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-124- コルベット そして上塗り完了
そして本塗り完了です。タイヤハウス上部に変な歪みがありますが、これはこういうラインです。ご安心下さい。 サイドステップカバーの形状は結構イビツで塗り難いラインでしたが、塗装の仕上がりも美しく仕上がったと思います。仕上がり是非楽しみにお待ち下さい。
白は反射率が高すぎる為、塗膜肌の確認は少し難しくなります。塗装時はスプレーしながらその肌を確認し、その運行先の形状も確認しながら、塗膜のレベリングにより変わる肌具合も確認しなければなりません。「今・先・後」の3つを確認しながらスプレーガンを運行させていきます。慣れれば難しい事ではありませんが、白の場合はこれが難しくなります。反射するブース内の蛍光灯の写り具合で肌の確認をする為、時には地を這うようにして下から上を覗き込むような形で塗装を行う事もしばしばです。どうしても体は無理な姿勢を強いられますが、楽をしようとするとそのまま仕上がりに影響されますので我慢の作業でもあります。今は問題ありませんが、歳をとれば難しい事も増えていくとも思います。何歳まで続けられるのでしょうか…。
2005/07/01
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-123- コルベットマスキング完了
既に全ての箇所の塗装は無事終了しております。既に強制乾燥も完了しておりますので、明日ポリッシュ&組み付け作業に入ります。 その後、ボディ全体のポリッシュ&コーティング作業に備え、全面洗車&鉄粉除去を行います。
ドアの損傷は下部のみなので、塗装する範囲は、ドアモールより下部分のみと、ドアミラーの塗装になります。ドア一枚塗る場合は、ドアアウタハンドルとドアモール、水きりモール、ドアトリム(内装)、ドアミラーなど、全ての付属品を外す必要がある為(水切りモールは再使用付加の場合もアリですし)、今回はドアモール下の塗装のみで抑えます。脱着費だけでなく塗装代も含めると3〜5万円程抑えられたと思います。その分をボディ全体のポリッシュ&コーティングに回せたので、トータル的にクルマにとっても良い選択だったと思います。コルベットも喜んでいる事でしょう(まだ完了している訳ではありませんが…)
ドアは内側も損傷していた為、表と一緒に裏側一部を塗装します。
2005/07/01
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-122- アルファロメオ156作業開始
オーナー様、大変お待たせ致しました。お預かりしておりますアルファ作業開始になります。 作業依頼内容としては、鳥糞による部分的な塗膜崩壊と、多数の飛び石被害の修理になります。ウォータスポットも凄いです…。
結局、悪い箇所を拾っていったらボンネット全て研磨が必要になりました。なのでボンネット一枚サフェーサーの塗布が必要になります。
アルファロメオの場合、ベースコートに水性の塗料が採用されていて(スタンドックス講師の方に聞いた話ですが)、この水性塗料がまた粗悪品な為にウォータースポットや飛び石による被害が深刻です。当店で以前入庫されたGTVの156はそんなに酷い塗膜では無かったので少しは改善されたのでしょうか。
本日はブースが空かなかったのでサフェーサーの塗布まで至りませんでした。既に鉄板が露出しているので、酸素に触れている以上目で見えない状態でも表面は酸化している筈です。このままサフェーサーを塗る事は危険なので、明日再度鋼板の表面を研磨し直します。
また、フェザーエッジ際のベースコートがサフェーサーに侵される恐れがあるので、ボンネット一枚にDUPONT820Rウォッシュプライマーを塗装してからウレタンプライマーサフェーサーを塗布します。820Rは別名「コーラーマイルドプラサフ」であり、下地を侵し難いマイルドな塗料なので、2コート或いは3コートの塗布で安全性を確保します。
別作業依頼で、ボディ全体のポリッシュと、ヘッドカバーの結晶塗装も施します。完成までもう少々時間が掛かりますが、仕上がり楽しみにお待ち下さい。
2005/07/01
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-121- コルベット作業内容
コルベットの特徴としては、外板パネルの大部分はFRPで出来ています。その他カマロなどもFRPを外板パネルに多く使用しています。
今回の作業内容としての「サイドステップカバー」は、アルミフレームに接着剤で付いています。勿論ビスやリベットで止まっている箇所もありますが、基本は「接着剤」です。この「接着剤」を外すのが最も面倒な事です…。 簡単に外れたりズレたりしては困るので、使われている接着剤は非常に堅い素材の物で、カッターなどでは歯が立ちません。なのでエアーソー(エアー式のこぎり)でカットします。また奥に入った箇所にはエアーソーも入らないので、付いているサイドステップカバーを小刻みにカットしながら、奥の接着剤へと手が届くように作業を進めます。付いていたサイドステップカバーはバラバラにカットしながら取り外して行くことになります。見た目は悲惨ですが、それが最もボディに対しては慎重に行う作業になります。 注意点としては、付いている接着剤を全て取り除かない事です。新車時に盛られた接着剤は10ミリを超える程なので、これを完全に取り除いてしまうと、新たに付けた接着剤では硬化するまでの間にグニュグニュし過ぎて、いくらでもパネルが動いてしまい、まるで位置合わせが出来なくなってしまいます。押し過ぎて元に引っ張り戻すと強度が落ちます。なのである程度この接着剤を残しつつ、カットした分のみ新しい接着剤を盛る事をします。 今回このサイドステップカバーの取り外しには、いつもバイトに来て頂いている板金屋さんに分解をお願いしました。元々アメ車系のディーラーに長くお勤めだったので、コルベットの修理は長けております。色々とアドバイスも頂きました。感謝です。去年はサバナワゴンでもお世話になりました。部品脱着に関しては得意車種をお持ちの方は心強いです(繰り返しますが、当店にアメ車は珍しいので…) と言いつつも、後日ダッジラム入庫しますね…デカイですね…サバナワゴンのクォーターも長くて大変でした…。
2005/06/30
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