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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2012】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 BMW R1100RS パニアケース&トップケース蓋 ベースコート塗布(img678.jpg) -678- BMW R1100RS パニアケース&トップケース蓋 ベースコート塗布

画像はベースコート(色)を塗り終えた状態で、この後「クリアー」をコートして本塗りは完結となります。


当店で設定している「お任せコース」では磨き作業を省いた仕上げなので「塗りっぱなし」の状態が基本ですが、その時の「クリアの艶」を美しく仕上げる為には実はこの「ベースコート」の仕上がりが非常に大切になってきます。

ベースコートは1液性で、場合によってはこれに硬化剤を添加する場合もありますが基本的には混ぜた原色をシンナーで希釈してそのまま塗ります。

ベースコートはクリアー程ベタベタ・ヌルヌルしている訳では無く、比較的薄い膜厚で乾燥も早いです。気温が20℃くらいならウェットに塗っても5分程で触れるくらいになります。

ただそれだけに適当に塗ってしまうと表面の肌が荒れてしまい、ザラザラになったりひどい場合には粉を噴いたような状態になってしまいます。
これは「肌を荒らさない様に塗ろう」と意識しないと結構簡単にそうなってしまうのです。

これを防ぐには希釈するシンナーを「揮発性の遅いタイプ」を選ぶのがまず最初の条件で、これの選択に失敗するとどうやっても綺麗には仕上がりません。
ただ揮発が遅ければ乾燥が遅い訳ですから作業時間(待ち時間)が長くなりゴミも付き易くまた完全に揮発させないままクリアーが塗られてしまう「溶剤篭り」が起きてしまう場合もあります。
なのでその日その時の状況によって適正なシンナーを選ぶことが必要となります。大体4種類ですかね。


あとは塗り方で、スプレーガンを離し過ぎればやはり肌はあれますし、スプレーガンの動かし方でも簡単にドライコートが起きてしまいますから周りに飛ばさないように飛ばさないようにと気を付けて塗る必要があります。

昔ながらの塗装方法はパッパと派手な動きで塗るのが流行りましたが(笑)、今は結構地味と言うか「ロボットのように正確無比」といった動きが推奨されていたりします。「飛ばすより集める」といった塗り方ですかね。


と言う事で、ベースコートも「ウェット」「ウェット」を繰り返し、最後にムラ取りといった感じで「セミウェット」で仕上げて極力肌を荒らさないように仕上げます(私的塗り方です)。
理想としては「ツルんとした艶消し」といった感じですかね。

2012/04/06
 
jpg画像 BMW R1100RS パニアケース&トップケース蓋 本塗り前(img677.jpg) -677- BMW R1100RS パニアケース&トップケース蓋 本塗り前

一番大変な作業の時は忙しい余り画像を撮り忘れる事が多いです(サフェ研ぎです)。

サフェーサーは結構な膜厚を充填しますからそれだけ表面の肌も荒れます。そのまま本塗りするなんて事は有り得ません(そもとも完全硬化した下地は再度足付処理しないと密着しませんから剥がれてしまいます)。

と言う事でサフェーサーを平滑に研ぎますが、昔はこの作業は全て「水研ぎ」でしたが現在は空研ぎがメインだったりします。これは主に研磨紙(ペーパー)の質が向上したお蔭ですね。

昔の空研ぎ用ペーパーと言うと「カラミ」が激しく#320よりも細かい番手は使い物にならなかったり余りにも高価だったりと現実的では無かったのですが、近年は非常に研ぎ易く値段も下がった製品が各社から販売されているので最後まで水研ぎ無しでもサフェーサーを研ぐ事が可能になりました(小物塗装の場合です)。

同様に「磨き作業」でも空研ぎで出来るシステムがありまして、こちらは#2000・#3000までもが出来たりします。
ただやはりお値段が結構な額ですので私にはまだ手が出ませんが…。

2012/04/06
 
jpg画像 BMW R1200RT リヤトップケースが無事装着されたようです(img676.jpg) -676- BMW R1200RT リヤトップケースが無事装着されたようです

先日完成〜発送したBMWのリヤトップケース蓋が無事装着されましたようで画像頂きました(随分早いですね。笑)。

オーナー様からコメント頂きましたので紹介させて頂きますね。

「マスキング部分を見ると、やはりプロの仕事と納得です。事前に聞いていたので、そのように見れば違い(若干白い)はありますが、知らなければ済んでしまうことでしょう。ありがとうございました。」

との事です。

元の車体色が不明だったので配合データからでは無く「色見本帳からの近似色」での色作成だったので確かに色ブレはあったと思います。ただリヤトップケース単体ですからそこに調色費(¥8,000)を掛けるのは勿体無いですからね。


以前のプロフィット(自動車板金塗装)と大きく違う所は、「御依頼内容はお客様に選んで頂く」といったシステム?を導入した事で、今の塗装は以前の「修理」とは違いますから、「元の姿に戻す為に完璧を求める」というよりは「如何に楽しめるか」といった方向を目指しております。

事故による修理などで保険会社さんが支払ってくれる場合ならば「お金は幾ら掛かっても良いから元に戻してくれ」で済みますが、今ご依頼頂いている殆ど(と言うか全て?)の塗装はお客さまが身銭を切って大枚を放出している訳ですから(笑)、どの程度までを求めてどの程度までコストを掛けられるかはお客様に決めて貰おう、といった感じです。判断は難しいかも知れませんが恐らくその方が御依頼し易いかとも思っています。


以前のプロフィットでは「ノンポリッシュ(磨き無しで完成)なんて100%有り得ない」と思っていましたが、今設定している「お任せコース」ではその磨きをしないのが基本になっていますからね。ただこれはこれで結構大変なのですが(笑。同業者さんなら解りますよね)。


まあ当初から考えている基本理念みたいな事は「多くの方に塗装の素晴らしさを知ってほしい」と言う事ですから、それは今後とも変わらないようにしたいと思っております。
ただ私自身が塗装の虜っぽい所もありますので(爆)今後ともそれらが伝えて行ければと思っている所存です。


この度のご依頼、誠にありがとうございました!



2012/04/05
 
jpg画像 フェラーリの鍵(リモコンキー) サフェーサー塗布(img675.jpg) -675- フェラーリの鍵(リモコンキー) サフェーサー塗布

傷の部分は研磨してフェザーエッジを形成させています。元の塗装を総剥離した訳ではありません。

元々の塗膜は「シルバー」で、以前の御依頼でそれは全て除去した
のですがその後に塗っている塗膜は私が塗っている物で、特に密着性が悪いなどもの問題は見受けられませんので剥がす意味はありませんから傷の部分だけの研磨し、塗膜の段差を緩やかなラインに形成したら部分的にサフェーサーを塗ります。当然その前にはプラスチックプライマーも塗布しています。

作業内容としては通常の自動車ボディ補修の方法と同じで、違うのは「面積」だけです。材料も同じですね。

なので当店が行っている塗装は巷の自動車板金塗装屋さん(カーコ〇ビニ」などでも普通に出来る筈です(と思います…)。

が、巷で「小物塗装歓迎!」ってお店もあまり見かけないのでやはりちょっと特異的なんですかね(笑)。


それではまた進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!

2012/04/05
 
jpg画像 フェラーリの鍵(リモコンキー) 分解(img674.jpg) -674- フェラーリの鍵(リモコンキー) 分解

塗装する部品は3個に別れるのでそれぞれ単体で作業をしていきます。なので費用もそんなにお安くありません(苦)。


以前も紹介しましたが、当店で行う塗装は「面積」によって費用が算出される訳では無く「作業時間」によって大きく変わってきます。
またその被塗物の値段も塗装費用には関係ありませんので、100円の物を塗るのにも3万円掛かったりする場合もあります。それはもう私の力ではどうにも出来ませんので…。


ちなみにこの鍵の塗装費用は2万円ちょっとです。面積から考えると高いとは思いますがかといって「鍵の塗装承ります!」と喜んで引き受けてくれる塗装屋さんも少ないのが実情ですからご理解頂けるかと思います(笑。普通の塗装屋さんなら恐らく嫌がりますからね)。

ちなみにこちらのオーナー様はこの鍵で今回3個目の御依頼ですから気に入ってはくれているのだと思います。いつもご贔屓頂き有難うございます。

2012/04/05
 
jpg画像 HONDA CR-Z エンジンカバー 本塗り準備完了です!(img673.jpg) -673- HONDA CR-Z エンジンカバー 本塗り準備完了です!

素材はプラスチックなのでアルミの時のようなリン酸は意味が無いですから(あれは金属のみ有効です)脱脂方法はシリコンオフをスプレーして表面の砂汚れやら油汚れを洗い流します。

そしていよいよ本塗り開始です。ただ残念ながらその後の画像がありませんのでこちらは後日「文字部面研〜シルバー筆塗り」でまた紹介させて頂きますね。
もう少々お待ちくださいませ!

2012/04/05
 
jpg画像 HONDA CR-Z エンジンカバー サンドブラスト完了(img672.jpg) -672- HONDA CR-Z エンジンカバー サンドブラスト完了

と言う事で全体的にサンドブラストを掛けて足付処理完了です。艶が無くなってある意味綺麗に見えますが実は素地表面は凄い状態になっていまして(激しく毛羽立ってます)普通の塗装にするにはもう無理かと思われます…(言うなれば産業廃棄物です)。

ただその荒れた素地こそがこの後の塗装の密着性を高めるのです。アンカー効果(投錨効果)ですね。

2012/04/05
 
jpg画像 HONDA CR-Z エンジンカバー 足付処理(サンドブラスト)(img671.jpg) -671- HONDA CR-Z エンジンカバー 足付処理(サンドブラスト)

こちらもお待たせしております。ホンダCR-Zのエンジンカバーですね。プラスチック製ですが結晶塗装の赤で承っております。

元々付いてあったアルミ製のプレートは外す際に若干変形してしまったのですが、オーナー様ご了承の元そちらを再利用する事になりましたので完成時に改めて元通りに貼り直しておきますね。

と言う事で全体的に研磨粒子を当てて素地を荒らします。普通はこんな事しませんが結晶塗装の場合は素地の粗さを解らなくするような塗料ですので、それであれば密着性はより高い方が良いですからブラストを掛けてしまうのです。ペーパーでネチネチやるより早いですしね(笑)。

2012/04/05
 
jpg画像 cannondaleのブラインドナッター(img670.jpg) -670- cannondaleのブラインドナッター

画像はサフェーサー塗装前の状態ですがちょっと忘れていた事があったので紹介させて頂きますね。


フレームにはブラインドナッターが4か所付いていて、元々はここは塗装されていなかったので製造時には「塗装後に装着」と見受けられましたから、私もそれに習って塗装前にこれを外しておこうと考えたのですがちょっと気になって先に内部の構造を確認する事にしました。

ブラインドナッターを外す場合は外側に飛び出た箇所をドリルで揉んだりサンダーで削ったりしますが、残った本体は内部に落っこちる形になります。その削った部分から外に回収するは不可能です。
なので内部に落ちた破片は元々開いているフレームの穴から取り出す事になるのですが時々その穴が開いていない事があります。

となるとその破片は一生回収不可能になってしまうので、日常使用で中からカラカラと音がしてしまう事になりますから気分は良くないですよね(ただし今まで何回かこの状態の物も見受けられましたが…意外と気にならないのでしょうか?)。


と言う事でガイド役として想定している破片よりちょっと大きいナットを外側から入れてみたのですが、懸念していた通り落下想定地点までは到達出来ません(ナットは画像に写るフレームに乗っているものです)。

もしかして貫通していない?と思いきやエアーを入れると流れますので穴は開いているようです。ただしナットが通るほど大きくは無いようで、結構しつこくやってみてちょっと引っかかる兆候はあるのですがそこから先へは行きませんから穴の大きさは水抜き穴程度のようです。まあ強度を考えれば余計に大きい穴は開けないですかね…。

と言う事で、もしかしたら破片程の大きさならばその穴を通るかも知れませが、現段階では破片の大きさも不明ですので(ナッターはしっかり固定させる裏側は引き潰れて膨らんでいますから)特にここは弄らず一緒に塗る事にしました。
ナッターのネジ山に関しては劣化も無く錆も出ていないのでそのままでも問題無いですからご安心下さい。保管状況が結構良かったようですね(大体ここに錆が出ますので)。

2012/04/05
 
jpg画像 PRINCEのタペットカバー 結晶塗装本塗り完了です!(img669.jpg) -669- PRINCEのタペットカバー 結晶塗装本塗り完了です!

と言うか肝心のタペットカバーの画像がこれしかありませんでして…(謝)。

色はグレー味を帯びたシルバーで、フェラーリのサージタンクなどに塗っているのと同色になります。

画像手前にある小さい部品はフィンとロゴマークの凸部を最後に削って光らせます。同様にタペットカバーの「PRINCE」のロゴ部分も面研して仕上げます(マスキングはしていません)。


という事でようやく完成間近です。大変お待たせしましたがもう少々お待ち下さいませ!

2012/04/05
 
jpg画像 PRINCEのタペットカバー プライマー塗布(img668.jpg) -668- PRINCEのタペットカバー プライマー塗布

これらの部品をお預かりした時点で既にサンドブラストはしてありまして、各部にエポキシパテが付いている場所もあったので不要な箇所は削っております(リスク回避ですのでご了承下さい)。
そもそも結晶塗装の場合は素地の悪さを目立たなくする為に採用された塗料なので多少の粗は隠してくれますのでご安心下さい。

2012/04/04
 
jpg画像 PRINCEのタペットカバー 本塗り準備完了です!(img667.jpg) -667- PRINCEのタペットカバー 本塗り準備完了です!

こちらも大変お待たせしました!無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

画像は細々とした部品で、タペットカバーと共に全てリン酸処理を行った上でマスキングしています。マスキングしているネジは軽く付いていただけなので一旦全部外してからマスキングして再度取り付けています。

吊るして塗るのは難しそうだったので鉄の棒を通してバーベキューのような状態にしての本塗りとなります。

2012/04/04
 
jpg画像 cannondaleのフレーム ロゴ入れ塗装準備(img666.jpg) -666- cannondaleのフレーム ロゴ入れ塗装準備

各ロゴについてはオーナー様がIllustratorで作成したデータを頂いてますのでそれをカッティングプロッターから出力すれば画像のようなシートが完成します。ヘッドチューブのマークは一個で良いのに間違えて二個作ってしましまいたが…(苦)。

マスキングシートはいつもとは逆の型ですが、今回はベースカラーが「黒」でロゴが「白」と「赤」ですから色の隠ぺい力の理由からしてこの形となっています。
黒の上に白と赤を塗るのは非常に大変ですが、白の上に黒を塗るのであれば少ない膜厚で隠蔽するのでロゴの仕上がりが良くなるのです。詳しくは実作業時の写真撮って紹介しますね。もう少々お待ち下さい。

2012/04/04
 
jpg画像 ホンダビートのヘッドカバーは…(img665.jpg) -665- ホンダビートのヘッドカバーは…

画像は先日完成〜納品したビートヘッドカバーの結晶塗装近接画像です。下記No.623で紹介している部品ですね。

無事製品が届いたようでして、オーナー様からは「本日受け取りました。すばらしい出来で、大満足です。このまま部屋に飾っておきたいぐらいです!」との喜びのお言葉頂戴しました。確かにイエローは映えますしロゴも恰好いいからこれは飾っておいても良さそうですよね(小さいですし。笑)。


これと同時期にお納めしたイスズベレットGTRのタペットカバーは「派手」とは対照的で、御依頼時から「新車当時の色を再現して欲しい」と言われておりましたが、先日無事届いたようでわざわざ電話でのお喜びの言葉を頂戴しました。
随分と興奮されていたようですので(笑)よほど想像していた通りの仕上がりに出来ていなのかも知れませんね。まあ新品はもう手に入らないでしょうから最初から余り期待していなかったとかかも知れませんが(爆。ネガティブに考え過ぎですかね)。どちらにしても喜んで頂けて本当に何よりです。


お待ち頂いている御依頼品も順次作業着手していきますのでもう少々お待ち頂けますようお願い申し上げます。テールランプも随分と溜まってしまいましたからこちらもそろそろ作業着手していきたいと思います(と言っても目下まだ作業中の案件で埋まってしまって身動き取れないのですが…)。


その他作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。何卒もう少々お待ちくださいませ。

2012/04/04
 
jpg画像 OLYMPOSレンズフード塗装 完成ですA(img664.jpg) -664- OLYMPOSレンズフード塗装 完成ですA

フードを収納?させて状態です。自由自在にスライドするような造りになっています。いざ撮ろうと思ったらフードを忘れていた、なんて事が無いのでこれは便利ですね。


御依頼内容は「激安コース」ですが、艶具合は良い感じに揃いましたよね(微調整は出来ません。偶然です)。
色はレンズ本体に比べるとちょっと黒過ぎると思ったのですが、実は最初のフードもボディとは色が違ってます(笑)。No.492が最初の状態です。
まあ艶具合も色も揃えようとするとその費用だけで結構な額になってしまうのでこの程度ならばOKかと思われます。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/04/04
 
jpg画像 OLYMPOSレンズフード塗装 完成です!(img663.jpg) -663- OLYMPOSレンズフード塗装 完成です!

こちらもお待たせしました!オリンパスのレンズフード塗装本日完成となります。

レンズフードといってもどうやらレンズから外せないようで、ただ完全にレンズ部分はマスキング出来るという事とフード部分に付属品が無いという事でこれでしたらお受付可能となりました。レンズ自体の塗装はお受付しておりませんのでこれを見て「私のレンズも塗って欲しい」と思われる方はご注意くださいませ。分解して部品単体にして頂く事が必用となります。塗装を行う際には「熱」「粉塵」「塗料ミスト」「塗膜付着による可動不良」など懸念材料がいっぱいなのでそのままではお受付不可能なのです。

もう一枚画像あるので紹介しますね。

2012/04/04
 
jpg画像 BMWR1100RSパニアケース&トップケースカバー サフェーサー塗布完了です!(img662.jpg) -662- BMWR1100RSパニアケース&トップケースカバー サフェーサー塗布完了です!

そして十分に脱脂洗浄したらプラスチックプライマーを塗布し、続けてサフェーサーを数コート塗り重ねます。塗装屋にとっては大きな山を越えた瞬間ですね(笑)。

画像は既に塗り終わって一箇所に集めて赤外線ヒーターで熱を掛けているところです。一緒に写っている板は私物ですので気にしないで下さい(笑)。

とりあえずこれで数日寝かしておきます。もう少々お待ち下さいませ!

2012/04/04
 
jpg画像 BMWR1100RSパニアケース&トップケースカバー 素地調整完了(img661.jpg) -661- BMWR1100RSパニアケース&トップケースカバー 素地調整完了

最初に#120で削っているのですが、そのままサフェーサーを塗るにはちょっと傷が深過ぎるので続けて#180で全体的に均します。

またこういった丸みを帯びた部品の場合には角のラインを崩さないようにしなければなりませんのでクッションパッドを使って柔らかく研ぐようにします。なのでそれぞれサンダーを使い分けています。

2012/04/04
 
jpg画像 BMWR1100RSパニアケース&トップケースカバー 素地調整(img660.jpg) -660- BMWR1100RSパニアケース&トップケースカバー 素地調整

プラスチック素地の表面は細かい凸凹でザラザラになった「梨地」(シボ模様)になっていて、このまま色を塗ってクリアーを塗っても全く綺麗にはなりませんので(むしろ汚い仕上がりになるので塗らない方がマシです)まずは平滑な下地を作ります。

ただこのパニアケースの素材は恐らく「ABS」または「PUR」で、プラスチックの中では比較的切削性が良いので作業はし易くなります。
逆に「PP」(ポリプロピレン)は切削性が悪く、表面のシボを削る作業が非常に大変です。ペーパーを掛けてもカラむような感じで全然削れてくれないのです。
ただ逆を言えば「耐擦り傷性・耐衝撃性が高い」という事もあるので自動車のバンパーなどに多用されています。


という事で#120ダブルアクションサンダーでひたすらガシガシと削ります。

2012/04/03
 
jpg画像 BMWR1100RSパニアケース&トップケースカバー マスキング(img659.jpg) -659- BMWR1100RSパニアケース&トップケースカバー マスキング

こちらもお待たせしております!BMWのバイクに装着されるパニアケースとトップケースの蓋、合計3個ですね。

塗装するプラスチック表面は「梨地」になっていますのでまずこれを削り落とす作業がありますから先に裏側をマスキングしておきます。

真ん中のトップケースの蓋だけダンボールが張ってあるのは、これを塗る時には一斗缶に乗せるので裏側の紙が破けたり部品に傷がついたりしない為です。見てくれは悪いですがご辛抱下さい。

2012/04/03
 
jpg画像 Thinkpad ドライカーボン天板パネル 下塗りクリアー(img658.jpg) -658- Thinkpad ドライカーボン天板パネル 下塗りクリアー

先日下塗りとして4コート程塗っておいたクリアーが完全硬化した模様で、塗った直後には無かった巣穴が全体的に出てきています。画像だと部分的にしか見えませんがこれが全体的に数百個出ています。

が、当初のように底なしの穴では無く、表面を研いでもう一度クリアーを塗れば問題無いレベルになっていますので下塗りは一工程で完了です。次で本塗りに行けますのでご安心下さい。

ちなみに最初に塗った下塗りクリアーは通常使っている「イージークリアー」で、本塗時は高品位な「クリスタルクリアー」での対応となります。


それではまた進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!

2012/04/03
 
jpg画像 OLYMPOSレンズフード 本塗り完了です!(img657.jpg) -657- OLYMPOSレンズフード 本塗り完了です!

と言う事で本塗り完了です。お待たせしました!

ちなみに今回の仕様は「激安コース」ですのでクリアーは塗っていません。ベースコートに硬化剤を5%程度入れて塗っています。

元々塗ってある塗装の質感もどうもクリアーが塗ってある感じでは無いのでこの方が元の状態に近くなるのでは、と思います。

画像はまだ塗ってから間もないのでここからさらに艶は消えてい来ます。

完成しましたらまた紹介させて頂きますね。
もう少々お待ちくださいませ!

2012/04/03
 
jpg画像 OLYMPOSレンズフード 本塗り準備完了です(img656.jpg) -656- OLYMPOSレンズフード 本塗り準備完了です

こちらもお待たせしております。オリンパスのレンズフードですね。

傷の部分にはプライマーが塗布され、その他塗装しない部分はマスキングしてあります。

フードの内側のマスキングは適当な感じですが、あそこはとにかくテープが飛び出ていればいいのであんな感じでOKです。所謂「バックテープ」なる貼り方ですね。

と言う事でいよいよ本塗り開始です。

2012/04/03
 
jpg画像 インプレッサ用ブレンボキャリパー塗装 完成ですA(img655.jpg) -655- インプレッサ用ブレンボキャリパー塗装 完成ですA

何故ひっくり返しているかと言うと、まあ一応裏も中も塗ってるのを紹介しておこうと思った次第です(笑)。

いや、新車時の状態で装着されているキャリパーは裏側までちゃんと色が塗っていなかったりと結構適当なものも多いのですが、当店のように取り付けはしないで部品単体でお渡しするとなると普段見えなくていい所まで見えてしまいますので(爆)結構気が抜けないのです。まあ当たり前の事ですかね(苦笑)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/04/03
 
jpg画像 インプレッサ用ブレンボキャリパー塗装 完成です!(img654.jpg) -654- インプレッサ用ブレンボキャリパー塗装 完成です!

こちらもお待たせしました!ブレンボのブレーキキャリパー一式、本日完成となります。

元々はゴールド色に赤文字になっていましたが、今回は一転地味系の「黒」で御依頼になりました。派手さは無くなりましたが渋さと無骨感が良い感じですね。
キャリパーの塗装では「赤」「シルバー」「黒」の3色は定番なので間違いは無いかと思います。


もう一枚画像あるのでそちらも紹介しますね。

2012/04/03
 
jpg画像 Dynabook(ノートパソコン)天板パネル塗装完成ですA(img653.jpg) -653- Dynabook(ノートパソコン)天板パネル塗装完成ですA

下の画像と同じ製品ですが強い光を背にしてみると色味がはっきり解ります。ちゃんと青いですよね。

ただこの画像撮るのに結構無理な体制で、しかも良い状態では無いのでホコリが凄く乗っています。こちらは塗膜に埋まっている訳ではありませんのでご安心下さい。


このように完成時に撮影する時も実はいつもホコリとの戦いだったりします(笑)。
場所自体が工場の中と言う事もあってホコリやら粉塵が凄く舞っているのでちょっと置いておくだけでホコリが積もってしまったりします。
特に冬場は「静電気」が発生するので製品自体がホコリを寄せ付けてしまうのです。

なので撮影時には左手にエアーブローガン、右手にカメラ、足場は階段途中の踊り場に脚立を立ててその上に立っての撮影ですからいつか大変な事になってしまうのでは…と思う次第です。まあ思っているだけなんですが(苦笑)。


それでは後程完成のご連絡差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/04/03
 
jpg画像 Dynabook(ノートパソコン)天板パネル塗装完成です!(img652.jpg) -652- Dynabook(ノートパソコン)天板パネル塗装完成です!

こちらも大変お待たせしました!ダイナブックなるノートパソコンの天板パネルとその一部ですね。本日完成となります。

画像だと「黒」にしか見えませんが実際には濃紺色で、光の具合ではこのように非常に黒く見えます。逆光気味ですから「スカシ」の色味はこれでは解りませんからね。色味が解る画像も撮っておきましたのでそちらも紹介致します。

2012/04/03
 
jpg画像 サングラスフレーム塗装 艶消し黒で完成ですA(img651.jpg) -651- サングラスフレーム塗装 艶消し黒で完成ですA

鼻当て部分のパーツはこちらで外しているのではないのでネジがありませんから仮組みになります。なので若干ズレて写っているだけですのでご安心下さい。

耳に掛かる部分のフレームは先端が尖っていますが、こちらにはゴム状のカバーが装着される筈です。届いた時には無かったのでオーナー様自身で外されたようですね。

組み付ける際は自動車の部品などと同じく結構楽しいと思いますし、組みあがった時の喜びは既製品を買った時以上だとも思います。それを知ってしまうとドツボなんですけどね(笑)。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/04/03
 
jpg画像 サングラスフレーム塗装 艶消し黒で完成です!(img650.jpg) -650- サングラスフレーム塗装 艶消し黒で完成です!

こちらも大変お待たせしました!「zeal optics」なるメーカーのサングラスフレームですね。

フロントフレームは元々プラスチック素材自体が黒だったのですが、素地そのままと塗装ではやはり質感は全然違うと思います(営業的では無く本心です)。

サイドのフレームは赤系のアルマイト仕上げでしたがこちらもマットブラックで全然イメージが変わりましたよね。


組み付けた画像もあるのでそちらも紹介します。

2012/04/03
 
jpg画像 DELICA D5 エンジンカバー塗装承りました!(img649.jpg) -649- DELICA D5 エンジンカバー塗装承りました!

こちらも先日無事到着しております。デリカのエンジンカバーですね。

ちなみにこちらのオーナー様は以前のプロフィット(自動車塗装です)でお世話になった方で、今回数年ぶりでのお問い合わせ&御依頼になります。その節は大変お世話になりました。

ちなみにその時はジャガーでお世話になったのですが今回のデリカはご家族の方用との事で、ただ余りにもエンジンルームが寂しいとの事ですので「赤」と「シルバー」の組み合わせで塗装御依頼頂きました。ベースを赤で文字やインマニ部分はシルバーで、ですね。


それでは作業着手しましたらまた紹介させて頂きますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/04/03
 
jpg画像 スカイラインのエアロミラー塗装承りました!(img648.jpg) -648- スカイラインのエアロミラー塗装承りました!

こちらは先日届きましたスカイライン用の社外エアロミラーです。未塗装ですが新品のようです。

状態としてはプライマー(サフェーサー)仕上げなので軽く表面を研いで塗るだけになります。

御依頼色としてはボディ同色の「ブリリアントシルバー」(カラーコード:K23)になります。


製品にはミラーも装着されている状態で、出来れば外したいと思ったのですが中に一緒に入っていた説明書に「ミラーは外さないでください。割れます」(酷)と記載あったので諦める事にしました。
確かに以前ミラーを外そうとして割ってしまった前例があるので辞めておくことにします。
事故修理依頼で50万円の修理の一部であればこういった事もチャレンジする事は出来ますがワンミスで塗装費用を上回る部品代が出てしまうのは厳しいんですよね…。


それではタイミングが来ましたら作業着手させて頂きますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/04/03
 
jpg画像 ボールペンのボディパーツ塗装承りました!(img647.jpg) -647- ボールペンのボディパーツ塗装承りました!

すっかり紹介が遅れてしまいましてすいません。またこの度のご依頼、誠にありがとうございます!

こちらはボールペンのボディパーツとの事で、もともとは白ベースで塗られていた物が剥がれてきたようでこの度お問い合わせ頂きました。

製品自体の費用は恐らく数千円だと思いますが、塗装費用としてはこの面積でも¥8,000程度(下地¥2,000:塗装¥6,000)は掛かってしまうので普通ならば新しい物に買い替える選択をされると思いますからまさか御依頼頂くとは思っていませんでした。恐らくは深い思い入れがあるとかで相当のお気に入り品なのでしょうね。

現状はオーナー様が既存の塗膜を剥がしてくれた状態で塗膜は残っていませんが、素地がここまで光った状態ですから正直また新しい物を買っても同じように塗装は剥がれきてしまいます。ツルツルの上に塗料塗っても密着性は確保出来ないんですよね。
メーカーで塗装を担当する方(下請けですかね)もこうなる事は解っている筈だと思いますがコストがそうさせるのでしょうか。ちょっと残念です。

今回は下地からやり直しますのでここまで簡単に剥がれる事はありませんからご安心下さい。残っていた塗膜は爪で取れてしまったんですかね…。


ちなみに御依頼色はBMW mini cooperのボディ色で「アイスブルーソリッド」(カラーコード:YB28)で承っております。もしかして同じ色のお車に乗っているとかでしょうか。だとしたらお洒落ですね…(羨)。


それでは作業着手しましたらまた紹介させて頂きますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/04/03
 
jpg画像 強制乾燥(img646.jpg) -646- 強制乾燥

熱を掛ける時は赤外線ヒーターを使う事が殆どですが、これを単体で使えばコスト高なので大抵は後で一まとめにして熱を掛けたりします。

台の奥に寝ているのはご贔屓頂いている業者さんからの御依頼品で、なんだか高そうに見えたのでちょっと気になって調べたらどうやら100万円超えるようですね…。

2012/04/02
 
jpg画像 Thinkpad マグネシウム天板パネル サフェーサー塗布(img645.jpg) -645- Thinkpad マグネシウム天板パネル サフェーサー塗布

そして続けてサフェーサーを塗って下地塗装は完了です。これで取りあえずは安心ですね(これ以上酸化も腐食もする事は無い筈ですので)。

ちなみに2液性の塗料は「乾燥」では無く「硬化」となりますが、これが完全に効果していないまま上塗り塗装を行ったりすると「チヂレ」が発生します。
一旦チヂレた塗膜はもう使い物になりませんので剥がす必用がありますから本塗り時にそれが起こると全ての段取りが狂います。

特に冬場は熱が当たっていると思いつつ実は温度が上がっていなかったという事もありますので念入りにが必要となってきます。
私の場合は小物の塗装なので熱を掛けた後に「数日寝かす」といった時間があるので今は余程の事がないとチヂレたりはしませんね。有難い限りです。

2012/04/02
 
jpg画像 Thinkpad マグネシウム天板パネル プライマー塗布(img644.jpg) -644- Thinkpad マグネシウム天板パネル プライマー塗布

こちらのパネルも平滑に見えて実は細かい凸凹が全体にあるので、前回同様サフェーサーも塗布する事で御依頼頂いてます。

プライマーは素材への密着や保護を役割としますので厚膜には不向きです。何かの間違い(と言うか無知か勘違い)で厚く塗ってしまうと逆に密着性が著しく劣ってしまいますので、もし何かの理由で厚く塗りたい場合には「充填効果」が得られるサフェーサーを塗る必要があります。


プライマーは特に足付処理などはせずにある程度乾いたらそのまま続けてサフェーサーを塗り重ねます。この間の時間がちゃんと決められていて、早過ぎれば地割れのようなクラックが生じ、遅いと密着不良になってしまいます。


サフェーサーは缶スプレーで売られている「ラッカーサフェーサー」もありますが、近年これを使っている塗装屋は多分極稀だと思いますのでここでサフェーサーと紹介している物は全て2液性の物と判断して下さい。解っている方には重ね重ね説明してクド過ぎるのではと少々心配してしまいますが初めて見る方もいらっしゃると思いますので一応その都度説明させて頂いております。

2012/04/02
 
jpg画像 Thinkpad マグネシウム天板パネル プライマー塗布準備完了(img643.jpg) -643- Thinkpad マグネシウム天板パネル プライマー塗布準備完了

平面部分はダブルアクションサンダー#180で仕上げています。
若干黒い塗装が残っていますが全く問題ありませんのでご安心下さい。
それよりも力強くサンダーを当ててペーパー掛けすると鉄板(じゃなくてマグネシウム板)が熱と振動で伸びてしまいそうで怖いです。凄く軽いのは良いのですが何だかペラペラでして…(危)。


よく脱脂したらプライマーを塗布します。

2012/04/02
 
jpg画像 Thinkpad マグネシウム天板パネル サンドブラスト処理(img642.jpg) -642- Thinkpad マグネシウム天板パネル サンドブラスト処理

こちらも平面部分はダブルアクションサンダーで削りますのでサンドブラストは画像のように入り組んだ箇所のみの処理とします。

この場所は製品の名称を示すデカールが貼られる場所で、ただこちらのオーナー様はこの部分も一から作成しているとの事です。
シールのデザイン画像などもオーナー様のブログに載っていますので宜しければどうぞ(最初見たときはこれを仕事でやっているのかと思ったくらいです。笑)。

とくぼーのブログ

2012/04/02
 
jpg画像 cannondaleフレーム サフェーサー塗布(img641.jpg) -641- cannondaleフレーム サフェーサー塗布

先ほどのプライマーに比べて色が「白い」のが解るかと存じます。

サフェーサーは同じ製品でも「白」「グレー」「黒」の3色がありまして、上塗りの色によって使い分けられるようになっています。

例えば今回の御依頼色は「黒」がベースですから本来であれば黒いサフェーサーが望ましいのですが、上塗りの黒自体は隠ぺい力が凄く高いので「特に下色(サフェーサーの色)が黒く無くても良いのでは…」と思って白しか使っていません。
逆に黒またはグレーのサフェーサーを「白」の上塗りで完全隠ぺいさせるのは結構大変だったりします。
一見隠ぺいし易いと思われる白は塗っても塗っても透けてしまうんですよね。


と言う事で無事サフェーサーの塗装まで完了しましたので、この状態で数日寝かしましたらいよいよ本塗りの準備に入ります。
間にちょっと業者さんの仕事などがありますのでもう少々お待ちくださいませ!

2012/04/02
 
jpg画像 cannondaleフレーム プライマー塗布(img640.jpg) -640- cannondaleフレーム プライマー塗布

よく脱脂をしたらいよいよ下塗り作業になります。

最初は薄くプライマーを塗布し、数分置いたらそのまま続けてサフェーサーを塗布します。

サフェは2液ウレタンで、通常これの前にわざわざプライマーを塗る塗装屋も少ないと思いますが、塗っている塗装屋さんは私以外にもちゃんと居るんです。
ただそういったケースはディーラーより町工場の方が多いかも知れません。まあ業界をよく知ると実は内容は逆だったりするのですが、どこの実状がどうだとかは言い切れる所ではありませんから公の場では何も言えませんが。

ちなみに私が在籍していたディーラーのセンターはちょっと特殊でして、部長にあたる上司がアメリカ人(と言っても扱っていたのはアメ車ではありません)、直属の上司(課長?所謂「親方」です)は勿論日本人でして、システム自体を色々とテストしていたりして意外と面白い所でした。

アメリカ人の上司からよく言われた事は「お前がやっている事は新車の塗装じゃなくて修理の塗装なんだから完璧に仕上げろ!」なんて感じで、スピード優先と言うよりは仕上がり重視の環境でした(ただ技術的情報が乏しく勘違いも多かったです)。
ちなみにその上司は殆ど日本語が離せませないので同フロアーには事務兼通訳の方が居たのですが、英語の言葉が非常に汚いらしくいつも柔らかい日本語に変換してくれていました。言葉言葉の間に「ファッキン」「グァッデム」とか映画で聞くような言語が多かったです。

その頃の私は特にスピードを重視していましたので(親方を超したかった訳です)、アメリカ人の上司からは「タカハタさんの仕事は非常に雑ですね!!」と「ザツ」って所だけはしっかり日本語で覚えるに至っていたようです。
そんな事があってそれからの仕事は仕上がり重視にシフトしまして(反抗していた訳です)、結果的にかなり鍛えられた環境ではあったと思います。よく胃に穴が開かなかったかと(笑)。

2012/04/02
 
jpg画像 cannondaleフレーム プライマー(&サフェーサー)塗布準備(img639.jpg) -639- cannondaleフレーム プライマー(&サフェーサー)塗布準備

削って取れる程度の傷は#120のダブルアクションサンダーで削り落とし、全体的に#180で表面を削って均しています。

今回はプライマーだけでは無くサフェーサーの塗装も御依頼頂いてまして、サフェーサーは膜厚が結構付くので塗らないように指示されている箇所を確認した後マスキングをします。

ただアルミ素地のままでは無くプライマー(薄膜)は塗っておきたい箇所もあるので、それぞれ塗り分けられるようにと考えて作業します。

2012/04/02
 
jpg画像 cannondaleフレーム旧塗膜剥離作業(サンドブラスト)(img638.jpg) -638- cannondaleフレーム旧塗膜剥離作業(サンドブラスト)

パイプの平面になる箇所はこの後ダブルアクションサンダーで削りますのでここでは入り組んだ箇所とそこに残った塗膜をサンドブラストで除去〜足付処理とします。

2012/04/02
 
jpg画像 Thinkpad マグネシウム天板パネル 旧塗膜剥離A(img637.jpg) -637- Thinkpad マグネシウム天板パネル 旧塗膜剥離A

剥がれないまでも溶剤に漬けておいたお蔭で塗膜はスルスルと削れてくれます。

ある程度削ったらまた溶剤に浸けてその間に他のパネルを削ったりして数回繰り返したら平面の塗膜は大体取れてくれます。

ただこちらも彫り込まれた箇所の塗膜は残ってしまうのでそういった箇所はこの後のサンドブラストで除去する事になります。

2012/04/02
 
jpg画像 Thinkpad マグネシウム天板パネル 旧塗膜剥離(img636.jpg) -636- Thinkpad マグネシウム天板パネル 旧塗膜剥離

こちらも数日前から溶剤槽に漬け置きしていたのでcannondaleのフレームと並行して剥離作業を行っています。

元々は表面にゴム状の「ラバーコート」が施してあり、その被膜が塗装溶剤に対して非常に弱く「激しいチヂレ」を起こしてしまうのです。

が、実はその下にちゃんとした(苦笑)塗膜がありまして、その塗膜は結構丈夫だったりします。
画像を見て頂くと解るかと思いますが塗膜が二重になっていますよね?大きくチヂレた下の塗膜は溶剤で勝手に剥がれてくれる程ではありません。なのでこちらもスクレーパーで削り落とします。

2012/04/02
 
jpg画像 cannondaleフレーム旧塗膜剥離作業(img635.jpg) -635- cannondaleフレーム旧塗膜剥離作業

こちらも大変お待たせしております!キャノンデールのフレームですね。

結構前から溶剤槽に漬け置きしていまして、途中一回引き上げて多少削って塗膜に切れ目を入れておき、またそこから数日浸けておくと切れ目から溶剤が浸透して剥がれ易くなります。

で、あとは一気にスクレーパーとワイヤーブラシで削って画像のような状態にします。この後も数回浸けたり削ったりを繰り返しトータル5回くらい行います。

ただワイヤーのガイド部分などには塗膜が残ってしまうので、そこはこの後サンドブラストを掛けて処理します。

2012/04/02
 
jpg画像 インプレッサヘッドライトインナーパネル塗装 完成ですA(img634.jpg) -634- インプレッサヘッドライトインナーパネル塗装 完成ですA

こちらの部品は先日紹介した「インプレッサテールランプスモーク塗装」と同じオーナー様から御依頼品です。下のNo.628で紹介している「極薄目と薄目の間」のテールランプですね。

こちらの御依頼としてはそのテールランプのスモークと合わせたような感じで、車に装着した時に全体のイメージが統一されるようにと考えておられるようです。なるほど、ですね。

色はグレーメタリックでクリアーの仕上げは「艶消し」になっていますが、確かにこういった部分は艶有りだとクドいかも知れません。
まあそれも車体全体のイメージとオーナー様の好みによりますから一概には言い切れませんかね。ちなみに私だったら手を出しません(爆)。
始めたら終わりが無くなってしまいますし、そもそも自営業でやっていると自分の事は後回しになるので余程の事が無い限り自分の物を塗ったりはしません。塗るとしてもいつも超適当なので親しい方からはそれでよく仕事が成り立っていると心配されます(オンとオフでのギャップが激しいようでして…)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/04/02
 
jpg画像 インプレッサヘッドライトインナーパネル塗装 完成です!(img633.jpg) -633- インプレッサヘッドライトインナーパネル塗装 完成です!

こちらもお待たせしました!一時はどうなるかと思いましたが(苦笑)本日無事完成となります。

こちらの部品は純正部品で、元々は「艶消しシルバー」に塗られていて、いざ塗ろうと思って脱脂処理をしていたら既存の塗膜が激しく溶出しまして(恐)どんな塗料だと思わされました。シリコンオフで侵される程の塗料やプラスチックは知っていますがあそこまで簡単に溶ける塗料は見たことがありません。何だったんでしょう…(見た目は普通なのが逆に不気味です)。

そんな事があって途中オーナー様からお詫びのメールが届きましたがそんな心配は必要無く、と言うか塗装従事者でも無い方に「聞いてませんでしたが…」なんて言ったりしませんのでご安心下さい。

まあ小物塗装屋になってからは結構こういったケースは多々ありまして、だからこそ余り皆さん手を出さない(笑)のだとも思います。もしかすると賢明かも知れません(爆)。

ただだからこそ競合する所は無いのかも知れませんし、お蔭様で仕事量には困らないのだとも思われます。有難い限りですね。歳を取ってからだとちょっと億劫(と言うか無理)かも知れませんが、今のうちに色々苦労しておいてデータを集め、最後はその中から選んで専門にすればいいですからね。テールランプ専門なら売上は良さそうですがあれは流石に神経が持たず到底無理そうです(苦笑)。


もう一枚画像あるので続きますね。

2012/04/02
 
jpg画像  BMW R1200RT純正リヤトップケース 完成ですA(img632.jpg) -632- BMW R1200RT純正リヤトップケース 完成ですA

エンブレムは両面テープで付いているので、裏からドライヤーで温めて隙間からプラスチック製のヘラを差し込めば比較的簡単に外せます。
外したエンブレムは両面テープを貼り直して最後に元の位置に貼り直します。

外車の板金塗装として保険作業時なんかはこの工数で「0.3h」(10分の3時間)頂けますからレーバーレート(時間工賃)が¥8,000とすると

¥8,000×0.3=¥2,400

を頂けたりします。交換する場合は両面テープの張り替えなどが無いからもう少し安いかも知れませんが部品代が掛かるよりはトータルで安いですから保険屋さんはこれくらいは出してくれます(実際に頂いてました)。ちょっとした事でも結構な利益になる訳ですね。

ただこういった事も「4輪自動車を受け入れる体制が整った工場」である事が前提で、その費用には当然工場の家賃やら火災保険、管理者賠償保険などの経費が掛かっていますからそれも含めての請求額と言う事ですね。私のような小物部品専門でやっていてその額が貰えるとは限らないのです(苦笑)。

ただ今の所はこういった作業はサービスでやっていますので、「ちょっと外すのが難しいな…」と思ったらそのままで構いません。破損等の責任は負えませんが今の所重大な惨事(爆)は起きていませんのでご安心下さい。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/04/02
 
jpg画像 BMW R1200RT純正リヤトップケース 完成です!(img631.jpg) -631- BMW R1200RT純正リヤトップケース 完成です!

こちらも大変お待たせしました!BMWのリヤトップケースカバー、ボディ同色仕様の塗装で完成となります。

元々はシルバーの艶消し仕上げでしたが絶対この方が恰好良いですよね。ただボディカラーと同色として製品を揃えるとなると在庫場所の確保が膨大になってしまうのでああいった「何色でも合う無難な色」で仕上げれているのだと思います。車の内装色が黒やシルバーなのも同じ理由からですね。

また日本車(4輪車)のバンパーなどでは「ボディ色塗装済み」といった「カラード製品」が当たり前ですが、外車は殆どが「プライマリー製品」(プライマー塗装済み品)というのも同じ理由からで、これであれば製品の在庫は一種類だけで済みますからあとは塗装屋がボディ色に合わせて色を塗るのです。なので事故などで部品を交換する際には「部品代」+「塗装代」+「交換費用」が必要ですからバンパーだけでも20万円近くになってしまう事もよくあります(その点BMWは安くなりましたけどね)。


もう一枚画像あるので紹介しますね。

2012/04/02
 
jpg画像 サングラスフレーム 本塗り完了です!(img630.jpg) -630- サングラスフレーム 本塗り完了です!

元々のプラスチック素地は「黒」ですが、そのまま艶消しクリアーを塗ったりは普通しませんのでご安心下さい。「黒」といっても色によって全然違いますので…。


御依頼内容としては「マットブラック」(艶消し黒)で、工程としてはいつもの通りで、ベースコートの黒を塗ったらクリアーを塗りますがこのクリアーが「艶消しクリアー」になっています。やはりいつも通り「主剤」と「硬化剤」を混合させて作る2液性のウレタン系樹脂ですので強度は自動車ボディの塗装と同じと考えて頂ければ解り易いかと思います。


画像はクリアー塗り立ての状態なので艶がありますがここから徐々に艶が消えていきます。

既に熱を掛けて強制乾燥させ完全硬化していますので後程艶が消えた状態の画像も紹介しますね。もう少々お待ちくださいませ!

2012/04/02
 
jpg画像 サングラスフレーム 本塗り準備完了です!(img629.jpg) -629- サングラスフレーム 本塗り準備完了です!

こちらも大変お待たせしました!無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

こちらのサングラスはフロントフレームがプラスチック素地、サイドテンプル部分がアルミ素材の構造となっています。

フロントの鼻が当たる部分の部品はネジで止まっていて外せるので、レンズを取り外す際にはこれを外せば簡単に脱着が可能です。良く出来ていますね(塗装する上では助かります)。


プラスチック素地は#800程度で足付処理し、アルミワイヤーで固定して本塗り準備完了です。

良く脱脂処理をしたらプラスチックプライマーを塗布しいよいよ本塗り開始です。

2012/04/02
 
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