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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2005】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 Z33サフェーサー二度打ち〜強制乾燥(img294.jpg) -294- Z33サフェーサー二度打ち〜強制乾燥

再度プライマーサフェーサーを塗布し60℃40分(厳密には80℃まで達しています)で強制乾燥します。

2005/10/20
 
jpg画像 大変お待たせしました・・・(img293.jpg) -293- 大変お待たせしました・・・

何やら最近大き目の修理が続いてしまいその書類整理で日記が遅れがちになってすいません・・・。通常業務(現場)が終了するのが12時(夜です…)、各見積書を清書し、部品屋さんや保険屋さんにファックスしたり保険会社さん宛ての写真を印刷し書類を纏めて封書に入れて出してと、そんな事をしているうちに連日3時になってしまいます…が、仕事は楽しいので体調は悪く無いのが救いです。

33Z現在の作業状況としては損傷したドアの修理は完了し、続いてご依頼の「ボディ全体のポリッシュ&コーティング」に入っております。全体的には順調に進んでおります(ポリッシュで少々手を焼いておりますが…詳しくは後日掲載致します)

画像はプライマーサフェーサーを#320→#600で研磨した状態で、この時点では自分的に満足出来るラインにはなりませんでした(それでもかなり良いラインは出ているのですが…)。なのでサフェーサーをもう一度塗ります。所謂「二度打ち」です。

2005/10/20
 
jpg画像 フォレスター出庫!(img292.jpg) -292- フォレスター出庫!

本日はご足労頂き有難う御座いました。お陰様でアルファが無事工場内に収まりました。感謝致します。

仕上がり喜んで頂けて何よりです。有難う御座います。

今回は「気づいたら凹まされていた」なる不可抗力的な損傷でしたが、車両については、ある意味「放置する固定資産」的な面もあると思います。気をつけると言っても限度がありますし…。何より今後痛い思いをされないようにお祈りしております(この表現があってるかどうかいつも疑問です…。かと言って「応援しております」は違うと思いますし…。勉強不足ですいません…)

この度は有難う御座いました。困った時はいつでもお気軽にご相談下さい。ご紹介頂いたkuroki氏にも宜しくお伝え下さい。

2005/10/16
 
jpg画像 アルファロメオ146入庫!(img291.jpg) -291- アルファロメオ146入庫!

不慮の事故でフロント部を損傷されてしまった痛いアルファの入庫です。本日はご足労頂き有難う御座いました。

掲載では出来るだけ「痛い感じ」を出さないようなアングルで写真を撮りましたが、損傷は小さくはありません。
「手元に置いておけない」お気持ちから今回緊急での入庫となりましたが、来週出庫の予定になると思っていた車両が本日出庫致しましたので、無事工場内での保管可能となりました。本日夜より結構な雨が降りましたが無事切り抜けました。ご安心下さい。

とりあえず今週は洗車だけして保管となります。来週より各部損傷具合の確認&お見積もり致します。火曜日辺りには保険アジャスターさんの立ち会いが入ると思われます。
この「保険アジャスターさんの立会い」ですが、この時に出来るだけ損傷部の確認をして貰う必要があります。後で「この傷は無かった」などのトラブル防止の為にも車両が綺麗な状態で無ければなりません。なので入庫前洗車(作業前洗車)は必要と思います。現在入庫している全ての車両は工場入庫前に洗車していますし、今までも殆どの車両が洗車をしてからの入庫となっております。「どうせパテ粉で汚れるから」と思ってしまえばそこまでなのですが、洗車一つで作業者のモチベーションが変わるのも事実だと思います。触れれば触れる程車両の事も解りますし、そのオーナー様の心意も伝わる事が出来るとも思います(自論ですが…)

今解る範囲での修理内容としては、
@ボンネット交換
Aフロントバンパー交換
B左右ヘッドライト交換
Cフロントグリル交換
Dボンネットグリル(エンブレム)交換
E左右ヘッドライトサポート修正
Fコアサポート修正
Gライセンスプレート(ナンバープレート)交換(再交付)
で、塗装範囲は左右フロントフェンダーを含むフロント周り全部、です。

作業進行次第また掲載させて頂きますので、車両と共に心の凹みも一緒に軽減して頂ければ幸いです。
ちなみに確認するのを忘れていたのですが、車両保険で「代車特約」が付帯されていれば保険会社より代車のサービスが受けられます。是非ご確認下さい。

2005/10/16
 
jpg画像 GSX プライマー&プラサフ塗布完了(img290.jpg) -290- GSX プライマー&プラサフ塗布完了

そして全体的にプラスチックプライマー(デュポン800R)を塗布し、その上にプライマーサフェーサーを塗布します。

現在こちらの寝かし中です。来週より研磨作業に入りいよいよ本塗りになります。
仕上がり楽しみにお待ちください。

2005/10/16
 
jpg画像 GSXアッパーカウル サイドダクト隙間埋め(img289.jpg) -289- GSXアッパーカウル サイドダクト隙間埋め

こちらもお待たせしておりますが、既にサフェーサー塗布まで完了しております。

カウル側面に付いているサイドダクトは元々分割しているものを溶着にて取り外し不可能となっている個所で、この隙間がうっとうしい為(極めて私的見解です)、オーナー様の許諾を頂き埋める事となりました。

しかし単に「埋める」では、後にここに亀裂が出るのは間違いありません。それが数ヶ月後か数十年後か解りませんが、出るであろう問題を置き去りにして上塗りをする訳にも行きませんので、私が思うセオリー通りに作業を行ないます。しかし思った以上にこれが面倒でした…。

最初に継ぎ目をハンダゴテで溶着し継ぎ目を無くします(強化します)。そこは樹脂(プラスチック)を一旦溶かし込み、それが凸凹になってしまう為、これをエポキシパテで整形し直します。「基準の無くなったラインを再現する」、これにちょっと時間を取られてしまいました。

2005/10/16
 
jpg画像 W210メルセデスワゴン 塗装完了!(img288.jpg) -288- W210メルセデスワゴン 塗装完了!

思ったよりも作業がスムーズに進行致しました。本塗り完了しております。
綺麗に見えた塗膜でしたが、フロントドアは飛び石傷が結構ありましたね。ドアミラー付根辺りに大きな物が3箇所あったのでそれも処理しておきました。フロントドア前方の中央辺りにも飛び石傷があったのですが、この部分に色を入れてしまうと(塗ってしまうと)フロントフェンダーとの色違いが発生してしまう恐れがあった為こちらは処理致しませんでした。見たところ鋼板までは達していない傷なので、今後錆やブリスターが発生する可能性は非常に低いのでご安心下さい。

後日組み付けに入りますので来週早々には予定となります。仕上がり楽しみにお待ちください。

2005/10/16
 
jpg画像 Z33 プライマーサフェーサー塗布(img287.jpg) -287- Z33 プライマーサフェーサー塗布

そして最後にプライマーサフェーサー(スタンドックスシステムフィラー)を3回程塗布して完了です。サフェーサーは各コート間でもきちんとフラッシュオフタイム(コート間の待ち時間)を置き、1コート毎の溶剤分を飛ばします。各フラッシュオフタイムは10分程で、プライマーサフェーサーを塗布する為の所要時間は20分〜30分くらい掛けて行います。その間は他の作業をしてたりします。温度の低い冬場は赤外線ヒーターを遠目に置いて被塗物を30℃くらいで保ったりします。この「コート間のフラッシュオフタイム」を面倒と思い、エアーブローで時間短縮させようとしてしまうとサフェーサーの表面だけが乾燥して蓋をしてしまい、サフェーサー内部から揮発しようとする溶剤分が抜けられなくなる「溶剤篭り」が発生します。最悪の結果、数センチ程のブリスターが発生したりもします。それであればその場で問題を発見出来ますが、ブリスター化しない溶剤篭り(通常はこれが一般的)を起こすと、本塗り後や納車後に「艶引け」や「ペーパー目」なる問題を発生します。

塗布完了後は、さらにセッティングタイムを置き、ある程度溶剤が抜けたら強制的に乾燥硬化させます。60℃40分くらいです。この「熱」により反応速度が促進され「硬化」となります。この時点で熱を加えないと、ベースコート(スタンドックス)を塗布した時点で「チヂレ」を起こします。または「チヂレ無いようにドライコートで塗布する」なんて塗り方をしてしまうとベースコートの肌が荒れたり「艶引け」を起こしたりもします。

サフェーサーについては「どんな状況でもベースをウェットに塗って侵されない下地作り」が基本となります。BMWの様な粉黛クリアーや近年多くなった水性新車塗膜などの弱い塗膜でも、基本通りに行なえば不都合は起こりません(ここに到達するまで数年掛かりましたが…)

2005/10/16
 
jpg画像 Z33 ウォッシュプライマー塗布(img286.jpg) -286- Z33 ウォッシュプライマー塗布

そしてプライマー(レッドブラウン)の周りに露出した鋼板部分にウォッシュプライマー(デュポン820R)を塗布します。サフェーサーを塗る範囲内は#240〜#400のペーパー目に揃えて(所謂「ペーパー目」の起きない状態にして)、なだらかな傾斜(所謂「フェザーエッジ」)を作成します。フェザーエッジを丁寧に作成すればそれだけエッジマッピング(所謂「パテ痩せ」現象)が起こる可能性は低くなります。なのでこのような広範囲になってしまいます。これを小さく済まそうとすれば前記した「エッジマッピング」が起こりやすくなります。前回行なったフォレスターも、これを考えた結果サフェーサーの範囲が大きくなり、「ボカシ」の範囲が狭くなってしまい、隣接パネルの塗装が必要となりました。逆にこれらを小さく小さく収めようとすると問題が起こる可能性が高くなると考えられます。

2005/10/16
 
jpg画像 フェアレディZ33 板金作業終了(img285.jpg) -285- フェアレディZ33 板金作業終了

中央がパテ(スタンドックスPEソフトストッパー)で、その周りの茶色い部分はプライマー(スタンドックスレッドブラウン)です。パテが直接鋼板に塗られている(付いている)部分はありません。理想的な形だと思います。
以前記載した通り、パテに防錆効果はありません(空気に直接触れなくなる点からは防錆効果ともとれますが、化学的にはありません)。通常自動車の鋼板には「亜鉛メッキ」が施されていますが(ローバーミニやハーレーなどにはされてません…)、研磨した際にその皮膜も既に無くなっているので、パテの前の段階で行なえる防錆処理は非常に効果的です。

2005/10/15
 
jpg画像 W210メルセデスワゴン 下地処理(img284.jpg) -284- W210メルセデスワゴン 下地処理

実はこちらの車両、既に塗装完了しております。そちらの画像も楽しみにお待ちください。

画像の状態はウォッシュプライマー&プライマーサフェーサーを塗布する直前の状態です。
キズはやはり鋼板まで到達するくらいの深いもので、その部分の塗膜は当然鉄板が露出するまで削り落とします。

クリアー&ベースコートの下からは「グレー」と「オーカーっぽいグレー」の2種類のプライマーが顔を出します。鋼板に直接塗布されているグレーのものは「防錆力」に優れた下地塗料で、その上に塗ってある「オーカーっぽいグレー」は肉持ち(膜厚)を確保する為の下地塗料でしょう。当店がスタンダードとする下地もこれと同じく、鋼板には防錆力&鋼板への密着性に優れたウォッシュプライマーを塗布し、その上に膜厚の確保としてプライマーサフェーサーを塗布します。理論上では同じ下地状態を再現していると思います。

2005/10/15
 
jpg画像 さらに旧塗膜剥離・・・(img283.jpg) -283- さらに旧塗膜剥離・・・

今回気づいた事ですが、当店で塗った塗膜の下に、さらに「黒系」の塗膜がありました。今回この塗膜が妙な感じがしたので(最悪「全面チヂレ」の可能性があります…)、これも取り除き(勿論レッドも一緒に)、結局殆どの塗膜が無くなりました。少し残っている紫色の塗膜は新車塗膜です。これは剥がす必要はありませんが、綺麗にこれだけ残すのも難しいのでこんな感じになっております。

2005/10/14
 
jpg画像 旧塗膜除去完了(img282.jpg) -282- 旧塗膜除去完了

自家塗装された塗膜が全て取り除かれ、当店で塗った塗膜が露出した状態です。「耐溶剤性に優れて…」との謳い文句にある通り、ラッカーシンナーくらいでは艶も無くならない強固な塗膜です。この頃はスタンドックスが導入されていない時期なので、クリアーはデュポンのS690かS696です。

2005/10/14
 
jpg画像 GSX作業開始しております。(img281.jpg) -281- GSX作業開始しております。

こちらは以前フェラーリレッド(ロッソコルサ)に全塗装させて頂いたGSXで、今回はフロントカウルの修正依頼になります。
既にオーナー様の手で自家塗装修理をされた模様で、とりあえずはこの塗膜の除去作業になります。
DIYで行なう塗装(自家塗装)では、多くの場合ラッカー系や水性塗料での塗装になる為、これの除去には「ダブルアクションサンダー」では塗膜がペーパーに絡んで目詰まりしてしまいます。ペーパーが何枚あっても足りません。なので地道にラッカーシンナーで洗い流す様に取り除きます。

2005/10/14
 
jpg画像 Z33 ドア付属品取り外し(img280.jpg) -280- Z33 ドア付属品取り外し

こちらの作業も進んでおります。オーナー様ご安心下さい。

こちらのZ、当初オーナーのご要望としては「ドア交換」での作業依頼でしたが、最終的なご依頼は「板金での修正」との結果になりました。
損傷個所が「プレスライン上」である事と、後々パテによって起こる得る問題を嫌っての見解です。お気持ち良く解ります。

しかしこれはケースバイケースであり、板金修正でのメリットデメリット、パネル交換でのメリットデメリット全てを考えて、その中から車とオーナー様にとって良い修理方法とそれに掛かるコストをこちら(当店)が提案して、最終的にはオーナー様に検討して頂く事となります。
今回はオーナー様が100%の被害者の為(隣りの車のドアが当たっての損傷の為)、加害者の方が加入している保険会社より100%修理費が支払われる為、修理方法のバランスとしてはコスト面では無く、修理内容を最優先としての方向になります。

前記の「バネル交換か板金修正かの判断」については後日掲載させて頂きます。

話がそれましたが、現在の状況としては板金途中になります。画像は付属部品の脱着で、ドアの付属品は殆ど外しました。ドア裏からも叩けるようにする為、ドアガラス・レギュレーター(ガラスを動かすモーター)も脱着しました。勿論パネル裏側の防錆処理もこれで可能となります。
画像内に写っている金属製のパネルは、ドアガラスレギュレーターが金属パネルと一体型となっているタイプで、アウディやVW系の車両に良く見られるタイプです。ガラスも外さないとこのパネルが取れないのですが、見た目よりも面倒ではありません。アウディ&VW系はこのパネルが一部大き目のリベットでの取り付けとなっている為結構面倒ですが、NISSAN系は10ミリボルトのみでの取り付けになってます。

リベットを外すのはドリルで揉めば(貫通させれば)簡単なのですが、そのキリコがドア内部に落ちてそのままだと錆が発生し、錆がドア側に感染る可能性が出てきます。アルミ製のリベットでも同じ様な事が起こります(電位差による腐食です)。なのでキリコの掃除までを含めると結構面倒な作業ではあります。

2005/10/14
 
jpg画像 メルセデスワゴンW210入庫(img279.jpg) -279- メルセデスワゴンW210入庫

先日はご足労有難う御座いました。作業進行状況としては、思ったよりも他の作業がスムーズに進んだ為、明日本塗りの予定となります。

損傷部は、右フロントドアアウターハンドル下部に10cm程の深い傷で、その他エクボも無く比較的(かなり)綺麗なパネルです。塗るのが勿体無いくらいです…。
しかし損傷個所が隣接パネル(リヤドア)に相当近い為、リヤドアとの色違いを起こさない為にもリヤドアのボカシ作業が含まれます。場所的に痛い所です…。

良いニュースとしては、フロントドアは補修暦無し、完全な新車塗膜でありました。これは良かったですね(オーナー様に言ってます)

2005/10/14
 
jpg画像 そして本塗り完了(img278.jpg) -278- そして本塗り完了

そして本塗り完了時の画像です。フェーエルリッドは付けて塗るつもりでしたが、給油口内部の塗膜が薄すぎた様で、#1500スコッチで下地が出てしまった為(通常あり得ないくらい塗膜が薄かったです)、中も塗装しておきました。フェーエルリッド(給油工蓋)は勿論一緒に塗装しております。

もう少しで完成しますので、仕上がり楽しみにお待ちください。完成次第連絡させて頂きます。

2005/10/14
 
jpg画像 フォレスター塗装直前(img277.jpg) -277- フォレスター塗装直前

掲載遅れましたが、既に組み付けも殆ど完了しております。残すはリヤドアの水切りモールが届けば全ての作業が完了致します。

最初の予定ではクォーターパネルのみ(ルーフサイドパネル含む)の塗装でしたが、サフェーサーの塗布面積が予定よりも大きくなった為、クォーターパネル内ではベースコートのボカシ範囲が狭すぎると判断し、リヤドアの塗装に至りました。
ベースコートのボカシ際はどうしてもドライコートっぽくなりがちで(ベースコートの肌が荒れがちで)、この場合メタリック粒子が立ち気味になり、「表面が明るくスカシが黒い」状態になります。ボカシ範囲が広ければ、ボカシ際をずらしていけば気にする事でも無いのですが、狭い範囲だと同じ個所でボカシ際が発生し、ベースカラーの肌が荒れてしまい色味までが変わってしまいます。特に今回のような赤パール系の塗色は隠ぺい力が弱い為(染まり難い為)、コート数が多くなりがちでボカシ際のドライコートも起こり易くなります。

今回はベースコートのボカシ範囲的には15センチくらいの幅があった為、強行しても(ドアのボカシをしなくても)問題無かったかも知れませんが、もしそれで失敗(パネル間の色違い)が生じた場合は最悪の結果となります。後からリヤドアのみ塗装しても、ドライコート状態になったクォーターパネルのボカシ際と色味を同じにするのは難しくなります。同じようにドライコートでベースコートの肌を荒らした状態を再現しなければなりません。それを避ける場合は、再度クォーターパネルも含めた2パネルを塗り直す結果となります。
なので手間は増えますが、リスク分を極力する無くする為リヤドアも同時に塗装を行ないました。結果としては良かったと思いますし、自分的には殆どの場合今回と同じ事を行ないますのでこれを日常的な作業で「手間」と考える事も少ないとは思います。

2005/10/14
 
jpg画像 Z33入庫!(img276.jpg) -276- Z33入庫!

入庫までの期間お待たせして申し訳御座いませんでした。当日はご足労頂き有難う御座いました。無事入庫です(当たり前ですが…)

損傷は左ドアに凹み。お隣りの車のドアが強風に煽られて勢い良く当たった物と思われます。なので対物保険100%での修理です。

とりあえずは保険屋さんの立会いが入ると思いますので、作業開始は木曜日辺りからと思われます。作業開始したら内容掲載させて頂きますのでこちらも楽しみにお待ちください。

2005/10/10
 
jpg画像 メルセデス出庫!(img275.jpg) -275- メルセデス出庫!

出庫直前での撮影です。ご足労頂き有難う御座いました。

こちらのベンツ、かなり程度が良いと思われます。所謂「立ち姿」が美しいです。今まで大きな損傷・補修暦も無いと思われます。社内移動しかしていませんのでエンジンの調子も良く解りませんが、この様な雰囲気を出している車だと中も(エンジンも)良好でしょう。
今となってはW124も旧型の車種にはなってしまいましたが、最もベンツらしいと言える型でもあると思います。(私的感覚です。バブリーな時代の車両なので…)。是非今後とも末永く走り続けて欲しいです。
この度は有難う御座いました!

2005/10/10
 
jpg画像 本塗り完了(img274.jpg) -274- 本塗り完了

スタンドックスには、この「半艶」を再現する為の専用クリアーがパッケージとして用意されていますので、基本的にはこのクリアーに硬化剤とシンナーを入れて塗るだけです。流石メルセデス指定塗料です。
が、硬化剤の硬化スピードやシンナーの揮発速度、シンナーの配合比率によって艶具合は大きく変わります。しかもこのクリアーは通常の2液ウレタン性と変わり無いので硬化するまで艶具合は解りません(60℃40分〜)
さらに塗り方(塗膜厚)や塗装時の環境によっても艶具合は大きく変わるので事前にテストピースでの艶具合の確認が必要です。

しかしこのリスク分を低減させる方法もあります。艶具合を現状よりも若干落とす事です。現車の状態よりも艶具合を良くしてしまうと、その艶を無くす事は出来ません。塗り直し、です。しかし逆に塗装後に「艶を出す」事は出来ます。コンパウンドによるポリッシュです。番手を落として(細かいコンパウンドの使用)ムラ無く艶を出します。

2005/10/10
 
jpg画像 本塗り前準備完了(img273.jpg) -273- 本塗り前準備完了

今回最も難易度の高い作業は、バンパー部分の「艶具合」になります。この時代のメルセデスに多く採用された「半艶」の設定です。これ自体の再現はそんなに難しくは無いのですが、問題は「磨き」(ポリッシュ)が出来ない事です。塗装時にゴミが付けばその部分をペーパー(#2000〜#3000)で研磨し、コンパウンドで磨けば平滑にはなりますが(これも厳密に言えば簡単な事では無いのですが…)、つや消し仕上げの場合はこれが出来ません。磨けば艶が出てしまうからです…。

そして次に、この艶具合が新車時と今の状態(10年くらい)では違う事です。この間に洗車やワックス掛け、時には業者さんによるポリッシュやコーティングが行なわれて来たと思われます。この艶消しの塗膜に「摩擦」が生じれば艶が出るのは仕方の無い事です。なので現状の状態としては新車時よりも「艶」が出ている事です。新車時が「5分艶」であれば、今の状態は「7分艶」といった所です。
補修では、この艶具合に合わせた塗装が必要となります。

2005/10/10
 
jpg画像 ベンツワゴン 傷修正〜サフェーサー塗布準備完了(img272.jpg) -272- ベンツワゴン 傷修正〜サフェーサー塗布準備完了

傷の除去はセオリー通り、#120〜#240のダブルアクションサンダーで研磨し取り除きます。勿論その分塗膜も樹脂素地も削り落とされている為、本来のラインより低くなっています。特に今回はバンパー上部、メッキモールの下側プレスライン上に深い傷が入っていたので、その部分のラインは大きく崩れました。板金塗装屋的には面倒な事で、わざわざ難易度を上げています。簡単に済まそうと思う「最も早く楽な効率の良い作業」であれば、深い傷にパテを塗り込み埋めてしまう方法になります。これ専用のパテとして「樹脂パテ一番」なる製品も販売されています。私も昔使った事があり「プライマー不要!」なんて謳い文句もあった様な気がしますが、私的見解ではオレフィン系素材(プリプロピレン等)に直接塗布して食い付く(密着する)パテは存在しないと思います。密着性に優れたエポキシ系でも同様でしょう。極めて私的な感想ですが、各商品私が最も信頼する3Mさんの商品としてこれは早く廃止して頂きたい所です…(批判している訳では無く、私的感想です。または既に廃止されているかも知れませんし)

話がそれましたが、崩れたラインにはこちらもセオリー通りエポキシ系のパテを使います。3Mの樹脂専用パテです。これは良い製品です。
勿論その前工程として、樹脂専用プライマーDUPONT800Rを塗布します。パテの説明書にもはっきりと「PP素材の場合は専用のプライマーを塗布する必要があります」等の記載がされています。

2005/10/10
 
jpg画像 メルセデスベンツワゴン300TE バンパー擦り傷修理(img271.jpg) -271- メルセデスベンツワゴン300TE バンパー擦り傷修理

大変お待たせ致しました。実は既に作業完了&出庫済みなベンツです。掲載遅れて申し訳御座いませんでした。

損傷はリヤバンパー左側面。数センチ〜数十センチの擦り傷です。
バンパー及びドアガーニッシュ(サッコプレート)は「半艶」仕上がりの新車設定で、この場合の部分的な補修、「クリアーのボカシ」は「クィックスポット」では難しいですが、このタイプのリヤバンパーは各部「見切り」が設定されているのでクリアーのボカシは必要無く、ブロックで塗装可能です。なのでバンパー脱着無し、各付属品脱着無しでの作業(塗装)となります。

2005/10/10
 
jpg画像 メルセデスベンツCLK(W208)フレーム修正(img270.jpg) -270- メルセデスベンツCLK(W208)フレーム修正

こちらは現在、ようやく完成に近づいたCLKです。ボディに続き、付属品(リヤバンパー周り)の塗装もようやく終了致しました。
今回はリヤ周りに大きな損傷を受けました…。
作業期間が長くなったので、後日まとめて掲載させて頂く予定ですので詳細はもう少々お待ちください。

フレーム修正はいつもお手伝いに来てくれている板金屋さんの所でお世話になりました。勿論自走する筈は無く(マフラーも外したので直管ですし…)積載車で移動したのでご安心下さい。

今回の修理では内板パネルも塗装する範囲が大きかったのですが、その時コミキ(従業員)に「高畑さん、実は結構何でも出来るんですね?」と言われました。そう言えば今回の様にフレームまで達する大きな事故内容の修理は久しぶりです。
元々勤めていたのはディーラーの内製工場なので、大きな事故の修復はかなりやりました。内板が逝って(損傷して)しまった車両の修理も少なくは無かったです(勿論塗装だけですが)。フロントパネル(ラジエターサポート)やエンドパネル(リヤパネル)クォーターパネルの交換は日常茶飯事でした…。面倒な作業は若い人間(当時20歳前半…)にまわって来るのは世の常ですし…。しかしこれが逆に良い経験だったと思います。

後日、CLKリヤパネルの交換に関する内容掲載させて頂く予定です。特に溶接を多様するパネル交換作業での「経年数による錆の発生に対する防御策」に重点をおいて掲載する予定です。
元請さんからの作業依頼では現在も結構大きな修理はあるのですがそれらを日記に掲載する訳にはいきませんので…(ちなみに現在入庫中のローバーミニはフロントパネル・ボンネット・左右フロントフェンダー(溶接)交換で、ドアも詰まっている程の損傷です…痛いです…)

2005/10/06
 
jpg画像 各種パテ(img269.jpg) -269- 各種パテ

コミキ(従業員)が中々帰らないのでまだまだ続きます…。
今回は当店で使っているパテを紹介致します。

左から
・グラスリッド ポリエステルパテ
・スタンドックス ポリエステルパテ
・Z1パテ エポキシパテ
右下のディスペンサー(専用機械)に装着してあるのがデュポンのポリパテです。
グラスリッドのパテは亜鉛鋼板への食い付きが良くて評判との事です。知人の板金屋さん曰く、中身はRM社の物と同じらしいです。へら付け性も良くきめ細かくて好きです。前記したプジョー307はこちらです。
スタンドックスのポリパテはうちで最も使用頻度が高いですが、乾燥(硬化)が早過ぎるので気温の高い日は使い難いです。全体的にバランスは良く品質は勿論お気に入りです。
Z1パテは私的にパッケージのデザインが嫌いですが(極めて私的感覚です)性能は抜群です。作業性が悪くコストも高いのがネックですがそれも許せます。せめてパッケージデザインがもう少し格好良くなれば…ですね。
デュポンのパテは最近導入した物で、このディスペンサーい装着すればワンタッチで硬化剤と主材が適量出てくるので、わざわざ計量する手間が省けます。その他のパテは毎回秤で重量計測しています。「見た目の比率」だけで行なうと「ニジミ」や「硬化不良」の原因となるので危険です。

これらの商品は、どれも安い物では無いのでむやみやたらに「試しに使ってみるか」とは行きません。かと言って周りの知り合いが簡単に教えてくれる物でもありません。板金塗装専門誌にも新製品の情報など多く掲載されますが信憑性にも欠けます(どうしても営利的な面が大きいので…)。当店のような町工場の場合、メーカーよりも、塗料や副資材を直接持って来てくれる「オートサプライヤー」なる方々からの情報が最も重要になってくると思います。さらにオートサプライヤーさんのレベルによって作業者のレベルの上がり方も大きく変わるとも思います。私もかなり勉強させて頂きましたし、未だにお世話になりっぱなしです。本当に感謝です。


2005/10/06
 
jpg画像 BMW GS 部品装着(img268.jpg) -268- BMW GS 部品装着

たった今オーナー様より画像が届きました。先日塗装させて頂いたBMWGSのサイドカバーが無事届き、装着されたとの事です。ご連絡有難う御座います。
夜なので綺麗に写せなかったからまだオーナー様のHPには掲載されていない様ですが、先走って掲載させて頂きます。申し訳御座いません(笑)

サイドカバーのチェッカーフラッグの仕上がりも喜んで頂けて何よりです。有難う御座います。

ツーリング是非是非楽しんで下さい。この度は有難う御座いました。いつも御贔屓有難う御座います。

2005/10/06
 
jpg画像 プジョー307サイドシェル板金(img267.jpg) -267- プジョー307サイドシェル板金

前の状態に戻りますが、プジョーのサイドシェル板金途中過程です。
本日はコミキ(従業員)が隣りで漫画(湾岸ミッドナイト)に熱中しているので日記が非常に捗ります。感謝です(笑)
この漫画「湾岸ミッドナイト」、非常に面白いです。車に関する内容なのですが、どちらかと言うと車両自体よりも登場する人物が重要となり、その一言一言が非常に為になり楽しいです。板金屋さんも出てきたりします。

と、話がそれましたが、サイドシェルはプライマー(レッドブラウン)塗布後、エポキシパテ(Z1パテ)を塗布します。通常のパテ(ポリエステル系)よりも作業効率は悪くなりますが(乾燥硬化に60℃40分を要する為)、性能は抜群です。今回の様に堅くて板金のしづらい個所では中々綺麗に叩き出す(実際には袋状の個所なので叩き出せません。引っ張り出します)事が出来ない場合は、場所によってはパテが厚くなるので(深い所ではおよそ1ミリくらい)、この様な場合には堅くて密着性の強いエポキシ系を選択します。

2005/10/06
 
jpg画像 プジョー307作業状況(img266.jpg) -266- プジョー307作業状況

こちらが所謂「火」を使う作業の一つ、「スタッド」です。横方向線状に凹んだ個所に「ワッシャー」(厳密にはスタッド専用の物で五角形の頂点のあるタイプ)を電気的に溶接し、表からクランプを引っ掛けて引っ張り出します。厳密には「引っ張った状態で叩く」になります。凹んだ個所の周り(特に上下)は伸びた鉄の逃げ場が無くなって膨らんだ状態になっています。なのでクランプを適度な力で引っ張りながら、その周りを叩いてあげます。こちらも私が叩きました(厳密に言うと私は「塗装屋」であり、日常的に「板金作業」は致しませんので…)

忘れていましたが、損傷個所は「右サイドシェル」(サイドステップ)に大きな凹みと、右リヤドアのモール下に損傷です。オーナー様(元同僚)曰く、「ぶつけた事に全く気が付かなかった…」との事です。

ドア裏には手もドリーも入れられましたが、どうにも鋼板が薄すぎる為(最近の車両は非常に薄いです)今回の損傷ではスタッドで行なう方が自分的には綺麗に直せそうだったのでこうなりました。裏側は研磨してウォッシュプライマーを塗布しておきます。

ちなみにサイドシェルは既に板金が終了し、プライマーサフェーサーが塗布された状態です。時間的に同時に板金が行なえなくて、ドアのサフェーサー塗布を先行させて頂きました。非常に効率悪そうな事をやっていますが、「早く防錆処理を行ないたい」的な感覚でこの様な結果となりました。普通、雇われの身であったら社長に怒られてしまいますね…

2005/10/06
 
jpg画像 おまけ画像(img265.jpg) -265- おまけ画像

おもいっきりピンぼけしていますが、保険屋さんに提出する画像なので別に良いと思って適当に撮ってしまいました。フォレスターのクォーターパネル内部の画像です。
火(スタッド)は使っておりませんが、ドリー(表から鋼板をハンマリングする際に裏に当てて使う鉄の塊)を裏で叩いているので当然パネルの裏側は傷付いています。肉眼では確認出来ませんが恐らく鋼板が露出した個所もあると思います。なので裏側はウォッシュプライマー(デュポン820R)で防錆処理を施しておきます。火(スタッド又は溶接)を使った場合も勿論必要な事だと思います(言い切るのもどうかと思ってこんな言い回しになりましたが…)

予定では、明日には板金が終了し、プライマーサフェーサーを塗布して一旦寝かしに入ります(一日時間を置きます)

仕上がりまでもう少々お待ちください。

2005/10/06
 
jpg画像 フォレスターパテ塗布(img264.jpg) -264- フォレスターパテ塗布

鋼板の叩きが終了し、プライマー(スタンドックスレッドブラウン)を塗布し強制乾燥(60℃20分)し研磨(#240足付け処理)、その後パテ(スタンドックスPEソフトストッパー)を塗布しました。露出した鋼板面はプライマーにより防錆処理が施されているので、本日はパテを塗って終了です。このまま放っておいても錆びる事はありません。

良くある事では、一日の終了は「パテを塗って」終わる事が良くあるケースです。翌日になればパテが硬化しているので、パテの乾燥待ち時間が必要無くなるからです。しかしこれは怖い事です。後に研磨する個所であれば錆(実際は目に見えない状態だったりもしますが)も除去出来ますが、「パテの際」に出来た錆は除去しきれずに塗膜(またはパテ)の下に封じ込められると後にブリスターなどの原因になります。なので、今回の様にパテの下にプライマーが塗ってあれば「パテを塗って終わる」事で起きるデメリットは無くなります。スタンドックスの「レッドブラウン」はかなり重宝しております。

2005/10/05
 
jpg画像 フォレスター進行状況(img263.jpg) -263- フォレスター進行状況

大変お待たせ致しました。掲載が遅れましたが作業は進んでおります。
作業前に保険屋さんが写真を撮りに来たので安心してしまって最初の損傷状態撮り忘れてしまいました。すいません…。
損傷状態としては、右クォーターパネルの丁度中央辺りに、斜め上方向からクォーターガラス下のプレスラインにガツンと強く当たった感じで、鋭利な凹みの周りは大きく歪んでいました。今回の様に「プラスライン」を損傷するとその周りには歪の影響が大きく出ます。逆にこのプレスラインをしっかり修復してあげれば周りの大きな歪が綺麗に取れたりもします。

今回はクォータートリム(内装)を殆ど外したので狭いながらも裏側から手を入れられたので(ドリーを入れられたので)上手い事出来たと思います(今日は私が叩きました)。火(スタッド)は使っておりません。

2005/10/05
 
jpg画像 AMGご来店(img262.jpg) -262- AMGご来店

こちらは先日ロリンザのフロントバンパーを装着したCLK55AMGです。

フォグランプの光軸が低すぎて地面を照射してしまうとの事で、わざわざご来店頂き調整させて頂きました。
その前に某大手カー用品店にてフォグバルブを交換した際、ついでに光軸調整もお願いした所「これ以上はバンパーの加工が必要ですが…」との事で困っていらっしゃいましたが、どう考えてもバンパーの加工は必要無かったのですが…。
しかしロリンザ付属のフォグ調整ネジでは長さが足りなかったので、およそ倍の長さのネジ(ステン製)で対応するに至りました。勿論バンパーは加工する必要は無かったです…。

不都合お掛けしましたが、無事喜んで頂けて何よりです。有難うございました!

2005/10/03
 
jpg画像 BMW GSサイドカウル完成!(img261.jpg) -261- BMW GSサイドカウル完成!

先週末に塗ったGSのサイドカウル、本日完了致しました。デカールも無事綺麗に仕上がっております。

本日中に発送致しますので明日にはお手元に届く事と思います。装着&ツーリングがんばってください!この度は有難うございました。

2005/10/03
 
jpg画像 プジョー307入庫!(img260.jpg) -260- プジョー307入庫!

こちらは右リヤドアと右サイドシェルを損傷したプジョー307です。
実は元同僚の車で、およそ9年ぶりの再開となりました。前はポルシェに乗っていたのですが、いつの間にかプジョーに乗り換えていました。

彼の職業は今はフリーのコピーライター(自動車関係)との事で、最近はうちの事務所移転(二階に移動しただけですが)も手伝って貰いました。新たになった事務所は広過ぎるので「良かったら使う?」と聞いた所、使う、との事です。うちの仕事も手伝って貰えるので非常にありがたいです。

車はちゃんと治させて頂きますが、恐らく他の作業の後回しとなってしまうと思われるので気長に待っていて下さい(笑)

2005/09/30
 
jpg画像 NewMini 入庫(img259.jpg) -259- NewMini 入庫

こちらは先ほど作業完了致しました。BMWのMINIです。

ボンネットの飛び石をお客様ご自身でタッチアップ&研磨したのですが、逆に深い傷を付けてしまったのでこちらの修復をご依頼頂きました。

作業内容は

@タッチアップ部足付け#2000
Aタッチアップ(スタンドックス2Kエナメル)
B乾燥硬化(60℃40分)
C研磨&ポリッシュ

となります。

2005/09/30
 
jpg画像 デカール貼り付け完了!(img258.jpg) -258- デカール貼り付け完了!

た、大変でした・・・。
アール、逆アールが連続するカウルに位置を合わせをしながらはみ出る部分をカットし、さらにゴミが混入しない様に気を使って・・・・。
結局デカール貼り付けだけで片側2時間くらい掛かってしまいましたが、何とか綺麗に貼れていると思います。

あとはこの上にクリアーを全体的に塗って乾燥硬化させて完了です。予定では明日本塗りです。

お約束の日には間に合いそうなのでご安心下さい(確かツーリングの予定だったと思います)

それでは完成、楽しみにお待ちください!

2005/09/30
 
jpg画像 BMW サイドカウル デカール貼り付け(img257.jpg) -257- BMW サイドカウル デカール貼り付け

ベースコートが完了したら続けてクリアーをコートします。その後乾燥です。ここまではいつも通りです。

その後チェッカーフラッグのデカールを貼り、さらにその上からクリアーを塗ります。純正の状態と同じ仕上がりにします。

仕上がったサイドカウルに貼り付けるデカールの位置合わせを行います。実際にこの車種に付くデカールとは違う為、オーナー様に頂いた見本写真に合わせてデカールの位置を合わせます。

2005/09/30
 
jpg画像 BMWサイドカウル ホワイトベースコート塗布(img256.jpg) -256- BMWサイドカウル ホワイトベースコート塗布

そしてホワイトをコートします。

2005/09/30
 
jpg画像 BMW サイドカウル2トーンマスキング完了(img255.jpg) -255- BMW サイドカウル2トーンマスキング完了

こんな感じでマスキングは終了です。この間、被塗面には殆ど手を触れていません。ベースコートが既に塗られた状態なのでシリコンオフで再度脱脂など出来ないからです。
連続するベースコートの塗装では、被塗面に素手で直接手を触れたりすると皮膚から出てくる汗や油分などで問題を起こす場合があります。
今回のような色分け塗装の場合は塗装中にマスキングを行なったりするので各作業をスムーズに行なう事が必要となります。なので本塗り前に一度仮マスキングを行いラインの決め方などは一度イメージしておく事が必要です。

2005/09/30
 
jpg画像 BMWカウル ラインマスキング(img254.jpg) -254- BMWカウル ラインマスキング

ベースカラーのブルーメタリックを自然乾燥し、テープフリー(マスキングしても大丈夫な状態)になったら2トーンのラインをマスキングします。

オーナー様にご用意して頂いた見本の写真を見ながらそれに合わせてラインマスキング専用のテープを使ってマスキングを行ないます。

2005/09/30
 
jpg画像 塗装開始(既に終わってますが…)(img253.jpg) -253- 塗装開始(既に終わってますが…)

まずはベースとなる色を各部品塗ります。ブルーメタリックがベース色となります。本来のダカール仕様はブルーがソリッドカラーなのですが、オーナー様のご希望によりメタリックなブルーにアレンジしてのダカール仕様となります。品を損なわずに行なうちょっとしたカスタマイズですね。

画像のサイドカウルのみホワイトとの2トーンカラーになる為、全体的にはベースカラー(ブルー)を塗らずに半分くらいまでにします。グラデーションしていてこんな仕上がりもアリとも思いますが・・・

バイクの塗装は片手間的に行なっている所もあるのですが、事実「クリアーの下にデカールを貼る」や「ロゴを塗装で入れる」なんて事は4輪車の塗装では日常行ないません。と言うより4輪車の場合は「いかにして違和感無く事故前の状態(新車時の状態)に戻せるか」が(当店では)最も重要な事であり、それが最も得意だとも思っています。私的には4輪車でのカスタム的な事は好きではありませんし。派手さはありませんが(と言うよりかなり地味な作業が多いですし)、これが簡単な事では無いので楽しかったりします。

2005/09/30
 
jpg画像 BMW GS塗装前(img252.jpg) -252- BMW GS塗装前

 すっかり掲載が遅れてしまっていました、GSの「ダカール仕様」です。ようやく先日サイドカウルのチェッカーフラッグのシール貼り付けまで完了致しました。本日デカール貼り付けの際に行った時の水分除去の為自然乾燥中です(これを強制乾燥で行うとステッカーにブリスターが多数発生します)

2005/09/30
 
jpg画像 ベンツ下地処理&マスキング(img251.jpg) -251- ベンツ下地処理&マスキング

 こちらのクォーターパネルもどうやら一度交換している模様です。パテの下からパネルの継ぎ目が出てきたり、スポット溶接の箇所から若干錆が出てきてたりします。さらにその後に再度損傷があったらしく、数箇所パテでの補修が行われていました。
 塗膜自体はしっかりしていたので「全剥離」を行う必要が無かったのが救いですが、それでも下地処理の範囲的には当初の予定以上に大きくなりました。ペーパー目が発生している箇所やクォーターガラスを外して出てきた内側下側の錆の箇所(ここは錆が発生し易い場所です)を処理します。

二回目の修理ではクォーターガラスを外さずに塗ったらしく、今回はガラスを外したのでその段差も処理しておきます。

今回はルーフバーを外さないでの作業だったので、ゴムの部分にはリフティングテープを使いモールの淵を浮かせて塗装します。既にルーフサイドでクリアーをボカシていた形跡があったので、その部分を覆うようにその先まで今回塗装します。

2005/09/30
 
jpg画像 W124ベンツワゴン損傷状態(img250.jpg) -250- W124ベンツワゴン損傷状態

 右クォーターパネルのピラー下部の損傷で鋼板が露出し錆も発生していましたが、作業前の段階でちょっと心配だったのが、損傷箇所に見られる「パテ」でした。以前補修されていた模様です。
 場合によっては塗膜の下にあるパテを広範囲に除去、さらには事故損傷以外(以上)の鋼板の板金修正し直しもあり得ます。と言うより、大体がこの両者を行うケースが殆どですが…。去年作業したマセラティが酷いケースで、パテが数センチの厚みで入っていたり、その下の鋼板は錆が多く発生していたりと、実作業を行ってから解る事は多いです。

2005/09/30
 
jpg画像 ベンツワゴン塗装終了しております(img249.jpg) -249- ベンツワゴン塗装終了しております

 いきなり話が飛んですいません。日記掲載が遅れましたが塗装完了しております。
 本日中に各部品組み付けとガラスが取り付く予定なのでお約束通り明日にはお渡し可能と思われます(まだ完了しておりませんので言い切れません、すいません)

2005/09/30
 
jpg画像 プロフィット今週の出来事(img248.jpg) -248- プロフィット今週の出来事

こちらはプロフィット事務所の二階風景です。実はお化けが出そうなくらいの汚い状態、所謂「廃墟」でした。
実は先月から色々な方のご協力を頂き、ようやく今週ほぼ完成となりました。

作業内容は

@天井塗装(水性エマルジョン塗料ローラー塗り)
A壁塗装(同上)
B床フローリング加工
C床塗装(染料による着色&一液ウレタンハケ塗り)

になります。

天井と壁を塗って貰った方は今は滋賀に居ます…(うちの社員の友達です)
床の「フローリング加工」とは名ばかりで、ホームセンターでパイン材(安価な板)を大量に購入(確か160枚で4万円弱)
床の塗装は自分ら(二人)で行いました。

この工場にプロフィットが出来てから、単なる物置となっていましたが、広さ的には一階と同じ大きさ(20畳)があるので「いつか復活を」と思って今日に至ります。

今は、元同僚で現役コピーライターの方に事務所引越しを手伝ってもらっています。ようやくLAN回線が届きました。木下君、お疲れ様です。本当に助かります。

壁と床の塗料も緊急で手配したにも関わらず用意して頂いたサカイさん有難う御座いました。お陰さまでもう直ぐ引越し出来ます。

本当は本日徹夜で(一人で)引越しする予定だったのですが、どうにも体と頭が思うように動かないので断念する次第です。
基本的に「塗装」限らず、DIY的な事は大好きです。なので「自家塗装」を応援したりもしています(元々これが発端だったりしますので…)

広くなった一階スペースは、自家塗装に関する工具や材料を沢山置きたいと考えていますが、御来店頂けた方が楽しめる空間作りを目指したいと思います。これからも宜しくお願い致します。

2005/09/25
 
jpg画像 実写番(img247.jpg) -247- 実写番

こんな感じで終了です。マスキングテープの淵の色の掛かり具合が解るでしょうか。マスキングテープを捲っているので淵に色が掛かっていない箇所が「ベースコートボカシ」を行った箇所です。

肝心の仕上がりはオーナー様に確認して頂くと言うことになりますが、自分的にも塗ったのが解らない仕上がりに出来ております。実はこの作業は得意です。昔は相当経験しました(やらされました…)
この様な技法は(と言っても解り難かったと思うのですが…)、自分だけでは出来なかったと思います。塗装の教科書的な物もあったりしますが、その様な物には書いていなかったりします。誰か教えてくれる方が居て成り立つ事だったりします。感謝です。

ちょっと調子が悪いので説明伝わり難いと思いますが、是非是非自家塗装にも活用して下さい。「エッジガード付けていればこんな事にはならない」と思われる方もいると思いますが、「エッジガードは格好悪いから付けない主義だ!」と言う方も多くいらっしゃいますと思いますので…

2005/09/24
 
gif画像 そしてクリアーコート(img246.gif) -246- そしてクリアーコート

頭が熱くてフラフラするので既に38℃を超えた模様です…そろそろ完結なのでもう少しです。

ベースコートのボカシが完了したら、マスキングテープを引っ張ってズラします。ベースコートのボカシ際をクリアーで被せる必要があるからです。
さらにこの作業は、クリアー毎にずらしていくので3段階で行います。最初はベースコートを塗った状態のままクリアーを塗り、少しずらしてさらにクリアーを塗り、さらにずらして今度はクリアーに「ボカシシンナー」を添加して「薄いクリアー」を塗ります。こうする事によって塗膜を少しづつ薄くしてボカシ際を馴染ませます(解らなくします)

そしてこの後マスキングテープを剥がし乾燥します。

2005/09/24
 
gif画像 バックテープによるボカシ(ベースコート)(img245.gif) -245- バックテープによるボカシ(ベースコート)

ドア淵の「クリアー溜まり」を利用したボカシ塗装を行います。プライマーもこれと同様に行いました。

マスキングテープを折り返して、そのアールを使って「ボカシ」を行います。マスキングテープをバッチリ貼っている訳では無いので、所謂「バツ切り」のような塗装の段差が出ません(塗り方にもよります)

やり方としては、テープの粘着面を「外側」にして、その端を止める具合でアールの調整をします(説明が難しいです…)

マスキングのアールによって出来た隙間は極微小ですが、エアースプレーの性質上「空気の通り道が無ければ塗料も奥まで入らない」が理論上成り立ちます(説明が難しいです…)

2005/09/24
 

My Memory(It's Free!)