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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2011】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 脅威的・・・(img745.jpg) -745- 脅威的・・・

いやこれは私の仕事では無く、TACさんが請け負っているテスタロッサの板金修理(と言うか他店修理の修正)で、以前よりプロフィット社外記で作業状況を少し紹介していましたが、今回はちょっと(というかかなり)脅威的だったのでこちらで紹介させて頂きますね。


ヘヴィーな剥離作業(爆)の場合、私はいつも埼玉のサンドブラスト専門店にお願いしているのですが(U2さんです)、今回はテスタロッサの剥離で困っていたTACにも紹介してあげました。

といっても、物は「テスタロッサのリヤフェンダー」なんて大物なので先方さんが「引き受けてくれるかどうか」から始まったのですが、今回も快く引き受けて頂けました。有難い限りです(って私は関与しませんが)。

仕事はお墨付きですのでいつも安心してお願いしていますが、「さすがに今回は無理だろう…」と思っていたところもあります。物理的に不可能な場所が沢山あるからです(酷)。

…が、恐ろしいまでに期待を裏切っての仕上がりで返って来ました。むしろ「還って」といった表現の方が適正かと思う次第です(爆)。

2011/04/23
 
jpg画像  ハーレーのFRPフェンダー サフェーサー塗布完了(img744.jpg) -744- ハーレーのFRPフェンダー サフェーサー塗布完了

という事で、ゲルコート全体の素地調整が完了したら十分にクリーニングしてサフェーサーを塗布します。

FRPの名称は「強化プラスチック」と呼ばれたりしますが、塗装屋的にはプラスチックだとは思ってません。樹脂の枠内ではありますが、やはり樹脂とも呼びませんので、塗装屋的には「FRP」と呼びます。

プラスチックとは考えませんので、当然「プラスチックプライマー」を使ったりはしません。
通常、プラスチックの上に何か塗るには必ず「プラスチック専用プライマー」を塗布しますが、私的にはFRPは「ポリパテ」と同じ部類で、「ポリエステル樹脂」と「ファイバー繊維」の組み合わせと考えてますのでプラスチックプライマーを塗る必要はありません。

ちなみにドライカーボンなどはポリエステル樹脂では無くエポキシ系ですよね。その場合はまた考え方が違いますが、やはり塗装屋的にはプラスチックではありません。カーボンは「ドライ」か「ウェット」といった区別で考えてます。

名前に騙されてる事無く、その素材というか原材料?を考えれば、それに対しての塗料(プライマー)の選択や作業方法が解る筈ですが、意外とそういった事は塗装マニュアルにはどこにも書いてなかったりしますし、仕事を習う上司(親方)も知らなかったりするので自分で調べて試したりするのが大切ですね。癖になるとこれがまた楽しかったりしますし(笑)。

2011/04/22
 
jpg画像 ハーレーのFRPフェンダー 素地調整(img743.jpg) -743- ハーレーのFRPフェンダー 素地調整

こちらもお待たせしました!作業着手しておりますのでご安心ください。

ご依頼品はハーレーの社外品のFRP製品で、大き目のリヤフェンダーと画像のフロントフェンダーです。ご依頼内容は以前と同様「艶々の黒」ですね。

以前のご依頼では「ラジエターグリル」の塗装で、やはり今回と同じく白ゲルコート仕上げの社外品FRP製品で、その時は確か完成後の感想など頂いていなかったと思いますが(勘違いだったらすいません…)、そういった場合は後で「大丈夫だったかな…」と少々不安に思っていたりもしますが(してない場合もありますが。苦笑)、今回のようにリピートして頂けると一応は気に入って頂けたのだと安心出来る次第です。有難い限りです。


画像はゲルコートの表面を削っている所で、何も「すべてのゲルコートを削り落とす」という訳では無く、表面の凸凹を平らにしたり傷を削り落としたりエッジのラインを柔らかくしたりと、全体のバランスを良くしているような感じです。当然この後のサフェーサー塗装の為の足付け処理の役目も果たします(艶々の箇所に塗っても剥がれてしましますので)。


しかし今回のパーツも凄いデザインですね。気を抜くと先端折ってしまいそうです(当然折らないように注意してますのでご安心下さい)。

2011/04/22
 
jpg画像 N360のヘッドカバーは・・・(img742.jpg) -742- N360のヘッドカバーは・・・

無事塗り終えたと思ったのですが、焼いてみてチヂレ目が変だったので再度剥離することにしました。と言っても結構普通の事ですのでご安心下さい。落としたり割れたりした訳ではありませんので。

結晶塗装は塗った直後は普通の状態で、実際に焼いてみて「結晶目」を確認する事が出来ます。
美しい結晶目の為にはある程度の「膜厚」を確保する事が大切なのですが、それ故にリスクがあります。まあそれは普通の塗装も変わりはないのですが。

が、結晶塗装の場合は磨きなどの修正が出来ない為(あの凸凹じゃ当たり前ですね)、決められたレベル以下の結果だと「再剥離」といった作業になります。再度溶剤で全部剥がしてしまいます。

画像は実際の剥離作業途中なのでピンボケが酷いですが、余り紹介する機会もないので、塗装が全部剥がれてしまう前に写真撮っておいた次第です。残念無念って感じです(苦)。

まあ塗りたての状態であれば剥がすのはそんなに面倒ではないのですが、パイプ部分を黒く塗っておいたり(そうですわざわざ塗ってるんです…)、マスキングをやり直し、プライマーも塗り直しっていうのがやはり辛い所ですね。ただ悶々と苦しむよりは、いっそ全部最初からの「仕切り直し」の方が結果的にはスッキリ出来ますので(悪夢には出てきません。大体出てきますので)。


という事ですが、実はもう一個ご依頼のオデッセイのヘッドカバーの時に一緒に塗る予定ですので、会社的にはそんなにダメージはありません。ダメージを受けているのは私だけですのでご安心ください(苦笑)。失礼をいたしました。

2011/04/22
 
jpg画像 N360のヘッドカバーも(img741.jpg) -741- N360のヘッドカバーも

こちらもお待たせしました!こちらも結晶塗装の赤なので、モンキーのヘッドカバーと平行して作業しています。

多少腐食が出ていたので軽くサンドブラストを掛け、全体にはリン酸処理を行ってます。オイルキャップが付く部分だけマスキングしています。

ちなみにタイトルにもある「N360」が車の名称みたいですね(って全然知りませんでした…)。

ウィキペディアがありましたので一応紹介しておきますね。って私が生まれる前の車だったんですね…(驚)。

「N360」


ちなみにこの後大変なことになります(苦)。続きます…。

2011/04/22
 
jpg画像 モンキーのヘッドカバーもA(img740.jpg) -740- モンキーのヘッドカバーもA

裏側をマスキングしていた写真があったのでこちらも紹介しますね。

このヘッドカバーを装着した時には裏側の一部が見えてしまうのでそこも塗る必要があるんですね。
ただそこを塗ろうとすると、ヘッドカバー内部も塗ってしまうので何か気持ち悪く(純正は気にせず塗ってしまっているケースが多いですが…)マスキングする事にしています。

2011/04/22
 
jpg画像 モンキーのヘッドカバーも(img739.jpg) -739- モンキーのヘッドカバーも

こちらもお待たせしました!結晶塗装の赤でご依頼頂いていたホンダモンキーのヘッドカバーですね。凄く小さいカバーですが、作業自体はいつもと変わりありません(ので特別安い訳では無いのです…)。

ボルトの部分は塗ってしまって構わないと思いますが(ボルトで固定する時ガスケット(ゴム)が間に入る筈ですので)、塗らない方が恰好よかったり(これは私の好みです)、元々塗らないで着ける部品なのでそこを気にされる方もいらっしゃると思いますので(以前そう頼まれましたので)ここはいつもマスキングする事にしています。

今回は他の案件でも色々な大きさの丸部分をマスキングする必要があるので、それぞれのサイズをノギスで測り、データを起こして(って言う程の作業でも無いですが。笑)カッティングプロッターでカットして貰います。


ちなみにモンキーのヘッドカバーは既にリン酸処理済みで、マスキングが終わったらそのまま本塗りになります。

既に本塗り完了しておりますが、まだ撮影していませんでしたので、完成しましたら改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!

2011/04/22
 
jpg画像 マツダアクセラの樹脂製エンジンカバー ネット部塗装A(img738.jpg) -738- マツダアクセラの樹脂製エンジンカバー ネット部塗装A

という事で、新聞紙(苦笑。養生紙とは呼べません)剥がしました。これだけでも随分といい感じですね(笑)。

凸文字部分はすでに削ってみました。結晶塗装後に再度そこを削って最後にシルバーを筆で塗ります。ネットとお揃いでいい感じになる筈です。

結晶塗装はまだ少し先になると思いますが、今しばらくお待ちくださいませ!テールランプは本日発送しましたので、とりあえずはそちらでお楽しみ下さい(笑)。

2011/04/22
 
jpg画像 マツダアクセラの樹脂製エンジンカバー ネット部塗装(img737.jpg) -737- マツダアクセラの樹脂製エンジンカバー ネット部塗装

以前は新聞紙でマスキングなどしなかったのですが、現在は「激安コース」なる仕上がりコースを設定していたりで、それ単体だとなかなかご依頼はありませんが(クリアー塗らないので対候性ありませんから外装にはお勧め出来ません)、今回のように他の塗装との組み合わせで使うには威力を発揮します。コストが抑えられますからね。なので新聞紙使ったりもします。

塗るのもブースの外だったりと、基本的には「自家塗装」と変わらぬレベルなのですが、塗る場所や用途を考えれば別にそれで良いと思います。

今回は、プラスチック製のエンジンカバー全体を「結晶塗装の赤」で仕上げますが、一体となったネット部分は「シルバー」でご依頼頂いております。この部分のみ「激安コース」ですね。

ちょっと前にご依頼頂いた4AGのヘッドカバーを結晶塗装赤にぬった案件でも、中央のプラグカバーは「半艶黒」で、あれもその部分のみ激安コースでの対応でしたし。

塗装だけの話ではありませんが、私的な考えでは「お金を使えば良い」という事では無いと思います。コレクターでそれをやると無粋過ぎるというか「下の下」扱いですからね(ってギャラリーフェイクで藤田氏が言ってましたし←漫画の中の話です)。

私的には、「限られた条件の中で納得できるもの」あるいは「事」が好きですね。

続きます。

2011/04/22
 
jpg画像 マツダアクセラテールランプスモーク塗装 完成ですB(img736.jpg) -736- マツダアクセラテールランプスモーク塗装 完成ですB

大きい方のテールランプだけ見るとちょっと薄いように見えますが、実際の肉眼だともう少し濃く見えますのでご指定頂いたニュアンスに丁度いいと思います(ただこれが難しいんですけどね…笑)。


こちらのオーナー様からは、これとは別に樹脂製エンジンカバーもご依頼頂いておりますが、そちらは結晶塗装ですので全くの別工程で、さらにまだ少し先になりますのでこちらを先に納品致しますね(との道どちらも大きいので一緒には送れませんから。笑)。

後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2011/04/21
 
jpg画像 マツダアクセラテールランプスモーク塗装 完成ですA(img735.jpg) -735- マツダアクセラテールランプスモーク塗装 完成ですA

ちょっとした出っ張りですが、透過性の塗装(スモーク塗装)では気を抜いてしまうとこれだけでも致命的な事が起こり得るのでとても疲れました(爆。つい本音が…)。

いや、底の浅いレンズなら良いのですが、今回のように近年のテールランプは「まるでヘッドライト」のように内部が良く見えてしまいます。「透明なレンズカバー+デザインされた美しい反射板」の組み合わせですね。これのせいでちょっとしたムラやダマがひどく目だってしまうのです。

なので「真っ黒」にしてしまえばそれも目立たないのですが、それではちょっと下品な感じもしますし、何より後ろの方に迷惑です。
結果、今回のように「薄めよりも若干濃く」といった微妙なニュアンスのご要望が多くなったりするようです(笑)。

しかしそれのお蔭もあって、内部の美しい形状のレンズや反射板がそのまま確認出来るので良いですね。私的にもこれは良いと思います。塗装はあくまで「加飾」といった域で構わないと思いますので。

もう一枚画像あるので紹介します。

2011/04/21
 
jpg画像 マツダアクセラテールランプスモーク塗装 完成です!(img734.jpg) -734- マツダアクセラテールランプスモーク塗装 完成です!

こちらもお待たせしました!純正のクリアーテールレンズのスモーク塗装完成です。

当初は平面的なレンズだと思っていたのですが、作業してみると結構凸凹とした形状になっていて、さらにトドメとして何故かテールランプのど真ん中にボタンが付いてます(苦)。意味が解りませんが、確かRX−8のテールもそんなんでしたよね。独自路線のマツダらしい拘りですが、私的には無用な気が…(苦笑)。

他にも画像あるので紹介しますね。

2011/04/21
 
jpg画像 玩具的ピアノ 完成ですB(img733.jpg) -733- 玩具的ピアノ 完成ですB

鍵盤の白い部分には元々シールが貼ってあったのですが、それは剥がして欲しいとご用命頂きましたので剥がしておきました。
そういったたかがシールでも、意外と糊残りが酷くて簡単には剥がせないんですよね。
最近ではそういったシールも綺麗に剥がれるように糊と素材を考えて作られている(使われている)ようですが、今回のように未だそうではないケースも多々見られます。
そんなときは「シリコンオフ」が重宝します。弱い溶剤ですので耐溶剤性の弱いプラスチック素材でも侵し難いので、一家に一つあると便利だと思います。


それでは後程完成のおしらせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2011/04/21
 
jpg画像 玩具的ピアノ 完成ですA(img732.jpg) -732- 玩具的ピアノ 完成ですA

折り畳むとコンパクトになるので鞄に入れてどこでも持ち歩けるのがこのピアノの利点みたいですね。力を(そしてお金を…)注いているのが良く解ります。

もう一枚紹介しますね。

2011/04/21
 
jpg画像 玩具的ピアノ 完成です!(img731.jpg) -731- 玩具的ピアノ 完成です!

そして遂に完成です。大変お待たせしました!

塗りたてのマスキングした状態ではちょっと心配になりましたが(真っ黒べた塗りでしたからね)、鍵盤の白とのモノトーンな組み合わせで凄く上品な感じに仕上がっています。おもちゃのピアノとは思えませんね…。

他にも画像あるので紹介します。

2011/04/21
 
jpg画像 玩具的ピアノ 組み付け(img730.jpg) -730- 玩具的ピアノ 組み付け

塗装が完全硬化したので元通りに組み付けをします。

見開きになる左右の鍵盤は今回の塗装の為に分裂させていますが、それぞれの間には当然配線も通っているので一旦はそれらも全部外しています。
自動車部品のようにカプラーでも付いていてくれれば助かるのですが、量産品でそんな事を望むのは難しいですので、基盤に半田で着いた配線を一つ一つ外していきます。全部で11本でしたね。

ちなみに各配線は色と模様で識別出来るようになっていて、それらの色名も基盤にプリントされているのですが、実際にはその通りではありません(酷)。
まあ最初からそれは信用してませんでしたので予め自分でメモを取って写真も撮っているのでそれに従って元通りに半田付けをしていきます。

2011/04/21
 
jpg画像 Kawasaki GPZのヘッドカバーもA(img729.jpg) -729- Kawasaki GPZのヘッドカバーもA

塗装の下からは比較的綺麗なアルミ地が出てきましたが、一部だけヒドイ腐食の部分がありました。まあ年代からしてこの程度なら多少の腐食はあって当然ですので問題ありません。ただ当初の「リン酸処理」のみだと難しいですので、この部分だけでも軽くサンドブラストを掛けることにします。どうぞご安心下さいませ。

2011/04/21
 
jpg画像 Kawasaki GPZのヘッドカバーも(img728.jpg) -728- Kawasaki GPZのヘッドカバーも

先週から溶剤槽にドブ漬けにしておいたヘッドカバーですね。良い感じで塗装がフヤけています。まさにフラクタル、といった感じですね(壊)。

あとはワイヤーブラシで擦れば綺麗になっていきます。いく筈だったのですが…。

2011/04/21
 
jpg画像 エクシーガのアイラインは・・・(img727.jpg) -727- エクシーガのアイラインは・・・

どの時点で割れていたのか解りませんが、FRP製品だと良くある事ですので想定内と考えてます。一部にヒビが入っていました。

今回のようなFRP製品は「ファイバー繊維」を「ポリエステル樹脂」で固めて出来たような代物ですが、その特性から柔軟性が無いので結構割れ易いのです。
またその割れた際に、人身事故などで二次被害(刺さるらしいです)が懸念される事から、一時「外装パールへのFRP製品は禁止」といった噂?がありましたが一体どこにいったのでしょう。そもそもそんなの無かったんですかね…(自動車業界は多少なり震撼した時期があったと思いますが…)。

と言う事で、割れた箇所にポリパテを塗っても全く解決にはなりませんので(また直ぐに割れます)、ヒビの箇所をV字に削り抉ってエポキシ接着剤を塗布します。
塗布する際には割れた箇所のみでは無くその周囲まで範囲を大きくし、平滑にした際に「接着剤の層」が残るように意識して削ります。

2011/04/21
 
jpg画像 インプレッサの内装パネルは・・・(img726.jpg) -726- インプレッサの内装パネルは・・・

一見すると「黒いプラスチック素地をベースに、両サイドをシルバーに塗装」と見えますが実は逆で、シルバーをベースに中央の黒い部分は恐らく「ラバーコーティング」です。ゴムですね。

私も詳しい事は解りませんが、近年(って結構前からですが)ゴム系の塗装?というか皮膜をコーティングしてシットリと上品な質感を演出してくれます。私的にも好きな感じです。

…が、塗装屋の観点からするとこれがまた最悪の代物で、普通どおりにこの上に塗装をするとほぼ確実にチヂレます。
そうなると対処方法は「シンナーで洗い流す」になるのですが、ベースはプラスチックなので当然長時間の浸透は溶解や変形を引きおこしますので、結果再起不能になります(廃棄物です…)。

と言う事ですが、対処方法はありますので(流石に慣れました)、同じ轍は踏まないように気をつけます。間違えさえしなければそんなに難しい塗装ではありませんので(当然何度も間違いは経験済みなのですが…)。

2011/04/21
 
jpg画像 インプレッサの内装パネルとエクシーガのアイライン 塗装承りました!(img725.jpg) -725- インプレッサの内装パネルとエクシーガのアイライン 塗装承りました!

紹介がすっかり遅れてしまいすいません。この度のご依頼誠に有難う御座います!

2品とも違う車種の物ですが、インプレッサの内装パネルはご家族の物で、アイラインの方が今回のご依頼主のエクシーガオーナーです。ただし震災の影響で納車はまだまだ先になるとの事ですが…。

アイラインは社外品のFRP製品で、お世辞にも出来が良いとは言えない製品ですので(謝)そのまま塗るのは難しく(いや、作業的にはこのまま塗る方が楽なのですが…)、一旦は表面を削ってサフェーサーでの下地を作り直すことにします。


しかしインプレッサの内装パネルは、これはこれでちょっと問題ありなのですが…。続きます。

2011/04/21
 
jpg画像 マツダアクセラのエンジンカバー分解C(img724.jpg) -724- マツダアクセラのエンジンカバー分解C

曲げてシワのついたアルミシートをピンとさせ両面テープを張っておきます。
また先ほど外したリベットと同じ物を用意しておきます。

ここだけ見ると随分と細かい性格な感じがしますが実は全くそうでは無く(苦笑)、仕事の上ではそうやって習ってきたのでそれを反復しているだけです。
仕事外ではかなりいい加減で適当な性格なのですが、仕事上での育った環境(と言うか上司)が厳しかったので、その頃のトラウマのお陰で今があるのだと思います。今思えば有難い環境だったのだと思う次第です(ただ今で言うともはやパワハラです。笑)。

2011/04/20
 
jpg画像 マツダアクセラのエンジンカバー分解B(img723.jpg) -723- マツダアクセラのエンジンカバー分解B

リベットを外す為にはストッパーとなっているお皿のセンター部分をドリルで削ると外れてくれます。

しかしアルミシートはさらに両面テープでもついていたので、シートを破かないように丁寧に剥がします。

2011/04/20
 
jpg画像 マツダアクセラのエンジンカバー分解A(img722.jpg) -722- マツダアクセラのエンジンカバー分解A

何故か反射シートがリベットで止まってますが…。どこか熱い箇所に当たるんですかね。どちらかと言うと設計ミスな気もしますが(苦笑)。

マスキングで塗るには我慢の限界がありますので(笑)ドリルで揉んで外してしまいます。

2011/04/20
 
jpg画像 マツダアクセラのエンジンカバー分解(img721.jpg) -721- マツダアクセラのエンジンカバー分解

マツダアクセラはプラスチック製のエンジンカバーで、色々と付属品が着いてます。

マツダのメッキエンブレムにはピンがついていて、エンジンカバーの穴に刺さって裏側を溶かして固定しています。
さらにその上にスポンジシートが張ってあるので、その部分をカッターで切り抜いてハンダで溶かして外します(外しました)。

2011/04/20
 
jpg画像 ポルシェケイマンのヘッドライトレンズ裏から塗装 完成ですA(img720.jpg) -720- ポルシェケイマンのヘッドライトレンズ裏から塗装 完成ですA

フチ部分の裏側は凸凹とした形状になっていますので、それが元のシルバーを剥がすので厄介だったのだと思います。

恐らくは黒いボディにここだけシルバーが残っているのが許せなかったのだと思いますが、それにしてもその為にここまでの労力を掛ける程の意気込みは感服致します。到底私では敵いません(ネチネチした作業は嫌いではありませんが自分の事にそこまで時間掛けられる性格では無い気がしますので)。


それでは後程完成のおしらせメール差し上げますね。
この度もご贔屓頂きありがとうございました!

2011/04/20
 
jpg画像 ポルシェケイマンのヘッドライトレンズ裏から塗装 完成です!(img719.jpg) -719- ポルシェケイマンのヘッドライトレンズ裏から塗装 完成です!

元々はフチの部分がシルバーらしいのですが、オーナー様自らそれらを除去して、今回その部分にボディ同色のガンメタ塗装をご依頼頂きました。

が、今回はいつもと違って「裏から」の塗装となりますので、やはり除去しきれなかったシルバーは若干は残ってはいますが(それを取り除こうと最終的にシンナーを使ったのですが危うく廃棄物にする所でした…)、装着されれば意外と目立たなくなるかもですね。まあ装着も簡単じゃないとは思うのですが…(良く外しましたね…)。

もう一枚画像あるので紹介しますね。

2011/04/20
 
jpg画像 レンジローバーのサージタンク 結晶塗装承りました!(img718.jpg) -718- レンジローバーのサージタンク 結晶塗装承りました!

先日はご足労を頂きありがとうございました!

こちらは珍しくレンジローバーのサージタンクですね。結晶塗装の赤でご依頼頂きました。

余りご依頼頂かない部品ですが、凸部の造りは結構凝ってますね。
わざわざ丸くカットされているなんて普通ありませんけど…。英国人はこういった所に力を注ぐ傾向がある気がします(以前上司にイギリス人が居ました…)。

私が勤めていたディーラーは外資系の会社だったのですが、ちょっと普通のディーラーとは違って結構な多国籍状態(爆)でした。
親方こそ日本人でしたが、その上はアメリカ人(テキサス出身)で、同僚?にはブラジル人(!)とかイギリス人とかドイツ人も(こちらはデント屋さんですね)、その他フィリピン人の方々も居ました(ってそのセンターはちゃんと東京都内です…)。

特に一緒のフロアーで働いていたブラジル人の塗装屋はやる事が豪快で(爆)、違う色だっていうのに「似ているから」と言って無理やりボカシて塗ってしまったり(当然塗り直しです…)、板金屋が外し忘れた部品を一緒に塗ってしまったりととにかく見ていて恐ろしい場面が多々ありました。
最初は「あんなのと一緒には働けない」なんて視界に入らないよう無視していたりしましたが、次第に仲が良くなるとアマゾン川での釣りの話など(爆)、若い日の私にとっては色々カルチャーショックな事を教えて貰いました(と言ってもお互い会話は出来ないので身振り手振りですが…)。

ディーラー時代の話をすると実はネタに尽きないので(笑)、機会があったらまた紹介させて頂きますね。今思えば随分と楽してたなぁと懐かしく思います(バブルは崩壊していましたが余韻はありましたからね)。


とすいません。それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!





2011/04/19
 
jpg画像 ベニヤ板 塗装承りましたA(img717.jpg) -717- ベニヤ板 塗装承りましたA

先日メールで頂いた画像がありましたので紹介しますね(勝手にですが多分大丈夫だと思います。笑)。

こんな感じでボードに沢山のエフェクターを置いて(しかい凄いですね…)、それらもマジックテープで脱着可能になっているらしいです。機能もそうですが、見た目も随分と華やかで楽しそうですね。使わなくても飾っておくだけでよさそうな気が…(憧)。


それではタイミングが来ましたらこちらも作業開始させて頂きますね。
この度もご贔屓頂きありがとうございます!

2011/04/19
 
jpg画像 ベニヤ板 塗装承りました!(img716.jpg) -716- ベニヤ板 塗装承りました!

こちらは以前VW系のパーツでご依頼頂いた方で、今回はギターのエフェクターを固定するボードの塗装をご依頼頂きました。

色はサフェーサー色ですが、まさにベニヤにラッカーサフェーサーが塗られた状態です。

今回のご依頼は「艶消し黒になれば良い」との事ですので「激安コース」でのご依頼になります。
まあこれだったら私も缶スプレーの艶消し黒で十分だと思うのですが(笑)、如何せん普通の方だとその辺でシンナー臭とか出せないですからね…(普通の方じゃ無くても嫌がられますか…)。

エフェクター装着された画像もあったのでそちらも紹介致しますね。

2011/04/19
 
jpg画像 インプレッサテールランプ塗装(from静岡)承りました!(img715.jpg) -715- インプレッサテールランプ塗装(from静岡)承りました!

すっかり連絡が遅れてしまい申し訳ございませんでした。この度のご依頼、誠にありがとうございます!

ご依頼内容を確認させて頂きますね。

・レッドキャンディー塗装
・クリアー抜き(柱無しVer.)
・最後に全体に薄くスモーク
・クリスタルクリアー

となります。すっかり定番のコースですね。ありがとうございます。


プロフィットのウェブサイトのご訪問者数は毎月少しずつ増えていったのですが、先日の震災があってから一時期減りました。まあ私でさえ働く意欲が萎えましたし…。

が、皆様落ち着きを取り戻したようで(私もです)徐々にまた増えてきまして、昨日また1000件を超える程になりました。有難うございますありがとうございます(訪問者数が増えればそれだけネット上で出易くなるらしいですので)。


それではこちらもタイミングが来ましたら作業着手させて頂きます。ただ恐らくはGW開け(またはGW中)からの作業になってしまうかも知れませんが何卒ご理解の程を宜しくお願いいたします。

ちなみにプロフィットのGWの予定としては、基本的には暦通りです。赤い日は休んで黒い日は働いてます(ただしTACの休みと連動する可能性はありますが)。

2011/04/19
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from京都)レッド+スモーク塗装 完成ですA(img714.jpg) -714- インプレッサテールランプ(from京都)レッド+スモーク塗装 完成ですA

プロフィットの場合、メールなどでお問い合わせ頂いてそのままご依頼に繋がるケースは2割〜3割程度ですが、このインプレッサのテールランプについては成約率が8割くらいになってます(恐)。
まあ既にネット上で費用なども出回っていると思いますので、ある程度は解った上でのお問い合わせなのかも知れませんね。ただそれにしても全体的にスバルオーナーの比率が多過ぎる気がしますが(笑)。

今の「小物塗装」を始める上で考えていたのは、「今度はマニアな店では無く(爆)、万人に受け入れられるお店にしよう」と意気込んでいたのですが、結局何か変な方向に行ってる気がします(笑)。
しかしお蔭様でこのご時世に仕事も途切れずに何とかなってます。
当初は周りの誰もが「それじゃやっていけないだろう」と思っていた筈ですが(苦笑)、仕事として成り立って来たと思えるようになりました。まあそれも間借りといった状況でも、十分な設備を使わせて貰っているTACさん(自動車板金塗装工場)のお蔭でもありますが。

プロフィットの今年の抱負としては「自分の工場を」なんて事も思っていたりしたのですが、ちょっと今回の震災の件もあって、それであればもう少しお世話になって売り上げの一部を募金していこうと思った次第です。
と言ってもこのまま何年も居座ったりするかも知れませんが(爆)。


と、全然話が逸れてしまいましたが、今日はデスクワークが多すぎて頭がパンク気味です。すいません(向いてませんね)。

連絡方法は電話ですので、本日は遅いですから明日改めて連絡差し上げますね。お留守でしたらファックス致します。
(またはこちらを見てお気づきでしたらご連絡頂いても構いません)
それではお手元に届くまでもう少々お待ちくださいませ。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2011/04/19
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from京都)レッド+スモーク塗装 完成です!(img713.jpg) -713- インプレッサテールランプ(from京都)レッド+スモーク塗装 完成です!

いやいや大変お待たせしました!既に完全硬化していたのですが、ちょっとバタバタしておりまして完成させるタイミングが少し遅れてしまいました。

実は最近、大手の業者さんからもご贔屓頂けるようになりまして、ただ中身は変わらず場末の町工場(と言うか工場すら無い間借りの身…)ですのでアタフタするだけです。営業とフロント的業務はもう辞めて(苦笑)現場一筋になりたい所です。
今日は半日パソコンに向かってロゴデータ作ってましたが、現場で作業している方が楽ですね(って現場だけの頃は逆の考えでしたが。苦笑)。


こちらはいつものコースで、レッドキャンディーのクリアー抜きは柱無しVer.で、最後に薄くスモーク掛けてのクリスタルクリアー仕様です。

他にも画像ありますので紹介しますね。

2011/04/19
 
jpg画像 BMW K1200 サイドカウル修理 完成ですB(img712.jpg) -712- BMW K1200 サイドカウル修理 完成ですB

BMWのエンブレムの角度を元通りにするように、垂直面で写真撮って印なども控えておいたのですが、外してみて爪がある事に気づきました。その爪がカウルに空いた小さな穴にちゃんと収まるようになっているので、角度変えることは出来ないみたいです(苦笑)。

まあこういった「知っている」という事については、いつも同じ車種を扱っている方(ディーラーの内製工場か贔屓の下請けさん)には敵いませんね。慣れた色・慣れた形・癖などをしっていればやはり同じ仕事でも早く出来るとは思います。私は知らない分、時間を掛けるしか対応しようがないですが、知らない事を知ってる分まだ救いがある気もします(爆。ソクラテスでしたっけ…)。これからも精進しなければと思う次第です(別に今回何か失敗をした訳ではありませんのでご安心ください)。


それでは後程完成のお知らせを連絡致しますね。一度メール頂きましたのでそちらに連絡させて頂きます。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!またお待たせしてすいませんでした…!

2011/04/19
 
jpg画像 BMW K1200 サイドカウル修理 完成ですA(img711.jpg) -711- BMW K1200 サイドカウル修理 完成ですA

サイドカウルに固定されている小物入れは塗る時は外していましたから、最後に組み付けます。

蓋部分はもちろん塗っていなくて、鍵穴がある部分はサイドカウルの一部(上面)なので今回塗ってます。
が、塗っているのは「ベースクリアー」と「クリアー」だけで「色」は入ってません(=塗ってません)。なのでここで色違いが発生する事はあり得ないのです(実際にはそう言い切れないのですが…苦笑)


修理の塗装では、無用な部分にはベースコート(色)を塗らないのが基本です。「ボカシ」といった方法ですが(ってわざわざこうやって声に出して説明はしません)、簡単に言うと「グラデーション」ですね。同じような色(=完全に同じ色の調色は無理ですので)を丁寧にグラデーションさせていけば(ボカしていけば)色の違いは解らなくなりますし、隣接パネル付近には色すら入れない(塗らない)ようにすれば「パネル間での色違い」は防止出来ます。


ただ実際の現場ではそう上手く行かない事も多々ありまして(苦笑)、色を入れたくない箇所に傷があったり、淡い色(シルバー・白)であればクリアーだけでも深味が出て「黒ズミ」が発生したりもします。
ボカシの範囲も少ないと「ムラ」が出てしまったりもしますし。現場は状況によりもっとも効率良く良い仕上がりになるように考えながら動く必要があったりします(多くの場合は費用は途中で変わったりはしないので、問題が発覚しても同じ到達点に行くには工夫が必要という事です)。

2011/04/19
 
jpg画像 BMW K1200 サイドカウル修理 完成です!(img710.jpg) -710- BMW K1200 サイドカウル修理 完成です!

大変お待たせしました!お預かりしておりましたサイドカウル、ついに修理完了となります。随分とお待たせしてすいませんでした(って当日いきなりご来店されたのでその時点で20人近くお待ちでしたから作業着手までが長かったんですよね…)。


ただ今回の内容は「修理」でしたので、いつも行っているような塗装(色変えべた塗り)とはちょっと(と言うか全然)違って神経は使いました。

私的見解ですが、「塗る」はそんなに難しい事では無いと思います。毎日塗っていればそれこそ「塗装の達人」なんて域になるのは比較的簡単だと思います。人間の学習能力はかなりの物ですからね。
ただ「修理の為の塗装」となると、これは一朝一夕に出来る事では無いと思います。10年やっていても「完成」がどこにあるのか解りません(タイトルでそう謳ってますが本当は嫌なのです。ただ完了と完成を区別しないと「いつ終わるんだ?」的に思われてしまうかと思いまして…)。

勿論「自動車補修塗装」のマニュアルは各塗料メーカーから提供されますが、恐らくそれを見るだけで塗装が出来るとは到底思えません。
結局の所、昔ながらの「徒弟制度」の中で揉まれながら(笑)数年かけて仕事を覚えていかないと難しいと感じます。
ただ自動車業界がこんなご時世ですから給料が安い。なのに待遇・処遇・環境はひどいですから若い人が育たないようですね。どう考えても割に合わない職種な気がしますが、それでも昔は請負であれば月100万稼げたりする職種だったんですけどね(未だそういう方も居たりはしますが。ちなみに私はディーラーでも社員だったので手取り20万ちょっとでしたが。爆)。

2011/04/19
 
jpg画像 玩具的ピアノ 本塗り完了ですA(img709.jpg) -709- 玩具的ピアノ 本塗り完了ですA

こちらは分解したパネルの方ですね。穴の空いた部分は鍵盤が収まる箇所です。

私的には組み付けて完成した時が楽しみですね。元が「おもちゃ」なピアノの分、今回の「ピアノブラック」でどこまで本物のピアノに近づくか、想像してしまうと楽しくて仕方ありません(壊)。

2011/04/18
 
jpg画像 玩具的ピアノ 本塗り完了です!(img708.jpg) -708- 玩具的ピアノ 本塗り完了です!

って、画像だけ見ると何だか心配になってしまいますが(苦)、ベタ塗りしてマスキングされたままの状態だといつもこんな感じですのでご安心下さい。ちゃんと「ピアノブラック」に仕上げる予定ですので…。

2011/04/18
 
jpg画像 玩具的ピアノも(img707.jpg) -707- 玩具的ピアノも

こちらもお待たせしました!既に本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

今回のご依頼では「基本的に分解無し」ではありましたが、流石にそれでは塗れませんので、真ん中で折りたためる部分(蝶番部)を外して吊るして塗る事にしました。

こちら側はマザーボード(爆)が入っていそうで、分解すると手間が増えそうなので当初の予定通りマスキングで塗る事にします。
ボタン部分は「ここも真っ黒に」とのご依頼ですので、そのまま何もせずに一緒に塗ってしまいます。
少々暴力的な感じですが、こう言う塗装も時にはありで良いと思います。ただしこれが原因での故障などは責任が持てないのですが…(今回もオーナー様にご了承頂いてます)。

2011/04/18
 
jpg画像 マツダアクセラテールランプ スモーク塗装本塗り完了です!(img706.jpg) -706- マツダアクセラテールランプ スモーク塗装本塗り完了です!

そして本塗り完了です。お待たせしました!

しかしまあ塗り難いテールランプでした(苦笑)。

スモーク塗装のような「透過性」の塗装の場合、ちょっとしたイビツな形状でスプレーエアーの流れが乱れると、それはそのまま「ムラ」となって現れてしまいます。
透過性の塗装で一旦出たムラは最後まで消えず、最悪「廃棄物」になり得ます(だから誰もやりたがらない訳なのですが…苦笑)。


あとこちらのオーナー様からは、もう一品「エンジンカバー」の結晶塗装もご依頼頂いてます。
そちらも既に分解作業に着手しておりますのでご安心下さい。

ただそちらはまだまだ先になりそうですので、先にこちらを納品するような形になると思います。
どちらももう少々お待ち下さいませ!

2011/04/18
 
jpg画像 マツダアクセラのテールランプ スモーク塗装前(img705.jpg) -705- マツダアクセラのテールランプ スモーク塗装前

足付け処理とマスキングを終えいよいよ本塗りです。

今回ご依頼のスモーク濃度のご要望としては、「薄めより気持ち標準寄りで」との事で、また厄介な…(爆。冗談です)。

スモークの濃度は、使う塗料の濃度を変えたりするのでは無く、実際にそのスモークランプに塗って初めて「濃さ」の感じ方が解ります。なので濃度の決め方はいつも塗りながらの調整になります。

曖昧な感じもしますが、塗装屋的にはこれが一番確実だとも思っています。
結局のところ一番肝心なのは「見た目の感じ方」で、そういった事は数値にして決められる事ではないと思いますので…(事実計る機械は持ってますが、それを使っても意味が無いのも試しています)。

2011/04/18
 
jpg画像 マツダアクセラのテールランプも(img704.jpg) -704- マツダアクセラのテールランプも

こちらもお待たせしました!既に本塗り完了しておりますのでご安心くださいませ。

アクセラのテールランプは初めてですが、まあ随分と中の造りが凝ってます。マツダはこういうの得意な気がしますが、何か世間とズレのような物を感じてしまうのは私だけでしょうか…。
ロータリーエンジン然り、何かマツダはいつも独自路線っぽい気がしますね。まあ嫌いでは無いのですが…(どちらかと言うと好きな方です…苦)。


左が足付け前で、右が足付け作業後ですね。新品なので傷一つ無かったのですが、足付け処理で傷だらけです(笑)。

2011/04/18
 
jpg画像 BMW K1200のサイドカウル 磨き処理(img703.jpg) -703- BMW K1200のサイドカウル 磨き処理

こちらも遂に完成となりますが、まだ写真撮っておりませんですので明日改めて完成画像紹介しますね。

先週最終で強制乾燥させておきましたので、本日磨き処理を行いました。
綺麗に見えますが探せばゴミはついてます。そのままでも全く解らない(と言うか気づかない)方も居るとは思いますが、今回のような「修理」(標準コース)であれば現状復帰が基本になりますので当然磨き作業は行います。

逆に「お任せコース」では、コストを下げる分この「磨き作業」を省く事にしています。というか、しないように努力しています。

作業する者としては、どうしても自分の理想に近づけたいですし、ご依頼頂けるお客様には喜んで貰いたいというのが心情ですが、それをやってしまえばどうしても経営を圧迫し、「この先が見えない」といった事態に陥ります。以前のプロフィットのような感じですね。未来が見えなくなるか、自分の体が壊れるかですね(ってそこまで深刻では無いですが。笑)。

と言う事で、こんな私でも日々色々と葛藤もあってですね(苦笑)、今度は長く続けられるようにと、既に30年先を見越していたりします(って先見過ぎですね…)。

ただ理想としては「磨かなくても十分美しく」を目指してはいますので、これからもご期待に沿えるよう精進していきたいと思います。


それでは明日改めて完成画像紹介させて頂きますね。既に組み付けも完了しております。もう少々お待ち下さいませ!

2011/04/18
 
jpg画像 ポルシェケイマンのヘッドライトレンズカバーは・・・(img702.jpg) -702- ポルシェケイマンのヘッドライトレンズカバーは・・・

ヘッドライトのフチの部分は、元々の純正は裏からシルバーが塗られているのですが、細かい箇所など取りきれなかった部分が表から目立ってしますので、塗り終わった後ではありますがどうしてもという部分の修正を試みます。


と言う事で、完全ではありませんが多少なりとも良くなったとは思います。
裏側(と言うか表側)にミストが飛んでしまったので明日以降でもう一度磨き処理を行います。
もう少々お待ち下さいませ!

2011/04/18
 
jpg画像 ポルシェケイマンのヘッドライトレンズカバー(img701.jpg) -701- ポルシェケイマンのヘッドライトレンズカバー

先週塗っておいたフチの塗装が完全硬化したようなので、もう一つご依頼頂いていたレンズの磨きを行います。

本来であればヘッドライトからレンズを外したりはしないのですが、今回はオーナー様自らフチのシルバー部分を取り除いていたりして、そういった作業中に小傷がついたり、またはそういった傷を磨いて取り除こうとして余計に擦り傷を付けてしまったのではと思われます。


で、良い感じに磨き処理をしていたのですが、表から見て「もう少し何とかならないかな…」と思った箇所が気になってしまったので、止めておけば良いのですが(苦笑)塗り終わった箇所をちょっと修正する事にしました。

2011/04/18
 
jpg画像 BMW K1200のサイドカウル 本塗り完了です!(img700.jpg) -700- BMW K1200のサイドカウル 本塗り完了です!

そしてクリアーを塗って本塗り完了です!

クリアーは通常2コートで、コート間には5分〜10分くらいの待ち時間=「フラッシュオフタイム」を設けます。

早過ぎると垂れやすく、遅すぎるとチヂレます(夏場など実際に起こり得ます…)。

近年はこの「2コート」を、「1.5コート」にするようなクリアーが設定(販売)されています。軽くパラっとスプレーしたら続けて塗ってもう終わり、みたいな感じですね。時間短縮・コスト短縮・溶剤排出量の低減などに優れています。

1.5コートで綺麗に塗れるのであれば塗装屋として、人として、そして経営者として(爆)とても有難い話なのですが、如何せんまだそのレベルでは無い気がします。仕上がり感・作業性は2コートに届かない感じです。

ですのでとりあえずは仕上がり感を変えないように、ただ溶剤排出量(使用量)は減らすようにと、クリアー時のスプレーガンは4年前くらいから「低圧ガン」を使ってます。
塗着効率が良く、無駄な塗料飛散が少ないので明らかにクリアーの使用量は少ないです。
最初はちょっと塗り難かったのですが、慣れれば何とかなっていると思います(笑)。


それではまた作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

2011/04/16
 
jpg画像 BMW K1200のサイドカウル 本塗り開始(img699.jpg) -699- BMW K1200のサイドカウル 本塗り開始

既にベースコートの塗装が完了した状態ですが、「修理」の場合はここまでが難しくそして大切な作業です。

「小物塗装」になってからは、元々あった色から違う色に変える「色変えの塗装」が日常になりましたが、今回のような「修理」の場合には「如何に元の状態に近付けるか」が肝となります。

ですので色の微調色(目調色)も行いますし、ベースコート(色)もカウル全面に塗ったりはしません。可能であればベースコートの「ボカシ」を行う必要があるのです。

今回の場合はカウル上面部分が他のパネルと繋がる形になるので、その辺りまで色(ベースコート)を塗らなければ「パネル毎に色が違う」といった事は在り得ません。極めて自然に仕上がる筈です。

まあこの辺りを文章で上手く伝えるのは難しいのですが(1年2年で出来る事でもないですし。笑)、「塗装」と「修理の為の塗装」は似て全く異なると言う事ですね。当然後者の方がかなり難しいですし、それに気付くのもようやく塗れるようになってからの話ですから先は長いのです(笑)。


ちなみに画像のパネルが全体的に同じ艶具合なのは「ベースクリアー」を先に塗っているからです。その名の通り、ベースコートのクリアーですね。最後に塗る艶々のクリアーとは違います。


塗り残しやペーパー目、ムラ、ハジキなどが無い事を確認したらいよいよクリアーです。

2011/04/16
 
jpg画像 BMW K1200のサイドカウル 本塗り前(img698.jpg) -698- BMW K1200のサイドカウル 本塗り前

昨日下地処理を終えたBMWのサイドカウルです。本日朝から本塗りの為のセッティングを行い、先ほど無事本塗り完了しました。お待たせしました!

写真で見るとブースの中は真っ暗に見えますがこれは私の撮り方が下手なだけで(苦)、本塗りを行う環境(塗装ブース内)はとても明るいですのでご安心下さい。

着替えて脱脂処理してエアーブローしていよいよ本塗り開始です。

2011/04/16
 
jpg画像 BMW Z4 内装パーツ4点塗装 完成ですB(img697.jpg) -697- BMW Z4 内装パーツ4点塗装 完成ですB

これも丸い穴の側面部分をちゃんと塗ろうとするとその近辺が極端に濃くなったりしてムラムラになりそうだったのですが、キャンディー層のレッド濃度を出来るだけ下げてコート数を増やすようにし、コート毎に塗り方を変えてムラなく仕上げるようにしました。

一昔前だったら大変な作業ですが、流石に何回もテールランプのレッドキャンディー塗っていれば慣れました(笑)。

まあしかしキャンディー塗装特有の色の深みは凄いです。まさに「飴玉」ですね(笑)。


それでは後程完成のおしらせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2011/04/16
 
jpg画像 BMW Z4 内装パーツ4点塗装 完成ですA(img696.jpg) -696- BMW Z4 内装パーツ4点塗装 完成ですA

キャンディーカラーはコート数(膜厚)で色味が変わってしまうので、コンソールパネルと灰皿の蓋部分の膜厚が変わらないように注意しました。本当はこの状態で塗りたかったのですが、この状態だと灰皿パネルのフチまでちゃんと塗れないんですよね…。

という事で着けるまでドキドキでしたが(笑)、色の違いも全然解らないと思います。思った以上に良く出来ていた気が…(苦笑)。

もう一枚画像あるので紹介しますね。

2011/04/16
 
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