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-65- フィアットバルケッタ ウォッシュプライマー塗布状態
こちらも掲載が遅れて申し訳御座いませんでした。既に全ての作業完了しております。まだオーナー様は日本に帰国されるのは先ですが、仕上がり楽しみにお待ち下さい。
こちらのバルケッタ、バンパーとフロントパネルのラインが相当ずれていたので(フロントパネルの鋼板が足りなかったです)、鈑金作業、パテ作業共にバンパーを付けては外してパネルを修正、これを数十回繰り返してようやくプライマー&サフェーサー塗布に至りました。
実は先日、保険屋さん(アジャスターさん)が再度車両を見に来まして、「叩いて直したの?綺麗に直りましたね。大変だったでしょ…」と一応お褒めのお言葉頂きましたが、フロントパネルの形状上、裏側作業(ドリー)の自由度が高かったので作業はし易かったのです。
2006/03/12
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-64- ジャガーXKR 入庫
こちらも既に入庫しておりましたが、掲載遅れておりました。先日は御足労頂き有難う御座いました。
今回はリヤ部を当て逃げされ、ARDEN製FRPバンパーに亀裂が入ってしまいました…。修理方法としては、バンパー交換も検討したのですが(こちらも保険作業なのでとにかく仕上がり優先で)、現在国内在庫無く、また(新品)FRP製品の出来具合も定かでは無いので修理する方法で進行しております(既にオーナー様了解の上です)。
去年よりご連絡頂いておりましたアルファ147オーナー様のエアロ部品一式が先日届き、本日オーナー様にわざわざ御来店頂き部品確認して頂いたのですが、やはり(新品)FRP製品の出来の悪さに驚いておりました。金型を使用しないFRP製品では、どうしても出来具合は余り良く無いのが普通だとも思いますし、私的にはFRP製品は「未完成なもの」的な感じが強いです…(しかしNISMO製や無限製は結構良いです)。
しかしFRP製品のその素材の特徴として、大きな修正でも比較的新品状態と同じような作業方法で修復出来る事が良い点です。交換では無く、修正によってデメリットよりもメリットが上回るような仕上がりになるよう努力致しますので完成まで何卒もう少々お待ち下さい。
2006/03/12
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-63- アウディA4 パテ作業完了
極力「火」(スタッド)は使いたくありませんでしたが(オーナー様の希望でもあります)、既に鋼板(恐らく高張力鋼板)が相当伸びていたため、どうしても「絞り」の作業が必要になり、十数か所のみ火を使いました。いつも通り裏の防錆処理も行いましたのでご安心下さい。またパテも薄く済んだと思いますので(実際どれ位なのかは計る事が出来ません…)ご心配も解消出来た事と思います。
裏の処理は後に説明致します。
2006/03/12
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-62- アウディA4 鈑金(叩き)完了
サーバー障害もようやく復旧したようで(現在AM4:12・・・)、無事日記掲載となります。大変お待たせ致しました。現在の進行状況としてはサフェーサー塗布まで完了しております。
一度レッドブラウンを塗布後、研磨しては叩いての作業を繰り返しているうちに最初に塗ったレッドブラウンが殆ど無くなってしまったので再度レッドブラウンの塗布になります(画像矢印の箇所のみ残り)。画像はその直前の状態です。 こちらのアウディは購入されてからまだ1000キロ程しか走行しておらず、今回の事故では車両のみならず、オーナー様の心中も相当の痛みの模様で、今回の修理に関しても色々とお悩みになった事と伺っております。そんな中で当店を選んで頂けた事は非常に有難い事で、それに応えるべく、仕上がり喜んで頂ける様努力致しますので何卒完成まで今しばらくお待ち下さい。
2006/03/12
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-61- ミニ マークU 運転席貼り付け用フロアパネル
先ほどのフロアパネルを研磨し終わった状態です。貼り付けてからフロアー全体を纏めてエポキシ系プライマーで塗布するのですが、このままの状態では直ぐに酸化(錆の発生)してしまうので、この時点では軽くウォッシュプライマーを塗布しておきます。たった一日開いただけだとしても、この作業を行うのと行わないのでは今後相当差が出てくると思います。それくらい「錆」の発生は早いのです…。
ちなみに先日、助手席側のフロアーを貼り付けた際の工法として3M社の「パネルボンディング工法」と説明しましたが、スポット溶接を併用した作業は「ウェルドボンディング工法」とした正式な名称がありました。サイドシェル(ロッカーパネル)やコアサポート(フロントパネル)のような「構造部位」の場合はこちらを必ず行う事と説明しております。 またいつもお世話になっているオートサプライヤーさん(塗料屋さん)が3M社から聞いた話では、パネルボンドが硬化する前であればその箇所でもスポット溶接可能との事です。わざわざスポット溶接部を避ける必要が無いとの事です。これは非常に良い事を聞きました。さらに理想に近くなります。
もうそろそろ日が昇る時間です…。犠牲車から切り取ったフロアーパネルも、以前下周りを擦ってしまったようで結構ボコボコだったのですが、研磨しては叩いているうちに楽しくなってしまいあっという間に夜中(2時)になってしまいました…。 なんとか運転席側のフロアーパネルを貼る準備として、プライマー処理まで進めたかったので長くなってしまいましたが、ついに来週にはフロアーが貼り付け出来そうです。しかしまだサイドシェルが残っていますし、タイヤハウスの穴も塞がなくては…です。
しかしリフトがあって本当に助かりました。このミニを修理するにあたって購入(リースです…)したのですが、非常に役立っています。フロアーを上から貼って、直ぐに下からの作業に移れるので作業性が非常に良いです。 このミニがリフトから降りたら「MOTUL」のオイル交換受付のサイトを公開したいと思っております(未だ作成もしていませんが…)。 ちなみに「プロフィットイメージ」のフラッシュ動画も新たに作成していたりします。既に一年以上前から作っているのですが、途中で止まってしまっています。まだ半分くらいしか出来ていませんが、こちらは後日期間限定で紹介してみたいと思います。是非楽しみにお待ち下さい。
本日もお疲れ様でした(現在5:47です…)。
2006/03/05
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-60- ミニ マークU 貼り付け用運転席フロアパネル
こちらは犠牲車両から切り取ったフロアーパネルになりますが、やはり10年以上走ってきた車の部品なのでそのまま付ける訳には行きません。表裏共に下地処理が必要です。
ちなみに下周りについているアンダーコートとして、油っぽいものが塗られていますが、これが結構邪魔だったりします。このままサンダー掛けしてもペーパー(研磨紙)に絡んでしまう(こびり付いてしまう)ので、先に綺麗に除去しなければなりません。
この方法として、市販のプロパンガスのバーナーは使い勝手が良く気に入っています。ホームセンターで普通に買った物ですが、アセチレンガスの場合よりもかなり低温なので(それでも相当熱いですが…)、自家塗装でも十分活用出来ると思います。 軽くアンダーコート部を炙ってあげると、柔らかくなって簡単に剥がれ易い状態になってくれるので、スクレーパーで簡単に取り除けます。残ったカスはシリコンオフで綺麗に取り除き、この後塗膜と軽い錆はサンダーで削り落とします。
ちなみに「皮手袋」は板金作業の必需品です。安全面ではもちろん、作業者の攻撃力(作業効率)が飛躍的に向上します。「痛くない」「怪我しない」となれば思い切った作業が可能となります。軍手に比べて数倍効果があり、長持ちもするので、自家塗装でも是非用意しておく事をお勧めいたします。
2006/03/05
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-59- ミニ マークU 下周り塗膜剥離 パート2
数時間後にはこんな状態になります。腕は相当辛いと思います。本当にお疲れ様です…。
まだまだ剥離作業は続きますが、この後の作業としては、下周りにもエポキシ系浸透型プライマーを使用し、アンダーコートとして2液ウレタンのボディーシューツ(3M)を塗布し、トップコート(グリーン)を塗布する予定です。下周りも相当強固な状態になるのではないでしょうか…。これでボディほぼ全面エポキシ系プライマーでの下地が完成します。早く完成したいですが、まだフロアー(床)貼り終わっていません…。
2006/03/05
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-58- ミニ マークU 下周り塗膜剥離
ミニマークUの下周りにもアスファルトの様なアンダーコートが塗布されていたのですが、これの密着性も非常に悪いので剥がす必要があります。
最初はスクレーパーである程度を削り落とし、その後サンダーなど数種類の工具を使って地道に塗膜を剥がします。作業者はコミキで、本日一日これに費やしました。お疲れ様です。
リフトのお陰で車体の下に潜ってやる事は無いのですが、どちらにしても大変な作業です。腕が疲れます…。上から色々降って来ます…。なので「ゴーグル」「マスク」の着用と、さらに使い古しの「タイベック」(塗装用静電防止スーツ)を着込んでます。本当にこれくらいやらないと相当辛い作業です。
2006/03/05
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-57- BMW M POWER ヘッドカバー 旧塗膜剥離
剥離剤の使用により、旧塗膜を剥がし終わった状態です。この後「メタルコンディショナー」によるリン酸処理をしてアルミ表面の素地調整とします。そして素早くプライマーを塗布し、結晶塗装を行います。
完成画像も掲載しますので楽しみにお待ちください。
2006/03/05
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-56- BMW M POWER ヘッドカバー結晶塗装
こちらも大変お待たせ致しました。先日はご足労頂き有難う御座いました。
実は本日塗りあがってます。来週早々には文字部とフィンの箇所を研磨してクリアーを塗って完了になります。
ちなみに正確には「ヘッドカバー」(タペットカバー)では無く、その上に付いた「プラグカバー」になります。アルファロメオと同じような感じです。
元々の状態としては、素地が凸凹で結晶塗装っぽいですが、実は単に「黒」が塗ってあっただけでした。サイドのフィンの部分も黒に塗られていますが、今回はその箇所も金属素地の鏡面状仕上げにカスタムします(オーナー様のご要望です)。
仕上がり格好良くなると思います。是非楽しみにお待ち下さい。
2006/03/05
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-55- アリスト調色作業
地元名古屋で修復されたのは右側面(フロントフェンダー&ドア2枚とリヤフェンダー)とボンネットとの事ですが、右側面とボンネットは違う時期に塗られたとの事で、その箇所も色が違います。画像の左側面は新車時の塗膜(色)ですが、ボンネットと明らかに違います。実際はボンネットとフェンダーとのパネルではある程度角度が付いているので違う色に見えてしまうのは仕方無いのですが、ちょっと酷いです…。
しかし本日調色をしてみてある程度理由も解りました。新車塗膜が全然染まっていない(隠蔽していない)のです…。写真に撮ってみると解り難くなってしまったのですが、シルバーが染まっていないので、その下のアンダーカラー(恐らくグレー)が透けて見えてしまい、「スカシが黒い」「ムラが酷い」となってしまっています。最近良く見られる状態ですが、こちらは結構露骨に表れてしまっています…。
同じ状態に再現するとなると、下色(アンダーカラー)のグレーを作成し、それを塗ってから調色したシルバーを塗る「3コートシルバーメタリック」か「キャンディーシルバーメタリック」なる手法を使わなければならないのですが、現実的に難しいです…。
なので、オーナー様の許可を頂き左のフロントフェンダーをボカシとして塗らせて頂く事になりました。色的には右側面(正確には右フロントフェンダーのトップ部)に合わせて調色し、ボンネットはベースコート一枚、左のフロントフェンダーはトップ部のみベースコートをボカし、パネル一枚クリアーを塗ります。ベースコートはプレスラインでボカすのである程度色が違っても解らない仕上がりに出来ると思います(左右でフェンダーが全然色が違うのです・・・)。 セオリーであれば左の新車時の塗色に合わせて色を作らなければいけないのですが、前記した通り、理由が理由なのでこの処置が正しいと考えます。
季節的に日の沈む時間が遅くなったので、その分調色出来る時間も増えました。これは喜ばしい事です。しかしそれでも間に合わず、来週に持ち越しです。 不都合お掛けしますが何卒もう少々お待ち下さい。
2006/03/05
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-54- アウディA4 作業状況
お待たせしております。アウディは板金が20%完了した状態です。状況的には「レッドブラウン」が塗布された状態ですが、まだハンマリング作業は続きます。
昔の板金のやり方で、「ラッカーパテ」をシンナーで希釈して、スプレーガンで塗る「スプレーラッカーパテ」なる方法があったのを聞いた事があります(職業訓練校の時に学んだ筈なのですが・・・)。板金している箇所にスプレーガンでラッカーパテを塗っては金ヤスリで削り、また叩いて塗って削りを繰り返して平滑に近づけていくのですが、それと少し似たような感じで、この後あて板で研磨する事によって低い箇所と高い箇所が解り易いのでレッドブラウンを使ってみました。レッドブラウンであれば研ぎ残ったとしてもその上からパテも塗れるので問題ありません(ウォッシュプライマーの場合パテの下に塗れません)。 この後まだ板金(叩き)作業をし、パテの前の段階でまたレッドブラウンを塗布しますのでご安心下さい。
まだまだ叩き作業で時間掛かりそうですが、何卒もう少々お待ち下さい。
2006/03/05
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-53- ミニ マークU 運転席フロアパネル 切り取り
フロア(床)を大きく切り取る前の状態です。どこから切り取るか悩んでいた時に「とりあえずは開いてみよう」と思って張り合わせてあるパネルを切り開いた状態です。アルミリベットのみで取り付け、貼り付けパネルの淵はアスファルトの様なシーラーで蓋がしてあるだけの処理で、内側は旧塗膜までもが残っている状態なので錆も残っていたと思われます。日々足元で錆が進行し続け、結果穴が開いてしまった模様です。
パネルボンディング工法の良い点としては、溶接部の代わりに接着剤を使う為それがシーラーの役目も担います。合わせ目パネルの錆を落とし、重なる内側には全て接着剤が付けば「水分」「酸素」の入る隙間は無くなり、「錆」の発生なる要因が非常に低く抑えられます(自分でデータ取っている訳では無いので完全とは言い切れません。しかし理想の方法ではあると思います)。
物理的に錆を除去するのは自家塗装では非常に大変な事ですが、パネルを張り合わせる際にその内側には何もしないよりは「エスコ」の様な浸透型エポキシプライマーを塗っておくだけでもその後の状態は大きく変わると考えられます。パネルボンドの様な材料などとの併用でも是非ご活用下さい。
2006/03/03
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-52- ミニ マークU 運転席フロアパネル 切り取り
助手席側もまだまだ完了はしないのですが、とりあえずフロアーが付いてボディ剛性が確保出来たので、未だ良く解らなかった運転席側のフロア(床)を切り取る作業を行います。開いて見た結果、助手席側同様酷い状態です…。
画像の錆の酷い箇所は「サイドシェル」(サイドステップ)の内側部分で、通常見える箇所ではありません。しかし酷いです…。 既に以前この箇所も補修したにも関わらず、どうしてこうなってしまったかと言うと、錆びて穴の開いたパネルのその上から貼り付けただけだったからだと思います…。完成した時の見た目は、確かに中身の解らない綺麗な仕上がりだったと思われますが、穴の開いた箇所はまた同じ様に穴が開いてしまいます…。直した甲斐が無くなってしまいます…。 かと言ってうちも理想通りの作業が出来る訳でもありません。全ての錆を落としたくなったらパネルどころかフレームも残りませんし…。なのでバランスシートを考えた上で良い材料・工法を選んで作業を進めます。せめてもう穴は開かないように…です。
ちなみに錆びているサイドシェル部も上一枚を残して下側はバッサリと切り落とします。犠牲車両からはフロアーとサイドシェルを纏めて切り取ってあるので、それをさらに分割して(スポット溶接部を剥がします)新たに貼り付けます。袋状になったサイドシェル部は3分割になるので全て裏側の処理も可能となります。実際犠牲車両から取ったサイドシェルも裏側には既に錆が出ているので、切り取った物をその形のままくっつけたりする事が出来ないのです。これが手間と時間が掛かる理由です…。
また、一気に全てを切り取ってしまうとボディが捩れてしまいます。短くなったり左右の長さが変わるのです…。なので順番的には、「フロア」→「サイドシェル」→「フロントインナーフェンダー」と、各パネルを切っては付けてを一つずつ行います。
2006/03/03
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-51- ミニ マークU 助手席フロアパネル 貼り付け
既に貼り付けは完了しているのですが、良い画像が撮れなかったのでパネルボンディング工法の説明を簡単にします。
貼り付けるパネル全てを接着剤でも問題無い強度が得られると思うのですが、一応メーカー(3M)より「何箇所か溶接して下さい」との旨言われているので、およそ12箇所程をスポット溶接で行います。スポット溶接とは、数枚合わせた鋼板パネルの表裏から強い電気を流して金属を溶かし合って付ける溶接です。新車時の溶接はこれが殆どです。補修時となると、既に組み合わさったパネルがあるのでどうしてもスポット溶接が出来ない箇所が出てきます。その場合に半自動溶接(ノズルから自動的に出てくるワイヤーとボディアースとの電気で溶接する方法)やロウ付け(溶棒をアセチレンガスやバーナーで熱して溶かす溶接方法)を行ったりします。
スポット溶接を行う箇所にパネルボンド(3M構造用エポキシ接着剤)が付いてしまうと電気が流れずに溶接出来なくなるので、事前に溶接する箇所を図にして段取りを行います。
またこの際のスポット溶接は、接着剤が固まる前に行わないとパネルがしっかり合わさってくれないので、「接着」→「溶接」をすばやくセットで行わなければなりません。
画像内にある、ボディにぶら下がった黒い棒がスポット溶接機のアーム部になります。奥の方まで届かせる為の形状になったアームで、使用部により色々と使い分けます。画像にはありませんが、電気を制御する本体は、結構大きくて非常に重いです…。
今回のミニは、運転席側・助手席側ともに床には既に補修暦があります。一度穴が開いた箇所を直してはあるのですが、その再発が非常に酷い状態です…。なので結構大袈裟な大きさでのパネル張り付けとなります。後に運転席側の酷い状態も掲載しますので、自家塗装でレストアをされている方々、是非参考にしてみて下さい。(ちなみにうちがやっているこの作業はレストアではありません。定義的な見解ですが…)
とにかく今後二度と穴の開かない仕上がりになるよう努力しております。何卒もう少々お待ち下さい。
2006/03/03
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-50- ミニ マークU 助手席フロアパネル 取り付け準備
こちらも大変お待たせしております。
本日ようやく助手席側のフロアー(床)のパネルが付きました。入庫してから4ヶ月くらいでしょうか…。
工場床に置いてあるパネルが、犠牲となった他車から切り取ったフロアパネルで、表面(おもてめん)は下地処理が完了しております。浸透型エポキシサフェーサー仕上げです。裏側は塗膜を全て剥がして、軽くウォッシュプライマーが塗られている程度です。
ボディ側のフロアー部は既に切り取った箇所を成型してあり、この穴より一回り大きい感じで、新たに錆の無い健康なパネルを取り付けます。「一回り大きい」と言っても単に大きい訳では無く、パネルが重なる箇所の要点を押さえなければなりません。強度保持はもちろん、美しく仕上がる為に何度もパネルを合わせては叩き、切ってを繰り返します。
そして最終的に溶接箇所や接着箇所(エポキシ系接着剤によるパネルボンディング工法)の準備をします。
2006/03/03
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-49- アリスト入庫
先日は遠方よりの御来店有難う御座いました。今回のオーナー様は名古屋からのお越しです。 遠方からのご依頼なので、半年くらい前に一度お断りしたのですが(問題があった時にご迷惑お掛けしてしまいます)、今回ついに入庫となりました。以前御来店頂いた京都からの次に遠い所からです。感服致します・・・。
ボンネットはオーナー様の地元で既に塗装補修されているのですが、どうにも色違いと肌が良く無いとの事です。確かに違和感が非常に強く感じられます・・・。
まだ作業開始しておりませんが、進行しましたらまた掲載させて頂きます。 明日天気良ければまずは調色作業から始めたいと思います。完成まで不都合お掛け致しますが何卒ご容赦下さい。
2006/03/03
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-48- AUDI A4 入庫
先日は御来店有難う御座いました。既に作業は開始しております。
損傷としては右クォーターパネル(リヤフェンダー)下部に歪んだ凹みと、リヤバンパーも損傷しております。
現在約30%板金が進んでいる状態です。リヤラゲッジルーム内のトリム(内装)を取り外し、リヤバンパーも外しておりますが、この後板金途中の段階で途中何回かリヤバンパーを取り付けてチリ具合(パネル間の隙間)をチェックしながら仕上げていきます。
通常、板金(叩き)はいきなり塗膜を剥がしたりはしません。塗膜が残っていた方がパネルの歪み具合は解り易いので、ある程度粗出しが完了してから機械研磨にて削り落とします。
損傷部は裏からある程度手が入るのですが、もう一枚被さるように内板パネルがあるので、ハンマリング(ドリーとハンマーを使っての叩き)は少し制限される箇所があります。極力火は使わない様にしますが(熱が掛かるスタッド溶接・ワッシャー溶植などです)、使った場合でも裏側の処理(防錆)は可能なので、オーナー様のご要望通り極力パテを薄く済ませるように努力致します(今回に限らずいつも努力はしておりますので…)
完成までまだ時間掛かると思いますが、何卒もう少々お待ち下さい。
ちなみにリヤバンパーは保険屋さんより「再利用して下さい」との意見がありましたが、オーナー様に連絡いっているでしょうか?。こちらも明日保険屋さんに確認とってみます。
2006/03/02
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-47- フィアットバルケッタ 板金完了
こんな感じで叩きは終了です。マスキングしてあるのはこの後のプライマー(スタンドックスレッドブラウン)を塗るためです。
鋼板表面でムラっぽくなっている箇所は、亜鉛メッキが残った箇所と取れてしまった箇所です。亜鉛メッキが取れて鉄無垢の状態は非常に錆び易いので速やかに防錆処理が必要です。この状態では素手で触れる事もしません。 入庫時に起きていた巨大な「ブリスター」は、その箇所を削ってみるとパテは付いていませんでした。プライマーも塗ってあった箇所ですが、鉄板表面に錆らしき跡が出ていました。恐らくプライマーを塗る前に水分がその箇所に飛んだか、或いは鋼板を露出したまま放置した為と思われます。そうならないように急ぐ必要がある訳です。
ちなみにお預かりしておりますアウディA4は明日(本日)保険屋さん立合いになります。画像まだ撮っていなかったので後日掲載になります。先日はご足労頂き有難う御座いました。詳細解り次第報告させて頂きます。日記も楽しみにお待ち下さい。
2006/02/28
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-46- フィアットバルケッタ フロントパネル修正
既にバルケッタはサフェーサーまで完了しております。オーナー様今頃中国に出張中との事で、帰国はまだ先になるのでお渡しはまだまだになりますが、作業は順調に進んでおります。
バルケッタのフロントパネルは鋼板一枚物で、それがコアサポート(ラジエターサポート)に数本のステー(多分8本です)で繋がっているだけなので、引き出す作業はそんなに力を掛ける訳ではありません。見た目は大袈裟なのですが・・・。
今回の事故以前に、フロントカウルは修正が入っていたようで、付いていたパテ(1ミリ以上付いてました…)を剥がすとバンパーとのチリが合いません。なのでそちらの方向にも引っ張ってあげます。事故によって入力された力を、逆の方向に同じだけ引っ張ってあげれば理論上は元に戻る筈なのですが、鉄板が伸びて変形しているのでそうもいきません。引っ張ってあげながら、盛り上がって高くなった箇所をハンマリング(ドリーとハンマーを使って叩く事です)します。チェーンを掛けてテンションを掛けながらであれば作業者(自分)の体はフリーになるので落ち着いて丁寧に作業が出来ます。
このチェーンのフックを掛ける箇所や、クランプを掛ける箇所の裏に先ほど作成した「木」を挟んであげれば、ある程度強く引っ張ってもそこだけ変形したりしなくて済んだりします。
2006/02/28
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-45- フィアットバルケッタ 修正方法
今回の修理で「パネル交換」では無く、「板金修正」での作業を選択した理由の一つとしては「叩き易い」がありますが、いきなり叩く事はありません。方法としては、パネルの淵に引っ掛けて「入った箇所を引っ張る」になるのですが、この作業方法も色々とあります。最終的な「結果」の為に最も良い方法を作業者が色々と考える事が重要です。その為に、使用する材料の性質や、今後起こりえる問題の防止策を出来る限り考える事が重要な事だと思います。「今までこの方法で問題なかったから今日もこの方法で良い」は非常に危険な考え方だと思います。
てっとり早く引っ張る出すならば「スライディングハンマー」なる、穴の開いた錘がシャフトをスライドして、「掛ける」「引っ張る」が容易に出来る専用工具がありますが、一人で作業を行う場合はこの一動作しか出来ません。理想的には「凹んだ箇所を引っ張りながら高い箇所を叩く」の作業がしたいので、今回は(今回も)クランプ(パネルに挟んで固定する専用工具)を掛けてテンションを掛けながら、高い箇所を殺す(叩く)作業を行います。 その「クランプ」を掛ける場合や、フックを掛けて引っ張る場合、パネルにそのまま付けてしまうと不必要な変形を起こし易くなります。なので私が好きな方法としては「木」(「もく」と呼びます)を使います(結構普通の事ですが…)。今回のようなアール形状の場合、そのパネル形状に合わせた木を成型し、クランプやフックを掛ける箇所の間に挟んであげるとオリジナルのラインを極力崩さないように引っ張り出す事が簡単になります。またハンマーで叩く時も、間に木を挟んであげれば必要以上に鋼板も伸びません。車にとって必要の無いストレスは極力さける修理が望ましく思います。 私的には「作業前の環境作り」が好きですし、大切な事だとも思います。板金塗装に限らず、仕事としては「結果」が全てですが、その結果の為に大切な途中工程も多くあるのだとも思います。
2006/02/25
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-44- フィアットバルケッタ 作業開始しております
こちらは大変お待たせ致しました。ついに作業開始です。
事故の損傷としては、フロントより少し左側に突き刺さるような形での結構大きな損傷です。 しかし今回の修理で、現状問題の起きていた箇所の修理も一緒に行ってしまいます。これは良い事だと思います(オーナー様にとっては全然良いことではありません。すいません…)。
フロントパネルは左右のフェンダーと一体化されている様に見えますが、実際には分割したパネルで、つなぎ目は溶接されてくっついています。大きな赤丸部のフロントの損傷ですが、画像右側の小さな赤丸の部分でもパネルが折曲がってしまい、この箇所が「つなぎ目」になります。
パネル交換も検討していましが、気になっていた以前の「補修暦」は今回問題無く解消されそうなので板金修正で行う事にしました(保険修理なので当然車にとって最善の方法を選択します)。
ちなみにフロントパネルに起きていた問題を挙げてみると、
・ブリスター 直径2ミリ程の大粒の物から微小のものまであわせると数百個。
・ペーパー目 #120相当の粗い傷が下地から浮き出ています。
・ラインずれ ラインが全然違います・・・
・錆 これは大きなブリスターの下に発生していました。
修理する前は、フロントパネルを既に交換しているようであれば、今回の修理も「パネル交換」を検討しておりましたが、パネルは新車時からのものなので板金(叩き)で修正する事にしました。車も切られたり(パネル切断)、穴を開けられたり(スポット溶接部はドリルで穴を開けます)、燃やされたり(溶接です)する事は喜ばないと思いますし・・・(何より10年以上先を考えると錆問題の可能性を抑える事が飛躍的に上がると考えます)。
ちなみにバンパーは粉砕してしまっていたので交換になります。
2006/02/25
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-43- 190E(W201)ベンツ完了しております
大変お待たせ致しました。先ほど部品屋さんがわざわざクリップ持ってきて頂き(21:00)完成致しました。
既に塗装は3日前に完了しておりましたが、部品屋さんの手違いで違うクリップが届いてしまい、上司の方が(こちらの方の方が仲が良いのですが)持ってきてくれました。感謝です。
明日電話にて再度ご連絡致します。午前中はちょっと激務になりそうなので午後になるかと存じます。
ちなみに画像では「半ドア」の状態になっておりますが、この型のベンツはドア上部の耳の部分が分厚いので(ウェザストリップ外した状態です)、ドアを閉めた状態だと綺麗に塗れません。この状態で気をつける事は、パネル同士のクリアーの「肌」が変わらない様に注意が必要です。
各ラインも綺麗に復元出来たと思います。仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2006/02/25
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-42- E329ベンツワゴン 入庫〜作業完了
こちらは新規のお客様ですが、以前より当ウェブサイト拝見して頂いていたとの事で、今回オーナー様が数点気になる箇所があるとの事で入庫となりました。先日はご足労頂き有難う御座いました。
こんかいはクォーターパネルに10cm程の擦り傷、その他細かい傷があったのですが、どうしても「塗装」となってしまうとデメリットの発生も抑えられないので、今回はタッチアップとポリッシュでの作業とさせて頂きました。 今回のお車に限った事ではありませんが、車両に既に傷がついてしまった状態では、それを直す事はいつでも可能であったりもします(当たり前ですが)。車はどうしても「飾り物」では無いので(しかし以前塗らせて頂いた車はそのオーナー様のご自宅の中に飾られていたりもするのですが…)、走っている以上傷が付くのはどうしても避けられません。商売的に考えるならば「塗れば何でも綺麗になって良い」となるのですが、板金塗装は知れば知るほど良い面意外の事も見えてきてしまいます。余り過剰に修理する事はお勧めしておりません。その辺りは人間の治療(手術)に似ていると思います(手術した事はありませんが…)。
タッチアップ箇所は結構目立たなくなったと思います(到底「本塗り」には敵いませんが…)。楽しみにお待ち下さい(本塗りではありませんので、念のため…)
それでは明日の御来店お待ちしております。
2006/02/25
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-41- メルセデス塗装前状態
クォーターパネルは結構大きな損傷ではありましたが、今回も無事板金(叩き)での作業で完了致しました。
ちなみに画像内の赤線は、もしクォーターパネルが「交換」になった場合の溶接箇所になります(パネルボンディング工法(構造用エポキシ接着剤使用工法)を使用しない場合)。
クォーターパネルの様に、溶接で付いたパネルを交換してしまうと、どうしても処理し切れない部分が出てきます。手の入らない袋状の箇所や合わせ目パネルの間など、手を尽くしたとしても難しい所があります。作業者にとって辛い事は「解っているけど出来ない」所だと思います。パネル交換を否定する訳では無いのですが(実際ディーラー在籍時はクォーターパネル交換も相当やりましたし…)、自分的に今知っている知識では今回のような作業の方が車にとっては望ましい事だと考えています(ちなみにディーラー在籍時はここまでの損傷での板金修正は殆どありませんでしたし…(と言うより、会社的に受け付けていませんでしたし))。
ちなみに以前も説明しましたが(アルファ146フロントパネル交換の時ですね)、溶接する前に溶接面パネル同士の間に塗る、通電性のある防錆処理剤「スポットシーラー」なる物がありますが、これについても私的には万全な物では無いとも考えています。使っている作業者(鈑金屋)の方であれば感じている事だと思いますが、溶接の温度に到底耐ええる塗料では無いと思います(実際剥がれたりしますし…)。仲の良い鈑金屋さんとも話した結果、以下のような見解になりました。
「パネル合わせ目の隙間から処理出来る箇所であれば、スポットシーラーも何も塗らない方が良い。塗膜は全て削り落とし、溶接が完了したらパネル間の隙間に溢れんばかりにウォッシュプライマーをノズルを使って流し込む。反対側から垂れてくるくらいに。その方が溶接の付きも断然良いし、車が長く持つ」
これは3年前くらいから使っている方法で、もちろん昔からスポットシーラーの使用も多々経験しましたが、私的には今の工法の方が良いと考えております。知り合いの鈑金屋さんも同意見で最近お気に入りのようです。
車はどうしても「消耗品」となってしまうのは仕方の無い事ですが、例えオーナーが変わっても何も問題が起こらない方が良いと思いますし(当たり前ですが…)、何より「車が痛い思い」をしない事が一番だと思います。昔私がバイトで行っていた鈑金屋さんでは、車にとって相当痛い仕事をしていたので(会社の方針だったので…)、「何をすればどうなるのか」は結構身に染みていたります。なのでその経験のお陰で問題対策は色々と考えられる様にもなりました。今となっては感謝です。
2006/02/23
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-40- 190E(W201)ベンツ板金完了
実は既に塗装完了しているのですが、一部クリップ(交換部品)が届かないので完成までもう少々掛かりそうです。お待たせして申し訳御座いません。
画像は板金(叩き)が完了し、この後のレッドブラウン(パテの下に塗れるスタンドックスのプライマー)を塗布する為のマスキングをした状態です。 板金作業後の全体的な流れとしては、
・マスキング ・レッドブラウン塗布 ・強制乾燥硬化 ・ポリパテ(ヘラ付け) ・強制乾燥硬化 ・研磨 ・マスキング ・スプレーパテ(スタンドックスのスプレーガンで塗布出来るポリパテ)塗布 ・強制乾燥硬化 ・研磨 ・マスキング ・ウォッシュプライマー塗布(表裏共に) ・プライマーサフェーサー塗布 ・強制乾燥硬化 ・寝かし(一日) ・調色 ・サフェーサー研磨 ・被塗面素地調整(#1200研磨&足付け処理) ・清掃 ・マスキング ・脱脂 ・本塗り ・強制乾燥硬化 ・磨き ・組み付け ・完成検査
となります。部品の取り外しは板金の前に行うか、板金後に行うか、またはパテを硬化させている間に行ったりします。この辺りはケースバイケースです。
2006/02/23
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-39- レンジローバー本塗り完了
そして本塗り完了しております。本日ブースにて65℃40分の焼き(強制乾燥)を行いましたが、明日再度赤外線ヒーターで二度焼きします。
現行型のレンジローバーは、以前の型と違ってクリアーの肌が細かいです。非常にBMWの肌に似ています。以前のレンジは「テロッ」とした肌ですが、現行の方は「細かく浅い肌」となっています。これも綺麗に再現出来たと思います。
ちなみにこの塗色、ブラックに微量のパールが含まれたものになりますが、データ上だと「黄色味のある黒」に「ホワイトパール」のみの構成になっておりますが、実際は「レッドパール」と「グリーンパール」が使われています(塗膜顕微鏡で以前確認しました(確認するまでも無く肉眼で見えるのですが…))。なのでデータを当てにせず、自分なりに色を作成します(しました)。実は以前はランドローバー&ジャガー系のディーラーから多くの仕事を請け負っていたので、この塗色も相当こなしました。実際に作った色の中身は「青味のある漆黒のブラック」と「黄色味のブラック」、そして「ホワイトパール」「グリーンパール」「レッドパール」「ホワイト」「マイクロホワイト」(酸化チタン)など色々と混ぜています。データは時に全く当てにならなかったりもする訳です(データをベースにすると色が出ません…)。
こちらももう少しで完成です。画像の他にガーニッシュ(ドア下に付くプレート)の塗装も完了しております。仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2006/02/21
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-38- ドアとドアの間のマスキング方法
リヤドアの前方に「耳」がある形状をした車種も多くあり、この箇所のマスキング処理は二通りあります。ドアの間のチリが広ければこの「耳」の箇所も一緒に塗ったりしますが、今回のように狭い車種の場合は中まで色が入らないのでちょっと面倒なマスキング方法を使います(と言ってもいつもやっている事なのですが)。 本当の名称は解りませんが、バックテープを応用したような感じで、昔通っていた職業訓練校に来ていた講師が「マキシテープ」などと言っていました(勘違いかも知れませんが…)。なのでとりあえず「マキシテープ」で通します。
先日掲示板でも説明しましたが、15ミリのマスキングテープ(15ミリに限りませんが)の端3ミリ程度を織り込んで「ヒラヒラ」した状態にします。かといってこれが開いた状態になってしまうと上手くいきません。通常の状態は「ピシッ」とテンションが掛かった状態なのですが、画像のように指で引っ張ると織り込んだ部分がめくれます。指を離すと元に戻ります。これが塗装時にはエアーの力で少しめくれます。しかし織り込んだ部分は空気の通らない行き止まりなのでその織り込んだ内部に色が入ろうとする事はありません。この折り目の際で微妙なボカシを行う訳です(説明難しいです…)
またこの場合、塗る方向も一定にしなければなりません。この折り目に直角にスプレーしてしまうとテープ際にクリアーが溜まってテープがくっついてしまいます。なのでスプレーガンがこの箇所に差し掛かる時は30度くらいの角度を付けて折り目の奥に塗料が入らないようにしてあげます。実際にはこの角度を少しずつ変えて行き、最終的にはベースコートより大きめにクリアーがコートされる様に仕上げます。塗り方自体は難しい事では無いのですが、スプレーする際に角度が付くのでその方向の肌が悪くならないように気を使ってあげるのがちょっと難しいところです。 さらに場合によっては「半ドア」状態にしてあげたり、このマキシテープの奥行きを変える事によってもボカシ際が変化したりします。
相当解り難い説明だとは思いますが、いつか「自家塗装講習会」をやる機会があれば是非紹介したいと思っています。(全然未定ですが…)
2006/02/20
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-37- レンジローバーマスキング
先日掲示板でも相談がありました「マスキング」についてになりますが、画像の状態のようにドアの裏側から貼る方法が「バックテープ」になります。私的見解では全てのマスキングは「バックテープ」が基本となると考えています。 ちなみに画像内のドアは、前に掲載した新品ドアです。
2006/02/20
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-36- ちょっと休憩です
作業とは関係無い画像ですが、一応プロフィットの現場の一部です。華やかですが、ここで実際に作業してます…。仕事中はもっぱらDVD(live物)かCDチェンジャー、PC内などからの音源が現場に流れています。通り掛かる車からは何屋なのか解らないところでしょう…。基本的に現場が好きなので、とにかく現場は居心地の良い環境にしようとしている内に色々と様変わりしていきます。これが非常に楽しいので…。 板金塗装屋と言うと、どうしても「汚い」「暗い」と思われがちなので、まるで逆の環境にしたいと日々思っております。理想的には前面タイル張りの床なのですが…。
2006/02/20
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-35- ゲレンデ本塗り完了
とりあえずドアパネル二枚の塗装が完了です。本塗りで最も注意した事は「肌合わせ」で、ゲレンデはとにかく肌が悪いです…。ゲレンデに限らず、ランドローバーのディフェンダーなども元々軍用ベースの車両らしく、外装の塗装は美しくはありません(塗装屋の観点からしてです。すいません…)。肌をいつも通り美しく仕上がると、いかにも「塗ってあるな」の感が強くなってしまいます。なのでいつも通り、修理した事が解らない(解り難い)新車時の状態に近づけます。
肌を悪くする方法としては、まずクリアーのシンナー量を通常の15%(これも色々と変えますが)から12%程に減らし、ガン距離をいつもより3センチ程離してぬります。決して「汚く」塗るのでは無く、「新車肌の再現」なので適当に塗る訳ではありません。と言うより、いつも以上に慎重になります。 本塗り前に各調整はしておいたので仕上がりは良く出来ていると思います。是非楽しみにお待ち下さい。
2006/02/20
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-34- ゲレンデ塗装前状態
こちらは既に塗装完了しておりますが、塗装直前の状態です。 センターピラーもドア同様に傷が入っていますが、同時に塗装すると仕上がりが悪くなるので二回に別けての塗装になります。「だったらドア外せば」との見解もありますが、外さなくても済むのであればパネルは外さない方が良いと判断しています。後に手放す(売却する)時に、査定士に「ドアを外した形跡があるので事故車」との誤解を招き易くなります。ディーラー在籍の時は「面倒だから外そう」との考えが強かったのですが、以前バイトしていた板金塗装屋では主に外車の中古車を多く取り扱っていたのでこのような事も考えるようになりました。「何より車が痛い思いをするのは極力避ける」が修理の上で一番に必要な事と思います。塗装を知れば知るほど「塗る」事自体が良い事では無いとも思いますし…(勿論同時に良い事でもありますが)。
2006/02/20
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-33- ミニ マークU トランクルーム下地完了
ミニマークUの修理も順調に進んでおります。穴の開いたトランクルームは下地が完了致しました。
工程的には以下のようになります。
1.旧塗膜剥離 2.張り合わせパネル取り外し 3.錆落とし 4. エスコ塗布(浸透型エポキシプライマー) 5.パネル張り戻し 6.ファイバークロス貼り付けエスコ浸透 7. 乾燥硬化後、さらにファイバークロス貼り付けエスコ浸透 8. パテ塗布(段差消しの為) 9. ウォッシュプライマー&プラサフ塗布 10.ボディシューツ塗布(大きな凸凹を形成します)
となります。画像は10番の仕上がりになります。ボディシューツ厚塗りで防振性と防水性を高くします。
まだまだ時間掛かりそうですが、何とか早く上塗りまでいきたいところです。
2006/02/20
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-32- レンジローバー新品ドア 裏吹き
こちらも大変お待たせしております。本日本塗り完了しております。
こちらの作業はコミキで、撮影も同じくですが途中工程説明致します。
新品部品は黒いプライマーの状態で来ますが(車種によってはグレーだったりもします)、このまま塗る事はありません。新車時と同じくプライマー&プライマーサフェーサーで膜厚を確保します(他にも大切な事がありますが、そちらは「当店基本作業詳細」で紹介しております)。
最初に凹みが無いかをチェックし(結構あります)、#240のダブルアクションサンダーで素地調整をします。昔のランドローバー系はプライマーのタレ筋や肌荒れが酷かったですが、現行のレンジは相当良くなっています。 鋼板が露出した箇所は亜鉛メッキと同等の防錆効果のあるウォッシュプライマーを塗布し、その後全体的にプライマーサフェーサーを塗布します。裏側もです。 そしてサフェーサーが硬化しきる前に裏側にベースコート&クリアーを塗布します。「ウェットオンウェット」なる工法です。この時間を開け過ぎると「チヂレ」を起こします(この工程ではそんなに簡単には起こしませんが)。 そしてここで一旦焼きます(60℃40分で乾燥硬化させます)。そしてボディのドアと交換します。ある程度の部品はこの時点で前もって移植しておきます。
2006/02/20
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-31- ゲレンデヴァーゲン プライマー&サフェーサー塗布
既にマスキング剥がした状態ですが、わずか一ミリ幅の傷でもサフェーサーはこれくらいの幅の大きな面積に仕上がります。
鋼板まで達した傷まで塗膜を削り落とし、その塗膜厚の段差を緩やかに傾斜させる「フェザーエッジ」を丁寧に形成し、その厚み分をサフェーサーで補います。勿論サフェーサーの下には防錆効果の高いウォッシュプライマーを塗布しておきます。ここまでの作業でおおよそ1.5時間くらいですが、傷に直接パテを埋め込む修理ならば10分くらいで完了します。ドアの付属部品は全て外してありますが、これは合計でおおよそ3時間くらいです(ミラーの配線に少々手こずりました)。さらに取り付ける時間もあります。全て外さずにマスキングで行えばその手間だけです。板金塗装はなにかと不透明な料金設定ですが、このような積み重ねで料金が大きく変わっていきます。
こちらのゲレンデは既に塗装は完了しております。明日ポリッシュの予定となっております。車の無い生活でご不便お掛けしますが、完成までもう少々お待ち下さい。
2006/02/20
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-30- メルセデス190E(W201)入庫しております
大変お待たせしております。作業は順調に進行しております。先日は御来店有難う御座いました。
丸印の箇所がベッコリ凹んでいますが(結構なスピードで巻き込んだとの事です…)、この型はクォーターパネル裏側にかなりのゆとりがある為叩き易いので板金です(そうじゃなくてもパネル交換は推奨しませんが…)。またプレスラインもあるしっかりした箇所なので板金修正し易い形状でもあります(その分ライン形成が難しいですが…)
仕上がりまでもう少々掛かりますが、何卒お待ち下さい。
2006/02/20
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-29- レンジローバー入庫
先日は遠方よりの御来店有難う御座いました。レンジローバーの入庫になります。なにやら最近大きい車体の入庫が多い様な気がします…。
損傷はドア二枚で、その内一枚は交換になります。アルミ製のパネルで大きな損傷を受けると修理が非常に困難な為です(べコベコになってしまいます…)。しかしドア一枚の部品代が18万、高いですよね…。再利用不可能なドアウェザーストリップが2万円弱(ここがBMWっぽいです…)と、非常に痛いです(高いです)
現在既にドアは手配中です。既存のドアはもう外してしまいました。
仕上がりと共に、途中経過楽しみにお待ち下さい。
2006/02/15
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-28- メルセデス ゲレンデヴァーゲンAMG入庫
こちらも先日はご足労頂き有難う御座いました。度々の御来店有難う御座います。
本当ならば本日(昨日)保険アジャスターが車両確認立会いに来る予定だったのですが(電話ありました)、来ませんでした・・・。あいおいさん、ちょっといい加減ですね…。
損傷としては側面にイタズラ傷で、いつもながら痛い状況です(私も昔やられました…)
明日もう一度保険屋さんにこちらから連絡とってみます。お待たせして申し訳御座いません。
2006/02/15
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-27- フィアットバルケッタ入庫
先日はご足労頂き有難う御座いました。 今回は私も触れるのが初めてのバルケッタです。まだ作業前なので車の状態汚れていますが、作業前に洗いますので何卒ご容赦下さい。
損傷的には左フロント部で、フェンダーとフロントパネルが一体化した面白い形をしています。フェラーリみたいです…。
フロントバンパーは交換ですが、フロントパネルはとりあえず作業してみて板金で可能であれば叩きたいと思います。交換となると左右フェンダーと溶接で繋がないといけないので極力叩きの方向でいきます。バンパー外して裏側にスペースがあると助かります。
車体塗膜は全体的に洗車傷が多いですが、この塗色深みが出れば良い色味だと思います。是非仕上がり楽しみにお待ち下さい(オーナー様現在他国出張中なので出庫はまだまだですが・・・)
2006/02/15
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-26- MINI マークU作業状況
助手席側フロアーは未だ穴が開きっぱなしですが、本日はトランクルーム内の下地処理を先行してみました。
このミニ、以前レストア(レストアの定義が難しいですが…)されていたようで、フロアー・サイドシェル・リヤフロアーどこもパネルが二枚になっています・・・。40年も前の車ならば当たり前ですが・・・。
トランクフロアーの塗装を剥がそうとしても、厚く塗られたまるでアスファルトの様なアンダーコートがペーパーに絡んでかなり厄介です。MBX(ワイヤーブラシの超強力な工具)も歯が立ちません…。なのでバーナー(LPガス)で軽く炙ってスクレーバーでネチネチと取り除きます。そして大穴を隠している張り合わせ鉄板が出てくるのですが、これが相当錆びてます…。ボディよりも腐食が酷いです・・・。理由は簡単で、鉄板と鉄板の張り合わせは「リベット」のみで、その隙間から水分が入り込んで「常時湿度100%状態」になってしまっています・・・。 なのでパネルを止めているリベットを揉んで(削って)この追加パネルを取り外し、びっしり発生した錆を落とし「エスコ」(浸透型エポキシプライマー)を塗布します。ボディ側と、この張り合わせパネル側どちらもです。そしてそれが乾かないうちにまた元に戻します。エポキシ系のプライマーはそれ自体が強い接着性を持っているので、このままくっついてしまいます。そしてリベットも元と同じ箇所(穴)に打ち込み元と同じ様時固定します。 そしてさらに連続した作業で、その上からエスコを流し込みます。鉄板合わせ目隙間にもどんどん入れます。そして隙間が埋まったら、さらにそれが乾かないうちに「ガラスクロス」を上から被せ、そしてさらにその上からまたエスコを流し込みます。これで大きい穴も小さい無数の穴も全て埋まります。掲示板でご質問のあった「ガラスクロスと組み合わせる樹脂はポリエステルに限らない」の方法になります。防錆処理と穴埋め&補強の全てが同時に行えます。紹介した知り合いの鈑金屋さんも既に実践済みで、相当気に入っていました。DIYレストアでも超お勧めの方法です。 ちなみに「ガラスクロス」と「ガラスマット」は違います(商品名かも知れませんが…)。 「ガラスクロス」は縦横の方向に綺麗に編んである物で、「ガラスマットはランダムな方向に繊維が並んでいる物です。エスコの様なエポキシ樹脂は粘度が高く(固く)流動性が悪いので、浸透し易い「ガラスクロス」の方が相性が良いと思います。
2006/02/11
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-25- 456GT 本塗り後状態
ボディ本塗りが終わった直後です。この後強制乾燥(60℃40分)にて塗膜が乾燥硬化したら次にバンパーを塗ります(が、画像撮ってません…。すいません…)
こちらも来週中には完成予定となります。来週早々から磨き工程に入ります。 仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2006/02/11
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-24- フェラーリ456GTも塗装完了しております。
ご依頼内容としては、右クォーターパネル(リヤフェンダー)ベースコートにある傷ムラの処理と、リヤバンパークイックスポット(部分的な補修)になりますが、この二つを同時に行うと仕上がり的に少々問題があるので(出来ない事はありません)本塗りは別々に行います。最初はクォーターパネルです。こちらは先日もお話した通り、問題の起きていた箇所の剥離作業は必要ありませんのでサフェーサーも塗布しておりません。 クォーターガラスも取り外す予定でしたが、クォーターガラスモールが以外と簡単にモールアップ処理(モールの隙間に詰める専用具でモールを浮き上がらせる)たので脱着も無しです。仕上がり的には問題なく出来たと思います。
2006/02/11
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-23- AUDI A4 本塗り完了
こちらも大変お待たせ致しました。マニアックなカラーのA4組み付けもほぼ終了しております。この色、英国っぽいですね・・・。
ドアトリム(内装)のクリップが6個程破損したので現在これの部品待ちとなります。あとお伺いしてなかったのですが、フェンダーサイドマーカー(ウィンカー)も破損しておりましたのでこれもついでに発注しておきました。もしご不要でしたらうちの在庫品にしておきますので問題御座いません。完成時のご連絡の際に確認させて頂きますのでご検討の程宜しくお願い致します。部品到着は火曜日か水曜日になると思います。 遠方よりの御来店になりますので、来週辺りでのご予定立てて頂ければ幸いです。ちなみにお預かりは構いませんので急がなくても大丈夫です。 それでは仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2006/02/11
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-22- S20 ヘッドカバー結晶塗装も完了しております。
こちらも本日完成です。大変お待たせ致しました。 前回の仕上がり気に入って頂けたようで今回も2個まとめてのご依頼になります。ご贔屓有難う御座います。
結晶塗装でのオリジナルオーダーカラーは(結晶塗装に限りませんが)その場での目調色になるので「前回と同じ色に」とのご依頼は非常に難しいのですが、小分けした塗料が残っていたのでそれを基にして色を作成出来たので本当に助かりました。
明日の土曜日は出勤する予定ですが、途中留守にする時間があります。プロフィット都筑店だった所に残していたコンプレッサーとバイク取りにいかねばなりません。本当に車に乗るのか微妙な所ですが…(多分100キロ以上あります…) ちなみにこのコンプレッサー、業者さんに売る予定ですが、まだ決定では無いのでご希望の方にはお譲りします。詳細としては、
・200V ・うるさい ・BANZAI製 ・10年くらい前の物 ・大きい重い(長さ1.5メートルくらい)
です。100Vエアードライヤーもセットで付けて5万円ですが、取りに来られる方のみ限定なのでちょっと難しいと思います・・・。ご希望の方は早めにご連絡下さい(ちなみに一年動かしていないので動作確認してからになります)
話はずれましたが、来週完成のご連絡させて頂きます。仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2006/02/11
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-21- YAMAHA R1完成しております。
ご連絡頂き有難う御座いました。無事塗装完了しております。写真が上手く撮れなかったので良いのが無かったです・・・。すいません・・・。 ご要望通り深いブラックになっております。
FRPパーツながら、出来具合は良い状態だったので、サフェーサーを塗布しなかったアンダーカウルの仕上がり具合も上々になっていると思います。是非楽しみにお待ち下さい(水曜日で一応ご予約承っております)
2006/02/11
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-20- Ferrari456GT 入庫
掲載お待たせ致しました。先日はご足労頂き有難う御座いました。 こちらは先日マラネロでお世話になりましたオーナー様のもう一台のフェラーリです。 今回のご依頼としては、クォーターパネルのクリアー下にペーパー目が発生しているのでそれの修復になります。 原因はある程度解りました。ベースコートにスジ状に発生した模様は「深いペーパー目」では無く、ベースコート表面のみの極軽い傷で、これによりベースコートメタリックに無数のスジが見えてしまうと思われます。恐らくベースコート塗装中にペーパーを掛ける「中研ぎ」によって起きたものと思われます。そして塗装自体は、その周りの部分的な補修「スポット塗装」が行われている為、クリアーのボカシ際がはっきり見える状態です。私が嫌いな修理内容の一つで、外板パネルの目立つ箇所でクリアーをボカシてしまうとこうなります。新車補修では修理費が捻出出来ない為、この様な補修方法が頻繁に行われたりします。以前(10年以上前ですが…)メーカーのPDIセンター(新車点検&整備する工場)にこの問題の対策をしに行かされた事がありますが、ボンネットのど真ん中を部分的な補修で行う事が日常茶飯事だったりしていました。恐ろしい光景です…。
こちらの作業は既に開始しております。問題が解ったのでむやみに下地を削る事は辞めました。勿論こちらの作業は見積もり内より削除致します。仕上がりまでもう少々お待ち下さい。
2006/02/08
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-19- ピンボケですが・・・。
溶植によって極小の凹みが出来た箇所(一ミリ未満)はその内部まではサンダーでは処理出来ないので、いつも通りスポット的にサンドブラスト処理をし酸化した皮膜を取り除きます。そして全体的にはダブルアクションサンダー#80で研磨し、鋼板表面全ての素地調整が完了します。そして脱脂後直ちにプライマー(スタンドックスレッドブラウン)を塗布し、この日は完了します。板金作業は途中まで私がやっていましたが、いつもの鈑金屋さんが到着したので引継ぎをお願いします。ちょっと組み付け途中の他の車(業者さんのミニ)があったので助かりました。ちなみにこの鈑金屋さん、アウディは80・100の時代から多く手掛けているので色々と良くご存知です。「アウディは昔から面倒な作りしてますよね。でも今のは割と楽になりましたね。」との事です。心強いです。
あ、雪が積もってきてしまったのでそろそろヤバイです。 また更新しますので是非楽しみにお待ち下さい。
2006/02/07
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-18- AUDI A4 ドア修正
凹みの修理方法としては、凹んだ箇所を出しながら高い箇所を叩くのが基本となりますが、その方法は色々とあります。 今回は「波状ワイヤー」なる、波の形をした直径2ミリのワイヤーを凹み線に沿って溶植し、一度に引っ張り出す方法を取ります。画像は10cm程で部分的に引っ張っていますが、最初は長いまま全体的に引っ張ります。厳密には「引っ張りながら叩く」で、引く力を掛けながら、高い箇所を叩いて上げます。叩く事によって低い箇所が出てくる訳です。今回の様にプレスラインが少ない一枚物のドアパネル修正では「伸びてべコベコ」になってしまうのが最も怖い事です。溶植する事の良い点は、熱が加わるので同時に「絞り」が行える事です。凹みを修正しながら伸びた鋼板を縮めてあげられます。火(熱)が入っているので錆び易い状態になっていますが、表裏共に適切な素地調整・防錆処理が出来れば問題ありません。裏からドリーを当ててのハンマリングに拘る必要は無いと考えます。べコベコになってからでは手遅れですし…。 引っ張る行為も、同じ箇所ではその部分だけが飛び出て来てしまうので溶植箇所はどんどんと変更して全体的に平滑に出してあげます。
ちなみに画像ではチェーンが掛かって大袈裟に見えますが、手で引っ張りながら叩くよりもチェーンブロック(通称ガッチャ)等で一定の力で引きながら、丁寧に高い箇所を殺してあげる(叩いて低くしてあげる)方がより正確にラインを復元出来たりします。
2006/02/07
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-17- AUDI A4 ドア損傷状況
画面「黄色」の箇所が凹んだ箇所です。赤い箇所は「高くなった」箇所になります。この様に凹んだ箇所は鉄板が伸びて周りは逆に高くなります。凹んだままパテを付けてもオリジナルのラインには戻りません。それどころか、鋼板が伸びて面積が大きくなっている為、ドアパネル全体の「張り」が無いのです。押すと「ペコペコ」と音を出して簡単に歪みます。 特に今回のように、同一パネル内で上下横方向同時にに一直製に押し擦った損傷だと、上下のラインの真ん中は大きく膨らんでしまいます。元々ドア中央が膨らんだアウディA4のラインが、より大げさな感じになってしまっています…。
2006/02/07
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-16- R1 FRP亀裂修理
部位的に弱い箇所だったので何かしらのストレスで亀裂が入ってしまった模様です。この修正の作業手順としては以下の通りになります。
1.ゲルコート研磨(ガラスマットを貼り付ける厚み分を掘り下げます)
2.シュワミックス(速乾性ウレタン系接着剤樹脂)を塗布後、浸透型のガラスマットを貼り付け、その上から再度シュワミックスを塗布します。通常ポリエステル樹脂(リゴラック)を塗布しますが、範囲的に小さいので速乾性の樹脂を使用しました。リゴラックよりも強度があるので性能的にも良いと判断します。
3.硬化後、はみ出た分のガラスマットをカットし、研磨にて大まかなラインを成型します。
4.ポリエステルパテを塗布し、研磨します。
5.再度部分的にサフェーサーを塗布します。
現在ここまでの状態です。予定としては明日には本塗りしたいと考えております。本塗り後の掲載楽しみにお待ち下さい。
2006/02/06
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