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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2012】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 キャノンデールのロゴ マスキングシート(img2404.jpg) -2404- キャノンデールのロゴ マスキングシート

キャノンデールのフレームに入れるロゴです。幅は387ミリになります(予め計っておきましたのでその通りに出力しています)。

今回はベースカラーがゴールドでこのロゴはブラックですから、隠蔽力を考えると最初にフレームを塗ってからこのロゴが最後ですね。
たかがロゴ入れ塗装の順番ではありますすが、塗装はこういった細かい事の積み重ねで最終的な仕上がりを高くしていきます。

「今日は調子が良いぞ」なんてちょっと塗りが上手くいったからといって綺麗に仕上がるって事では無いですからね。そこが塗装の面白い所なのです。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー フィン部 本塗り完了です!(img2403.jpg) -2403- BMWのヘッドカバー フィン部 本塗り完了です!

クリアーを塗ったら乾かないうちに周りのマスキングテープを剥がして無事本塗り完了です。クリアーが乾いてくるとマスキング際が汚い仕上がりになってしまうのでここがバツ切りマスキングの肝ですね。

この後また熱を掛けてクリアーを完全硬化させたら、最後に「BMW」と残りのフィンの部分にいつも通りクリアーを筆で塗ってさらにもう一度熱を掛け完成となります。もう直ぐ完成ですね。今しばらくお待ちくださいませ!

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー フィン部 本塗り開始ですB(img2402.jpg) -2402- BMWのヘッドカバー フィン部 本塗り開始ですB

こんな感じでベースコートは終了です。この状態だと色が周りに食み出てますから統合性が無いというか「本当に大丈夫か?」といった感じですが、マスキングを剥がしたら回りは黒ですからきっとこの3色のラインは映えますよ。

そして最後にクリアーです。しかし今日もひどい寒さですね…(現場の仕事よりもタイピングの方が苦しいです)。

2012/12/21
 
jpg画像  BMWのヘッドカバー フィン部 本塗り開始ですA(img2401.jpg) -2401- BMWのヘッドカバー フィン部 本塗り開始ですA

最初は水色からです。特にここは拘りがある訳ではありません。ただ真ん中の紺から始める事は無いですかね。マスキングが簡単に済む方法でやるのが基本ですので。

ちなみに最初に全体に水色を塗ってしまってその上に塗り重ねていく事も考えたのですが、今回はベースコート(色)もクリアーも「山」のラインでバツ切りですから極力塗膜を薄くしたかったので一色ずつ塗っていくことにします。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー フィン部 本塗り開始です!(img2400.jpg) -2400- BMWのヘッドカバー フィン部 本塗り開始です!

そしてようやくここまで来ました。結晶塗装と通常の塗装では全然違う塗装内容なのでどうしても時間が掛かってしまいます。
ただそれだけにこういった凝った造りの物に対しては、特別な知識が無くてもパッと見て「これは時間掛かってるな〜」って解るんですよね。


最初はいつも通りプライマーの塗布からです。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー フィン部塗装 マスキングC(img2399.jpg) -2399- BMWのヘッドカバー フィン部塗装 マスキングC

そしてこんな感じでマスキング作業が完了です。直線だから良かったですが曲線だとちょっと難しいですね。結晶塗装は表面が凸凹状になっているのでマスキングテープが貼り難いのです。もちろん今回はそれを想定しての作業ですからご安心ください。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー フィン部塗装 マスキングB(img2398.jpg) -2398- BMWのヘッドカバー フィン部塗装 マスキングB

そしてこんな感じに張っていきます。テープ幅は1.2ミリくらいだと思います。

見切りラインは「山」の部分ですのでそれに合わせて貼っていき、今度は反対にしてもう一枚を重ねるように貼っていきます。大変そうではありますが実際にはこのテープは8本×2=16本ですから
集中力が持続する範囲内で十分作業は完了できます。

ただこういった作業をしている時は電話が鳴っても出られませんので、そういった場合はヘッドフォンをして外部との接触を遮断してしまったりします。こういった時煩わしい配線の無いBluethoothヘッドフォンは便利なんですよね。


フィンの隙間のマスキングが終わったら周りを貼って、いよいよ本塗り開始です。まずはプライマーからですね。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー フィン部塗装 マスキングA(img2397.jpg) -2397- BMWのヘッドカバー フィン部塗装 マスキングA

フィンとフィンの隙間に貼るテープの幅は3mmくらいなので、そこにマスキングテープ貼るには1mm〜2mm幅のものを二枚貼る必要があります。一本のラインできれいには到底無理だからですね。

ただ2mmのマスキングテープというと「ラインテープ」しかないので、しかしこのテープだとコシがあり過ぎて今回ような「直角折り曲げ」箇所への貼り付けは浮き上がってしまいますから、このような場合には既存の薄い紙タイプのマスキングテープをカットして1.2ミリ〜1.6ミリくらいの幅のテープを作成します。模型塗装ではよくやる方法ですね。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー フィン部塗装 マスキング(img2396.jpg) -2396- BMWのヘッドカバー フィン部塗装 マスキング

ヘッドカバーの凸部分のうち「5本×2」のフィンの上面をBMWのMカラーである「水色」「紺」「赤」に塗る準備をします。足付け処理と脱脂まで済んでいるのでマスキングですね。ここが今回一番の佳境ですが何故かワクワクしてしまいます(病)。

最初にある程度の部分を覆ったらフィンの周りの細かい箇所をマスキングしていきます。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 「M」カラー色作成A(img2394.jpg) -2394- BMWのヘッドカバー 「M」カラー色作成A

丸印が付いた箇所はキーホルダーで、「紺」に関してはこの写真では無く他の物を見るともっと深みがあったのでそちらに合わせてみました。

水色の方はこの紺に白を混ぜて作ったのではなく全く別の青だったりします。

紺の方は実は「黄色味のある青」でして、水色の方は「赤味のある青」だったりします。画像上部に「パープル」の原色が写っていますが、水色にはこれが多量に入っています。


赤は実はこれ、フェラーリの「ロッソコルサ」です。フェラーリの赤は色々な用途で?よく使われるのでいつも作り置きを用意しています。今回はこれがピタリとハマったのでそのまま使う事にしました。手抜きにも見えますが(笑)仕上がった物を見て頂ければ多分ご満足されるかと思います。



こうやって「色」が並んでいると華やかで良いですよね。

ただ私的に一番のお気に入りは実はダンボールのカーキ色だったりします(笑)。
単体では地味でついつい見過ごしてしまう色ではあるのですが、他の色を引き立てる際には本当に丁度いい色合いなのです。暗過ぎず派手過ぎず、素晴らくバランスの取れた色なんですよね。
私の塗装屋としての立ち位置もこうありたいと思っています。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 「M」カラー色作成(img2393.jpg) -2393- BMWのヘッドカバー 「M」カラー色作成

と言うことで作ってみました。「M」のカラーです。

画像に写るカタログは今回ご依頼品と一緒にオーナー様自ら用意して頂いた物です。これに直接マジックで指示を記載されるところは中々男前ですね(笑)。解かり易くて助かります。

もう少し近くで見てみましょう。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 「M」カラー色見本(img2392.jpg) -2392- BMWのヘッドカバー 「M」カラー色見本

丁度TACさんに入庫したBMWにこのエンブレムが付いていましたから、これを見本として色を作成しようと思って確認してみたのですがどうもこのシールは怪しいです。車体はまだ新しいようですがシールに印刷されている色、特に赤は既に褪色したような色になっています。こんなんで良いんですかね…。

と言うことで、このエンブレムではとても色見本にはなりそうも無いので、当初の予定通りオーナー様が用意してくれたカタログを見て色を作成することにします。そもそもオーナー様からは「物により色が違います。はっきりとした色調でお願いします」と伺っていますから変に見本に拘らなくても良いんですよね。失礼致しました。

2012/12/21
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 凸部研磨A(img2391.jpg) -2391- BMWのヘッドカバー 凸部研磨A

先ほど凸部分は番手を細かくして光らせましたが、あれは塗装しない箇所の為の処置でして、今度はその部分をマスキングしてもう一度傷だらけにします。光ったままの素地に色を塗ろうとしても密着性が悪いからですね。ちょっと勿体無いですが色を塗る箇所には改めてダブルアクションサンダー#240を当てて傷を付けます。

この5本を、

・上二本を水色
・真ん中一本を青(紺)
・下二本を赤

で塗ります。


ベースが黒の結晶塗装ですからこのラインは結構(と言うかかなり)映えますからイメージ通りになればお洒落なヘッドカバーが出来そうですね。

2012/12/20
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 凸部研磨(img2390.jpg) -2390- BMWのヘッドカバー 凸部研磨

こちらも随分とお待たせしております。ただ作業は無事進行しておりますのでご安心下さいませ。

先日結晶塗装の黒までは完了しておりまして、次に凸部を研磨
してアルミ素地を露出させ光らせます。ここまではいつも通りですね。

ここからが問題でして(笑)、今回はこの凸部の内5本のフィンを「M」のイメージカラーである「水色」「青」「赤」に塗り分けます。

2012/12/20
 
jpg画像 cannondale System Integration サフェ研ぎ(img2389.jpg) -2389- cannondale System Integration サフェ研ぎ

こちらもお待たせしております。キャノンデールのアルミフレームですね。サフェーサーを研いで本塗りの準備を行います。

今回のオーナー様は外国人の方で、日本人以外からのご依頼となると多分今までで二人目だと思います。
FaceBookとかをやればうちのサイトももっと世界的に広まるのかも知れませんが、今のところは自分のサイトの運営だけで手一杯なので今の所は考えてませんかね。日本語以外解りませんし…(笑)。

2012/12/20
 
jpg画像 デミオのその他の部品も(img2388.jpg) -2388- デミオのその他の部品も

今回のご依頼では、外装部品であるバンパーマウス(グリル)とフォググリルはボディ同色の「カーボングレーマイカ」の艶有りで、内装についてはこれとは全然関係なく「レッドキャンディー」で承っております。ソリッドカラーやパールではなくキャンディーカラーの美しさに惹かれているようですね。解ります解ります(笑)。

キャンディーカラーは基本的にはいつもテールランプに塗っているレッドキャンディーと同じですが、今回の部品は透明ではありませんから下地には「シルバー」を塗ります。光を反射させて発色を良く見せる為ですね。これはヤバイですよ(笑)。

2012/12/20
 
jpg画像 デミオのバンパーマウス(グリル) 梨地部分サフェ研ぎA(img2387.jpg) -2387- デミオのバンパーマウス(グリル) 梨地部分サフェ研ぎA

当初は下の網目部分を「塗らずに残す」という内容だったのですが、マスキングの境界線がちょっと微妙でどこで見切るかを悩んでいました。網目が邪魔してテープが貼れないんですよね…。なので網目から2mm程上側でマスキングをする予定でした。ただそこで切るのはちょっと残念ですよね。

という事で、全体を一旦カーボングレーマイカの艶有りで塗ってしまい、その後上側をマスキングして網の部分をつや消し黒に塗ればマスキングの見切りラインは網のところでピタリと出来るのです。


一応どちらでも対応出来るようにサフェーサーはその見切りラインから3ミリ〜5ミリの箇所で見切ってあります。とにかく一番目立つ部分は梨地の影響を受けないように平滑に仕上げています。ここが樹脂素地じゃなくなると格好良くなりそうですね…。

2012/12/20
 
jpg画像 デミオのバンパーマウス(グリル) 梨地部分サフェ研ぎ(img2386.jpg) -2386- デミオのバンパーマウス(グリル) 梨地部分サフェ研ぎ

下で紹介しているスモークテールランプもデミオですが、こちらのデミオオーナーとは関係ありません。
しかしどうも最近マツダ車オーナー様からのご依頼が増えているような気がします。確かに最近のマツダは元気が良さそうですから今後も期待出来そうですね。


で、問題のバンパーグリルですが(笑)、一応最終的に決定した作業内容としては、

@一旦全部をボディ同色の「カーボングレマイカ」に塗装
A完全効果した後、下のネット部分を「つや消し黒」で塗装

を予定しております。

が、実は途中で「全部をカーボングレーマイカの艶有りに」といったご希望もありましたので、とりあえずはその状態でも見れるように仕上げる予定です。
もしそこで上手く仕上がったならば「つや消し黒は要らないのでは…」という選択もアリなのでは、と思った次第です。幸いにして下の網目部分は梨地ではありませんから艶々に仕上がれば違和感無いかも知れませんので。

2012/12/20
 
jpg画像  デミオの社外品テールランプ スモーク塗装 本塗り完了です!(img2385.jpg) -2385- デミオの社外品テールランプ スモーク塗装 本塗り完了です!

こちらも大変お待たせしました。既に強制乾燥(60℃で一時間以上)も済んでおりますので今週中には完成〜発送予定です。


塗装した表面に亀裂のような物が見えますが、これはレンズの継ぎ目ですので問題ありません。
社外品のレンズの場合は一枚物ではなく今回のように2枚以上を合わせて作られていたりしますのでこういった継ぎ目が残るのです。
純正のレンズでもこういった造りはあるのですが、多分クオリティが高いせいかあまり意識する事はありませんかね。
ただこれによって水漏れとかは聞いた事がありませんのでご安心下さい。漏れるとしたら「枠」の方ですかね。社外品の場合には取り付ける前に再シーリングをしておくと良い場合があります。予めネットでメーカーの名前や商品名と「水漏れ」といったキーワードを入れて検索すると「ひどい目に遭いました…」といったレビューが見れるかも知れません。自分が買った物に対してはそういった事例は無い方が良いんですけどね(笑)。


それでは完成次第改めてご紹介致します。もう少々お待ち下さいませ!

2012/12/20
 
jpg画像 デミオの社外品テールランプも スモーク塗装 本塗り前(img2384.jpg) -2384- デミオの社外品テールランプも スモーク塗装 本塗り前

今回は偶然ですが、この案件と下で紹介したシグナスのレンズとでは内容が似ています。どちらも新品時から薄いスモークが施されていて、オーナー様的には「ちょっと薄すぎる」といった感じで改めて当店で「濃い目」のスモーク塗装をご依頼頂いてます。うーん、ちょっと勿体無かったですかね…。

こちらのオーナー様からも当初は「濃い目」をご要望だったのですが、それはちょっとマズイのでは…と言う事で少し抑えるようにしました。ニュアンスとしては「標準濃度よりちょっと濃い目で」といった感じですね。


という事で本塗り開始です。

2012/12/20
 
jpg画像 シグナスのレンズ3点 スモーク塗装 本塗り完了です!(img2383.jpg) -2383- シグナスのレンズ3点 スモーク塗装 本塗り完了です!

そして無事本塗り完了です。お待たせしました!

手前のテールレンズは薄く見えますがこれはブースの蛍光灯の明かりが透過しているのでそう見えるだけで実際はもっと濃いです。奥にあるウィンカーレンズが実際の濃さですかね。

ちなみに今回のスモーク濃度は「濃い目」で承っておりますが、実際にそこまでの濃さだと危険極まり無いですので一歩手前で止めてあります。「標準濃度より若干濃く」といった濃度で、今回一緒に塗っているデミオのテールランプと同じ濃さです。これでも十分に濃いですのでご安心?下さい。本当の「濃い目」の用途としては何か失敗した時に内部を完全に隠したい場合くらいですので。


完成したら改めて画像紹介しますので、マスキングテープが張って無い状態だったらまた見た目は変わると思います。既に強制乾燥は終えていますので今週完成予定です。
どうぞもう少々お待ち下さいませ!

2012/12/20
 
jpg画像 シグナスのレンズ 本塗り前(img2382.jpg) -2382- シグナスのレンズ 本塗り前

紹介が遅れていますがこちらも昨日中に無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

画像は本塗り前の状態で、マスキングテープが張ってあるのはレンズの裏側ですので気にしないで大丈夫です。

よく脱脂清掃しエアーブローをしてホコリを飛ばしたらプラスチックプライマーを塗っていよいよ本塗り開始です。

2012/12/20
 
jpg画像 メルセデスW204クーペフロントグリル 付属部品も本塗り完了です!(img2381.jpg) -2381- メルセデスW204クーペフロントグリル 付属部品も本塗り完了です!

スリーポインテッドスターもマットブラックになっています。

見た目だけならば「缶スプレーの艶消し黒」でも同じように仕上げられます。またメッキ用の下地処理も今回程大袈裟では無く、ミッチャク○ンなどの缶スプレーを使えば良いのかも知れません。それであれば自家塗装でも可能ですから費用も今回の1割以下で可能です。

それはそれで構わないと思いますし(私もやって来ましたから)、ただそれじゃ駄目だと思う方も居らっしゃるので当店が成り立っている訳でもあるんですよね。しかも今回のこのオーナー様は車を乗り換えてまた以前と同じような今回のご依頼ですし(笑)。有り難い限りです。


それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

2012/12/20
 
jpg画像 メルセデスW204クーペフロントグリル 付属部品も(img2380.jpg) -2380- メルセデスW204クーペフロントグリル 付属部品も

メッキモールなどの付属品も勿論一緒に塗っています。

2012/12/20
 
jpg画像 メルセデスW204クーペフロントグリル 本塗り完了です!(img2379.jpg) -2379- メルセデスW204クーペフロントグリル 本塗り完了です!

そして無事本塗り完了です。画像では塗り終わってから既に強制乾燥を行った状態で艶も消えきっているのが解かると思います。単に黒を塗っただけでは無くちゃんと艶消しクリアーを塗っていますのでご安心ください。勿論艶消しクリアーは2液ウレタンですから耐候性・耐擦り傷性・耐薬品性に優れています。さすがに缶スプレーとは違いますので(お金も違いますから…苦笑)。

2012/12/20
 
jpg画像 メルセデスW204クーペフロントグリル 本塗り準備完了です(img2378.jpg) -2378- メルセデスW204クーペフロントグリル 本塗り準備完了です

組み付いた状態だと「一個」の部品ですがそのまま塗るのは少々男前過ぎるので、塗る時はこんな感じで分解して塗るのが普通です。分解しないと塗れないって訳では無く、どういった仕上がりを求めるかですからね。例えば中古車の仕事で元受さんから「1万円で塗ってくれ」って言われて断る事が出来なければ分解せずにそのまま塗るしかないですからね。後にケツを拭く人間が気の毒でなりませんが…。


黒い部品は未塗装で樹脂の素地が剥き出しの状態ですからプラスチックプライマーを塗っておきます。

2012/12/19
 
jpg画像 デミオのテールランプ 下地処理(img2377.jpg) -2377- デミオのテールランプ 下地処理

そしてこちらも同時に進行しています。デミオ用の社外品テールランプで、下で紹介したシグナスのレンズ同様既にスモークが掛かっています。

画像では結構黒く見えますが実際にはもっと薄くて、オーナー様的にはやはりちょっと物足りなかったようです。今回は「標準濃度より若干濃い目で」といった濃さで承っております。

自動車のレンズはバイクとは違って一般的に土台部分からは剥がせない構造になっているので土台部分全体をマスキングします。

2012/12/19
 
jpg画像 シグナス(スクーター)のレンズ 下地処理(img2376.jpg) -2376- シグナス(スクーター)のレンズ 下地処理

こちらもお待たせしております。シグナスの社外品スモークレンズですね。元々スモークのレンズなのですが思っていたより薄かったせいか今回「濃い目」で承っております。

スモークを塗るのは裏側ではなく「表」ですので裏側をマスキングしておきます。

ちなみに余程の事が無ければレンズを塗るのは「表側」です。理由としては裏側を塗っても綺麗には塗れないからですね。

スプレーガン塗装では「エアー」を使う事により塗料を飛ばしている訳ですから、空気が上手く流れない状況では綺麗に塗装するのは不可能なのです。
単に隠蔽させる塗装であればまだ何とかなりますが、テールランプのような「透過性」の塗装を行うにはムラが無いように均一に塗る必要がありますから、レンズ裏側の御椀状になった空気が行き止まりになる箇所を均一に塗るのは難しいのです。


マスキングを終えたら表方の表面に均一に傷を付けて(足付け処理です)塗る準備を行います。

2012/12/19
 
jpg画像 メルセデスW204クーペフロントグリル 下地処理A(img2375.jpg) -2375- メルセデスW204クーペフロントグリル 下地処理A

フィンの形がこんなですから足付け処理は結構面倒です。

が、ちょっと前まではこういった足付け処理に使う副資材は耐水ペーパーかスコッチしかなかったので、その時の大変さに比べれば全然楽なのでそんなに苦ではありません。使っているのは布状になった研磨材です。業界では有名なアシレックスですね。「アシ」は勿論足付け処理の「あし」の事です(多分ですが)。黄色いのは「レモン」と呼ばれて#800相当の番手となります。

指では太過ぎて細部の奥まで届かないのでヘラにこの布を巻いて作業します。


ちなみにこのグリル、届いた時には凄く油っぽかったので一度全てをアクリル洗浄液を貯めた洗浄槽に数日け置きしています。
油膜が残ったままでこういった足付け処理をすると油分が傷に入り込んでしまい余計事態を悪化させますので、そういった場合には「ウォッシュコンパウンド」と「スコッチ」を併用して作業します。

2012/12/19
 
jpg画像 メルセデスW204クーペフロントグリル 下地処理(img2374.jpg) -2374- メルセデスW204クーペフロントグリル 下地処理

昨日報告したように工場で使っているノートパソコンがクラッシュしまして、精神的にはかなり凹みましたが現場作業は滞りなく進行していますのでご安心下さい。あれはあれ、これはこれですからね。

メッキパーツは別工程で作業進行していますので、残りの部品を足付け処理して塗れるように準備をしておきます。

2012/12/19
 
jpg画像 BMW MINIのエアーダクトグリル塗装 完成ですA(img2373.jpg) -2373- BMW MINIのエアーダクトグリル塗装 完成ですA

先ほどの「新車の塗装」ですが、これはまさにピンキリです。実際私が勤めていたのは外資系自動車メーカーの集中センターでして、外注ではなくちゃんと正規の社員(何故か笑)で勤めていましたので一応は客観的に色々と見てこれたとは思っています。

外車の場合は日本に来た時に実はかなり手直しがされます(ただ近年の例えばドイツ車なら少ないでしょうが)。
新車補修は私の勤めていた会社の場合は「豊橋」にセンターがありまして、そこで陸揚げされた車体は全てチェックされ、何かしらの補修と磨き作業が行われます。確立は100%です(爆)。そのまま日本で走れるレベルの車体なんて一台もありません。

これは10年以上前の話ですが、当時一緒に働いていた同僚はその後某フランス系メーカーのまさにその陸揚げされた新車をチェックする仕事をしています。聞いた話ですが「あのままで乗れる人間の神経を疑う」との事でした。それくらいピンからキリまであるのです…。


ちなみに私が勤めていたセンターは基本的にはオーナーが付いている車体の「事故修理」が基本でしたが、立場が下な私の場合には新車補修が多かったです。時間が無い癖に面倒な仕事が多いからですね。オーナーが付いていない車体だと「ワランティ作業」といって、メーカー負担での修理になりますから無理な仕事が多いのです。

ちなみにかなり大きな面積の修理を行ったとしても「新車は新車」として販売されます。今はどうか解かりませんがそれくらいで中古車扱いはされません。しかも新車の修理は前記したように限られた時間の中でかなり無理をして作業しますから新車だからといって特別な修理をする訳ではありません。むしろオーナーが付いていない車の方が楽だったりしますからね(中古車の修理が安く出来るのもそう言う事です。

確かに登録さえされていなければ定義上は新車ですが、屋根まで交換した車を新車って言うのはちょっと微妙ですよね…(まあ昔の話です。今の自動車業界は知りませんので)。



と、すいません。話が反れてしまいまして。
ご依頼はお任せコースですから磨き処理はしていませんが、とりあえずそんな感じで一応は艶がある仕上がりだとは思います(笑)。

メッキ素地への下地処理もちゃんと施してあるので数年経ってペリペリと剥がれて来たりもしないようにしていますからご安心下さい。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。
この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

2012/12/19
 
jpg画像 BMW MINIのエアーダクトグリル塗装 完成です!(img2372.jpg) -2372- BMW MINIのエアーダクトグリル塗装 完成です!

本日完成していたのですがすっかり紹介が遅れてしまい申し訳御座いません!他の作業(本塗り)でどうしても手が離せない状況になってしまいまして…。


ご依頼頂いていた物は社外品のメッキパーツで、色はボディカラーと同色の「チリレッド」(カラーコード:851)で塗ってあります。

あとオーナー様のご希望と言うかご依頼時の質問で、

「最低でも新車のドアミラーに塗られている程度の艶が欲しく」

との事でしたが、ドアミラーの艶がどの程度なのかはちょっと解からないですが(車体によって違いますので…酷いのはヒドイです)、私的にはとりあえずは大丈夫かと思います。自分で塗っている物を自分で評価するのは難しいんですよね…。

もう一枚画像あるので紹介します。

2012/12/19
 
jpg画像 BMWのパニアケース塗装 完成ですB(img2371.jpg) -2371- BMWのパニアケース塗装 完成ですB

ちょっと判り難いですが色は3コートホワイトパールで、車体の色がこれだから仕方ないのですが普通の塗装よりは当然割高になります。
まあそれだけに高級感があった良い色でもあるんですよね。現在自転車フレームの塗装でご検討頂いている方もやはりホワイトパールをご希望ですので(返信お待たせしてすいません。何とか今日中にはご連絡差し上げます)。


それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。
ここ半年間の「送信済みメール」は消失しましたが(苦)、受信メールは全て復旧しましたので内容を残して返信していただいているものに関しては問題ありません。こちらのオーナー様もそうでしたので助かりました。

この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/12/19
 
jpg画像 BMWのパニアケース塗装 完成ですA(img2370.jpg) -2370- BMWのパニアケース塗装 完成ですA

左のエンブレムが付いている方が「見本」としてお預かりしていたパニアケースです。今回ご依頼いただいて塗ったのは右側ですね。元々は黒いプラスチック素地の状態だった物です。表面がザラザラとした梨地を「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地を作っています。あのザラザラのまま塗ってもこういった艶にはなりませんので(想像以上に上塗り塗膜は薄いのです)。


色に関しては「調色」は行って折らず、既存の色見本帳の中から一番近い色を選んでその配合データをそのまま使用しています。
まったく同じ色とは言えませんがパニアケースのように単体になる部品であれば装着されれば違和感無く感じると思います。同じ車種のデータから作っても全く違う色みたいな物が出来る事もありますからね。

2012/12/19
 
jpg画像 BMWのパニアケース塗装 完成です!(img2369.jpg) -2369- BMWのパニアケース塗装 完成です!

大変お待たせしました!梨地だったパニアケースの蓋は艶々のホワイトパールで無事完成となります。


昨日紹介したように工場で使っているパソコンがダウンしてしまい復旧に時間が掛かってしまいました。消失したデータもかなりあるのですが出来るだけ早く復旧するように致します。
メール返信でお待たせしている方々には申し訳ございません。現在の滞っている現場作業とシステムの復旧を優先しておりますのでもう少々お待ちくださいませ。


他にも画像あるので紹介しますね。

2012/12/19
 
jpg画像 只今復旧中です(謝)(img2368.jpg) -2368- 只今復旧中です(謝)

大変申し訳御座いません。仕事で使用しているノートパソコンが本日朝一から故障しておりまして現在も復旧の真っ最中です。

新しいHDDと交換したり、古いHDDから自宅PCでデータを救出してみたりしていますがどうやらリカバリーは失敗に終わりそうです。

どうにもならなくなった場合は新たに全てをインストールし直し、出来る限り元のデータ(とメール内容)に戻す努力をしておりますのでどうぞ今しばらくお待ち頂けますようお願い申し上げます。

ちなみに画像は全てありますし、本日も現場作業自体は進行しておりますからご安心ください。


ただしこちらから送信したメールで、内容を消去して返信して頂いている方々には少しご協力を頂くことがあるかも知れません。受信したメールは全てサーバーで保管していますがこちらから送っているメールはパソコンにしか保管出来ないのです。ですのでメールの内容を消去して返信されている方についてはこちらから送った内容が解からないのでお見積もり額が不明になる恐れがあります(お客様の方にはそれがありますから問題は無いと思いますがこちらでは解からないのです…)。もしそういった場合には送ったメール内容を返信して頂くなど、どうかご協力頂けますようお願い申し上げます。内容を残して返信して頂いている方は大丈夫です。サーバーと自宅PCに保管されてますので。


ご迷惑をお掛けしますが何卒ご理解ご了承の程宜しくお願い致します・・・!


ちなみに画像はHDD交換中の仕事用ノートPCです。現在進行中で今日は徹夜ですかね…(疲)

2012/12/19
 
jpg画像 バイクのウィンカーレンズ スモーク塗装承りました!(img2367.jpg) -2367- バイクのウィンカーレンズ スモーク塗装承りました!

標準濃度のスモークでご依頼承りました。バイク用のウィンカーレンズです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

しかし事前に相当小さいとは伺っていましたが、本当に小さいレンズなんですね…。これだけ見るとプラモデルの物かと思う程です。

が、使用する用途がプラモデルとは違いますので作業内容もプラモデルを塗る物とは全く違います。屋外での使用となれば耐候性・耐薬品性・耐溶剤性・耐擦り傷性能が求められますから見た目だけじゃ駄目なのです。

多分この辺が「模型の塗装」と「実車の塗装」での違うところで、
ただこれはどちらが優れていると言うことではなく、同じに見えてもそれぞれは全く別の塗装と言うことですね。

例えば自動車の塗装において、下地にラッカー系の色を塗ってその上にウレタンクリアーを塗ったらそれで塗膜は成り立ちません。経年で層間剥離が生じます(今時そんな事はしませんよね)。
かといって自動車補修用のウレタンベースコートだと溶解力が強過ぎて、一般的なプラモデルに使われているプラスチック(PS=ポリスチレン)にこれを塗るとベースカラーの溶剤に侵されてプラスチックの表面が解けてしまいます。

であれば「水性系」の塗料なら応用が利きそうですが、この場合はベースカラーを塗ってからクリアーを塗り終わるまでの時間が厳密に決められているので(オーバーするとチヂレます)かなり慌しい作業になってしまいます。現実的で無いというか使う意味が無いですよね。1色につき1リッターもあっても使いきれませんし(苦笑)。


それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

2012/12/17
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 結晶塗装「黒」 本塗り完了です!(img2366.jpg) -2366- BMWのヘッドカバー 結晶塗装「黒」 本塗り完了です!

珍しく焼き付け後に写真を撮る機会があったので撮影しておきました。削るのが勿体無いくらい綺麗に結晶目は出たと思います(笑)。

ただ今回のこのヘッドカバーはまだまだやる事が沢山あるので完成まではまだもう少し時間が掛かりますかね。いつもなら凸部を削って光らせれば終わりですが、今回はこの凸部上面に「M」のカラーである「青」「水色」「赤」3色の塗装を施すようご依頼頂いておりますので…。

ちなみにこの色、現在TACさんに入庫中のBMWのトランクに本物のエンブレムが貼ってありました!凄いタイミングですよね…。
今週中には出庫してしまうとの事ですからその前に何とかその色を搾取(笑)しておきたいと思います。

2012/12/17
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 本塗り準備完了(img2365.jpg) -2365- BMWのヘッドカバー 本塗り準備完了

こちらは無事本塗り完了しておりますのでご安心ください。先日凸部を面研しておいたBMWのヘッドカバーですね。


表面が汚れたように黒ずんで見えるのは燐酸処理によるもので、アルミ素地をエッチングしつつ燐酸皮膜が形成されてパッと見はムラっぽく汚く見えてしまうのです。塗装前の素地としては好ましい状態ですからご安心ください。塗装がより強く食いつく為の準備が出来ているって事ですので。

2012/12/17
 
jpg画像 FRP製メーターパネル 素地調整完了(img2364.jpg) -2364- FRP製メーターパネル 素地調整完了

#400までは空研ぎで、#600からは水研ぎにしています。

最初から最後まで全てを空研ぎ、または水研ぎでも出来るのですが、今回はこの方法でやっています。理由は色々あって、私が小僧の時にこういった疑問を上司(親方)に聞くと大抵返ってくる回答は「今日はそう言う気分だからだ」といった事でした。本当はもっと胆略的でしたけどね(苦笑)。
まあ実際こういった事はその時点の私には確かに理解出来ない事で、実際に色々な方法をやってみて次第に理解していくって事ですから1年2年じゃ無理なんですよね。


ちなみに今回の場合は素地がサフェーサーではなくポリエステル(ゲルコート)だからです。サフェーサーに比べると硬いので粗い番手の研ぎ残しがありそうだからキレの良い水研ぎで仕上げています。空研ぎペーパーの#600じゃ取れない傷でも水研ぎペーパーの#600なら取れるんです。勿論傷の入り方もキツイですけどね。

最後に#1000までやったら水を掛けてチェックします。
実際には水を掛けてチェックするのは「ライン」でして傷の具合はこれでは解からなく、雑巾でこの水を噴き上げた時によく判ります。
深い傷があったら研ぎ直しを繰り返していきます。
地味な作業ですが見習いの時にキツイ作業を沢山やっておくと大抵の事は辛抱出来るようになるようです。最初の1年半は本当に辛かったですので…(歯医者に予約している事も言える状況で無く、結局その日に行けないんですよ)。

2012/12/17
 
jpg画像 FRP製メーターパネル 素地調整(img2363.jpg) -2363- FRP製メーターパネル 素地調整

平面的な部分は少ないので殆どが手研ぎになります。
だからといって悠長に時間を掛けてと言う訳にはいきませんので(時間工賃ですので)効率よく作業を行います。

本塗り前の下地としては最終的に#1000程度の目になっていれば良いのですが、最初からここまで細かい番手を使っていては日が暮れる(と言うか昇る)どころかラインさえ出てくれないので最初は粗い番手からスタートするのが基本です。

この「番手」を上手く使い分けるのが早く良い結果に到達する為のコツでして、古くなってキレの悪くなったペーパーをいつまでも使うより、新しく沢山の種類のペーパーを細かく繋ぐのが早くて良い結果を出せたりします。

今回行った順番としては、

#320→#400→#600→#800→#1000

といった感じで、全てが同じ種類のペーパーと言うわけでは無く色々な製品を使い分けています。

例えばこれを

#320→#600→#1000

または

#400→#800→#1000

と省略するのもアリだったりします。要は最短で同じ結果を出せれば何をやっても構わない、と言うのが実は塗装の仕事でして、細かいマニュアルは存在しませんから殆どが作業者の技量と言うかやり方(考え方)に任せられるのです。

ただし「粗い傷を取り残していた」といったミスが生じれば最初からやり直しと言うことでもあるので、上記のように番手を密にしてリスクを減らすなどの任意保険的な事を随所に盛り込んでいく必要があるのです。

私的な見解では、「自分がやる事は完璧」と考えるより、「自分はミスをする」って思ってやっていた方が間違いは無いですかね。

2012/12/17
 
jpg画像 FRP製メーターパネル 素地の状態(img2362.jpg) -2362- FRP製メーターパネル 素地の状態

FRP製品の場合は造り手によって仕上がりが全然違っていたりして、今回のメーターカバーはその点悪い出来具合ではないのでサフェーサーの塗布〜研磨は必要無い判断しました。まあ一枚ものだから巣穴が無いって言うのもあるんですけどね。

ただゲルコート表面を見るとやはり繊維目は出ていますから、これを残したまま塗るとマズイので表面を研磨して平滑にしておきます。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration 使用原色(img2361.jpg) -2361- cannondale System Integration 使用原色

オーナー様が外国人の方で日本語も余りお得意では無さそうなのでちょっと画像を多くしています。まあ見ているかどうか解からないですが(苦笑)。


今回使った原色はこんな感じで、以外かも知れませんが右から三番目のグリーンは結構重要な色だったりします。

で、メインとなるのは左から三番目のゴールドメタリックかと思いきや実は違うのです(笑)。ゴールドを表現しているのは実は左二個のシルバーメタリックと、真ん中にあるオレンジ色っぽいイエローです。シルバーとイエローを足してゴールドになる訳ですね。

左から三番目のゴールドは着色メタリックで、確かにこれ単体でゴールドなのですがメタリック目(粒子)が細かいので鮮やかさが足りないのです。
この辺がそれぞれの原色特性を知っておかないと中々難しく、ただ逆にこの100色程度ある原色全ての癖を把握しておけば色の作成は結構楽しいです。


ちなみに右から二番目の鮮やかなイエローは要らなかったですね(笑)。これは使っても使わなくてもあまり関係無かった色です。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration 色作成(img2360.jpg) -2360- cannondale System Integration 色作成

どうでも良いことなのですが、物事の呼び方についてちょっと考えてしまう事があります。

本来であればこの作業は「調色」と呼んで然るべき事だと思うのですが、私的に思う調色作業とは事故や何かで生じた損傷を元の形に戻すための「補修作業」(refinish)で行う「色の復元」であって、こういった新たな色を作成する時に使っていいべきかどうかとちょっと悩んでしまったりします。
調色作業とは本来はもっと高度な作業の筈なのでは…といった感じですね。まあ考え過ぎでしょう(笑)。


と言うことで、今回のベースカラーは「ゴールドメタリック」ですから、色見本帳から選んで頂いたゴールドに合わせて色を作ります。早速先日小分けボトルに詰め込んだ原色を利用しています。
詳しくは昨日の社外記へどうぞ。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration サフェーサー塗布(img2359.jpg) -2359- cannondale System Integration サフェーサー塗布

先ほど塗ったプライマーに続けてサフェーサーを塗布します。

自家塗装などで使われる一般的なサフェーサーは缶スプレータイプの「ラッカーサフェーサー」が主流で、これの謳い文句としては「密着性を上げるため」と言われていたりしますが、実際に仕事としてやっている塗装で使われるサフェーサーは「密着性」では無く「充填力」の方こそが重要になってきます。密着性の役割は「プライマー」が担う筈ですからね。

ただこの「プライマー」と「サフェーサー」が一緒になった「プライマーサフェーサー」(通称プラサフ)が今は主流なので、プロの塗装屋さんでも勘違いをしてしまっていたりするのです。元々は英語なんだから訳せば意味が解かる筈なんですけどね(苦笑)。平滑に仕上げる為にある程度の膜厚を充填する役割があるのです。


と言う事で、サフェーサーは研ぐのが前提ですから結構塗ります。大体4〜5コートくらいですかね。
サフェーサーが完全硬化したら次は研ぎの作業です。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration プライマー塗布(img2358.jpg) -2358- cannondale System Integration プライマー塗布

今回はパテを塗っているのと全体的に小キズが多いのでサフェーサーを用います。なのでその前にウォッシュプライマーを薄く塗布しておきます。

サフェーサーは2液ウレタン性で、本名称としては「プライマーサフェーサー」ですからこれにも防錆能力はある訳ですから実際にはこれだけの塗布でも良いのです。ただ実際に作業していると判るのですが、プライマーを塗って上げるのと省いたのではやはり金属素地への密着性やら防錆能力の違いが判るんですよね。


ディーラーで努めている時は流れ作業的なところもあったので如何に楽をするかで仕事をしていた面もありましたが、一個一個仕上げている今ではちょっとした事なら多少時間を割いてでもやっていけるのが良いですね。文句を言う上司も居ませんし(笑)。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration プライマー塗布前(img2357.jpg) -2357- cannondale System Integration プライマー塗布前

シートステーの内側に何か硬い物を入れて強い力で開いたと思われる跡があったのでその部分はパテで補修してあります。あとワイヤーガイド部分も何故か途中までノコギリでカットしようと試みた跡が…。こちらもオーナー様に確認してパテで補修してあります。


全体をシリコンオフで十分に脱脂洗浄したらまずはプライマーの塗布になります。

2012/12/17
 
jpg画像 BMW MINIのエアーダクトグリル 本塗り完了です!(img2356.jpg) -2356- BMW MINIのエアーダクトグリル 本塗り完了です!

そして無事本塗り完了です。ちょっと奥まった形になっていますが、裏からも塗れるようにしておけばそんなに難しくはありません。

ご依頼は「お任せコース」で、オーナー様的に「艶具合」を少々心配されていたようですが、一応艶だけはいつもテロテロに仕上げているつもりですのでご安心頂いて大丈夫かと思います。ザラザラとかツブツブしたような肌で終わらせたりはしませんのでご安心ください。

と、言葉で説明しても説得力は無いと思いこうやって出来るだけ画像やら作業内容を公開しているんですけどね(笑)。自分で言うのも何ですが、ここまでオープンにしている塗装屋も多分珍しいと思いますが…(笑)。


来週半ばには完成出来る予定です。もう少々お待ちくださいませ!

2012/12/15
 
jpg画像 BMW MINIのエアーダクトグリル 本塗り前(img2355.jpg) -2355- BMW MINIのエアーダクトグリル 本塗り前

お待たせしました。MINI用の社外品エアーダクトグリルですね。

元々メッキが施されていたものに、十分な密着性が保持出来る下地処理を施しています。


塗装する為の固定方法としてはちょっとチープな感じがしますが、スプレーガンの塗装ではエアーがスムーズに流れるようにするのが綺麗に仕上げるコツなので、空気の流れを遮断しないようにバランス良く固定するのが大事なのです。

そして裏表360度どの方向からもストレス無く塗れるようにする為この様に30cmくらいの芯棒に固定しています。

車体を塗る場合は手の動きだけで無く「体全体」で塗るのが基本ですが、小物を塗る場合は自分が動くよりも被塗物を動かした方が楽に綺麗に塗れますので今はこの方法が基本です。塗る時は台からこの棒を抜いて左手で持ち、右手にはスプレーガンを握って塗っています。

2012/12/15
 
jpg画像 キャノンデール System Integration イメージイラスト(img2354.jpg) -2354- キャノンデール System Integration イメージイラスト

完成のイメージはこんな感じです。グラデーションを掛けてみましたがちょっと雑ですいません…。

ベースはゴールドメタリックで、ロゴはブラック、クリアーは艶有りで承っております。

随分派手になりそうですが、自転車の場合は補機類がシルバーか黒などの地味な色ですから組みあがってしまえばそんなでも無いと思います。

2012/12/15
 
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