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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2012】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 インプレッサテールランプ(from福井)塗装 ほぼ完成です!(img1069.jpg) -1069- インプレッサテールランプ(from福井)塗装 ほぼ完成です!

大変お待たせしました!福井県から御依頼のインプレッサテールランプ一式、「レッドキャンディー+スモーク」でほぼ完成となります。

一応余裕をもって発送は明日を予定しておりますが先に紹介だけさせて頂きますね。


ちなみに当店でも扱っている「自動車補修用塗料」は主に2液ウレタンの塗料で、塗装後は強制乾燥させれば比較的早く硬化させられます。
マニュアル上では60℃40分程度で「完全硬化」となりますので、例えば午前中に塗って午後には出庫なんて事も可能です。

ただそれは「自動車車体」の話でして、当店で扱っているような小物部品であれば直接手で触れる事がありますし、ましては「発送」となると梱包が必要ですから塗装面に対するストレスは非常に高くなります。しかも配送途中の状況や扱いを考えれば…ですね。


実は私が高校生の頃、クロネコヤマトの集中センターで一時期アルバイトをしていた経験があります。
当時の高校生の時給としては¥800程度が限界だったのですが、そこは確か¥1,200と破格の待遇でした(そもそもここで気付けばよかったのですが)。

勤務時間は18時〜22時の4時間でしたが、とにかくハイスピードと尋常じゃ無いハイプレッシャーでの作業だったので、バイトが終わった後はもう廃人そのものでした。

そんな環境ですから流れて来る荷物をいちいち丁寧に扱う筈も無く、時々変な音がする事もよくありました。
ただ外からじゃ中の様子は解らないですし、そんな事で手を休めるとあっという間にベルトコンベアーが荷物で埋まり、近くにある非常灯?が点灯してコンベアーが止まってしまいます。

続けて凄い形相をした人がやって来て何か言いながら手伝ってはくれるのですが、立て続けにそんな事をするとさらに凄い形相になってやって来るので荷物に気を遣っている暇はありません。
「われもの」のシールなんてあっても無意味なんですよね(私的見解です)。


まあそのお蔭もあって流通関係の事情もある程度は理解していますので(苦笑)荷物の梱包に関しては注意出来ていると思います(要は信用していないのです)。

余りにもハードな仕事だったので半年くらいしか持たなかったのですが、一応は昔取った杵柄で無駄にはならなかったと思います(笑)。

2012/06/08
 
jpg画像 フォグカバー塗装承りました!(img1068.jpg) -1068- フォグカバー塗装承りました!

こちらは以前TIDAのテールランプスモーク塗装と、その後トヨタのプロボックスのサイドモール塗装で御依頼頂いた方で、今回はこちらのフォグカバーの塗装を御依頼頂きました。

最初の御依頼が2009年ですからもう3年も前なんですね。この度もご贔屓頂きありがとうございます!


今回の御依頼品は新品塗装済み品を用意して頂いたのですが、どうもこれと同じ物を持っていて「2〜3年で表面に細かいヒビが入ってしまう」との事でご相談頂きました。

なので作業内容としては「旧塗膜を剥離するかどうか」といったj判断が必用なのですが、既存の塗膜を見ても特に問題は無さそうです。

考えられる事としては、ベースコートに「水性塗料」が使われているかなどで、クリアーも含めてこの塗膜には「耐候性能」が低い可能性があります。経年によって生じる塗膜表面の細かいクラックの多くは紫外線による劣化が原因ですからね。

と言う事で、現状問題が起きてない状態に、その上に耐候性の良い塗装が施されるならば今後クラックが起こる可能性は低いと考えられますので塗膜の剥離は必要ないと判断しました。


問題が起こる可能性を全て排除するならば全ての作業をやり切らないといけない訳で、だとすると毎回膨大なコストが掛かってしまいますから、その場合は今までの経験やらデータを総合して考え、こちらからは必用最小限の提案をして後はオーナー様自ら内容を決定して頂く、といった感じが理想ですね。


それではこちらも進行しましたらまた紹介させて頂きます。l

この度もご贔屓頂きありがとうございます!

2012/06/08
 
jpg画像 インプレッサテールランプ 傷修正部A(img1067.jpg) -1067- インプレッサテールランプ 傷修正部A

角が2ミリくらい削れています。クリアーもそうですがレッドキャンディー分も一緒に無くなっていますね。

補修方法としては、まずペーパーで段差を均し、キャンディーレッドのクリアーを筆で指して完全硬化させ、その後多少ペーパーで均したら最後に全体にクリアーを塗装します。

ちょっとした傷でも結構本格的に行う事になりましたが、今回の程度ならばかなり目立たないレベルまで修正は出来ると思います。


作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。完成まで今しばらくお待ちくださいませ!

2012/06/08
 
jpg画像 インプレッサテールランプ 傷修正(img1066.jpg) -1066- インプレッサテールランプ 傷修正

結構前に御依頼頂いたインプレッサのテールランプで、取り付けの時に誤って傷を付けてしまったとの事です。

ただテールランプのような「透過性の塗装」はそういった再修理は不可能に近いですのでお受付自体難しいのですが、「少しでも良くなれば」との事で送って頂きました。


で、無事到着しまして現物を確認させて頂いたのですが…、最初はどこに傷があるのか解りませんでした(苦笑)。

近接画像もあるので紹介しますね。

2012/06/08
 
jpg画像 パソコンケース「COOLERMASTER」塗装承りました!(img1065.jpg) -1065- パソコンケース「COOLERMASTER」塗装承りました!

こちらは三カ月前から10回以上のメールを経て今回の御依頼に至りましたパソコンケース一式です。自作機が好きな方には有名なメーカーのようですね。ケースには「COOLERMASTER」とプリントされています。

ちなみに画像で見るとそんなでも無いのですが、実物はとにかく大きいのです。
いつも撮影時に使っている敷物(溶接時に使う難燃性の布です)には収まりきらない程で奥に置いた部品は霞んで見える程です(笑)。
左奥に見えるのがフロントパネルの部品ですが、あれだけでも普通のデスクトップパソコンのタワーにしては大きい方ですからね。


御依頼内容としては、ベースは「艶消し黒」で、一番面積の大きいパネルやその他ちょっとしたパーツはレッドパール系の艶有り仕上げで承っております。これは良い組み合わせですね。大人な雰囲気で高級感のあるデザインになりそうです。


ちなみに御依頼品はこれだけでは済まず、この後内半骨格(シャーシ)も届く予定です。

パソコンのケース塗装はその部品数や歪な形、アルミ素地の部分などもあるので作業は結構手間が掛かるので費用も膨大になります。

以前同じようなサイズのケースを行った時の画像がありましたので
紹介しますね。
下のページの「NO.1293」辺りにあります。

プロフィット日記2010年7月

この時の費用も桁を超えましたが今回はさらにその上に行きました…。

当然その費用だとケース自体が何個か買える筈なのですが、拘る方には余りそういった事は関係無いんでしょうね。その対象が車だったりパソコン機器だったりメガネ(笑)だったりといった違いだけなのでしょう。


それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
改めましてこの度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/06/08
 
jpg画像 メルセデスCLS350テールランプ 下地処理(img1064.jpg) -1064- メルセデスCLS350テールランプ 下地処理

こちらもお待たせしております!作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

ちなみにTACのサイトー君が言っていましたが、純正だとこれ一個17万円くらいするらしいのですが本当でしょうか…(恐)。

恐らくOEM品だと思われますがそれにしても安くは無いでしょうね。ワンミスでどうなってしまのか考えるのが怖くなってしまったので聞かない方が良かったですかね。


ちなみに御依頼内容は当初からちょっと変わりまして、最初はバックランプ部分を「クリアー抜き」でしたが、その部分も若干スモークを入れる「ダブルスモーク」で承りました。

それにはちょっと理由がありまして、この型のテールランプ、クリアー抜きした所の側面から内部に残った「赤」がちょっと見えてしまうのです。
詳しくは下のリンク先の画像を良く見て頂ければ解ると思います。正面からだと見えませんが側面からだと元の鮮やかな赤がチラっと見えるんですよね。

メルセデスベンツCLSテールレンズスモーク塗装〜取り付け例

と言う事で、クリアー部分にも若干スモークを入れてこれを目立たなくしよう、と言う試みです。


ちなみにベースとなるスモークの濃度は「標準濃度」で承っておりますが、それの補足で「濃すぎず、薄過ぎず」といった事も記載されています。
私的にはこのニュアンスは理解できるのですが、やはり知らない人がこれを見ると「これってどっちなの?」と理解出来ないようです(笑)。

さらには「あまり濃すぎるとチープ感がありますので深みのある高品質感で」との事ですが、もしかするとこれも常人には理解不能かも知れません(苦笑)。

まあこれらを塗装屋的にまとめてみると、

・スモーク濃度はしっかりと「標準」程度の濃さまで
・ただし「透明感」を保持して状況によっては内部が見える程度にし
・それによってスモークの深みを感じられるようにしつつ
・塗膜の質感を高くしたいので「クリスタルクリアーで」

といった感じかと思われます。


難しいのはダブルスモーク時のタイミングですね。これについてはまた紹介しますのでもう少々お待ちくださいませ!

2012/06/07
 
jpg画像 プレオテールランプ等一式 下地処理A(img1063.jpg) -1063- プレオテールランプ等一式 下地処理A

サイドマーカーは装着すると土台部分のグレーが見えてしまうので、ここも一緒にスモークを掛けてしまい最後に艶消し黒で塗ろうとも思いましたが、土台部分はレンズよりも一段低くなっていたのでマスキングで綺麗に出来そうでしたからそうする事にしました。ご安心下さいませ。


スモーク塗装については皆さん色々とご希望と言うかご要望が複雑でして、依頼書に記載してある文章をゴトー氏とかが読んでも「???」みたいな顔をしています(笑)。

例えば今回のこのプレオテールランプ類については、

「理想としては昼間は軽くスモーク塗装してるのが判る程度で、夕方からはちょっと怪しい雰囲気が出せれば…」

といったご要望です。「怪しい」っていうのがどれくらいの濃度なのかを正確に再現するのが今回の肝のようですね(笑)。
まあこれだけでは無くメールでも打ち合わせはしているのでニュアンスは十分判っているつもりですからご安心下さいませ。

ちなみにそういった頭の中だけのイメージを言葉にするのは本当に難しいですよね。
ただ思った事をこうやって文章にして貰えれば出来るだけ感じ取って思いを汲み取りますので(笑)どうぞご利用下さいませ。


併せてベンツCLSのテールランプも並行して作業していますのでそちらも紹介しますね。あちらの方のご要望も結構凄いですよ(笑)。

2012/06/07
 
jpg画像 プレオテールランプ等一式 下地処理(img1062.jpg) -1062- プレオテールランプ等一式 下地処理

こちらもお待たせしました!無事作業着手しておりますのでご安心下さい。

御依頼品としては、

・テールランプ左右
・フェンダーサイドマーカー左右
・リヤハイマウントランプ

の計5点となっています。

画像左奥のテールランプは処理前で、その右にあるテールランプは足付処理済みです。曇って見えますがこれはレンズの表面に細かい傷が付いているからですね。


左手前に以前施工した「BMW Z4」のテールランプ一式の完成画像を印刷した物です。スモーク濃度の参考資料として用意しています。

ちなみに「白黒じゃあ解らないんじゃ…」なんて思われるのはごもっともで、これは単にイメージを自分の頭の中に刷り込んでいるだけですのでご安心下さい。併せてメールや頂いた依頼書の中の文章などを抜粋して一枚の紙にも入れてそれらを何度も読みながら作業しています。変な思い込みをして他の御依頼内容とごちゃ混ぜになるのを防いでいるのです。

2012/06/07
 
jpg画像 祝☆新製品発売(img1061.jpg) -1061- 祝☆新製品発売

私が使っている塗料メーカー「SATNDOX」から新しいクリアーが発売されるそうです。

その名も「クリスタルクリヤープロ」ですから、名前だけ聞くと今のクリスタルクリアー以上に凄そうです。ただし当分手は出しませんが(笑)。


私的に新しい製品、特に塗料に関してはどうしても内容成分は解らないので「得体の知れない物」的な所が大きく、実際に使ってみて良かったとしてもトラブルの多くはその後に出てくるのでまずは周りの様子を見る事にしています。

逆に怖いのは今まで使っていた製品が廃盤になる事で、ようやく使い慣れて来た信頼のおける製品が手に入らなくなる方が困ります。


画像に写る塗料は今まで愛用している「クリスタルクリアー」ですが、今回の発表に備えて買い溜めしています(爆)。画像では3本ですが実際には計5本、さらに既に廃盤となった「イージークリアー」もまだ10本近く残っています(苦笑)。


スタンドックスユーザーなら不思議に思っていたかも知れませんが、ここでも時々紹介するこの「イージークリアー」はとっくに廃盤になっている製品ですが急遽12本(!)買い溜めしておいたのです。
あの「旧イージークリアー」の良さを知っている方ならご存知だと思いますがその後に出た「VOCイージークリアー」はとても使い物にならなかったですよね。結果既に新しい「イージークリアーNew」に移行しています。相当売れなかったんでしょうか…(当然私は買っていません)。


湾岸ミッドナイトに出てくる高木社長も言っていましたが(漫画に出てくる板金屋の社長です。笑)、新しい製品が出回って今まで使っていた物が過去ものとなり容易に手に入れられるようになったとしても、それ自体の性能が落ちる訳では無いので、安易に新しい物に手を出すのではなく今まで使い慣れて信用出来る物を使って安定した品質を確保する方が余程大切ですので。


と言う事で、新しい製品が出回って一年くらいしてまだ評判が良ければ徐々に移行していこうかと企んでます(爆)。

ただあの製品名ですからちょっと使ってみたい所ではあるんですけどね(笑)。塗装業界も宣伝抜きでそういった使用レビューが見れるサイトがあれば助かるのですが…(小さい業界だから無理ですかね)。


2012/06/07
 
jpg画像  インプレッサテールランプ(from福井) 本塗り完了です!(img1060.jpg) -1060- インプレッサテールランプ(from福井) 本塗り完了です!

こちらはメガネフレームの生産で有名な福井県から御依頼のインプテールランプです。メガネ屋さんにはいつか修行しに行きたいですね(笑)。

先ほどの画像に比べてちょっと濃く見えますが単に写し方が暗くなっただけだと思います。ただこちらの方が本物には近いですかね(と言っても今工場で見ている色と自宅モニターで見るのも全然違うのですが…)。


ちなみにそれぞれの台には同じ車体の物を集めて塗っていますが、これは当然「濃度」がどれも揃うようにです。
透過性の塗装は膜厚によって色の濃さが変わってしまうので塗り方一つでそれぞれの部品にバラつきが生じてしまいますので。

効率優先ならば同じ部品を同じように並べて塗るほうが余程塗り易く早く終わらせられるのですが、終わってからそれぞれのパーツを組み合わせてみたら濃さが微妙に違った…、なんて事が起きたら大事件ですので(恐)。

さすがに「12個並べて全てを同じ濃さに」なんて器用な事は出来そうもありませんので、やはりここはセオリー通りセット単位で塗る様にしています。当たり前ですけどね(苦笑)。


それではこちらも今週末には完成予定です。
もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/06
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from兵庫) 本塗り完了です!(img1059.jpg) -1059- インプレッサテールランプ(from兵庫) 本塗り完了です!

こちらも無事完了でス。お待たせしました!

下で紹介しているテールランプはレッドキャンディーのみの仕上げで、こちらは最後に全体に薄くスモークを掛けています。
濃度としては「極薄目〜薄目」の間でこれは濃度の指定は出来ません。適当に塗る「お任せスモーク」という事で、レッドキャンディー塗装時の「おまけ」程度としてお考えください。¥8,000の追加で対応可能です。


画像には写っていませんがハイマウントランプも同様に仕上がっておりますのでご安心下さい。

こちらも今週末には完成予定です。もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/06
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from埼玉) 本塗り完了です!(img1058.jpg) -1058- インプレッサテールランプ(from埼玉) 本塗り完了です!

どれがどれだか判り難くなっていますが、被塗物に直接「印」を書いておく事で画像の状態でも区別が付くようにしています。オーナー様が見ても「これ俺のだ」と解るようにしています(解らなかったらすいません…)。
って言ってる傍からこの画像の状態だと印は見えませんね(苦笑)。

こちらはスモーク無しの純粋なレッドキャンディーのみですので一見して他のと解ります。鮮やかな赤に仕上がっていますよね。

他のスモークを掛けたのも続けて紹介しますので検討中の方は比較してみて下さいませ。


こちらは今週中には完成予定です。もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/06
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from福井) 本塗中(img1057.jpg) -1057- インプレッサテールランプ(from福井) 本塗中

レッドキャンディーの塗布が完了し、クリアー抜きの部分のマスキングを全て剥がします。

で、下から出てきた箇所はプラスチック素地なので、改めてここにプラスチックプライマーを塗布し最後に全体にスモークを薄く掛けます。


埼玉県から御依頼頂いている方のテールランプはスモーク無しですのでここまでの工程は同じで後はクリアーですね。このスモークに関してもお好みで選べます。

ただクリアーだけは通常使用のクリアー(イージークリアー)に比べ耐候性の良い「クリスタルクリアー」をお勧めしております。
透過性の塗装は通常の塗料顔料に比べ色褪せがし易く、また一旦透過した紫外線が中の反射板に跳ね返って再度塗膜を通過するので通常の隠ぺい色に比べると悪環境だと思われるからです(ちゃんとデータ取った訳では無いので言い切れないのですが)。


と言う事で全てクリアーはクリスタルクリアーでの対応となっています。

2012/06/06
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from兵庫) 本塗り準備完了です!(img1056.jpg) -1056- インプレッサテールランプ(from兵庫) 本塗り準備完了です!

そして本塗り準備完了です。こちらはいつものテールランプ一式に加え、画像の奥に見える「ハイマウントランプ」も同様に「レッドキャンディー+スモーク」で承っております。

またクリアー抜きは「柱有りバージョン」ですね。マスキングもそうですが塗るのもちょっと面倒な事になりますのでこの場合は若干費用が上がります(¥5,600アップです)。

2012/06/06
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from埼玉) マスキング (img1055.jpg) -1055- インプレッサテールランプ(from埼玉) マスキング

こちらは埼玉から御依頼頂いているインプのテールランプですね。コメントがワンパターンになって来ましたが(苦笑)ちょっと頭が呆けていてはっきりしません。本日は現場作業はもう終わりです。

実はここ最近、慢性的な疲れのせいかスプレーガンを持つ利き腕に痛みが生じています。

で、本当は三島(静岡)まで行って鍼を打って貰いたいのですが如何せん遠過ぎるのと、待ち時間が6時間と異様に長いので去年から時々お世話になっている地元の鍼灸師さんにお願いしようと思い、お勤めのマッサージ店のサイトを確認したら居ませんでした(苦)。
数少ない信頼のおける方だったのですがだからこそ他の所に行ってしまったんでしょうね。まさかそのお店に行先を聞くわけにもいきませんし…。

まあとりあえずは少し養生しながら良い先生を探す事にします。

仕上がりに支障が出るような事はありませんのでそちらはご安心下さい。ただ通院でちょっと出社が遅れたり帰りが早くなる日があるかも知れません。
と言いつつ結局どこにも行かず悪化しているんですけどね…。

2012/06/06
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from福井) マスキング 完了です!(img1054.jpg) -1054- インプレッサテールランプ(from福井) マスキング 完了です!

こちらも含めインプレッサのテールランプ3セットは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

画像は福井県から御依頼頂いているインプのテールランプですね。
無事マスキングが完了し、この後塗装ブースの中に搬入して本塗りのセッティングを行います。

2012/06/06
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from兵庫) マスキング(img1053.jpg) -1053- インプレッサテールランプ(from兵庫) マスキング

先日準備しておいたインプレッサテールランプの「クリアー抜き部分」をマスキングしておきます。

このテープの糊も長時間被塗面にあると塗装のトラブルになりますので「貼ったその日に塗装して剥がす」が基本ですからこれの作業には朝から夜まで一日掛かってしまいます。

ただそれでもこの型のテールランプは流石に作業も慣れましたので3セット程度なら同時に作業出来るようになりました。

午前中にはマスキングを終え、午後からいよいよ本塗り作業となります。


画像は「柱有りバージョン」のクリアー抜きで、こちらのオーナー様からはテールランプだけでは無く「ハイマウントランプ」も承っています。全部で「5個」ですね。

2012/06/06
 
jpg画像 ブレンボキャリパー×8(img1052.jpg) -1052- ブレンボキャリパー×8

こちらは先週塗った物ですが、これも含め現在業者さんからの御依頼品が多いです。
本日遂にケーニッヒ(フェラーリ)のエンジンパーツ一式の作業OKが出ましたが、パーツ数は10点を超え、さらにはキャリパーも一台分ですからこれだけで当面手が空かない状況になりそうです(既に御依頼頂いているお品は問題無く作業進行しますからご安心下さい)。

あと稀に個人の方でも「日記は非掲載で…」といった方もいらっしゃいまして、そういった方からの御依頼も結構大掛かりな物だとここで何も紹介出来ない時間が続きますから「ちゃんと仕事しているのか?」と思われそうで少々心配になります(ここを見てれば解ると思いますからそんな訳ないですか…)。


と言う事で、また諸々作業進行しましたら紹介させて頂きますね。
どうぞ今後とも宜しくお願いいたします!

2012/06/05
 
jpg画像 半艶クリアー(主剤)(img1051.jpg) -1051- 半艶クリアー(主剤)

先日ミニのセンターキャップを塗る時に使った「半艶クリアー」です。
ただしこのまま使うと既存の見本よりも艶が出過ぎてしまいますのでこれにさらに「艶消しクリアー」を混ぜて使っています。


で、画像をよく見て頂くと解ると思いますが、缶の中にある塗料は下の方と上で分離しています。

下に沈殿している白く濁ったものが「艶消し成分」のクリアーで、上にある透き通った方が普通のクリアーだと思われます。
これらが既定の混合比で一緒に入っているので「半艶」となっている訳ですね。元から練り込んで作られているのです。

対して、いつも使うクリアーに直接「艶消し剤」を混ぜて作るシステムもあります。例えばDUPONTで言えばAU175ですかね。私的にあれではまともに塗れるとは思えませんが(使用経験による私的見解です)まだ販売しているんでしょうか…。

または一般的なクリアーに、シンナーの様に入れる艶消し剤もあります。国産塗料で良く見かけますね(私も使っていました)。

ただそれだとちょっと耐擦傷性に欠けると思われます(使用経験による私的見解です)。


そもそも「艶消し」或いは「半艶」などは一旦傷が付けば磨き処理が出来ないので対応のしようがありません。
なので重要なのは「如何に傷が付き難いか」といった性能が求められます。
見た目だけ綺麗に艶が引けていても、ちょっとゴシゴシと指で擦ってみたら艶が出てしまったなんて残念過ぎますよね…(ただし見受けられます)。


と言う事で、艶消しや半艶にも色々と種類はあるのです。
性能は勿論お値段もピンからキリまであって、良い物はやはり通常のクリアーよりも全然高価なんですよね。そもそも1リッター設定が当たり前ですし…(通常は5リッターくらいで国産なら一斗缶は当たり前ですからね)。

まあこの情報化された世の中ですからそういった事に気を付けるのもユーザー(消費者)側に求められてくるのだと思います。
お蔭で私の場合、お得そうな話には何か裏があるのだろうとまずは疑ってかかる癖が付いてしまいましたが、反対に「ユーザーレビュー」が良ければ衝動買いをしてしまう癖も付いてしまいました(爆)。あれはマズイですよね…。

2012/06/05
 
jpg画像 スターバックスタンブラー 素地調整(img1050.jpg) -1050- スターバックスタンブラー 素地調整

通常「旧塗膜剥離」にはそれに対しての費用が発生しますが、このタンブラーの場合は極薄膜でどの道足付処理の為に#120のダブルアクションサンダーで全体に傷を付けなければならなく、結果勝手に塗膜は剥がれてくれます。なので費用は発生しません。

そもそもこのタンブラーに関しては御依頼数も多く作業に慣れてもいるので塗装費用¥8,400(税込)は特別価格のような物です。塗装費用の別にこの素地調整とプライマーの塗装も含んでおりますので結構お得かと思います。

またこういった製品の御依頼では、今まで塗装とは全くの別世界だった方にも塗装の素晴らしさ(笑)を知って頂けるいい機会だと思っています。自分で言うのも恐縮ですがその辺の市販品には見られない質感に仕上がりますからね(技術では無く材料のお蔭ですので)。


と言う事で、新品製品を削るのは少々勿体無い気もしますがそのまま塗っても剥がれてしまいますからしっかりと全体に傷を付けておきます。表面積の確保とアンカー効果(投錨効果)による密着性の確保ですので。


また進行しましたら紹介させて頂きますね。今しばらくお待ちくださいませ!

2012/06/05
 
jpg画像 MINIのホイールキャップ 修理塗装 完成ですB(img1049.jpg) -1049- MINIのホイールキャップ 修理塗装 完成ですB

下の画像と同じように見えますがそれぞれの部品を交換して撮っています。入れ替わったのが解らないですよね(笑)。


「オリジナルの一品物をつくる」は難しい面もあれば「それっきり」と言う事で簡単な面もあります(芸術品は別としてですかね)。

対して今回のような「修理」となると「元通りに」という事が求められるのでこれは前者とは全く違う技術が必要になってきます。ちょっと器用だからといって今日明日出来る事では無いんですよね。


ただこれに特化したのが「自動車車体補修」という職種で、自らの個性なんて物は特に必用なく(苦笑)、如何に元の通りに直し、また修理したことが誰にも解らないような仕上がりが求められます。
さらにはその美観をそのまま保持し続ける事までもが求められますからね。屋外に出しっ放しが前提だなんて相当無茶な要求にも応えなければなりませんので(酷)。

しかしながらその塗装システムはある程度マニュアル化されている所もあり、各塗料メーカーからも(多少の)バックアップもありますので、良い環境と良い上司(笑)に恵まれれば10年掛かる所が2年もあれば一人前の塗装屋になる事も可能になりました。私の場合は良い上司なのかどうかは不明ですが(爆)とにかくその方と環境のお蔭で2年程で本塗りをやらせて貰える程にはなりました。ただ本当はそこからが長いんですけどね(苦笑)。


と言う事で、小物塗装の礎となっているのはそういった「補修塗装」だったりします。これをやっていなかったら今のプロフィットは無いのは確実ですね。
逆を言えば「自動車補修塗装」さえやっていれば比較的何でも応用は効くという事です。
私的には凄く魅力的な職種だと思うのですが何故か若手が居ない業界でもあるようです。もしかして考え方によっては想像以上に楽しくない仕事なのかも知れませんね(苦笑)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度もご贔屓頂きありがとうございました!


オーナー様のブログでもアップされてますので宜しければどうぞ!
Simply mini J

2012/06/05
 
jpg画像 MINIのホイールキャップ 修理塗装 完成ですA(img1048.jpg) -1048- MINIのホイールキャップ 修理塗装 完成ですA

確かこの画像は手間にあるのが今回塗った物だったと思います。

ちなみに以前これを塗った時は「半艶」の筈なのですが、ホイールキャップの文字がある面はそれよりも艶が無い仕上がりですよね。どちらかと言うと「艶消し」に近い仕上がりです。ホイールやセンターキャップの土台部分に比べて艶が足りない感じですよね。

以前使っていた艶消し&半艶のシステムではこの辺の調整が難しく、ちょっと塗り過ぎれば艶が出るし塗り足りなければ艶が消え過ぎるといったデリケートなものでしたが、今は以前とは違う塗料を使っているのでこの辺が改善されました。

が、逆にそのお蔭でそのまま塗るとこの上面のプレートに艶が出過ぎてしまうので今回はそれの調整をする事に至りました。お蔭様で似た感じになっていますよね。


立ち位置を変更した画像があるのでそちらも紹介しますね。

2012/06/05
 
jpg画像 MINIのホイールキャップ 修理塗装 完成です!(img1047.jpg) -1047- MINIのホイールキャップ 修理塗装 完成です!

こちらもお待たせしました!以前塗らせて頂いたホイールキャップの傷修理、無事完成となります。

画像だと二個ありますが一個は「見本」としてお預かりし、もう一個は傷を修理して全部塗り直しています。

ただ、これらのどっちがどっちだかは忘れてしまったのですが…(実物を見れば汚れがあるのでどちらが見本なのかは解るのですが画像だと解らなくなってしまったのです…すいません)。


他にも比較の為に撮った画像があるので紹介しますね。

2012/06/05
 
jpg画像 メガネフレーム塗装 完成ですB(img1046.jpg) -1046- メガネフレーム塗装 完成ですB

ベースコートの区切りの箇所はピッタリとした境界線では無く多少ボケたようなラインになっています。極範囲の狭いグラデーションといった感じですかね。

で、そこと同じラインで艶消しクリアーも区切りになっているのですが、これらは別々の工程で行っている為変な段差はありません。
これら二つを同時に同じ場所で行おうとすると汚い仕上がりになるので、最初に黒を塗った時には全体を艶有りクリアーで覆って一回終わらせて(完全硬化させて)しまい、その後艶消しクリアーは単体で作業しています。

「山」のライン部分できっちり境界線となっていますがバッチリとした切れ目や段差にはなっていないのが解ると思います。どちらも微妙なボカシを行っているからですね。


ちなみに今回の御依頼に関しての経緯なのですが、当初お問い合わせ頂いた時から御依頼までには結構時間を要したのですが、その理由としてはこれに掛かる費用を貯金していたからだそうです。

で、気付いたら貯めていたお金が見積もり額を超えていたとの事で(笑)正式に御依頼となりました。
御依頼頂いている方々はリッチと言う事では無く実は皆さんこんな感じなのでしょうね。本当に有難い限りです。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/06/05
 
jpg画像 メガネフレーム塗装 完成ですA(img1045.jpg) -1045- メガネフレーム塗装 完成ですA

そしてこちらが裏側です。下のメガネと同じものですが裏側は全く違いますよね。

元々は透明なプラスチックに青味掛かった柄があるデザインで、ここには色(黒)は塗らずにクリアー(艶有り)は塗っています。綺麗ですよね。

2012/06/05
 
jpg画像 メガネフレーム塗装 完成です!(img1044.jpg) -1044- メガネフレーム塗装 完成です!

今回は相当特殊な内容で、途中何度も完成までのイメージを想像しても上手くいかなかったのですが、表側のベースコート(黒)を塗った時に行ったバックテープのマスキング方法が想像以上に上手くいったので、当初予定していた完成のイメージが出来上がり何とか完成に至る事が出来ました。


ご要望をまとめますと…

・表側は「艶消し」の黒で
・ただカーボン柄部分は残して
・裏側は黒くしないで
・さらに裏側は「艶有り」のままで

との事になります。

元々は「艶有り」の状態でしたが、裏側は塗らないでそのままと言うのは難しかったので一旦は全ての面を艶有りで仕上げています。

最後に艶消しクリアーを表のみ塗るという事で無事完成となりました。一回失敗しているのですが仕上がりには問題ありませんのでご安心下さい。


画像は表面ですね。

2012/06/05
 
jpg画像 メガネフレーム 組み付け(img1043.jpg) -1043- メガネフレーム 組み付け

メガネ愛用者さんならご存知かと思いますが、メガネに使われているネジは普段見かけないくらい小さいネジが使われていますよね。

さらに時々それに「ワッシャー」までもが使われいるケースもあります。ノミみたいな大きさのワッシャーです…。

素手では到底拾う事もままならないのでピンセットで摘んで所定の位置に取り付けるのですが、ちょっとしたきっかけでどこかに飛んでいってしまいそうなのでかなり神経を使います。

こんな時「メガネ屋」なら予備のワッシャーなども各サイズ用意していると思うのですが、如何せん専門外ですので代替えはありませんからさらにプレッシャーは高いです。

ただそういう一見苦しい事でも実は楽しかったりするんですよね。ランナーズハイみたいな物でしょうか(←多分間違い)。


と言う事で無事組み付けは完了していよいよ完成となります。今回も大変な内容だっただけにいざ終わってみると何か寂しさも感じてしまいますね(病)。

2012/06/05
 
jpg画像 インプレッサテールランプ&ハイマウントランプ(from兵庫) 下地処理(img1042.jpg) -1042- インプレッサテールランプ&ハイマウントランプ(from兵庫) 下地処理

こちらはいつものテールランプ一式に「ハイマウントランプ」も加えてご依頼頂いているテールランプですね。こちらもお待たせしております。


現在この型のインプレッサテールランプだけ「無料貸し出し用部品」として1セットを用意しておりまして、往復の送料だけご負担頂ければご依頼品をお預かりの間ご利用頂けるようにしております。

現在その部品はこちらのオーナー様に貸し出し中ですので、こちらの方が終わって一旦当店に返却頂きましたら次の方にお貸し出し致します。
現在2名の方がご予約お待ち頂いてますので順次ご案内していきますのでもう少々お待ち下さいませ。

また新たにご利用をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。



それでは何れのテールランプももう少々お待ちくださいませ!

2012/06/05
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from埼玉) 下地処理(img1041.jpg) -1041- インプレッサテールランプ(from埼玉) 下地処理

こちらは埼玉からご依頼のインプレッサテールランプ一式ですね。

今回はこれと同型のテールランプを「3セット」同時に作業を進行していますが、このような下地処理の場で3セット=合計12個をまとめて広げて作業したりはしません。いくら間違えないように注意していても思わぬ事故が起きてしまう可能性が高くなりますからね。そもそも余り自分を信用していませんので(苦笑)。


手前のピカピカのレンズが未処理の状態で、奥の白っぽくなっている方が足付け処理済みのものです。


よくあるお問い合わせで「ヘッドライトは塗れませんか?」とのご希望が多いようなのですが、余程のことがなければヘッドライトはお受付しておりません。
ただ勿論施工経験はあります。その上で「あれは塗らない物」と考えていますので。

これは法的云々ではなく技術的なことで、先ほども紹介したように塗装の下地処理として、塗膜の密着性を確保する為に「足付け処理」は必須の作業なのですが、ヘッドライトの塗装にはこれが出来ません(私的経験上でです)。

画像のように白っぽくなる程の傷を入れた状態に、例えばこのテールランプにクリアーだけを塗ればこの極微細な傷はクリアーによって埋まるので仕上がると全く見えなくなります。傷の番手は#1000程度です。

ただ何故かヘッドライトでこれをやるとこの極微細な傷は全て見えてしまい透明には仕上がりません。これはヘッドライト表面に塗ってあるコーティングを取っても取らなくても同じです。


結果、この画面の手前にあるような「傷一つ無い面」にそのまま塗装しなければならなくなります。これでは塗料は密着しません。

苦肉の策として「密着剤」または「プラスチックプライマー」を使って対応しますが、それだけでは長くは持ちませんのでいずれ勝手に剥がれてくるか、無数の飛び石傷が簡単に付いてしまうような状態になり、スチーム洗車でバリバリと剥がれるかガムテープを張って剥がせば塗膜がくっ付いて一緒に剥がれてしまいます。


なぜヘッドライトはこの足付け処理時の傷が残って見えてしまうのかは実はまだ謎で、そもそも検証もしていません。
ただ一個10万円以上もするヘッドライトは交換しないで修理が出来ればそれだけ会社の利益が上がる訳で、となると保険会社も喜び協定がし易くなるのは必然なので良いことだらけです(オーナー以外は…)。以前の勤め先でそういった機会は多々ありましたが、これはどこでも有り得る事です(裏事情です)。


と言うことで私的にはそれが改善出来ない限りは受付けられないのです。
今日も折角「フルセット」でお問い合わせ頂いたのですが力足りなく申し訳御座いませんでした。ただ何卒ご理解くださいませ…。

2012/06/05
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from福井) 下地処理(img1040.jpg) -1040- インプレッサテールランプ(from福井) 下地処理

こちらもお待たせしております。福井県からご依頼頂いておりますインプレッサのテールランプです。

各部品には見た事もないような漢字?みたいな記号が記載されていますが、これは他の部品と混ぜこぜにならない為の印です。今回も3セット同時に進行しておりますので…。

ちなみに私と恐らくオーナー様は意味が判ると思います。まあタイトルに県名も出ていますしね(笑)。

2012/06/05
 
jpg画像 S20ヘッドカバー 艶々「赤」で完成ですA(img1039.jpg) -1039- S20ヘッドカバー 艶々「赤」で完成ですA

結晶塗装の利点としては「素地の粗さを目立たなくする」といった事があるのでこういった鋳造製品(型に液体化した金属を流し込んで作る製造方法)によく用いられますが、今回のような艶々な仕上げにするとなるとその「粗い素地」を綺麗に仕上げなければなりません。

塗料をたっぷり塗るだけなら誰でも出来る事なのですが、その艶がそのままの状態で仕上がる(残す)為には如何に丁寧に下地を作っておくかが肝なのです。

ただ何度も紹介していますが、こういった歪な形だとエアーツールは全く使えないので全てが手作業による研ぎになりますから、普通はここまでに仕上げる事は少ないのです。
同じ塗装屋さんがこれを見ればどんなに大変な事をやっているか直ぐに解ると思いますので気が滅入るのが普通ですからね(爆)。


ちなみにこの仕様は毎回同じ車屋さんからの御依頼で、恐らくその辺も解って頂いているので毎回ご贔屓頂けているのだと思います。
お抱えの板金塗装屋さんもいらっしゃる筈ですが、これと同じにしてくれって言っても多分嫌がりますよね(笑)。


ただ御依頼頂いている多くの方は、こういった「他では見られない一品物」の為に、これまた常識では信じられない費用(爆)を支出されているのだと思います。
これはこのご時世で非常にに有難い事で、もしやここには不景気は存在しないのでは…と思う次第です(そもそもハコスカって車が恐ろしく贅沢品ですよね。笑)。

それとも食べる物は我慢してでも欲しい物にはお金を出す、といった傾向なのかも知れません(私は最近そんな感じです)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
いつもご贔屓いただき有難うございます!

2012/06/04
 
jpg画像 S20ヘッドカバー 艶々「赤」で完成です。(img1038.jpg) -1038- S20ヘッドカバー 艶々「赤」で完成です。

大変お待たせしました!いつもはもうちょっと濃い(青黒い)赤ですが、今回はもう少し鮮やかな赤との事でフェラーリのレッド(ロッソコルサ)で御依頼頂きましたS20のヘッドカバーです。

恐らくはハコスカのエンジンルームに搭載されるのだと思いますが、あの年代の車両はエンジンルームが今の車のようにギュウギュウしていないので一気に雰囲気は変わりますよね。まあそうじゃなくてもこんなに派手なら嫌でも目立つと思いますが…(笑)。


もう一枚画像あるので紹介しますね。

2012/06/04
 
jpg画像 メーターカバーと内装パネル塗装承りました!(img1037.jpg) -1037- メーターカバーと内装パネル塗装承りました!

先週無事到着しておりますメーターのカバー一式と内装パネルです。この度のご依頼、誠にありがとうございます!

御依頼内容としては「ピアノブラックに」との事ですので艶々の黒で承らせて頂きますね。

内装パネルについては見た目は「木」ですがこちらは「水圧転写」で木目柄をプラスチック部品に印刷(貼り付け)し、クリアーで仕上げている物なので普通の「塗装済み品」と同じ物として考えられます。
ですので今回のような再塗装には向いていますね。簡単な下地処理(足付処理)のみでOKですので費用が安く済むのです。

逆に未塗装のプラスチック部品の場合、その多くは表面に「梨地」「シボ模様」といった凸凹があるのでそれらを塗装する場合には殆どが「「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理が必用になります。トップコート(クリアー)をいきなりそれに塗っても艶々にはなりませんからね(むしろ醜い状態になりますので…)。


メーターカバーは艶消し黒が塗られたような状態で、こちらも足付処理だけして「塗るだけ」といった内容ですから大がかりな下地処理は不要です。

結果、こういった場倍は「お任せコース」でも他の作業と一緒に塗れたりするので比較的納期は早くなる場合多いです。
「納期未定」と言っても余程の事がなければ2カ月以内には終わっていますのでご安心下さいませ。


それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
改めましてこの度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/06/04
 
jpg画像 NISSAN L型タペットカバー 結晶塗装「青」 完成です!(img1036.jpg) -1036- NISSAN L型タペットカバー 結晶塗装「青」 完成です!

下の「No.1022」の画像と見比べて下さい。パイプ部分にも若干青の結晶塗装が差し掛かっているように変更しました。

追加料金は掛かってしまいましたがご指定頂ければこういった細部の指定も勿論対応は可能です。ただ今回は事前にご要望が確認しきれず完成後の対応となってしまいご迷惑をお掛けしました。

どうぞご確認のほど宜しくお願い致します!

明日は休日ですので週明けに改めて連絡差し上げますね。もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/03
 
jpg画像 NISSAN L型他ペットカバーパイプ部 塗装完了です!(img1035.jpg) -1035- NISSAN L型他ペットカバーパイプ部 塗装完了です!

いやはや大変失礼しました。先日完成させたNISSANのL型ヘッドカバーですが、それに付いているオイルパイプ部の塗り方がオーナー様のご要望と違っていたとの事で修正を承りました(と言うか追加作業なので費用は発生していますが…)。


かなり細部まで拘っているようですので一応画像で紹介させて頂きますね。
続けて装着画像も紹介しますのでご確認くださいませ。

2012/06/03
 
jpg画像  ミニのホイールキャップ クリアー塗布A(img1034.jpg) -1034- ミニのホイールキャップ クリアー塗布A

と言う事で、こちらは下で塗っているクリアーとは違う配合のクリアーで塗っています。他の3個と同じようにする為ですね(見本品をお預かりしております)。


以上のように「新しいものを作る」為の塗装と、既存の状態に近づける「修理」(「修復」かも知れません)では作業方法は大きく変わり苦労も随分と違うのです。どちらが大変なのかはケースバイケースですけどね(笑)。


それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。その時は見本品と共に紹介出来ればと思います。

2012/06/03
 
jpg画像 ミニのホイールキャップ クリアー塗布(img1033.jpg) -1033- ミニのホイールキャップ クリアー塗布

こちらに使っているクリアーは「メガネフレーム」塗ったクリアーと同じく「つや消しクリアー」です。
ただこれが張り付く土台の部分は「半艶クリアー」を塗っています。

なぜそんな面倒なことになっているかと言うと、以前塗った時の仕上がりがそんな感じになっていたからですね。


いや、元々塗っているのは同じクリアーの筈なのですが、その時使っていた「つや消し仕様」「半艶仕様」のシステムは艶具合を安定させるのが結構難しかったのです。

塗装屋さんなら解かると思いますが、艶具合は「クリアーの膜厚」によって大きく左右されがちですよね。これは結構困ります。

つや消しクリアーをムラなく仕上げたいと思えば非常にウェットに塗る必要があるのですが、それだと艶が出過ぎて「半艶」になり兼ねないといった事があり、逆に半艶クリアーでも膜厚が薄いと「艶が消え過ぎる」といった仕上がりになってしまうのです。

結果、以前の仕様だとこのプレートの方が艶が少なく(つや消し仕上げ)、土台の部分の方が艶があるのです(半艶仕上げ)。


ちなみに今のつや消しシステムは比較的それらが安定しているので艶具合もコントロールし易くムラも少なく仕上げられています。明らかに技術云々ではなく材料のお陰なのです(残念ではありますが)。

2012/06/03
 
jpg画像 ミニのホイールキャップ ロゴ入れ塗装完了です!(img1032.jpg) -1032- ミニのホイールキャップ ロゴ入れ塗装完了です!

そしてこれでベースコートが無事完了となります。

以前これの一台分(4個)を私自身が作っている訳ですが、実は今回の仕事はその時の状況とは全然違います。

オリジナルを作る場合はその時だけの為に作れば良いので4個同じに作るのは難しく無いのですが、今回のようにその内の一つが欠けてしまい「同じものを作る」となるとかなり難しい仕事になってしまいます。自分本位に作ってしまい、4個の内一個だけが「どう見ても違う物」となればショックですよね。いくらホイール同士が離れているからといっても…と言う感じです。


まあ最初に作った時にちゃんと細かい仕様書を作っておけば良かったのですが、今はとにかく案件が多過ぎるので一つ一つの記録を残してはいません。あるとすればメールの文章とこの日記上しかないので…。


ちなみに以前の「自動車塗装」では比較的台辺り単価は高く、一ヶ月に仕上げるのは10台くらいでしたから毎回「塗装カルテ」といった作業詳細が解かる物を作成していました。車の場合は「修理」が基本ですから次回再入庫再修理が前提ですから記録を残しておいた方が後々楽ですからね。オーナー様の安心感も違うと思いますし…(掛かり付け医みたいな感じが理想でした)。


と言うことで、続けてクリアーを塗布します。これもまたちょっと癖があるんですけどね…。

2012/06/03
 
jpg画像 ミニのホイールキャップ ロゴ入れ塗装完了(img1031.jpg) -1031- ミニのホイールキャップ ロゴ入れ塗装完了

「COOPER」部分のシルバーを塗ったらリング部の赤を塗ってロゴ入れの塗装は完了なのですが、最後に「残ったマスキングシート」を取り除かなければなりません。

大きな面積で繋がっていれば一箇所剥がせれば全部一緒に剥がせるのですが、こういった文字の場合はそれぞれ小さな片が残ってしまいます。

ただこの状態では「塗装中」なので塗膜はかなりデリケートに扱わなければなりませんのでこういった残片の除去が結構大変です。まさか爪でカリカリなんて出来ませんからね(塗膜に傷が残ります)。
ちなみに皮膚が直接塗膜に触れるのもNGです(後のブリスターの原因の一つです)。


小片でも結構キッチリくっ付いているのでピンセットでは力が入りにくくまたそれだと塗膜に傷が付いてしまうので、私的に最も信頼している方法はカッターの刃を使ってシートの一部をちょっとだけでも浮かせ、後はピンセットで摘み取ります。

一見危険そうに見えますがカッターの刃くらい硬くないと力が逃げてしまい逆に剥がし難いんですよね。最初のころは「マチ針」を使っていたりもしましたがあれは針が曲がって力が逃げてしまうので凄く難しいです(苦笑)。


しかし今はまだ良いですが老眼とかになったらルーペが無いと難しいでしょうね。手が震えてもマズいですから歳を取っても同じ事がやっていけるのか少々不安です。

2012/06/03
 
jpg画像 ミニのホイールキャップ ロゴ入れ塗装準備(img1030.jpg) -1030- ミニのホイールキャップ ロゴ入れ塗装準備

ベースコートがテープフリーな状態になったら予め用意しておいたマスキングシートを貼り付けます。予想通り一度目は失敗したのですが(苦笑)、シートはもう一個用意しておきましたのでそちらを使って無事貼り付け完了です。

2012/06/03
 
jpg画像 ミニのホイールキャップ ベースコート塗布(img1029.jpg) -1029- ミニのホイールキャップ ベースコート塗布

こちらも本塗り完了しておりますのでご安心ください。

画像はベースコートを塗布した状態で、色は前回同様のローバー純正色の「チャコールブラック」です。これは記録が残っていたので配合データから色を作成すれば前回と同様の色が作成出来ます。

問題は他の使っている「シルバー」と「赤」で、これは記録として残していないので再現するとなると実は結構大変です。

が、ロゴなどに使う色については実はある程度決まった色を使っていたりしますので見当が付いていない訳ではありません。
で、実際に確認してみたら案の定今でもそれぞれの色に採用している定番色だったのでこれは無事解決できました。

2012/06/02
 
jpg画像 メガネフレーム つや消しクリアー塗布(img1028.jpg) -1028- メガネフレーム つや消しクリアー塗布

そしてつや消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

今度こそは巣穴も残らず無事本塗り完了しました。

画像だとウェットな状態ですがここから徐々に艶が消えていきます。
この後直ぐに裏側にはったマスキングテープも剥がし、既に艶も消えた状態を確認していますのでご安心ください。ようやく完成が見えて来ましたね・・・。

もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/02
 
jpg画像 メガネフレーム 本塗り準備完了です!(img1027.jpg) -1027- メガネフレーム 本塗り準備完了です!

先日既に本塗りは終えていたのですが一部に巣穴が残っていた為、その箇所をクリアーで埋めた後再度塗りなおしとなります。ご迷惑をお掛けして申し訳御座いません…。

後からクリアーを筆で盛った部分を削り、入念にもう巣穴が残っていないか確認したらフレームの裏側をバックテープでマスキングしていよいよ本塗り開始です。お待たせしました!

2012/06/02
 
jpg画像 インプレッサテールランプが装着されたようです。(img1026.jpg) -1026- インプレッサテールランプが装着されたようです。

昨夜帰宅してから自宅PCでメールを開いたら凄い量のデータが添付されていたようで、何度やってもメールソフトがフリーズしてしまい結局何も受信が出来ない状況になりました。

で、てっきりサイバーテロかと思って半ば諦めていましたが(多分違いますが)、本日出社して工場のPCでメールを開いてみると何も問題は見られずいつも通りです。何だったんでしょう…。


と言う事で、こちらの画像は先日御依頼頂いた福井のインプオーナー様ですね。テールゲート側のテールレンズをボディ同色の「黒パール」に塗った例のアレです。

単品の状態だと結構異質でしたが(笑)、車体に装着されると一体感が出るので全然違和感ないですよね。むしろインプオーナーじゃなければ気付かないと思います。

ただ逆に同じインプオーナーがこれを見たら驚くでしょうね目が釘付けになって脇見運転で事故が起きなければ良いのですが(笑)。


この度のご依頼、誠にありがとうございました。
楽しいカーライフ応援しております!

2012/06/02
 
jpg画像 W126タペットカバー  溶剤浸け置き中(img1025.jpg) -1025- W126タペットカバー  溶剤浸け置き中

これとは別のイスズ117クーペのヘッドカバーがオイルの洗浄を終えて、続けて剥離用の溶剤槽に漬け込むのでその中にあったこちらのヘッドカバーも一度取り出してスクレーパーで出来るだけ塗装を削り落としておきます。

塗膜の下から出てきた色は「グレー」ですが、これが金属素地になります。素材がアルミではなくマグネシウムだからですかね。

マグネシウムは削って光らせるとアルミよりも輝きが強いのですが、燐酸を掛けるとまたこのように黒っぽいグレーに変わります。表面が酸化しているのでしょうね。


この後また溶剤槽に沈め、次回はサンドブラスト処理になる予定です。もう少々お待ち下さいね。

2012/06/02
 
jpg画像 MINIのホイールキャップ 下地処理完了です!(img1024.jpg) -1024- MINIのホイールキャップ 下地処理完了です!

先ほどのキャップが研ぎ終わり、ロゴ入れ塗装の為のカット済みマスキングシートも準備します。

マスキングシートは何故二枚用意しているかと言うと一個は失敗した時の為です(笑えません)。

いや、確か以前こちらのオーナー様のブログで「どうやって貼っているんでしょうか…」みたいな疑問が掲載されていたようですが、その回答としては「ぶっつけ本番での直貼り」で間違いありません。

と言うのも、この面積で「水貼り」しても、周りのリング状になったシールは上手くついてくれないでしょうし、他にいい方法も考えつかないので一気に張り付けてしまいます。まあ当然慎重には行いますが(笑)。

で、もし位置がズレたとしたら全部剥がして貼り直せばOKです。データさえ出来ていればカットは機械がやってくれますから一個も二個も手間は余り変わりませんからね。シートの面積が大きかったら勿体ないですが、これくらいの面積であって失敗する可能性がある場合は予め余分に作っておいてます(またパソコンを立ち上げてシートをセットする方が面倒です)。


ちなみに画面中央の上方にあるのは「見本」として後から送って頂いた物で(最初に気付かずすいませんでした…)、基本的にこれと同じように仕上げます。実はこれが一番大変なんですけどね(笑)。

2012/06/01
 
jpg画像 MINIのホイールキャップ 下地処理(img1023.jpg) -1023- MINIのホイールキャップ 下地処理

先日塗っておいたプライマーを削ります。塗りっぱなしのままじゃ肌が凸凹なので綺麗に仕上がりませんので(塗装屋的な見解だとあれでも凸凹なんです)。

部品自体のサイズは比較的小さいですが、形は複雑ですからやはりサンダーなどの機械は使えず手研ぎでネチネチと行います。

最初は#320→#400の空研ぎで、その後#600→#800は水研ぎで行います。

こういった各ペーパーの番手や使い方はちょっと複雑でして、基本的には「一番楽で確実に仕上がってで早く終わる方法」そのままなのですが説明するには非常に大変です。
簡単に言うと「水研ぎは目詰まりし難く、ペーパーが安いのでコストが安い」と言う事ですね。
どの道最後に水で濡らして艶のある状態でラインのチェックをしたいので、以上の事も踏まえ途中から水研ぎにしているのです。

こういった作業は殆どがその場その場に合わせた臨機応変なやり方が基本なので「仕事を習う」と言う事では難しいですね。

実際見習いの頃に私が上司に「なんで今日はそのやり方なんですか?」と聞くと「こうしたい気分だからだ」と返ってきますが、今思えば確かにそれも正しい回答ではあると思います(本当にそうなんですかね…)。


黒い点々は最初に缶スプレーで適当に塗る「ガイドコート」で、これが無くなるまで綺麗に研ぎつけます。研ぎ忘れを無くす為の目安ですね。

2012/06/01
 
jpg画像 NISSAN L型タペットカバー 結晶塗装「青」 ほぼ完成ですB(img1022.jpg) -1022- NISSAN L型タペットカバー 結晶塗装「青」 ほぼ完成ですB

画像で見て頂く通り「結晶目」は全体的に均一に仕上がっているのが解ると思います。

結晶塗装は、それ専用の塗料を塗って焼けばこの模様が出てくれる一見単純な塗装なのですが、話はそう簡単ではありません(苦笑)。

最初はここまで均一な結晶目を揃える事が出来ませんでしたし、未だに失敗する時もあります。その場合は完全に硬化しきる前にまた溶剤槽にドブンと入れて最初からの仕切り直しです。

当然精神的に恐ろしく凹みますが、普通の塗装と違って「後で磨けばなんとかなる」とか「硬化したら塗り直せばいい」とはいきませんのでその損失分はある程度覚悟してやっています。

ちなみに何度か経験がありますが、一度塗った結晶塗装の上にまた塗り重ねても綺麗な結晶目が出ないのですです。手を抜こうとした結果、余計大変な目に遭うのも懲りましたので(苦笑)。


と言う事でこちらも後程完成のお知らせメール差し上げますね。いや、電話でしたかね。
こちらも明日の夕方以降で発送可能です。

この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/06/01
 
jpg画像 NISSAN L型タペットカバー 結晶塗装「青」 ほぼ完成ですA(img1021.jpg) -1021- NISSAN L型タペットカバー 結晶塗装「青」 ほぼ完成ですA

結晶塗装は「ちぢみ塗装」とも呼びますが、それの理由がこれです。まさに塗膜が縮んだような模様ですね。

結晶塗装のベースとなる塗料は焼き付け型のメラミン樹脂塗料で、恐らくは硬化時にそれとは違う伸縮の樹脂(顔料?)を混ぜて出来ているのだと思われます。だから長期保管すると激しい分離というかゲル化した膜が出来て「チヂレ成分」だけが固まってしまう為か「縮まない塗料」になってしまったりします。これは恐ろしいですよ(待っていても模様が出ないまま終わってしまいます…)。


もう一枚画像あるので紹介しますね。

2012/06/01
 
jpg画像 NISSAN L型タペットカバー 結晶塗装「青」 ほぼ完成です!(img1020.jpg) -1020- NISSAN L型タペットカバー 結晶塗装「青」 ほぼ完成です!

こちらもお待たせしました!下で紹介したFJのヘッドカバーと一緒に凸部を面研していまして、そこにクリアーも筆で塗っておきましたのでこちらも明日の夕方以降で発送可能です。

他にも画像あるので紹介しますね。

2012/06/01
 
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