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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2010】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 キーホルダーのキャラクター 本塗り完了です(img2219.jpg) -2219- キーホルダーのキャラクター 本塗り完了です

こちらもお待たせしました!

小さい物なので(2cmくらいです…)、予め塗る準備をしておいてタイミングが来たら何かと一緒に塗ろうと思って保管しておきました。
で、先日メガネのフレーム塗る時に一緒にぬっています。

心配だった「既存塗料のニジミ」も問題無く出来ましたのでご安心下さいませ。

ただ塗装よりも「脱脂処理」で既存の塗装が剥がれないかと心配になりましたので、いつも使っている脱脂剤の「シリコンオフ」(ノルマルヘキサン)は避け、溶剤性の弱いアルコール(IPA)で対応しました。


こういった作業では「上手くいくかどうかやってみなければ解らない」という理由から、万が一(というかかなりの確立で)失敗したとしても作業費用を頂戴することになります。
ですので誠に恐縮では御座いますが、お支払いは先に御願いすることになります(今回も勿論そうです)。

そんな事は私としても望むところでは無いのですが、仕事ですとどうしても避けられない事なのです。
上手く作業工程が確立されて、その後1000個の受注が待っているという事でしたら別の話ですが(爆)、一回きりのギャンブルみたいな事をどうしても仕事では出来ませんので…。

そんな感じですが、今回のケースでは上手く行って本当によかったです。
もう一個も同じ様に塗りあがっておりますのでご安心下さいませ。
テロテロです(笑)。

2010/11/30
 
jpg画像 自転車のハンドル塗装承りました(img2218.jpg) -2218- 自転車のハンドル塗装承りました

先日はご足労を頂き有難うございました!

こちらは以前ボディフレームとフォークの塗装でお世話になりました方でして、今回はこちらのハンドルを「白」でご依頼頂きました。

という事で、完成は年内最後になるかと思いますが、完成まで今しばらくお待ち下さいませ。
この度もご贔屓頂き誠に有難う御座います!

2010/11/30
 
jpg画像 ポルシェ997テールランプ スモーク塗装承りました!(img2217.jpg) -2217- ポルシェ997テールランプ スモーク塗装承りました!

先日無事到着しております。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

こちらはポルシェ997のテールランプで、当ウェブサイト上にも同じ型の物が紹介されていますが、あちらは全面が赤になっているので恐らくはアメリカ?の平行輸入物で、こちらは正規品かと思われます。

ご依頼内容としては、

・スモーク塗装 濃度:標準
・クリアー抜き(クリアー部分を残す)
・クリスタルクリアー仕様

での「お任せコース」ですね。もし間違いが御座いましたらその旨ご連絡頂ければ幸いです。


年内の作業予約品も残り少なくなってきたかと思いきやまだまだ残ってますね…。お待たせして申し訳御座いません。

ちなみに年内のお受付は既に終了しておりますのでご予約は来年で御願いしております。といっても来年も既に1月は一杯になりそうな気配ですので、現状「1月末辺り」との回答になるかと思います。お待たせして申し訳御座いません…。

とりあえずは年内作業は順次進行しておりますのでご安心下さいませ。
ホンダシティのキャリパーももう少ししたら作業始まりますのでもう少々お待ち下さいませ!

2010/11/30
 
jpg画像 シャア専用(笑)(img2216.jpg) -2216- シャア専用(笑)

いや、全然冗談じゃなくてですね、いつものスターバックスのタンブラーを「シャア専用で」とのご依頼が入っております(っていうかそういう呼び方では無かったかも知れませんが…爆)。

ベース色は勿論「赤い彗星」をイメージした赤で、ジオンのロゴを入れるようにご用命承っております。画像はそれの作成風景ですね。勿論自前でデータ作成です。


今回ベースとなるスターバックスのタンブラーはこちらで用意しております。
タンブラー自体は税込み¥2,800で、それと塗装費用合わせた金額を先にお支払い(お振込み)して頂ければそういった事も承ります。
勿論中に入っている「無料ドリンクチケット」を抜いたりはしませんので(笑)ご安心下さいませ。


それでは作業開始しましたらまた紹介させて頂きますので楽しみにどうぞ。
本日入金も確認しました。ロゴの色決まったらご連絡いただければ幸いです。
この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

2010/11/30
 
jpg画像 トランシーバー 本塗り完了です!(img2215.jpg) -2215- トランシーバー 本塗り完了です!

という事で本塗り完了です。お待たせしました!

画像からはちょっと見えませんが、アンテナ部分へのネーム入れ塗装も出来ておりますのでご安心下さいませ。


ちなみに液晶パネル部分もクリアーは一緒に塗ってあります。
単なるマスキングでは無く「クリアー抜き塗装」ですね。この方が仕上がりは断然良くなりますので。


あとはマイク部分の塗装ですね。塗った部分がマスキング出来るようになってからですので少し先になるかと存じます。
もう少々お待ち下さいませ!

2010/11/30
 
jpg画像 トランシーバー 本塗り前A 裏側(img2214.jpg) -2214- トランシーバー 本塗り前A 裏側

裏側ですね。ベルトに固定するフック部分は外して別に塗ってます。
そこに隠れて貼ってあるシリアルプレート(シール)は一応マスキングしておきます。

その他ネジなども着けたまま塗ります。
このネジも特殊で3又形状になっているのですが、こういったネジ専用のドライバーも勿論存在しますので取り外すのは問題無いのです(実際今回一旦外してます)。


ちなみに今回のように、組みあがったまま塗ってしまう「丸塗り」はかなり特別です。
通常はこういった事はお受付しておりませんので何卒ご了承下さいませ。

結構良くあるお問い合わせで「デジタル一眼のボディを塗って欲しい」といったご依頼がありますが、そのまま塗ったら最後、もう動かなくなってしまいますので…(精密機械は分解してからご依頼下さいませ)。

2010/11/30
 
jpg画像 トランシーバー 本塗り前(img2213.jpg) -2213- トランシーバー 本塗り前

ちょっと順番が逆になってしまいますが、こちらが本塗り前ですね。

ネームの文字入れ塗装するのはこれの後です。
文字入れ作業はベースコート(白)を塗った後ですが、指蝕乾燥して綺麗な紙の上ならば置いて作業しても問題ありませんので。


で、画像の状態ですが、スピーカー部分は極力ネットを塗りたくは無かったので下塗りの時点ではマスキングしています。液晶パネルの周りも同様ですね。

で、マイクのコネクター部分はこの状態で一緒に塗ってしまいます。
そのまま配線が続いてマイクの部分もあるのですが、配線は塗らず、マイクの部分は後でもう一回塗ることにします。一度に全部は出来ません(出来ない事は無いと思いますが、今回失敗は許されないのです)。


素地が露出した部分はもちろん足付け処理を施し、プラスチックプライマーを塗布後に一緒に本塗りを行います。

2010/11/30
 
jpg画像 トランシーバーのロゴ入れ塗装色の調色(img2212.jpg) -2212- トランシーバーのロゴ入れ塗装色の調色

ネーム部分の色は、先日裁断した「社章の破片」に付いた色でご用命頂いておりますので、そちらに合わせて色を作ります。

厳密な調色だと「調色費」は掛かってしまいますが、これくらいの調色であればサービスでやっていますのでお気軽にご用命下さいませ。

先ほど「藍色」と記載しましたが、ちょっと赤みが足りないので「紺」ですかね。色の表現は難しいです(苦笑)。

2010/11/30
 
jpg画像 トランシーバー 本塗り準備(img2211.jpg) -2211- トランシーバー 本塗り準備

下塗りした白を再度足付け処理したら、アンテナ部分に入れるネームの準備をします。

「出来れば筆記体で」とのご要望でしたが、塗装で筆記体は難しいですので(そちらの仕事はフリーハンドでのピンストライプ屋さんですね)、筆記体に似たフォントを見つけてそれで対応致します。

ちなみにお名前出てしまっておりますが、オーナー様にご了承頂いておりますのでご安心下さいませ(不意にマズイ物が出てしまうと教えてくれるサポーターの方がいらっしゃいますので念の為です。笑)。

文字の色は社のイメージカラーでもある「藍」ですね(違ったらすいません…)。

2010/11/30
 
jpg画像 メガネフレーム カシメ部分のマスキングA(img2210.jpg) -2210- メガネフレーム カシメ部分のマスキングA

で、クリアー塗装前にカシメ部分のマスキングを剥がしますが、やる事が細かすぎるので既にこの時点では「爪」などで出来る作業ではありません。

現場作業では、先端がかなり鋭利な精密ピンセットを使っていますが、こういった場合ではピンセットですら使えません。

ですのでこういった場合でのマスキング剥がしには、刃の先端が先細りになった「デザインカッター」が重宝します。

画像に写る丸いマスキングシートは直径が1.2ミリくらいなので、ちょっとしたミスで下地の塗装(ベースコート)を傷つけたら最初からやり直しになってしまいます。

他に裁縫用の針なども試してみましたが、力が逃げるようなしなりのある物は向いてませんでした。


ちなみにこのデザインカッター、10年くらい前に当時担当の(というか今もお世話になりっぱなしですが)オートサプライヤーさんに貰って物で、自動車塗装をやっていた当時の私からは「こんなの何に使うんだろ」と思っていましたが、まさかここまで活躍するとは…(爆)。今ではほぼ毎日使っています。感謝感謝です。

2010/11/30
 
jpg画像 メガネフレーム カシメ部分のマスキング(img2209.jpg) -2209- メガネフレーム カシメ部分のマスキング

ちょっと順番が逆になってしまいますが、写真撮っておいたので紹介しますね。昨夜アップした時は塗り終わったのが23時くらいでかなりバタバタしてしまいまして…。

カシメの部分はベースコートの時点ではマスキングしていますが、クリアーの時には一緒に塗ってしまいます。その方が仕上がりが美しいからですね。
クリアーは比較的たっぷり塗りますし、塗料自体に流動性があるので(表面を平滑にしようとするレべリング性ですね)、表面張力なども働いてマスキングやエッジ部分などに塗料が溜まる傾向にあります。

なのでマスキングをしたままクリアーを塗るとそこだけに塗料が集まり、結果としてマスキング部分にかなりの膜厚が生じます。
ですのでマスキングを剥がすのが非常に困難となり、時には周囲の塗膜も一緒に剥がしてしまいます。かなり汚い仕上がりですね(というかそれではそれでは納品出来ません…)。

対して「ベースコート」(色)は、そこまで流動性がある訳では無いので、マスキングなどの部分にも極端に塗料が溜まったりはしません。乾燥性も早いですし膜厚もクリアーほど付きませんしね。

ちなみにベースコート(色)は「塗装の保護」といった役割では無く「着色」がメインで、それ自体に防錆効果などはありません(多少酸素を遮断するという事では完全に無いという事ではありませんが)。
なので色さえ付けばそれで良いのです。極端に膜厚をつけるのは逆にトラブルの原因ですので。

2010/11/30
 
jpg画像 メガネフレームも本塗り完了ですA(img2208.jpg) -2208- メガネフレームも本塗り完了ですA

難関だったカシメ部分も良い感じに出来たと思います。
というか、ここまでの極小マスキングも数をこなせば慣れて来るんですね(苦笑)。

2010/11/29
 
jpg画像 メガネフレームも本塗り完了です!(img2207.jpg) -2207- メガネフレームも本塗り完了です!

こちらも本塗り完了です。黒く塗ったサングラスフレーム同様、クリアーはクリスタルクリアーで、同じく柔軟仕様です。
って一緒に塗っているので当たり前ですね(苦笑)。

2010/11/29
 
jpg画像 サングラスフレーム 本塗り完了です!(img2206.jpg) -2206- サングラスフレーム 本塗り完了です!

という事で、こちらは木目?っぽいようなサングラスフレームを真っ黒の艶々で本塗り完了です。大変お待たせしました!

クリアーは高品位なクリスタルクリアーで、軟化剤を入れて塗膜を柔らかくしています。レンズ入れる時にも結構曲げるので、普通の塗装だと割れてしまいますので…。

2010/11/29
 
jpg画像 メガネフレーム 塗装前準備(img2205.jpg) -2205- メガネフレーム 塗装前準備

各部マスキングを行い、塗る時に固定出来るようにセッティングしておきます。

どれも艶が無いのは、足付け処理をして表面に細かい傷が付いているからです。
ただしプラスチックはこれだけでは不十分ですので、トップコート(色orクリアー)の前にプラスチック専用のプライマーを塗装します。
勿論その前に脱脂処理は十二分に行っておきます。

2010/11/29
 
jpg画像 メガネフレーム カシメ部分マスキング(img2204.jpg) -2204- メガネフレーム カシメ部分マスキング

溝の中に塗装を押し込み(イメージ的にはこんな感じです)、それが乾いたら、丸くカットしたマスキングシートを貼り付けます。

この丸もかなり微妙で、データで設定した数値と実際にカットされる大きさはかなりブレが生じますので、1.2ミリから0.2ミリ刻みで、2.2ミリまでカットします。全部で6種類の丸ですね。

で、その中から適したシートを使って貼っていきます。

2010/11/27
 
jpg画像 メガネフレーム カシメ部分(img2203.jpg) -2203- メガネフレーム カシメ部分

蝶番のカシメ部分の飾り金具ですね。真ん中の丸の直径は1.4みりくらいです。

この丸に合うマスキングシートを作成して貼りますが、周りの溝には色が入ってしまいます。流石にここ全部を綺麗にマスキングする事は人間技では無理です…。

ですので溝の部分は逆に色を入れてしまう仕様にしますが、かといってこの隙間にきっちり色が入る事も無理そうです。
今までの経験上、一番嫌な「中途半端に塗料が飛び散った感じ」に
なってしまうかと思われます。

ですので一旦はこの状態で無理やりベースコートを食み出るくらいに塗ってしまい、直ぐにシンナーでふき取るといった「墨入れ」的な感じで色を入れるようにします(しました)。

2010/11/27
 
jpg画像 TOYOTA RUSHのテールランプスモーク塗装 完成ですA(img2202.jpg) -2202- TOYOTA RUSHのテールランプスモーク塗装 完成ですA

ご要望の濃度が「余り濃くなくそれでいて昼間見て赤黒く見えるように、」との事で、私的にはイメージ通りに出来たと思います。

こういった濃度指定の場合には「標準コース」での対応となります。

「スモークになっていればいい」という事でしたらコストに優れた「お任せコース」でも宜しいかと存じます。「標準濃度」か「濃い目」といった単純な濃度でご指定下さいませ。


それでは後ほど完成のご連絡差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!(順番抜かしてすいませんでした…!)

2010/11/27
 
jpg画像 TOYOTA RUSHのテールランプスモーク塗装 完成です!(img2201.jpg) -2201- TOYOTA RUSHのテールランプスモーク塗装 完成です!

こちらも大変お待たせしました!
「ウィッシュ」と「ラッシュ」を勘違いして順番から外してしまっていたのですが(申し訳御座いません…)、まさか「RUSH」なる車種があるなんて知りませんでした…。大変失礼しました。


ちなみにクリアーは「クリスタルクリアー」へのオプション設定になっております。画像で伝わるかどうかは解りませんが、塗装屋が見ると確かに輝きが違います(当然それでけじゃありませんが…)。

もう一枚画像あるので紹介しますね。

2010/11/27
 
jpg画像 Ferrari仕様のタンブラー 完成ですA(img2200.jpg) -2200- Ferrari仕様のタンブラー 完成ですA

このクビれたラインが良いですよね。ただこういった大きめのロゴを入れるときはこれがかなり邪魔なのですが…(苦笑)。

フェラーリのオーナーさんはこういった小物が好きですよね。
ノートパソコンやら携帯電話やらでフェラーリ仕様の製品が限定で販売されているのを良くみかけますし。


現在進行中の案件ではガンダム仕様(爆)のタンブラー製作を承っております(嬉)。というか「シャア仕様」ですね。赤い奴です(笑)。私的にも楽しみですね。


それでは後ほど完成の連絡いたしますね。
この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

2010/11/27
 
jpg画像 Ferrari仕様のタンブラー 完成です!(img2199.jpg) -2199- Ferrari仕様のタンブラー 完成です!

こちらもお待たせしました!フェラーリ仕様のスターバックスタンブラー完成です。

ちょっと派手かと思いましたが、知り合いのオートサプライヤーさんがこれを見て「イタリアっぽくていいですね」と言ってました。なるほど〜、ですね。

もう一枚画像あるので紹介しますね。

2010/11/27
 
jpg画像 ベスパのヘッドライトカバー 完成ですA(img2198.jpg) -2198- ベスパのヘッドライトカバー 完成ですA

色については、当初は「当店にある色見本帳から近似色を見つけてそれでいい」という事でした。

が、結構特殊な白でして(青黒いです)色見本帳内には全く似た色が無く、結局一から作る事にしました。

後日、見本と一緒に写真も撮っておきますね。
とりあえずはこの度のご依頼、誠にありがとう御座いました!
(来週お待ちしております)

2010/11/27
 
jpg画像 ベスパのヘッドライトカバー 完成です!(img2197.jpg) -2197- ベスパのヘッドライトカバー 完成です!

そしてこちらもお待たせしました!ベスパの樹脂製ヘッドライトカバーですね。

元々はプラスチック素地のままの製品ですが、出来具合がよかったので簡単な下地処理(足付け処理)のみで塗装、磨き処理もしていません。所謂「塗りっぱなし」です。

下地が良ければプラスチック素地の状態でもこれくらい良い仕上がりで上がることもあります。全ては下地次第という事ですね。

もう一枚画像あるので紹介しますね。

2010/11/27
 
jpg画像 BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成E(img2196.jpg) -2196- BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成E

アルミ板は既にガッチリくっ付いてますので、今度は良く見ながら作業が出来ます。

縁の部分にエポキシ樹脂を付けて、後は指で隙間に押し込んでいきます。

ここでポリパテでも使えれば作業も楽なのですが、ポリエステルはこの後の熱には耐えられませんので駄目なのです。ウレタンの方がまだマシです。

2010/11/26
 
jpg画像 BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成D(img2195.jpg) -2195- BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成D

エポキシ接着剤が完全に硬化する前に熱を掛けるのを止めて、食み出た接着剤を取り除きます。

最初に縁に沿ってカッターで切り込みをいれ、二重に貼っておいたマスキングテープを剥がします。
以前このテープを一枚だけだったら樹脂に負けてテープが全く剥がせないといった事態に陥りましたので、流石に同じ轍は踏みません(笑)。

で、これで終わりかと言うと全然まだまです(苦)。

既存のフィン部分と今回のアルミ板には隙間が出来ている箇所もありますので、この後マスキングをし直して、横の隙間に再度エポキシ樹脂を充填させます。

楽をしようと最初のマスキングテープを張ったままやろうとするとドツボに嵌ります。勿論何度も経験済みですので…。

2010/11/26
 
jpg画像 BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成C(img2194.jpg) -2194- BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成C

何だか随分と大げさな大手術みたいですが(笑)ここできっちり固定しておかないと後で剥がれてしまうかも知れませんので。

アルミ板を直接固定するとその部分が凹んでしまいますので(それくらい柔らかいです)、アルミの上にはダンボールを敷き、さらにその上には木の板を置いてバイスプライヤーやらシャコマンで固定します。

そしてこのまま80℃程度の熱を掛けて強制乾燥硬化させます。

2010/11/26
 
jpg画像 BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成B(img2193.jpg) -2193- BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成B

接着剤は耐熱性の高いエポキシを使用します。勿論プラスチック素地への接着なのでプラスチックプライマーも忘れずに塗ります。

接着剤を塗布後、アルミ板を載せて圧着させるので多量の接着剤があふれ出る事を想定して予めマスキングしておきます。

エポキシ樹脂の場合、「たかが食み出た」じゃ済まないのです。
プラスチックカバーよりも強度も耐久性も高いですので(苦笑)。


ちなみに使用するエポキシ接着剤は専用のガンを使ってます。
ノズルの部分が螺旋状になっていて「主剤」と「硬化剤」が自動的に混ざり合わさります。
わざわざヘラで混ぜたりはしなくて良いのです(嬉)。

が、こういったノズルは勿論使い捨てで、一本¥100?くらいするような代物ですのでそう安易に使えたりはしません。
が、自動車板金塗装の場合だと単価が高いのでこういった副資材をバンバン消費しながらの作業となります。
材料をケチるよりも時間を優先させるといった傾向が強いですね。

今の「小物塗装」ではそこまでリッチには出来ませんので(爆)、このノズルも何年ぶりかに使いました(笑)。
エポキシは良く使いますが、いつもはヘラで混ぜるのが普通です。時間を惜しまなければ別にそでもいいのです(だから毎日早く帰れないのかも知れませんが…苦笑)。

2010/11/26
 
jpg画像 BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成A(img2192.jpg) -2192- BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成A

アルミ板を切って削って合わせます。画像は置いただけの状態です。

合わせる面も全然平面では無いので、そのアール形状に合わせてアルミ板を曲げてあげます。
アール曲線も2次元では無く「ヒネリ」まで加わった3次元曲線なので、簡単そうで決行面倒です(が、それなりの費用を頂いておりますので仕事としては全く問題御座いません)。


フィッティングが決まったらいよいよ接着です(というかここからがさらに大変です)。

2010/11/26
 
jpg画像 BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成(img2191.jpg) -2191- BMWのエンジンカバー(プラスチック) フィン部の作成

こちらもお待たせしました。ようやくアルミ板が入手できましたので早速作業開始しておりますのでご安心下さいませ。

元々のフィンの部分は幅が10ミリで、今回それに併せてアルミ板をカットして貰いました。

本来であれば元のフィン凸部を削り落とし、新たに適当な幅のフィンを貼り付けた方が楽なのですが、その辺りがBMWの上手いところで(苦笑)、既存のフィン凸部を削ると穴が開きます(苦)。
一枚のプラスチック板を真空成型で(多分)作っているパーツはこういった凸部分は中が空洞なのです…(裏を見れば解りますね)。

という事で、既存のフィンに合わせてアルミ板を作成します。

2010/11/26
 
jpg画像 レンズの加工A(img2190.jpg) -2190- レンズの加工A

最初は#240くらいの粗研ぎで行い、実際にフレームに嵌め込んでは取り外してそして削ってを片方で100回くらい行います(本当にやります。というかやりました)。

一個目は恐る恐るですが、反対側は基本的に同じ形なので勝手も解って結構大胆に削れます。なので50回くらいのフィッティングで合わせられます。

また新品の状態だとレンズ縁の切削面は結構角が立っているので、ある程度丸みを持たせてあげて今後の塗装を痛めないようにしておきます。というかここがかなり大事なのだと思います。

イメージとしては、革ジャンにマイナスドライバーの先を当ててスライドさせると当然皮の表面は大変なことになります。
が、パチンコ玉を同じ様に当ててスライドさせても皮の表面は傷が付かないですよね。そういう事だと思います。

なのでフィッティングが完了したら最後は水研ぎ#600で断面を滑らかに滑らかに仕上げてあげます。

勿論、塗装した膜厚分も計算して(というかイメージして)仕上げておきます。

ただし削り過ぎはあり得ませんので(レンズがグラついてしまいます…)慎重に慎重に作業を進めます。

結構(というかかなり)ネチネチとした作業ですが、どうやらツボに嵌ったらしく(爆)かなり楽しい作業です。

2010/11/26
 
jpg画像 レンズの加工(img2189.jpg) -2189- レンズの加工

サングラスのオーナーと同様に、こちらのオーナー様にもご了承は頂いてレンズの取り付けも承っております。

ネット上でもこういったセルフレームの塗装を受け付けている所は少ないらしく、恐らくはレンズ取り付けの際に塗装を傷付ける可能性が非常に高いからでしょうね。私も出来るならばやりたくはありません(爆)。

当然塗ってそのままレンズを嵌めると塗装が傷付いてしまうと思われますので(尋常じゃないくらいキツイです)、予めレンズの周りを削って調整します。

最初は恐ろしかったのですが、色々と勉強しているうちに(してみました)レンズの加工は当たり前の事みたいですね。プロはグラインダーで削ってました(驚)。
というか、良く考えてみればメガネを作る時はレンズにフレームを合わせるのではなく「フレームにレンズを合わせる」ので、大胆にレンズを削るのはかなり当たり前のことですね。

が、そこまで慣れているわけではありませんので(というかただの塗装屋ですので)削るのは手で少しづつにします。削り過ぎたら大事ですので…(恐)。

2010/11/26
 
jpg画像 サングラスフレームも作業開始です!(img2188.jpg) -2188- サングラスフレームも作業開始です!

こちらの色は「黒」でのご依頼ですが、作業内容は同じ様な感じですので紫のメガネフレームと平行して作業いたします(じゃないとこういった小物は採算が取れません…)。

前回同様、「割れても構わない」「付ける時に傷が付いても構わない」という承諾を頂いておりますのでレンズの脱着も受け付けています。
あまりに分厚いレンズや、私の経験の無い構造のフレームなどではお受付は出来ませんが、サングラスレンズであればかなり薄いので何とか勉強も兼ねて(これくらいのレベルです…)お受付しております。万が一には何も保障は出来ませんが…(恐)。

2010/11/26
 
jpg画像 メガネフレーム 調色作業(img2187.jpg) -2187- メガネフレーム 調色作業

今までお問い合わせ頂いた方はご存知かと思いますが、「調色」もちゃんとやると費用が掛かってしまいます。

簡単な色(ソリッドカラー)で¥5,000程度、メタリックだと¥8,000、3コートパールやキャンディーカラーだと¥12,000以上と結構な金額です。
が、厳密な調色では2時間以上掛かったりする事も普通ですので何卒ご了承下さい…。

が、今回のように「大体こんな感じで」という事であれば調色費用は掛かりません。
または自動車のボディカラーや、当店で貸し出している色見本帳の中から選んで頂いても調色費は無料です。
元々ある配合データから色を作るだけなら10分も掛かりませんので。

なので画像で行っている調色も結構適当でして(私的見解ですがそうです)、同じ色に見えるかと思いきや塗装屋の観点からするとこれは全く違う色です。

ちゃんとした色味を見るには、塗料をスプレーガンに入れてテストピースに吹き付け、その後しっかりと乾燥させ、クリアーコート(またはウェット状態になる為に行う溶剤のスプレー)してみないと本来の色は確認出来ません。当然調色する状況も整えなければなりません。

なので一回色を見るのにも5分程度、それを30回やったらもう2時間オーバーになるので費用はどうしても掛かってしまいます。
比色というか、自動車補修時の「目調色による色合わせ」はこれが普通の事だったりしますので(当然慣れている色であればもっと簡単に出来ますが)。

という事で、「全く同じ色に」と「似た色で」はかなり大きな違いがありますが、色の感じ方は人それぞれですのでこういった判断が難しいですね。
結果、「調色費」は別項目として見積もり計上するようにしています。脅かしている訳ではありませんので(笑)ご容赦下さいませ。

2010/11/26
 
jpg画像 メガネフレームも!(img2186.jpg) -2186- メガネフレームも!

大変お待たせしました!メガネフレーム作業始まりましたのでご安心下さいませ。

オーナー様毎日こちらの日記をチェックしているとの事でして、作業が始まらないので心配をお掛けしてすいませんでした。

という事で、ちょっと前倒しして(笑)作業始めました。


ご希望色としては、写真に写る「色鉛筆」と同じ様な色で承っております。
色鉛筆にバーコードシールが貼ってあるところを見ると、ご希望の色を探してこれを購入してしまったと思われます。うーん、それはかなり楽しそうですね(笑)。良いアイデアかと思います(といってもソリッドカラーに限られると思いますが…)。

2010/11/26
 
jpg画像 ヘルメット搭載カメラ 完成ですA(img2185.jpg) -2185- ヘルメット搭載カメラ 完成ですA

手前に見えるM&Mチョコレートのようなポッチがカメラのスタートボタン?でして、押すとグニュっと凹みます。

ですので塗装に柔軟性をもたせてあげることで、スイッチを押しても塗膜が割れないようにしてあります。自動車のマッドガード(ゴム製の泥除け)を塗る時なんかはまさにこれですね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

2010/11/26
 
jpg画像 ヘルメット搭載カメラ 完成です!(img2184.jpg) -2184- ヘルメット搭載カメラ 完成です!

大変お待たせしました!ヘルメット搭載用カメラユニット、遂に完成です。

本塗りから完成まではちょっと長くなってしまったのは軟化剤を多量に入れたからで、いつもの程度で強制乾燥させたくらいではちょっと足りません。ですので他の被塗物を炙る時(=強制乾燥する時)に何度か一緒に熱を掛けていました。

当初は解らなかったのですが、カメラをスタートする為のボタン?か何かが付いていて、構造が防水機構のようですからそのボタンがボディ一体型のゴムのような構造になっていて、これを押す時に塗膜が割れてしまわないように塗膜を軟化仕様にしました。


そして難儀だったのが、ヤマハの「音叉マーク」ですね。結局12mmくらいのかなり小さな大きさになりましたが、何とか良い感じに出来たと思います。

もう一枚画像あるので紹介しますね。

2010/11/26
 
jpg画像 ロードスターのヘッドカバー 調色作業A(img2183.jpg) -2183- ロードスターのヘッドカバー 調色作業A

そしてこんな感じです。

濃過ぎるように見えるかも知れませんが(というより「黒」にしか見えないですよね…)、フチの方についている塗料は青いですので黒では無いのがわかると思います。ご安心下さいませ。


これとは別に、ヘッドカバーに付くパーツは「クリームホワイト」の結晶塗装で、さらにヘッドカバーの凹み文字部分も中を塗る事になってます。こ、これは大変です…(恐)。


ヘッドカバーは既に塗り終わっているのですが、まだ写真撮れていませんので後日紹介させて頂きますね。
凹み文字部分はこれからの作業ですのでまだ時間掛かると思いますが楽しみにお待ち下さいませ!

2010/11/25
 
jpg画像 ロードスターのヘッドカバー 調色作業(img2182.jpg) -2182- ロードスターのヘッドカバー 調色作業

こちらも作業始まっておりますのでご安心下さい。

ヘッドカバーのベース色は「濃紺」でして、とりあえず調色から作業始めます。

画像は結晶塗装のブルー原色でかなり明るいです(画像で見るよりも)。
なのでこれに黒を入れます。勿論結晶塗装の黒です。

2010/11/25
 
jpg画像 BMWのエンジンカバー(プラスチック) 作業始まります(img2181.jpg) -2181- BMWのエンジンカバー(プラスチック) 作業始まります

こちらも大変お待たせしました!BMWの樹脂製エンジンカバーですね。

ご依頼としては「結晶塗装」なのですが、これと併せて「フィンの部分もそれらしくしたい」との事ですのでそちらの作業も行います。

以前、Z32のインマニカバーを結晶塗装でご依頼頂いた時に、そのオーナー様からのご要望でフィン状にカットしたアルミ板を貼り付ける方法を行いまして、今回それと同じような内容で対応致します。

TACに居るいつものブレーキ屋さんの知り合いにアルミ板をカットしてくれる業者さんが居るとの事で、幅を10mm、長さを30cmで10本御願いしました。それが先日ようやく届いたのです。

これを純正のフィンもどき(笑)の箇所に重ねて貼り付けます。

で、塗装後はいつものように削り出して「いかにもアルミ製」のようにするのです。まあそれも「もどき」な訳ですが…(苦笑)。


しかし純正のフィン部分はお粗末ですね。
ベンツのグリルメッキモールのように、着脱式でモールでも付けてあげればよかったのに…と思う次第です(ってコスト掛けないのが今風なんですかね)。

2010/11/25
 
jpg画像 BMW Z5のテールランプ スモーク塗装本塗り完了です。(img2180.jpg) -2180- BMW Z5のテールランプ スモーク塗装本塗り完了です。

写真で見ると薄めでは無さそうに見えますが実際はかなり薄く、クリアー塗った瞬間「あれ、スモークになってるかな…」と思うくらいです(危)。

Z5はこれを含めてスモーク塗装するパーツは全部で9点、かなりの数です(ヘッドライト以外は全部って感じです…)。

組み付けはTACさんで受け付けておりますので(その他リヤスポとかホイールとかも)、後ほど装着状態の車体の写真も撮れると思います。宜しければ楽しみにどうぞ。

2010/11/25
 
jpg画像 BMW Z5のテールランプ スモーク化(img2179.jpg) -2179- BMW Z5のテールランプ スモーク化

こちらは先日塗りましたトヨタRASHのテールランプと一緒に塗っていたBMWのテールランプですね。
業者様からのご依頼ですが、「使っていいよ」との事ですので写真撮ったので紹介させていただきますね。

こちらのオーナー様は、先日こちらでも紹介しました白いZ4のオーナー様で、あれに続けてこのZ5もスモーク化するようです。
さらにはこちらの弟君も同じ様にするらしいです(恐)。

ご要望としては前回のZ4とは違い、「ボディが黒いのでスモークは薄く」とのご依頼です。薄めですね、了解です。

2010/11/25
 
jpg画像 トランシーバー 「下塗り」B(img2178.jpg) -2178- トランシーバー 「下塗り」B

こちらはトランシーバー裏側に付くパーツで、ベルトなどに固定する際のフックになっている部分ですね。

これも梨地の状態だったので、軽い研摩でそのまま塗ってもこんな感じに艶が無い仕上がりになります。なので二度塗りで対応致します。

ちなみに下塗りで使っているのは「2Kエナメル」なるスタンドックスの1コートソリッドで、クリアーに顔料が入ったような塗料です。クリアー同様硬化剤を50%入れて塗りますが、今回はその主剤の30%を軟化剤に置き換えて塗っています。

2010/11/25
 
jpg画像 トランシーバー 「下塗り」A(img2177.jpg) -2177- トランシーバー 「下塗り」A

塗装直後にマスキングテープを剥がした状態です。

ひどい仕上がりですがこれは下塗りなのでOKです。サフェーサーの代わりといった感じですね。

この時点で液晶パネル部分でマスキングしてしまうと塗膜の段差が付き過ぎて、最終的な本塗りの仕上がりではひどい事になってしまいます。
段差は削って平滑にすればいいのです。

また素地のザラザラがそのまま残っているのも良く解ると思います。
サフェーサーでは無いので完全に削って平滑にするといった事は難しいですが、多少なり頭を刎ねて(=「表面を軽く削って」という意味です)次の本塗りでもう少し良い仕上がりになるようにいたします。

2010/11/25
 
jpg画像 トランシーバー 「下塗り」(img2176.jpg) -2176- トランシーバー 「下塗り」

被塗物を分解せずに「丸々塗ってしまう」なんて事は私的にはあり得ない光景なのですが、現物見て「これならいける」と判断しましての作業になっております。今回は特別です。

ボタンやアンテナ部分はゴムなので当然柔らかく、普通の塗装だとそういった箇所を押した時点で塗膜は割れてしまいまうが、スーパー軟化仕様で塗膜を柔らかくして対応しています。

マイクと思われる1mmくらいの穴にはテープを詰めています。

上のボリュームボタンは外して別に塗ってます。またそこについていたゴム製の蓋も外していますが、これは流石に柔らか過ぎるので今回は塗りません。
同様の理由でマイクのコードも塗らない事になっております。


こうして完全硬化後、再度表面を軽く研摩して次が「本塗り」です。
アンテナの部分には社のイメージカラーでもあるブルーでユーザー名を文字入れ塗装します(2個それぞれ違うご芳名です)。


下塗りは極力厚くならないよう(ボタンが埋まってしまいます…)希釈率を高くし、口径の小さいガンでコート数を増やして対応致します。
その代わりフラッシュオフタイム(コート間の乾燥待ち時間)は長めになりますので多少は時間が掛かります。まあボタンが埋まってしまうよりはいいですからね(笑)。

2010/11/25
 
jpg画像 トランシーバー 下塗り準備(img2175.jpg) -2175- トランシーバー 下塗り準備

画像でも見て解るように、素地表面はザラザラとした「梨地」になっています。

当然このまま塗っても素地の影響を受けて艶がひけた様な仕上がりになってしまうので、いくらタップリ塗膜をつけてもテロテロにはなりません。

が、オーナー様のご要望が「テロテロ」ですので(爆)何とかいたします。

本来であれば全部分解して「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が必要なのですが、こういった電子機械は分解が困難ですのでそれは不可能です。
(実はネジ外して一旦開いてみましたが、やはり防水仕様の為か内部付属品は全てガッチリとシーリングされてました…)

ですので今回は「二度塗り」によってある程度艶のある仕上がりを目指します。

マスキングするのは液晶画面とスピーカー部分です。正確にいうとスピーカーでは無く「ネット」の部分で、ここに塗料がたっぷりと着くと機能上問題がありそうですので(ですので分解を試みました)、下塗りの段階ではマスキングすることにしました。

液晶画面も、この時点できっちりとしたマスキングにしてしまうとマスキング際の仕上がりが悪くなる恐れがあるので、ひと回り大きい範囲でマスキングしています。
これで仕上がった段階では塗膜の段差が出来てしまいますが、下塗りですのでここは後に研摩して滑らかに仕上げます。

2010/11/25
 
jpg画像 VESPAのヘッドライトカバー 本塗り完了です!(img2174.jpg) -2174- VESPAのヘッドライトカバー 本塗り完了です!

ベースコート(白)塗ってクリアー塗って本塗り完了です。

色は一緒にお預かりしたパーツで調色しています。
余り他には無いような白でして、結構「青」と「黒」を入れました。

それでは完成までもう少々お待ち下さいませ!

2010/11/25
 
jpg画像 VESPAのヘッドライトカバーも本塗り開始です(img2173.jpg) -2173- VESPAのヘッドライトカバーも本塗り開始です

こちらも本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

画像は足付け処理が終ってセッティングされた状態ですね。
少し大きいですが、これも片手で持って塗れるようにしています。裏側も少し見えるところがあるので置いて塗ったりは出来ません。

当初お問い合わせ頂いた時は「プラスチック素地なのですが」との事だったので「サフェーサーの塗布〜研摩」の作業を想定していましたが、想像以上に成型の出来がよかったのでそのまま塗ることが可能でした。

ですので工程としては

・脱脂洗浄(こういった製品は特に離型剤が多く着いてます。
・足付け処理(#800で表面を軽く研摩)
・脱脂
・プラスチックプライマー塗布
・ベースコート塗布
・クリアー塗布

といった事になります。
これに「サフェーサー」の工程が入ると、当然サフェーサーも一旦完全硬化させなければいけませんので(2液ウレタンですので)時間も労力も追加されます。当然費用も上がります。

ですので今回はそれが無くなった分費用は下がりました。
最初のお問い合わせでは写真も全く無い状況だったので(電話でした)当初は高めに見積もっていましたが、ぼったくりはしませんので(爆)ご安心下さいませ。基本は時間工賃ですので。

2010/11/25
 
jpg画像 Ferrari仕様のタンブラー 本塗り完了です!(img2172.jpg) -2172- Ferrari仕様のタンブラー 本塗り完了です!

そしてマスキングシートを剥がしてクリアーを塗って完了です。

鮮やかなイエローは隠蔽力が悪いので下色として「白」を塗ろうかどうか迷いましたが、こういったバツ切りマスキング塗装の場合、断面で下色が見えてしまう恐れがあるので下色は無しでいきました。

それでは完成までもう少々お待ち下さいませ!

2010/11/25
 
jpg画像 Ferrari仕様のタンブラー ロゴ入れ塗装(img2171.jpg) -2171- Ferrari仕様のタンブラー ロゴ入れ塗装

ロゴ部分はイエロー(これもフェラーリボディ色)で承っておりますので、全体をマスキングしてロゴ部分を塗装します。

2010/11/25
 
jpg画像 Ferrari仕様のタンブラーも(img2170.jpg) -2170- Ferrari仕様のタンブラーも

こちらもお待たせしました!既に本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

画像はベースコートの赤(フェラーリのロッソコルサですね)を塗布し、テープフリーな状態になってFerrariロゴのマスキングシートを貼っている状態です。

ベースコートは自然乾燥で20分くらい経てば乾燥しますので(硬化ではありません)、この状態であればテープを貼っても触っても大丈夫ですので塗装途中でもこういった作業が可能です。

が、この時点で汚れや油が着いてしまうとかなりマズイですので(最初からやり直しです…)、下には新しい養生紙を敷き、手は良く洗っての作業となります。

また今回はロゴ自体が比較的大きく、貼る面は曲面の複合ラインなのでマスキングシートを何分割かにして貼っています。とても一枚のままでは貼れません…。

2010/11/25
 
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