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トップページ結晶塗装>アルファロメオ 16VTWINSPARK プラスチックエンジンカバーオリジナル仕様

V6エンジンのアルミ製ヘッドカバーは比較的施工のご依頼が多い製品ですが、こちらのプラスチック製のエンジンカバーでも自分だけのオリジナル仕様をご要望の方は多いのではないでしょうか。
今回はオーナー様のご要望により、ベースを結晶塗装の黒で、文字部分と丸い凸部分をシャンパンゴールドで仕上げます。

純正の状態ではプラスチック素材にシルバーを塗装、文字部分は赤に塗られています。
一見すると金属感が表現されているように見えますが、どうにも安っぽい質感が拭えません。


今後の塗装に備えて素地調整を行っておきます。
通常「足付け処理」と呼ばれる工程です。
今回の部品の場合は細かく入り組んだ箇所が多く手作業では困難な為、
サンドブラスト処理により全体の表面を荒らします。

これにより塗料の塗着面積が多くなり、さらに投錨効果(アンカー効果)で塗装の密着性が飛躍的に向上します。

単に「塗るだけ」の表現なら必要無い作業でもありますが、長い年月変わらない(剥がれない)塗膜を維持する上では欠かせない作業です。


今回のご依頼の一つでもある「丸い部分もシャンパンゴールドに」の為、この部分は平滑で滑らかな下地を作成する必要があります。
プラスチックプライマーを塗布し、その後に熱を掛けてサフェーサーを塗って完全硬化させます。


完全硬化したサフェーサーを研磨し、続けてシャンパンゴールドを塗装します。
文字部分は結晶塗装後に筆塗りで行いますが、丸い部分は面積が大きい為に筆塗りでは美しい仕上がりが期待出来ません。
なのでこの部分は結晶塗装の前の段階でいつも通りのスプレーガンで塗装を終えておきます。


シャンパンゴールドに塗られた丸い部分が完全硬化したらマスキングをします。
丸い部分のマスキングは、予め径を計ってデーター化させておき、カッティングプロッターでマスキングシートを作成しておきます。


そして結晶塗装の黒を施します。
丸い部分のマスキングシートを剥がし、最後に凸文字部分を仕上げます。
凸文字部分はマスキングせずに一緒に結晶塗装を塗ってしまっている為、表面を削って塗装を剥がし、丸い部分に塗ったシャンパンゴールドを筆塗りします。
世界で一つだけのオリジナルヘッドカバーの完成です。


アルファロメオというとイタリアの「ロッソ」(赤)を連想しますが、黒の結晶塗装では赤では得られない「重厚感」を表現出来ます。
黒をベースに、ワンポイントとしてのシャンパンゴールドが映え、無機質の中に高級感も感じられます。
とてもプラスチック製のエンジンカバーとは思えない仕上がりに出来たと思います。


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