入り込んでしまう為、裏からテープを張る「バックテープ」の技法は難しいです。しかし「バックテープ」こそが理想的なマスキングであり(私的見解です)、これのみが完全な空気の遮断を可能とします。
専用の工具を使ってこの個所のバックテープを行う方法としては、30mm〜50mmのマスキングテープをパネルと直角の状態で隙間に指し込み、ドアエッジに軽く仮止めした状態でヘラ先端を隙間に指し込みます。ヘラの先端は直角になっているので、ドア裏側のテープ部をスライドして擦るだけで、しっかりとテープを裏側に貼り付ける事が出来ます。後はヒラヒラとして食み出た部分をフェンダー側に固定するだけです。
ちなみに、ヘラの「曲げ具合の角度」「厚み」は色々とあると便利です。アウディ系はこの隙間が狭いので、ヘラ先端は極力薄くしておくと良いです(折れるデメリットはあります)。 曲げ具合の角度は、用途によって直角(90度)では無い方がやり易いので、若干角度の違う物を数種類作っておくと重宝します。場合によっては100度くらいの角度がついている方が使い易いです。
これの最も良い利点は、「コストが安い」に限ります。自分なりの工具が数分で作れますし、ヘラの仕入れ原価は恐らく¥200しない筈です。作成に失敗したり、折れてしまったとしてもリスクは非常に少なく済みます。
曲げる方法としては、いつも使っているドライヤー(工業用)が良いです。緊急時に作成する時はライターでも良いのですが、プラスチック内部に十分に熱が加わる前に先端に引火してしまい、異型になってしまいます(これも経験済みです)。 ジコラヘラ(商品名)以外にも、ヨトリヤマカップ1L(商品名)に付属の「攪拌棒」もお勧めです。しなりがあるのでこれも場合によっては重宝します。
この方法を考案してから(と言うより、知っている方には当たり前の事なのですが…)、フェンダーを塗らない場合でのドアマスキングでは100%徹底出来ています。思ったよりも全然面倒な作業では無く、実はマスキング時間効率は上がるとも思います。 ご存知無かった方は是非ご活用してみて下さい。
2006/05/21
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-163- RX−7 FD3S 入庫
こちらも実は以前の都筑店で御来店頂き、その時はボンネットのお見積もりをさせて頂いたのですが、今回は側面イタズラ傷のご依頼になります。先日は御来店・御足労有難う御座いました。イタズラ傷、世の中本当に多いですよね…。卑怯極まりありません…。
色は黒のソリッドですが、純正からの2コート仕上げになっている為(最初は1コートソリッドかと思っていました)、純正と同じように2コート(ベースコート黒→クリアーコート)で仕上げます。実は本日最終で本塗り完了致しました。
損傷を受けた部位は、左ドアと左クォーターパネルで、その他大きな損傷は無く全体的に綺麗な状態です。ソリッドの黒は維持するのも大変ですが(洗車傷等の小傷が目立ちます)、深々とした漆黒を維持出来ればやはり美しい塗色でもあります。
ちなみにこちらのブラック、黒の中でも相当漆黒です。色相的には「青味」があり、とにかく「黒い」です。
ソリッドの黒は、単に「黒」と言っても、実は千差万別です。「赤い黒」もあれば「黄色い黒」もあり、明度が高ければ「グレー味」っぽい黒もあります。「ソリッドの黒だから調色しない」なんて感覚は通用しないと思います。 私的に感じている所では、国産車(日本車)の方が外国車よりも漆黒度が高く(所謂「黒い」)、昔の黒程「黒い」気がします。恐らく「黒」の顔料主成分が何かしらの現行の規制に引っかかるのでは?、と思います。 補修塗料でも、外資系塗料の黒は「弱い」と感じられます(今まで使った外資系塗料PPG・DUPONT・STANDOXでの経験だけですが…)。逆に国産塗料の方が原色でも漆黒感は強いです(今まで使った国産塗料 関ペ・ロックだけの経験ですが…)。
「外資系は黒に弱い」と記載はしましたが、対応出来ない訳ではありませんのでご安心下さい。塗料メーカーのデータ上では存在しない原色の設定はあります。デュポンでは「G9900」、スタンドックスでは「リアルブラック」「ブリリアントブラック」などがそうです。G9900では専用の硬化剤とシンナーを使用すれば通常のベースコートと同様に使用出来ます(センタリ原色5%まで混合可)。スタンドックスは通常の硬化剤とシンナーで対応出来ます。
黒の難しい所は、色を混ぜれば混ぜる程「明るく」「濁る」事になります。極端に言うと、段々「グレー」になっていくのです…。 例えば、「もう少し赤味が欲しい」となって、赤の原色を入れれば、黒はグレーになっていきます。それを考慮し、色相の合った原色黒を選択し、明度・濁りを考慮しながら色相(色味)を演出していかなければなりません。白を入れる場合も、実際には「白」では無く「マイクロチタン」(マイクロホワイト)を使用して「透明なスカシの青味」を作り出したりします。実際にはマイクロチタンはソリッド色に使用しないのが定説なのですが、こうしないと出ない(作れない)色のケースも多いです(これについては塗料メーカーに了承済みなので問題は無いと考えております)。
2006/05/21
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-162- VW LUPO GTI 調色作業詳細
こちらはスタンドックスの「原色特性表」の一部で、実際に使用した塗料が赤枠の二色のみで、データに記載ある色は赤枠561と、青枠566と、そしてホワイトです。
561は朱色のような赤で、「濁る」と記載ありますが、これがメインの色になるので抜く事は出来ません(類似色もありません)。 問題となったのは「566」のパープルとホワイトで、これらが入ると(混ざると)鮮やかな色味は出せません。このパープルの代わりに、鮮やかな青味の856に切り替えます。説明にあるとおり透明度が高いので、青味を演出する上で「濁り」を出し難いのです。「ホワイト」は、これが混入されると非常に濁ってしまうので、これも入れません。基本的には561と856のみのバランスで彩度・色相・明度を再現し、最終的な微調整で566を数滴使います。データを使用しない一からの目調色です。 しかしこの出来上がった塗料は非常にトマリ(=染まり=隠蔽力)が悪く、これ単体では10回塗っても色が染まりません。なので最初に作った廃棄塗料を下色として隠蔽に使用し(3回)、その後調色完成した色で仕上げます。
2006/05/20
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-161- VW LUPO GTI 出庫
先日無事出庫致しました。夜勤明けのお疲れの時ににわざわざ御足労頂き有難う御座いました。
今回で二度目のご依頼だったのですが、以前塗らせて頂いた時には「塗装カルテ」を作成していなかった(まだ始めていなかった、或いは作成し忘れた)のか、カルテが存在しませんでした。その為、また調色で苦労してしまい(以前もしたのです…)、今回も塗料を3回作り直しとなってしまいました。調色していて3回目の作り直しの時に「あ、そういえば以前はこうやったんだ…」と思い出したのです。自業自得です…。
LUPOの赤ソリッドはこちらの車両しか経験無いのですが、とにかく彩度が強いです(鮮やかです)。塗装屋的な観点からして、在り得ないくらい鮮やかです。
今回の調色については、結局の所、メーカー(スタンドックス)のカラーデータから作成していては一生出ません(作れません)。簡単な原色構成なのですが、原色の選択自体が間違っている為、これを解決しなければなりませんでした。詳しくは次に記載致します。
とりあえずは、この度のご依頼・ご贔屓有難う御座います。毎週箱根に通うくらい走るのが好きなオーナー様ですが、くれぐれも事故にはお気をつけ下さい。極力当店ではお世話させて頂かないように…です。
2006/05/20
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-160- VOLVO 850 リヤガラスモールアップ処理
今回は対物100%の保険修理なので、リヤガラス脱着はコスト的に問題無いのですが(支払いは保険会社支払いの為)、リヤガラスモールが十分な程めくれ上がる為、ガラスは外さずに「リフティングテープ」なる柔らかい紐状の専用具を挟み、モールを塗膜から浮かせます。これによりモールの隙間内部まで塗料が入り込む為、ガラスを外さなくても美しい仕上がりにする事が出来ます(業界的には当たり前の工具なのですが…)。現状、問題(雨漏れ・風切り音等)の無いガラスを外す事は余り好ましいと思いませんので、今回はこちらの方法と取らせて頂きます。
ちなみにこの様な「モールアップ処理」はどの車種でも対応出来る訳ではありません。BMWの場合は結構難しかったりします…。中には、一旦外すと再利用出来ないガラスもあったりします。例えば現行ジャガーのリヤガラスは再利用が難しいとの事です(ガラス屋さん談)。
既に磨き作業も完了しており、各部品も揃っておりますので、来週早々組み付け作業に入り、早ければ半ばには完成する予定です。仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2006/05/20
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-159- VOLVO 850 本塗り完了
そして本塗り完了です。美しく仕上げられたと思います。
リヤバンパーの上部は樹脂素地がそのまま残る仕上がりの為、この部分はマスキングします。バンパーは新品時にプライマー塗布仕上げになっている為、全体的に#1200で軽く研磨、その後スコッチで細部までの足付けを行います。
2006/05/20
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-158- VOLVO 850 本塗り直前
大変お待たせしております。先日は御足労頂き有難う御座いました。実は既に本塗りも完了しております。完成までもう少しです。
こちらのボルボもリピーターの方で、以前リヤバンパーを修理させて頂いたのですが、今回は後ろから追突されてしまい、リヤ周りの修理になります。 車体としては幸いなことに(全然幸いな事では無いのですが・・・すいません…)ボディ(フレーム)へのダメージは少なく、バンパーとその骨格(リーンホースメント)の交換がメインとなります。リヤゲートとリヤライセンスプレート(ナンバープレート)には少し傷が入っていたので、プレートは交換(再交付)、ゲートは塗装になります。 リヤバンパーは交換で、その骨格(リーンホース)も交換です。リヤゲートに貼ってあったバッジ「VOLVO」「850」も交換になります。
2006/05/20
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-157- MINI オールペン(業者様企画物)完成
とりあえずここまでで当店がご依頼頂いた分は完成になります。この後、車高が下がったり(現時点何故か車高高過ぎです…)、内装全て張り直し、各機関のメンテナンスを行って販売される事になるそうです。
私的な感想としては、イギリス車っぽく無く、斬新さと今風な感じに仕上がっていると思います。最初にうちに来た時の状態としては、見た目は結構ヤレた感じの車体でしたが、今回の施工でビシっと仕上がったと思います。作業内容としては、いつも通り新車肌の再現に勤めましたので、「いかにも塗りました」感を抑え、色が変わっても違和感の無い仕上がりに出来たと思います。ご依頼頂いた元請様には感謝です。
ちなみにこちらの車両を購入ご希望の方は、当店にご連絡頂ければ元請様を紹介致します(これに関して全く許可など頂いていないのですが…)。ちなみに紹介しても安くなったりなどはしないと思いますが…。
2006/05/20
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-156- MINI オールペン(業者様企画物) ホイール塗装
ホイールはボディよりもちょっと淡く明るいチャコールブラックに仕上げます。
ホイール素地はアルミ無垢の状態なので、素地調整としてはリン酸によるエッチング処理を行い、その後ウォッシュプライマー(デュポン820R)を塗布し、続けて(ウェットオンウェット)トップコート(チャコールブラック)になります。
この他、フロントグリル周りを艶消しの黒に(流行のチョイ悪風な感じです)、室内の各パネルをルーフと同色のグレーで、これを艶消し仕上げにして上品に仕立てます。艶消しと艶在りを別けると、全部で5色塗り別けてたりします。これが結構大変でした…。
2006/05/20
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-155- MINI オールペン(業者様企画物) メッキバンパー塗装
純正のメッキバンパーも塗ります(塗りました)。色はルーフと同じグレーのソリッドで、色を統一させる事により品良く仕上げます。
ちなみにメッキが施された物には通常塗装は難しい事です。簡単に剥がれたりします。メッキにも色々と種類はありますが、ミニのバンパーへの塗装は既に塗装工程が確立されています。密着性の基準としては、JIS碁盤目テストをクリアーしています。
【JIS碁盤目テストとは】 カッターナイフで一定間隔で碁盤目を入れた試験片上の塗膜に「JIS Z1522」に規定する幅18mmまたは24mm、粘着力2.94N/10mm{300gf/10mm}以上のセロハン粘着テ−プをはり(私の場合はガムーテープです)、はがした後の塗膜の付着状態を観察するテストです。 塗膜のはがれ具合によって、塗料の付着度合いを0〜10点で点数評価します。10点とは、切り傷1本ごとが、細かくて両側が滑らかで、切り傷の交点と正方形の1目1目にはがれが無い状態をいいます。(画像内参照)
ポリエチレン素材への塗装と同様、メッキへの塗装方法はまだ公には出来ないのですが(経営上の理由で)、いつか皆様に公表したいと思っております。 理論的に考えれば解明出来る事なのですが、やはり通常使わない材料も使用しますので、これが見つけられれば難しい事では無いと思います(しかしポリエチレンへの塗装は相当難しく面倒です。また、どちらも非常に高コストな作業でもあります・・・)
ちなみに、メッキ・ポリエチレン共に、「密着剤」を使用している訳ではありません。密着剤を使用してもある程度は食い付く(密着する)のですが、経年数により剥がれたり、今回のバンパーの場合は飛び石により簡単に無数の飛び石傷が出来てしまったりします。
2006/05/20
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-154- MINI オールペン(業者様企画物) ルーフカラー本塗り完了時
先に塗った、ブラックメタリックを一旦焼き(強制乾燥硬化し)、続けてルーフパネルをグレーのソリッドで塗装します(しました)。
2006/05/20
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-153- MINI オールペン(業者様企画物) ボディカラー本塗り完了
ボディカラーのブラックメタリック塗装直後の状態です。
通常業者さんからのご依頼の場合、「とにかく安く」と思われがちですが、実際そうではありません。今回も結構な費用を頂戴しておりますので、使用する材料(塗料)もより良い物(スタンドックス/クリスタルクリアー)を奢ってあげます。 こちらの車両は既に先日納車済みなのですが、その時に以前(およそ2年前)塗らせて頂いた、ショップ様所有のミニを拝見させて頂きましたが、その時も良い(高い)材料(塗料)を使用していたので、やはり今でも美しい状態にありました。この様な事が非常に嬉しい事であり、生きる糧になったりします(大袈裟ですが…)。
ちなみにこのミニはドアパネルを付けたままドア内部を塗っていますが、通常はこのやり方では無く、ドアは外して塗装します。または内部を先に別工程で塗装完了させてからドアを付け、外板のみで本塗りしたりします。
2006/05/20
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-152- MINI オールペン(業者様企画物) 本塗り前
本塗り直前の状態です。 サイドシェル(ロッカーパネル)、タイヤハウスも塗るので、車体はリジットラック(通称:馬)で固定してあります。宙に浮いているみたいです。
ボディはメルセデスのブラックメタリック、ルーフも同じくメルセデスのグレーで塗装しますが、グレーは別工程で塗りますので、とりあえずは屋根も一緒にブラックメタリックで塗装してしまいます。
フロントフェンダーには穴が一杯開いていますが、これはオーバーフェンダーが取り付く箇所の穴で、既存の純正品のオーバーフェンダーを固定してあった穴と、今回新たに取り付ける13インチ用のオーバーフェンダー(これも純正品です)を固定する穴を新たに開けました。フロントフェンダーは穴部分は防錆処理のみになっていますが、クォーターパネル(リヤフェンダー)の穴は室内に通じている箇所があるので、ここはシーリング&リベットで塞ぎます。オーバーフェンダーが付けば見えない箇所なので、予算の都合上この処理になります。綺麗に穴を埋める場合はやはり溶接になりますが、安易に火を入れる(溶接する)よりは、今回の処理でも十分だと思います(シーリング&プライマーにより鉄とアルミ(リベット)は絶縁されているので電位差による腐食は無いと考えられます)。
2006/05/20
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-151- MINI オールペン(業者様企画物)
連休明けに多忙になってしまった理由として、これがありました…。 いつもお世話になっている業者様からのご依頼で、ショップオリジナルのミニを作成します。当店が担当するのは勿論外装のみですが、結構色々やる事となりました・・・。 内容としては、とりあえず現状のグリーンメタリック(ブリティッシュレーシンググリーン)から、ミニショップの社長さんの提案する色に変更するのですが、計5色使用する内容となったので決行手間が掛かってしまいました。ちなみに色替えのオールペンは現在受け付け停止させて頂いております。業者様からのご依頼で、ミニのみ取り扱っております。不都合お掛けして申し訳御座いません(既に3年待っていただいている方が居たりするのですが…)。
2006/05/19
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-150- ミニ マークU ホイール
こちらは、先日出庫したミニマークUのホイールで、当初錆だらけの状態でしたが、サンドブラスト専門業者さんに処理を御願いして、当店に到着した時の写真です。
簡単なものであれば当店でサンドブラスト処理を行ってしまいますが、ホイール4本となると結構大掛かりなので、このような場合は専門の業者さんに依頼してしまいます。当店がいつもお世話になっているのは埼玉のU2(ユーツー)さんになります。ウェットブラストや、ダイヤモンドコートなど、通常のサンドブラスト以外にも色々と頼りになります。DIY好きな方は是非ご参考下さい。
2006/05/19
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-149- アルシオーネSVX出庫
こちらは連休前からお預かりしておりました、フロントバンパー交換のアルシオーネで、先日無事出庫致しました。遠方からの御来店有難う御座いました。
全体的には非常に程度の良い状態の車体ですが、補修暦のあるボンネットに少々問題が起きているのがオーナー様的に非常に気になっているご様子で、恐らく今後機会があればご依頼頂く事と思います。しかしその修理方法としては、塗膜総剥離か、ボンネット交換になるとは思いますので、とりあえずは今の状態で許してあげておくのも良いかと存じます。
この度のご依頼有難う御座いました。大切な愛車に末永く乗り続けられるよう私も応援しております。
2006/05/19
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-148- VW LUPO 本塗り完了時
「赤」のベースコートは傷を処理した周辺のみで、パネル一枚全てを赤で塗る訳ではありません。一枚塗ってしまうと隣接パネルとの色違いが起きてしまうからです。勿論調色はしていますが、「100%同じ色」は作れる物ではありませんので、パネル内(フロントフェンダー)でベースコートをボカシ、色味を馴染ませていきます。そしてクリアーはフェンダー一枚塗装します。これが所謂「2コート塗装」なる作業です。今回はソリッド色(メタリック・パールでは無い色)なので、「2コートソリッド」と呼んだりします。
ホワイトパールでは、ベースコートとして「ソリッド白」の上に「パールコート」をし、その上にクリアーを塗るので、「3コート塗装」となります。通常は「3コートパール」と呼んだりします。
2006/05/19
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-147- ポルシェボクスター 塗装後のリヤバンパー
この日は本塗り予定が他にもあり、一番最初にボクスターのリヤバンパーを塗装後、40℃20分くらいで軽く乾燥硬化(強制乾燥)させ、一旦ブースから出します。その後、ブース内にあるローバーミニ(業者様)のルーフ(屋根)を塗装し、その後またバンパーをブース内に入れて一緒に強制乾燥(60℃40分)させます。エコノミーでエコロジーな方法になります(業界内では当たり前の事なのですが…)。
2006/05/19
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-146- VW LUPO GTI 入庫してます
既に2日前に本塗り完了し、本日磨き作業まで完了致しました。画像は入庫時の時の撮影で、損傷は左フロントフェンダーに20cmのイタズラ傷になります。痛い感じです・・・。
こちらの方もリピーターの方で、以前は都筑店の時に左クォーターパネル(リヤフェンダ)を塗らせて頂きました。その時の修復箇所の状態は良好です。この度のご贔屓有難う御座います。
VW系オーナーには結構有名な「VWM」(フォルクスワーゲンマニアックス)なるサイトの管理人さん達は、実は昔からの当店のお客様で、そこからのご紹介でVW系の車両は多数御来店頂いております。LUPOのGTI自体、マニアックな方が多いと思うのですが…。
2006/05/19
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-145- ポルシェ ボクスター リヤバンパー取り外し
掲載大変お待たせ致しました。既に出庫済みとなりますボクスターですが、各内容の説明をさせて頂きます。 実はGW連休前に、リヤバンパー内の一部を部分的な補修(クイックスポット)での作業を行いましたが、出庫直前に不都合を発見した為、連休明けに再度お預かりさせて頂く事になりました。「不都合」とは、クリアーのボカシ目がはっきりと出てしまった事です。 通常反射率の高い白であれば、この「ボカシ際」は目立たない仕上がりになる筈だと考えて作業しましたが、新車時の塗膜が極端な軟化剤使用での塗膜であった為にボカシ際が目立ってしまいました。オーナー様には目立たないと言って頂けたのですが、自分的には許せないレベルであった為、その時は一旦出庫して頂き、後日再入庫となりました。その節はお手数をお掛けしてしまい申し訳御座いませんでした。 再補修の方法としては、クリアーのボカシ際が上手く出来ない事が解った以上、リヤバンパー全ての塗装が望ましい事となり、バンパーは取り外しての塗装となります。昔のポルシェに比べ、現行型ではバンパー脱着はそんなに面倒な作業ではありません(964などはとにかくボルト数が多いです・・・)
2006/05/18
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-144- MINI マークUボディ外板本塗り直後
左右ドアと、ボンネット、トランクは別で塗ります。
ルーフは白(オールドイングリッシュホワイト)の仕上がりになりますが、これも一旦ボディのグリーンを完了させてからとなります。
車両お預かりからおよそ半年、長かったですがついに本塗り完了で、安心した一時でした…。
2006/05/08
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-143- ミニ マークU 外板パネル本塗り直前
本日無事元請の業者様に納まりました、床に穴の開いていたミニです。
室内と下周りは既に本塗り済みで、その側のみ単体での本塗りとします。外側もエポキシ系プライマーサフェーサーと、その上にウレタンプライマーサフェーサーの塗布で仕上がっています。
2006/05/08
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-142- 他店工場見学
仲の良い川崎の鈑金屋さんの所に遊びに行った時に撮ってきた画像です。 昔アルバイトに行っていた町工場で一緒に働いていた方で、私よりも半年早く独立し、昨年引越してこの新しいブースが導入されました。ブース設置には相当拘り、床下は1メートルも掘ってしまいました。この工事費が結構高いのです…(うちは40cmとの事です)。 先日は新型もマセラティも入庫してたりと、遊びに行くだけでも相当勉強にもなります。
2006/05/08
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-141- ジャガーXJR 本塗り直後
そして本塗り完了です。
ボディ全体の肌が、ポリッシュされた鏡面状の仕上がりになっている為、塗ったパネルも後に肌を殺して(肌を削り落として)のジャガー的な仕上がりとしております。
ちょっとした擦り傷と、洗車傷の付いたボディの修復に何十万も掛ける事は、やはりオーナー様以外には理解し難いところでもあるとは思いますが、仕上がりを見て頂いてお連れ様の方にも喜んで理解して頂ければ何よりです。この度は有難う御座いました。
2006/05/08
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-140- ジャガーXJR 本塗り前
こちらはGW連休前に出庫済みのジャガーになりますが、途中工程と内容の紹介をさせて頂きます。
今回のご依頼は、左リヤタイヤ前方の部位の修理と、ボディ全体のポリッシュ&コーティングになります。5年前くらいからの常連さんです。いつもご贔屓有難う御座います。
リヤドアは損傷的にはそんなに大きくは無かったのですが、以前の補修暦(購入当初からの補修暦)でドアにびっしりパテが入っている(付いている)状況なので、そのラインとの「繋ぎ」をスムーズにする為にサフェーサーの範囲は大きくなりました。
2006/05/08
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-139- 工具棚作成 in Pro_Fit
GW中を利用して作成していた作成棚です。この業種は工具や使用材料は増えていく一方なので、それに対応すべく新たに収納棚を拡大し続けなくてはなりません。両面テープの種類だけでもおよそ20種類×2セットは常備しなければなりませんし…。
写真はフレームが完成し、ペンキ(フタル酸塗料)を塗り終えた所です。時計は12時を指していますが、勿論夜中の12時です…。 無事板も貼り終えて、既に工具は収納済みです。連休明けはまだ落ち着いていますが、5月中旬までは既に予約で一杯となっておりますので、各作業がスムーズに進行出来るようにしたいと思います。
2006/05/08
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-138- CLK240 リヤスポイラー塗装
画像では取り付けているように見えますが、乾燥硬化時の熱によって変形したリヤスポイラーを、ボディに仮合わせしている所です。今回のご依頼としては塗装のみで、取り付けはオーナー様自らの手による施工となります。
素材はウレタン系でしたが、やはり巣穴は多少空いていたので、一旦#240で研磨の後にプライマーサフェーサー塗布→研磨(#600〜#1200)で、トップコートは調色無しでのデーターからになります。やはり色味はボディと異なってはしまいましたが、オーナー様的に満足して頂けたのでこれはこれで良いと思います(色違い発生は承諾の上での作業ですので…)。
無事取り付け完了していると思いますが(元ディーラーメカニックとの事なので心配はしておりませんが)、もし難航しているようであればお気軽にご相談下さい。この度は有難う御座いました。
2006/05/08
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-137- アルシオーネ バンパー本塗り完了時
バンパーダクト部の、樹脂素地の「黒」部分は塗装しない為、この部分のみマスキングをします。
ちなみにこのスバル「アルシオーネ」なる車両は結構マニアックな車両で(それでも当店に他に3名程常連さんがいらっしゃいますが・・・)、知らない方も多いと思いますので、紹介文を他サイトから抜粋してみました。
【アルシオーネとは】 イタリアの著名なカーデザイナーであるG・ジウジアーロ率いるイタルデザインがスタイリングを担当した。オリジナル原案に極めて忠実な市販モデルが完成したことに当のイタルデザイン側も驚いたという。外観だけでなくその中身も負けず素晴らしいものだった。当時としては先進的な4WDシステム(VTD機構付き;不等&可変駆動トルク配分)とスバル独特の3.3L水平対向6気筒エンジンを搭載し、その性能は世界屈指のグランドツーリングカーといっていいものであった。
【G・ジウジアーロとは】 ジウジアーロ氏の手掛けた作品は、初代フィアット・パンダやアウディ80、BMW M1、最近ではアルファ159やブレラなどが有名だが、日本との関わりも深い。古くはいすゞ・ピアッツァや117クーペ、スバルSVX、初代アリスト、それに2004年のジュネーブショーでトヨタが発表したアレッサンドロ・ポルタなどはまだ記憶に新しい。 自身の創作活動50周年を記念し、1台のプロトタイプをデザインした。その名は、フェラーリ GG50。
との事です。
2006/05/08
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-136- アルシオーネSVX入庫
こちらのSVXは、先日お世話になったプレリュードのオーナー様の妹様の御車で、プレの仕上がりを気に入って頂き今回のご依頼となりました。遠方からの御来店有難う御座いました。
既に本塗り&組み付けも完了し、最後に磨きをして完了となります。本日中に完了予定です。
損傷状況としては、バンパー角を擦ってしまい下地が露出している状態ですが、既に4回の修復暦があるとの事で、膜厚も相当ついてしまいそのまま塗るよりもバンパー自体を交換する事となりました。画像手前にある黒いバンパーが新品状態の物です。
予定通りのお渡しが出来ると思いますのでご安心下さい。
2006/05/08
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