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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記2006】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 マジェスタ本塗り前 左側(img374.jpg) -374- マジェスタ本塗り前 左側

大変お待たせ致しました。既に先日本塗りが完了しておりましたので、本日は二人体制・一日掛かりで磨き処理になりました。

画像は事故に遭った左側面(保険分)で、今回同時に右側面の修理(実費分)も承っておりますので、塗装(本塗り)は左右同時に行います。左クォーター(リヤフェンダー)の内側は別工程として後で塗る事になります(本日午前中に塗りました)。

2006/09/07
 
jpg画像 こちらのゴルフ5も出庫しております(img373.jpg) -373- こちらのゴルフ5も出庫しております

先日は仕事場からの直行でご足労頂きありがとうございました。
余り良い画像が撮れていなくて申し訳ございません…。

購入したのが6月くらいと、まだ新車に近い状態ですが、既に京都までの道のりを往復したとの事です。羨ましい限りです…。

ゴルフは比較的小さいボディですが、実は高速クルーズも安定していたりするそうです(多くのお客様談、です…)。剛性が良い為でしょうか。時速200キロオーバーでも直進安定性に優れるそうです(ゴルフ4の3。2Lに乗るお客様談、です…)。


この度はありがとうございました。楽しいカーライフ、応援しております。

2006/09/06
 
jpg画像 ゴルフ5 出庫していました(img372.jpg) -372- ゴルフ5 出庫していました

先日はご足労頂きありがとうございました。掲載が遅れて申し訳ございませんでした。無事出庫しましたゴルフ5です。補修箇所は左フロントフェンダー・フロントドア・リヤドアになります。
テールランプは「VWM」さんで購入したR32用の「ダークテールレンズ」に変更しているそうです(気付かなくてすいませんでした…)。

オーナー様、実はご近所(川崎)のお蕎麦屋さんにお勤めとの事で、ぜひ今度お邪魔しに行きたいと思います。しかし当店と同じように日曜・祝日がお休みのようなので、私の仕事が早く終わった時に限りますが…。蕎麦は大好きなのでぜひ実現したい所です(行ったら紹介致します)。

この度のご依頼ありがとうございました。末永く楽しいカーライフをお過ごし下さい。くれぐれも今回のような被害(イタズラ傷)が無いようにお祈りしております。

2006/09/06
 
jpg画像 休憩(img371.jpg) -371- 休憩

細かい作業の連続は疲れるので、時々外に出て深呼吸する事も必要です。「企画物」は特に依頼されて作業している訳ではありませんので、精神的には非常に楽ではあります。しかしプレッシャーの無い作業(仕事)は人間が駄目になるので余り好きではありません。なので友人・知人からの依頼は受け付けていなかったりします。「友達なんだから安くしてよ」=「友達だから仕上がりに関してはは勘弁してね」が成り立ってしまったりするので、後の作業に影響が出てしまいます。皆様平等ですのでご安心下さい。

2006/09/05
 
jpg画像 ユニオンジャック マスキング(img370.jpg) -370- ユニオンジャック マスキング

先程塗りあがった白いボンネットを下地処理(足付け処理)し、マスキング開始です。
「ユニオンジャック」の難しい所は、各ラインがずれてしまうと全てがずれてしまう事にあります。ひとつひとつをきちんと進めていかないと、最終的に三角形の大きさが変わってしまいます。赤い斜めのラインも変になります。ユニオンジャックの図柄は一見すると「対称」に見えがちですが、実は縦横全てが非対称だったりします。簡単なようで、奥の深いデザインだったりするのです…。

2006/09/05
 
jpg画像 企画販売物の素材(img369.jpg) -369- 企画販売物の素材

素材となるのはミニのボンネットです。単に自分で楽しむ為の物なら中古品でも良かったのですが、一応「売り物」が前提なので新品を使います。
ミニのボンネットは小さいので、ユーザーの方でも交換が比較的簡単です。それでいてアピール度も高い部位です。
ミニでは元々ルーフ(屋根)にユニオンジャックを描いたり(塗ったり)(以前の日記でも紹介しました)シールを貼ったりするので、ボンネットがユニオンジャックになってもそう違和感はありません。このような事が許されるのはミニくらいなのですが…。

今回は2品作成するので、一品は私が、もう一品はコミキ(従業員です)が担当します。私は出来て当たり前ですが、コミキも元々ラジコンのボディなどを塗ったりして、このような事は結構慣れているので、今回ひとつ任せてみる事にします(後に後悔していた部分もありましたが…)。

とりあえずはいつも通りの下地処理をし、ベースとなるホワイトを塗ります。純正のユニオンジャックよりも「青味」「黒味」を強くして「暗め」にして「寒い」感じにします。逆に赤や黄色味のある白は温か味が出ます。白でも色々です。

裏表をこの白で塗り、乾燥硬化させて「塗膜」として完成させます(ちなみに1コートソリッドの2Kエナメルです)。後に行うマスキングの作業があるので、白は単体として完結させておいた方が後の作業は楽に、そして美しい仕上がりになり易くなるからです。

ボンネット内に黒い染みが見えるのですが、どうやらデジカメの内部に不純物が混入した模様です。まだ買って数ヶ月なのですが・・・。なので近々修理に出す予定です。

2006/09/05
 
jpg画像 企画販売物作成(img368.jpg) -368- 企画販売物作成

先日作成した企画物車両、「LAND_MINI」を、ミニの催し(ジャパンミニディ)に出展しに浜中湖まで行く計画が経っているのですが、ご一緒する業者さん(ミニのショップさん)がフリーマーケットも一緒に行うとの事で、面白そうなのでプロフィットとしても何か一興を添えようと思い企画をしてみました。やはり塗装屋らしく、塗装による加工物です。

ご存知の通りミニは英国生まれなので、装飾などによくユニオンジャック(英国旗)が使われます。
純正は、ホワイトダイヤモンドをベースに、フレームレッドとミッドナイトブルーで色構成が成されていますが、これのモノトーンバージョンを作成しようと思います。ミニ屋さんにもお話した所、「ありそうで無かったね。それウケるかもね」とのお言葉を頂戴したので早速始めるとします(既に始めていたりもしますが…)。

完全に「黒」と「白」を使っての無彩色で無機質な色相ではつまらないので、モノトーンと言っても多少「色味」を付け加えての配色としてみます。一応「色」を扱う業種でもありますので…。

画像は各色味表(配色表)です。カラーチップに丸い穴が開いているのは、そこから除く色と比較する為です。通常は「同じ色味」かを比較する為ですが(補修なので)、今回のような数種類の色を配色する時にも役に立ちます。いつもお世話になっているオートサプライヤーさんより提供して頂いた一品です。各色相と明度・彩度が比較し易くなっていて、イメージ作りには非常に役に立ちます。

とりあえずはイラストレーター(イラストを作るソフト)で図案を作成し、ディスプレイ上で色味を決めます。そして印刷し(この時点で既に色味が大きくずれます)、各色を抜粋していきます。
万が一、作った物が売り切れてしまい、追加受注になった時に困らないように、各カラーはデータを残すようにしておきます。売れれば良いのですが…(如何せん手間が掛かるので金額の設定が・・・ですね)。

2006/09/05
 
jpg画像 当て板お買い上げ頂き有難う御座いました(img367.jpg) -367- 当て板お買い上げ頂き有難う御座いました

こちらは掲示板の常連さんの中根さんにお買い上げ頂いた当て板になります。同じように掲示板常連さんのもりさんも購入した当て板です。この3種はどれも私がお勧め出来る当て板です。緑の当て板は見習いの時から使い続けて気に入っているので、今までに何個買い直したか覚えていません。
「木」や「ゴム」製の当て板は、経年変化でその形が崩れてきます。特に木は浸透と乾燥で反りが起こり易いです。なので時々「鏡」に当てて平面のチェックをします。私は水研ぎ用の当て板(ゴム)はバケツに入れっぱなしなので、水でふやけて形が崩れてしまうのかも知れません。なのでそうなったら買い直します。
ヘビーユーザーで無ければ、使わない時は直射日光の当たらない涼しい所に置いておくと型崩れしないと思います。

この度は有難う御座いました。是非「ライン形成」頑張って下さい。作業で解らない事がありましたらお気軽にどうぞ。

2006/09/05
 
jpg画像 塗料お買い上げ有難う御座いました(img366.jpg) -366- 塗料お買い上げ有難う御座いました

この度はお買い上げ頂き有難う御座いました。
今回のお客様は、以前補修でお預かりしたシルバーのVW LUPOのオーナー様で、この度アルファロメオを入手したとの事で、そちらのカラーをお買い上げ頂きました。ボディのちょっとした補修と、ミニカーの塗装をするそうです。
実は今回のカラーデータ(色番号:585 ツーリンググレー/Grigio Tourring)、新色のせいか、データCDには入っていませんでした(データ番号は一緒で違う色はありましたが・・・)。カラーデータは年間3万円程の会員費を払って年に数回供給されるので新色にも逸早く対応している筈なのですが…。しかし殆どの塗料メーカーは電話での問い合わせでカラーデータをファックスで供給してくれますので安心です。今回もこれを利用したのですが、やはり先方さんもちょっと困っていたそうです(コミキ談)。が、無事データは到着し作成出来ました。

お買い上げ頂いたのは、
・ベースコート 300g
・クリアー 500g
・ハードナー 500g
・シンナー 300g
になります。
是非綺麗に塗れる事を応援しております。作業でお困りの際にはお気軽にご連絡下さい。この度は有難う御座いました。

2006/09/05
 
jpg画像 マジェスタサフェーサー研ぎ(img365.jpg) -365- マジェスタサフェーサー研ぎ

オーナー様がご心配されていた「ドアとアーチ部のチリ」も美しく再現出来たと思います。

(【チリ】=パネル間の隙間、ラインの高さなどです)

「プロフィット日記」のように、作業内容や結果を言葉(文章)とする場合、作業者の立場からするとどうしても「バッチリ」や「良く出来ました」「元に戻りました」などとは言えません。さらに「完璧」などとは口が裂けても言えない事だと思います。深く知れば知るほど「理想」も高くなってしまうので、その傾向は日増しに強くなってしまいます。なのでいつも自信の無い発言になってしまい、申し訳御座いません…。

ちなみに作業者の観点から見て感じる「美しい」は、見た目だけでは無く、機能面も併せての感想です。一見して非常に美しい塗膜だとしても、簡単に剥がれてしまったり、耐久性が無かったり、パテの厚塗りで無理矢理作られたラインなどでは美しいとは感じられません。また、時には俯瞰し、時には一点のみを見て「美しい」と言ったりする事もあるので、これは作業者(同業者)でしか解らない一面であったりもします(表現が解り難くてすいません…)。

マジェスタは近々本塗りとなりますので次の掲載も楽しみにお待ち下さい。

2006/09/05
 
jpg画像 マジェスタ インナーパネル取り付け(img364.jpg) -364- マジェスタ インナーパネル取り付け

そして先程カットしたインナーパネルを溶接し、表面を研磨して慣らし、プライマーを塗布後にシーリング(刷毛塗りシーラー)をして(画像右下)、厚塗りボディーシューツ(防水・防振用シーリング)塗布(画像中央)、そしてボディカラー(画像左)を塗ります。また車体下部にサービスホールが数個あるので、ここから溶接した箇所の裏側にプライマーを満遍なく塗布して防錆処理を施します。
タイヤハウス内には泥除け用のプラスチックカバー(ライナー)が全体的に覆うように装着されるので、処理をした箇所は通常見えない箇所ではありますが、このような部位でも機能面だけでは無く「見た目」も大切に考えたいと思います。

2006/09/05
 
jpg画像 マジェスタクォーターパネルインナー切開(img363.jpg) -363- マジェスタクォーターパネルインナー切開

オーナー様のご要望により「パネル交換はしないで」「末永く問題が起こらない様に」との事なので、極力ストレスの無い修理方法を最優先として作業を進めます。

損傷部は「アウターパネル」と「インナーパネル」の二枚が重なりあった箇所の為、損傷部を裏から修正する事は難しくなります(と言うより無理です…)。なのでタイヤハウス内の「インナーパネル」の一部を切開し、アウターパネルを板金出来る様にします。本来はもっと大きく切り開いた方が作業し易いのですが、後に切り出した鋼板を溶接した際に、車体下側のサービスホールからの防錆処理(プライマー塗布)が届かなくなる恐れがある為、それも考慮して切り口の範囲を定めます。丸く穴の開いている箇所はスポット溶接が付いていた箇所です。
アウタパネルの板金(叩き)が完了したら、その内側には防錆処理を施しておきます(写真右上)。

2006/09/05
 
jpg画像 マジェスタクォーターパネル損傷(img362.jpg) -362- マジェスタクォーターパネル損傷

大変お待たせ致しました。マジェスタは既にサフェーサーまで作業は完了しておりますが、途中工程の紹介をさせて頂きます。

裏吹きを終えたドアパネルを仮組し、クォーターパネル(リヤフェンダー)のアーチ部の損傷を確認します。元のドアが付いていた時はドアも一緒に中に入っていた(内側に入り込んでいた)為に解りにくかったのですが、新しく付いたドアを基準にして見てみると、クォーターアーチ部がかなり入り込んでいるのが良く解ります。

2006/09/05
 
jpg画像 そしてゴルフ5本塗り完了(img361.jpg) -361- そしてゴルフ5本塗り完了

そして本塗り完了です。損傷範囲(サフェーサーが塗られた白い部分)は比較的小さいですが、その周りだけで塗装を済まそうとする「クリアーのボカシ際」が後に発生した時に目立ってしまいます(なのでクイックスポット以外での部分的な補修は殆ど受け付けていません)。
以上の事から、クイックスポットを行う時に重点を置くところは、この「クリアーのボカシ際」で、極力「プレスライン」で行うように心掛けます。プレスライン上でのボカシであれば、その仕上がりは十分クオリティの高い仕上がりに出来ます(塗装屋の立場から見ても解らない仕上がりに出来ます)。そして後の問題も無いと考えます。
今回のVWでは、傷の範囲からすると塗装を要した範囲は大きくはなりましたが、結果的にクリアーのボカシ部分はリヤナンバープレート上の「幅2cm程度」の箇所のみで済んだので、私的には良質な仕上がりに出来たと思います。
仕上がり楽しみにお待ち下さい。

2006/09/02
 
jpg画像 ゴルフ5 本塗り前(img360.jpg) -360- ゴルフ5 本塗り前

本日既に作業は無事完了しておりますので、後ほど連絡させて頂きます。画像は本塗り前の状態で、バンパー左角の部分的な塗装「クイックスポット」になります。
テールランプは比較的簡単に外せるタイプなので外します。今お預かりしているマジェスタは、テールランプすら外さずに塗られていました。そんなに面倒な作業では無いのですが、そこまで手を抜いて作業者の方は心苦しく無いのかと思ったりもします…。

2006/09/02
 
jpg画像 そしてゴルフ5本塗り完了(img359.jpg) -359- そしてゴルフ5本塗り完了

そして本塗り完了です。美しい肌が出せたと思います。

この後、いつもであれば「強制乾燥→磨き作業」となりますが、今回は「水切りモール」を付ける為に、再度「ドアアウタパネル」を外さなければなりませんので、一部作業順序を変更します。磨き終わったパネルをベタベタと触りたくはありませんので、磨く前に水切りモールを装着してしまいます。なので一旦ドアアウタパネルを取り外し、水切りモールを装着して再度パネルを組み付け、そしてポリッシュです。

 下地処理が終了し(勿論清掃も)ブースに入れてマスキングも完了し、そこから「本塗り」に掛かる作業時間としては、

@着替え・手洗い 5分(大体この時点でトイレも済ましておきます。気持ちの入れ替えもこの時点から始まります)
A脱脂 5分(被塗面の点検も含みます)
B休憩 2分(この時期は既に大汗を掻いているので、本塗りに備えて涼んでおきます。本塗り時のイメージ作りもしておきます)
Cエアーブロー 5分(大体2〜3回繰り返します。自分の体も含みます)
D塗料準備 5分(調色済みの塗料を、ベースコートスプレーガンに入れます。濾過する為に「ペイントストレーナー」を使います。この時点でブース内で発生したホコリを落ち着かせます←実際にはホコリは見えないのでイメージ的ですが…)
E被塗面点検 5分
Fベースコート塗布 5分(塗布後の点検も含みます)
Gフラッシュオフタイム 5分(気温により異なります)
H↑繰り返して20分(ベースコートは大体3〜4コートくらいで完了です)
Iクリアー準備 10分(クリアー前の被塗面点検含む)
Jクリアー塗布 5分(塗布後の被塗面点検含む)
Kフラッシュオフタイム 10〜15分(大体二回目のクリアーを準備しています)
Lクリアー塗布 5分(同じく点検も含みます)
Mガン洗浄 10分
N最終点検 5分(点検と言うより確認です。写真撮影もこの時点です)
O着替え 1分
P手洗い・うがい 1分
Q休憩10分(相当疲れきってます…。特に顎と膝がダルい状態です)

この様な感じで、「本塗り」自体は大体2時間くらいで終了してしまいます。クリアー時は特に、「ゆったり」やっていれば肌が繋がりませんので…。クリアー塗装時は動き始めたら終わるまで止まりません。今回のゴルフでは、クリアー1コートは数十秒で終わったりしますので、工賃の殆どは「塗装に関わる作業」に費やされていたりするのです。それが大切な事である訳なのですが…。

話が逸れてしまいましたが、仕上がり楽しみにお待ち下さい。

2006/09/01
 
jpg画像 ゴルフ5 本塗り直前(img358.jpg) -358- ゴルフ5 本塗り直前

大変お待たせしました。既に本塗り→磨き作業に進んでおります。特に作業を急いだつもりはありませんが、スムーズに進行しておりますので予定より早く進行しております。

先日掲載した時は「ドアアウタパネル」が外れた状態でしたが、「水切りモール脱着」「下地処理」が終わった状態で、一旦ボディに取り付けました。外した状態で「塗装」「磨き」をした方が作業的には楽なのですが、マジェスタの場合と同様「パネル間での肌の並び」が理想だったので取り付けた状態での本塗りとしています。

ちなみに、今回のように連続したパネルでの塗装の場合、横方向のスプレーの「切れ目」はどこになっているか解るでしょうか?(勿論クリアーコート時の場合です)。
通常は端から端まで(今回の場合、フェンダー前方からリヤドア後方まで)一本で横に塗るのでは無く、何回(何箇所)かに別けて塗ります。足を動かしてしまうと横に敷いた(塗った)直線がグニャグニャと曲がってしまいがちです。なので最初からスタンスを大きくとり、地に付けた足は基本的には動かさず、下半身から上半身の大きな横方向のスライドによって、直線的で均一なスプレーパターンを重ねる動きが出来ます。これが出来ないと肌ムラが起きたりタレが生じたりします。美しい肌は「均一な膜厚を全体的に流動させる」事により作り出されると考えられます。

またパネル毎にきっちり塗り別けていってしまうと、これもパネル間での肌が不均一になったりもします。特にパネルの端(エッジ)付近では、表面張力の作用によって「クリアー溜まり」が発生しますので、これを避ける為に横方向塗り別けの重なる場所も工夫しなければなりません。今回はフェンダーからフロントドア半分まで繋げ、全体的に「3等分」しての塗り訳としています。さらにクリアーの1コート目と2コート目では、@とAの重なり場所を前後で30cmくらいズラして行います。場合によっては下から塗る方が美しい肌が作れたりもするので、A→@→Bや、@→B→Aなど、パネル形状や面積・気温・使用塗料などによってケースバイケースで行います。

2006/09/01
 
jpg画像 マジェスタ手直し作業(img357.jpg) -357- マジェスタ手直し作業

今回事故で損傷を受けたのは左側面ですが、以前補修されていた酷い状態の右側の手直し的な修理もご依頼頂きました。気にしない人が見れば「どこを直すの?」と、一見綺麗な状態なのですが、肌もひどく、ラインもひどいです…。一パネル内に「ハジキ」が何箇所も見られます…。
この「違和感」をオーナー様がどうしても気になるとの事で、今回の事故と同時に作業を進行しております。特に気になる右リヤドアアウタハンドル下部の部位は、やはり以前の損傷があり、適当な板金と適当なパテで適当な仕上がりになっています。厚い所では5ミリくらいパテが入っていたのでは無いでしょうか…。なのでパテを除去し、再度板金をします。
パネル全体も波打ったようなスジが沢山あったので削ってみると、おそらく「イタズラ傷」があった模様で、その処理には「シングルサンダー」掛けと「パテ」で処理されていました。通常凹みの無い損傷(傷のみの損傷)ではパテは使いません。サフェーサーで対応します。が、実はポリパテで処理した方が作業的には早く終わったりします。しかし結果的にエッジ部にチヂレが発生し「パテやせ」っぽい現象が出ています。「エッジマッピング」なる問題です。こちらも併せて処理し直します。

画像は既に板金が完了した時点で、茶色い塗膜は「レッドブラウン」です。
床に置いてあるオレンジ色の機器はプロフィットの新兵器です。と言っても単に現場用の強力なポータブルファンで、通常はこれにダクトを付けてポータブル的な換気扇として使用したりする物です。しかしこれにダクトを付けると非常に取り回しが悪く邪魔になるので、これにブース排気用のフィルターを被せて、簡易的なサンディングブース(場所)を作っています。気温が暑くて工場のシャッターを締め切れない状態だとパテ粉が周りに飛散してしまうので、これでホコリを集塵してしまいます。
以前からこれを設計・作成しようと思っていたのですが、自分でフレームを作って換気扇を付けるよりも、既製品を買った方が安価に出来る事に気がつきました…。なので早速購入してみました。1万円程です。DIY自家塗装にも活用出来ると思います(少々風力が強過ぎると思いますが…)。

2006/08/31
 
jpg画像 ゴルフ5続けて入庫しています(img356.jpg) -356- ゴルフ5続けて入庫しています

先日は雨の中ご足労頂き有難う御座いました。既に作業開始しております。
こちらの車両はリヤバンパー左側を擦ってしまったとの事で、今回はクイックスポットでの対応となります。

この所ゴルフ5が続けて入庫しておりますが、全くの偶然です。これとはちょっと違うのですが、時期的に「同色の車両」が固まるケースは良く見られます。何故か理由は解りませんが…。ディーラー工場内など決まった車種を扱っていると良く意識出来る事で、二台「赤」が続いたと思ったら連続5台「赤」を塗ったりする事も良くありました。単なる偶然なだけなのですが…。

2006/08/31
 
jpg画像 ゴルフ5、ドアアウターパネル取り外し状態(img355.jpg) -355- ゴルフ5、ドアアウターパネル取り外し状態

見た目的には「だ、大丈夫ですか…?!」的な感じですが、ゴルフ5では普通の作業です。ドアの外側のパネル「ドアアウタパネル」のみ外してあります。
元々ドアパネルは、骨組みとなる「インナーパネル」と、外側の「アウタパネル」で分かれていて、アウタパネルの淵部分を織り込んで一体化させています。皆さんの車もそうです。内側を覗くと継ぎ目がありますし、そこにシーラーが入っている(塗布されている)状態のものもあります。
しかしアウタパネルのみの交換作業は歪みが出易く難しいので、現在では、相当高価なドアパネルをコストを抑えた修理の場合や、既に部品が存在しないパネルの作成時くらいでしかその光景は見られません(うちにも在庫はあるのですが使っていません)。その脱着作業を簡略化したものがこちらのゴルフ5です。固定方法はボルトだけなので、所謂「ボルトオンパネル」という訳です。恐らく車体を解体(リサイクル)する時の、素材の分別作業を簡略化させる為に開発されたと思われます(私的見解ですが)。

ゴルフ5の水切りモール(ドア窓ガラスの水分を切る為のモール)はアウディと同様、裏側にクリップで止まっている為、水切りモールを外す際にはこの画像のようにアウターパネルを外さないといけません。出来ればこの辺りを考慮して開発して欲しかったと思います(メーカーさんに言ってます)。

私的には、見た目が「カットモデル」っぽくて好きなので、ドアアウタパネルを透明アクリル性で作成出来れば面白いかと思うのですが…。

ちなみ塗装工程では、いつもどおり「連続したパネル間での肌違い防止」の為に一旦パネルを仮止めして塗装します。詳しくはまた後ほど掲載させて頂きます。

2006/08/30
 
jpg画像 GOLF5GTI白は出庫しました。(img354.jpg) -354- GOLF5GTI白は出庫しました。

先日はご足労頂き有難う御座いました。仕上がり喜んで頂けて何よりです。

当店に来られるVW系の方々の多くは、「VWManiacs」(フォルクスワーゲンマニアックス)に通じていたりします。そちらのサイトの管理人(運営者)の方々は、以前当店がお世話になった「お客様」なのです。勿論VWオーナーです。ネット界では「VWの登竜門」とまで呼ばれているそうです(お客様談)。「もっとこうだったら」や「こんな物があれば」をユーザーの視点から感じて(実際にユーザーと同じ立場ですし…)新しい製品を考案して販売しています。是非今後の活躍も期待したいと思います。

まだ手に入れたばかりの愛車との事ですが、末永く乗り続けられるよう私も応援しております(途中先方の対応のせいで載り続けるのが嫌になってしまった時もあったそうです…)。この度はご贔屓頂き有難う御座いました。

2006/08/29
 
jpg画像 青いゴルフ5 入庫しています。(img353.jpg) -353- 青いゴルフ5 入庫しています。

白いゴルフ5と入れ替えで青いゴルフ5の入庫になります。先日はご足労頂き有難う御座いました。こちらの損傷は左側面のイタズラ傷になります。酷いです…。駐車場に入れてちょっと買い物をしている隙にやられてしまったとの事です。鍵で付けたと思われる深い傷です。心中お察し致します…。

今回の修理内容では、見た目ビックリすると思います。ゴルフ5は今までの車に無い、ちょっと特殊な造りをしています(ドアです)。

2006/08/29
 
jpg画像 マジェスタ裏吹き完了(img352.jpg) -352- マジェスタ裏吹き完了

表側の鋼板が露出した箇所にはウォッシュプライマーを塗布し、全体にはプライマーサフェーサーを塗布します。裏も同様です。
この後、このプライマーサフェーサーは研磨(水研ぎ#600→#800→#1200)して平滑にする為、少しでも研ぎ易くする為に塗面が荒れないように注意します。通常2コートで終わる膜厚分を、溶剤で希釈して薄い膜厚にし、それを4コートに増やして対応します。最終的な膜厚は変わりませんが、この方が肌が荒れ難くなります(「肌」=「艶」ではありません)
その後続けてドアの裏側にベースコート(黒)を塗り、クリアーを塗ります。そして焼きます(強制乾燥させます)。

2006/08/29
 
jpg画像 マジェスタ新品ドア素地調整(img351.jpg) -351- マジェスタ新品ドア素地調整

新品鋼板部品の場合の殆どは黒いプライマー(時々グレーがあります)が塗られてきます。熱硬化型のエポキシ系プライマーとの事です(以前調べた時はそうでした)。
一般的にはこの時点で#400〜#800くらいの研ぎを行い、いきなり上塗り(ベースコート&クリアーコート)をするのが普通ですが、それでは元の状態(新車塗膜)と大きくかけ離れてしまうので、私的にはここは昔ながらの方法で作業をします。詳しくは「当店基本作業詳細」のページのベンツのドア交換例に記載してありますのでここでは作業の流れを説明します。
画像はコミキ(従業員)による作業で、ダブルアクションサンダーで#240で表面を研磨しています。元々のプライマーが半艶の状態なので、研磨して艶がある箇所が無いように仕上げます。しかしパネルのエッジ部分は、鋼板を折り曲げた際に発生した歪みにより、通常のラインより一段高くなっています(見た目の違和感は無いです)。なのでその辺りはペーパーの当たりが良く、直ぐに鋼板が露出してしまいます。なのでこの作業(研磨)から裏吹きまでは連続した作業が必要になります。鋼板が露出したまま放置すれば酸化して(錆びて)後のブリスターの原因等になります。

2006/08/29
 
jpg画像 塗料お買い上げ有難う御座いました(img350.jpg) -350- 塗料お買い上げ有難う御座いました

自家塗装するとの事で、塗料1L(二缶に別けて、小さい缶は硬化剤です)をお買い上げ頂きました。レースに出る車両に使うとお伺いしましたが、是非アピール出来ると良いですね。レース・自家塗装、共に是非頑張って下さい。どちらも応援しております。

全然関係ありませんが(趣味的です)、また「YouTube」で面白い映像を見つけたので紹介いたします。一服時にでもどうぞ(音量に気をつけて下さい)。
[1] ←多分海外のホンダのCMです。お金が掛かってそうで良く出来ています。
[2] ←多分これも車のCMだと思うのですが…。ウケます…。

2006/08/25
 
jpg画像 マジェスタ付属品分解(img349.jpg) -349- マジェスタ付属品分解

ドアパネル二枚は交換なので外します。本日新品ドアの裏吹きが完了しておりますので、明日取り付け致します。
ちなみに当店で言う裏吹きとは、表にサフェーサー、裏側は本塗りを完了させる作業を指します。こちらは別枠で紹介させて頂きます。
ちなみに本日知り合いの業者さんが来て教えて頂いたのですが、マジェスタ、600万円くらいするらしいですね・・・。「レクサス」なる別枠が出来た結果、トヨタのトップブランドとしてさらに高級化したとの事らしいです。オーナー様から、今まで3台維持して来たのをこの一台に集約したとの事を伺いましたが、ようやくその意味の深さが解りました。無知ですいませんでした…。

2006/08/25
 
jpg画像 そしてゴルフ5本塗り完了(img348.jpg) -348- そしてゴルフ5本塗り完了

そして本塗り完了です。肌的にはゴルフ4よりも肌が細かい感じなのでそれに合わせてのクリアー肌です。
ベースコート(白)は問題のあった部分のみで、殆どはクリアーのみの塗装です。
ソリッドの白は他の色に比べ「ベースコートのボカシ」が難しく、私の場合は以下の方法で対応しています。

@スプレーガンの口径を小さくして塗料をさらに微粒子化する。
 通常「1.3mm」を使用しますが、ホワイトソリッド(近似色含む)の場合は「0.8mm」を使用します。ベースコートの範囲が大きい場合は、0.8mmだけでは難しいので(ドライコートになる・時間が掛かる)、全体的には1.3mmのガンを使い、ボカシ際のみ0.8を使用します。

A顔料分を減らす
 塗料(ベースコート)は、「樹脂」「顔料」「溶剤」「添加剤」で構成されますが、この「顔料分」を減らす為にその他の内容物を増やす事によって、塗料(ベースコート)自体の透明度を上げます。シンナーだけでは単に「隠ぺい力」が小さくなるだけなので、結果的には透明度は高くなりますが「馴染み」は良くなりません。なので「樹脂分」も増やします。デュポンであればバランサー「XB165」を100%増加させます。併せてシンナーも50%添加します。スタンドックスの場合は「ベースコートカラレス」を100%添加します。これは樹脂と溶剤が一緒になったタイプなのでシンナー希釈は必要ありません。どちらもベースコート前に塗る「ベースコートクリアー」的な役割をする製品です。
当時(10年間くらい)は溶剤分の増加だけで対応していましたが、やはりそれではホワイトの馴染みが良く無く納得出来る仕上がりでは無かったのですが、この方法をデモンストレーターの方に教えて頂いてから結果が良くなり、さらに口径の小さいガンを使用するようになって理想の仕上がりに近くなりました。
板金塗装の場合、マニュアルには載っていない作業方法を必要とする場面は多々あります(勿論自分勝手・悪い方法はあり得ません)。なので今でも徒弟制度の様な習わしが存在し、必要であったりもします。現在ではインターネットが普及しているので専門的な情報も得られ易いですが、大切な事は聞くだけでは無く実際に行うことだと思います。「一回もやった事が無いけど知っている」と「一回だけやったけど上手く行かなかった」は全く違います。私的には断然後者が好ましく思います。

話が逸れましたが、画像ではドアが若干開いた状態になっています。これはドアを完全に閉めてしまうと、ドア上部のウェザストリップゴムがエッジ部分に接触してしまう為です。ご安心下さい。

2006/08/25
 
jpg画像 ゴルフ5 本塗り直前(img347.jpg) -347- ゴルフ5 本塗り直前

掲載が遅れましたが作業は完了しております。大変お待たせ致しました。

新車時から問題のあった微小の「凸部」はサフェーサーが塗られている箇所で、やはり相当硬い部位であった為「軽く叩いて修正する」では難しく、塗膜に損傷が発生した為にその部位を削り落とし、プライマーとサフェーサーを施しました。見た目の問題としてはわずか5ミリ程度ですが、結果的には画像のように大きな範囲での塗装となります。
今回の作業での要交換部品は「サイドステップカバー」と「フロントピラーモール」になります。当初支払い元のディーラーさんの担当者の方が作業内容書(見積もり書)を見て「どうして今回の作業にフロントピラーモールの交換が必要なのですか?」と尋ねられましたが、今回の様なクォーターパネル(リヤフェンダー)の塗装の場合、それと繋がった部位の「ルーフサイドパネル」(屋根の横のパネル)からフロントピラー(フロントガラス横の細いパネル)までの塗装は必要と考えます。恐らく担当の方の見解では、リヤピラー(クォーターパネル上部の細くなった箇所)で「クリアーをボカす」事が当たり前の事だったのだと思われますが、私的にはそうは考えませんので、今回の様な作業に至りました。勿論ケースバイケースもありますが、自分的には9割以上フロントピラーまで連続して塗装を行っています。
「クリアーのボカシ」はその場では綺麗に仕上がっていても、経年数変化によってその「ボカシ際」が発生します。以前勤めていた会社で私は、新車補修で行った箇所の「ボカシ際」の問題処理を嫌と言うほど担当しました。その時の「誰がこんな事をしたんだ…」「何で自分がこんな尻拭いを…」とやり場の無い怒りは今も忘れません。なので結果的に「クリアーのボカシ」は好きではありません。勿論先に述べた「ケースバイケース」もあるので、例外としてボカす場合もあり(当然オーナー様には事前に説明もします)、さらにはバンパーの部分的補修は当店でも別枠として受付はしてあります。

2006/08/25
 
jpg画像 LAND_MINI 95%完成(img346.jpg) -346- LAND_MINI 95%完成

先日、真新しいタイヤ(オフロードっぽい)を履いたホイールが届きましたので、本日装着しての撮影となります。残る作業はリヤのライセンスプレート土台(ライセンスランプも)を装着して完成です。
もしかすると、11月頃に開催されるミニの催しに、ミニ屋さんと一緒に出展しに行くかも知れません。出展といっても単に車体を持ち込んで置いておくだけですが…。
詳細決まり次第また紹介させて頂きます。

2006/08/22
 
jpg画像 クラウンマジェスタ入庫しています(img345.jpg) -345- クラウンマジェスタ入庫しています

先日はご足労頂き有難う御座いました。保険会社アジャスターさん(調査員)の立会いは明日になりますが、とりあえずご紹介です。
左から無理に合流してきた車両にぶつけられ、左側面が酷い状態になっております。相手の過失割合100%の保険修理になります。
主な内容としては、左フロントドア・リヤドアを交換、クォーターパネルは板金修正で行う予定です。まだ購入してから2ヶ月くらいとの事で、オーナー様の心中お察し致します。
作業開始前に一旦ご連絡致しますので、それまでもう少々お待ちください。

2006/08/22
 
jpg画像 VW GOLF5 入庫しています。(img344.jpg) -344- VW GOLF5 入庫しています。

先日はご足労頂き有難う御座いました。昨日より作業開始しております。

こちらのゴルフ5、まだ新車に近い状態で、特に外的損傷がある訳では無く、今回のご依頼は新車時からある不具合の修正になります。右クォーターパネルの一部に凸があります。
凸は新車時からある物なので、本来であればメーカー或いはディーラー対応での処理(補修)となるのが普通ですが、オーナー様にとって先方の対応が良くなかったらしく、作業に対しても信頼出来なかったとの事です。なので今回の作業費用の請求はオーナー様では無く、販売店様となります。
私もディーラー在勤時には今回のような新車時の不都合の処理、所謂「ワランティ作業」は良くやっていたのですが、確かに通常の作業とは掛けられる費用が全然違います。10万円掛かりそうな作業でもその半額以下で収めなければならないのが普通です。その時は社員だったので特に自分の給料が変わる事もありませんでしたが(実際には作業効率による歩合分はありましたが)、これが社内外注・下請け仕事となると、金額が少なくなった分どうしても省かなければならない作業が発生します(私が今まで見てきた事柄です)。本来一枚塗らなければならない作業も、部分的な補修で済まさなければならなくなったりします(私もそうしていました)。

依頼依頼の背景はいつもとちょっと違いますが、実作業に関しては無縁の話なので、作業内容はいつも通りにやらせて頂きます。ご安心下さい。

2006/08/22
 
jpg画像 工具各社比較(img343.jpg) -343- 工具各社比較

「ピック」と呼ばれるツールで、先端が尖っていて色々な形になっています。これで部品を外したりするのは危険に思われますが、実際には尖っていた方が外す部品に無用に傷を付けたりはしません。左がMAC製で右がSNAP-ON製です。自家塗装のページに使う材料のフェラーリのモデルカーの分解の際に使用したので写真を撮ってみました。
元々スナップオンの旧タイプを持っていましたが、先端が欠けてしまったりしていたので新たにマック製の物を購入しました。当初は長くて便利だと思ったのですが、軸が回転してしまい使い物になりません。「引っ掛けて捻る」が本来の使い方では無いのかも知れませんが、通常在り得ません…。なのでスナップオンの新しいタイプを再購入する事になってしまいました。皆さん気をつけて下さい。

2006/08/11
 
jpg画像 ピアッツァヘッドカバー&サージタンク結晶塗装完了(img342.jpg) -342- ピアッツァヘッドカバー&サージタンク結晶塗装完了

そして完成です。本日発送致しますので、明日には到着すると思いいます。結晶目も美しく再現出来たと思います。是非楽しみにお待ち下さい。

ちなみに先日お話していた「自家塗装」の工程、各写真を「自家塗装応援サイト」のページに使用してみました。今までよりは多少解り易いページに出来たと思います。

この度のご依頼有難う御座いました。装着大変だとは思いますが、是非頑張って下さい。応援しております。

2006/08/11
 
jpg画像 ピアッツァヘッドカバー&サージタンク結晶塗装(img341.jpg) -341- ピアッツァヘッドカバー&サージタンク結晶塗装

こちらは埼玉から発送でのご依頼となりますピアッツァのヘッドカバー&サージタンクです。同じヘッドカバーは数回経験ありますが、結構マニアックな一品だと思いますので、皆さんお知り合いなのでは…と思います。ちなみにオーナー様のHPはコチラです。かなり怪しいので最初はビックリしましたが…面白いです。

作業としては、とりあえず旧塗膜を剥離剤にて除去し、リン酸にて劣化したアルミ素地表面を処理します。何やら緑色のコケの様なものも発生していますが、これは何でしょう…(ヘッドカバーにコケの発生は見たことがありませんので…)。

2006/08/11
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装F(img340.jpg) -340- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装F

ちょっと画像が解り難い感じになってしまいましたが、こんな感じです。「A」の文字の中の「三角」になっている箇所などは「ポリッシュ」によって削れ過ぎて下地が露出してしまう可能性があったので膜厚を多めにしておきました。結果としてはハード1程度で簡単に食み出たシルバーを除去出来たのでそんなに膜厚を大きくする必要は無かったと思います。

ハード1の後にはいつも通りポリッシャーを使用してポリッシュしています。スポンジバフにウルトラフィニッシュ(同じく3M製品のコンパウンド)の使用で、塗膜面に軽く接触する程度で磨けば凹部の底にバフが接触する事はありませんでした。が、いきなりこれで(ポリッシャーの使用で)シルバーを除去しようとすると、余分な箇所を削ってしまい、下地を露出させてしまう危険性は大きくなります。当て板を使用すれば、結構アバウトに作業しても危険性は断然低くなります。

全ての作業は完了しておりますが、明日全体的にチェックしますのでもう少々お待ち下さい。仕上がりも楽しみにお待ち下さい。タンクのロゴ部分は綺麗に撮れていなかったので明日再撮影致します。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装E(img339.jpg) -339- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装E

文字部を食み出したシルバーの除去の仕上げを行います。食み出した部分を削り落とす事で、文字の際を美しく仕上げます。
「削り落とす」と言うとちょっと怖い表現ですが、実際にはコンパウンド掛け=ポリッシュをして余分なシルバーを取り除きます。
しかし凹んだ文字部をポリッシュしてしまう訳にはいきませんので、文字部の凹凸を利用して余分なシルバーのみ削り落とします。

今回使用したのはスポンジ製の比較的柔らかい当て板にウエスを巻き付け、そこにコンパウンドを染み込ませます。ウエスは厚いと凹み部の底に接触してしまう恐れがあるので薄めにしておきます(文字部に艶が出てしまい失敗となります)。
コンパウンドも付け過ぎると凹部に溜まってしまうので、染み込む程度にしておきます。シルバーは比較的薄膜に仕上げているので、今回は「ハード1」(3M社製コンパウンド)から始めます。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装D(img338.jpg) -338- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装D


ここからはタイミングがちょっと重要になります。完全硬化してしまうと余分にはみ出したシルバーを取り除く事が面倒となってしまうので、「半生」(半乾き)な状態でマスキングを取り除き、「シリコンオフ」でふき取ります。完全に硬化してしまうと勿論シリコンオフ程度の弱い溶剤ではふき取れませんが、硬化していなければ使用した塗料溶剤よりも弱い溶剤でふき取る事が出来ます。硬化したポリパテ(ポリエステル系パテ)はアセトンを使わないと溶解出来ませんが、硬化する前であればラッカーシンナーで綺麗に(ヘラの)掃除を出来るのと一緒です。

もしこの時点で「シリコンオフ」で溶解する事が出来なければ、一段階上げて「ラッカーシンナー」を使用します。

ちなみにシリコンオフを使うのはまだ第一段階で、この後さらに余分なシルバーを取り除く作業を行いますので、ここできっちり拭き取らなくても大丈夫です。ただし、ここである程度余分なシルバーを除去しておけば後の作業が大分楽になります。かといって欲を出し過ぎて「凹み部」に溶剤が流れ込んでしまうと失敗です。半乾きのシルバーをシリコンオフが溶解してしまい、所謂「戻りムラ」の現象を起こし失敗になります。拭き取り作業は適当な所で終わらせましょう。

この後強制乾燥をしてシルバー部も完全硬化させます。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装C(img337.jpg) -337- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装C

そして本塗りです。「渋いシルバー」の表現としては、一番メタリック粒子の細かいシルバーに黒を数滴落とします。仕上がりは艶消しにします。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装B(img336.jpg) -336- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装B

そしてスプレーに備えてマスキングです。実際にはこのマスキングでは不完全だったので(だと感じたので)、文字間のマスキングテープは3mmに変更しました。写真のテープ幅は6mmです。

このマスキング自体は「大まかなマスキング」であり、この後の処理で文字の際の処理を行います。とりあえず余り塗料(シルバー)を周りに飛ばしたくなかったのです。

ご覧の通り、一文字一文字きっちりマスキングされている訳ではありません。塗ってはいけない部分も露出してしまっていますが、この後の処理で「飛び出た塗料」を取り除きますのでご安心下さい。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装A(img335.jpg) -335- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装A

凹んだ文字部を塗る際には勿論「足付け処理」はしますので、とりあえず文字の外周をマスキングします。余分な部位に傷を付けない為です。
さらに一文字を分割するような感じで、マスキングテープを上から重ねて貼り付け・剥がしながら移動していきます。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装@(img334.jpg) -334- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装@

とりあえずは一旦アルミ無垢の部分を「艶ありの黒」に塗装します。下部の艶消し黒の部分は塗らない為にマスキングをしていました。中途半端に剥がした状態なので醜くてすいません…。

ちなみに「凹み文字部墨入れ塗装」は、ちょっとリスクのある作業をする為、この「艶あり黒」は二工程で塗装をしています。つまり、
@足付け処理
A本塗り
B乾燥硬化
上記の工程を二回行います。いっぺんに膜厚を付けると問題が起こり易いので、2工程にして膜厚を確保しています。通常無意味に塗膜を厚くする事は望みませんが、後の作業の為に保険として行っております。

2006/08/07
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装(img333.jpg) -333- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装

夏季連休(12日〜16日)前の仕事もほぼ落ち着きました。現在受け付け中のものはこちらのV−MAXとFJのヘッドカバー&インマニ結晶塗装、同じくピアッツァのヘッドカバーとインマニの結晶塗装です。あとは恒例の、工場の床塗り替えです。

画像はV−MAXの部品で、先日ご紹介した「凹み文字部の墨入れ塗装」をするのは画像中央左よりの、アルミ素地になっている部品です。左右あります。アルミ素地と言っても、クリアーが塗ってあり、下側は艶消しの黒が塗装されています。今回は下の艶消し黒を残して、上側のアルミ無垢部分を艶ありの黒に変更します。そして「YAMAHA」の凹み文字部を「渋めのシルバー」に塗装します。

2006/08/07
 
jpg画像 自動車塗装では無いのですが・・・。(img332.jpg) -332- 自動車塗装では無いのですが・・・。

以前お世話になったお客様がデザイナーの方で、その同僚の方からのご依頼になる品です。まだ公に出来ない面があるので一部伏せておりますが、これが相当手間の掛かる作業で苦労していました…。現在ようやく形になってきています(画像は途中工程です)。

近日には各内容を紹介出来ると思います。今年の10月くらいに、とあるギャラリーで展示されるとの事です。
最初から大変な作業で採算合う筈が無いのも解ってはいたので、仕事外での作業を前提に御請けさせて頂きましたが、私的には相当楽しくやらせて頂いております。初めての被塗物素材でもあるので、作業途中で色々とトラブルが発生したりもしましたが、そのような経験も非常にありがたい事です。

近々全てを紹介出来ると思いますので、こちらも楽しみにお待ち下さい。

2006/08/06
 
jpg画像 V−MAX フェーエルタンクカバーロゴ入れ塗装(img331.jpg) -331- V−MAX フェーエルタンクカバーロゴ入れ塗装

今回ベースとなる赤は「フェラーリ」の赤になります。そこに微妙に濃くした色でロゴをペイントします。さりげない感じのデザインになるようにします。

今回のようなロゴ入れは、位置決めが難しくなります。ベースの赤が指触乾燥(この場合「テープフリー」とも言います)した状態で、続けてロゴ入れの塗装をするので、塗面に直接触れる事が出来ません(後のブリスターや密着不良の原因となります)。
既に本塗り前に位置決めのデモ(練習)はしてあるので、これに沿って行います。タンク前方と後方に位置決め出来る箇所があるので、そこからマスキングテープを引き、「ハ」の字になるように張ります。横ラインは「目見」(めけん=目で見て大体の位置を見当付ける事だと思います)で一気に貼り付けます。そこからビニール製のメジャーで左右の水平を計り、テープを貼り足して位置を修正していきます。
各四方の位置が決まり、そして用意したマスキングシートを貼り付けます。
その後ロゴ部を塗装し、マスキングシートを剥がし、全体をクリアーコートします。

ちなみにロゴは、オーナー様からのデータ入稿で、オーナー様が所属するチームのロゴとの事です。夏季連休に行くツーリングに間に合う為にちょっとバタバタしておりましたが、作業は順調に進んでおりますのでご安心下さい。仕上がりも楽しみにお待ち下さい。

2006/08/06
 
jpg画像 当て板各種(img330.jpg) -330- 当て板各種

本サイトの相談掲示板に登場している「もりさん」にお買い上げ頂いた当て板各種です。

一番右の物は、木にマジックテープが貼り付けてある「空研ぎ」用のファイル(当て板)で、ペーパーの番手を素早く変えられるのが重宝します(が、ペーパーコストは高くなります)。
真ん中の黄色い当て板も空研ぎ用ですが、こちらは糊付きペーパーを貼り付けて使います。私的には一番好きですが、実際には集塵式の当て板(3M)が一番使用頻度は高いです(パテ粉が嫌いです)。
左から二番目のグリーンの当て板は主に水研ぎ使い、私も10年以上愛用しています(途中何回も買い替えはしています)。

この度のお買い上げ有難う御座いました。是非パテ研ぎ上達頑張って下さい。応援しております。

2006/08/06
 
jpg画像 BMWカブリオレ 本塗り完了時(img329.jpg) -329- BMWカブリオレ 本塗り完了時

そして本塗り完了です。美しい肌に出来たと思います。

ちなみに今回の損傷は、オーナー様が別件で(幌交換だと聞いております)修理工場に預けている間に傷が付いてしまったとの事です。なので、先方で対応させて頂く、との話が出たらしいのですが、それを退けてオーナー様からご指名頂きこの度の修理となりました。ご贔屓非常に有難いです…。

2006/08/06
 
jpg画像 BMWカブリオレ本売り時(img328.jpg) -328- BMWカブリオレ本売り時

画像は本塗り直前の写真では無く、ベースクリアーを塗った状態です。
「ベースクリアー」とはその名の通り、クリアー(透明)なベースコートです。静電気によるベースコートのムラを防止したり、ボカシ部分が馴染み易くなります。ベースコートをボカす場合は殆ど使用します。商品名はスタンドックスで「ベースコートカラレス」なる材料です。
ちなみに塗色はブルーメタリックで、結構癖のある色なのですが、当時の塗装カルテが在ったお陰で結構短時間で出来ました(自分で作って、さらに塗っている部位なので当たり前ですが…)。データに入っていない原色を3色追加で使っているので、これは在り難いです。
以前行った時は、バンパー以外の部分を塗っている「ほぼオールペン」なのですが、だからと言って「調色」をしない事はありません。ご依頼内容が「元の状態に」なので、塗り潰してしまう元色に近くする為の作業(調色)を怠る事は危険です。先程記載した「立ち姿」が悪くなってしまうのです。

2006/08/06
 
jpg画像 BMWカブリオレも作業完了しております(img327.jpg) -327- BMWカブリオレも作業完了しております

ちなみにこちらは入庫時の状態です。実はこちらのBMW、以前の日記(消えた2004年度ですね…)にも出ていた「雹害」に遭った車両です。およそ2年前、都筑店の時にお世話になりました。
なので殆ど全面のパネルを塗っているのですが、「ライン」「肌」「色」など一つ一つの作業をオリジナルの状態に近づる事により、完成時の全体的なイメージはより「オリジナル」に近くなっていきます。所謂「立ち姿の良い車両」となるのです。既に目の肥えてしまったコミキからも、「えー、これ全部塗ってあるんですか?!う、美しいですね…」との意見も頂きました(塗った時にはコミキは居ませんでしたので…。さらに「美しい」のはオーナー様の努力もありますので)。
以前修理した時に、既に発生していたリヤフェンダーのブリスターの処理も一緒に行ったのですが、その部位も問題無く美しい塗膜を維持しておりますので安心しました。この様に、自分の行った仕事の見直しが出来る事は非常に在り難い事であります。ご贔屓頂き感謝です。

2006/08/06
 
jpg画像 V−MAX 入庫しております。(img326.jpg) -326- V−MAX 入庫しております。

こちらも大変お待たせ致しました。先日はご足労頂き有難う御座いました。私の住まいと同区の大田区からのご来店となります。

まだ殆ど走っていない新車のような状態ですが、この度のご依頼は「黒」から「赤」へのボディ全体の色替えとなります(とは言っても塗る部品は外してしまってありますが…)。

本日全ての部品が塗り終わっておりますが、「YAMAHA」の文字の部分の墨入れは来週となります。ちなみに「墨入れ」とは、凹んだ部分に塗料を流し込んだりする事を言いますが、今回はスプレーで行います。こちらも掲載しますので楽しみにお待ち下さい。

2006/08/05
 
jpg画像 プジョー206cc 先程完成致しました。(img325.jpg) -325- プジョー206cc 先程完成致しました。

こちらも大変お待たせ致しました。先程組み付け完了し、全ての作業が完了致しました。画像は鈑金(叩き)が完了し、レッドブラウン(パテ前の防錆塗料)の塗布が完了した状態です。小さい画像はパテ作業が完了し、ウォッシュプライマーを塗布した状態です。この後プライマーサフェーサーを大きめに塗布します。
リヤフェンダー後方部の損傷により、ホイールアーチ中央辺りで多少折れ曲がっていましたが、こちらは綺麗に戻ったので鈑金範囲は小さく出来たと思います。

話は変わりますが、当店の夏季休業日は8/12〜16日になりまして、それに合わせて連休前での業者さんからの依頼も固まってしまいちょっと慌しくなって日記が滞ってしまいました。体の調子もちょっとおかしくなってしまい、原因不明の胸・背中の痛みが激しくなり病院に行ったのですが、とりあえずは肺が普通に動いていない模様です。有機溶剤を扱う仕事に従事する人に良く見られる症状らしく、溶剤臭の吸引を避けようとして、呼吸がどうしても小刻みになってしまい、肺の機能が低下してしまうとの事です。改善方法としては色々と提示されましたが、とりあえずは防毒マスクを常に使うようにしたいと思います。本塗り時でもクリアーの時は装着するのですが、ベースコートの時などは余り使いません。多分多くの塗装屋さんも同じだと思うのですが、マスク内の湿気により水滴が発生し、もしそれがマスクよりこぼれ落ち被塗物に落ちた場合、その時点で作業は終了してしまします。所謂「失敗」で、「塗り直し」になります。この様な人為的なミスは在ってはなりませんので、極力マスクはクリアーの時の為に「温存」したりするのです(マスクの水分をタオルなどで拭うとホコリが付く可能性があるので出来ないのです)。
これの解決方法としては防毒マスクを二個以上使い回せば良いので改善可能です。あとはやはり「調色作業」で、この時も余りマスクを着用したりしません。ほんの数秒だけのスプレーなのでどうしても面倒と感じてしまうのです。なのでこの時もマスクを着用するように心掛けるようにします。
自家塗装を行う皆様も、くれぐれも有機溶剤の取り扱いには注意してください。怖いのは「慣れ」だと思います。

2006/08/05
 

My Memory(It's Free!)