ギャラリー展示品の創作 |
■デザインを形にする 〜ひょうたんをピアノの様に
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■ テーマ
デザイナーの方々によるイベントで、ギャラリーの展示物として、ひょうたんをピアノのような人工的な形態にする事をご依頼頂きました。

ご要望の仕上がりとしては、「ひょうたん本来のラインは崩さず、細かい凹凸を無くしヘルメットの様な人工的な流線型に。そしてピアノの様な品格の美しい仕上がりを」との事でした。
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一つのひょうたんを真っ二つに割裂いた「カットモデル」の作成も

素地調整を行い、大きく割れた部分も内部から樹脂で固めて修復します。
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■ 下準備 |
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カットモデルの作成は、ひょうたん自体の「強度」を上げる事から始めます。
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ひょうたん内部を特殊な樹脂でコーティングし、後の作業で割れないように強度を上げます。 |
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まずは密着性を向上させる為に、粘度の低い樹脂を気孔へ十分浸透させます |
■ ライン補正
円状に見えるひょうたんも、実は複雑なラインで凸凹になっている為、パテを使ってスムーズなラインを作り出します。下の写真はヘラを利用してのパテ付け。

「ヘラ目」を出さずに全体的なラインのかさ上げをする為にはスプレーガンによるパテ付けが必要となります。これは特殊なスプレーガンで、口径は通常の倍の2.5ミリです。
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パテを研いでこれで1工程、これを8工程程繰り返すと美しいラインが形成されます。
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ヘラによるパテ付けとスプレーガンによるスプレーパテを併用して、ひょうたん本来のラインを崩さないようにかつ美しいラインを成形します。 |
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パテによるライン成形の後に、防水処理としてサフェーサーの塗布を行い塗装前準備が完了 |
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■ 塗装
濡れた様なウェット感のある仕上がりにします。
「カットモデルはギャラリーに訪れた方々が手に触れても大丈夫な様に」とのクライアント様のご配慮により、塗料は傷の付きにくい「耐擦傷性クリアー」を使用。
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塗装直後のひょうたんカットモデル。 |
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比較的大きめのひょうたん
「白」 塗装直後の状態 |
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■ そしてギャラリーへ
2006年秋、青山の某ギャラリーにて、今回新たなカタチとして生まれ変わった「ひょうたん」達が展示されました。
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