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-144- ベンツ調色
ベンツのシルバー(カラーコード744)はメーカーデータが豊富なのは良いのですが、どれを使って良いのかの判断は作ってみないとわかりません。なので当店では、これまで行った作業で作成した色見本プレートで比色を行います。この方が確かです。
先日承ったCLKのシルバーとはやはり色相が違い、今回は青味掛かった塗色です。メタリック目はかなり似ています。なので塗装カルテに記載あるデータからカラーを作成し、それにグリーンを数滴足して色味を変えます。同じカラーコードでも、やはり車種によって色は大きく異なります。多くの原因は生産工場や製造時期による所が大きいですが、同じ製造ラインの塗料釜内でも各塗料の比重の違いから色味は変わってしまいます。なので各車種各作業での目調色は必須作業になります。
2005/07/06
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-143- アルファ156塗装完了
実は既に先週塗り終わっています。ボンネットの模様は反射したブースの天井が写り込んでいるだけですのでご安心下さい。艶々です。
ボディ全体のポリッシュも承っておりますので、それと併せてボンネットを磨こうと思っていましたが、ちょっと天気に左右されているところもあり、ボンネットは先に仕上げました。肌は塗り肌で綺麗に仕上がっていると思います。是非楽しみにお待ち下さい。
今回塗らせていただきましたヘッドカバーの結晶塗装、これの新品Ver.もうちで販売させて頂いておりますが、実はこれ、とある業者さんに委託販売して頂いておりましたが、先日めでたく売れました。しかし未だ純正部品が入手出来ないので在庫切れとなっております。なので今回のご依頼での既存部品を塗装でのご依頼は良い選択だったと思います。しかしいつになったら新品入ってくるのやら…。
2005/07/06
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-142- 本日は・・・
只今1:35。久しぶりに現場でここまでの時間になりました・・・。
本日は自分の車では無く、同乗しての帰宅なので早々と帰宅になります。本日も各作業は進みました。予定も順調です。ご安心下さい。
明日は日中時間が取れれば各作業経過報告させて頂きます。
それではお疲れ様でした(自分に言ってます…)
2005/07/05
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-141- プロフィット 企画物作業 (おまけネタ)
去年、都筑店の時に行った仕事で、デザイナーさんが作成したデザインを基にミニをカスタムペイントするご依頼です。
本来「いかにして元の状態に違和感無く仕上げるか。また修理によって発生するデメリットをいかにしてメリットで補うか」がモットーである当店とは少し違う志向のものだったりしますが、ご依頼があればこんな事もやったりはします。 詳しくはコチラをクリック…。 私が編集した訳では無いので、内容にちょっと違うところもあります。何卒ご了承下さい。
2005/07/03
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-140- アルファロメオ156下地作業
ボンネットのサフェーサーを水研ぎしている所です。 ここでの作業内容は
・#320で固めで長めの当て板を使用してライン出し。 ・#320で固めで短めの当て板でライン出し ・#320で柔らかめの当て板でライン出し ・#600で微細なライン出しと#320のペーパー目消し ・#600の手掛けによるペーパー目消し ・#800の手掛けによる#600のペーパー目消し ・#800相当の研磨フィルムでペーパー目の均一化
となります。二人掛かりで1時間半の作業になります。 プライマーサフェーサーでもパテと同様、柔らかいものから固いものまで色々な種類がありますが、当店で使用しているサフェーサーはやはり固めのタイプになります。飛び石等でダメージがあったとしても、柔らかいものよりは固いものの方が万が一のダメージを軽減する事は理論上可能です(実際に計測した事はありませんので)
スタンドックスにも「イージーサフェ」や「イージークリアー」なるラインナップが存在しますが、「使い勝手は良く、コストも安いが、性能はいまいち」的なところは否めません。なので使用はしておりません。DUPONTも然りです。 これらのものが販売されるのには訳があります。コスト削減の為に他メーカーの安価なの物を使用して問題が発生した時に「おたくの材料で問題が発生した」なるクレームを塗料メーカーが避ける為です。 DUPONTのクリアー「7700S」などがそうですが、確かにコスト面では従来のクリアーの半分から3分の1以下で済みますが、「シマリが悪い(硬化が遅い)・柔らかい・浸透力が無い・肌が出来ない」などのデメリットも生じます(逆に柔らかいので磨きは楽だったりしますが…)。昔試しに1缶買いましたが、どうにも使い切れずに(我慢出来ずに)捨てた記憶もあります。 しかしそうせざるを得ない業界の理由もあります。「安い・早い」に対応するにはそれ相応のリスクやデメリットも必要となって来ます。知人が経営を任されている埼玉辺りでは近隣の同業者との値段競争が激化しているとの事です。その辺りだけでは無く、全国的にそのような流れにはなっているとは思いますが…。 勿論修理費用については「経営努力」は必要だと思います。「無意味な経費と無意味な時間」は嫌いです。また先日のコルベット修理費用の話でもありましたが「曖昧な見積もり」や「不透明な作業内容での修理費用算出」もありえません…。
話が大きく外れましたが、アルファの作業は順調に進んでおります。残す課題は「全体のポリッシュ」ですが、やはりウォータースポットがヒドイですね…。気合入れてがんばりますので仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2005/07/03
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-139- コルベット ポリッシュ&コーティング終了
ちょっと綺麗に撮れませんでしたが、各部とも艶々に仕上がっております。 オーナー様、普段は「仕事の足」として御使用との事ですが(贅沢ですが…)ここまで綺麗になったのは納車されて依頼の事ではないでしょうか(失言すいません…)それくらい綺麗に仕上がっています。
明日には各部タッチアップが完了し、全ての作業が完成致します。お渡しする時は天気が良ければいいですね(今回に限らずいつも思うことですが…)
それでは仕上がり確認、楽しみにお待ち下さい。
2005/07/03
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-138- プジョー307入庫
先週は工場が一杯だった為、一週間お待ち頂いての入庫になります。ご足労お掛けして申し訳御座いませんでした。
当店にしては久しぶりのプジョーの入庫です。
以前勤めいた会社の同期の塗装屋が、今はプジョーのPDIセンター(新車整備工場)に勤めているので、何か解らない事が発生した時の情報は豊富です。その他、BENZ・BMW・AUDI・VW・ALFAROMEO・LANDROVER・JAGUARなどなど、各正規ディーラーサービスセンターに元先輩や元上司の方々がメカニックやフロントマンとして散らばっているのでいざと言う時は本当に助かります。 実は以前勤めていたサービスセンターは数年前に閉鎖になり、これによってそこで働いていた方々は各方面に散らばる事になりました。外資系の会社は横の繋がりが強く、なんだかんだ身近に居たりします。逆に私としては色々な面で助かります。
先日作業した現行型のBMWの時は、警告ランプが5箇所分くらい点きましたが(タイヤの空気を抜いただけでも警告ランプの解除が必要だったりします…)、「おう、すぐ持って来いよ」との事で、あっという間に対応して頂けました。感謝です。
明日よりプジョー、作業開始させて頂きます。また各工程を掲載させて頂きますので楽しみにお待ちください。
2005/07/03
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-137- アルファロメオヘッドカバー 結晶塗装完成
既に完成しておりました、少々遅れて登場です。
赤い布地の上で撮った為、ちょっと上手く撮れませんでしたが、仕上がり的には良く出来たと思います。現物確認是非楽しみにお待ち下さい。
既に新品オーダーもしておりますが、まだ届きません。来週には国内に入ってくると思います。お待ち頂いている方、遅れて申し訳御座いませんがもう少々お待ち下さい。
2005/07/03
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-136- エッチング処理
アルミヘッドカバーの素地調整としては既にお馴染みの「DUPONT5717S」です。リン酸処理になります。
これを行った場合、表面は活性化されて腐食を取り除き、塗料の密着性が飛躍的に上がりますが、逆にこのまま放置すると腐食の進行は非常に早くなります。諸刃の剣です。なので直ぐに塗装する必要があります。 既にこのリン酸、販売中止のものなので現行のマニュアルには記載ありませんが、数年前のマニュアルにはちゃんと記載してあります。「処理後は直ちに塗装する必要がある」です。前記したブリスターの原因と同じで、露出した金属は早いスピードで酸化が始まります。
という事は、既にヘッドカバーの塗装は完了している、と言うことです。 先ほど凸部の研磨を終了し、直ちにクリアーを塗布し、実は既に完成しております。羨ましいくらい綺麗に仕上がっています。が、まだ写真撮っておりません…。なので後日掲載させて頂きます。申し訳御座いませんが、もう少々お待ち下さい。
2005/07/02
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-135- サンドブラスト処理完了
塗膜が無いのでサンドブラスト処理は簡単に終わります。しかしこれだけでは腐食した表面を完全には素地調整が出来ていないので、この後には化学的な処理で表面を処理します。目標は100年経っても変わらぬ塗膜です。
2005/07/02
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-134- 計画進行中
サンドブラストを行う機会が増えてきたので、現在サンドブラストの箱(名称忘れてしまいました…)を製作中です。赤い箱が既存の市販品で、後ろの構えている鉄の箱がそうです。写真では解り難いですが、横幅120cmと、今までより倍近い大きさです。20インチのアルミホイールも楽々ブラスト出来ます。ちょっと大き過ぎました…ね。
これは知り合いの建築板金屋さんにお願いした物で、所謂特注品ですが、非常に安価で製作して頂きました。この後穴を開けて色を塗って、手袋や照明、ガラスパネルなどを取り付けて完成する予定です。
今回は間に合わなかった為、既存の箱でブラスト処理になります。
2005/07/02
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-133- そしてヘッドカバーへ・・・
ブース内での乾燥を終え、そのまま直ぐに研いで塗ったりする事はあまりありません。サフェーサーはここから時間をおいた方がより強固な塗膜になります。なのでその間にヘッドカバーの結晶塗装の作業に入ります。
結晶塗装を施すこの型のエンジンヘッドカバーは本来のタペットカバーとは違い、どちらかと言うと「プラグカバー」になります。結晶塗装を施すヘッドカバーを外すとその下に本当のヘッドカバーがあります。なのでガスケットの交換なども必要ありません。ボルト4本だけで脱着可能です。
しかしこのヘッドカバー、表面はアルミ素地が殆どで、やはり腐食が進行しています。そんなに年数経っている訳では無いのですが…。かわいそうですね…。こんな状態では腐食するのは最初から解る筈なのに…。
しかし近年流行りの「樹脂製ヘッドカバーカバー」よりは全然マシです。質感が違います。結晶塗装を施してエンジンルームを見違える様に致します。仕上がり是非楽しみにお待ち下さい。
2005/07/02
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-132- サフェーサー乾燥硬化
ベンツのバンパー関係のサフェーサー塗布が完了したら、アルファ156もブース内に入れて一緒に焼きます(強制乾燥させます)。70℃設定で40分です。
バンパー関係の場合は赤外線ヒーターでの放射面積が少ないので硬化させるには非効率になる為、ブース内で一度に焼いて(強制乾燥)しまった方がはるかに効率的で経済的になります。さらにアルファのボンネットも一緒に焼いてしまえばさらに効率的です。私の好きなエコロジー&エコノミーですね。ブース内は異国混合ですが…
2005/07/02
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-131- アルファロメオ156 サフェーサー塗布終了
写真を撮ったのはブースの外ですが、きちんとブース内で塗ってあるのでご安心下さい。
結局ウォータースポットがボンネット一面に酷かった為、一枚ウォッシュプライマーの塗布とプライマーサフェーサーを塗りました。ボンネット上の黒い模様は黒のスプレーによる「ガイドコート」です。これにより研ぎ残しやラインの形成作業を楽に、そして確かなものにします。
サフェーサーの塗布が終了し、指触乾燥をしたら一旦ブースから出し、この間にメルセデスのバンパー関係のサフェーサーを塗りました。バンパー関係が結構場所を取るので一緒に塗ることは難しかったです。
2005/07/02
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-130- そしてサフェーサー塗布終了
ところどころの箇所でちょこちょことサフェーサーを塗るよりは、繋げて大きな範囲にした方が「エッジマッピング」等の問題を起こし難くなります。なので大げさにはなっています。理由無くしてわざわざ作業時間を長くする事はありません。特にサフェーサーの研ぎには時間が掛かりますが、これはやはり仕方ありません。塗装工程では特に重要な箇所になります。(詳しくは後のアルファロメオボンネット修理にて)
2005/07/02
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-129- メルセデス バンパーサフェーサー塗布準備
前後バンパーと、そのバンパーモール&アンダースポイラー、その他トランク付属品のガーニッシュなどにサフェーサーを塗布します。傷的には大きくなかったのですが、飛び石傷はやはり多数あったので(フロントバンパーで100個くらい)大きな範囲でサフェーサーの塗布が必要となりました。塗装屋から見ると特にいつもと変わらない光景ですが、オーナー様にとっては「なんか随分大事になっている様な…」なんて感じでしょうか。
樹脂素地が露出した箇所にはプラスチックプライマーを塗布し、この後プライマーサフェーサーを塗布します。
2005/07/02
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-128- メルセデスも順調に進行しております
既に各塗装パネルのサフェーサーも終了して一段落しております。なので途中工程の紹介になります。
トランクは見た目的には大きくは無い損傷でしたが、損傷部の隣にも小さな凹みがあった為、凹み二つでの歪みが生じていたので少々大きな範囲になりました。パテの下にある茶色い塗膜は、防錆面で非常に優れたスタンドックスレッドブラウンになります。当店では既に基本作業として定着しています。 近年のパテはその品質は飛躍的に向上し、今時「パテが剥がれる」なんて事は中々ありませんが、「パテの下で錆が出る」事は良く見られます。塗膜表面に大量に発生したブリスターの部分を削るとパテが出てきて、さらにそれも削ると鋼板面で腐食(錆)が出ていた、なんて事は未だに良く見られます。多くの場合は熱を掛けた後の処理(スタッド、カーボン絞り等)が甘かったか、鋼板面を露出した時間が長かったかです。未だにパテの水研ぎによる問題も多いです。問題が起きる事を解っててやる場合もひどい事ですが、問題が起きることを知らないで行う場合もひどい話だと思います。
2005/07/02
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-127- ライナー修理完了
樹脂素材はPP(ポリプロピレン)の為、溶着による修理では強度不足になる為、裏当てを行いリベットで止めました。裏当て素材はジャガーXタイプのリヤバンパースポイラーになります。異国混合ですね…。でも素材的には同様のもので、同等の柔軟性がある為、ファイバー貼り付け等での修理よりも確かな強度は保持できます。見た目は確かに悪いですが、割れてタイヤに巻き込んでは危ないので機能性を重視します。
後日塗装部のポリッシュ、組み付け、洗車&鉄粉除去、そしてボディ全体のタッチアップとポリッシュ&コーティングで眩しいくらいの白味と迫力ある美観を復活させます。 オーナー様よりのメールで「これを期に大切にしようと思います」とのお言葉、非常にうれしく思います。仕事をする上でこれらの思いを頂いてこそ、身が入った仕事が出来るのだとも思います。 完成までもう少々です。仕上がり是非楽しみにお待ち下さい。
2005/07/01
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-126- コルベット タイヤハウスライナー修理
今回の損傷で、タイヤハウスライナーも外れてしまい、タイヤに巻き込んで割れてしまったとの事です。
通常こちらの部品は修理する事は少ないですが(交換の方が安価ですし、間違いないです)、既に国内在庫が無く、本国オーダーで4週間待ちとの事で、「見た目は気にしないからとにかく間に合わせて欲しい」とのご要望により修理にさせて頂きます。パックリ割れてしまっています…
2005/07/01
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-125- おまけ画像
ドアも綺麗に塗れたと思います。おまけ画像です。
2005/07/01
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-124- コルベット そして上塗り完了
そして本塗り完了です。タイヤハウス上部に変な歪みがありますが、これはこういうラインです。ご安心下さい。 サイドステップカバーの形状は結構イビツで塗り難いラインでしたが、塗装の仕上がりも美しく仕上がったと思います。仕上がり是非楽しみにお待ち下さい。
白は反射率が高すぎる為、塗膜肌の確認は少し難しくなります。塗装時はスプレーしながらその肌を確認し、その運行先の形状も確認しながら、塗膜のレベリングにより変わる肌具合も確認しなければなりません。「今・先・後」の3つを確認しながらスプレーガンを運行させていきます。慣れれば難しい事ではありませんが、白の場合はこれが難しくなります。反射するブース内の蛍光灯の写り具合で肌の確認をする為、時には地を這うようにして下から上を覗き込むような形で塗装を行う事もしばしばです。どうしても体は無理な姿勢を強いられますが、楽をしようとするとそのまま仕上がりに影響されますので我慢の作業でもあります。今は問題ありませんが、歳をとれば難しい事も増えていくとも思います。何歳まで続けられるのでしょうか…。
2005/07/01
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-123- コルベットマスキング完了
既に全ての箇所の塗装は無事終了しております。既に強制乾燥も完了しておりますので、明日ポリッシュ&組み付け作業に入ります。 その後、ボディ全体のポリッシュ&コーティング作業に備え、全面洗車&鉄粉除去を行います。
ドアの損傷は下部のみなので、塗装する範囲は、ドアモールより下部分のみと、ドアミラーの塗装になります。ドア一枚塗る場合は、ドアアウタハンドルとドアモール、水きりモール、ドアトリム(内装)、ドアミラーなど、全ての付属品を外す必要がある為(水切りモールは再使用付加の場合もアリですし)、今回はドアモール下の塗装のみで抑えます。脱着費だけでなく塗装代も含めると3〜5万円程抑えられたと思います。その分をボディ全体のポリッシュ&コーティングに回せたので、トータル的にクルマにとっても良い選択だったと思います。コルベットも喜んでいる事でしょう(まだ完了している訳ではありませんが…)
ドアは内側も損傷していた為、表と一緒に裏側一部を塗装します。
2005/07/01
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-122- アルファロメオ156作業開始
オーナー様、大変お待たせ致しました。お預かりしておりますアルファ作業開始になります。 作業依頼内容としては、鳥糞による部分的な塗膜崩壊と、多数の飛び石被害の修理になります。ウォータスポットも凄いです…。
結局、悪い箇所を拾っていったらボンネット全て研磨が必要になりました。なのでボンネット一枚サフェーサーの塗布が必要になります。
アルファロメオの場合、ベースコートに水性の塗料が採用されていて(スタンドックス講師の方に聞いた話ですが)、この水性塗料がまた粗悪品な為にウォータースポットや飛び石による被害が深刻です。当店で以前入庫されたGTVの156はそんなに酷い塗膜では無かったので少しは改善されたのでしょうか。
本日はブースが空かなかったのでサフェーサーの塗布まで至りませんでした。既に鉄板が露出しているので、酸素に触れている以上目で見えない状態でも表面は酸化している筈です。このままサフェーサーを塗る事は危険なので、明日再度鋼板の表面を研磨し直します。
また、フェザーエッジ際のベースコートがサフェーサーに侵される恐れがあるので、ボンネット一枚にDUPONT820Rウォッシュプライマーを塗装してからウレタンプライマーサフェーサーを塗布します。820Rは別名「コーラーマイルドプラサフ」であり、下地を侵し難いマイルドな塗料なので、2コート或いは3コートの塗布で安全性を確保します。
別作業依頼で、ボディ全体のポリッシュと、ヘッドカバーの結晶塗装も施します。完成までもう少々時間が掛かりますが、仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2005/07/01
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-121- コルベット作業内容
コルベットの特徴としては、外板パネルの大部分はFRPで出来ています。その他カマロなどもFRPを外板パネルに多く使用しています。
今回の作業内容としての「サイドステップカバー」は、アルミフレームに接着剤で付いています。勿論ビスやリベットで止まっている箇所もありますが、基本は「接着剤」です。この「接着剤」を外すのが最も面倒な事です…。 簡単に外れたりズレたりしては困るので、使われている接着剤は非常に堅い素材の物で、カッターなどでは歯が立ちません。なのでエアーソー(エアー式のこぎり)でカットします。また奥に入った箇所にはエアーソーも入らないので、付いているサイドステップカバーを小刻みにカットしながら、奥の接着剤へと手が届くように作業を進めます。付いていたサイドステップカバーはバラバラにカットしながら取り外して行くことになります。見た目は悲惨ですが、それが最もボディに対しては慎重に行う作業になります。 注意点としては、付いている接着剤を全て取り除かない事です。新車時に盛られた接着剤は10ミリを超える程なので、これを完全に取り除いてしまうと、新たに付けた接着剤では硬化するまでの間にグニュグニュし過ぎて、いくらでもパネルが動いてしまい、まるで位置合わせが出来なくなってしまいます。押し過ぎて元に引っ張り戻すと強度が落ちます。なのである程度この接着剤を残しつつ、カットした分のみ新しい接着剤を盛る事をします。 今回このサイドステップカバーの取り外しには、いつもバイトに来て頂いている板金屋さんに分解をお願いしました。元々アメ車系のディーラーに長くお勤めだったので、コルベットの修理は長けております。色々とアドバイスも頂きました。感謝です。去年はサバナワゴンでもお世話になりました。部品脱着に関しては得意車種をお持ちの方は心強いです(繰り返しますが、当店にアメ車は珍しいので…) と言いつつも、後日ダッジラム入庫しますね…デカイですね…サバナワゴンのクォーターも長くて大変でした…。
2005/06/30
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