■初期状態
オリジナルの結晶塗装が荒んできたのでリフレッシュして欲しいとご依頼承りました。
フェラーリは赤とシルバーの２トーンが採用されています。
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■調色
旧塗膜を剥がす前に「結晶目」と「色」を確認する必要がある為、当店で保管しているデータと照らし合わせます。
テストピース（画像に写る塗装済みの板）の方が現物よりも綺麗ですが、これは「焼ける前」の状態として考えて作られています。
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■剥離
色を確認したら旧塗膜を剥離します。
剥離の方法は「剥離剤」「サンドブラスト」が即効性がありますが、時間に余裕がある場合はシンナーに漬け置きします。
現在当店では、この「シンナー漬け置き」による剥離方法を最も多く採用しています。
時間は掛かりますが、エネルギーも廃棄物も出さないので最も環境に優しい方法と考えられます（シンナーは廃棄用の物を捨てないで再利用しています）。
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■プライマー
各部をマスキングし、プライマーを塗布します。
純正ではこの「プライマー」が塗装されていない為、経年数劣化により塗装が剥がれてしまいます。
本来、結晶塗装を含む「上塗り」と呼ばれる塗装は、金属に直接塗装する事は出来ません。
金属への塗装は必ず「下地塗料」（プライマー）と呼ばれる塗装を経て上塗りを行う必要があります。
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■完成
純正同様、シルバーとレッドの２トーン仕上げにします。
仕上げに、凸部を研磨して光らせます。
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■完成
結晶塗装は最近では個人の方からのご依頼も多くなりましたが、元々は業者様がメインで取り扱っておりました。
主にエンジンチューニングされた「特別仕様」を色で識別する為に利用されていましたが、その後はレストア専門店や全国のディーラー・整備工場様からのご依頼も多く承っております。
当店の作業では、事前にパーツ内部の洗浄も併せて行いますので（無料です）、整備のついでに塗装のリフレッシュもご検討されては如何でしょうか。
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