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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記2006】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 マラネロ フェンダー裏側(img10.jpg) -10- マラネロ フェンダー裏側

フェンダー損傷箇所の裏側は覗けば見える箇所なので、パテに頼らず念入りに叩き(叩いたのは鈑金屋さんです)凸凹しないように気をつけました(表側は勿論パテを使っています)。その上に純正状態と同じ質感になるようにアンダーコート(ボディーシューツ)を塗布します。勿論ウォッシュプライマーも塗布しての重防錆処理となっております。

2006/02/02
 
jpg画像 マラネロ フェンダーボルト処理方法(img9.jpg) -9- マラネロ フェンダーボルト処理方法

「修理した事が解らないように」との強いご要望からこのような処理を行っております。以前やはり他のお客様で「高畑さんが見てボルト外したかどうか解らない仕上がりに」とのご要望により行った事がありますが、その理由として「じゃないと仕事が手に付かない」であり、その職種がパイロットだったりするので、それは人命にも関わってきてしまう恐れがありました(大袈裟ですが、どの車もオーナー様方々にとっては計り知れない程大事にしている事と思いますので…)

ちなみに工程的には難しい事ではありません。手間が増えるだけなのでご依頼があれば勿論承ります(勿論追加料金は発生するのですが…)。

1.先日紹介した通り、ボルトについた旧塗膜を剥がします。ボルトには刻印が打っていたりするので、サンダーで削るだけでは文字が消えてしまいますのでサンドブラスト処理或いは剥離剤の使用になります。前者の方が望ましいと思われます。

2.ボルト&ワッシャーにプライマーを塗布します

3.ボディ側、ワッシャーの跡が付いた箇所を研磨にて平滑にし、こちらにもプライマーを塗布します。今回は旧塗膜が厚かったので、その上にサフェーサーも塗布し平滑にします。

4.そしてボルト&ワッシャーを取り付けつます。どちらも足付け処理をしておきます。薄膜&高密着性を保持しているので締め付けても塗膜は「グニュッ」とはなりません。

5.塗る範囲のマスキングをします。

6.そして本塗り(トップコート)。そして乾燥です。

塗った箇所は真新しい感じになってしまっているので、風化させてさらに「リアル」にしたい場合は、水や油を塗布してその上に砂を振り掛けて数週間放置すると違和感無くなると思います(わざわざそんな事をする方は居ないと思いますが…)

ちなみにジャガー(現行型)などでは、このフェンダー内部辺りはトップコートが隠蔽しきっていない為、下色(アンダーカラー)の状態にベースコートがミストっぽくなっていてクリアーは半艶っぽくなっています。ジャガーに限らず最近の車は大体そうですが、フェンダー交換の際にはそれも再現したりします。

2006/02/02
 
jpg画像 フェラーリ575マラネロ完成!(img8.jpg) -8- フェラーリ575マラネロ完成!

大変お待たせ致しました。本日最後の部品(エンブレム)が到着しついに完成です。お待たせして申し訳御座いませんでした。
後は洗車後に各部のタッチアップ処理を行います。

事故の損傷は拭える仕上がりに出来たと思います。是非楽しみにお待ち下さい。改めて明日(本日)完成のご連絡させて頂きます。

マラネロ無くなるのは少し寂しいです。通りすがりの小学生が良く「あ、マラネロだ!」とビックリしています(と言うより、良く知ってますよね…)。ちなみにこれ一台で新築一戸建てが買える金額するみいたいです…(私は全然知りませんでしたが…)。

2006/02/02
 
jpg画像 AUDI A4 フロントフェンダー板金終了(img7.jpg) -7- AUDI A4 フロントフェンダー板金終了

ドアの板金はまだまだ時間が掛かると思われますので、フロントフェンダーのみ本日一気にサフェーサー(防錆処理)まで進めます。

いつも通り、板金(叩き)完了後にスタンドックスレッドブラウン(プライマー)塗布、スタンドックスポリパテ塗布&研磨、フェザーエッジを綺麗に出してマスキング完了、この後ウォッシュプライマー(デュポン820R)を塗布し、そしてプライマーサフェーサーで大きく覆います。「重防錆処理」の完了です(一般的な防錆処理としては、最後の「プライマーサフェーサー」のみの場合が多いのでこの様に呼んでいます。厳密にはちゃんとした定義があります。以前の日記内に説明があります)。

ちなみにこちらのオーナー様、以前よりこちらの日記をチェックしていたとの事です。ご贔屓有難う御座います。
最近では自社ホームページを持っている板金塗装店も普通になり、当店のサイト新規発見率&メールの数も減って「飛び込み」的な方が少なくなっていると思われますが、相変わらず訪問者数は変わらないので、恐らく殆どが「常連さん」状態になっていると思われます。ありがたい事です。今後とも日記続けていけるようがんばります。

2006/02/02
 
jpg画像 AUDI A4作業状況(img6.jpg) -6- AUDI A4作業状況

先日は遠方よりの御来店有難う御座いました。また日記掲載大変お待たせ致しました。作業は既に進行しております。

こちらのアウディの損傷状況としては、ボディ右側面の損傷で、フロントバンパー・フロントフェンダー、フロントドア、リヤドアに至るまで、上下二本の筋がボディに食い込んだ感じです。オーナー様自信では無く、ご家族の方の運転だったそうで、一報を聞きつけたオーナー様は仕事も手に付かず単身赴任先より飛ぶ様にやって来られました(との事です)。心中お察し致します。

オーナー様自信、相当自家塗装がお好きな様で、コンプレッサーやスプレーガン(しかもIWATA)、ちょっとした塗装ブースまでもがあるそうです。羨ましい限りです(私も趣味的で良いので塗装は死ぬまで続けたいですので…)

先週の土曜日からコミキ(うちの従業員です)が風邪でダウンしているのでちょっと全体的に遅れ気味です。インフルエンザでは無いとの事ですが、39度の高熱が続いているそうです(途中出勤はしてたりしますが全く身動き取れてません…)。とりあえずはいつも通り現場14時間労働で補っていますが、ここ5日間スプレーガン握っていないのが不満です(下地では塗ってますが)。

そんな訳で先週末からは、業者様からの仕事で前後の車に挟まれてしまった車両のフレーム修正&板金、そして昨日からようやくアウディ板金に取り掛かりました。ドアの損傷が大きいのでとりあえずはフロントフェンダーの凹みを3箇所修正です。どれもプレスラインが潰れてしまった状態でしたが、部位的に叩き易い箇所なので助かりました。
ちなみにフロントバンパーは取り外さない予定でしたが、残り4本ボルトを外すだけの状態だったので外してしまいました。勝手にやった事なので勿論追加請求は致しませんし、仕上がり的にも気分的にも良くなる筈です(出来てはいませんので言い切れない言い回しですいません…)

2006/02/02
 
jpg画像 フェラーリ純正ボルト(img5.jpg) -5- フェラーリ純正ボルト

メーカー純正かどうかは全くの不明ですが、フロントフェンダー上部を止めている10ミリのボルトです。フェンダー交換は免れたのですが、一番先端のみチリ調整の為回しました。なのでボルトに付いていた塗膜がグニュっとなってしまったのでサンドブラストにて全て剥離します。これにプライマーを薄く塗布し、取り付けてから本塗りします。塗膜が薄ければグニュッとなり難くなります。
こうすると、ボルト外したかどうかの区別は殆ど解らなくなります。結構面倒なのですが…。

ちなみにマラネロはフェンダー内部の塗装も完了しております。これも結構時間掛かってしまいましたが、損傷部裏側も見た目解らなく仕上がっております。残るはバンパー裏側とバンパー下部です(艶消し黒仕上げ)完成までもう少しですね。

ちなみに最近プロフィット日記内で専門的な用語(言語)が多くなってきたので、簡単に説明させて頂きます。結構面白いと思います。

「焼く」・・・本当に焼く訳では無く、加熱強制乾燥(硬化)する事を指します。大体60℃〜80℃くらいです。「これ焼いたか?」「焼き過ぎるなよ」などと使います。

「焼き甘」・・・焼きが甘い事で、所謂「硬化不十分」です。「オイ、これヤキアマだろ」「随分ヤキアマだなぁ・・・」などと使います。

「色を入れる」・・・何に入れる訳では無く、「色を塗る」事を指します。主に着色の事で「ベースコート」の事を指し、クリアーの事ではありません。「もう色入ったか?」とか「色の入りが甘いなぁ」などと使います。

「染まりが悪い」・・・ちなみに自動車塗装(塗料)は「染料」では無く「顔料」が基本なので、厳密には「染まる」は間違いなのですが、業界では「染まる」と表現します。「染まり」とは「隠蔽」の事を指し、「随分染まりが良い色だ」=「隠ぺい力が強い色だ」となります。「この色は随分染まりが悪いな」などと使います。

「色が決まる」・・・何色にするかを決める事では無く、調色が完了したかどうかを指します。「色が決まらない…」とか「色が決まった!」などと使います。ちなみに「染まりきった」(隠蔽しきった)との意味合いもあります。「色が決まらない」は「色が染まらない」との意味もある訳です。

「足付け」・・・塗装する下地処理として、傷を無数に付けて塗料の密着性を高める作業です。上に塗る塗料によって番手(荒さ)を変えます。サフェーサーであれば#240〜#400くらいで、上塗りであれば#800〜#1200くらいになります。塗料自体は接着剤でも何でもありませんので、これをしないと簡単に剥がれたりします。

「足が付かない」・・・証拠隠滅の事では無く、「足付けし難い」を指します。バンパーなどに塗ってある軟化剤の入った塗膜や、現行型ベンツの「耐擦傷性クリアー」などは傷が付き難い反面、足付けもし難くなる訳です。

「色が飛ぶ」・・・実際に塗料が飛ぶ「ミスト」の事も指しますが、「退色」する事も指します。鮮やかな赤などに使われる有機顔料は退色もし易くなります。色褪せたアルファロメオの赤を見たときは「このアルファ、随分色が飛んでるな」などと使います。

「塗料が重い」・・・実際に比重が大きい訳では無く、「塗料粘度」が高い時などに使います。「塗料粘度が高い」=「塗料が硬い」となり、塗り難くなります。スプレーする際出難くなるので重い感じがする訳です。「このサフェ随分重いな」とか「今日は寒いから塗料が重いなぁ」などと使います。

「切れないペーパー」・・・ちなみに「ペーパー」は「耐水ペーパー」の事で、所謂「研磨紙」の事を指します。「紙やすり」です。そして「ペーパー」を切るのが難しい訳では無く、「切れない」=「研磨力が無い」を指します。古くなったペーパーや粗悪品の事を言います。「こんな切れないペーパーじゃいつまで経ってもラインが出ないぞ」とか「随分切れるペーパーだなぁ」などと使います。「切れ味が良い」=「研削力が強い」となる訳です。

「シャブい」・・・前記した「重い」の逆で、塗料粘度が低い場合を指します。シンナー希釈をし過ぎた場合などで塗料がシャブシャブした感じが語源と思われます(私的見解)。「随分シャブくしたなぁ」とか「これじゃシャブ過ぎて垂れちゃうよ」などと使います。

などなど、初めて現場に立つ人間には意味不明な言語が多過ぎるのですが、これに慣れてしまい日記内で意味不明な説明となってしまいがちです。
まだまだあるので今後また時間見つけて掲載致します。



2006/01/28
 
jpg画像 マラネロバンパーも本塗り完了しております。(img4.jpg) -4- マラネロバンパーも本塗り完了しております。

バンパーは新品の状態からプライマーサフェーサーが塗布されていましたが、下地の状態が良く無かった為に、バンパー一本下地処理をし直しました(研磨→サフェーサー全面塗布)。

バンパー下部は半艶のブラックになりますが、こちらは後日となります。新車時の状態としては、やはりホワイトの上に黒が乗っかる状態となっておりましたので、これも同じ状態(順番)に合わせます。

今後の作業としては、フェンダー内部の塗装、バンパー下部の塗装、バンパー裏側の塗装(艶消し黒)になります。

予定よりも長くなって申し訳御座いません。仕上がり喜んで頂けるよう努力致しますので何卒もう少々お待ちください。

2006/01/27
 
jpg画像 フェラーリマラネロ塗装完了!(img3.jpg) -3- フェラーリマラネロ塗装完了!

こちらも大変お待たせしております。先ほど無事本塗り完了致しました。が、まだまだやる事が残っているのでもう少々時間掛かると思います。お待たせして申し訳御座いません。

塗色はBIANCO、カラーコードは100になる珍しいホワイトソリッドカラーです(部品屋さん曰く内装も相当珍しいそうです)。
当初はフェンダー交換も考慮していましたが、板金での修正になったのでオーナー様の気にされていた「パネル間の色違い」も解消出来たと思います。フェンダー内でベースコートのボカシを行い、クリアーのみパネル一枚での「2コート塗装」が可能となりました。画像を見ると解ると思いますが、ドア寄りの方に色は飛んで(塗装して)おりません。
今までのフェラーリであれば1コートソリッドが基本だったのですが(ROSSOのみを知るだけですが…)、こちらは新車塗膜が2コートでの構成になっております。
ちなみに既にパネル間での色違いは存在していたので、「極力ドアに色を近づけてフェンダー一枚全てに色を入れて(ベースコートを塗布して)もっと良くしよう」と考えていたのですが、調色をしていて気付きました。ドアの上部と下部で色が違うようです…。ドアの下部の方が「スカシ」が暗い感じです。これの理由としては、恐らく染まりきっていない(隠蔽しきっていない)事だと思います。ベースコート下のプライマー色が濃いグレーな為です。これは結構最近では良くある事なので安心して頂いて問題御座いません。低隠蔽色の殆どの車両がこれにあたります。有名なところではVWのNewビートルなどはかなり酷いです…。
近年の傾向として「環境問題」があるので、「車一台に使う塗料量」を少なくしなければならないのです。またレース車両などでは車体重量を抑える為に昔から「塗料は1キロ以内で」なる指定があったりは良く聞きます(「1キロ」は勝手な想像です)

2006/01/27
 
jpg画像 Z33 塗装完了!(img2.jpg) -2- Z33 塗装完了!

大変お待たせ致しました。Z33無事塗装完了しております。本日磨き工程も完了し、ヘッドライトとフロントバンパーを組み付けた状態となっております。早ければ明日には完了予定です。

先日も記載した通り、新車塗膜がかなり柔らかい為(今までに感じた柔らかさとは違います…)、下地処理として念には念を入れて「サフェーサーの二度打ち」を行いました。一回目のサフェーサーでラインを出し、二回目の低溶剤型のサフェーサーでシールする、です。

オーナー様より「納期やコストよりクォリティを優先して下さい」とのメールが先ほど届きました。お心遣いありがとう御座います。
仕上がりは喜んで頂けるよう毎回努力しておりますが、私的な見解では「新車以上」は難しいと感じております。逆に簡単にこれが言える方が疑問だと感じるのですが…(私的見解です)
新車塗膜以上に得られる物もあれば、劣る事もあると思います。「新車以上の仕上がり」の定義は非常に難しいとも考えられますし。
しかし今回の塗装によって、今後今までよりも飛び石傷が付き難くなればと思います。その可能性は高いと感じております(はっきりとした事では無いのでこれも言い切れる事ではありませんが)。

完成までもう少々です。仕上がり楽しみにお待ちください。

2006/01/27
 
jpg画像 祝☆プロフィット日記2006オープン(img1.jpg) -1- 祝☆プロフィット日記2006オープン

プロフィットのウェブサイトは基本的に私(高畑)が運営しているのですが、「隠れウェブマスター」なる人物(元上司)に色々と助けて頂いております。元々は自動車のメカニック(以前マセラティのヘッドカバー外して頂いた時に日記登場してます)なのですが、今はPCのシステムエンジニア(だと思いますが…)をやっています。今回の2006年ページも作成して頂き、メニューまで勝手に変更してくれていました。ビックリです。いつもいつも本当にありがとう御座います。
他にも、社内のLANを構築して貰っている方や(元同僚。以前プジョー306の修理日記掲載で登場)、日記内作業内容の間違いなどを素早く指摘して頂ける方(オートサプライヤーさんです)などなど、色々な方々にサポートして頂きプロフィットは成り立っております。この場を借りてお礼致します。これからも何卒宜しくお願い致します。

2006/01/27
 

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