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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2005】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 メルセデスワゴンW210入庫(img279.jpg) -279- メルセデスワゴンW210入庫

先日はご足労有難う御座いました。作業進行状況としては、思ったよりも他の作業がスムーズに進んだ為、明日本塗りの予定となります。

損傷部は、右フロントドアアウターハンドル下部に10cm程の深い傷で、その他エクボも無く比較的(かなり)綺麗なパネルです。塗るのが勿体無いくらいです…。
しかし損傷個所が隣接パネル(リヤドア)に相当近い為、リヤドアとの色違いを起こさない為にもリヤドアのボカシ作業が含まれます。場所的に痛い所です…。

良いニュースとしては、フロントドアは補修暦無し、完全な新車塗膜でありました。これは良かったですね(オーナー様に言ってます)

2005/10/14
 
jpg画像 そして本塗り完了(img278.jpg) -278- そして本塗り完了

そして本塗り完了時の画像です。フェーエルリッドは付けて塗るつもりでしたが、給油口内部の塗膜が薄すぎた様で、#1500スコッチで下地が出てしまった為(通常あり得ないくらい塗膜が薄かったです)、中も塗装しておきました。フェーエルリッド(給油工蓋)は勿論一緒に塗装しております。

もう少しで完成しますので、仕上がり楽しみにお待ちください。完成次第連絡させて頂きます。

2005/10/14
 
jpg画像 フォレスター塗装直前(img277.jpg) -277- フォレスター塗装直前

掲載遅れましたが、既に組み付けも殆ど完了しております。残すはリヤドアの水切りモールが届けば全ての作業が完了致します。

最初の予定ではクォーターパネルのみ(ルーフサイドパネル含む)の塗装でしたが、サフェーサーの塗布面積が予定よりも大きくなった為、クォーターパネル内ではベースコートのボカシ範囲が狭すぎると判断し、リヤドアの塗装に至りました。
ベースコートのボカシ際はどうしてもドライコートっぽくなりがちで(ベースコートの肌が荒れがちで)、この場合メタリック粒子が立ち気味になり、「表面が明るくスカシが黒い」状態になります。ボカシ範囲が広ければ、ボカシ際をずらしていけば気にする事でも無いのですが、狭い範囲だと同じ個所でボカシ際が発生し、ベースカラーの肌が荒れてしまい色味までが変わってしまいます。特に今回のような赤パール系の塗色は隠ぺい力が弱い為(染まり難い為)、コート数が多くなりがちでボカシ際のドライコートも起こり易くなります。

今回はベースコートのボカシ範囲的には15センチくらいの幅があった為、強行しても(ドアのボカシをしなくても)問題無かったかも知れませんが、もしそれで失敗(パネル間の色違い)が生じた場合は最悪の結果となります。後からリヤドアのみ塗装しても、ドライコート状態になったクォーターパネルのボカシ際と色味を同じにするのは難しくなります。同じようにドライコートでベースコートの肌を荒らした状態を再現しなければなりません。それを避ける場合は、再度クォーターパネルも含めた2パネルを塗り直す結果となります。
なので手間は増えますが、リスク分を極力する無くする為リヤドアも同時に塗装を行ないました。結果としては良かったと思いますし、自分的には殆どの場合今回と同じ事を行ないますのでこれを日常的な作業で「手間」と考える事も少ないとは思います。

2005/10/14
 
jpg画像 Z33入庫!(img276.jpg) -276- Z33入庫!

入庫までの期間お待たせして申し訳御座いませんでした。当日はご足労頂き有難う御座いました。無事入庫です(当たり前ですが…)

損傷は左ドアに凹み。お隣りの車のドアが強風に煽られて勢い良く当たった物と思われます。なので対物保険100%での修理です。

とりあえずは保険屋さんの立会いが入ると思いますので、作業開始は木曜日辺りからと思われます。作業開始したら内容掲載させて頂きますのでこちらも楽しみにお待ちください。

2005/10/10
 
jpg画像 メルセデス出庫!(img275.jpg) -275- メルセデス出庫!

出庫直前での撮影です。ご足労頂き有難う御座いました。

こちらのベンツ、かなり程度が良いと思われます。所謂「立ち姿」が美しいです。今まで大きな損傷・補修暦も無いと思われます。社内移動しかしていませんのでエンジンの調子も良く解りませんが、この様な雰囲気を出している車だと中も(エンジンも)良好でしょう。
今となってはW124も旧型の車種にはなってしまいましたが、最もベンツらしいと言える型でもあると思います。(私的感覚です。バブリーな時代の車両なので…)。是非今後とも末永く走り続けて欲しいです。
この度は有難う御座いました!

2005/10/10
 
jpg画像 本塗り完了(img274.jpg) -274- 本塗り完了

スタンドックスには、この「半艶」を再現する為の専用クリアーがパッケージとして用意されていますので、基本的にはこのクリアーに硬化剤とシンナーを入れて塗るだけです。流石メルセデス指定塗料です。
が、硬化剤の硬化スピードやシンナーの揮発速度、シンナーの配合比率によって艶具合は大きく変わります。しかもこのクリアーは通常の2液ウレタン性と変わり無いので硬化するまで艶具合は解りません(60℃40分〜)
さらに塗り方(塗膜厚)や塗装時の環境によっても艶具合は大きく変わるので事前にテストピースでの艶具合の確認が必要です。

しかしこのリスク分を低減させる方法もあります。艶具合を現状よりも若干落とす事です。現車の状態よりも艶具合を良くしてしまうと、その艶を無くす事は出来ません。塗り直し、です。しかし逆に塗装後に「艶を出す」事は出来ます。コンパウンドによるポリッシュです。番手を落として(細かいコンパウンドの使用)ムラ無く艶を出します。

2005/10/10
 
jpg画像 本塗り前準備完了(img273.jpg) -273- 本塗り前準備完了

今回最も難易度の高い作業は、バンパー部分の「艶具合」になります。この時代のメルセデスに多く採用された「半艶」の設定です。これ自体の再現はそんなに難しくは無いのですが、問題は「磨き」(ポリッシュ)が出来ない事です。塗装時にゴミが付けばその部分をペーパー(#2000〜#3000)で研磨し、コンパウンドで磨けば平滑にはなりますが(これも厳密に言えば簡単な事では無いのですが…)、つや消し仕上げの場合はこれが出来ません。磨けば艶が出てしまうからです…。

そして次に、この艶具合が新車時と今の状態(10年くらい)では違う事です。この間に洗車やワックス掛け、時には業者さんによるポリッシュやコーティングが行なわれて来たと思われます。この艶消しの塗膜に「摩擦」が生じれば艶が出るのは仕方の無い事です。なので現状の状態としては新車時よりも「艶」が出ている事です。新車時が「5分艶」であれば、今の状態は「7分艶」といった所です。
補修では、この艶具合に合わせた塗装が必要となります。

2005/10/10
 
jpg画像 ベンツワゴン 傷修正〜サフェーサー塗布準備完了(img272.jpg) -272- ベンツワゴン 傷修正〜サフェーサー塗布準備完了

傷の除去はセオリー通り、#120〜#240のダブルアクションサンダーで研磨し取り除きます。勿論その分塗膜も樹脂素地も削り落とされている為、本来のラインより低くなっています。特に今回はバンパー上部、メッキモールの下側プレスライン上に深い傷が入っていたので、その部分のラインは大きく崩れました。板金塗装屋的には面倒な事で、わざわざ難易度を上げています。簡単に済まそうと思う「最も早く楽な効率の良い作業」であれば、深い傷にパテを塗り込み埋めてしまう方法になります。これ専用のパテとして「樹脂パテ一番」なる製品も販売されています。私も昔使った事があり「プライマー不要!」なんて謳い文句もあった様な気がしますが、私的見解ではオレフィン系素材(プリプロピレン等)に直接塗布して食い付く(密着する)パテは存在しないと思います。密着性に優れたエポキシ系でも同様でしょう。極めて私的な感想ですが、各商品私が最も信頼する3Mさんの商品としてこれは早く廃止して頂きたい所です…(批判している訳では無く、私的感想です。または既に廃止されているかも知れませんし)

話がそれましたが、崩れたラインにはこちらもセオリー通りエポキシ系のパテを使います。3Mの樹脂専用パテです。これは良い製品です。
勿論その前工程として、樹脂専用プライマーDUPONT800Rを塗布します。パテの説明書にもはっきりと「PP素材の場合は専用のプライマーを塗布する必要があります」等の記載がされています。

2005/10/10
 
jpg画像 メルセデスベンツワゴン300TE バンパー擦り傷修理(img271.jpg) -271- メルセデスベンツワゴン300TE バンパー擦り傷修理

大変お待たせ致しました。実は既に作業完了&出庫済みなベンツです。掲載遅れて申し訳御座いませんでした。

損傷はリヤバンパー左側面。数センチ〜数十センチの擦り傷です。
バンパー及びドアガーニッシュ(サッコプレート)は「半艶」仕上がりの新車設定で、この場合の部分的な補修、「クリアーのボカシ」は「クィックスポット」では難しいですが、このタイプのリヤバンパーは各部「見切り」が設定されているのでクリアーのボカシは必要無く、ブロックで塗装可能です。なのでバンパー脱着無し、各付属品脱着無しでの作業(塗装)となります。

2005/10/10
 
jpg画像 メルセデスベンツCLK(W208)フレーム修正(img270.jpg) -270- メルセデスベンツCLK(W208)フレーム修正

こちらは現在、ようやく完成に近づいたCLKです。ボディに続き、付属品(リヤバンパー周り)の塗装もようやく終了致しました。
今回はリヤ周りに大きな損傷を受けました…。
作業期間が長くなったので、後日まとめて掲載させて頂く予定ですので詳細はもう少々お待ちください。

フレーム修正はいつもお手伝いに来てくれている板金屋さんの所でお世話になりました。勿論自走する筈は無く(マフラーも外したので直管ですし…)積載車で移動したのでご安心下さい。

今回の修理では内板パネルも塗装する範囲が大きかったのですが、その時コミキ(従業員)に「高畑さん、実は結構何でも出来るんですね?」と言われました。そう言えば今回の様にフレームまで達する大きな事故内容の修理は久しぶりです。
元々勤めていたのはディーラーの内製工場なので、大きな事故の修復はかなりやりました。内板が逝って(損傷して)しまった車両の修理も少なくは無かったです(勿論塗装だけですが)。フロントパネル(ラジエターサポート)やエンドパネル(リヤパネル)クォーターパネルの交換は日常茶飯事でした…。面倒な作業は若い人間(当時20歳前半…)にまわって来るのは世の常ですし…。しかしこれが逆に良い経験だったと思います。

後日、CLKリヤパネルの交換に関する内容掲載させて頂く予定です。特に溶接を多様するパネル交換作業での「経年数による錆の発生に対する防御策」に重点をおいて掲載する予定です。
元請さんからの作業依頼では現在も結構大きな修理はあるのですがそれらを日記に掲載する訳にはいきませんので…(ちなみに現在入庫中のローバーミニはフロントパネル・ボンネット・左右フロントフェンダー(溶接)交換で、ドアも詰まっている程の損傷です…痛いです…)

2005/10/06
 
jpg画像 各種パテ(img269.jpg) -269- 各種パテ

コミキ(従業員)が中々帰らないのでまだまだ続きます…。
今回は当店で使っているパテを紹介致します。

左から
・グラスリッド ポリエステルパテ
・スタンドックス ポリエステルパテ
・Z1パテ エポキシパテ
右下のディスペンサー(専用機械)に装着してあるのがデュポンのポリパテです。
グラスリッドのパテは亜鉛鋼板への食い付きが良くて評判との事です。知人の板金屋さん曰く、中身はRM社の物と同じらしいです。へら付け性も良くきめ細かくて好きです。前記したプジョー307はこちらです。
スタンドックスのポリパテはうちで最も使用頻度が高いですが、乾燥(硬化)が早過ぎるので気温の高い日は使い難いです。全体的にバランスは良く品質は勿論お気に入りです。
Z1パテは私的にパッケージのデザインが嫌いですが(極めて私的感覚です)性能は抜群です。作業性が悪くコストも高いのがネックですがそれも許せます。せめてパッケージデザインがもう少し格好良くなれば…ですね。
デュポンのパテは最近導入した物で、このディスペンサーい装着すればワンタッチで硬化剤と主材が適量出てくるので、わざわざ計量する手間が省けます。その他のパテは毎回秤で重量計測しています。「見た目の比率」だけで行なうと「ニジミ」や「硬化不良」の原因となるので危険です。

これらの商品は、どれも安い物では無いのでむやみやたらに「試しに使ってみるか」とは行きません。かと言って周りの知り合いが簡単に教えてくれる物でもありません。板金塗装専門誌にも新製品の情報など多く掲載されますが信憑性にも欠けます(どうしても営利的な面が大きいので…)。当店のような町工場の場合、メーカーよりも、塗料や副資材を直接持って来てくれる「オートサプライヤー」なる方々からの情報が最も重要になってくると思います。さらにオートサプライヤーさんのレベルによって作業者のレベルの上がり方も大きく変わるとも思います。私もかなり勉強させて頂きましたし、未だにお世話になりっぱなしです。本当に感謝です。


2005/10/06
 
jpg画像 BMW GS 部品装着(img268.jpg) -268- BMW GS 部品装着

たった今オーナー様より画像が届きました。先日塗装させて頂いたBMWGSのサイドカバーが無事届き、装着されたとの事です。ご連絡有難う御座います。
夜なので綺麗に写せなかったからまだオーナー様のHPには掲載されていない様ですが、先走って掲載させて頂きます。申し訳御座いません(笑)

サイドカバーのチェッカーフラッグの仕上がりも喜んで頂けて何よりです。有難う御座います。

ツーリング是非是非楽しんで下さい。この度は有難う御座いました。いつも御贔屓有難う御座います。

2005/10/06
 
jpg画像 プジョー307サイドシェル板金(img267.jpg) -267- プジョー307サイドシェル板金

前の状態に戻りますが、プジョーのサイドシェル板金途中過程です。
本日はコミキ(従業員)が隣りで漫画(湾岸ミッドナイト)に熱中しているので日記が非常に捗ります。感謝です(笑)
この漫画「湾岸ミッドナイト」、非常に面白いです。車に関する内容なのですが、どちらかと言うと車両自体よりも登場する人物が重要となり、その一言一言が非常に為になり楽しいです。板金屋さんも出てきたりします。

と、話がそれましたが、サイドシェルはプライマー(レッドブラウン)塗布後、エポキシパテ(Z1パテ)を塗布します。通常のパテ(ポリエステル系)よりも作業効率は悪くなりますが(乾燥硬化に60℃40分を要する為)、性能は抜群です。今回の様に堅くて板金のしづらい個所では中々綺麗に叩き出す(実際には袋状の個所なので叩き出せません。引っ張り出します)事が出来ない場合は、場所によってはパテが厚くなるので(深い所ではおよそ1ミリくらい)、この様な場合には堅くて密着性の強いエポキシ系を選択します。

2005/10/06
 
jpg画像 プジョー307作業状況(img266.jpg) -266- プジョー307作業状況

こちらが所謂「火」を使う作業の一つ、「スタッド」です。横方向線状に凹んだ個所に「ワッシャー」(厳密にはスタッド専用の物で五角形の頂点のあるタイプ)を電気的に溶接し、表からクランプを引っ掛けて引っ張り出します。厳密には「引っ張った状態で叩く」になります。凹んだ個所の周り(特に上下)は伸びた鉄の逃げ場が無くなって膨らんだ状態になっています。なのでクランプを適度な力で引っ張りながら、その周りを叩いてあげます。こちらも私が叩きました(厳密に言うと私は「塗装屋」であり、日常的に「板金作業」は致しませんので…)

忘れていましたが、損傷個所は「右サイドシェル」(サイドステップ)に大きな凹みと、右リヤドアのモール下に損傷です。オーナー様(元同僚)曰く、「ぶつけた事に全く気が付かなかった…」との事です。

ドア裏には手もドリーも入れられましたが、どうにも鋼板が薄すぎる為(最近の車両は非常に薄いです)今回の損傷ではスタッドで行なう方が自分的には綺麗に直せそうだったのでこうなりました。裏側は研磨してウォッシュプライマーを塗布しておきます。

ちなみにサイドシェルは既に板金が終了し、プライマーサフェーサーが塗布された状態です。時間的に同時に板金が行なえなくて、ドアのサフェーサー塗布を先行させて頂きました。非常に効率悪そうな事をやっていますが、「早く防錆処理を行ないたい」的な感覚でこの様な結果となりました。普通、雇われの身であったら社長に怒られてしまいますね…

2005/10/06
 
jpg画像 おまけ画像(img265.jpg) -265- おまけ画像

おもいっきりピンぼけしていますが、保険屋さんに提出する画像なので別に良いと思って適当に撮ってしまいました。フォレスターのクォーターパネル内部の画像です。
火(スタッド)は使っておりませんが、ドリー(表から鋼板をハンマリングする際に裏に当てて使う鉄の塊)を裏で叩いているので当然パネルの裏側は傷付いています。肉眼では確認出来ませんが恐らく鋼板が露出した個所もあると思います。なので裏側はウォッシュプライマー(デュポン820R)で防錆処理を施しておきます。火(スタッド又は溶接)を使った場合も勿論必要な事だと思います(言い切るのもどうかと思ってこんな言い回しになりましたが…)

予定では、明日には板金が終了し、プライマーサフェーサーを塗布して一旦寝かしに入ります(一日時間を置きます)

仕上がりまでもう少々お待ちください。

2005/10/06
 
jpg画像 フォレスターパテ塗布(img264.jpg) -264- フォレスターパテ塗布

鋼板の叩きが終了し、プライマー(スタンドックスレッドブラウン)を塗布し強制乾燥(60℃20分)し研磨(#240足付け処理)、その後パテ(スタンドックスPEソフトストッパー)を塗布しました。露出した鋼板面はプライマーにより防錆処理が施されているので、本日はパテを塗って終了です。このまま放っておいても錆びる事はありません。

良くある事では、一日の終了は「パテを塗って」終わる事が良くあるケースです。翌日になればパテが硬化しているので、パテの乾燥待ち時間が必要無くなるからです。しかしこれは怖い事です。後に研磨する個所であれば錆(実際は目に見えない状態だったりもしますが)も除去出来ますが、「パテの際」に出来た錆は除去しきれずに塗膜(またはパテ)の下に封じ込められると後にブリスターなどの原因になります。なので、今回の様にパテの下にプライマーが塗ってあれば「パテを塗って終わる」事で起きるデメリットは無くなります。スタンドックスの「レッドブラウン」はかなり重宝しております。

2005/10/05
 
jpg画像 フォレスター進行状況(img263.jpg) -263- フォレスター進行状況

大変お待たせ致しました。掲載が遅れましたが作業は進んでおります。
作業前に保険屋さんが写真を撮りに来たので安心してしまって最初の損傷状態撮り忘れてしまいました。すいません…。
損傷状態としては、右クォーターパネルの丁度中央辺りに、斜め上方向からクォーターガラス下のプレスラインにガツンと強く当たった感じで、鋭利な凹みの周りは大きく歪んでいました。今回の様に「プラスライン」を損傷するとその周りには歪の影響が大きく出ます。逆にこのプレスラインをしっかり修復してあげれば周りの大きな歪が綺麗に取れたりもします。

今回はクォータートリム(内装)を殆ど外したので狭いながらも裏側から手を入れられたので(ドリーを入れられたので)上手い事出来たと思います(今日は私が叩きました)。火(スタッド)は使っておりません。

2005/10/05
 
jpg画像 AMGご来店(img262.jpg) -262- AMGご来店

こちらは先日ロリンザのフロントバンパーを装着したCLK55AMGです。

フォグランプの光軸が低すぎて地面を照射してしまうとの事で、わざわざご来店頂き調整させて頂きました。
その前に某大手カー用品店にてフォグバルブを交換した際、ついでに光軸調整もお願いした所「これ以上はバンパーの加工が必要ですが…」との事で困っていらっしゃいましたが、どう考えてもバンパーの加工は必要無かったのですが…。
しかしロリンザ付属のフォグ調整ネジでは長さが足りなかったので、およそ倍の長さのネジ(ステン製)で対応するに至りました。勿論バンパーは加工する必要は無かったです…。

不都合お掛けしましたが、無事喜んで頂けて何よりです。有難うございました!

2005/10/03
 
jpg画像 BMW GSサイドカウル完成!(img261.jpg) -261- BMW GSサイドカウル完成!

先週末に塗ったGSのサイドカウル、本日完了致しました。デカールも無事綺麗に仕上がっております。

本日中に発送致しますので明日にはお手元に届く事と思います。装着&ツーリングがんばってください!この度は有難うございました。

2005/10/03
 
jpg画像 プジョー307入庫!(img260.jpg) -260- プジョー307入庫!

こちらは右リヤドアと右サイドシェルを損傷したプジョー307です。
実は元同僚の車で、およそ9年ぶりの再開となりました。前はポルシェに乗っていたのですが、いつの間にかプジョーに乗り換えていました。

彼の職業は今はフリーのコピーライター(自動車関係)との事で、最近はうちの事務所移転(二階に移動しただけですが)も手伝って貰いました。新たになった事務所は広過ぎるので「良かったら使う?」と聞いた所、使う、との事です。うちの仕事も手伝って貰えるので非常にありがたいです。

車はちゃんと治させて頂きますが、恐らく他の作業の後回しとなってしまうと思われるので気長に待っていて下さい(笑)

2005/09/30
 
jpg画像 NewMini 入庫(img259.jpg) -259- NewMini 入庫

こちらは先ほど作業完了致しました。BMWのMINIです。

ボンネットの飛び石をお客様ご自身でタッチアップ&研磨したのですが、逆に深い傷を付けてしまったのでこちらの修復をご依頼頂きました。

作業内容は

@タッチアップ部足付け#2000
Aタッチアップ(スタンドックス2Kエナメル)
B乾燥硬化(60℃40分)
C研磨&ポリッシュ

となります。

2005/09/30
 
jpg画像 デカール貼り付け完了!(img258.jpg) -258- デカール貼り付け完了!

た、大変でした・・・。
アール、逆アールが連続するカウルに位置を合わせをしながらはみ出る部分をカットし、さらにゴミが混入しない様に気を使って・・・・。
結局デカール貼り付けだけで片側2時間くらい掛かってしまいましたが、何とか綺麗に貼れていると思います。

あとはこの上にクリアーを全体的に塗って乾燥硬化させて完了です。予定では明日本塗りです。

お約束の日には間に合いそうなのでご安心下さい(確かツーリングの予定だったと思います)

それでは完成、楽しみにお待ちください!

2005/09/30
 
jpg画像 BMW サイドカウル デカール貼り付け(img257.jpg) -257- BMW サイドカウル デカール貼り付け

ベースコートが完了したら続けてクリアーをコートします。その後乾燥です。ここまではいつも通りです。

その後チェッカーフラッグのデカールを貼り、さらにその上からクリアーを塗ります。純正の状態と同じ仕上がりにします。

仕上がったサイドカウルに貼り付けるデカールの位置合わせを行います。実際にこの車種に付くデカールとは違う為、オーナー様に頂いた見本写真に合わせてデカールの位置を合わせます。

2005/09/30
 
jpg画像 BMWサイドカウル ホワイトベースコート塗布(img256.jpg) -256- BMWサイドカウル ホワイトベースコート塗布

そしてホワイトをコートします。

2005/09/30
 
jpg画像 BMW サイドカウル2トーンマスキング完了(img255.jpg) -255- BMW サイドカウル2トーンマスキング完了

こんな感じでマスキングは終了です。この間、被塗面には殆ど手を触れていません。ベースコートが既に塗られた状態なのでシリコンオフで再度脱脂など出来ないからです。
連続するベースコートの塗装では、被塗面に素手で直接手を触れたりすると皮膚から出てくる汗や油分などで問題を起こす場合があります。
今回のような色分け塗装の場合は塗装中にマスキングを行なったりするので各作業をスムーズに行なう事が必要となります。なので本塗り前に一度仮マスキングを行いラインの決め方などは一度イメージしておく事が必要です。

2005/09/30
 
jpg画像 BMWカウル ラインマスキング(img254.jpg) -254- BMWカウル ラインマスキング

ベースカラーのブルーメタリックを自然乾燥し、テープフリー(マスキングしても大丈夫な状態)になったら2トーンのラインをマスキングします。

オーナー様にご用意して頂いた見本の写真を見ながらそれに合わせてラインマスキング専用のテープを使ってマスキングを行ないます。

2005/09/30
 
jpg画像 塗装開始(既に終わってますが…)(img253.jpg) -253- 塗装開始(既に終わってますが…)

まずはベースとなる色を各部品塗ります。ブルーメタリックがベース色となります。本来のダカール仕様はブルーがソリッドカラーなのですが、オーナー様のご希望によりメタリックなブルーにアレンジしてのダカール仕様となります。品を損なわずに行なうちょっとしたカスタマイズですね。

画像のサイドカウルのみホワイトとの2トーンカラーになる為、全体的にはベースカラー(ブルー)を塗らずに半分くらいまでにします。グラデーションしていてこんな仕上がりもアリとも思いますが・・・

バイクの塗装は片手間的に行なっている所もあるのですが、事実「クリアーの下にデカールを貼る」や「ロゴを塗装で入れる」なんて事は4輪車の塗装では日常行ないません。と言うより4輪車の場合は「いかにして違和感無く事故前の状態(新車時の状態)に戻せるか」が(当店では)最も重要な事であり、それが最も得意だとも思っています。私的には4輪車でのカスタム的な事は好きではありませんし。派手さはありませんが(と言うよりかなり地味な作業が多いですし)、これが簡単な事では無いので楽しかったりします。

2005/09/30
 
jpg画像 BMW GS塗装前(img252.jpg) -252- BMW GS塗装前

 すっかり掲載が遅れてしまっていました、GSの「ダカール仕様」です。ようやく先日サイドカウルのチェッカーフラッグのシール貼り付けまで完了致しました。本日デカール貼り付けの際に行った時の水分除去の為自然乾燥中です(これを強制乾燥で行うとステッカーにブリスターが多数発生します)

2005/09/30
 
jpg画像 ベンツ下地処理&マスキング(img251.jpg) -251- ベンツ下地処理&マスキング

 こちらのクォーターパネルもどうやら一度交換している模様です。パテの下からパネルの継ぎ目が出てきたり、スポット溶接の箇所から若干錆が出てきてたりします。さらにその後に再度損傷があったらしく、数箇所パテでの補修が行われていました。
 塗膜自体はしっかりしていたので「全剥離」を行う必要が無かったのが救いですが、それでも下地処理の範囲的には当初の予定以上に大きくなりました。ペーパー目が発生している箇所やクォーターガラスを外して出てきた内側下側の錆の箇所(ここは錆が発生し易い場所です)を処理します。

二回目の修理ではクォーターガラスを外さずに塗ったらしく、今回はガラスを外したのでその段差も処理しておきます。

今回はルーフバーを外さないでの作業だったので、ゴムの部分にはリフティングテープを使いモールの淵を浮かせて塗装します。既にルーフサイドでクリアーをボカシていた形跡があったので、その部分を覆うようにその先まで今回塗装します。

2005/09/30
 
jpg画像 W124ベンツワゴン損傷状態(img250.jpg) -250- W124ベンツワゴン損傷状態

 右クォーターパネルのピラー下部の損傷で鋼板が露出し錆も発生していましたが、作業前の段階でちょっと心配だったのが、損傷箇所に見られる「パテ」でした。以前補修されていた模様です。
 場合によっては塗膜の下にあるパテを広範囲に除去、さらには事故損傷以外(以上)の鋼板の板金修正し直しもあり得ます。と言うより、大体がこの両者を行うケースが殆どですが…。去年作業したマセラティが酷いケースで、パテが数センチの厚みで入っていたり、その下の鋼板は錆が多く発生していたりと、実作業を行ってから解る事は多いです。

2005/09/30
 
jpg画像 ベンツワゴン塗装終了しております(img249.jpg) -249- ベンツワゴン塗装終了しております

 いきなり話が飛んですいません。日記掲載が遅れましたが塗装完了しております。
 本日中に各部品組み付けとガラスが取り付く予定なのでお約束通り明日にはお渡し可能と思われます(まだ完了しておりませんので言い切れません、すいません)

2005/09/30
 
jpg画像 プロフィット今週の出来事(img248.jpg) -248- プロフィット今週の出来事

こちらはプロフィット事務所の二階風景です。実はお化けが出そうなくらいの汚い状態、所謂「廃墟」でした。
実は先月から色々な方のご協力を頂き、ようやく今週ほぼ完成となりました。

作業内容は

@天井塗装(水性エマルジョン塗料ローラー塗り)
A壁塗装(同上)
B床フローリング加工
C床塗装(染料による着色&一液ウレタンハケ塗り)

になります。

天井と壁を塗って貰った方は今は滋賀に居ます…(うちの社員の友達です)
床の「フローリング加工」とは名ばかりで、ホームセンターでパイン材(安価な板)を大量に購入(確か160枚で4万円弱)
床の塗装は自分ら(二人)で行いました。

この工場にプロフィットが出来てから、単なる物置となっていましたが、広さ的には一階と同じ大きさ(20畳)があるので「いつか復活を」と思って今日に至ります。

今は、元同僚で現役コピーライターの方に事務所引越しを手伝ってもらっています。ようやくLAN回線が届きました。木下君、お疲れ様です。本当に助かります。

壁と床の塗料も緊急で手配したにも関わらず用意して頂いたサカイさん有難う御座いました。お陰さまでもう直ぐ引越し出来ます。

本当は本日徹夜で(一人で)引越しする予定だったのですが、どうにも体と頭が思うように動かないので断念する次第です。
基本的に「塗装」限らず、DIY的な事は大好きです。なので「自家塗装」を応援したりもしています(元々これが発端だったりしますので…)

広くなった一階スペースは、自家塗装に関する工具や材料を沢山置きたいと考えていますが、御来店頂けた方が楽しめる空間作りを目指したいと思います。これからも宜しくお願い致します。

2005/09/25
 
jpg画像 実写番(img247.jpg) -247- 実写番

こんな感じで終了です。マスキングテープの淵の色の掛かり具合が解るでしょうか。マスキングテープを捲っているので淵に色が掛かっていない箇所が「ベースコートボカシ」を行った箇所です。

肝心の仕上がりはオーナー様に確認して頂くと言うことになりますが、自分的にも塗ったのが解らない仕上がりに出来ております。実はこの作業は得意です。昔は相当経験しました(やらされました…)
この様な技法は(と言っても解り難かったと思うのですが…)、自分だけでは出来なかったと思います。塗装の教科書的な物もあったりしますが、その様な物には書いていなかったりします。誰か教えてくれる方が居て成り立つ事だったりします。感謝です。

ちょっと調子が悪いので説明伝わり難いと思いますが、是非是非自家塗装にも活用して下さい。「エッジガード付けていればこんな事にはならない」と思われる方もいると思いますが、「エッジガードは格好悪いから付けない主義だ!」と言う方も多くいらっしゃいますと思いますので…

2005/09/24
 
gif画像 そしてクリアーコート(img246.gif) -246- そしてクリアーコート

頭が熱くてフラフラするので既に38℃を超えた模様です…そろそろ完結なのでもう少しです。

ベースコートのボカシが完了したら、マスキングテープを引っ張ってズラします。ベースコートのボカシ際をクリアーで被せる必要があるからです。
さらにこの作業は、クリアー毎にずらしていくので3段階で行います。最初はベースコートを塗った状態のままクリアーを塗り、少しずらしてさらにクリアーを塗り、さらにずらして今度はクリアーに「ボカシシンナー」を添加して「薄いクリアー」を塗ります。こうする事によって塗膜を少しづつ薄くしてボカシ際を馴染ませます(解らなくします)

そしてこの後マスキングテープを剥がし乾燥します。

2005/09/24
 
gif画像 バックテープによるボカシ(ベースコート)(img245.gif) -245- バックテープによるボカシ(ベースコート)

ドア淵の「クリアー溜まり」を利用したボカシ塗装を行います。プライマーもこれと同様に行いました。

マスキングテープを折り返して、そのアールを使って「ボカシ」を行います。マスキングテープをバッチリ貼っている訳では無いので、所謂「バツ切り」のような塗装の段差が出ません(塗り方にもよります)

やり方としては、テープの粘着面を「外側」にして、その端を止める具合でアールの調整をします(説明が難しいです…)

マスキングのアールによって出来た隙間は極微小ですが、エアースプレーの性質上「空気の通り道が無ければ塗料も奥まで入らない」が理論上成り立ちます(説明が難しいです…)

2005/09/24
 
jpg画像 プライマー塗布状態(img244.jpg) -244- プライマー塗布状態

実際にドアエッジにプライマーが塗られた状態です。思ったよりもエッジより飛び出ていますが、この後#2000で研磨してはみ出ている部分を取り除きます。プライマーの塗布されたエッジはかなり滑らかな状態になっているので#2000程度の研磨で簡単に滑らかに出来ます。この「滑らかに」行う方法が、先に説明した「ちょっとしたマスキングの工夫」になります。塗装屋さんであれば結構普通の事なのですが、まだ塗装屋さんに成り立てで、それでいて教えてくれる方が側に居ない、なんて方が掲示板に遊びに来てくれているので何とかこの方法が伝わればと思います。
また、自家塗装でも十分通用すると思います。「肌」もあまり関係無いので缶スプレーでも上手くいけば上手く行くのでは無いでしょうか。

プライマーの周り、大きくはみ出て傷がついたような状態になっていますが、この箇所は#3000での足付け処理になっているので磨きの際に簡単に取れる程細かいペーパーになっています。足付けしなければ塗膜は密着しないので、エッジだけの塗装でも必要な作業です。

2005/09/24
 
gif画像 プライマー塗布(img243.gif) -243- プライマー塗布

損傷を受けた箇所を#600程度のペーパーで研磨し平滑にします。
そして鉄板が露出した箇所にプライマーを塗布します。間隔にして0.5ミリくらいです。
昔勤めていた時に、納車前の新車の補修などでこの方法を良くやりましたが、その時はプライマーを塗布せずにそのまま上塗りを施していましたが、トップコート(上塗り塗料)の性質上、金属には密着しないのでプライマーの塗布が必要です。現在ではプライマーも塗布した工法で行っています(損傷具合によります)

プライマーの塗り方も本塗りと同じやりかたで、マスキングテープを使ったちょっと工夫された方法をとります。昔勤めていた時に上司に教えて頂いた方法です。その節は有難う御座いました(適当な言い回しですいません…)
詳しくは本塗りの項で…。

2005/09/24
 
gif画像 損傷部位(img242.gif) -242- 損傷部位

ギザギザになっている箇所が損傷を受けた箇所です。鉄板も露出していたので錆も発生していました。

2005/09/24
 
gif画像 ドア断面図(img241.gif) -241- ドア断面図

幼稚な絵ですが、何卒ご容赦下さい…。

ドアに限らず、被塗物の端っこは「クリアー溜まり」が多く発生します。これはクリアーの表面張力による現象で、新車時でもこの様になっています(ホンダ社はこれが極めて少ないと思われますが、実際このRX−8でも結構あります)。この部分を利用して「クリアーのボカシ」を行います。ドアエッジのアール部分の淵から約1ミリの範囲です。



2005/09/24
 
jpg画像 RX−8 ドアエッジ修理(img240.jpg) -240- RX−8 ドアエッジ修理

実は今週、珍しく風邪で少々体調が悪かったので本日は早めに現場終了です。頭痛がひどく、関節が痛いです…。
なので日記がかなり遅れてしまいがちでしたので、今週行ったRX−8の紹介させて頂きます。(明日は寝込む予定なので本日中になんとか掲載致します)

ご依頼の作業内容は、誰もが経験ある「ドアエッジの損傷」です。ドアを開けた際、ブロック塀などにぶつかると下地までを抉って鉄板まで露出させてしまい思ったよりも大きなダメージを受けます。

このドアエッジの損傷、損傷次第ではエッジの塗装だけで綺麗に治せます。良く見ても解らなくするまでのレベルに可能です(損傷次第です)

画像ではかなりわかりにくいですが、赤印の部分3cm程鉄板まで露出した状態です。しかし表側まで到達していないので綺麗に治せる範囲です。

結構複雑な説明になりそうなので、箇条書きっぽい説明に致します(それでも説明し難いのですが…)

2005/09/24
 
jpg画像 CBR途中作業(穴埋め・穴開け)(img239.jpg) -239- CBR途中作業(穴埋め・穴開け)

途中の作業に戻るのですが、ずれてはみ出ていたネジ穴の部分の修正も勿論行っております。

作業内容としては、最初の製品時に空いていたネジ穴が実際のネジ取り付け部とずれていた様で、穴を開けなおして取り付けたところ、元穴がネジの頭からはみ出てしまっていた箇所をFRPで埋めて、再度ネジ穴を開けなおします。

FRP製品は思っているよりも以外と簡単な作業で、DIYでも十分出来るレベルと思いますので簡単ですが工程を説明します(穴埋めの場合です)

まず穴の開いた箇所を表裏ともにテーパー状に研磨します(#120〜240#)。薄くなっても問題ありません。
穴の部分、表側にテープで目止めをし、裏からポリエステル樹脂をハケで適度に塗ります。その上に適当に切ったガラスクロス(5cm四方)を丁寧に貼り付け、さらにポリエステル樹脂を浸透させます。貼り付けエア抜き用の専用ローラーなども売っていますが、手でもOKです(健康の為ビニール手袋はした方が良いですね)。ちなみに以前FRP屋さんと話をしたときは「確実にやるならばやはり最終的には手でやった方が仕上がりが良い」との事です。または小さなハケでも良いと思います。

裏が乾いたら(完全に乾燥させなくても大丈夫です)表側のテープを剥がして、穴の大きさに切ったガラス繊維を穴に埋め込みます。この場合はガラスクロスが小さいので(今回は10ミリ四方)、先にポリエステル樹脂に漬けてから行うとやり易いです。
そしてさらにその上から、テーパー状にした範囲よりも大きめにガラスクロスを貼り付けます(今回は3cmくらい)。そしてまたポリエステル樹脂を浸透させ、エアーを抜いてあげれば完成です。紫外線で硬化が促進されるので(私的感覚ですが)日向に出しておくと早く固まります。
そしてFRPが乾いたら研磨してある程度のラインを成型し、この後は通常通りポリエステルパテで正確なラインを形成します。

今回の作業としては、上記の作業を完了させてから実車合わせでネジ穴を決め、ドリルで穴を開け直します。左右同じ事を行いました。

2005/09/24
 
jpg画像 CBR1100 塗装完了(img238.jpg) -238- CBR1100 塗装完了

そしてこれが塗りあがった状態です。仕上がりも遅れて申し訳御座いませんでした。
仕上がりは綺麗に出来たと思います。是非楽しみにお待ち下さい。

2005/09/24
 
jpg画像 CBR1100、塗り直し・・・(img237.jpg) -237- CBR1100、塗り直し・・・

オーナー様大変申し訳御座いませんでした。失敗してしまいました。
しかし本日既に塗装完了しております。綺麗に仕上がったと思います。

失敗の内容としては、塗装自体は問題無かったのですが、塗りあがって艶が出た状態になってラインの大きな歪みに気が付きました(画像でサフェーサーが塗られているグレーの部分です)
FRPの製品成型上、恐らくここで繋げていると思われ、大きく低くうねった様な縦スジがありました。塗る前に気付きませんでした…。すいません…。

なのでこの部分をパテで成型し直し、サフェーサーを塗り直し、足付けをし直し、、、、再度本塗りとなりました。現在乾燥中です。

オーナー様、ご迷惑をお掛けして申し訳御座いませんでした。今後気をつけます。

来週始めには磨き&組み付けも完了する予定なので仕上がり楽しみにお待ち下さい。

2005/09/24
 
jpg画像 アウトボックス 歪み取り(img236.jpg) -236- アウトボックス 歪み取り

少し前の状態に戻って、所謂「サフェ研ぎ」の工程になります。

パテの入っていた箇所や、フェザーエッジの段差、肌の凸凹など、この段階でチェックします。

私の場合サフェーサーの研ぎには結構時間を取ります。研ぎは#320から行います。(一般的にはこの荒さからは始めません。旧塗膜にパテを被せない工程上、サフェーサーを比較的厚めに塗ります。これも「当店基本作業詳細」を参照下さい)
#320である程度のラインを出したのち、このペーパー目を#600で消し、さらに#800、最終的に#1200のペーパー目に仕上げます。

ラインの確認の仕方はデントリペアの修理方法と同じく、ラインの向こう側に蛍光灯を立てて、横水平3度くらいの角度からスカシ見てチェックします。通常#320では艶が無くラインが写りこまないので、#600で研磨し比較的艶を出してからスカシます。これで歪が残っていればまた#320で研ぎます。この繰り返しを10〜30回くらい繰り返します。これでラインが出なければ再度サフェーサーを塗ります。これが所謂「サフェの二度打ち」です。この段階では既に手で触れる感触でのライン確認は無理です(人間の限界超えています)

2液ウレタンサフェーサーの膜厚は思った以上に盛れます。現在お気に入りのサフェーサーはスタンドックス社の「システムフィラー」で、一度のスプレーで付く膜厚は「80μ」、これを3コートするのでおおよそ240ミクロンの膜厚が付きます。これは塗装の世界では相当の膜厚になります。
一般的に新車塗膜が「120μ」なので、これの倍の塗膜厚になる事ですが、これを研磨するとおおよそ半分になる訳です。当店の工程上、「塗膜厚分をパテでは無く、サフェーサーで補う」為にはこの膜厚の確保が必要となる訳です。
そしてこのシステムフィラーの塗膜厚限界が「250μ」なので、「サフェの二度打ちをするくらいならば一度に一杯塗れば良い」的な事が出来ません。一度研磨してラインが出し切れなければ、「塗布→乾燥→研磨」を2工程に別ける「二度打ち」が必要となる訳です。楽をしようとすると(儲けようとすると)後で艶引けなどの問題を起こしたりします。

2液ウレタンサフェーサーと言っても各種によってそれぞれ特性が大きく変わります。前記の「膜厚の確保」や「シール性」(これはベンツやBMWの様な新車水性塗膜の補修で重要となります)、固さや硬化時間(「乾燥」では無く「分子間の結合」、所謂「シマリ」です)など、色々と使用用途によって使い分ける必要があります。
さらに言うと「防錆力」も重要になりますが、私的見解では「プライマーサフェーサー」に防錆面は信用していません。かなり以前ですが、国産のウレタンサフェーサーを使った時、鋼板面に直接塗布した箇所が「剥がれる」なんて事態が発生しました(なので今は使っていません)。勿論マニュアル上では「鋼板面にも優れた密着性」など謳っているのですがが、こんな事もあり今は直接金属にプライマーサフェーサーを塗布する事は無くなりました。サフェーサーの前に純粋な「プライマー」の塗布が必須です。金属への「優れた密着性」「優れた防錆能力」はプライマーサフェーサーでは限界があるとの見解です(エポキシ系はこの点両者とも優れているので別各ですね。だから好きです)

2005/09/20
 
jpg画像 レガシィ アウトボックス作業経過(img235.jpg) -235- レガシィ アウトボックス作業経過

掲載が遅れましたが、レガシィアウトボックス作業順調に進んでおります。実は塗装完了しております。

入庫するまでの経緯ですが、実はうちに入庫するすぐ前に他店にてリヤドアの凹みを修理したそうです。しかしオーナー様はその仕上がりが気に入らずにうちにその手直しをご依頼されました。
入庫した時の状態としては、リヤドア内でベースコートが塗られた部分がバッチリ解る様なボカシムラ(メタルムラ)やメタル感の違い、色違いまではっきりと解る状態で、さらにプレスラインの歪み(曲がり)も起きていました。

これの修正としては結構厄介で、もうリヤドア一枚では済む話では無いので、隣接パネルの「フロントドア」と「リヤフェンダー」の塗装も必要となりました。勿論出費もかさみ、痛い話です…。

再修理には結構な費用も必要となり、再修理は余り薦めなかったのですが、オーナー様的にはこれからも長く大切に乗っていきたいとの事で、しっかりとした修理をご希望となりました。なので付属部品は勿論全て脱着、クォーターガラスもガラスモールの隙間が開かなかったので浮かすことが出来ず(「当店基本作業詳細」参照)、結果ガラスの脱着も行いました。

塗装の仕上がりとしては良い出来になっていると思います(毎度ですが、作業者の立場上「バッチリです!」とは言えませんので)

本日磨き工程も終了しております。仕上がり楽しみにして下さい。

2005/09/20
 
jpg画像 大変、大変お待たせ致しました(img234.jpg) -234- 大変、大変お待たせ致しました

お言葉に甘えてしまって、かなりの歳月を掛けてしまいましたが、一応完成です(まだ自分の中では不完全です)

以前も掲載したランチアヘッドーカバーで、「文字部のアルミ素地をゴールドで」のご依頼、まだ一つ一つの仕上がりが理想には届いていませんが、なんとか「ゴールド感」は出せたと思います。

文字部は塗装後に「研磨」にてアルミ素地を露出して光輝かせますが、今回はその上に「イエロー」のキャンディークリアーを塗布してゴールド感を出しました。と言うより、キャンディーで無ければこの仕上がりにはなりません。
アルミ素地をゴールドの「アルマイト仕上げ」にする事も考えましたが、その部分を研磨してしまえば下からアルミ素地のシルバーが出てしまうのでそれは難しく、キャンディーで塗装するには従来の「筆塗り」ではムラが発生してしまいます。なのでスプレーで行う事が条件となりましたが、多くの問題は「文字部のみのマスキング」でした。これに二度失敗し多くの時間を費やしてしまいましたが、3度目に考案した工程はこの中でも上手く出来たと思います。しかしこれによって犠牲になった部分もあるので、これらが今後の課題となります。ご希望の方は是非お問い合わせ下さい(申し訳御座いませんが工程はまだ公に出せません…)

現在乾燥硬化中ですが、近日中には発送出来ると思います。仕上がり楽しみにお待ち下さい。

2005/09/16
 
jpg画像 おまけ画像(img233.jpg) -233- おまけ画像

そういえばまだ完了した車両の画像撮ってませんでした。なのでブース内の画像掲載致します。

バンパー自体のデザインに派手さはありませんが、触れてみると「良く考えて作ってあるな…」なんて思えます。これは調色でも良く感じる事で、色を作っていて(合わせていて)初めて「よくまぁここまで考えて」なんて感心してしまいます(勝手な思い込みもあるとは思いますが…)

明日組み付け状態で撮影するつもりですので掲載楽しみにお待ち下さい(と言ってももう御来店まで間近なのですが…すいません)

2005/09/16
 
jpg画像 CLK55 コーナーセンサー取り付け完了(img232.jpg) -232- CLK55 コーナーセンサー取り付け完了

 こちらは車両共に全ての作業が完了致しましたが、途中経過の報告になります。
 合計6個のコーナーセンサーの感度チェックも完了しております。無事装着出来ました。
 新たに装着されたロリンザバンパー楽しみにして下さい(格好良いです)

2005/09/16
 
jpg画像 BMW R1200GS カウル塗装(img231.jpg) -231- BMW R1200GS カウル塗装

こちらは数年前よりの常連さんからのご依頼で、今回新たに(前もGSでしたが)バイクを買い換えたとの事で3回目のご依頼になります。
 カウルのみのお預かりなので少々イメージし難いかも知れませんが、かなり程度の良い部品を持ち込んで頂き、今回のご依頼は「ダカール仕様」との事です。ブルーとホワイトの2トーンです。

現在は各色をイメージして頂いている状態なので作業は進行しておりませんが、色が決まったら早速作業に入ると思います。オーナー様にとっては最も楽しい状況では無いでしょうか。是非ゆっくりご検討下さい。

2005/09/16
 
jpg画像 CBR1100 入庫(img230.jpg) -230- CBR1100 入庫

先日は御来店&ご依頼有難う御座いました。遅れましたが所期状態での掲載になります。

 最近では見かけなくなったトリコロールのCBRですが、こちらは元々シルバーだったCBRですが、オーナー様の好みにより以前にこのカラーにオールペンされたとの事です。
 塗装屋的な見解で言うと、良い仕事をされていると思います。特に各色のライン際は綺麗にマスキング処理で行われています。通常、この色分け部分に普通のマスキングテープ(紙質の物)を使うとどうしても「歯切れの悪い際」になりがちで、これを改善する為にはポリプロピレン製の「ラインテープ」を使うのが基本です。それだけでは無く、一つ一つの仕事を丁寧にきちんと行っているのが良く伝わります。クリアーの肌艶的には国産系な物と思われますが、限られた材料でも良い仕事をしようとしているのが良く解ります。
 残念な事に、この塗装を行ったお店はもう無いとの事ですが、そんな理由も良く解ったりはします。残念です。

作業進行は現在サフェーサーの塗布が終了しております。今週中には研ぎを行い、調色までいけると思います。本塗りは来週ですね。仕上がり楽しみにお待ち下さい。

2005/09/16
 

My Memory(It's Free!)