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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2012】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 デローザのフレーム 浸食跡(img61.jpg) -61- デローザのフレーム 浸食跡

アルミと言っても結構な種類がありまして、溶接性の良いものや加工し易い物、腐食し難い物や強度があるものなど、それぞれ用途によって使い分けます。自動車のボディでは5000か6000系が一般的ですが自転車はどうなのでしょう?同じアルミだとしてここまでの腐食となると新車時の塗装になにか問題があると思えてしまうのですが…。


で、今回は念のためにと下地に使うプライマーは浸透型エポキシ系で行うのですが、それだけでこれらの浸食跡を埋めようとすると大変です。出来ない事は無いのですが硬化に凄く時間が必用になるのと硬化後の研磨作業も非常に大変です。ビスフェノールAのエポキシ系樹脂は切削性が悪い(塗膜が強い)ので中々削れないんですよ…。

エポキシ系の利点はこの「強度」なのですが、反面「耐候性が低い」といった弱点もあります。紫外線に当たってるとボロボロになってしまいます。屋外使用を前提としたものであればこれは致命的ですね。

それを補う為に、今後は耐候性に優れたアクリル系の樹脂をその上にコートする事で下地のエポキシを紫外線から守ってあげます。
それぞれの長所を活かした塗膜形成ですね。

これは4輪自動車のボディに施されている新車塗膜の基本的な事で、その場合は1液型の焼き付け塗料になるのですが、これら樹脂の特性さえ知っておけば「主剤」と「硬化剤」を使う2液型の塗料でも応用出来るのです。

ただそういった事を知らなくても見た目は同じように仕上げられる訳で、それで値段が安ければそれでも良いと思いますが同じ額を払って違う内容だったらちょっと残念ですよね。

そういった普段は見えない不透明な部分を塗装のアマチュアな方々でも解るようにと「プロフィット日記」は始まった訳ですが、ただ長い事やっているとどうしても同じネタの繰り返しになってしまったりもしますので(苦笑)何卒ご理解下さいませ。

2012/01/18
 
jpg画像 アンタレスのフォーク&フレーム プライマー&サフェーサー塗布完了(img60.jpg) -60- アンタレスのフォーク&フレーム プライマー&サフェーサー塗布完了

紹介している途中だったのですが昨日は力尽きてしまいアップ出来ませんでした。プライマーの塗布は一両日中に完了しておりますのでご安心下さい。

この後強制乾燥はしていますが、とりあえずこの状態で数日寝かしてから研ぎの作業に入ります。ただ順番的に他の作業が先になりますのでこちらの本塗りは来週半ばくらいですかね。もう少々お待ち下さいませ!

2012/01/18
 
jpg画像 アンタレスのフレーム&フォーク プライマー塗布準備(img59.jpg) -59- アンタレスのフレーム&フォーク プライマー塗布準備

ちなみに良く出てくる下地塗料の名称で「プライマー」と「サフェーサー」がありますが、サフェーサーの正確名称は「プライマーサフェーサー」ですから一応これでもプライマーの役目はあります。

プライマーの主な役割は「錆止め&金属素地への密着」で、サフェーサーは「膜厚の確保」で、前者は厚塗りをするとトラブルが出ますから後者でそれを補います。

元々は別のものですから、最初にプライマーを塗ってその後にサフェーサーを塗っていた時代があったと思うのですが、私が塗装を始めた時にはこれら二つが合体した「プライマーサフェーサー」というものが主流になっていました。

が、実際のところ塗料メーカーのマニュアルには「金属素地には○○プライマーを塗布し、その後○○サフェーサーを塗布してください」とちゃんと書いてあったりします(苦笑)。

ただ一般的な現場ではそんな面倒なことは中々やれない(やらない)状況でして、いつの間にか後者だけでOKとなっていたりします。私がディーラーに居た頃も前者は殆ど使っていませんでした。まあこれが普通でしょう(笑)。

ただこの一見便利そうな「プライマーサフェーサー」では金属素地へ十分密着していなかったり、または錆の抑制が出来ていないと感じた事が何度かあります。塗装屋さんなら誰でも経験はあると思います。

で、ちゃんと材料を見直して使ってみると「これはすこぶる密着性が良い」とか「サフェーサーとの相性が抜群だな」なんて気づく訳です。まあ気づかない方が幸せな場合もあるのですが(早く帰れますしその方が会社は潤うかも知れませんしね。笑)。


今回の場合もサフェーサー一本で全体をコートするのが一般的ですが、やはりアルミに食いつきの良いプライマーというのもありますので、最初にアルミ素地が露出した部分にそのプライマーを塗布し、その後全体的にサフェーサーを塗布します。場所によっては傷などがあり膜厚が欲しい部分もありますからサフェーサーで充填するのです。

各材料や名称については「使用材料名称」のページがありますので宜しければご覧ください。見つけ難いんですが自家塗装のページにあったんですよね。

かなり前に作った資料なので今では見解が違う所もあるかも知れませんが(苦笑)宜しければ今後のご参考にもどうぞ。

2012/01/17
 
jpg画像 デローザのアルミフレームも(img58.jpg) -58- デローザのアルミフレームも

こちらは腐食が結構酷かったのと、オーナー様からは「出来るだけやっておきたい」(やってあげたい、ですかね)との事ですので、アンタレスのフレームと一緒にサンドブラストお願いしました。

で、こちらはさらに念の為にと下地塗装には浸透型エポキシプライマーを使用します。

ロゴ入れ塗装の数も6個ありますから、フレームだけなのに結構な額まで行きました。皆さんそうですが時々私の方が心配になります(そのお金でもう一台自転車買えそうですが…恐)。

ただ自転車の場合、フレームを残して付属品変えたりすればほぼ一生?付き合えそうですかね。使わない時は部屋の壁に飾っても良いですし(高価な自転車に乗らない私でさえいつかはこれをやりたいと思ってたりします。笑)。

と言う事で続けてプライマー塗装の準備です。

2012/01/17
 
jpg画像 アンタレスのフレーム サンドブラスト完了して戻って来ました!(img57.jpg) -57- アンタレスのフレーム サンドブラスト完了して戻って来ました!

こちらもお待たせしております。無事サンドブラスト屋さんから戻って来ておりますのでご安心下さい。

こちらのフレームはアルミとカーボンの複合ですので、剥離作業はいつものように溶剤浸け置きが出来ませんから(カーボンがふやけてしまうかと…)、カーボン部分をマスキングした後にいつもお願いしているサンドブラスト専門店にて剥離して貰いました。

いつもながら良いお仕事で助かっております。

フォークはこちらで対応しますのでとりあえずはこちらのプライマー塗布が先ですね。梱包を開いたらどんどん酸素がやって来ますので(ってイメージです…)早速作業開始です。

2012/01/17
 
jpg画像 ハイエーステールランプ レッドキャンディー+スモーク塗装ご依頼承りました!(img56.jpg) -56- ハイエーステールランプ レッドキャンディー+スモーク塗装ご依頼承りました!

こちらも昨日到着しましたハイエースのテールランプです。この度のご依頼、誠にありがとうございます!

ハイエースのテールランプは初めてな気がしますが、画像で見ても解るようにカッターに比べて結構大きいんですよね。こちらは社外品ですが出来も良く、LEDの配置と内部の反射板がかなり美しいです。レッドキャンディーが映えそうですね…。

仕上がりの参考としては以下ページにある2枚目のインプレッサのテールランプがそうです。いつものレッドキャンディー+スモーク仕様です。

レッドキャンディー+スモーク塗装


画像には写っていませんが、これとは別に「ハイマウントストップランプ」も同じ仕様で承っております。また次回紹介させて頂きますね。

それでは作業進行しましたら改めて紹介させて頂きます。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/01/17
 
jpg画像 ノートPC(ThinkPad)の天板塗装×4 承りました!(img55.jpg) -55- ノートPC(ThinkPad)の天板塗装×4 承りました!

昨日無事到着しましたThinkPad(ノートパソコン)の天板です。しかも同じ物が4個です(笑)。

当初は一枚だったと思うのですが、「同じものを同じ色なら複数割引がありますよ」と紹介したところ、お仲間の方に声を掛けて最終的に4個となりました。余程気に入っている型なんでしょうね。

素材は良く出来たマグネシウム合金で(薄いんですよ…)、表面にはちょっとゴムっぽい艶消し黒の塗装が施されています。塗るとチヂれるラバーコーティングっぽいですね…。ですので総剥離してからの作業となります。プラスチックだったら難しかったかも知れませんがマグならばDINOなどのヘッドカバーと同じですから溶剤に浸けても大丈夫ですしね。

ちなみに今回もご依頼まで何度かメールでやりとりさせて頂いたのですが、ちょっと気になった事があったので紹介させて頂きますね。

→「本件、いくつかの塗装屋に見積したのですがもっとさっぱりした対応の所ばかりでした。」

ああ、解ります解ります(笑)。私も一般の人間としてネットで見つけたショップさんにメールなどしたりすることがありますが、結構短絡的な回答だったりしますよね。
既製品を売っているネットショップ、例えば楽天で出品しているネットショップさんなどは結構対応が良いのですが、特に技術系のお店は対応が冷たい所も多いと思います。

まあ確かにこれは私も解るところでして、やはり「現場」が一番ですからメールなどのお問い合わせは二の次になったりするのは仕方ないと思います。私もメールは気を付けていますが電話となると、まさに手が離せない作業中だったりすると会話をするのも大変ですから…(だったら出なければ良いのですがそうもいかないかと…)。

ただメールだと言葉のニュアンスとか非常に難しいので慣れていないとやはり大変だと思います。
私も今は慣れて来ましたが、それでも一日10件以上はメール返信しますのでかなりの時間は費やしますからね。

ただ私の場合は最初からネットで仕事を集めると決めていましたので、一番最初に始めたのはタイピングの練習でしたからこれだけは結構速い方だと思います。恐らくその辺のOLさんにも引けを取らないかと…(笑)。


こちらのご依頼はまだ煮詰めている部分もありますので、内容詳細が決まりましたらお手透きの際で構いませんのでご連絡下さい。

改めましてこの度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/01/17
 
jpg画像 BIKE FRIDAYのリヤキャリア 3コートピンクパールで完成ですC(img54.jpg) -54- BIKE FRIDAYのリヤキャリア 3コートピンクパールで完成ですC

こちらのキャリアはBIKE FRYDAYなる自転車に装着予定との事ですからてっきりそれ専用かと思っていましたが、もしかしたら他メーカーのフレームにも着くのかもしれませんね。タイトルを書いていてちょっと不安になりましたが…。

で、今回のような被塗物は大きさ的には結構コンパクトですが、画像で見ても解るように細いパイプの組み合わせは塗装上では結構厄介です。
「適当に吹けば塗れるんじゃ?」は電気を通した静電塗装での話でして、当店のようにスプレーガンで塗る方法となると真面目に(苦笑)一本一本丹念に塗っていかないと綺麗に仕上がりません。

極端に言うと、パイプ形状は「丸」では無く「八角形」と想定してスプレーしています。じゃないと全ての面で艶々になりませんし、部分的に無理して塗り込むと「タレ」が生じます。

こうしたことから、実はいつも塗っている自転車フレーム本体の方が塗るのは楽だったりしますので、面積は比較的小料金的にはフレームと大差なくなってきます。費用算出は基本的に時間工賃ですから大きさ云々では無いんですよね。なので新品で既に塗装されて売っている製品にはどうやっても勝てません(と言うか勝とうとも思ってませんが…苦笑)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/01/17
 
jpg画像 BIKE FRIDAYのリヤキャリア 3コートピンクパールで完成ですB(img53.jpg) -53- BIKE FRIDAYのリヤキャリア 3コートピンクパールで完成ですB

こちらはTHERMOS社のステンレス携帯マグで、スターバックスのタンブラーと同じ様な物ですね。ただ保温力や洩れなどはこちらの方が定評あるようです。

色もロゴもリヤキャリアとお揃いで、やはりこちらを使うのは自転車に乗っている時との事ですから、知らない人が見たら自転車自体が限定で発売されたモデルかと思ってしまうのでは無いかと思います。

ちなみに画像だとどうしてもパール感が解り難いのですが、こちらは実物だとちゃんと表現されていますのでご安心下さい。

もう一枚画像あるので紹介しますね。

2012/01/17
 
jpg画像  BIKE FRIDAYのリヤキャリア 3コートピンクパールで完成ですA(img52.jpg) -52- BIKE FRIDAYのリヤキャリア 3コートピンクパールで完成ですA

リヤキャリアフレームの一部に板状のステンレスプレートがあり、その内側にはタンブラーとお揃いのネームロゴを入れてあります。

いつも駐車する時は右側が壁側になるとの事でして、パッとみて名前が見えれば「盗難も躊躇する筈」との事からですね。まあ実際にはオーナー様自らがこれを見てニヤニヤされるのでは、と思う次第ですが(爆)。いや、実際みなさんそんな感じかと…(笑)。

2012/01/17
 
jpg画像 BIKE FRIDAYのリヤキャリア 3コートピンクパールで完成です!(img51.jpg) -51- BIKE FRIDAYのリヤキャリア 3コートピンクパールで完成です!

こちらもお待たせしました!自転車に付けるリヤキャリア(荷台)ですね。元々は艶消し黒でしたが車体のピンクに合わせてさらにアクセントをつけて「3コートピンクパール」としました。

今回のオーナー様からは昨年末辺りに初めてお問い合わせを頂いたのですが、2〜3年前からこちらの日記を訪問して頂いていたとの事です。以前こちらで紹介したスターバックスのタンブラー3コートピンクパール仕様がきっかけだったようですね。「いつかは私も…!」といった感じでしょうか(笑。勝手な解釈です)。


他にも画像あるので紹介しますね。

2012/01/17
 
jpg画像 メッキメガネフレーム 部分塗装 完成ですB(img50.jpg) -50- メッキメガネフレーム 部分塗装 完成ですB

反対側はデザインが違うのですが同じ様に仕上がっておりますのでご安心下さい。

先ほどの画像は一眼レフで撮っているのですが余り近くでは撮れないのでこちらは普通のコンパクトカメラで撮ってます。10年以上前のモデルですが使い方に慣れているので壊れても壊れても何個も同じものを買って使っています。今ので8代目くらいですね(現場で使っていると粉塵やらが凄くて3ヶ月持ちません…)。

ちなみに今回のご依頼、最初はお断りしたのですが「筆塗りでも構わないので何とか…」と再度メールを頂きましてこの度のご依頼となりました。筆塗りじゃこうは仕上がらないかと思いますが…(苦笑)。


それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

2012/01/16
 
jpg画像 メッキメガネフレーム 部分塗装 完成ですA(img49.jpg) -49- メッキメガネフレーム 部分塗装 完成ですA

文字の部分は裏から見ても赤く塗られていないようにとご依頼頂きましたので、裏側はマスキングテープを面に貼ることで対応しました。ちなみに表はマスキングではなく拭き取ってます。

まあそれにしてもメガネのフレームに宝石ですか…。さすがイタリア製ですね(よく解っていませんが…)。でも今回の赤との組み合わせは凄く良いですね。華やかですがクドく無いのが不思議です。

2012/01/16
 
jpg画像 メッキメガネフレーム 部分塗装 完成です!(img48.jpg) -48- メッキメガネフレーム 部分塗装 完成です!

そして無事組み付けも完了して遂に完成です。大変お待たせしました!

今回ご依頼いただいたのは「部分的にイタリアンなレッドで」との事でしたので、フレームの一部分をフェラーリレッド(ロッソコルサですね)に塗りました。全部赤くしてしまう方が余程簡単なのですが、「これどうやって塗ったの?」と一見して手間が掛かっていると解る内容は確かに良いですよね(って自分で塗っておいてなんですが…)。

他にも画像あるので紹介します。

2012/01/16
 
jpg画像 メッキフレームメガネ 組み付け前(img47.jpg) -47- メッキフレームメガネ 組み付け前

先日塗った塗膜が完全硬化しましたので組み付け作業に入ります。

今までのメガネだとネジはプラスが使われているのが一般的ですがこちらはマイナスでした。クラシック感を出す為ですかね…。

それにしてもいつもながらネジを入れるのは結構緊張します。メガネフレームに使われているネジは普段使うようなものではありませんから無くしたらどうなるんでしょうと…(米粒より小さいので落としたらまず見つからないかと…)。まあその時はメガネ屋さんに頭を下げてお願いしてみますが(笑)。

2012/01/16
 
jpg画像 CANON ビデオカメラ防水ケース塗装承りました。(img46.jpg) -46- CANON ビデオカメラ防水ケース塗装承りました。

紹介が遅れまして失礼しました。この度もご贔屓いただきありがとう御座います!

こちらは以前Z32のインマニカバーアルミフィン加工&結晶塗装をご依頼頂いた方で、今回はスキューバダイビング?中に使うビデオカメラの防水ケースをスモーク塗装でご依頼頂きました。また随分マニアックなご依頼ですね。遊びで掛けられる程お安い費用じゃないんですが…(恐)。

ちなみに以前ご依頼頂いたインマニカバーの案件も結構面白い内容でしたので改めて紹介させて頂きますね。

以下ページのNo.1640辺りから作業開始しています。「プラスチック製の部品を如何にアルミ製品っぽく見せるか」みたいな内容ですね。と言っても装着場所はエンジンルームですから普段は見えない物なんですけどね…。

→「プロフィット日記2010 9月始め


で、今回の案件もまた難しいです。カメラケースは後ろと前が蝶番で固定されていてストッパーを外して開く様になっているのですが、この部分のピンを外すのが難しいらしく(メーカーにも問い合わせたようですがやはりと言うか断られたようで…)、今回はこれを分解しないで前後二つの部品を塗らなくてはなりません。

と言ってもそれはちょっと無理な話ですので(クォリティ的に…)、凄く面倒なことになるのですが前と後ろは別々に塗ります。
当然これだと二回分の手間になるので費用も相当になりまして…私の方がちょっと心配してしまいます(笑)。

ちなみに現在アランミクリなるメガネフレームをお預かりしておりますが、やはりそれもフレームの分解が難しく、フロントフレームの部分とテンプル(サイドフレーム)は別々に塗ることになります。以前もそうやってますよね。参考までにどうぞ→
プロフィット日記2010 4月末

また「CANON」などのロゴ入れ塗装も承っておりまして、そちらは後日イラストを送って頂けるとの事です。お待ちしておりますがごゆっくりでどうぞ。

この度もご贔屓頂きありがとう御座います!

2012/01/16
 
jpg画像 NISSAN S20ヘッドカバー 本塗り完了です!(img45.jpg) -45- NISSAN S20ヘッドカバー 本塗り完了です!

実際に凸部を削っている光景の画像も紹介したかったのですが、ブース内での作業となると中々他の事に気が向かなくなってすっかり忘れてしまいました。

画像は既にクリアーが塗られた状態で、親の仇のような仕上がりになっていますが(笑)まあこれはこれで良いのでは、と思います。

そもそもこのヘッドカバーにこの塗装をご依頼される方々は普通じゃない物をご所望でしょうからね(爆)。
そもそもS20のエンジンカバーであれば「結晶塗装」が一般的なのですが(当時の面影を追いかけるのが普通ですからね)、もうそれじゃ物足りないというか、何か新しい物にチャレンジしたくなるのでは、と思ったりします。まあ新しい物では無いんですけどね。艶あり仕上げのヘッドカバーは当然今までも見かけますので。

ただここまで手間を掛けて下地を作っておくと、砂型鋳造で出来たアルミ無垢部品でもここまで「艶々」に仕上がったりします。
画像は塗り立てですが完全硬化後もこのまま仕上がりますので。元ハコスカオーナーだったゴトー氏(間借りさせて貰っている板金塗装屋の社長です)も傍からこれを見て「そこまでテロテロなのはちょっと異様だね」と言ってますし(笑)。


という事で完成しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!


いやーしかし今日も寒いですね。キーボード打つ手が凍てついてます。熱を発するキーボードなんてものがあれば良いのですが…。

2012/01/16
 
jpg画像 NISSAN S20ヘッドカバー 本塗り開始です!(img44.jpg) -44- NISSAN S20ヘッドカバー 本塗り開始です!

こちらもお待たせしました!無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

画像は既にベースコートの赤が塗り終わった状態で、十分に自然乾燥させてテープフリーな状態になったので凸部を削る為にその周りをマスキングをしています。

通常このように本塗り最中にペーパーでガシガシと削ったりはしませんし、アルミ素地に直接クリアーを塗ったりもしませんが(次の工程でそうなります)、このヘッドカバーだけは決まった内容で承っておりますのでちょっと特別だったりします。

やってはいけない事を解ってやっていますから確信犯ではあるのですが、知らないでやり続けているのに比べればまだマシだとも思っていたりします。まあケースバイケースだとは思いますが…(苦笑)。

2012/01/16
 
jpg画像 自転車用リヤキャリアステーも(img43.jpg) -43- 自転車用リヤキャリアステーも

この角度からだとパール感が解りませんが、3コートパール特有の柔らかい感じが出来ておりますのでご安心下さい(まあ派手さには欠けるのですが…)。

それでは完全硬化しましたら組み付けて改めて完成画像紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

2012/01/15
 
jpg画像 サーモス携帯マグ 本塗り完了です!(img42.jpg) -42- サーモス携帯マグ 本塗り完了です!

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ピンクパールのベースにロゴは薄いピンクですから少し目立たない感じもしますが、むしろ派手に強調し過ぎていないのが良いと思います(実際にはもう少し見易いです)。

リヤキャリアのステーの方も紹介しますね。

2012/01/15
 
jpg画像 サーモス携帯マグ ロゴ入れ塗装(img41.jpg) -41- サーモス携帯マグ ロゴ入れ塗装

画像では既にベースコートのピンクパールが塗装された状態で、自然乾燥させてテープフリーな状態ですから触っても大丈夫です。まあだからと言って無用に触わったりはしませんが…。

で、予め作成しておいたネームロゴのマスキングシートを予定していた位置貼り、周りを養生紙で覆ってからロゴ部に薄いピンクを塗布します。

板状の物はリヤキャリアの一部で、こちらは後から追加で片側だけに同じロゴを入れるようご依頼承りました。
「名前が入っていれば盗難防止になるかと」との事ですがデザイン的にもこれは良いですね。丁度良い場所を見つけたものかと…(笑)。

2012/01/15
 
jpg画像 サーモス携帯マグ 本塗り前(img40.jpg) -40- サーモス携帯マグ 本塗り前

こちらが先ほどの自転車リヤキャリアと一緒にご依頼頂いているTHERMOS社の携帯マグです。お揃いの色ですから自転車乗っている時に使うのであればこれはお洒落ですね…。

こちらも本塗り開始です。

2012/01/15
 
jpg画像 自転車用リヤキャリア 本塗り完了です!(img39.jpg) -39- 自転車用リヤキャリア 本塗り完了です!

ちなみに今回こちらのオーナー様からは、この自転車リヤキャリア以外サーモスの携帯マグも同色でご依頼頂いております。もちろんそちらも一緒に塗っていますがとりあえず先にこちらを紹介しておきますね。
また途中には「ロゴ入れ塗装」などもやっていますので、実際こんなにスムーズに塗り終えていたりはしていません。もっとバタバタです(苦笑)。

2012/01/15
 
jpg画像 自転車用リヤキャリア 本塗り開始です!(img38.jpg) -38- 自転車用リヤキャリア 本塗り開始です!

足付け処理の段階で角部分などは金属素地(クロモリ)が露出してしまった箇所もあったので、いきなりトップコート(ピンク)を掛けたりはせずに一旦プライマーをスポット的に拾っていきます。

が、どの道塗るのは明るいピンクなので、隠蔽の事も考えてプライマーは全体的に塗ってしまいます。黒→ピンクはさすがに厳しいですからね。

2012/01/15
 
jpg画像 自転車用リヤキャリア 本塗り準備完了です(img37.jpg) -37- 自転車用リヤキャリア 本塗り準備完了です

リヤキャリアは、黒く塗られた部分が3つの部品で構成されていて分解だか折り畳み?出来るようになっています。

が、これを分解して塗るとなると3個分の費用が掛かってしまいますので、一旦ネジを外したらそこに同じ太さの筆を挿して一つの部品として塗装を行います。コスト削減ですね。小さい部品ですのでこれでOKかと思います。

で、これとは別にプレート状のステンレス製ステーが2個ありますが、その一つにはネームロゴを入れるので分解した状態で塗装する事にします。

2012/01/15
 
jpg画像 自転車リヤキャリアの色作成(img36.jpg) -36- 自転車リヤキャリアの色作成

こちらもお待たせしております!BIKE FRIDAYに装着予定のリヤキャリ(荷台)の案件ですね。

ご依頼は「3コートピンクパール」で、色の見本としてフレームの一部をお預かりしていたのですが「それと同じ色で」と言うわけでは無く「それより薄いピンクで」といったご要望したので、改めて色見本となる画像を頂いてそれを参考に色を作成します。

2012/01/15
 
jpg画像 相変らずのブレンボキャリパー塗装も(img34.jpg) -34- 相変らずのブレンボキャリパー塗装も

凄い色の組み合わせですがブレーキ周りだと結構アリっぽいですね。車の中でも重要な位置づけである部品だからでしょうか。

実は以前、原発だか再処理工場内の設備の一部の塗装お見積りをお問い合わせ頂いた事がありました。ああいったミスが許されない(筈の)設備や医療機器関係だと世界基準?か何かでそれぞれの色が決められているようです。塗装の三大要素である「識別」「保護」「美観」の一つですね。

そういった現場では瞬間的・感覚的に物事を識別する為に派手な色が多く使われたるするので、傍からみたらそのカラフルさから結構楽しそうな仕事場見えたりするのでは、と思います。

ちなみに画像だと車体に組み付けていますが、当店では車体の受付はしておりませんので何卒ご了承下さい。当店では塗っているだけで、ご依頼はブレーキ屋さんからの仕事で取付けもそちらの方がやっているのです。

2012/01/14
 
jpg画像 S20ヘッドカバー プライマー塗布(img33.jpg) -33- S20ヘッドカバー プライマー塗布

プライマーは一番最初に塗っている筈ですが、それとは別に最後にもう一度塗ってます。

先程のサフェ研ぎでアルミ素地が露出してしまう箇所も当然ありますので、そういった箇所を部分的に拾うより全体的に塗ってしまった方が楽ですしペーパー目も均せますしね。

ちなみに先ほどのサフェ研ぎで大体4時間くらいです。研ぐだけで4時間ですから爪も殆ど無くなってしまいますが、前回の深爪ではかなり嫌な思いをしましたので今回はちゃんと軍手しておきました。頭が弱い人間でも痛みはちゃんと覚えてますからね(苦笑)。

ちなみにここで使うプライマーは極薄膜ですから研ぎはそんなに大変ではありません。#800で表面を軽く研ぐ程度でOKですから10分程度で終わります。
そして凸文字部分は赤を塗ってから削り落としますからこの時点でもその箇所のプライマーを削り落としておきます。じゃないと削ったフチからこの白(グレー)が見えてしまいますので。

赤いプライマーっていうのがあればこれをやらなくても良いんですけどね。そんなに都合良くは無い訳です(笑)。

2012/01/13
 
jpg画像 S20ヘッドカバー サフェーサー研ぎ(img32.jpg) -32- S20ヘッドカバー サフェーサー研ぎ

サフェーサーを塗ったのは数日前で既に完全硬化しておりますので研ぎの作業も着手しております。

サフェーサーは白に近いグレー色で、画像だと全体に黒い点が無数に飛び散っていますがこれは所謂「ガイドコート」というもので、この後の研ぎ作業において「研ぎ忘れ」が無い様にする為の捨て吹きですね。私は黒の缶スプレーを使用しています。

そしていよいよ全体の研ぎ作業ですが、こういったイビツな形の研ぎ作業で気を付ける事は「掘り過ぎない」ですね。一か所だけを集中して研ぐとそこだけ凹んだりペーパーの角が当たって「スジ」が出来たりしてしまいます。
今では無意識にこれも出来るようになりましたが、塗装屋になって最初の頃はこれが一番難しかったですね。当て板使っても角が当たって掘ってしまいますし。

研ぎ作業のコツとしてはペーパーの真ん中部分の「腹」と呼ばれる箇所を使って研ぐような感じです。動作としては小手先の動きでは無く腕全体や体全体を使って面に対して平行移動するような感じでしょうか。


という事で、このガイドコート(黒い点々)が万遍なく無くなるまで延々と研ぎ作業に入ります。
見習いの頃はこういった事ばかり続くので下地処理は嫌いな作業でしたが今となっては塗っているこっちの方が楽だったりします。体力では無く精神的にですが(笑)。

2012/01/13
 
jpg画像 S20ヘッドカバー プライマー&サフェーサー塗布(img31.jpg) -31- S20ヘッドカバー プライマー&サフェーサー塗布

旧塗膜の剥離が完了していたのでアルミ素地をリン酸処理した後に浸透型エポキシプライマー塗布、続けてウェットオンウェットにてウレタンサフェーサーを塗布します。

わざわざ2種類の下地塗料を使っていますが実は最初に塗っているエポキシプライマーだけでも大丈夫です。これはプライマーと言っても結構肉厚が付けられるのでタップリ塗っても大丈夫なのですが、それをやると逆に大変な事になります。
まずはとにかく硬化に時間が掛かります。確かマニュアルだと強制乾燥60℃40分くらいと書いてあったと思いますがそれは薄膜での話でして、ウェットで3コート以上塗ると一週間何も出来なくなってしまいます。

で、無事完全硬化したとしても今後はそれを研ぐのが凄く大変です。固さと粘りがあって研削性が非常に悪く、手作業だと一日じゃ終わらなくなってしまいます。

という事で、最初にこのエポキシプライマーを塗布しつつ、いいタイミングでその上に肉厚を付ける為(充填する為)のサフェーサー
を塗ってそれぞれの良い所を使い分けるのです。

まあどちらにしろ研ぎに機械が使えないのでこの後の作業はそう簡単では無いのですが…。

2012/01/13
 
jpg画像 フェラーリ512TRエンジンパーツ一式 洗浄完了A(img30.jpg) -30- フェラーリ512TRエンジンパーツ一式 洗浄完了A

で、水気が十分に乾いたら溶剤槽に浸け込みますが、その前に軽くエアーブローしたらバリバリと塗装が剥がれていきます。本当はまだ剥がれてはいけない時点なんですけどね(笑)。

と言ってもこれは結構よくある事で、完全とはいかないまでもこの時点で塗装がかなり剥がれてくれるのは普通の事です。ただこれには条件?があって、どれも決まって「プライマーが塗っていない」ですね。なのでちょっとしたストレス(洗浄)程度で塗装が剥がれてしまうのです。

インマニは元々塗装剥がれも少なく綺麗だったので塗らなくても大丈夫に見えましたが、結果的にあのままだったら数年でパリパリと剥がれた可能性は高いです。と言うかフェラーリの結晶塗装はどれもそうなるんですけどね(苦笑)。余程ISUZUヘッドカバーの結晶塗装の方が強敵です(あれは中々剥がれなくて大変なんですよ…)。

という事でまた数日浸け置きですのでもう少々お待ちくださいませ。

次の結晶塗装はロードスターのを予定しております。こちらももう少々お待ち下さいませ!

2012/01/12
 
jpg画像 フェラーリ512TRエンジンパーツ一式 洗浄完了(img29.jpg) -29- フェラーリ512TRエンジンパーツ一式 洗浄完了

昨年末にお預かりしていたエンジンパーツ一式で、油汚れやカーボンなどありましたので休み中はずっと洗浄液に浸け置きしておきました。

水で綺麗に洗い流したら良く乾燥させて次は溶剤槽に入れての剥離作業となります。放置していて作業が進行していくなんて夢のような話ですが(爆)、実際はメンテナンスや補充なども色々ありますのでご理解下さいませ。

2012/01/12
 
jpg画像 自転車リヤキャリア&サーモスマグ ロゴ準備(img28.jpg) -28- 自転車リヤキャリア&サーモスマグ ロゴ準備

当初はサーモスマグにだけネームロゴを入れられる予定だったのですが、追加でリヤキャリアのステー部分にも同じものを入れるようにご依頼頂きました。ご贔屓有難う御座います!

大きさについてはお任せ頂いてますので「これくらいかな?」といったサイズから幅3ミリずつ大小にした計6個のロゴを作成し、プリントした物を切り取って実際の被塗物に合わせて確認してみます。極めてアナログ的ですが一番確実で間違いないは無いですね(笑)。

2012/01/12
 
jpg画像 メガネフレーム 本塗り完了です!(img27.jpg) -27- メガネフレーム 本塗り完了です!

と言う訳でクリアーを塗って無事本塗り完了です。おまたせしました!

先ほど熱を掛けて強制乾燥としましたが、もう数日掛けて寝かしてから組み付け作業にさせて頂きますね。

完成までもう少々お待ちくださいませ!

2012/01/12
 
jpg画像 メガネフレーム ベースコート拭き取り完了(img26.jpg) -26- メガネフレーム ベースコート拭き取り完了

いつも脱脂作業で使うのは不織布というか「ホコリの出ないウエス」を利用するのですが、こういった場合ではコシがあると困るので昔ながらのメリヤウエス(って単に綿のTシャツウェスですが…)を使います。

ぴったり指に張り付くような感じで固定し、少々だけシンナーを着けて凸文字の上を軽く拭き取ります。
ただこれを何度も繰り返すと溶けた塗料が他の場所に固まって付いてしまうので毎回新しい面を使って少しずつ丁寧に行います。

で、さらに気を付けるのは、綿のウエスは毛ホコリも凄いので(画像でも写ってますよね…恐)それも残らないようにします。

実はこの作業、以前他の仕事で何個も何個もやっていたりしてますので今回も完成までのイメージが出来ました。ただ「裏側もメッキを残して欲しい」といったご要望も頂いてしまいましたので(苦笑)それの対応をどうするかでまた少し悩んだりもしたのですが、裏は単にマスキングテープをピタリと貼るだけで対応出来ました。
お正月そうそう夢にまで出て来た仕事ですが(爆)、無事塗り終えておりますのでご安心下さいませ。

続きます。

2012/01/12
 
jpg画像 メガネフレーム ベースコート拭き取り準備(img25.jpg) -25- メガネフレーム ベースコート拭き取り準備

こちらは反対側のサイドフレームです。左右で筆記体文字のデザインが違うんですよね。凝り過ぎですよ…(厳)。

で、文字凸部分の赤を拭き取る訳ですが、余計な所の色も拭き取ってしまったらマズイですので適当な感じで構いませんからその周りをマスキングしておきます。ちなみに画像に写っているマスキングテープの幅が6ミリですから文字自体かなり小さいのが解るかと思います。手が少し滑ってもアウトですからね…。

ちなみにベースコートで塗っている赤には硬化剤は入っていませんのでこの時点で硬化する事はありません。硬化剤を入れる場合もありますが、基本的には2K塗料(two konponent)はこういったシステムです。ちなみに英語だと「component」ですが、ここでは「komponent」になるみたいです(確か昔そう覚えましたが…間違いだったらすいませn)。英語ではなくドイツ語?なんでしょうかね。

2012/01/12
 
jpg画像 メガネフレーム ベースコート塗布(img24.jpg) -24- メガネフレーム ベースコート塗布

塗装はいつもの通り「2コート」の仕様になりますので、最初は色付けとしてのベースコート、艶はこの後のクリアーで行います。

で、「文字の部分はメッキを残すんじゃ?!」みたいな感じですが、それは人力では難しいので一旦はここも塗ってしまいます。
これはいつもエンジンヘッドカバーの塗装仕上げで行っている「凸部研磨」の方法と同じですね。

が、削った下からは傷一つ無いメッキの美しい姿を出さなければなりませんのでここで「ペーパー」は使えません。勿論コンパウンドもです(カスが取れませんので…)。

という事で、普段は余り使わない「シンナー」で文字凸部の塗装を拭き取る事にします。中学生の頃に版画やった応用みたいな感じですね(懐)。

2012/01/12
 
jpg画像 メガネフレーム 本塗り準備完了(img23.jpg) -23- メガネフレーム 本塗り準備完了

ちなみに作業してみて気づいたのですが、こちらのメガネフレーム、メッキ素地では無くその上にクリアーが塗ってあります。

下地処理の際、比較的荒目のペーパーを掛けたら簡単に傷が付いてしまい「え?」と思ったらクリアーが塗ってあったという訳です。
メッキの上にわざわざ塗っている意味が解らなかったのですが(普通は塗りませんよね)、もしかしたら金属アレルギーだとか熱の伝導を防ぐとか理由があるのかも知れませんね。
という事で、今回は敢えてこのクリアーは剥がさずに作業することにします。

で、画像にあるようにサイドフレームの部分には筆記体のロゴが飾られているのですが、今回ここのメッキを残してフレーム部分のみをフェラーリのレッド(ロッソコルサ)にします。といっても私にそんな超人的な事は出来ませんので(苦)、せめて裏と表のみを残して文字の側面部分だけは赤にさせて頂くこととなりました。それも結構恰好良いと思いますし、それ以外の方法は無理そうですので何卒ご理解下さいませ…。

2012/01/12
 
jpg画像 BIKE FRIDAYのリヤキャリアステー プライマー塗布(img22.jpg) -22- BIKE FRIDAYのリヤキャリアステー プライマー塗布

と言う事で、良く脱脂した後にプライマーを塗布します。

プライマーだけだと非常に薄膜ですが、素地の状態は悪くありませんし先ほどダブルアクションサンダーで付けた#120のペーパー目も出なければOKなのです。むしろ傷が細か過ぎると足付け不良になったりもします。

小僧の頃(見習いの頃)はこういった事も上司からは特に説明も無しに「#180で掛けておけ」と一方的に言われるだけでしたので、最初の頃は自分が今何のためにその作業をやっているのかさっぱり意味不明でした。理由が解らないで行う作業は結構苦痛なんですよね。

一応はその都度理由を聞いてみるのですが、ひどい時は「俺の今日の気分だからだ」(恐)みたいな回答ですし…。ただそういった事があってか自分で考える癖がついたのかも知れません。
今思えば徒弟制度とはそういったものなのかも知れませんしね(それにしてもひどい仕打ちが多かった気が…笑)。

ただ今の時代でそれに耐えられる人間が居るかどうかです。何か事件が起きそうですからね…(苦笑)。


2012/01/11
 
jpg画像 BIKE FRIDAYのリヤキャリア 下地処理(img21.jpg) -21- BIKE FRIDAYのリヤキャリア 下地処理

こちらもお待たせしております!色やらロゴやらが決まって来ましたので現場作業も着手し始めました。

リヤキャリアのフレームはクロモリ製で艶消し黒に塗装済みですが、一部分にステンレス素材のプレート(ステー)が二枚使われています。

塗装済みパーツの下地処理は足付け処理だけでOKですが、こちらはプライマーを塗らないと剥がれてしまいますのでそれの準備をしておきます。

ちなみにプライマーと言っても塗って簡単に着く(密着する)訳では無く、それなりに下地処理をしなければなりません。
特にステンレスは粘り気のある金属で、鉄やアルミよりも傷が入り難いですからダブルアクションサンダー#120できっちり足付け処理をしておきます。

ダブルアクションサンダーの利点としては、軸が一つでは無い回転運動によって縦横無尽に傷が付きますからそれだけ塗装の密着性が増します。
ちなみにシングルサンダーだと傷の入り方は一方向で光るだけですし、手研ぎでやる時も一方向だけだと足の付き方が弱くなるので縦横斜めと色々な方向に掛けてあげるのが望ましいですね。これがいわゆる「投錨効果」(アンカー効果)です。

画像右側が処理前の状態で左側が足付け処理済みの状態です。
何も処理しないでプライマーを塗ったとしても、爪で強く引っ掻くと削り取れてしまったりする場合もありますのでないがしろには出来ない作業です。

勿論これをやったからといって完全では無く、この後の脱脂作業一つ忘れたとしても悪い結果に繋がったりしますのでどれも地道に繰り返すしかないのですが。まあ慣れればどれも当たり前の事ではあるのですが(笑)。

2012/01/11
 
jpg画像 マツダアクセラ ヘッドカバーや内装部品など塗装ご依頼頂きました(img20.jpg) -20- マツダアクセラ ヘッドカバーや内装部品など塗装ご依頼頂きました

えーと、今回で何度目のご依頼でしょうか…。ボーナスの時期が来る度にわんさか部品が届くような気がしますので(笑)なんだか私の方が心配してしまいます。5回目か6回目ですかね…(恐)。
前回は予算が足りなくて断念されたリヤウィンドスイッチパネルがリベンジされていて微笑ましい限りです(笑)。

ここまでご贔屓頂いているのですが、勿論皆様同様に一度もお会いした事はありませんし、何度もご依頼頂いているからといって特別サービスしている訳ではありません(謝)。ツボに嵌ってしまったような感じでしょうか。

まあこの方は特別として(笑)、やはりリピーターの方は多くなりましたし、または初めての方でも「以前から見ていたのですが」といったお問い合わせも多いですね。しかも女性の方からのご依頼も増えましたし(驚)。

そもそも元々のプロフィットからしてちょっとマニアックな方々が多かったのですが(笑)、それでも仕事は切れる事なく頂けていましたので、少しくらい特異的な仕事の方が的が絞れて良いのでは?、と思ったりしています。まあどこが特異的なのかは自覚がある訳では無いのですが(爆)。


と言う事でこちらもタイミングが来ましたら作業着手させて頂きますね。
この度もご贔屓頂きありがとうございます!

2012/01/11
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from埼玉)レッドキャンディー+スモーク塗装承りました。(img19.jpg) -19- インプレッサテールランプ(from埼玉)レッドキャンディー+スモーク塗装承りました。

こちらも先日無事到着しておりますインプレッサのテールランプです。この度のご依頼、誠にありがとうございます!

現在これと同じ型のテールランプは3セットお預かりしておりまして、自分のがどれだか解らなくなってしまわない様にタイトルには「地名」を記入しております。ご確認ください。

ご依頼内容はいつものポピュラーな仕様で、

・レッドキャンディー
・クリアー抜き4か所(柱無しバージョン)
・最後に全体に薄くスモーク
・クリスタルクリアー

となっております。


また作業中に部品が他のオーナー様の物と入れ替わったりしない様に各オーナー様が認識出来るように印もつけていますのでご安心下さい。うちの在庫分も合わせると都合4セットですからね。まだまだ現役って感じです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。
改めましてこの度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/01/11
 
jpg画像 グランドチェロキーテールランプスモーク塗装承りました。(img18.jpg) -18- グランドチェロキーテールランプスモーク塗装承りました。

先日到着しておりますグランドチェロキーのテールランプです。この度のご依頼、誠にありがとうございます!

ご依頼内容としては「スモークべた塗り」で、濃度は…お伺いしていなかったかも知れません…!

という事で今メール打っておきましたので(苦笑)ご確認の程ご連絡をお待ちしております。

しかしこのテールランプ、レンズ部分にエアーダクト?の為か沢山穴が開いてます。
開いているだけならいいのですが無い部には黒いプラスチック部分があり、ここを一つ一つマスキングするのはちょっとあり得ません(まあ費用に糸目をつけないというなら丸一日掛けてでもやりますが…)。

という事でオーナー様には説明させて頂き今回はそこも一緒に塗る事にしました。マスキングするよりは一緒に塗ってしまった方が楽ですし、これならば追加費用は必用ありませんしね。オーナー様的にも「機能に問題が無ければ」との事ですので。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
改めましてこの度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/01/11
 
jpg画像 インプレッサテールランプ 装着された模様です(img17.jpg) -17- インプレッサテールランプ 装着された模様です

先日お納めした「レッドキャンディー」+「オレンジキャンディー」+「薄めスモーク」仕様のテールランプです。ディーラーにて無事装着が完了したようで画像送って頂きました。なるほど、「クリアーの部分が極力無いように」とのご希望通りで、まさかこれがクリアーレンズだったとは思えませんね(笑)。


こちらのテールランプ施工時には当店で在庫していた中古品一式をお貸出ししておりまして、そちらも本日戻って来ましたのでご希望の方はお気軽にお問い合わせください。送料さえご負担頂ければ貸出は無料です。

という事でこの度のご依頼、誠にありがとうございました!また何かありましたらどうぞ宜しくお願いいたします。

2012/01/11
 
jpg画像 DEROSA自転車フレーム ロゴ入れ塗装確認(img16.jpg) -16- DEROSA自転車フレーム ロゴ入れ塗装確認

こちらのフレームは旧塗膜剥離と腐食部除去の為に先日サンドブラスト屋さんに発送しましたが、その前に各ロゴデータの配置と採寸は行っておきましたので一応完成イメージ図を掲載しますね。尚、最後のクリアーは「艶消し」で承っております。

以上ご確認の程を宜しくお願いいたします!

2012/01/11
 
jpg画像 NISSAN S20ヘッドカバー 旧塗膜剥離(img15.jpg) -15- NISSAN S20ヘッドカバー 旧塗膜剥離

こちらもお待たせしております。長いこと溶剤槽に浸け込んでおりましたので旧塗膜は比較的簡単に剥がせる事が出来ました。

が、下から部分的に根が深い腐食部分が出てきましたので、サンドブラストとまではいかなくても浸透型エポキシプライマーは使った方が良さそうですのでその方向で作業しておきます。折角塗ったのにプクプクと膨れて来たら嫌ですからね。

2012/01/10
 
jpg画像 メガネフレーム塗装 マスキング作業A(img14.jpg) -14- メガネフレーム塗装 マスキング作業A

先ほどの画像とはフレームの裏表が逆ですが、反対側はこのようにアールラインが逆になっています。非常に凝ったデザインなのですが作業する側としてはかなり厄介なのです(苦笑)。

という事で、先ほどカットしておいた円状のマスキングシートをカットしてフレームの該当部分に張り付けます。画像がその状態です。
こういった曲線ラインをフリーハンドのカットで行うのは結構難しく(私が未熟なのかも知れませんが…)、いつも機械に助けてもらっています。有難い限りですね。

2012/01/10
 
jpg画像 メガネフレーム塗装 マスキング作業(img13.jpg) -13- メガネフレーム塗装 マスキング作業

こちらも大変お待たせしております。メッキフレームのメガネですね。

画像には写っていませんがフレームの一部に飾り文字がくっついていて、「そこは塗らないでフレームを赤に」といった内容ですから正直先が見えないような作業でした。

が、その後色々と検討してみまして、「文字の側面が赤くなっても大丈夫ならば」という事で作業の方向は決まりました。遂に作業着手です。

で、下地処理を行いマスキングを始めましたが、耳に掛かるカバー部分もちょっと厄介です。カバーがぴったりはまってくれれば良いのですが若干見えるんですよね。

その部分も一緒に塗ってしまおうかとも思いましたが、耳に掛かるカバーは半透明になっているので変に見えてしまったらマズイですのでやはりライン部分で色を見切る事にします。

ただこの小ささでアールラインですから、マスキングテープを曲げて貼るのも難しいので(浮き上がってしまいます)、対応策としては丸くカットしたマスキングシートを用意してそれを貼っていきます。
大きさを合わせてカットするのは大変ですので、3mm〜5mmの大きさの円を何種類かに分けて用意し、ピタリと合う物を使っていきます。

こんな感じで小物塗装は細かい作業が多いので、私が歳をとって老眼にでもなったらこの仕事は続けていけるのかと少し心配になったりもしますが(苦笑)、とにかく今は「小物なら何でも」といった感じで受け皿を広くとっておき、最終的にはその内のどれか一つに絞ってやれればいいかな、と思っていたりもします。今はまだ楽をする段階ではありませんからね(笑)。

2012/01/10
 
jpg画像 DE ROSA 各ロゴデータ化(img12.jpg) -12- DE ROSA 各ロゴデータ化

今回のフレームは素地の腐食が結構進行していたので、剥離と素地調整(アルミ素地の腐食除去)作業はいつもお世話になっているサンドブラスト専門店にお願いする事にしました。

現在フレームにプリントされたロゴは同じように戻しますので、剥離する前(発送する前)にこれらを採寸してデータ化しておきます。もちろん戻す位置に関しても計測してメモしておきます。


よくあるお問い合わせで「ロゴは残したままでフレームの色を変えて欲しい」といったご質問がありますが、正直これは現実的ではありません。
出来ない事は無いのですが、まず第一条件として「剥離が出来ない」となりますので今回のように傷があったり腐食(錆)が出ていたりするとちょっと難しくなります。まさかロゴ部分のみを活かしてその他を綺麗に剥離したりなんてしたとしてもまともに仕上がりませんからね。

または新品フレームで塗膜の状態がよかったとしても、ロゴの部分をきっちりマスキングするといった事はかなり至難の業です。
昔からある技法で、比較的透過し易い和紙タイプのシートを張ってデザインカッターを使ってフリーハンドによるカット、なんて方法もあるにはありますが、とてもそれで美しい直線ラインやアールライン、真円が描けるとは思えませんし、下の塗膜にカッターで切り込みはどうしても入ってしまうのでその後のトラブルが心配です。
私的にはそれで最低限のレベルにも達するとは思えません。

ですので私が「ロゴを残して」を行うとしたら、フレームにプリントしてあるロゴと全く同じ型にカットされたマスキングシートを作成しての貼り付けマスキングで対応すると思いますが、「データ作成→カット→貼り付け→修正」を何百回と繰り返さないと元のロゴとぴったりのシートなんて出来ませんから、これではあり得ない程のコストが掛かってしまいます。

結果、一旦は全てを塗りなおした上で新たにロゴを入れ直す事の方が圧倒的に安価でスマートに実現出来るのです。

画像に写るフレームのロゴと紙に印刷されたロゴは同じ様に見えますが実際には各箇所で数ミリの誤差はあると思います(縦横比は揃えていますがそれだけじゃないですからね)。
これを元のロゴと全く同じ形にする事も可能ではありますが、それだけで今回全ての費用分くらいコストは掛かってしまいます。果たしてそれに意味があるか、ということですかね。まあ確かにこれが必要な場合はありますが、「修理」と「塗り替え」は意味が違いますのでこれはTPOで宜しいかと存じます。ただどちらも出来る身でありたいとは願う所であります。


こういった疑問(質問)には毎回メールでお答えしていましたが如何せんこれが結構大変な業務でしたので(苦笑)、今回の連休で「よくある質問 」のページを作りました。

以前もこういったページはあったのですが、どこかの知らない人(会社)に無断で丸ごと使われていたりと、ちょっと残念な事があったので中々作るに至りませんでした。まあ指摘するのも面倒でしたので何も言わなかったですが(笑)。

2012/01/08
 
jpg画像 ステップワゴンスパーダテールランプ レッドキャンディー+スモーク塗装 完成です(img11.jpg) -11- ステップワゴンスパーダテールランプ レッドキャンディー+スモーク塗装 完成です

また透過性のレッドキャンディー塗装の場合はどうしても普通の塗装に比べて耐候性が悪いと考えられますから、そん点からもスモークを掛けておくのは耐久性が上がって良いと思います(実際に暴露テストはしていませんので予想の範囲ですが物理的にはあっていると思いますので)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/01/07
 
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