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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記2006】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 カマロ本塗り完了(img554.jpg) -554- カマロ本塗り完了

そして本塗り完了です。画像には写っていませんが、フェーエルリッド(給油口の蓋)とサイドモールも一緒に塗装しています。

とここでコーヒーを飲んでいたらまた胃が痛くなってきました…。まだ体調が万全では無い模様です(現場に出ている時は体調良いのですが…)
明日は休日となりますので、体調を整えて来週に挑みたいと思います。皆様もお気をつけ下さい…。

2006/12/16
 
jpg画像 カマロ本塗り前(img553.jpg) -553- カマロ本塗り前

そしてサフェーサー研磨〜足付け処理〜マスキングが完了です。

ブースに入ってからの流れとしては、

・車体を勢いよくエアーブロー
・自分の体をエアーブロー
・被塗面を脱脂(シリコンオフと不職布(キムテックス))
・車体を勢いよくエアーブロー
・車体をタッククロス(粘着材付きの不職布)で撫でながらエアーブロー
・塗料(スプレーガン)の準備
・さらに車体をタッククロス(粘着材付きの不職布)で撫でながらエアーブロー
・そして塗装開始

となります。

2006/12/16
 
jpg画像 カマロ板金(叩き)完了(img552.jpg) -552- カマロ板金(叩き)完了

そして板金(叩き)が完了です。この後いつも通りレッドブラウン(パテ前のプライマー)を塗布して焼き(強制乾燥し)、パテでラインを整えます(画像左下)。

左クォーターは以前修復暦があるらしく、さらに給油口付近の処理が悪かったらしく旧塗膜が剥がれ掛かっていたのでこちらは除去します。原因としては給油口内のカバーを外さずに処理した為と思われます。
その他エクボも数箇所あったので一緒に処理しておきます(どれも勝手に判断している訳では無く、ご依頼されている内容です)。

2006/12/16
 
jpg画像 カマロ損傷部裏側(img551.jpg) -551- カマロ損傷部裏側

日記掲載大変お待たせ致しました。
実は今週ノロウィルスに感染したらしく、胃腸痛と嘔吐で体調が余り優れませんでした。現場に出ている時は吐き気なども気にならないのですが、体を動かしていない時は腹痛と吐き気で参ってしまいます。本日になってようやく体調が戻りました。お待たせして申し訳御座いませんでした。

お預かりしておりますカマロは既に作業完了しましたが、途中経過の説明をさせて頂きます。

画像は損傷部の左クォーターパネル裏側で、丁度プレスラインの箇所が歪んでしまっています。幸いにして(事故事態は幸いでは無いのですが…すいません)パネルの裏側には手が入るスペースがあるので板金(叩き)はし易くなります。
まずはプレスラインの箇所を影タガネなる工具で叩きだし、裏側にドリーを押し当てながら表を板金ハンマーで叩きます。
板金時のラインの確認では「手の平」で行うのは勿論、「目視」でも確認しながら行います。なので塗膜をいきなり削ったりはせず、艶のある状態で板金した方がより作業し易くなります。
ある程度叩き出しが出来たら、損傷部をあて板を添えたペーパーで研ぐと微妙な凸凹が解ります。金ヤスリを使ったりもしますが、私的には面の大きい当て板の方が判断し易いのでこうしています。
これを繰り返し、鋼板を平滑にしていきます。単に当て板とハンマーで叩いて平滑にしようとすると鋼板は簡単に伸びてしまいます。アルミであったら取り返しが付かなくなったりもします(現在新型ジャガーXKの板金入ってますが、こちらは業者様からの御依頼なので日記では紹介できません。これの車体はフルアルミボディーです)。

2006/12/16
 
jpg画像 プロウォッシュとプロタッチも売れました(img550.jpg) -550- プロウォッシュとプロタッチも売れました

この度はお買い上げありがとう御座いました。
メールを頂いて慌てて準備したのですが、在庫が間に合って良かったです。
これで「pro_wash」はついに最後の一個になりました。が、最近気付いたのですが、こちらのポリペール(20L)はアスクルでも単品購入出来るようなので、もうそんなに付加価値は無いとも思います(なので再販しないと思います)。製造元と交渉して、ようやく売ってもらった単価がアスクル価格同じ金額だったりしますし…(私的には結構ショックでした…)。

ちなみに洗車時のコツですが、吹き上げの時にタオル(セーム皮やJワイパーなども)を搾る際、その前にバケツの中で勢い良く濯いで下さい。洗車時に付く傷は、実際にはタオルなどで付くのでは無く、そこに挟まれた「不純物」によって付きます。所謂「砂」なのですが、これの硬度が非常に高い為(ガラスや鉄などですね)、これが原因で傷を増やしてしまいます。タオルを絞る度に密度は高くなっていき、そして次第に水分が無くなって摩擦抵抗が増えていくと非常に傷が付き易い環境になります。なので毎回タオルの砂を振い落せば傷は非常に付きにくくなります。
「濯ぎ」と「搾り」はセットで考えるのが理想的だと思います。

そして洗車が終わった後のバケツの底を見ると、砂が溜まっているのが良く解ると思います(一般的に比重の重い物質が傷が付き易い要因の物質になります)。
なので「濯ぎバケツは大きく水はたっぷり」が良いとも考えます。底に溜まった砂が吹き上げタオルに再付着する事を防ぎます。

また洗車時には「擦って洗う」と言うよりも、「水の膜で洗う」をイメージして行うとこれも効果的です。
洗車タオルで比較的耐久性のある物(セーム側やスポンジ)を使っている場合は、何回かに一回は洗濯機で洗うと良いでしょう。特にスポンジは表面の気孔に砂が溜り易いです(なので私的には嫌いです)。

2006/12/12
 
jpg画像 アルファロメオV6ヘッドカバー(img549.jpg) -549- アルファロメオV6ヘッドカバー

これは当店で「塗装済み品」として製作・販売しているアルファのヘッドカバーですが、最近売り切れてしまったので先日再販(再製造)致しました。

通常の部品持込での御依頼だと、このヘッドカバー一個辺りの工賃が3万円弱くらいになるのですが、当店で販売している「塗装済み品」は部品代(勿論純正新品です)を含めて¥28、560と、結構お買い得になっています。これの理由としては、「新品なのでアルミの腐食が無い」「一回に纏めて4個同時に作る」からです。

実際に車に装着するのも良いですが、オフィスやガレージに飾っても華があって良いと思います。
ちょっとした企みとしては、「フェラーリのヘッドカバーの型を取って、自家アルミ鋳造で量産化したい」なんて考えたりするのですが、まさに犯罪なのでこれは出来ません。相当売れると思うのですが…。

2006/12/12
 
jpg画像 BMW M5 入庫しています。(img548.jpg) -548- BMW M5 入庫しています。

先日はご足労頂きありがとう御座いました。明日アジャスターさんの立会いになります。

損傷部としては、フロントバンパーを横から追突されたとの事で(無人の車が動いてきたそうです…)、バンパー・グリルが横にズレています。

こちらのオーナー様も常連の方ですが、実際に外板パネルの塗装を承るのは初めてになります。最初はヘッドカバーの結晶塗装を御依頼頂き、その後800R(デュポンプラスチックプライマー)などの自家塗装用品を買って頂いたりして、写真内のヘッドライトグリルはオーナー様自らの塗装だったりします。

樹脂むき出しの黒い部品は経年数変化で白っちゃけ易いのですが、最近では樹脂素地専用のガラスコーティング剤が効果があります(特にワコーズの製品は郡を抜いてます)。しかしオーナー様の「一回塗っておけば殆どメンテナンスフリー」とのお言葉通りだったりもします。なので今回ヘッドライトグリルは交換になりますが、要塗装として承っていたりもします。

2006/12/12
 
jpg画像 VW LUPO 入庫しています(img547.jpg) -547- VW LUPO 入庫しています

先日はご足労頂きありがとう御座いました。そしていつもご贔屓ありがとう御座います。

初めての御依頼は、まだプロフィットが都筑にあった頃で、およそ3年前くらいになります。その時は左クォーターの凹みでした。そしてつい数ヶ月前に右フロントフェンダーをイタズラで傷つけられてしまい、そして今回のフロントバンパーの損傷になります。
事故内容的には今回が一番酷かったと思うのですが(箱根ターンパイク付近でスピンしたそうです…)、今回は幸いにして(全然幸いでは無いのですが…すいません…)フロントバンパーをかすった程度になりました。
傷は深いですが、変形・裂けはありませんのでクイックスポット(部分的な塗装)で対応させて頂きます。

本日サフェーサー塗布まで完了しておりますので、予定通り作業は進行しております。ご安心下さい。

2006/12/12
 
jpg画像 カマロ損傷部(img546.jpg) -546- カマロ損傷部

痛々しい画像で申し訳御座いません…。損傷部は左クォーターパネル(リヤフェンダー)になります。

しかし幸いにして(全然幸いでは無いのですが…すいません…)、リヤバンパーはウレタン素材で、これは非常に柔軟性が良く(イメージ的にはゴムみたいな感じです)、損傷を受けても凹みはありません。ちょっと傷があるので、こちらはポリッシュでの処理とします。

2006/12/09
 
jpg画像 カマロ入庫しました(img545.jpg) -545- カマロ入庫しました

先日はご足労頂きありがとう御座いました。こちらのカマロもリピーターの方になります。以前リヤバンパーの塗装でお世話になりました。いつもご贔屓ありがとう御座います。

今回は雨の中での運転で、「ある筈の無いポール」に当たってしまったとの事です(良く解ります…)。

作業進行しましたらまた掲載させて頂きますので、車体の凹みと一緒に胸の辺りの凹みも解消して頂ければ幸いです。お仕事がんばって下さい(美容師さんとの事です)。

2006/12/09
 
jpg画像 フュージョン サフェ塗布完了(img544.jpg) -544- フュージョン サフェ塗布完了

そしてサフェーサーを塗布します。
一品あたり4コートくらいサフェーサーを塗布していますので、結構な量を使用していたりもします(恐らく3Lくらいです…)。
画像内に収まりきらなかった部品もありますが、こちらも同様の作業をしておりますのでご安心下さい。

見た目的には綺麗に見えますが、下地の大変な所はまだまだこれからです…。
年内には完成予定となりますので、楽しみにお待ち下さい。

2006/12/09
 
jpg画像 フュージョン サフェ塗布前(img543.jpg) -543- フュージョン サフェ塗布前

こちらも大変お待たせしております。本日サフェーサー塗布まで完了致しました。

ボディ側ABS樹脂の部品の穴は溶着で埋め、FRPのサイドカーにあった穴は新たにファイバーを貼り付けて埋めてあります。その他ひび割れ箇所もファイバーで補修してあります。
特に全体的に小傷・飛び石傷が多く、旧塗膜をある程度削り落とし、パーツ全てにサフェーサーを塗布して下地から作り直します。
サイドカーの内側には後ほどボディーシューツを全体的にぬるので、現段階ではまだ下地処理もしていません。後日ダブルアクションで全体的に削り落とします。

2006/12/09
 
jpg画像 肌合わせA(img542.jpg) -542- 肌合わせA

こちらは以前修理を承らせて頂いたE46のBMWで、赤い矢印のフロントフェンダーが既存の肌で(新車塗膜では無く補修暦はあるそうです)、青い矢印のフロントドアの方が当店で塗ったパネルです。
これが「磨き込んだ肌」になると、鏡の様にツルツルになってしまい、非常に大きな違和感を感じてしまいます。逆にボソボソしていたりデロデロしていても違和感が大きくなります。業界ではこの違和感を感じ次第、「やってあるね」とか「ヤリヤリだね」などと呼んだりします。

2006/12/09
 
jpg画像 シトロエンC5の肌(img541.jpg) -541- シトロエンC5の肌

先日も記載しましたが、今回のシトロエンは「プレスライン」を見切りとして塗装しています。
画像内のグリーンの部分が「プレスライン」で、この上が新車塗膜の肌で、下が今回塗装した部位です。

先日も説明しましたが、シトロエンC5の肌は少々(と言うよりかなり)「荒め」です。
この新車肌に合わせる為、シンナーの希釈率やスプレー条件(主にエアー量)を変えて行います。

実際の塗装時には、塗ってはいけない所にはマスキングがしてあるので、作りたい「肌」の見本としての確認は出来ませんので(実際には反対側のビニールを捲って見たりはします)、基本的には頭の中のイメージを頼りに作ります。
時にはテストピースを使って前もって調整したりもしますが、所詮10cm×15cmくらいの板なので、これでは実践とは相当かけ離れていたりはします。パターン幅などを考えると、最低でも50cm×50cmは必要ですし。さらに本塗りと同条件にもしなければなりませんので、フラッシュオフタイムを含めて2コートのクリアーとなると、テストだけで40〜60分は必要になってしまいますので難しい所もあります。(と言っても必要であれば行いますが。艶消しなどはそうですね)。

2006/12/09
 
jpg画像 シトロエンC5出庫しました(img540.jpg) -540- シトロエンC5出庫しました

先日はご足労頂きありがとう御座いました。
また、こちらのC5の前にはシトロエンXMも出庫致しました(こちらは業者様依頼です)。
そして本日はアウディA4も出庫致しました。こちらは完成の写真撮るの忘れてしまいまして…。誠に申し訳御座いません…。もし良い写真が撮れましたら送って頂ければ幸いです。

本日は、朝からVW LUPO GTIの方がいらっしゃって(来週早々に入庫ですが、今回で3回目のリピーターの方です)、夕方頃には語フル5の方がいらっしゃいました(こちらは3ヶ月前くらいにお世話になりました方で)どちらもリピーターの方です。

新規の方もリピーターの方も、どちらも本当に有り難く存じます。ありがとう御座います。

2006/12/09
 
jpg画像 ホンダヒュージョン(スクーター)とサイドカー入庫しています(img539.jpg) -539- ホンダヒュージョン(スクーター)とサイドカー入庫しています

先日は遠方よりご足労・ご来店頂きありがとう御座いました。少々バタバタしておりまして申し訳御座いませんでした。

今回の御依頼は、ホンダのフュージョンの外板パネル(全て樹脂製)と、その車体に付くサイドカーの外板パネルです。サイドカー部分は社外品で、素材はFRPになります。

オーナー様は現在こちらの車両をレストア中との事で、ボディは全体的に傷・飛び石などが酷い状態で、サイドカー自体の塗装もあまり好ましく無い状態なので今回ご依頼を頂きました。
私的に気になる箇所はサイドカーの内側部分で、オーナー様曰く「内装を貼ってあった糊」との事ですが、今回この箇所も美しく仕上げたいと思います。方法としてはボディーシューツで、これによりファイバー目の醜さなども拭えれば、と思います。

作業進行しましたらまた掲載させて頂きます。予定的には年内にお渡し出来る事と思います。楽しみにお待ち下さい。

2006/12/06
 
jpg画像 マジェスタ本塗り完了です(img538.jpg) -538- マジェスタ本塗り完了です

そして本塗り完了です。大変お待たせ致しました。
ちなみに、今回の事故で懸念していた内板パネルへの損傷は見当たりませんでしたのでご安心下さい。

リヤバンパーは未塗装の新品部品を取り寄せたかったのですが、メーカーでは色付き(カラード)の仕様しかなかった為、今回は塗装済み品(カラードバンパー)への交換で対応しております。

後日、残りの部品の組み付けと完成検査を経て完成となります。完了次第連絡させて頂きますのでもう少々お待ち下さい。

2006/12/06
 
jpg画像 マジェスタも塗りあがっております(img537.jpg) -537- マジェスタも塗りあがっております

こちらも大変お待たせしております。昨日磨き作業を終え、本日より組み付け作業に入っております。

今回はリヤ部を後方車両に追突されたのですが、以前より気にしてらしたトランクリッドの補修暦を今回の作業で拭う事にしました(と言うより御依頼頂いているのですが)。

元々トランクの中央に凹みがあったらしく、その修理箇所に歪が発生し、全体的に激しい艶ビケを起こしていまいた。なので原因である塗膜を全て除去し、下地から作り直す事にします。画面右下枠内の画像が、問題のあった旧塗膜を剥がした状態で、残っているのは新車塗膜です。これ自体は何も問題では無く、剥しきる意味は無いので(と言うより剥がすとデメリットが生じます)極力残しての作業となります。実際にはシングルサンダーで旧塗膜を全て剥がしてしまう方が作業的には楽なのですが(残す場合はダブルアクションでネチネチと平滑に削る必要があります)。

そしてウォッシュプライマーを塗布し(画面右上の黄色い塗料)、それを覆うようにプライマーサフェーサーを塗布し、研磨します。そしていよいよ本塗りです。

正直な所、トランク自体を交換しても良かったのですが(これの判断もオーナー様に任されています)、トランクリッドの裏側が微妙な艶加減だった為、トランク自体を交換してしまうと「事故暦アリ」の判断材料の一つとされてしまう可能性もあった為(交換した場合は勿論「艶加減」を合わせるように努力はしますが)今回の作業に至ります。

2006/12/06
 
jpg画像 プレスラインボカシ(シトロエンC5クォーターパネル)(img536.jpg) -536- プレスラインボカシ(シトロエンC5クォーターパネル)

C5の「プレスラインボカし」部です。ボカシ際はマスキングテープの端を3ミリくらい折り込んで、貼った状態でのテープ際が「ピラピラ」となるようにします(画像はテープをはがした状態です)。スプレー時のエアーでそのピラピラが浮き上がり、クリアーの「見切り際」は緩やかな段差が形成されます(と言っても一ミリ未満の世界ですが…)。極端な段差が出来る「バツ切り」にはなりません。
足付け処理はこのプレスラインの上側に食み出るように処理しておきます。番手は#3000くらいの細かい目にしておき、後の磨きで処理し易くしておきます。

この後(完全硬化後)、このボカシ際を#3000で軽く研磨してさらに緩やかにしてポリッシュを行います。これであれば塗装屋が見ても解らない仕上がりに出来ますし、いつも懸念している「経年数によるクリアーボカシ際の発生」が起きても解りません。

今回プレスラインでの見切りで、唯一デメリットとして懸念していたのは「肌の再現」で、プレスラインの見切り部分ではスプレーの仕方(方向)を若干変えなくてはならないので、肌にバラつきが出来るかも知れない可能性がありましたが(オーナー様には事前に説明してあります)、それも問題無く仕上がったと思います。

明日、改めて完了の連絡をさせて頂きます。大変お待たせ致しました。

2006/12/06
 
jpg画像 シトロエンC5 本塗り完了(img535.jpg) -535- シトロエンC5 本塗り完了

そして本塗り完了です(これが先週金曜日だったと思います)。

肌は新車肌に合わせて相当粗い感じに仕上げています。通常よりもラウンド(肌目)が大きく、そして深い感じです。アルファも肌が良くありませんが(私的見解です)、それとはまた違った特有の肌です。
なのでクリアーのシンナー希釈率を通常よりも下げて粘度を高め(固い感じにします)、エアー圧も通常よりも若干低めで調整しています。私的には違和感の無い仕上がり(肌)に出来たと思いますのでご安心下さい。

2006/12/06
 
jpg画像 シトロエンC5 本塗り前(img534.jpg) -534- シトロエンC5 本塗り前

掲載が遅れて申し訳御座いませんでした。ちょっと身内に不幸が御座いましたので昨日は休暇とさせて頂きました(と言っても私からは少し遠い親戚なのですが)。

本日既にシトロエンC5は組み付け〜完成検査まで完了致しました。大変お待たせ致しました。
画像は先週の状態になりますが、途中工程を説明させて頂きます。

今回損傷を受けたのは「左リヤドア」と「左クォーターパネル」(リヤフェンダー)なのですが、通常通りに作業を行うと相当コストが掛かってしまう修理となりますので、今回は「プレスラインボぼかし」での対応とさせて頂きました。通常は傷が小さくても「パネル一枚」での塗装が通常作業としていますが、今回のようにパネル内にプレスラインが走っている(存在している)ケースでは、デメリットを少なく(仕上がりを極力落とさずに)コストを下げる事が可能です。特に部品脱着費と部品費用を削減出来ます。

今回省けた作業は
・リヤドア水切りモール(恐らく曲がるので要交換)
・クォーターガラス脱着(モールが硬いのでリフティングテープが使えません)
・ルーフバー&ルーフモール脱着
になります。

プレスライン下の部品は通常通り外しての作業となります。
例えば・・・

・ドアアウタハンドル
・ドアサイドモール(クリップ式ですが裏から摘まないと破損します)
・ドアトリム(ドアの内装で、これを外さないとアウタハンドルは外せません)
・テールランプ
などなどです。

プレスラインの箇所は、綺麗にクリアーがボケてくれるようなマスキングを施します。

2006/12/06
 
jpg画像 トムスのホイールも塗りあがっております。(img533.jpg) -533- トムスのホイールも塗りあがっております。

お言葉に甘えてゆっくり作業してしまって申し訳御座いませんでした。既に先日塗り終わっております。

こちらは以前、オーディオパネルの結晶塗装の御依頼を承った方からの御依頼で、今回はマグネシウムホイール5本の色替え塗装の御依頼になります。この度もご贔屓ありがとう御座います。

オーナー様のご意向としては「フェラーリのような色合いと質感で」との事なのですが、私的に「フェラーリのホイールのシルバー」にどのシルバーを塗れば良いのか判断出来ませんでしたので、今回はスタンドックスの「原色見本帳」を郵送して色を決めて頂きました。当初オーナー様はこの見本帳を購入するご意向だったのですが、想像以上にこの見本帳が高く(5千円です)、たった一回の使用でこの出費は勿体無いとの事で、特別に対応させて頂きました。しかしその後塗料屋さんからのご好意により、在庫していた見本帳をお譲り頂きましたので、今後この見本帳の貸し出しに対応出来るようになりました。用途と理由が解っていたので塗料屋さんは特別に対応してくれたのだと思いますが、それにしても感謝です。この場をお借りしてお礼申し上げます。

元々の状態としては、多少の擦り傷はありましたが新品同様の状態だったので少し勿体無い気もしましたが、オーナー様的にはどうしても今回のシルバーで車体色に合わせたかったとの事です。それにしても太いホイールですね…。

完成後の納品は、梱包して発送でのお渡しとなりますので、万全を記して発送まではもう少々お待ち下さい。発送可能な状態に近づきましたらこちらから連絡させて頂きます。

2006/11/30
 
jpg画像 マジェスタも作業開始しております。(img532.jpg) -532- マジェスタも作業開始しております。

昨日、保険会社さんのアジャスターさんの立会いも無事終え、本日より作業開始しております。先日はご足労頂き、またご贔屓頂きありがとう御座います。

こちらはつい2ヶ月くらい前に、左側面の事故により修理を承りましたマジェスタですが、度々の不幸で今回は後ろから追突されてしまいました…。大きな怪我は無かったようなのでそれだけは何よりです。重度の鞭打ちはそれは酷い事になるらしいので…。

仕上がりまではもう少々時間が掛かりますが、完成までもう少々お待ち下さい。作業進みましたらまた掲載させて頂きます。

2006/11/30
 
jpg画像 シトロエンC5 板金完了(img531.jpg) -531- シトロエンC5 板金完了

主画像が叩き終了の状態で、この後レッドブラウン(パテ前に塗布するプライマー。スタンドックス製品)を塗布し、強制乾燥の後に軽く足付け(#400研磨)をしてパテ塗布してラインを成形します。
そして研磨の画像内右下の枠内がプライマー(&サフェーサー)塗布前の状態です。白いチューブ状に見える物は、断面が丸状になったスポンジ製の帯に粘着材が付着した物で(3M社ソフトテープ)、今回はサフェーサーの塗装際を滑らかにしたいので使用しています(今回に限る事ではありませんが…)。
同時に、板金した箇所の裏側にプライマーを塗布し板金工程の完了となります。

ドアのサイドモールは既に外してある状態です。モールは両面テープは使われておらず、クリップのみでの固定でしたので再利用は問題なく可能です。アウディ・VWのサイドモールもいい加減クリップ装着になってくれれば…と日々願っております。

2006/11/30
 
jpg画像 シトロエン損傷箇所(img530.jpg) -530- シトロエン損傷箇所

シトロエンの損傷箇所で、この部分はどうしても「死角」になってしまう所です。

幸いな事に(作業者にとって作業し易い面であり、オーナー様にとっては全然幸いでは無いのですが…すいません…)、クォーターパネル(リヤフェンダー)の「アーチ部」は、鋼板一枚の構造となっております。多くの車種の場合この部分はインナーパネルとの合わせ目で「2重」の鋼板になっているケースが多いのですが、今回のような一枚構造の場合は板金作業・防錆処理が比較的やり易くなります。

しかしシトロエン、新車肌が特有ですよね…(ラウンドが深く大きいのですが、アルファの肌とはまた違います)。

2006/11/30
 
jpg画像 アウディA4 本塗り完了時(img529.jpg) -529- アウディA4 本塗り完了時

そして本塗り完了です。

既に本日焼き終わっておりますので(強制乾燥が完了しておりますので)、明日か明後日には磨いて組み付けて完了する予定です。お引取り日は予定通り来週で構いませんので、完成した愛機とのご対面まではもう少々お待ち下さい。作業完了次第またご連絡させて頂きます。

2006/11/30
 
jpg画像 アウディA4 本塗り前(img528.jpg) -528- アウディA4 本塗り前

そして本塗り直前の状態です。損傷はバンパー左角の擦り傷になりますので、今回は部分的な塗装「クイックスポット」での対応となります。傷の範囲に対してサフェーサーの範囲は大きくなっていますが、無理に小さい範囲での処理をしようとすると結局は他の部分にそのしわ寄せが行くので、いつもながらサフェーサーの範囲は大きくしております(むやみに大きくしている訳では無いのですが…)。
「小さくやれ」と言われれば小さい範囲内で処理する事も可能ですが、特に誰に言われる状況でも無いのでそれは致しません。
昔アルバイトに行っていた町工場では「あーあー、そんなにやっちゃ駄目だって」と社長に良く言われていましたが、それはそれで間違いでは無いとも思います。「郷に入っては郷に従え」は当たり前の事ですし。

2006/11/30
 
jpg画像 シトロエンC5も入庫しております。(img527.jpg) -527- シトロエンC5も入庫しております。

先日はわざわざご足労頂き、またこの度もご贔屓頂きありがとう御座います。本日板金作業を完了しております(と言ってもついさっきサフェーサー塗布したばかりですが)。

損傷箇所としては左リヤタイヤのアーチ部分(左リヤドア・リヤフェンダー)で、若干の凹みと擦り傷の修理となります。

実は別件で、業者さんからの御依頼でシトロエンのXMも入庫していたりもします。こちらは少々大きめの事故でコアサポートを交換していたりしますが、一部の部品がバックオーダー(日本に在庫が無いため本国にオーダー)で少し困っています。マニアックな車種はこの辺が怖いですね…。

2006/11/29
 
jpg画像 アウディA4入庫しています。(img526.jpg) -526- アウディA4入庫しています。

先日はわざわざご足労頂きありがとう御座いました。お預かりしておりますアウディは本日本塗りが完了致しました。オーナー様のご都合としては来週で構わないとの事でしたが、順番・工程的にスムーズに進み、特に作業を急いだ訳ではありませんのでご安心下さい。綺麗に塗りあがっていると思います(私が塗っているのですが、仕上がりは私が決める事ではありませんので他人事っぽい言い回し方になってすいません…)。

入庫時の状態は、多少深いエグレを伴った10平方センチくらいの範囲での擦り傷でした。画像の状態は傷を全て削り落とし、バンパーの樹脂自体も掘り下げています。削った分、凹んだ状態となっております。
この後、バンパーなど比較的柔らかい素材に適用したエポキシパテを塗布し(塗布と言ってもヘラ付けです)、ラインを形成します。そしてプラスチック用プライマー→サフェーサープライマーを塗布し、硬化後にさらに微妙なラインを形成する為水研ぎを行います(#320→#600→#800→#1200)。

2006/11/29
 
jpg画像 ロードスターおまけ画像(img525.jpg) -525- ロードスターおまけ画像

先ほど掲載したロードスターのロールバーの下地塗料を塗っている状態です。
今回の御依頼では極力コストを下げる為、「ウェットオンウェット」での塗装としております。

通常の工程であれば、

・プライマー塗布
・プライマーサフェーサー塗布
・強制乾燥(完全硬化)
・研ぎ
・本塗り(上塗り)
・強制乾燥(完全硬化)

となりますが、今回の工程だと

・プライマーサフェーサー塗布(エポキシサフェーサー)
・フラッシュオフタイム(30分)
・本塗り(上塗り)
・強制乾燥(完全硬化)

としております。
メリットとしては途中工程と時間を大幅に削減出来る事で、デメリットとしては「素地の影響を受ける」「艶が引ける」などがあります。

「素地の影響を受ける」については、例えば「巣穴」があればそのまま仕上がりまで影響してしまいますし、細かい凸凹もそのままで仕上がります。微小なラインの補正も全く出来ません。しかし今回の場合は丸パイプの形状である為、またパテなども塗布していない為にこのデメリットは少なくなります(勿論ご要望にもよりますが)。

「艶が引ける」に関しても、個人の感じ方によるので簡単には言い切れませんが、今回は形状が丸パイプでもあるので殆ど感じなかったと思います(しかし塗った本人には解ります)。

ちなみに最近見た資料では、新車時の塗装工程(下地処理)の途中でも「研ぎ」を採用しているとの事で、レクサスはそうらしいです(業界紙に書いてありました)。逆を考えると一般的には「研ぎ」をしていないと考えられてしまいますが…。
 確かに「全面艶引け」のような状態の新車塗膜も多く見られますが(特に日本車に多い様な気が…)、これも見る人間個々によってて感じ方が違うと言う事でもあります(塗装屋の観点からするとどう見ても艶引けです…)。

ちなみに「ウェットオンウェット」では、途中工程にある「フラッシュオフタイム」のタイミングを間違えると「チヂレ」が発生したり、「密着不良」を起こします。と言っても塗装屋であればそんな簡単に発生したりはしませんのでご安心下さい(碁盤目テストでは結果も出ています)。と言っても、通常のパネル(ドアなど)の本塗りでウェットウェットを行ったりはしません。これもケースバイケースです。しかし私的には、一般的な「足付け処理」よりも「ウェットオンウェットの方が密着性が高い場合があるのでは」と感じる事もあります。いずれこれもテストしてみたいと思います(個々のテストはしていますが、同条件での比較テストは今までしていませんので)。

2006/11/27
 
jpg画像 ロードスターのロールバー装着&出庫(出荷)致しました。(img524.jpg) -524- ロードスターのロールバー装着&出庫(出荷)致しました。

先日はご足労頂き誠にありがとう御座いました。仕上がり喜んで頂けて何よりです。

装着はボルト2本のみなので、当日はその場で車体に装着してのお渡しだったのですが、残念ながら日が沈んでしまっておりましたので車体装着時の撮影は出来ませんでした。オーナー様が機会があれば装着済みの写真を送って頂けるとの事ですので、入手出来ましたらまた紹介させて頂きたく存じます。

この度の御依頼ありがとう御座いました。艶引けしてしまったトランクリッドもどうしても気になりましたらご相談下さい(要総剥離なので費用はどうしても高くなってはしまうのですが…)。


また、先週末にアウディA4とシトロエンC5も入庫しております。予定では明日より実作業となりますので、後日こちらのページにて改めて紹介させて頂きます。お待たせして申し訳御座いません(ちょっと業者さんの仕事がバタバタしてたりします…)。

2006/11/27
 
jpg画像 レンジローバー95%完成しています(img523.jpg) -523- レンジローバー95%完成しています

大変お待たせしております。車体としては殆どの作業を終えておりますが、一部部品がまだ届きませんので完成まではあともう少しです。

入庫時は写りこみの無かった塗膜も、現在は写真の通りです(仕事なので当たり前なのですが…)。しかし大切な事は、この艶がいつまで続くか…になります(出庫時が美しいのは当たり前の事です)。
私的にはこの「塗膜」がいつまでも変わらない状態を維持出来るように、別項で説明したような下地塗料のテストを行ったりもします(と言っても今回は問題の起きている塗膜は除去してあるので、テストした内容とは余り関係ありませんが…)。

もう少しで愛機と対面出来ますので、その時を楽しみにお待ち下さい(もう少々お待ち下さい…)。

2006/11/27
 
jpg画像 リン酸漬け(テスト)(img522.jpg) -522- リン酸漬け(テスト)

こちらが「錆」が発生したテストピース(鉄)です。もう自然に帰りたがっている(還りたがっている)状態ではありますが、リン酸でどこまで錆を除去してくれるのか、リン酸皮膜はどこまでの耐久性(持続性)があるのかを実際に知りたいと思いテストしてみます。浸している溶液はデュポンメタルコンディショナー(リン酸)です。ちなみに撮影している時に発生した水素と思われる気体で少し気分が悪くなりました…。とても効いている感じがします(明日には金属が溶けきっている可能性もあるのですが…鉄だから大丈夫だとは思いますが…)。こちらも結果解り次第報告したいと思います。

2006/11/21
 
jpg画像 暴露テスト@(img521.jpg) -521- 暴露テスト@

本日は某業者様より御依頼中のミニの作業をしていたのですが(ショップオリジナルのコンプリートカー作成です)、如何せん「錆」が多量に発生していた箇所があった為、そのパネルを切り離していました。
そこで切り取ったパネルを利用して、プライマーのテストをしてみました。実は昔からこれを行いたかったのですが中々実現出来ず今日に至るのですが、ちょうど思い立った時に時間が出来たので取り急ぎ実行しています。

テストピースとしては、既に錆が多量に発生した鉄と、一般的な亜鉛鋼板(錆無し)の両者に、それぞれ色々な種類のプライマーをテストしています。特にメーカーで別けている訳では無く、それぞれの材料(塗料)の特性のテストです。
全部で10種類で、一枚は鉄無垢の状態です。
種類は

・浸透型エポキシプライマー
・超さび止め塗料(金属亜鉛含有率96%の所謂ジンクリッチプライマー)
・ウォッシュプライマー
・プライマーサフェーサー
・ウォッシュプライマー&プライマーサフェーサー

になります。この他に、錆のパネルをリン酸に漬けてたりします。

私的には、単に「浸透型エポキシ」がどこまで浸透してくれるのかが知りたい所でありますが、折角なので色々と試していたりします。
各塗料が完全硬化後、各テストピースを食塩水に漬けてイオン化を促進させる事とします(錆の発生を早めます)。
私的に気になる所では「ウォッシュプライマー」で、このプライマーにはリン酸が含有されているので、もしかすると既に発生してしまった錆も多少なり抑えてくれるのでは無いかと期待もしていたりします。以前とある出来事で感じたので実際に試してみたい所でありました。が、今回は錆が酷すぎるので余り役に立たないかも知れませんが…。
とにかく何かしらの結果が解りましたら報告したいと思います。

2006/11/21
 
jpg画像 ロードスターのロールバー入荷しています(img520.jpg) -520- ロードスターのロールバー入荷しています

先日は遠方よりご足労頂き誠にありがとう御座いました。本日はまだ作業の段取りがつかず、手を付けておりません。明日には作業開始出来ると思います。

こちらはユーノスロードスターの座席後ろに装着される社外品のロールバーで、素材はステンレス製になります。まだ購入されたばかりとの事で見た目も美しい状態なのですが、オーナー様的には「光物」(ひかりもの)は好みでは無いらしく(良く解ります)、「落ち着いた色に」との事で、今回はボディと同色への塗装での御依頼となりました。当初はマットブラック(艶消し黒)も検討しておられたのですが、車体のボディ色は比較的暗いブルーメタリックなので、これと同色になれば「シックで上品な」感じに仕上がりと思います。是非楽しみにお待ち下さい。この度の御依頼ありがとう御座います。

2006/11/21
 
jpg画像 工具の紹介(マックエッジ)(img519.jpg) -519- 工具の紹介(マックエッジ)

先日購入したソケットのセットです。私的にはソケットはスナップオンの方が好きなのですが(メッキ感がマックは劣るように見えます…)、今回購入したのは新たな機能が付いた新製品です。その名も「Mac edge」なる製品で、ソケット穴が今までの物とは少し違っています。これはマックの特許なのだそうで、「ナメってしまっているボルト・ナットも簡単に外せる」機能があります。アタリ面のトルクの掛かり方が特殊みたいです。実際にデモをして貰った所、あり得ない威力を発揮していました。勿論ナメっていない正常なボルト・ナットも外す事が出来ます(と言っても購入してから一ヶ月間、未だに使っていないのですが…)。

金額は想像していたよりも(スナップオンに比べると)比較的安価で、14コマセットで1万4千円くらいでした(全然安くは無いのですが…キャンペーン特価との事です)。

しかし、工具も昔に比べると安価に手に入るようになったと思います。私が10年以上前に初めて買ったスナップオンのソケットは、セットではとても手が出せる金額では無く、結局良く使うサイズのみ(8・10・12・13・14・17ミリ)での購入となりました。この6個のコマとラチェットだけでも2万円以上支払ったと思うのですが…。

2006/11/21
 
jpg画像 レンジローバー そして本塗り完了ですB(img518.jpg) -518- レンジローバー そして本塗り完了ですB

入庫時にあった洗車傷やチョーキングはもうどこにも見当たりません(当たり前ですが…)。

そしてこの後強制乾燥をして塗膜を硬化させ、本日各部ピラー(窓枠)を塗りました。ピラーは半艶の黒で、入庫時には錆までも発生していたりもしましたが、既に上品な黒に仕上がっております。

明日よりボディの磨き工程となり、その後組み付けとなります。組み付け後の屋外での撮影も掲載したいと思いますので楽しみにお待ち下さい。オーナー様、お待たせして申し訳御座いませんが(途中業者様よりレンジVが入庫してしまい、そちらを先に仕上げてしまいました。すいません…)完成までもう少しですので楽しみにお待ち下さい。

2006/11/21
 
jpg画像 レンジローバー そして本塗り完了ですA(img517.jpg) -517- レンジローバー そして本塗り完了ですA

こんな感じです。

ボンネットは前後バンパー塗装時に一緒に塗装したので、ボディの塗装は比較的スムーズに行えました。「側面を通しての塗装」を二回行うような感じです。

ちなみに、これに「ルーフ」の塗装が入ると金額はいきなり増えたりします。その理由としては「ボディと一緒には塗れない」からであります。今回のように比較的車高の高い車両の屋根を塗る場合はボディとは別工程で塗装する事になります。
実際にレンジローバーのルーフを塗る場合は左右に脚立を置いてその間に「足場板」を通して行いますので、側面のパネル(ドアなど)を一緒に塗る事は出来ません(やってやれない事は無いのですが、私的にはやりません)。無用にゴミを増やしたり、最悪の場合被塗面に接触したりもします(これは塗装屋として最低です)。

2006/11/21
 
jpg画像 レンジローバー そして本塗り完了です。(img516.jpg) -516- レンジローバー そして本塗り完了です。

大変お待たせ致しました。ようやく本塗り完了です(先週土曜日ですが)。

ボディカラーはチャコールブラック(ガンメタ)なのですが、ちょっと解り難いところがあるので数枚掲載させて頂きます。少々お待ち下さい。

2006/11/21
 
jpg画像 レンジローバー本塗り前(img515.jpg) -515- レンジローバー本塗り前

大変お待たせしております。ボディの本塗りは先週既に完了しておりまして、本日はピラー部の半艶黒の塗装を完了致しました。完成までもう少しです。

画像は本塗り直前の状態です。

実は本日気が付いたのですが、こちらの「プロフィット日記」の掲載数が制限されていた為か、新しく掲載をすると古いのから順番に消えてしまっていた模様です。結構ショックです…が、とりあえず掲載限界数を変更してしましたので引き続き進行させて頂きます。

2006/11/21
 
jpg画像 工具紹介(トルクス各種)(img514.jpg) -514- 工具紹介(トルクス各種)

現在VW系の車両が入庫しているのですが、こちらはちょっと理由があって掲載は出来ません。なので少し関係する事を紹介致します。
近年の車両、特にゴルフ系ではトルクスのネジ・ボルトが多用されています(星型の穴)。一般的なドライバー(プラスネジ)を使用する箇所が殆どありません…。なのでトルクス用の工具も色々と揃える必要があります。

画像左上は、所謂「ビット」と呼ばれる物で、専用のドライバーの先端に付けて使用します。安価に多種を揃えられるのですが、私的には余り好きではありません。装着するドライバーのシャフト系がどうしても太くなりがちなので、奥深い場所には使用出来ない場合もあります(アウターハンドルを外す場合など)。またビットが落ちてしまったり無くなってしまったりも起き易いと思います。

なのでやはり各サイズに合ったドライバータイプの物を一本一本揃えるのが良いのですが、スナップオンの物だとドライバー一本で6千円くらいします(しました)。しかし皆様もご存知の通り、スナップオンの製品は永久保障対応が基本なので、ドライバー先端が削れたり欠けたりした場合は直ぐに交換してくれます(反面ビットタイプはこれに対応していないのが一般的です)。マック・スナップ音共に一週間に一度、工具を満載したバンで来てくれるので、これが作業者にとっては大きな安心です。実際にドライバーも何回も交換して貰っていたりします(勿論無料でその場で交換です)。

ソケットタイプの物はラチェットに嵌めて使用するもので、比較的トルクの高い箇所で利用します。この他、ドアヒンジ部分のトルクスボルトを外す為には大きなサイズも必要です(画像には入っていませんが勿論揃えてあります)。

トルクスを使用する上で気をつける事は、「1サイズ下の番手でも回ってしまう」です。これを行うとネジ穴が無用に傷付き、最悪のケースではネジ穴がナメってしまいます。見た目だけで穴を見て行うと「実はサイズ違いのレンチで締めていた」、なんてケースが頻繁に起こります。

ちなみに「プロフィット社外活動記」も多少掲載が進みました。お暇な時にでもどうぞ。

明日は朝一で業者さんに一台車両を納めに直行致しますので、受付は11時くらいになると思います。不都合をお掛けして申し訳御座いません。

2006/11/18
 
jpg画像 メルセデスSLK出庫しました(img513.jpg) -513- メルセデスSLK出庫しました

先日はご足労頂き誠にありがとう御座いました。長くなりましたが無事出庫致しましたSLKで御座います。

今回の損傷内容としては、出先の車庫に駐車中に隣の車に巻き込まれ、右前方にダメージを受けてしまいました。修理内容としては、フロントバンパーと右フロントフェンダーの修理となっております。幸いにして(全然幸いな事ではありませんが…)ボディ内部(内板)にはダメージが見られませんでした。アルミホイールにも一部傷が付いていたので交換となりましたが、アライメントテスターの結果では足回りにダメージは見られませんでした。
また、以前修理をさせて頂いた左リヤ部事故の時に傷が付いた左リヤアルミホイールも今回一緒に交換をされて(こちらは保険外なので実費です)、ついでにこちらも計測して貰いましたが(アライメントは今回ディーラーさんに外注依頼です)問題御座いませんでした(との結果でした)。

この度の御依頼・ご贔屓ありがとう御座いました。SLK,末永く乗り続けられるよう応援しております。

2006/11/15
 
jpg画像 MAZDA ユーノスロードスターヘッドカバー結晶塗装完了してます(img512.jpg) -512- MAZDA ユーノスロードスターヘッドカバー結晶塗装完了してます

こちらも大変お待たせ致しました。先日無事完成しております。

部品到着時、作業前の画像を撮り忘れてしまいましてこちらは紹介出来ないのですが(すいません…)、当初の姿としてはアルミ素地の状態で(純正状態)、やはり全体的に腐食していました。

作業内容としては、ヘッドカバー全体をリン酸処理の後、プライマー塗布〜結晶塗装「赤」となります。

ロードスターのヘッドカバーの場合、文字部分が通常の「凸部」とは違い、凹んだ状態になっています。私的には珍しいと思うのですが、これはこれで仕上がった状態は良い味が出ていると思います。
今までもロードスターのヘッドカバー結晶塗装で多くご相談を受けたのですが、凹んだ文字部を研磨してアルミ素地を光らせる事は難しいので御依頼までには至りませんでしたが、今回の仕上がりを見て、私的には格好良いと感じます。恐らく全体的に「赤」一色で仕上がってしまうと少々のっぺりとしてしまうと思いますが、各部で付属する部品が「黒」なのでこれが引き締まったイメージになっているのだとも思います。

実物も是非楽しみにお待ち下さい(オーナー様に申し上げております)。

2006/11/15
 
jpg画像 レンジローバー 作業進行状況(img511.jpg) -511- レンジローバー 作業進行状況

大変お待たせ致しました。
先週から業者さんからの仕事が連続して少し(大分)バタバタしておりました。なのでこちらで紹介出来る内容も少なくはなっております。

お預かりしておりますレンジローバーも作業は進行しておりますのでご安心下さい。現在ボディは6割くらいサフェーサーが研ぎ終わっている状態です。「研ぐ」といっても無造作に削っている訳ではありませんのでどうしても時間が掛かってしまいます。板金している訳では無くてもパネル一枚の研ぎで2時間くらいは掛かってしまいます。お待たせして申し訳御座いません…。

私としても早く塗りあがったボディを紹介したいと思っておりますが、何卒もう少々お待ち下さい。予定では今週内に本塗りに入れると思います。楽しみにお待ち下さい。

ちなみに車体はリフトが設置されている所にでの作業となっておりますが、間違ってもリフトに掛けて車体を持ち上げていたりはしませんのでご安心下さい(エアサスの場合無用にリフトアップすると危険です)。

2006/11/15
 
jpg画像 MG−Bインパネ 穴埋め溶接部(img510.jpg) -510- MG−Bインパネ 穴埋め溶接部

おまけ的な画像ですが、穴を埋めた(溶接した)箇所の拡大画像になります。大きい丸穴の下の小さい窪んだ丸い穴の左側に、直径3cmくらいの穴がありましたが、凝視しても解らない仕上がりに出来たと思います。ちなみに溶接〜研磨〜素地調整(サンドブラスト)まではコミキの仕事です。

2006/11/10
 
jpg画像 MG−Bインパネ 本塗り完了(結晶塗装:黒)(img509.jpg) -509- MG−Bインパネ 本塗り完了(結晶塗装:黒)

お待たせ致しました。

こちらのMG-Bのインパネは既に先日塗装済みで、昨日発送しております。遠方からの御依頼なので、まだお手元に到着していないかも知れません。

今回の被塗物はいつものヘッドカバーとはちょっと違う珍しい物ですが、気付くと結構身の回りに結晶塗装が施された物はあると思います。メジャーな所ではカメラのボディなどです。
ちなみに結晶塗装が採用される場合としては、製造時の「アラ隠し」の為の用途だと聞いてます。特に鋳造製品は「バリ」や「巣穴」が多いので、これを上手く隠して美しく見せる為に結晶塗装は重宝されたりするそうです。


この度の御依頼誠にありがとう御座いました。無事インパネが装着されて、40年前のオリジナルに戻る姿を私も楽しみにしております。

2006/11/09
 
jpg画像 ハリアー旧補修暦状態(パネル間の色違い)(img508.jpg) -508- ハリアー旧補修暦状態(パネル間の色違い)

ちょっと美しく無い画像なので恐縮ですが、下地処理が終わった段階で気になっていたので撮影しておきました。

画像では「調色ライト」を投射して、各パネル間での色違いを解り易くしています。画像左側のパネルはこれより塗装する「左フロントフェンダー」で、既に下地処理(足付け作業)が済んでいる為に艶が無い状態ですので、調色時に「艶出し」の為に使用する比較的弱い「シリコンオフ」をスプレーした状態です。なのでパネル途中で艶が無い部分と艶がある部分になっています。画像右側は「左フロントドアパネル」で、こちらは新車塗膜です。
画像で明確な通り、以前塗られていたフロントフェンダーは「グレー」です。ちなみにオリジナルの塗色は「ソリッドの黒」です。
ソリッドの黒の場合、直射日光に当たらなければ(強い光源が無ければ)「黒」に見えるのですが、実際には黒では無かったりします。
このような状態(色違い)になってしまった理由としては、二つあると考えます。

・調色していない
 「ソリッドの黒は調色しなくて大丈夫」的な所が板金塗装業界ではあったりもして、私が昔アルバイトに行っていた町工場でもそれがやはり罷り通っていたりしました。なので塗り上がってから(しかも完成してから)外に出して「全然色が違うじゃん!」的な事が起きてたりしました。実際に某超有名芸能人の方の車両がそのような自体に陥り、(日本中知らない人は居ないような方の車両だったりします…)「急遽塗り直し」、なんて場面もありました(私はその仕事に一切触れてませんので他人事だったりするのですが…)。

もう一つの理由としては

・原色の能力不足

が挙げられます。実際、デュポン・スタンドックス共にオリジナルの原色では「黒」が出し切れません。合わせたい塗色(今回は新車塗膜)よりも、原色の方が「明るい」となってしまうのです。これはお手上げです。
これの理由としては、「漆黒」(っぽい黒)にする為の顔料が、何かしらの規制に引っ掛かってしまう為と思われます(メーカーよりそう聞いています)。海外では特に規制がキツイので(そう聞いています)、今回のようなケースでは困りがちです。
しかし塗料メーカーもそう言う訳にはいかないので(私共が困るので)、それに対応する原色も別枠で用意されています。塗料メーカーから供給されるカラーデータ内では使用されていないのですが(なので他メーカーの原色を採用していると思われます)、「より黒い黒」を出せるような原色がスタンドックスでは2色用意されています(2Kエナメルでも一色あるので計3色です)。
これの使用上の注意としては何点かあるのですが、それらを気を付ければ、今回のような「黒」に合わせる事が可能です。逆にこれらのような通常設定の無い「原色」が用意出来ていなければ、画像のような結果となってしまいます。腕とか時間とか経験とか、そう言う次元の話ではありません。「準備」と「情報」の問題です。
ちなみにこららの特殊な原色は、塗料の基本セットには同梱されていなかったと思います。万が一塗料メーカーの担当者さんが説明を忘れたり(または知らなかったり)、作業者がそのような原色の存在を知らなければ(または調べなければ・知ろうとしなければ)、結果的には一生色が出せません。ここで大切な事は、実際に塗料を販売する、或いは手配してくれる塗料屋さん、所謂「オートサプライヤー」さんからの情報が非常に重大になると思います。しかし残念な事にこのオートサプライヤーさんの中には、単に「配達するだけ」と考えている方も居たりもします。
私共が必要とする「塗料」や「各消耗品」においては、仕入れる塗料屋さんによって金額は全く違ったりします。値段だけ見れば今より安価に仕入れる事が出来たりもしますが、それによって大切な情報が来ない事は私的に最も怖い事です。
私の場合、非常に幸いな事に優秀なオートサプライヤーさんがいつもお世話してくれているので非常に助かっています。既に担当としては代わってしまっているのですが、それでもいつもバックアップしてくれています。いつも仕事外の自分の時間を割いてまで助けて頂いているのだと思います。非常に感謝しております。ありがとう御座います。

話が逸れてしまいましたが、ハリアーは残す作業は部品組み付け・ガラス取り付け(こちらはガラス屋さんです)、そしてもう一度最終的にポリッシュをして完成になります。あと3日くらいを予定しております。お待たせして申し訳御座いません。パネル間の色違いは解消されていると思いますので安心して頂いて大丈夫だと思います(作業者の立場からして言い切れる事ではありませんので…)。





2006/11/07
 
jpg画像 ハリアーフロントフェンダ 本塗り完了時画像(img507.jpg) -507- ハリアーフロントフェンダ 本塗り完了時画像

既に先週塗りあがっておりますが、フロントフェンダー塗り上がりの画像となります。

ちなみにオーナー様が気付いていたかどうか解りませんが、以前塗られていた色、全然色が合っていませんでした…。
「ソリッドの黒」の場合、その特性からして未だに調色が行われていないケースもありますが、今回も結構酷い状態でした…。「特性」については別項にて説明させて頂きます。

2006/11/07
 
jpg画像 MG−Bインパネ 本塗り前(結晶塗装)(img506.jpg) -506- MG−Bインパネ 本塗り前(結晶塗装)

溶接作業が終わったら全体的に残っている旧塗膜と錆を除去すべくサンドブラスト処理を行います。以前のサンドブラストの箱であればこのダッシュパネルの大きさは対応出来なかったのですが、現在の箱であれば十分確保出来る大きさなので処理が可能です。と言っても直圧式では無いので、錆がひどいケースではサンドブラスト専門の業者さんに委託したりもします。「直圧式」のサンドブラストとは、砂自体にも圧力を掛けて噴出させるので威力が桁違いです。私的には、手持ちのブラストを今後これに改造していきたいと思っております。

画像内の青い矢印で示している箇所が、直径3cm程の穴を埋めた(貼り付け溶接した)箇所で、円形上に少し巣穴が残っているのが解ると思います。今回の御依頼は「結晶塗装」であり、硬化させる温度は140℃くらいの熱を掛ける為に「パテ」は使えません。なのでラインを崩したくは無いのでパネル裏側からの溶接としております。表から溶接すれば穴は簡単に埋められますが、溶接した箇所を削った時に正規のラインまで崩してしまう恐れがある為、巣穴は残したままで溶接作業を終了しております。が、巣穴が残ったまま塗るわけにはいきませんので、この巣穴にはエポキシ接着材でもある「3Mオフホワイト」を充填します。これであれば熱にも耐えられます。
であれば、これをパテ代わりとして表側のライン成型にも利用出来るのですが、そうすると「熱伝導」の違いから、エポキシ樹脂が付いた部分の「結晶目」が変わってしまいます。これは既に検証済みです。なので、使用に関しては今回のような0.1ミリくらいの巣穴埋めとしての利用に留めます。

この後プライマーを塗布し、結晶塗装の黒を塗布します。最初の状態としては、いかにも適当な「結晶目」でありましたが、今回の施工(塗装)によって美しい結晶目が出せたと思います。

後日結晶目を写した画像も掲載させて頂きますので、こちらも楽しみにお待ち下さい。

2006/11/07
 
jpg画像 MG−Bインパネ 穴埋め作業(img505.jpg) -505- MG−Bインパネ 穴埋め作業

オーナー様の御依頼により、各部分の不要な穴を埋めます。ビス止めの為の小さい穴はそのまま半自動溶接機により埋めてしまいますが、一番大きい直径3cmくらいの穴と、直径1cmくらいの穴には鉄板を嵌め込んでの溶接となります。

画像では端材(亜鉛鋼板0.8ミリ板)から綺麗に丸く切り取ったように見えますが、これは所謂「ヤラセ」です。イメージ的に伝わり易いようにしてみただけで、亜鉛鋼板上で綺麗に丸く切り取られている部分は「ホールソー」で開けただけです。
実際には金切りバサミで丸く切り取り、サンダーで形を整えて穴に合わせています。画像では既に穴部分に丸く切り取った亜鉛鋼板が填っています。

この状態で、溶接は裏側から行います。表側も切れいに溶け込んでいるのを確認し、裏側はベルトサンダーで削り落とします。構造部位の半自動溶接などでは強度保持の為、綺麗に削り落としたりはしないで少し溶接の山盛りを残したりもしますが、今回は強度保持の理由が無いため(溶け込みだけで十分と判断しております)、裏側を削り落としています。今回の溶接で気をつける事は、一気に溶接作業を進めると熱を持ちすぎてパネルが歪んでしまうので、少しずつ冷やしながら行います。

この他に小さなネジ穴も埋めるのですが、こちらは直径2ミリ程度なのでパネルを貼り付けたりはせずに、半自動溶接のワイヤー(溶棒)のみで埋める事にします。この際には「異種金属は接合しない」特性を利用して、穴の裏側には銅を貼り付けておきます。今回利用したのは「十円玉」で、これで穴の裏側を塞ぎながら溶接して穴を埋めると簡単に出来ます。10円玉は熱により損傷してしまいますが(これは犯罪なのかも知れませんが…)鉄板にくっ付く事は無いので再利用可能です(だと思います…)。是非DIYにもご活用下さい(最近ではDIYで溶接までする方もいらっしゃいますので…)。

2006/11/06
 

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