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 以下にある各コメントは、こちらの作業を紹介した「プロフィット日記2010」から抜粋した文章になっております。


全体的にこんな感じで傷だらけですが、ダメージがあるのは塗膜だけで、フレームのアルミには特に問題は無いと思います。
自動車ボディの再塗装の場合は、滅多な事が無いと「総剥離」なんて事はしませんが、これには色々と理由があります。
一番は「新車時の防錆効果が無くなる」ですね。プライマーは勿論、亜鉛メッキも削れてしまうので、むやみに塗膜を削って良い事はありません。
古い車のレストアなら話は別ですが、新車で買った車の塗装を「全部剥がして塗り直し」なんて、自動車メーカー開発車も塗装メーカー技術者、誰が聞いても愚の骨頂と思わざるを得ないかと思います。それくらい「自動車ボディの防錆技術」は群を抜いて高性能なのです。雨ざらしで錆が出ないなんて(出る個所もありますが…)ものはそうそう世の中に有る物では無いんですよね…。
が、自転車の場合はまた話が別のようで、1グラムの重さを削るのにお金と時間と労力を惜しまない方々も居られるようで、新車の状態でも総剥離にする場合が多々あります。
と言っても、実際に剥離すると解るのですが、自転車の防錆処理はやはり自動車鋼板のそれとは全然違いますので(製造設備時のお金の掛け方が違いますので…)、剥離した方が良い結果は多いですね。既に溶接部から錆が出ているなんて事も良く見かけますし(車の場合も見かけますが…)。
何にしてもTPOではありますね(爆)。今後も統計とって勉強していきたいと思います。



溶剤槽に漬けてスクレーパーとワイヤーブラシで丹念に剥離します。

金属素地に達していた傷はダブルアクションダンサー#180で削り落とします。傷程度でパテなどは使いません。
この後「リン酸」で処理し、続けてプライマーを塗ります。


ストラーダのフレーム色は、オーナー様より「パントーンの151のようなオレンジで」と承っておりますので、手元にあるPANTONEの色見本帳からその色を確認します。
パントーンって名前自体最近良く聞く様になりましたが、それの色番号からご指定なのは珍しい(というか初めて)ですね。色関係のお仕事去れているのでしょうか…。
ちなみに今回の「151」の配合データもあるのですが、パントンの場合は「印刷」による色の表現なので、塗料で作る「塗装」とはちょっと違います(と言うか全然違います…)。
なのでデータ通り色を作っても全然違う色が出来上がりますので(これは仕方の無いことだと認識してます)、色見本を見ながら目調色で色を作ります。
また今回はこれを「メタリックで」ともご依頼頂いておりますので、さらにアクセントを加えて色を作ります。


パントーンのカラーコード「151」を参考にしてオレンジのソリッドカラーを作製し、それをメタリックにします。
が、鮮やかな色にメタリックを入れると「濁り」が発生し、折角の鮮やかな色相が消えてしまいます。この辺が印刷とは違うところですね。
塗装はメタリックにより立体的な表現になるのですが、顔料にはそれぞれの特性があるので、混合する事により良い面が出る事もありますが悪い面も出てきます。
なので今回はメタリックは控えめに、イエローパールを沢山入れ田オレンジを作ります。
途半端なメタリックを沢山入れても単に濁るだけですので、「粗目を少量」の方が上品にアピールしてくれたりします。



オーナー様より「鏡のように」とご要望頂いておりましたので、テロテロに塗ってます。っていうかいつもこんな感じですので特別何をした訳ではありませんが(爆)。
ネジ穴に詰まっているのは「芋ネジ」なるネジです(正式名称なんだったかな…)。
ネジの頭が無くて六角レンチの穴が開いているので、塗る時に邪魔にならないんですよね。とても重宝しているのですが、納める時に取り忘れる事が多いらしく(殆ど記憶に御座いません…)、使う度に数が減ってしまいます…(悲)。気をつけたいと思います…。


元々は結構地味な色でしたが、今回のオレンジパールメタリックで全然違うイメージになりましたね。街乗りが楽しくなりそうな華やかな色ですね。
ちなみに完成時の重さは、1474.0gでしたので、塗装前(プライマー塗装済み)の重量1440.6gを差し引くと、オレンジ色とクリアーの重さは「33.4g」になります。
元々塗ってあった塗膜の重量は測り忘れてしまったので解りません。シールとか無い分、元の状態より軽くなったのでは…と思ったりもします。今となっては…ですが(苦笑)。

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