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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2012】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 FRP製メーターパネル 素地の状態(img2362.jpg) -2362- FRP製メーターパネル 素地の状態

FRP製品の場合は造り手によって仕上がりが全然違っていたりして、今回のメーターカバーはその点悪い出来具合ではないのでサフェーサーの塗布〜研磨は必要無い判断しました。まあ一枚ものだから巣穴が無いって言うのもあるんですけどね。

ただゲルコート表面を見るとやはり繊維目は出ていますから、これを残したまま塗るとマズイので表面を研磨して平滑にしておきます。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration 使用原色(img2361.jpg) -2361- cannondale System Integration 使用原色

オーナー様が外国人の方で日本語も余りお得意では無さそうなのでちょっと画像を多くしています。まあ見ているかどうか解からないですが(苦笑)。


今回使った原色はこんな感じで、以外かも知れませんが右から三番目のグリーンは結構重要な色だったりします。

で、メインとなるのは左から三番目のゴールドメタリックかと思いきや実は違うのです(笑)。ゴールドを表現しているのは実は左二個のシルバーメタリックと、真ん中にあるオレンジ色っぽいイエローです。シルバーとイエローを足してゴールドになる訳ですね。

左から三番目のゴールドは着色メタリックで、確かにこれ単体でゴールドなのですがメタリック目(粒子)が細かいので鮮やかさが足りないのです。
この辺がそれぞれの原色特性を知っておかないと中々難しく、ただ逆にこの100色程度ある原色全ての癖を把握しておけば色の作成は結構楽しいです。


ちなみに右から二番目の鮮やかなイエローは要らなかったですね(笑)。これは使っても使わなくてもあまり関係無かった色です。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration 色作成(img2360.jpg) -2360- cannondale System Integration 色作成

どうでも良いことなのですが、物事の呼び方についてちょっと考えてしまう事があります。

本来であればこの作業は「調色」と呼んで然るべき事だと思うのですが、私的に思う調色作業とは事故や何かで生じた損傷を元の形に戻すための「補修作業」(refinish)で行う「色の復元」であって、こういった新たな色を作成する時に使っていいべきかどうかとちょっと悩んでしまったりします。
調色作業とは本来はもっと高度な作業の筈なのでは…といった感じですね。まあ考え過ぎでしょう(笑)。


と言うことで、今回のベースカラーは「ゴールドメタリック」ですから、色見本帳から選んで頂いたゴールドに合わせて色を作ります。早速先日小分けボトルに詰め込んだ原色を利用しています。
詳しくは昨日の社外記へどうぞ。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration サフェーサー塗布(img2359.jpg) -2359- cannondale System Integration サフェーサー塗布

先ほど塗ったプライマーに続けてサフェーサーを塗布します。

自家塗装などで使われる一般的なサフェーサーは缶スプレータイプの「ラッカーサフェーサー」が主流で、これの謳い文句としては「密着性を上げるため」と言われていたりしますが、実際に仕事としてやっている塗装で使われるサフェーサーは「密着性」では無く「充填力」の方こそが重要になってきます。密着性の役割は「プライマー」が担う筈ですからね。

ただこの「プライマー」と「サフェーサー」が一緒になった「プライマーサフェーサー」(通称プラサフ)が今は主流なので、プロの塗装屋さんでも勘違いをしてしまっていたりするのです。元々は英語なんだから訳せば意味が解かる筈なんですけどね(苦笑)。平滑に仕上げる為にある程度の膜厚を充填する役割があるのです。


と言う事で、サフェーサーは研ぐのが前提ですから結構塗ります。大体4〜5コートくらいですかね。
サフェーサーが完全硬化したら次は研ぎの作業です。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration プライマー塗布(img2358.jpg) -2358- cannondale System Integration プライマー塗布

今回はパテを塗っているのと全体的に小キズが多いのでサフェーサーを用います。なのでその前にウォッシュプライマーを薄く塗布しておきます。

サフェーサーは2液ウレタン性で、本名称としては「プライマーサフェーサー」ですからこれにも防錆能力はある訳ですから実際にはこれだけの塗布でも良いのです。ただ実際に作業していると判るのですが、プライマーを塗って上げるのと省いたのではやはり金属素地への密着性やら防錆能力の違いが判るんですよね。


ディーラーで努めている時は流れ作業的なところもあったので如何に楽をするかで仕事をしていた面もありましたが、一個一個仕上げている今ではちょっとした事なら多少時間を割いてでもやっていけるのが良いですね。文句を言う上司も居ませんし(笑)。

2012/12/17
 
jpg画像 cannondale System Integration プライマー塗布前(img2357.jpg) -2357- cannondale System Integration プライマー塗布前

シートステーの内側に何か硬い物を入れて強い力で開いたと思われる跡があったのでその部分はパテで補修してあります。あとワイヤーガイド部分も何故か途中までノコギリでカットしようと試みた跡が…。こちらもオーナー様に確認してパテで補修してあります。


全体をシリコンオフで十分に脱脂洗浄したらまずはプライマーの塗布になります。

2012/12/17
 
jpg画像 BMW MINIのエアーダクトグリル 本塗り完了です!(img2356.jpg) -2356- BMW MINIのエアーダクトグリル 本塗り完了です!

そして無事本塗り完了です。ちょっと奥まった形になっていますが、裏からも塗れるようにしておけばそんなに難しくはありません。

ご依頼は「お任せコース」で、オーナー様的に「艶具合」を少々心配されていたようですが、一応艶だけはいつもテロテロに仕上げているつもりですのでご安心頂いて大丈夫かと思います。ザラザラとかツブツブしたような肌で終わらせたりはしませんのでご安心ください。

と、言葉で説明しても説得力は無いと思いこうやって出来るだけ画像やら作業内容を公開しているんですけどね(笑)。自分で言うのも何ですが、ここまでオープンにしている塗装屋も多分珍しいと思いますが…(笑)。


来週半ばには完成出来る予定です。もう少々お待ちくださいませ!

2012/12/15
 
jpg画像 BMW MINIのエアーダクトグリル 本塗り前(img2355.jpg) -2355- BMW MINIのエアーダクトグリル 本塗り前

お待たせしました。MINI用の社外品エアーダクトグリルですね。

元々メッキが施されていたものに、十分な密着性が保持出来る下地処理を施しています。


塗装する為の固定方法としてはちょっとチープな感じがしますが、スプレーガンの塗装ではエアーがスムーズに流れるようにするのが綺麗に仕上げるコツなので、空気の流れを遮断しないようにバランス良く固定するのが大事なのです。

そして裏表360度どの方向からもストレス無く塗れるようにする為この様に30cmくらいの芯棒に固定しています。

車体を塗る場合は手の動きだけで無く「体全体」で塗るのが基本ですが、小物を塗る場合は自分が動くよりも被塗物を動かした方が楽に綺麗に塗れますので今はこの方法が基本です。塗る時は台からこの棒を抜いて左手で持ち、右手にはスプレーガンを握って塗っています。

2012/12/15
 
jpg画像 キャノンデール System Integration イメージイラスト(img2354.jpg) -2354- キャノンデール System Integration イメージイラスト

完成のイメージはこんな感じです。グラデーションを掛けてみましたがちょっと雑ですいません…。

ベースはゴールドメタリックで、ロゴはブラック、クリアーは艶有りで承っております。

随分派手になりそうですが、自転車の場合は補機類がシルバーか黒などの地味な色ですから組みあがってしまえばそんなでも無いと思います。

2012/12/15
 
jpg画像 BMW3シリーズのテールランプは無事装着されたようですA(img2353.jpg) -2353- BMW3シリーズのテールランプは無事装着されたようですA

そして装着後です。ちょっと画像が明る過ぎていたのでこちらで少し調整しておきました。

日記に掲載した時にコメントを頂戴していましたので紹介させて頂きますね。

>ホームページの日記で確認しました。ドンピシャです。濃さ、艶、カンペキ!!観ていて震えがくる程です。(大げさでなくて)

>塗装についても、楽しく拝見させて頂きました。設備や材料が段違いなのは当然ですが、それを生かすも殺すも腕次第。いい設備で、いい材料を使って、いい腕で作業する。まさにプロ!!

>日記でマスキングの写真も拝見しましたが、やっていることは、自分がプラモデル塗装でやっていることと基本は一緒なんですね。写真観てビックリしました。なのに、あの仕上がりというのは、もう作業精度(腕)がケタ違いということなんですね。


との事です。本当はまだまだ続きがあるのですが(爆)恐縮してしまいますので省略させて頂きました。しかし有難い限りです。


オーナー様も模型の塗装など嗜まれるようで、私の年末年始の休みに自宅で何かやってみたいと思います。機会があれば設備など紹介したいと思います。整えてはみたのに全然使ってませんから良い機会かも知れませんしね。こ

の度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/12/15
 
jpg画像 BMW3シリーズのテールランプは無事装着されたようです(img2352.jpg) -2352- BMW3シリーズのテールランプは無事装着されたようです

発送したら直ぐに装着されたようで(笑)メール頂いていたのですがすっかり紹介が遅れてしまいました(時々埋もれてしまっておりまして…)。失礼しました。


画像は装着前の状態ですね。白いボディにちょっと鮮やか過ぎる赤が確かにおめでたい感じです(苦笑)。

2012/12/15
 
jpg画像 デミオのフォググリルも(img2351.jpg) -2351- デミオのフォググリルも

こちらの方が梨地強く(粗く)多少サフェーサーは大目になりました。

Kい点々はガイドコートで、単に缶スプレーの黒をパラっと掛けているだけですのでご安心下さい。この後の工程で「研ぎ忘れ防止」の為に行っている事です。


今日は寒い上に雨が降って来ていますから、もしかすると雪になるんじゃあ…って感じです。
ただ今日は丁度納品の仕事があるので自転車でもカブでも無く珍しく車での出勤ですから安心です。運びたい荷物も色々ありましたからね。


それでは網部分の件、どうぞご確認の程ご検討宜しくお願いいたします!

2012/12/15
 
jpg画像 デミオのバンパーマウス(グリル) 梨地部サフェーサー塗布(img2350.jpg) -2350- デミオのバンパーマウス(グリル) 梨地部サフェーサー塗布

最初にプラスチックプライマーを薄く塗ったら続けて2液ウレタンのサフェーサーを塗布します。軟化剤は2%程度入れてますのでこれによりある程度曲げても塗膜が割れたりはしません。逆に作業性は落ちますから殆どの塗装屋さんは「出来れば入れなくない」と言うのが本音な材料ですかね(笑)。まあその辺はケースバイケースかと思われますので勿論否定はしません。


ちなみにナンバーが付く部分、まるで欧州車向けのように幅広に作ってますね。
日本車であれば日本のナンバー企画に合わせてもっと狭い筈で、むしろ外車の場合はこのサイズになってきて、日本のナンバープレートを取り付ける際に「ナンバーブラケット」を付けて日本向け仕様にしたりします。ベンツなんかは普通にそうですよね。

ただネットで確認してみると今回のデミオは特にナンバーブラケットは使わずこのままナンバーを固定しているようで、その姿も特に違和感が無いですから問題なさそうです。と言うか普通気にしないですかね(笑)。

と言う事でナンバーのサイドも良く見えるのでこの部分もサフェーサーはちゃんと塗っておきます。

2012/12/15
 
jpg画像 デミオのバンパーマウス(グリル) 梨地部素地調整(img2349.jpg) -2349- デミオのバンパーマウス(グリル) 梨地部素地調整

本日は第三土曜日ですので基本的には休日となりますがとりあえず普通に営業しています(笑)。来月の仕事は何も決まっていませんが(苦)年内は結構忙しくなっておりまして…。

で、こちらのデミオのバンパーマウスですが、網の部分については現在オーナー様と検討中となっています。

ただ網目の部分に「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程を行うのは現実的ではありませんから(作業時間と費用の桁が変わってしまいます…)、行うとしたら「クリアーの二度打ち」で対応するかも、といった感じです。

梨地の上にクリアーをたっぷり塗っても硬化後には結局梨地が浮き出たような仕上がりになってしまいますが、一旦完全硬化させた後に表面を軽く研磨し「もう一度塗装」を行えばサフェーサーを使わないプラスチック素地のままでも見れるような仕上がりには出来ます。ただ梨地が粗過ぎる場合にはこれも効果は薄いですけどね。今回のようなケースならこれが宜しいかと存じます。


とりあえず平面で広範囲な梨地部分に関しては当初通りサフェーサーでの処理を行いますのでこちらは作業進行させておきます。軟化剤を入れるので硬化速度は一般的よりも遅いですから週末の間に寝かしておきたかったんですよね。


ちなみに網の部分に研ぎ粉が付くのが嫌だったのでマスキングは先に行っています。

2012/12/15
 
jpg画像 cannondale System Integration パテ塗布(img2348.jpg) -2348- cannondale System Integration パテ塗布

一部のワイヤーガイドをカットしようと試みた跡があって、一応オーナー様にどうしたいか伺ったところ、パテで直しておいてくれとの事でしたので修正しておきました。

ただこれとは別にガタガタに凹んだ箇所もあったので一緒にパテで処理しておきます。
ちなみにこのフレーム、一部に熱を掛けた跡や今回のパテの部分は何かを挟んで強い力で開いたような形跡が見られます。
大きく何かを改造・変更したのか、または事故?に遭ったかで修正されたようですね。

2012/12/15
 
jpg画像 cannondale System Integration 素地調整(img2347.jpg) -2347- cannondale System Integration 素地調整

サンドブラストで細部の処理をしたら平面部分をダブルアクションサンダーで均します。小キズはこの時点で削り落としてしまいます。


しかしcannondaleのフレームはパイプ形状がかなり特殊です。横長の楕円だった物が途中から縦長になったり、中央部が細身になっていたり、ダウンチューブが真っ直ぐに見えて実は微妙にアールがついていたりと、パイプ一本一本が本当に凝った作りをしています。

2012/12/15
 
jpg画像 メッキパーツ 下地処理(img2346.jpg) -2346- メッキパーツ 下地処理

先日プライマーを塗っておいたメッキパーツです。プライマーが完全硬化したので表面を研いで塗れるようにしておきます。

四角い枠の方はBMW MINIのグリルダクトで、その他はベンツのフロントグリルのパーツです。スリーポインテッドスターはやはり存在感がありますね。と言うかやたら大きいですが(笑)。


こういった部品は「大量生産」によって造られるので一つ辺りのコストは安くなっていますが、最近身近になってきた「3Dプリンター」の登場でこれからのもの造りは全く違う物になってくると言われています。
例えばこのベンツのエンブレムを倍の大きさで一個だけ作るとしたらかなりの費用が掛かる筈ですが、3Dプリンターを使えば一個分の費用でも作れたりするのです。しかもあっという間に…。元のベクトルデータさえあれば拡大縮小はマウス操作一つで簡単に出来ますからね。

こういった新しい機械のお陰で今まで出来なかった事がプロでは無いアマチュアでも比較的簡単に出来るようになる訳ですが、これによって仕事が減ってしまう、または完全に無くなってしまう方々も居るのでは・・・と心配だったりもします。

例えば家の模型とか作る仕事をされている方、設計がパソコンのソフト(例えばCAD?)で造られているならボタン一つで縮小された建造物が出来てしまうんじゃ…と考えてしまいます。


私としてもこういった革新的な技術革命はとても他人事では無いのですが、小物塗装に関してはまだまだ機械化は難しいかと思います。
塗るのはまだしも、大変なのはこういった下地処理の作業ですから、これをどうやったら機械を使って簡略化出来るのか全く想像もつきません。どうやっても地道にコツコツとやっていくしかない気がしますが…(苦笑)。

でも3Dプリンター欲しいですね…(憧)。

2012/12/14
 
jpg画像 BMWのパニアケース 3コートパールで本塗り完了です!(img2345.jpg) -2345- BMWのパニアケース 3コートパールで本塗り完了です!

ベースカラーとしてソリッドのホワイトを塗り、その上にパールコート、そしてクリアーを塗って無事本塗り完了です。

各々のコート数としては、

@ベースカラー・・・4コート
Aパールカラー・・・3コート
Bクリアー・・・Aコート

となっています。
ベースコートに関しては「完全隠蔽」する事が基本ですが、これが厚塗りになると硬化不良や塗膜の強度が落ちるので極力薄く済ますのが基本です。DUPONTなんかこれで何度も煮え湯を飲まされましたので(DUPONTのセンタリ6000ユーザー(XB系)なら解かりますよね…)。

ちなみにAのパールコートは、通常のベースコートに比べてシンナーの希釈率が高いので(100%)1コート分が通常の半分くらいです。

また@で塗っているソリッドのホワイトは、通常のホワイト原色ではなく隠蔽製の高い白原色(MIX870)を使っているので4コートで済んでいます。普通の白(MIX570)だったら黒い部分は4コートじゃとても隠蔽しないですよね。これもSTANDOXユーザーだったら解かると思います。STANDOXは全体的に隠蔽性が弱いですからね。


と言う感じで、同じ塗料でも「メーカー」によって全然性質が違います。
例えばフェラーリのレッド(ロッソコルサ)であれば「鮮やかな赤」の原色がかなりの割合で使われていて、DUPONTであれば原色名は「AM50」(ブリリアントレッドでしたっけ?)で、これはかなり隠蔽力の強い赤です。お値段も1Lで2万円近くとお高いですよね。
これに相当するSTANDOXの原色としては「MIX561」(ルビーレッド)で、どちらも見た目は同じ赤ですがこちらの赤は隠蔽力は弱いです。5コートで隠蔽するかどうかってくらいですからデュポンの倍以上悪いんじゃ…って感じです。


と言う感じで、塗装屋としては塗料が変わるとまた一からやり直さなければならなかったりと結構厄介です。
逆に色々な塗料を扱っていれば長所短所が解かりますし、今の勤め先を辞めて次の会社を探すのも有利になります。

私の場合は主に「PPG」「DUPONT」「STANDOX」と来ています。外車を扱っているとどうしても外資系の塗料に偏りがちですが、学校では関ペ(とシッケンズ)、バイト先ではロックなども使っていました。

溶剤はそろそろ引退して次は水性系に行きたいですね。小物塗装なら比較的簡単に入れそうです。
スタンドックスの新しい水性塗料「Standblue」、是非使ってみたいんですけどね(その前のスタンドハイドはやはり駄目でしたか…)。


と、すいません話が反れまして!
来週半ば前には完成出来る予定です。もう少々お待ちくださいませ!

2012/12/14
 
jpg画像 BMWのパニアケース 本塗り前(img2344.jpg) -2344- BMWのパニアケース 本塗り前

先日サフェーサーの研磨が完了していたので、台にセットしていよいよ本塗り開始です。

ちなみに塗る時のセッティング方法としては、空になった一斗缶を3個重ねてその上に乗せています。これならフチもちゃんと塗れますし、高さ的にも丁度良いのです。見た目はイマイチですけどね(苦笑)。

2012/12/14
 
jpg画像 デミオのバンパーマウス(グリル) 下地処理A(img2343.jpg) -2343- デミオのバンパーマウス(グリル) 下地処理A

本当はフチまできっちり塗りたい所ですが、途中からいきなり網形状になっているので見切る部分の判断が難しいのです。単に塗るだけならまだしも、サフェーサーの塗装〜研ぎ作業もありますからね…。


と言う事で、見切りのラインは「山」のプレスラインから2mm程上にしようと思っていたのですが、実はもう良い一つ方法がありました。

この部品の色はマツダの「カーボングレーマイカ」(カラーコード:28B)の艶有りで承っていますが、一旦この部品全部をこれで塗ってしまう事にし、完全硬化した後に上の部分をマスキング〜下の網目部分を「艶消し黒」で塗れば見切りのラインは綺麗に仕上がると思います。網側をマスキングするのは難しくても上部分をマスキングするのは簡単ですので。
下側の艶消し黒は通常の2コート仕上げでは無く、ベースコートのみの激安コースでコストを下げればそんなに負担増にもならないと思いますので、一応参考材料として後程メールにてお知らせ致しますね。

2012/12/14
 
jpg画像 デミオのバンパーマウス(グリル) 下地処理(img2342.jpg) -2342- デミオのバンパーマウス(グリル) 下地処理

こちらのデミオも色々なパーツを御依頼頂いていますが、その中に数点「梨地」のパーツがあるので先にそれを平滑化する作業をしておく事にします。

画像の部品はフロントバンパー前面に付くグリル部分で、これの上部分で梨地になっている箇所の塗装を御依頼頂いています。

ただその部分は表面が細かいザラザラ状の梨地になっているので、このまま色を塗っても素地の影響を受けて艶の無い仕上がりになってしまいますから、予め「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理で平滑にしておく必要があるのです。


ただ今回はメッシュ部分との境界線が難しく、ただ削れば良いとした単純な事では無いんですよね…。悩みます。

2012/12/14
 
jpg画像 BMWのパニアケース蓋  サフェ研ぎ(img2341.jpg) -2341- BMWのパニアケース蓋  サフェ研ぎ

先日塗っておいたサフェーサーが硬化したので表面を研ぎ付けます。

最初は#320のダブルアクションサンダーで全体の平面を粗研ぎし(手前赤い方)、その後クッションパッドを間に挟んで#400で目消し&曲面ラインを粗研ぎします。サフェーサーは当然2液ウレタンなので結構研ぐのは大変で、これを最初から「手研ぎ」だけで行うと時間が掛かってしまいますから、最初の段階ではエアーツールの力を借りて作業時間を減らすのです。

「伝統工芸」であれば、手間と時間が掛かるのが判っていても昔ながらのやり方で行う意味があるのですが、如何せん私が行っているような塗装をそれでやると費用が桁違いになってしまうので、仕上がりは勿論ですが「作業時間」を如何に短く出来るかも色々と考えなくてはならないのです。それの解決方法が「工具」や「新しい副資材」ですね。自動車補修業界は比較的開発費も潤沢なので新製品はぞくぞくと出て来ますから新しい物を使わない手は無いのです。

ただ近年は不景気の為かそういった新製品もかなりペースが落ちたと思います。
塗料メーカーは自動車補修用塗料関連自体を他社に売ってしまったりするくらいですからね。儲かる業種から儲からない業種になって来ているのだと思います。

ちなみに身売りされた塗料はDUPONTです。まさかnこんな大手が…(って結構前の話ですけどね)。


で、機械研ぎだけでは角の部分などがガタガタに仕上がっていますので、最後は#400で手研ぎをし、いつもならばここから「#600→#800の水研ぎ」になるのですが、今回は新しい空研ぎペーパー#600を入手したのでそれを使い、最後まで空研ぎ作業のみで行いました。

番手の細かい空研ぎ用ペーパーの使用は比較的コストが高くなるのですが、スピードとこの寒さの中「水研ぎ」をしなくて済むのでそういった面では相殺が出来るのです。


塗装の仕事は好きですので仕上がりは勿論いつも最上で完成させたいと思っていますが、仕事でやっている限り「時間」と「コスト」も考えなければいけないのでそれが難しい所ですかね。まあそれも含めて塗装は楽しいのですが(笑)。

2012/12/14
 
jpg画像 cannondale System Integration サンドブラスト処理(img2340.jpg) -2340- cannondale System Integration サンドブラスト処理

先日ある程度の旧塗膜を剥離しておいたので、あとは細部に残った残りの塗膜をサンドブラストで剥離します。画像だと綺麗に見えますがこれでもまだ残っているんですよね。

サンドブラストを行うキャビネット(箱)は最近なら3万円くらいと比較的安価で売っているのですが、自転車フレームが丸々入って回転出来る程のサイズとなると結構高いと思います。

私が使っている物は知人の方に作って貰った物で、とにかくサイズは大きいですから使い勝手は良いのです。

ただサイズが大きいだけに、奥に物を落とすと手が届きませんが…(苦)。この辺が設計ミスです。

2012/12/13
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 凸部研磨A(img2339.jpg) -2339- BMWのヘッドカバー 凸部研磨A

凸部はこんな感じでとりあえず塗装前の調整は完了です。

塗装時にはこの部分も一緒に塗ってしまい、最後にまた面研してアルミ素地を露出させ、フィンの一部をBMW「M」のカラーリングである「赤」「青」「水色」で塗装を施します。

ベースとなる結晶塗装が「黒」ですから、この3色のフィンは中々映えそうですね。


とりあえずはここまでで、またタイミングが来ましたら次はリン酸処理を行う予定です。もう少々お待ちくださいませ!

2012/12/13
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 凸部研磨(img2338.jpg) -2338- BMWのヘッドカバー 凸部研磨

ダブルアクションサンダーだと戦力不足なので最初はシングルサンダーで削ります。ペーパーの番手は#120です。まあまあ粗い方ですが、6枚使ってようやく平滑になりました。

シングルアクションは切削能力は高いのですが、これだけに頼ると今回のような場合は角が丸まってしまったり歪んだ仕上がりになってしまう可能性があります。
なので最後はダブルアクションサンダーで平らになるように削って仕上げるのです。番手は同じく#120ですね。

2012/12/13
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 凸部素地(img2337.jpg) -2337- BMWのヘッドカバー 凸部素地

ベースはいつも通り「結晶塗装」なのですが、凸部のフィンについては一部を色で塗る仕様で御依頼頂いていますので、後でやり易いように先に凸部分の素地調整を行っておきます。


凸部については製品を仕上げる際にフライス加工で面研されているのが一般的なのですが、BMWの場合は砂型鋳造そのままで仕上げているのが多い気がします。やる気が無いんですかね(いや違うでしょう)。

と言う事で、ちょっと削っただけでは画像のように「巣穴」が全然取れません。実際には巣穴では無くザラザラの表面が研ぎ切れていないんですけどね。
ガンガン削らないと平滑にはならないのです。

先にやっておいて正解ですね。結構大変です(笑)。

2012/12/13
 
jpg画像 BMWのヘッドカバー 素地調整(img2336.jpg) -2336- BMWのヘッドカバー 素地調整

状態としては比較的綺麗なのですが、一部に何かの膜みたいなのが残っているのでワイヤーブラシで落としておきます。

ワイヤーブラシといってもこれはかなり巨大な物で、所謂「デッキブラシ」の先端に取り付けられる物です。なのでサイズはデッキブラシそのものです。ゴトー氏がどこかのホームセンターで見つけて買っておいてくれました。

最初は「ちょっと大き過ぎるんじゃ無いか?!」と思いつつも折角買って来てくれたので要らないとは言えず(笑)、とりあえずと使ってみたらこの毛足の長さが非常に素晴らしく、普通は入らないような奥まった所まで綺麗に入ってくれます。これは中々の優れものですね。

最後にシンナーで掃除しておきます。

2012/12/13
 
jpg画像 AUDI R8 カーボンパネル 作業予定(img2335.jpg) -2335- AUDI R8 カーボンパネル 作業予定

こちらもお待たせしております。

ちょっと作業内容が普通では無いのとこの大きさですから他の作業と並行して、と言うのは難しいようです。

ですのでとりあえず現在他にお預かりしている品々の完成目処がついたらじっくり作業させて頂きたいと思います。何卒もう少々お待ちくださいませ。


しかしこのパネル、当然の事なのですが外だけでは無く内側もカーボンです。ドライカーボンと言うより「プリプレグカーボン」ですかね。最初から樹脂が沁み込んでいるカーボンで、型に嵌めて真空引きで樹脂を吸出し熱を掛けて固めるタイプの物です。実際どうなのかは知りませんが(苦笑)。


どうぞもう少々お待ちくださいませ!

2012/12/13
 
jpg画像 cannondale System Integration 旧塗膜剥離中(img2334.jpg) -2334- cannondale System Integration 旧塗膜剥離中

数日間溶剤槽に浸けておき、出してはスクレーパーとワイヤーブラシで擦ってはまた沈めを繰り返してようやくこんな感じで剥がれました。気温が低くなってくると分子の動きが悪いので溶剤による剥離硬化もちょっと弱くなっています。かといって溶剤を温めるのは危険ですから、出しては擦ってを繰り返して溶剤が旧塗膜に浸透し易くしてあげます。


で、とりあえずある程度の塗膜が剥がれたので、あとは細部をサンドブラストで処理しますね。とりあえずこんな現状はこんな感じです。

って、これを和訳したら凄い英語になりそうですけどね(オーナー様は外国人の方で日本語は読めないようでしたので)。

もう少々お待ちくださいませ!

2012/12/12
 
jpg画像 ベンツのメッキパーツも プライマー塗布(img2333.jpg) -2333- ベンツのメッキパーツも プライマー塗布

そしてこちらもプライマー塗布完了です。

ちょっとした小物部品数点ですがこれだけでも2時間くらいは掛かってしまいます。

たださらに気をつけないといけないのは、このプライマーを研ぐ時に下地のメッキを露出させないようにです。メッキを剥がしている訳では無いので、メッキがまた露出しまっては同じ作業をしないとならないのでそれはもう面倒な作業です。

が、そんな事が懸念される場合であれば、このプライマーの上に塗膜厚が充填出来るウレタンサフェーサーをウェットオンウェットで塗れば良い訳で、ちょっと手間は増えますがリスクは比較的低減
する事が出来ます。


塗装の仕事、特にこういった下地作業は、色々な方法を自分で考えたり試したりして比較的自分の好きなように作業出来る所が結構面白かったりします。
同じ到達点に行くにしても色々なアクセス方法がありますから、経験を積めばそれだけその数が増えていくのが楽しいのです。
まあ下地ですからとにかく見た目は地味ですけどね(苦笑)。

2012/12/12
 
jpg画像 BMW MINIのエアーダクトグリル プライマー塗布(img2332.jpg) -2332- BMW MINIのエアーダクトグリル プライマー塗布

ちょっと詳細な作業内容は控えさせて頂きますので、いきなりですがプライマーの塗布が完了です。右の四角い枠がミニのエアーダクトグリルで、その他がベンツフロントグリルのメッキパーツです。


ちなみにお客さんに教えて貰った事なのですが、プラスチックに施されたメッキは剥がす事可能との事です。
まあ内容は基本通りの事で「酸」を使うらしいのですが、やはり普通には手に入らなかったらしく工芸作業用?の物を入手して、自分の車のメッキエンブレムのメッキだけを剥がしたそうです。
剥がれるまでにはその酸に浸けてから数日掛かったようですが、ちゃんと剥がせるんですね。こちらが関心してしまいました(ただ廃棄には少々困ったようですが…苦笑)。


私のやり方はメッキを剥がさずに通常の塗膜と同様の密着性を保持する方法で、一応JIS規格の碁盤目試験(クロスカット法)は問題無くクリアーしましたし、その方法で塗装した実使用されている被塗物を見た某雑誌社の編集長が、その密着性に関心してくれて取材をしたいとまで言われた事がありました。

ただこれは丁重にお断りさせて頂きました。紹介されるって事は作業内容も公にするって事ですので、これで食べている私としてはちょっとそれは困るのです…(謝)。

2012/12/12
 
jpg画像 メルセデスW204クーペフロントグリル 分解(img2331.jpg) -2331- メルセデスW204クーペフロントグリル 分解

メッキ素地への塗装の場合は通常の下地処理ではなくそれ専用の下地処理をしなければならないので(密着性が悪いのです)、分解してメッキの部品だけ先に作業しておく事にします。メッキの下地処理は結構手間と時間が掛かりますからね。

と言うか、今回はこれとは別の案件で、MINIのエアーダクトグリルがメッキパーツなので、その作業と一緒にやって効率良くやる事にしています。




2012/12/12
 
jpg画像 BMWのパニアケース さフェーサー塗布完了です!(img2330.jpg) -2330- BMWのパニアケース さフェーサー塗布完了です!

プラスチック素地にはプラスチック用プライマーを塗布し、続けて2液ウレタンサフェーサーを塗布します。STANDOXのシステムフィラーは厚塗りが出来て密着性も良好、そして何より上塗りの溶剤に侵され難いのでエッジマッピングが起こり難いとても優れたサフェーサーです。今まで色々使って来ましたがこれ以上のサフェーサーを私は知りません。まあ知らないだけかも知れませんが(苦笑)。

サフェーサーが塗り終わったら徐々に温度を上げていき、最終的には60℃40分以上の熱を掛けて完全硬化させます。今回は軟化剤も入っているのでもうちょっと長めに焼いてますね。


それではまた作業進行しましたら紹介さえて頂きますね。次は色の作成ですがこれは明日の朝に作っておきます。

塗料原色一式を保管しているのは自宅作業場なのですが、本日は既に0時を過ぎていまして流石にミキシングマシーンの音はちょっとうるさ過ぎますから明日に持ち越しと致します。

2012/12/12
 
jpg画像 BMWのパニアケース 下地処理(img2329.jpg) -2329- BMWのパニアケース 下地処理

そして全体的に素地表面を#180〜#240のダブルアクションサンダーで研磨します。入り組んだ箇所は手研ぎで、最後はフチまでしっかりと#320で足付作業をしておきます。

表面をエアーブローして砥ぎ粉を飛ばしたら綺麗に脱脂洗浄していよいよサフェーサーの塗布です。

2012/12/12
 
jpg画像 BMWのパニアケース リベット穴補修A(img2328.jpg) -2328- BMWのパニアケース リベット穴補修A

で、最初にしっかりポンチを打っておいて、ちょっと小さめの刃から始めて最後に規定のサイズで開け直しておきます。

という事で、リベット穴は無事元のサイズに戻っていますのでご安心くださいませ。

2012/12/12
 
jpg画像 BMWのパニアケース リベット穴補修(img2327.jpg) -2327- BMWのパニアケース リベット穴補修

パニアケースは「土台」と「蓋」の部分が別になっていて、それを繋ぐ箇所にはリベットで蝶番が固定されています。

今回はオーナー様自らそれを外してくれたのですが、やはりちょっと難しかったようでして(慣れないと結構大変です)、ちょっと穴が大きくなってしまったというか余分に一個増えてしまったような感じです(苦笑)。まあリベットはスムーズに取れない場合の方が多いのでドリルの刃も色々なサイズが揃ってないと大変なんですよね。あと場合によってはサンダーも必要ですし…。


という事で、一旦ちょっと大きくなった穴はエポキシ接着剤で埋めてしまいます。いつもの3M社製パネルボンドですね。
裏側から食み出で程よく充填させたら裏側にテープを貼り熱を掛けて硬化させます。この時期のエポキシは粘度が高く(固く)、温めると急に柔らかくなって溶け出てしまうのでテープを貼って垂れないようにしておくのです。


ちなみにマスキングテープは最後まで剥がしません。
塗装時だったら固まる前に剥がすのが基本ですが、こういったケースではこのまま硬化させてしまい、さらにこのままサンダーで食み出た部分を削ってしまいます。
で、最後にテープを剥がせば余計な箇所を削り過ぎずに綺麗に仕上げられます。

2012/12/11
 
jpg画像 BMWのパニアケース マスキング(img2326.jpg) -2326- BMWのパニアケース マスキング

表面の梨地をある程度削るので粉っぽい作業になりますから先に裏側をマスキングしておきます。台の上に置いても紙が破れないように余裕を持って貼っておきます。

2012/12/11
 
jpg画像 BMWのパニアケース 下地処理(img2325.jpg) -2325- BMWのパニアケース 下地処理

こちらもお待たせしました!作業着手しておりますのでご安心くださいませ。

画像は下地処理前の状態で、まずは表面の脱脂からですね。

2012/12/11
 
jpg画像 DELL仕様のSTARBUCKSタンブラー塗装 完成ですB(img2324.jpg) -2324- DELL仕様のSTARBUCKSタンブラー塗装 完成ですB

ちょっと前にお納めした案件で、「ロゴはシールじゃ無くて塗装なんですね?!どうやってやってるんですか??全く段差が無いんですけど…」といったコメントを頂きましたが、完全に段差が無い訳ではありません。一般の方であれば感じない段差って事ですね。塗装屋的には「完全なフラット」とは言えませんので。

ただ私も塗装屋になる前にはまさかこういった事が人の手で出来るとは思ってもいませんでした。プラモ造りは子供の頃から好きでしたが(そちらのレベルは低いですが…)、かといってこういった品質の塗装はまるで別世界の物だったのです。まあ子供の頃の私にしてみれば金額も別世界な額なんですけどね(苦笑)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度もご贔屓頂きありがとうございました!

2012/12/11
 
jpg画像 DELL仕様のSTARBUCKSタンブラー塗装 完成ですA(img2323.jpg) -2323- DELL仕様のSTARBUCKSタンブラー塗装 完成ですA

当店には結構色々な御依頼がありますが、それにしてもまだ一部のマニアックな方々(笑。いやすいません)に対してに限定されている感があるのは否めません。まあそれは私のせいでもあるらしいのですが(と職業訓練学校の同窓会の席で元先生に言われました…)。

ただ実際そういった形が好きですし、他に興味の無い仕事は出来ればしたくないという事は、一人で仕事をしている方なら多分同じ考えだと思います。チームプレイが余り好きでは無い?んですかね。

ただそれだとどうしても限界がありますので、だったらそういった人間が、周りとは余り干渉しないけれども同じ場所に集まって仕事が出来れば…、なんて感じの「シェアオフィスの工場版」みたいなのを現在計画しています。まあ私がそれを率いる訳では無く、知人が立ち上げてくれて私がその中に入る、っていうのが理想なんですけどね。私に人を纏める力は全くありませんので(故に一人でやっている訳ですから…)。

まあそんな理想みたいな所はある筈は無いのですが、造ろうと動かないと何も出来はしませんので徐々に準備をしていきたいと思っています。
計画の一つには、ワークショップみたいなのを開いて素人の方でも実際に塗装が出来る機会が作れればいいと思っています。まあ会社に余裕が無いと無理ですけどね(苦笑)。


もう一枚画像あるので紹介しますね。

2012/12/11
 
jpg画像 DELL仕様のSTARBUCKSタンブラー塗装 完成です!(img2322.jpg) -2322- DELL仕様のSTARBUCKSタンブラー塗装 完成です!

大変お待たせしました!DELL仕様で御依頼頂いておりましたスターバックスのタンブラー、遂に完成となります。
画像だとちょっと解り難いですが、ベースカラーは3コートホワイトパールでロゴはソリッドカラーのブルーです。

今回の御依頼で嬉しかった事としては、こういった場で掲載のご許諾が頂けた事です。
と言うか企業様からの御依頼に関してはいつも水面下での作業となるので公にする事はありませんが、今回の件ではご担当?の方が元々プロフィットのお客様だったと言う事があり掲載に関して私の方から聞き易かったという事もあります。まさか大手企業の担当者様に「掲載しても良いですか?」なんて聞き難いですしね…。


今後のプロフィットの展開としてはこういった企業からの仕事を増やしたいと思っていますので、今回は非常に良い例が出来ました。本当に有難い限りです。


他にも画像あるので紹介しますね。

2012/12/11
 
jpg画像 DELL仕様のタンブラーは(img2321.jpg) -2321- DELL仕様のタンブラーは

ご依頼頂いているコンコルドのタンブラーはまだ組み付けていないのですが、先行して私用で作成しておいた同じ仕様のタンブラー(ただしノーマルサイズ)だけ完成させて頂きました。

と言うのは、現在某企業様より「実際に塗装した物が見たい」とのご要望がありまして、本当はもう少し寝かしておきた買ったのですが先に完成させて発送する事にしました。どうも全ての段取りが出来ないと試作品の製作に取り掛かれないとの事なのです。

ちなみにその「試作品の製作」ですが、どうやらこれは「3Dプリンター」での製作になるようで、実はちょっと前にとあるアーティストのアート作品の製作でやはりご依頼がありました。
その時の素材は「PA」(ポリアミド)でしたが、今回は「ABS」との事です。どうやら色々な素材での製作が可能なようですね。ドラえもんの中の世界がいよいよ現実になって来ました。

参考までに→わずか20万円台で買える3Dプリンター「Replicator2」実機使用レビュー、実際に立体物を作るとこんな感じに
(良く訪問するとくぼーさんとこのブログからのパクリですが。笑)。


実際のご依頼品は明日には組み付け〜完成出来ると思います(まだ手をつけてませんので確実には言えないのですが)。
もう少々お待ちくださいませ!

2012/12/10
 
jpg画像 マツダロードスターの内装一式塗装 完成ですC(img2320.jpg) -2320- マツダロードスターの内装一式塗装 完成ですC

こちらは下の部品と同じような梨地だったのですが、「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理によって素地を平滑に仕上げているのでこのように艶々に仕上がっています。


私が塗っている塗膜は、トップコート自体の膜厚は100μ(0.1ミリ)程度の厚みでしかないですから、ちょっとしたキズや素地の粗さなどはそのまま残って仕上がってしまいます。
故に塗装の仕上がりはその殆どが「下地」の状態で決まってしまうのです。塗るだけで良いなら本当に簡単なんですけどね。下地処理こそが難しくて面倒な作業なのです。


ちなみに今回はホーンボタンとその周りに付いているスワロフスキーはマスキングで作業していますから、下地処理に関しては「フチ」の部分は処理していません(勿論足付処理等は行っていますから塗膜としては問題ありません)。
ですので良く見るフチの傾斜に入り込んでいる箇所は「梨地」が残っているのが解ると思います。
分解しないままここを平滑にするのは難しいですから、今回はこんな感じで違和感無いように仕上げています。そして「SRS」のロゴもですね。上手くいって良かったです(実際試したのは初めてでしたので…)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!


(寒くて指がまともに動かずタイピングが辛いです…)。

2012/12/10
 
jpg画像 マツダロードスターの内装一式塗装 完成ですB(img2319.jpg) -2319- マツダロードスターの内装一式塗装 完成ですB

左の大きいのはハンドルの裏側のパネルで、右側の小さいのはハンドルスポークです。

塗っている方法はどちらも同じ「単に塗るだけ」といった方法ですが仕上がりは全然違っているのが解ると思います。
これは「下地」の違いによるもので、左側は「梨地」にそのまま塗っているので素地の凸凹がそのまま残っているのです。

見える面だとこれはちょっと勿体ないですが着くのは裏側で普段は全く見えないような場所なので今回は特に梨地の処理はしていません。

が、エアバックの部分はこれと同じ梨地だった物を平滑にする為の下地処理を施してあるので全然違った仕上がりになっています。

ちょっと比較してみましょう。続きます。

2012/12/10
 
jpg画像  マツダロードスターの内装一式塗装 完成ですA(img2318.jpg) -2318- マツダロードスターの内装一式塗装 完成ですA

ハンドルスポーク部分のカバー3点は元々「艶消し黒」の部分があるので、それと組み合わさるとこんな感じでスポーティーな雰囲気になります。フェラーリの外装が真っ赤でもクドくないのはこういう事ですよね。随所に艶消し黒が配置されているから恰好良いのです。

色はそれ単色では無く「他の色」(素材色も含め)とのセットで考えると断然効果が上がりますので、御依頼の際には是非そういった事も検討されると宜しいかと存じます。
余り深く考えるとドツボに嵌りますがそれもまた楽しいのですしね(笑)。

2012/12/10
 
jpg画像 マツダロードスターの内装一式塗装 完成です!(img2317.jpg) -2317- マツダロードスターの内装一式塗装 完成です!

大変お待たせしました!ロードスターのハンドル周りの部品一式、フェラーリレッドに塗装で完成です。

これだけ見ると赤一色なのでクドい感じがしますが、自動車の内装の場合は殆どが黒系か艶消しシルバー系の無機色がベースですから実際に装着されるとイメージはまた変わると思います。

参考例があるので紹介しますね。

2012/12/10
 
jpg画像 DELL仕様のタンブラー 本塗り完了です!(img2316.jpg) -2316- DELL仕様のタンブラー 本塗り完了です!

そしてクリアーを2コート塗って無事本塗り完了です。いやはや想像以上に大変でした。6本目が余計だったようですね(私のです。笑)。

画像に並んでいる左から三番目のタンブラーが偽物でして、こちらはコンコルドでは無く普通のタイプのタンブラーです。ロゴのサイズは同じですからちょっと窮屈ですよね。

コンコルドのタンブラーはロゴは中心では無く上側にちょっと寄せています。
これは蓋も取り付けた状態でテーブルに立てた時に違和感無く見える位置に調整しています。また「くびれ」の所にサークルが掛かってしまうと歪も大きくなってしまうのでこれもギリギリといった位置です。


ちなみに「私物」を混ぜた理由としては、最近企業様からのお問い合わせが多く、その時に「実際に会って打ち合わせがしたい」、そして「実際に塗装品のサンプルを見せて欲しい」といったご要望が結構あるのです。

が、当店はその辺のサービスが非常に悪いと言うか、そもそも現場作業の邪魔をされる事が一番嫌なので打ち合わせ等は受け付けていないので(とサイトでも紹介しています)、そういった事には全く対応していませんでした。

ただ気付いてみると確かに塗装したサンプルなどが身近には一切無く、自分でもちょっとこれはマズイと思って最近色々と用意する方向で動いています。

特に今回のような誰もが知っているような有名企業のロゴであれば信用度も高くなりますからとても良いチャンスだったのです。寄らば大樹の陰、といった感じですかね(笑)。



それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。
もう少々お待ちくださいませ!

2012/12/09
 
jpg画像 DELL仕様のタンブラー ロゴ入れ塗装完了(img2315.jpg) -2315- DELL仕様のタンブラー ロゴ入れ塗装完了

そしてロゴ入れ塗装完了です。

ロゴの色は頂いたepsデータとDELLのウェブサイトでも確認してこの色を作りました。個人的にはグラデーションを掛けたかったですが、私がやっている塗装はカスタム塗装じゃ無いですからね。当たり前ですが自重しておきました。


しかし今回のこのロゴ入れ塗装はかなり大変でした。1本〜3本程度であれば集中力が持続出来ますが、さすがに6本となると体力と神経の消耗が激しかったです。

2012/12/09
 
jpg画像 DELL仕様のタンブラー ロゴ入れ塗装中(img2314.jpg) -2314- DELL仕様のタンブラー ロゴ入れ塗装中

ベースコートを塗布したらマスキングを剥がします。

ロゴ入れ塗装で一番苦しいのが「位置合わせ」で、その次がこの「マスキング剥がし」です。

繋がっている部分は周りを剥がせば一緒に剥がせますが、残ってしまう所は一つ一つ回収していかなければなりません。

が、下には最初に塗ったホワイトパールがあるので、それを傷つけずに残ったマスキングを剥がさなければなりません。
これをピンセットで行うと傷が付く可能性が高いので、まずデザインカッターの刃先を塗膜とテープの間に差込み、端を起こしたらそれをピンセットで摘んで剥がします。

一つ一つのマスキングをこのカッターとピンセットの二種類を使って行うのは面倒なのですが、色々試してみた結果この方法が一番確実でミスも少なくはあるんですよね。刃先は鋭ければ鋭いほど、硬ければ硬い程正確に作業が出来るんです。

2012/12/09
 
jpg画像 DELL仕様のタンブラー ロゴ入れ塗装マスキング(img2313.jpg) -2313- DELL仕様のタンブラー ロゴ入れ塗装マスキング

マスキングシートを貼ったらその周りに養生紙を貼り、いよいよロゴ入れ塗装です。

ロゴの色はDELLのイメージカラーの明るいブルーで、これを塗るのは口径0.3mmのスプレーガンを使っています。画像の奥に映る青いガンがそれですね。
口径0.3mmというと一般的にはエアーブラシになりますが、自動車塗装をやっていた私としてはエアーブラシのようにトリガーが上にあるタイプは使い慣れていないので、いつも使っているスプレーガンと同じ形のガンを使っています。SATA社のエアーブラシですね。

ちょっと特殊なガンで恐らく普通には入手出来ない物ですが、以前お世話になっていたオートサプライヤーさんから譲って頂いた物です。非常に重宝しています。

2012/12/08
 
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