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トップページ>ノートパソコンIBMThinkpad カーボンパネル塗装

■ご依頼内容

IBMのノートパソコン「Thinkpad」のマグネシウム製天板とモニターの枠、そして特別に作成した「カーボンパネル」の塗装をご依頼頂きました。
ここではそのカーボンパネルをクリアー仕上げにする工程を紹介します。



■ご依頼品

最初はマグネシウム製の天板パネルをご依頼頂いたのですが、追加でモニターの枠やカーボンパネルをご依頼頂きました。
画像に写っているのはドライカーボン製のパネルです。市販されている物ではなくオーナー様がわざわざオーダーして作成した物らしいです。


■足付け処理

表面に脱脂溶剤(シリコンオフ)をタップリ付け、スコッチで擦って離型剤を取り除きます。


■下地処理後

余計なワックス分が落ちたことでカーボン素地にある巣穴がよく見えるようになりました。
本来なら「サフェーサー」の充填によりこういった巣穴を埋める処理をしますが、今回はカーボン素地を活かした「クリアー仕上げ」となりますので、サフェーサーの代わりにクリアーを使って巣穴を埋めることにします。


■本塗り準備

まずは下塗り用のクリアーを塗ります。

■下塗りクリアー塗布

通常クリアーは2コートで終わらせますが、下塗りと言うことで4コート程度塗り重ねます。
それで巣穴が埋まると言うことではありませんが、完全硬化後に削る分は確保出来ます。



■本塗り準備完了

下塗りしたクリアーを研磨し、それでも残った巣穴は筆指しして埋めて硬化したら平らに削ります。



■本塗り完了

下塗りの時点で巣穴が綺麗に埋まっていればこの時点ではいつもの塗装を変わりありません。


■完成

左側が「ピアノブラックのように」との事で純正品のマグネシウム製パネルを艶有りのブラックに、右側はドライカーボン製のパネルをクリアー仕上げにしています。

クリアーはどれも高品位な「クリスタルクリアー」を使用しています。「ウレタンクリアー」と言っても製品によって性質も値段もかなり違うので気にして見るのも宜しいかと思います。今回のクリアーは見た目だけでは無く「耐UV性」も高いクリアーなのでカーボン製品への塗装に向いていると思われます。


メクラ蓋などの小物付属品も同じように仕上げています。
■塗装後記

これを組み付けて完成したパソコンはオーナー様のブログでも紹介されています。

 →とくぼーのブログ

作業している本人として自分の行った作業を評価する事はありませんが、ご依頼頂いた方々に喜んで頂けて評価を頂ける事はやはり一番嬉しい事であります。



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