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パソコン内部のシャーシについてはこれ以上分解が出来ないのでこの複雑な形のままで塗装となります。
ただしこれをまともに塗ろうとすると外装パネル以上に作業は面倒になる為、今回はトータルのコストを抑える為に内部のマットブラックは「激安コース」で対応する事となりました。
激安コースはクリアーを塗らない仕上げになりますが、こういった普段見えない・触れない部分であれば大きな大丈夫かと思います。


■作業前


パソコンケース内部がアルミ製の場合には注意が必要です。通常外装に使われるアルミ部品は「アルマイト処理」が施されているので耐腐食性は比較的良いのですが、こういったパソコンケースのシャシーに使われているものはそういった加工が施されていません。ですので汗が付いた手で触ったりすると手の跡が取れなくなってしまったりします。それはそこが「酸化」している為にもう最初の綺麗な状態に戻すことは出来ません。
某パソコンメーカーの製品では外装パネルにこれが起きてしまい、既に納入先に設置されてしまったパソコンだったので交換することが出来ず、結果30台分の外装パネルの塗装を依頼された事もありました。



■下地処理


素地表面に足付け処理を施し、場合によっては化学薬品(燐酸)を用いて素地調整を行います。


■プライマー塗装

金属素地に直接トップコート(色)を塗っても十分に密着しませんので、最初に専用のプライマーを塗布します。塗装の基本中の基本なのですが未だ行われていない光景が見られるのも事実です。


■本塗り完了

通常の被塗物は置いて塗るのが一般的ですが、こういった製品の場合は全面の塗装が必要なのでワイヤーで吊るして塗っています。
またゆっくり塗っていると自らの塗装ミストによって塗装表面がザラザラとした仕上がりになってしまう為、本塗りは素早くウェットに塗る事が必要となります。



■完成

そしてシャーシ部分が完成です。外側が鮮やかで艶のある色なので、それとは対照的にこういった無機色な仕上げはお互いがよく引き立ちます。

■内板部品

シャーシ以外にも内側の部品やパネルの裏側など全てをマットブラックに仕上げます。


■プライマー塗布


外側がつや有り仕上げのレッドパール、内側がマットブラックですが、プレスラインの位置を境界線としてピッタリ色分けしています。
組み付いてしまえば見えない箇所ですが、こういった所の仕上がりが悪ければ全てが台無しなので気が抜けません。


オーナー様には無事今回の仕上がりを気に入って頂けたようで、この後lもう一台のパソコンケースを今度はグリーンメタリックでご依頼頂きました。
パソコンと言うと直ぐに型遅れになって使い捨てになってしまう感も否めませんが、ケース自体は一台お気に入りの物が出来ればあとは中身を替えていくだけで長く使える場合もあると思いますので、今回のように全面では無くワンポイントだけでも自分好みの色になれば中々面白く満足感もあるかと思います。


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