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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2005】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 カマロバンパー下地処理(img388.jpg) -388- カマロバンパー下地処理

前記した「出来る範囲」がこの様になります。損傷を受けた個所は左角だけになりますが、以前の修復暦で不具合が出来ていた個所も含めての下地処理ではこの様にほぼ全体的な修復もあり得ます。不具合とは、密着不良や深いペーパー目などなどです。

2006/01/04
 
jpg画像 カマロ リヤバンパー修理(img387.jpg) -387- カマロ リヤバンパー修理

こちらは以前都筑店の時にお世話になりました方からの再ご依頼で、今回も同じようにリヤバンパーの損傷になります。

前回は比較的軽度の損傷の為(オーナー様にとっては軽度では無いと思いますが…すいません)その時はクイックスポットでの部分的な補修になりましたが、今回はバンパー樹脂に亀裂が見られる為、取り外しての修正になります。

既にその前にも数回の修正がされている為、正直な所下地状態が万全では無いと思いますが、フロントバンパーの様に飛び石被害の多い部位でも無いので出来る範囲で対応するとします。

2006/01/04
 
jpg画像 犠牲車両…(img386.jpg) -386- 犠牲車両…

こちらは前記したミニのマークUを修理する上で、犠牲となる車両です。マークUに比べ比較的新しい車両です(と言っても10年以上前ですが)。ミニの良い点は昔から大きな変更が無いので部品の使い回しが出来ます。
本来はこの様な痛い事はしないのですが、このミニは既に書類(車検証)が存在しなく、今後公道を走る事が出来ない為に(完全に出来ない訳では無いのですが)今回使用させて頂く事になりました。使える部品は殆ど取り外して保管するのでリサイクル率を高くする事で許して貰います。

フロアーとさらにその周りのサイドシェル(ロッカーパネル)も併せて大きめに切り取る為、ドア開口部には補強の為にアングルを溶接してから切り取ります。じゃないと車体がくの字になって折れてしまいますので。

2006/01/04
 
jpg画像 ミニ マークU レストア(img385.jpg) -385- ミニ マークU レストア

HP上に記載ある通り、通常全塗装のお受付はしておりませんし、ましてやレストアっぽい事も受付は出来ないのですが…。一度お断りをして巡り巡って取引先のミニ屋さんからのご依頼になりました。修理期間は無期限の様なもので、修理費用も相当大きくなっています。

とりあえずは内装を取り除き、損傷具合を確かめてみます。フロア(床)には穴が開いていましたが、それ以上に全体的に腐っています。理由としては、以前行った修理が「腐った上にそのまま新しいパネルを張り合わせた」です。錆は錆を呼びますので、錆を残せばその進行は進むだけです。かといって、この車両を完全に錆から離すのはバランスシートの上で難しくなります。なので限られた中で(予算内で)最善の修理方法を選択していきます。エポキシ系浸透型塗料を多用します。

2006/01/04
 
jpg画像 ホイール修正後(img384.jpg) -384- ホイール修正後

修正したい個所にハンマーを当て、さらにそのハンマーを叩いていけば凹んだ(歪んだ)個所は修正出来ます。鉄なのでアルミの様に簡単に割れたりヒビが入ったりはしません。鉄は錆びますが素材的には私は嫌いな物ではありません。比較的加工がし易く、しなり、粘りがあるので修正もし易いところがあります。

この後、サンドブラスト専門のお店に発送し、帰って来たら即座に防錆処理を施してさらに微妙なラインを形成し直します。

車両本体の修復はまだまだ時間が掛かりそうです…。

2006/01/04
 
jpg画像 ミニ マークU ホイール修正(img383.jpg) -383- ミニ マークU ホイール修正

40年くらい前のミニのホイールです。リムがガタガタですが、所謂チューブタイヤの為、これでも普通に使っていたそうです。

ホイールの変形は通常ホイール修正専門店にお願いした方が安価で確実になるのですが、アルミでは無く鉄の為、さらにはボディでの修理も承っている為に当店で修理する事にします(しました)。

2006/01/04
 
jpg画像 BMW E36 旧塗膜全剥離(img382.jpg) -382- BMW E36 旧塗膜全剥離

結果、問題のある旧塗膜を全剥離します。その際に新車塗膜も微小な凸凹が出来てしまうので、今回はボンネットのみでもあるので全ての剥離としました。

この場合、鋼板が直接空気に触れる事は大きな問題である為、剥離してからは速やかに次の処理(防錆処理)を行なう必要があります。

この後は全体的にウォッシュプライマーを塗布、続けてプライマーサフェーサーを塗布し強制乾燥(60℃40分で硬化)。翌日以降に研磨して下地を平滑化します。

今回のように下地(旧塗膜)からの問題が起きている場合、通常の修理料金よりもかなりの割高になるケースが多くなります。痛い思いをするのはその車両とオーナー様です。勿論会社側から間違った作業を強制されてしまえば働く側(現場の人間ですね)は意に反してもやり遂げなければいけませんが、その限られた中でも出来る事はあります。前記の様にデュポンのベースコートに他メーカーの安価なクリアー(多くは10;1と呼ばれる物でしょう)を塗っても問題の起き難くなる方法(裏技であって、私的には決して推奨しませんが)は存在します。全てが教えられる訳ではありませんが、ご要望であれば解る範囲でお答えも出来ます。ご質問は相談掲示板まで是非どうぞ。同業者の方でも全く問題御座いません。いつでも歓迎致します。

と、また話がそれましたが、長く連れ添っている大切な愛車との事でこれからも末永く乗りつづけてください。この度はありがとう御座いました。

2006/01/04
 
jpg画像 BMW E36 ボンネット修理(img381.jpg) -381- BMW E36 ボンネット修理

こちらのご依頼は事故では無く、塗膜の劣化によるクラッキング&艶引け&塗膜剥がれの修理のご依頼になります。非常に痛い感じです。

オーナー様曰く、こちらの車両を所有してからは補修した経歴が無いとの事で、入手する前に何かしらの修理が行なわれたと思います。被害はボンネットのみで、やはり修復暦はありました。

塗膜に起るクラックの原因としては大きく二つあり、一つは新車塗膜の劣化で、下地からの問題が多くなります。もう一つは今回のBMWのように粗悪な材料の使用、或いは間違った使用方法による物です。粗悪な材料であれば紫外線による塗膜崩壊が主な原因で、使用方法での問題であれば硬化剤の配合比率の間違いや攪拌不良、または両者を併せたベースコートとクリアーコートの異種材料の使用です。私も昔アルバイト先の板金屋さんで経験(実施)していた事で、デュポンのベースコートにロック(国産塗料)の安価なクリアーを塗布していました。材料費を半分以下に抑えられるメリットがありますが、後に取り返しの付かない問題を引き起こす可能性が高くなります。塗膜間での密着性も非常に悪いのでありえないくらいの飛び石被害も起ります。車にとってもオーナー様にとっても痛過ぎる問題です。

2006/01/04
 
jpg画像 色特性表(STANDOX)(img380.jpg) -380- 色特性表(STANDOX)

ちなみに各原色の特性としての表は各塗料メーカーより提供されます。こちらはスタンドックスの表の一部です。
赤枠の中はメタリックの粒子特性が記されていますが、はっきり言って外資系塗料は日本のメーカーよりも種類は少ないと思いますが…。

2006/01/04
 
jpg画像 ランチアデルタ 塗装肌(img378.jpg) -378- ランチアデルタ 塗装肌

塗装の仕様は新車時と同じく「ベースコート」と「クリアーコート」の2コート仕上げとなります。なので肌はクリアーで仕上げます。

実際に新車時の肌は鏡の様な超平滑な表面では無く、細かい凸凹がある表面になっています。これが所謂「ラウンド」「肌」と呼ばれるものです。これは各メーカー各車種に違いがあり、さらに特徴もあります。
塗りあがった塗膜が酷い状態だとしても、#1500くらいのペーパーで研ぎ落とし、コンパウンドで磨きこめば艶は出ます。綺麗にも見えます(ちなみにこれを「磨き倒す」と表現したりします)。カスタムペイントや皇室車(コンチネンタルなどです)ではこのような事もあり得るのですが、「事故があった事を思い起こしたくも無い」「損傷前の状態に出来るだけ近く」でのご依頼であれば、この「新車肌」を再現しなければ違和感が拭えません。車の「立ち姿」が悪くなります。

自分的に新車肌の再現を求めた結果、以下の事が大事になると思います。

・クリアーの性質
 塗り肌を作れるクリアーとそうでないクリアーも存在します。当店が使用する塗料材料のスタンドックスの中でもデュポンの中でもそれは存在します。耐垂れ性能やレベリング性能が大切になり、基本的には高価なクリアー程優れています。例えばデュポンで存在する安価なS655や7700でははっきり言って限界が低いです。スタンドックスでもEASYCLEARでは肌が出来ても耐垂れ性能に欠ける為に限界があります。これらは本塗りには推奨出来ません(自己見解です)

・ハードナー&シンナーの選択
 クリアー(主材)に混合するハードナー(硬化剤)やシンナー(希釈溶剤)の選択や量によってもクリアーの性質は大きく異なります。各季節によっても使い分けますが、一定の時期でも各3種類は使い分けるので、一種類のクリアーでも9通りのパターンが出てきます。

・クリアーの使用条件
 気温も大切ですが、塗装する環境(ブース内温度)はもっと大切です。所謂強制的に作る作業時の温度「雰囲気温度」です。「冬場での20℃」と「夏場での20℃」では全く違います。湿度や、保管していたクリアーの物質的な温度も影響されます。

・使用工具(スプレーガン)の条件
 現在持っているスプレーガンでも肌を作れるガンと作れないガンがあります。望む肌によって使い分けたりもします。さらにその調整が重要で、「スプレーパターン幅」と「塗出量」「エアー圧」は被塗物の形状や塗装条件で毎回変わります。特にこの中の「エアー圧」に関しては人間の「感」だけでは余りに適当になるので、スプレーガン本体にエアー圧を図る為のマイクロゲージの装着は必須となります。これによってスプレーガンの取り回しが悪く塗れない部分(ロッカーパネル下部)も出て来るので、本塗り時にクリアーを入れたスプレーガンを2丁用意して挑む場合もあります。

そしてここからは技術的な要素になります。

・塗り重ね
 スプレーガンからは楕円状になったパターンで塗料が噴射され、それらの塗り重ねを丁寧かつ敏速に行なわなければ肌は作れません。基本的には3分の1重ねくらいになりますが、これはやはり毎回変わります。特に自動車のボディーパネルの場合、平面だけで形成されている部位などは存在しないので現車合わせで毎回変わります(あたり前ですが…)

・繋ぎ
 例えばボディー側面を通して塗る場合(フロントフェンダー→フロントドア→リヤドア→リヤフェンダー)、まさか走って横に移動していく訳にもいきません(実際にはその場合もあります。以前サバナワゴンで経験しました)。なので数回に分けて横に移動していく場合、当然大きく塗り重なる部分が出てきます。極力これを少なくする必要があり、また「同じ所で繋がない」が基本となります。最も肌が荒れやすく、または垂れやすい部位にもなりますが、条件を揃えられれば塗装屋が見ても解らない仕上がりにする事も可能にもなります。

・順序
 塗装をしていれば当然「ミスト」なる不要なクリアーが各パネルに降り注ぐので、これが飛散しても良い順番を決めて塗る必要があります。上下圧送式のブースであれば基本的には「上から下」になるのですが、フェンダーホイールハウス部の耳の部分を塗れば当然ミストは上に飛んで行きます。ある程度はクリアーの性質(乾燥性など)によって防止出来ますが、塗装範囲が大きければ非常に影響度は高くなります。

まだまだ他にも重要な事はあるのですが、とても文章にして書ききれる事ではありませんし、言っている程簡単な事でもなかったりします(自己見解です)。
前記の事を正確に行なおうとすると動きはロボットの様になり、極度の緊張状態で体は硬直して右上半身は慢性的な鈍痛が起るようになり、奥歯は砕け散ります(散りました)(これも自己的な事ですが…)

板金塗装はあまりにもやり方が千差万別なので、簡単と言えば非常に簡単なのですが、難しいと思うといつまでも終わりが見えません。それが楽しい事でもあるのですが、体がいつまでも思い通りに動く訳でも無いので短命な職業でもあると思います(極めて自己的見解です)

この度はありがとう御座いました。貴重な美しい新車塗膜はいつまでも大切にして下さい(事故の無いように、です)

2006/01/04
 
jpg画像 ランチアデルタ塗装作業完了時(img377.jpg) -377- ランチアデルタ塗装作業完了時

限定色での珍しいランチアでしたが、無事カラーデータも発見出来て何よりでした。

苦労した点を一覧にしてみました。

・アルミホイール修正
  今回の事故のように100%過失の加害者が居る「対物保険修理」では、通常は部品交換が基本となるのですが、既にホイールは廃盤であり新品入手は不可能な為に当店での修復に至りました。色は現物での目調色は基本で、何よりこのイビツな形をスプレーガンで塗装するのには神経を使いました。仕上がりはオーナー様にも喜んで頂き何よりです。

・調色
  「限定色」である云々よりも、ランチア特有の(他にはアルファですね)「新車塗膜の退色」を意識しての調色が必要です。当然の事ながら紫外線を多く浴びる上面と側面下部では退色の進行度が違います(以前の作業ではアルファ145で苦労済みです)
 さらに今後の進行度の度合いも考えなくてはなりません。新車塗膜は退色し続けても補修塗膜(当店使用塗料)が大きく退色する事はありませんので。
 これを防止するのには以下の「ボカシ」が重要になります
 
・ベースコートボカシ
  ベースコートのボカシ部分を、パネル内でのプレスラインや湾曲部を利用して丁寧にボカシます。ヨコ斜めにボカしたり、横V字型にボカシたりするのが基本で、さらにこれにプレスラインを利用したりして人間の目の錯覚を利用します。ちなみに今回はドア下部に飛び石傷が無数にあった為ボカシが限定される部分もありましたが、今後数年〜数十年経って色の退色による相違が解り難くなるようにイメージしてボカシます(ました)。

・クリアーのラウンド(塗膜肌)
  とにかく今回のランチアは程度が良く、恐らく補修暦はありません。殆ど全てのパネルが新車肌です。ランチア特有の変なプレスラインも存在しています(無理やりパネルを曲げたような手作り感のあるラインです)。このような細かい積み重ねが所謂「立ち姿が良い」と感じられる部分であると思います。なので新車時と同じような肌目を塗り肌で作ります(ました)。この肌については後述します。

2006/01/04
 
jpg画像 あけましておめでとうございます。(img376.jpg) -376- あけましておめでとうございます。

去年もお陰さまで超多忙な日々となりましたが、今年も何卒宜しくお願い致します。

大変お待たせして申し訳御座いませんでした。2005年度に停止していた各作業日記の掲載を順次開始致します。
既に完了している作業の為、内容が薄くなってしまうと思われますが何卒ご容赦下さい。

2005/11/23
 
jpg画像 ジャガー無事出庫!(img375.jpg) -375- ジャガー無事出庫!

本日はご足労頂き有難う御座いました。仕上がり喜んで頂けて何よりです。

ボディカラー的にはやはり傷が目立ち易い色になるのですが、反面美しい塗膜を維持する事が出来れば、淡色系にはどうしても味わう事の出来ない深い光沢を演出出来る事となります。是非是非今後とも今の状態を維持し続けて頂きたく存じます。

洗車方法さえ間違えなければ、一度ハードポリッシュを行なった塗膜は今後メンテナンスの為にお金を費やす必要は無いと思います。コーティングはオーナー様自信でも決して難しい事では無いとも思いますし(ただし労力は必要なのですが・・・)

是非末永く今の状態を維持出来る様がんばって下さい。応援しております。

この度は有難う御座いました。

2005/11/12
 
jpg画像 アルファロメオ146 完成!してます。(img374.jpg) -374- アルファロメオ146 完成!してます。

先ほどはメール有難う御座います。連絡が遅れてしまいましたが車両完成しております。大変お待たせ致しました。

今回は内板を含めた損傷の為、本日最終的なチェックとしてロードテストに行って来ました。ルートとしては、当店を出て新横浜方向に向かい、菅田辺りで右折して片倉町駅前通りを通って大きくグルリと周って帰ってきます。無事問題無く仕上がっているかと存じます。

メールチェックが出来ないとの事で、明日午前中に電話致します。仕上がり楽しみにお待ちください!

2005/11/12
 
jpg画像 フェラーリヘッドカバー結晶塗装完成!(img373.jpg) -373- フェラーリヘッドカバー結晶塗装完成!

大変お待たせ致しました。F355、凸部を鏡面状に仕上げて完成です。大変美しいです…。

結晶塗装が不慣れな頃は、結晶目にバラツキが出たり、焼き過ぎて(高温にし過ぎて)色が黒ずんでしまったりと、難題に何度も悩まされましたが、今ではかなり理想通りの仕上がりを平均的に出来るようになりました。材料や工程についてご教授頂いたオートサプライヤーの方には本当に感謝です。

ちなみに先日部品屋さんが来た時に、軽めに「これって幾らくらいするんですかね?」と聞いた所、本日出た回答は「あぁちなみにそれ調べてみたんですけど、余りにも高過ぎるみたいなんで途中で止めました」との事です。先日のテスタロッサのカバー&インマニといい、フェラーリのヘッドカバー類は実際幾らくらいするんでしょうか…。実際、前に知り合いの業者さんが本国(イタリア)に中古のヘッドカバー類を探しにいった所、探しまくってたったの4個しか手に入らなかったそうです。日本国内で中古在庫品も全然見かけませんし、本国でも中古品は出回っていないらしいですね。(私も以前飾りたくて中古探しまくりましたが全然手に入りませんでした…)

後日発送致しますので仕上がり是非楽しみにお待ちください!

2005/11/11
 
jpg画像 ジャガー ポリッシュ(ボンネット)(img372.jpg) -372- ジャガー ポリッシュ(ボンネット)

本日はとりあえず上面(ボンネット・ルーフ・トランクリッド)を仕上げます。明日はリフトで車体を持ち上げ側面のポリッシュ工程に入ります。これは作業者的に楽になります。

ポリッシュは見た目よりもハードな作業で、無理な姿勢も多くなる為身体的には結構辛い作業です。ハードポリッシュをやっている時は「磨き屋さんは大変だな…」と良く思います。

私が見習いの頃はほとんど毎日磨きをやらされていました(当時は「やらされていた感」が強かったのです…)。しかし磨きが出来ない以上「塗り」は出来ません。磨き工程がきちんと出来なければ「肌」の事も解らないし、綺麗な肌を作る事も出来ません。垂らしてしまう事のリスクも覚えます。
当時は「早く塗りたい」と思っていましたが(塗装屋を目指せば誰もが思う事ですが…)、塗る事以前に覚えなければならない事を一通りやらされていて(これも当時の感じ方で、今では「やらせて頂いて」が正しいです)良かったと思います。

ちなみに私が仕事を教えて貰った方は(上司ですね)非常にわがままで、時々いわれの無い文句を言われたりもしました(当時の感想です。すいません…)。新品のマスキングテープは端っこが5ミリ程「ヒラヒラ」している状態なのですが(くっつき防止の為)、これを残したままにしてマスキングをして非常に怒られました。当時は「こんな事で何故怒られるのか」と思ったりもしましたが、自分が塗れるようになるとこの意味が良く解ります。本塗りの時には極力「塗装」に神経を集中したいが為、この「ヒラヒラ」によって集中力が乱れる事を嫌ったのでしょう(かなり勝手な私的見解ですが…)。今ではそれがトラウマとなり、未だにそのヒラヒラを付けたままマスキングしたり出来なくなりました…。今となっては非常に良い癖が出来たと感謝しております(本当です)。
勿論その方とは今でも時々連絡をとってます。仲も良いですし、私の事も良く理解してくれる方です(これも勝手な見解ですが…)これからも宜しくお願い致します。

話が全然違う方向になってしまいましたが、作業は予定通り進んでおります。完成是非楽しみにお待ちください。

2005/11/09
 
jpg画像 ジャガー ポリッシュ&コーティング(img371.jpg) -371- ジャガー ポリッシュ&コーティング

こちらは先日テスタロッサのヘッドカバーを塗らせて頂いたオーナー様のもう一台の愛車のジャガーです。今回のご依頼はボディ全面のハードポリッシュ&コーティングになります。先日は不在でお会い出来ませんでしたがわざわざご足労頂き有難う御座いました。作業は無事進んでおります。

最初の状態としては、かなりの洗車傷があり、それによって塗膜の深みが無くなっていましたが、その理由としては「塗膜が柔らかい」でした。深い傷もあるのでコンパウンドは「細目」(3Mエクストラカット)からのスタートとなりましたが、これにより塗膜はさらに無数の傷で艶の無い状態になります。しかしこの傷は均一化されたものなので見た目程ダメージを与えている訳ではありません。一旦はこの状態になりますが、この段階を踏まないと最終的には傷の無い美しい塗膜の再現とはなりません。
しかしこの年代のジャガーの良い点は、必要以上に膜厚が厚い事です。ベントレーは未だにそうらしいですが、英国車はこの辺りが良いですね(塗装屋的にですが)
逆に現行型のBMWは塗膜が柔らかい上に非常に薄い、ポリッシュをする上では非常に危険です…。

ちなみに画像に写っているのはうちのコミキで、先日(先月)3Mの磨き講習に行ってきました。その中では取り扱い上の安全講義も受けたらしく、帰って来てからはポリッシュの際には必ず防塵マスクを着用する様になりました。ポリッシュの際に飛散するコンパウンドの粒子、かなり人体に悪いらしいです…。

2005/11/09
 
jpg画像 Ferrari F355 結晶塗装完了!(img370.jpg) -370- Ferrari F355 結晶塗装完了!

大変お待たせ致しました。本日本塗り完了です。
色味は画像の物よりも鮮やかな色合いに仕上がっております。結晶目も綺麗に並んでいると思います。

明日には凸部を研磨し鏡面状に仕上げ、続けてクリアーコート、乾燥硬化となります。最終的な完成は明後日以降になる予定です。是非楽しみにお待ちください。

2005/11/09
 
jpg画像 Ferrari F355 ヘッドカバー燐酸処理(img369.jpg) -369- Ferrari F355 ヘッドカバー燐酸処理

昨日旧塗膜の剥離工程を済まし、本日はリン酸処理からのスタートになります。効率的には昨日のうちにリン酸処理まで行なえば楽なのですが(水洗いをする為)リン酸処理を行なってからは直ちにプライマー処理に入りたい(移りたい)ので、このようになります。

本日は天気が良いのでリン酸処理は早めに終わらせます。温度が高ければ反応速度が速くなるのです。真夏はリン酸を塗布したらかなり早めの段階で洗い流しますが、冬場の寒い時期は時間を長めに少し放置してから洗い流します。目安としてはアルミ素地の表面に黒っぽい変色が現れてからになります(自分的な解釈ですが)

写真に写っているデュポン社のリン酸「メタルコンディショナー」は既に生産中止の物ですが、当店がお世話になっている塗料屋さん(オートサプライヤー)の方のご好意(努力)により、少し前に横浜市界隈の在庫品を掻き集めて貰いました。なのでまだ3本新品のストックがあります。なのであと2年くらいは持ち堪えられそうです。酒井さんいつも有難う御座います(オートサプライヤーの方です)

2005/11/08
 
jpg画像 CLKオイル交換(img368.jpg) -368- CLKオイル交換

本日初となるモチュールオイル交換です。有難う御座います。
モチュールの方曰く、「うちのオイルは絶対体感出来ますから」と言い切ってました。私の車もいい加減オイルしなければならないのですが、現在お待ち頂いている多くの方々の手前、自分の車を弄ってる場合じゃ御座いませんので…。

入庫予約待ちは8件となりましたが、順次入庫の準備整えております。何卒もう少々お待ちください。皆様の愛車が綺麗になって年を越せる様に努力させて頂きます(そうかと言って目の前の仕事を急いだりはしませんが…何卒ご容赦下さい)

2005/11/08
 
jpg画像 BMW E36 無事出庫!(img367.jpg) -367- BMW E36 無事出庫!

先日はご足労頂き有難う御座いました。E36無事出庫になります。

美しく強固な塗膜と、新車肌の再現にて全塗装(バンパーは塗っておりませんので厳密には全塗装ではありませんが…)された様な違和感も無く仕上げられたと思います。喜んで頂けて何よりで御座います。この度は有難う御座いました。

心無い嫌がらせにより一時は手放してしまう事も考えられた事と思いますが、車両自体は非常に良い状態だと思いますので今後末永く乗り続けられる事と思っております。色的にも非常に綺麗な塗色ですし。
是非是非今後とも元気に走り続けてください。この度は有難う御座いました!

2005/11/08
 
jpg画像 F355 サンドブラスト処理(img366.jpg) -366- F355 サンドブラスト処理

こんな感じで作業しております。仕上がりまでもう少々お待ちください。

2005/11/08
 
jpg画像 フェラーリF355 ヘッドカバー結晶塗装ご依頼(img365.jpg) -365- フェラーリF355 ヘッドカバー結晶塗装ご依頼

既に作業開始しております。フェラーリF355のヘッドカバーになります。発送有難う御座いました。

旧塗膜の剥離に少し手間取ってしまい、予定より少し作業遅れてしまい申し訳御座いません。明日本塗りの予定になります。

現在までの作業としては以下の通りになります。

@洗浄(洗剤使用)
A剥離剤使用(2工程)
Bサンダー使用(平面部)
Cサンドブラスト使用(入り組んだ個所)

そして明日の本塗り前の工程は、

@燐酸処理
A脱脂(シリコンオフをスプレーによる洗い流し)
Bウォッシュプライマー塗布

そして本塗りになります。

鮮やかな美しい結晶塗装に生まれ変わる様を楽しみにお待ちください!

2005/11/08
 
jpg画像 アルファロメオ146 各部品塗装完了!(img364.jpg) -364- アルファロメオ146 各部品塗装完了!

こちらは本日乾燥工程になりました。アルファ146の付属品塗装完了です。

フロント部の事故は保険での修理で、フロントバンパーとフロントグリルを塗装、ミラーとリヤバンパーは別件でのご依頼になります。この様に保険作業と実費作業を併用すると重複する作業があるので実費分が安価に出来るメリットがあります(保険会社様より代車が出ている場合は文句を言われる恐れがありますが…)

仕上がり是非楽しみにお待ちください!

2005/11/08
 
jpg画像 アルファロメオ146 本塗り完了!(img363.jpg) -363- アルファロメオ146 本塗り完了!

現在ボディのポリッシュも完了し、明日は各部品のポリッシュ工程に入ります。
完成楽しみにお待ちください!

2005/11/08
 
jpg画像 ASKA ヘッドカバー結晶塗装 完成!(img362.jpg) -362- ASKA ヘッドカバー結晶塗装 完成!

大変お待たせ致しました。ASUKAのヘッドカバー完成です。

オーナー様の苦労もあって、かなり良い仕上がりになっていると思います。結晶目も非常に綺麗に並んでいると思います。

仕上がり楽しみにご来店ください。お待ちしております。

2005/11/08
 
jpg画像 アルファロメオ146 本塗り(img361.jpg) -361- アルファロメオ146 本塗り

大変お待たせしております。アルファ146は無事本塗り完了しております。
画像はベースコートが終了した時点で、この後にクリアーコートになります。クリアー塗らない状態では艶が無いので、なにやらメタルな感じがして非常に格好良いです(なので写真撮りました)
この様な「メタル」な感じになる塗色の特徴としては、「メタリック粒子が粗い」「スカシが黒い(暗い)」「正面が明るい」となり、一般的に塗装屋には嫌な色になります(一般的な話です)

2005/11/08
 
jpg画像 ステージアエアロパーツ(FRP)本塗り完了!(img360.jpg) -360- ステージアエアロパーツ(FRP)本塗り完了!

本日塗りあがり、低温での焼き(乾燥硬化)の為、長めに二度焼きしています。50℃60分を2回です。

綺麗に仕上がっていると思います。是非楽しみにお待ちください!

2005/11/05
 
jpg画像 ASUKA ヘッドカバー結晶塗装(img359.jpg) -359- ASUKA ヘッドカバー結晶塗装

デジカメの調子が最近悪いので(現場使用なのでもうボロボロです…)色味が良く再現出来てないと思いますが、実際は綺麗に仕上がっています。
しかし塗り潰された状態だとどうしてもまだイメージ湧きません。明日には凸部をアルミ地に仕上げますので楽しみにお待ちください!

2005/11/05
 
jpg画像 アスカ ヘッドカバー結晶塗装(img358.jpg) -358- アスカ ヘッドカバー結晶塗装

こちらも掲載遅れてすいませんでした。既に結晶塗装完了しております。あとは凸部研磨作業になります。

今回のご依頼は、旧塗膜はオーナー様自身の手により剥離しての持込になります。旧塗膜の剥離作業は大変です。これは慣れていても不慣れでも余り関係無いです。お疲れ様です。

実はこちらのオーナー様からは以前よりこのヘッドカバーのフィンの形状についてご質問があり、その部分の形状からして「凸部研磨鏡面仕上げ」が難しかったのですが、オーナー様自らその個所を研磨加工して問題をクリアーしました。こちらもお疲れ様です。

写真の状態はリン酸処理を行なって各部マスキング、本塗り前の状態です。アルミ素地に変な模様が出来ているのは燐酸処理によって出来た模様です。ご安心下さい。

2005/11/05
 
jpg画像 ステージアエアロパーツ(FRP)(img357.jpg) -357- ステージアエアロパーツ(FRP)

掲載が遅れて申し訳御座いませんでした。先程お話した通り明日の夕方にはお渡し可能の予定です。

作業的にかなり飛んでしまいましたが、各工程を説明させて頂きます。
ちなみに今回のご依頼は塗装のみで、取り付けはオーナー様自ら作業するとの事です。既に一度仮合せは済んでいるとの事です。お疲れ様です。

@脱脂・・・FRP部品の場合、型から外す為に使う「離型剤」なる油分が表面に多く残っています。これが残っていると塗装にかなりの悪影響を及ぼす為、最初に入念に脱脂を行ないます。

A素地調整・・・FRPの張り合わせ個所やエッジ部、バリなどを研磨して下地を整えます。この段階では#240ダブルアクションサンダーによる機械研磨がメインで、機械の入らない個所は手研ぎで行ないます。大きな巣穴はこの時点で拾っておきます(「巣穴を拾う」=巣穴をパテで埋め、研磨して平滑にする一連の作業)

B下地処理・・・全体的にスコッチ#320にウォッシュコンパウンドを含ませ、ここで足付け作業と一緒に脱脂作業も行います。ウォッシュコンパウンドとは、コンパウンド含有の洗剤のようなもので、使用後に水で洗い流すのでこの段階で殆どの油分が除去出来ます。優れものです。

Cプライマーサフェーサー塗布・・・全体的にプライマーサフェーサーを3コートくらい行ないます。勿論2液性のウレタン塗料なので、十分な膜厚を確保出来、素地表面にある無数の巣穴を埋めてくれる役割を担います。
ちなみに一般的なFRP製品は「ポリエステル系」となる為、この時点でプラスチックの時の様な「プラスチック専用プライマー」の塗布は必要ありません。市販の缶スプレーで「FRP専用プライマー」なる物を見かけますが、これは必要ありません。基本的には「ポリパテ」と一緒ですので…。

D乾燥硬化・・・FRPの場合、出来が悪いと高温にした状態で大きなブリスターが発生する可能性があります(しかし殆どのFRP製品は60〜70℃以上になるとブリスターが発生するのが現実だったりしますが…)
本来であれば、最初に80℃の温度を掛けて、その時点で出て来たブリスターをマイナスドライバーで抉って、虱潰しに除去して行くのが理想ですが、これは相当の手間とコストが掛かるので難しいです(さらに熱による変形の修正にも手間が掛かります)
なのでこの時点では60℃以下での強制乾燥になります。

E下地・・・プライマーサフェーサーを水研ぎで研磨して平滑にします。最終的に#1200程度のペーパー目に仕上げます。

そして上塗りの準備となります。

2005/11/05
 
jpg画像 60L缶(img356.jpg) -356- 60L缶

こちらはMOTULでもリーズナブルな方のオイルです(それでも量販店に並んでいる物に比べると全然高いと思いますが…)。

ちなみに本物(中身の入っている物)は一個だけで、後の二個は飾りです(デザインかなり格好良いので…)

是非楽しみにお待ちください。

2005/11/03
 
jpg画像 MOTUL入荷!!(img355.jpg) -355- MOTUL入荷!!

先日入荷致しました。どうやらモチュールの正規販売店になるらしいです(こちらはコミキ(従業員)担当なのでまだ詳細解りませんが、なるみたいです)。

現在の所、オイル交換のみでのお受付をする予定は御座いません。本業の板金塗装修理依頼でお客様の車両を預からせて頂いた場合のみお受付致します。
「待ってる間にオイル交換!」は現在の状況では本業が疎かになると思いますので出来ません。すいません…。

実は以前より、お客様方々から「オイルはやってないんですか?」「預けている間に出来ませんか?」とのお問い合わせと、そして先日リフトを導入した事をきっかけとして、今回のオイル導入を決定した次第で御座います。

詳細についてはまた改めて掲載させて頂きます。今後とも宜しくお願い致します。

2005/11/03
 
jpg画像 ランチア ホイール塗装(img354.jpg) -354- ランチア ホイール塗装

こちらもホイールも事故で軽い損傷を受けていましたが、既に生産中止との事で今回の修理に至りました。勿論色データーも無いので目調色によるカラー作成ですが、思ったよりも難しくは無い単純な構成でした。結構粗めのメタリックに、黄色味のブラックと青味のブラックでガンメタ感を出し、最終的にホワイトでスカシの調整(濁り味)をします。

とにかく大変だったのは、やはりスプレーでした…。とにかく異型過ぎるデザインで、ピンポイントで狙い打っていかないと窪みの中にクリアーが入りません。入れ過ぎれば勿論垂れますし…。
しかし終わってみれば想像していたよりも大変さは無かったような気がします。以前塗らせて頂いたBMWアルピナホイール×4の方が大変だった気がします(今回一本だった為、集中力が続いたお陰だと思います)。仕上がり是非楽しみにしていて下さい。

2005/11/03
 
jpg画像 ランチア ピラーカバー旧塗膜剥離(img353.jpg) -353- ランチア ピラーカバー旧塗膜剥離

元々半艶黒に塗装してあるクォーターパネルピラーカバーの旧塗膜を全て剥離した状態です。今回こちらも塗装します(新品が手に入らないので…)

剥がれる個所は剥がれてしまうのですが、剥がれ難い個所は全然剥がれません。剥離処理していて解ったのは、ピラーカバーの淵付近にはプライマーがちゃんと入っていない(塗布されていない)理由からでした。しかし剥離作業には剥離剤を使用したので(歪な形の為物理的な剥離方法が難しかった為)中途半端な状態で止める事は出来ず、当初の予定通り全ての塗膜を剥がしました。これが樹脂素地の状態です。

これに#240のダブルアクションサンダーで研磨して樹脂素地をわざと荒らして塗料の食い付きを良くします。「アンカー効果」や「投錨効果」と呼ぶ足付け処理です。そしてプラスチック専用プライマーを塗布し、さらにプライマーサフェーサーを塗布します。今度は淵までキチンとプライマーを塗布してあるので今後簡単に剥がれる事は無いでしょう。

ピラーカバーは明日塗装予定です。ホイールは既に塗装&装着済みです。ピラーカバーが付かないと組みつけられない個所が多いので現在作業停止中です。交換部品(ドアベルトモール)も既に入荷しているので、予定では金曜日中に完成出来ると思います。

完成までもう少々お待ちください。

2005/11/03
 
jpg画像 おまけ画像(img352.jpg) -352- おまけ画像

綺麗に撮れていたので、どちらを掲載するか悩みました。なのでおまけで掲載します。
修理個所についてもビックリされる程喜んで頂けて何よりです。確かに結構難しい個所でした(なのでサフェーサーの二度打ちしております)

オーナー様が当初ご希望されていた「ドア交換」よりも、今回の修理(板金修正)が愛車にとって良かったと感じて頂ければ何よりです。この度は有難う御座いました。

2005/11/01
 
jpg画像 Z33出庫!!(img351.jpg) -351- Z33出庫!!

先日はご足労頂き有難う御座いました。Z33ついに出庫です。

左ドアの損傷を修理、そしてボディ全面についた深いウォータースポットをハードポリッシュにより取り除きました(完全には取りきらなかったのですが、喜んで頂けて何よりです。有難う御座います)

新車塗膜は各車両によって性質はバラバラです。スバル車は柔らかい事で有名ですが、新型BMWは粉黛クリアーによりもっと薄くて柔らかいとの事です。
なのでポリッシング(研磨する磨き)は塗膜の性質を感じる事から始めます。
最初から粗目(と言っても細目)のコンパウンドで始めると無用に塗膜を削り過ぎてしまうので、最初は細かいコンパウンドから始めます。そしてそれで研磨力が足りないと感じれば、バフを変えたりコンパウンドを変えて1ステップ粗めに移行します。結果、理想の工程を見つけ出す事が出来ます(高効率・高美観)

今回はどうにも不可解な水性新車塗膜と、ガラス珪素系のコーティングが行なわれていたなど、色々な面でポリッシュし難い面が多数あったと思います。スタンドックスの講師の方曰く、「ガラス珪素系は塗膜に浸透する」や「紫外線吸収剤が無いから白ボケする」などなど色々と教わった事もあるのでこれを活かして今後とも勉強したいと思います。

この度は有難う御座いました。是非今の状態を末永く維持し続けて下さい!(これが難しいのは重々承知しておりますが…特にソリッドの黒ですし…)

2005/11/01
 
jpg画像 おまけ画像(img350.jpg) -350- おまけ画像

12気筒なので画像内にある物全て(4点)で1セットになります…。圧巻です…。部品代にして幾らくらいになるのでしょうか…。

2005/11/01
 
jpg画像 テスタロッサヘッドカバー結晶塗装完成!(img349.jpg) -349- テスタロッサヘッドカバー結晶塗装完成!

先日はご足労頂き有難う御座いました。既に先週お渡ししたフェラーリのヘッドカバーの掲載です。掲載遅れてすいませんでした。

ちなみに今回始めてしったのですが、「テスタロッサ」とは、イタリア語で「テスタ」が頭(ヘッド)で、「ロッサ」は赤(これは知ってました)。エンジンのヘッドなだけに、「赤い頭」=「テスタロッサ」との事です。無知ですいませんでした…。
という事はテスタロッサのヘッドカバーは全て赤みたいです(初めて納得です。車の事に無知ですいません…)

仕上がりも喜んで頂けて何よりです(画像の方が綺麗に感じるかも知れません。すいません…)この度は有難う御座いました!

2005/11/01
 
jpg画像 そう言えばこの時も…。(img348.jpg) -348- そう言えばこの時も…。

ランチアの時にも起きたデジカメのトラブルです。コアサポート全体を塗った写真なのですが、またサイケデリックな画像になってました…。(代わりがありません。スイマセン…)

この後、ラジエターやクーラーコンデンサを取り付け、各配線・配管も完了し自走出来るようにします。そして本格的に塗装工程に入ります。

次は本塗り後の掲載になるかと存じます。楽しみにお待ちください。

2005/11/01
 
jpg画像 溶接部シーラー処理(img347.jpg) -347- 溶接部シーラー処理

そしてプライマーが乾燥したら、この部位にシーラーを刷毛塗りします。所謂「刷毛塗りシーラー」です。シーラーを専用の刷毛で刷け目を出して新車時処理の様な仕上がりにします。

多くの場合、このシーラーを直接鋼板面に塗布されてしまいます。ひどい場合は、焦げ焼けた塗膜をこのシーラーによって被い被して隠されてしまったりもします(昔勤めている時にこれを板金屋さんにやられて、硬化してしまったシーラーを全て剥がした経験があります…)。
シーラーでは酸素を遮断する面からの物理的な防錆は出来ても、プライマーの様な化学的な防錆は期待出来ません。なのでシーラーを塗布する前でのプライマーは必要な事だと思います(勿論依頼内容や費用面でのケースバイケースはあります)。

いつかこの辺りの色々な事を長期に渡ってのテストを行いたいと思います。塩水の水槽に漬けた暴露テスト、などですね。

2005/10/31
 
jpg画像 そして再度プライマー塗布(img346.jpg) -346- そして再度プライマー塗布

そして改めて、鋼板面が露出した個所にプライマーを再度塗布します。今度は綺麗に薄く満遍なく塗布します。

2005/10/31
 
jpg画像 ふき取り後(img345.jpg) -345- ふき取り後

さっとふき取れば綺麗になります。溶接されたパネル間の隙間内部にはきっちりプライマーが入り込んでいます。

2005/10/31
 
jpg画像 ウォッシュプライマーはみ出し状態(img344.jpg) -344- ウォッシュプライマーはみ出し状態

途中はこんな感じになりますが・・・

2005/10/31
 
jpg画像 溶接個所の処理(img343.jpg) -343- 溶接個所の処理

既に一度クロスメンバーを交換されていた履歴があり、この部分に変なシーラーが塗布されていたのでこれも今回取り除きます。
また溶接によって焼けて崩壊した塗膜も削り落とします。

溶接によって合わさった鋼板面は予め旧塗膜を剥離してあるのですが、この部分は既に見えないので中々防錆処理をし難いです。通常おざなりにされがちな個所です。
これに対応すべく行なっている処理が、「隙間へのプライマー浸透型塗布方法」になります。難しい事では無く、この鋼板合わせ目の隙間にスプレーガンの先端をピッタリと押し付けてウォッシュプライマーを塗布します。近すぎるので当然その周囲はグチャグチャになりますが、隙間の内部には間違い無くプライマーが入り込みます。そしてその隙間下側からプライマーが漏れて垂れて来ます。この余分なプライマーは、シンナーを含ませたウェスですばやくふき取ります。

2005/10/31
 
jpg画像 アルファ146フロント部修理(img342.jpg) -342- アルファ146フロント部修理

ボンネットの他に、コアサポート、クロスメンバーなども交換で、こちらも取り付ける前に塗装しておきます。所謂「裏吹き」です。これらもきっちり下地にプライマーが塗布されています。

内板修正の作業の流れとしては、最初になんらかの方法で損傷の入力方向とは逆の方向に引き出してあげます。所謂数学で習った「ベクトル」です。逆の方向に引き出す力としては、同じ力で掛けられなければそれを分散したりもします。X・Y・Z軸の各方向に分散すれば各方向引き出す力を半減出来たりします(大ダメージの場合はこうしないと引き出しきれないケースがあります)
しかし今回の損傷では、見た目ダメージが大きく見えた個所は固い部位では無かった為そこまでの引き出しは必要無く、軽くチェーンで引き出し、大きめのスライディングハンマーで微調整しながらの引き出しになりました。
ある程度の位置まで引き出し終えたら損傷を受けたパネル(コアサポート・クロスメンバー)を取り外し、新しい部品を仮組みして位置合せをします。位置が定まれば各個所を溶接して、次はその個所の処理(防錆)を行ないます。ここは塗装屋の仕事になります。

2005/10/31
 
jpg画像 ボンネット裏吹き(img341.jpg) -341- ボンネット裏吹き

続いてボンネットの裏側にもプライマーサフェーサーを塗布します。この場合は塗膜厚は必要無いので、全体的に薄めに満遍なく塗布するようにします。裏側も、直接ベースコート&クリアーを塗布するよりも、この様にプライマーサフェーサー(又はプライマー)を最初に塗布する事により、今後の錆の発生を防げる可能性は高くなります。

この後続けてベースコートのシルバー、そしてクリアーを塗布します。
ボンネットの裏は「フードインシュレーター」なる遮熱の為のシートが付くので殆ど見える事はありませんが、そんな事は関係無くきっちり塗装しておきます(BMWはこの部分塗ってなかったりしますが)

2005/10/31
 
jpg画像 続けてプライマーサフェーサー(img340.jpg) -340- 続けてプライマーサフェーサー

ウォッシュプライマーに続いてプライマーサフェーサーを塗布します。こちらもコミキの塗装になります。これは結構綺麗に塗れています。

ボンネットは微小のエクボが数個所あるので、これはプライマーサフェーサーによって処理します。なので3コートきっちり塗ります。

この後裏側にはベースコート→クリアーコートも行ないますので、ここで一旦焼くとします(強制乾燥します)

2005/10/31
 
jpg画像 アルファ146 新品ボンネット(img339.jpg) -339- アルファ146 新品ボンネット

アルファ146は本日板金作業が完了し、明日から塗装の工程に入ります。本塗り予定は水曜日くらいを予定しております。

ボンネットとその他フロント周りの新品部品は電着プライマーが塗られて黒の状態ですが、このまま上塗りは出来ませんので(しませんので)、#240ダブルアクションで素地調整をし、画面の「ウォッシュプライマー」を全体的に塗布、続けてプライマーサフェーサーを塗布します。

アルファに限る事ではありませんが、イタリアやフランス、イギリスメーカーの新品パネルは結構ヒドイです。何十枚も重ねて保管されていたと思われるボンネットなど、中央部分に大きな凹みが出来ているひどいケースもあります(最高5回交換した事もあります)
メーカーは、新品部品にパテを付けて売る事など出来る筈も無いので、無理やり板金で修正された物も良く見かけます。この様な個所の塗膜は怪しいので削り落としてしまった方が安全です。なのでこの鋼板が露出した部分にはウォッシュプライマーを塗布しておきます。防錆面や耐ブリスター性能は通常のプライマーサフェーサーの比では無くなると思われます。

ちなみに今回ボンネット左右の耳部分(ボンネットヒンジ部分辺り)はフェンダーと全然チリが合わなかったので板金修正しております。パテも入りました。新品部品ですがチリが合わないのも(アルファの場合)普通です。この辺の現物合せでの修正は基本なので不安に思われなくても大丈夫です。(日本車の場合は極めて稀なのですが…)

ちなみにこちらのボンネットのプライマーはコミキ(従業員)が塗装しています。スプレーした際の「線スジ」が発生しています。この様なスプレーだと上塗りは綺麗に仕上がりません。ベースコートはムラになり、クリアーは肌がバラバラになります。逆にこの下地(プライマー&プライマーサフェーサー)が綺麗に塗れる様になると上塗りが綺麗に塗れます。簡単に思える事ですが、真直線に1cmのズレ無く平行に動かすのは結構難しいかったりします。

ちなみにこちらのプライマーは画像の様に綺麗に塗れていなくても機能的・最終的な仕上がりには影響無いのでご安心下さい。私も最初はこうやって下地から徐々に学んでいきました。ご協力有難う御座います(勝手な解釈申し訳御座いません…)。

2005/10/31
 
jpg画像 ランチアデルタインテグラーレHF塗装完了!(名称正確なのか解りませんが…)(img338.jpg) -338- ランチアデルタインテグラーレHF塗装完了!(名称正確なのか解りませんが…)

随分項目増えてしまいましたが、ついに塗装完了です。既に先週塗り終わっておりましたが…。

今回こちらのランチア(日本国内限定500台との事です)触れさせて頂きましたが、程度は抜群に良いです。補修暦見当たりません。
しかしどうにもこの新車塗膜、ちょっと薄いと思います。下地処理していて角が出てしまう(角の下地が出てしまう)事が良くありました。薄くて弱い塗膜に良くある事です。退色の事からも、アルファの赤と同じく水性塗料が使用されている可能性もあると思います。飛び石被害が多いのもこの理由からかと思われます。
元々ラリーな車だとは思いますが、塗装屋の見解としては今後とも今の美しい状態を維持し続けて欲しいです。

現在ホイール修正中です。こちらも後日掲載させて頂きますので楽しみにお待ちください。

2005/10/31
 

My Memory(It's Free!)