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-329- CANONのビデオカメラケース 自作シェイドも
液晶モニター部分についていた日除けのシェイドで、オーナー様自らエポキシ樹脂で作成したワンオフ物との事です。
ただ粘度の高いパテ特有の「巣穴」が多く残っていましたので、全体を研磨した後に「研磨→2液ウレタンサフェーサー→完全硬化→研磨」の工程で下地を作り直しています。折角の機会ですからね。
2012/02/22
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-328- NSXエンジンカバー 下塗り完了です
ご依頼色は「赤」なのですが、最後に凸文字部分の表面をシルバーで仕上げる為一旦全体をシルバーで本塗り完了させます。と言うことは勿論クリアーもちゃんと塗っているのです。ちょっと解り難いですかね。最初からの工程を箇条書きにしてみます。
@足付け処理(全体に研磨) A全体にシルバー塗布(ベースコート) Bクリアーコート C強制乾燥〜完全硬化 D足付け処理(表面を軽く研磨) E全体にレッド塗布(ベースコート) F凸部上面をシンナーとウェスで拭き取り G凸部上面を仕上げ研磨(凸部上面はシルバーが露出) Hクリアーコート
となります。 シルバーを塗った段階でクリアーを塗っておいたのは、完全硬化させておけば後にシンナーで拭いても大丈夫ですからです。
案ずるより生んだ方が早いのですが生憎まだその工程は先ですので…。なんとか解り易いように写真撮っておくようにします。
シンナーで拭く作業がちょっと難しいのですが今まで何例か成功させてますので大丈夫だとは思います。その為に手間暇掛けていますので(笑)。
2012/02/21
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-327- シルビアのテールランプも足付け処理
こちらのテールランプも並行して作業しています。全部まとめて塗れれば作業効率も良く納期も短縮出来ますからね。
土台部分をマスキングしたら表面を#800程度で研いでの足付け処理をします。左下のがその状態で右上のテールランプはこれからですね。
一度(二度?)自家塗装されていたテールランプで、今回それを溶剤で剥がして頂いてのご依頼になりますが、確か最初のお問い合わせの時「買い直した方が確実かと…」と進言させて頂いたのですが、どうやらこのテールランプはLED化などでかなり加工された物のようですので代替えは無いんでしょうね。了解しております。
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。 もう少々お待ちくださいませ!
2012/02/21
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-326- カローラミリオン&インプテールランプ 足付け処理作業
カローラミリオンのテールランプといつものインプレッサテールランプ、あとハイマウントランプ単品も並行して作業しております。
こちらのインプレッサテールランプは業者さんからのご依頼品ですので、先日到着した某Hさんのテールランプではありませんのでご了承くださいませ。Hさんのテールランプは最後尾になっておりますのでもう少し先、ですかね…。今しばらくお待ち下さいませ!
こういった足付け処理やらマスキング作業は現場の空いているスペースに段ボールを敷いて作業していたりします。適当そうに見えますが落とすと割れる部品ですから逆にこの方が安全だったりします。ただ体勢が悪くなるので腰には良くないのですが…(苦笑)。
まあ小物塗装はこれくらいスペースがあれば十分で、塗装ブースは別として畳み二畳分程度あれば仕事は何とか出来ます。
レンズが曇っているのは足付け処理が済んだ状態の物で、透明なレンズは処理前の状態です。インプのテールは新品ですね…。
2012/02/21
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-325- インプレッサシフトパネル 小物トレイ部塗装完了
先日は中央のシルバー部分を「半艶黒」に塗装完了し、その時に一緒に塗り潰してしまった小物トレイ部の艶消し黒を元に戻します。
塗り分けはプレスラインの「谷」の部分で、画像では既に塗り終わってマスキングを剥がした状態です。 半艶の部分と艶消しの黒では艶どころか色まで違うように見えるのが解ると思います。
手を加えれば加えるほど完成度は高まり、見た目もどんどんと変わっていくのが塗装の面白い所だと思います。
ただ最初の数年は地味な下地作業ばかりで、楽しそうな事は全部上司(親方)がやってしまいますから凄く辛い現場だったりします。町工場の見習いで最初の頃は時給換算すると¥500くらいでしょうから若い人間が続かないんですよね…。
かと言って一人前になってその後の給料が保障されるかと言うと、職業訓練学校の同級生で塗装屋続けているのは1割居るか居ないかですから色々な面で難しい職種なのかも知れません。ただそれだけに楽しさもある仕事なんですけどね…。若い世代に期待しています(笑)。
と言うことで、こちらはもう数日で完成予定です。もう少々お待ち下さいませ!
2012/02/21
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-324- トミーカイラのハンドルスポークカバー 下塗りクリアー完了です!
2回程ウェットにクリアーを塗布した後、残った巣穴は一つ一つ筆挿しで埋めていき、最後にもう一度クリアーをコートして表面を馴染ませます。
見た目は美しく仕上がっているように見えますが、強制乾燥後の状態を見たらゲンナリすると思います(苦笑)。 ただこれは「下塗り」ですのでそれで良いのです。次の本塗りの為の礎と考えて過度の期待はしない方が気は楽ですので(爆)。
ただ下塗りはこの一工程で済みそうですのでご安心下さい。 こちらが完全硬化しましたらいよいよ本塗りです。もう少々お待ち下さいませ!
2012/02/20
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-323- トミーカイラのハンドルスポークカバー 下塗りクリアー塗布
先ほどの状態からクリアーを1コート程塗った状態です。「ハジキ」に見えますがそうではなく、カーボンの折り目による巣穴が埋まっていない状況です。カーボン素材の塗装では極一般的な光景ですね(苦笑)。
2コート目、3コート目と続けていくとこの巣穴も埋まっていくのですが、実際には表層が埋まっているだけで「底なし穴」的な事に変わりはありません。「ブリッジ」みたいな状態です。
ですのでここで無理に仕上げようとはせず、一旦このクリアーを完全硬化させて次の本塗りに挑むのです。
と言ってもこの下塗りが一回で終わらない事もあるので、これを2度、3度と繰り返して理想の形(巣穴無し)に近づけていきます。
2012/02/20
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-322- トミーカイラのハンドルスポークカバー 下塗り前
こちらはまだまだ苦労しそうですので(笑)先に下塗りをしておく事にします。
劣化したポリエステル樹脂(クリアーゲルコート)を一皮剥いて下塗りの為のクリアーを塗る前の状態です。
クリアーゲルコートとこれから塗るウレタンクリアーはどちらも見た目は同じような塗膜ですが樹脂が違いますので特徴も変わってきます。
クリアーゲルコートは「ポリエステル樹脂」で、耐候性は劣りますが堅いので傷が付く難いです。ギターやピアノに使われたりしますね。屋内使用の物に限られるのですが、自動車のウッドパネルに使われているものは紫外線にもよく当たるので劣化が激しくまた堅いというのがデメリットになり割れて剥がれてしまいます。白っぽく見えるのは既に層間剥離が起きているのでそれを直すには剥離しかありません。
対してウレタンクリアーは耐候性が良いのですがポリエステル程の堅さはありません。体育館の床など激しい摩擦にあう環境ではポリエステルには劣るでしょう。 が、耐候性は非常に高いので自動車ボディのような長時間太陽下にある状況でも耐え抜きます。
ちなみに「防錆」といった役割は樹脂ではなく「顔料」によるものですので、それぞれの樹脂にこれらを混合することによって特性を出します。
もう一つ「エポキシ」なる樹脂がありますが、これは接着性や強度では非常に優れた樹脂ではありますが、耐候性はポリエステルよりも劣ります。日に当たっていたらもうボロボロです。
ちなみにエポキシに良く似た性質の樹脂が「漆」で、数百年土中にあったものが出土されて見てみると当時に塗られていた色が確認出来たりするのはそういう事です。紫外線に当たりさえしなければ強いのですが…。
2012/02/20
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-321- NSXのエンジンカバーは勘違いのようで(謝)
塗装の下に「メッキ素地」があると思っていたのは勘違いでして、メッキが施してあるのは「ネジ穴」に埋め込まれていたワッシャーの部分だけでした。勝手に心配しておりまして大変失礼しました…。
が、下からメッキが出てこないとなると凸文字の部分をどうするか…ですね。予定変更です。
とりあえず凸文字部分には堅い当て板にペーパーを付けて面研します。こういったシャープ感が金属的に見える要素ですからね。脱プラスチックです(それは無理ですか…)。
2012/02/20
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-320- GIANTのフレーム 溶剤浸け込みの前に(怪)
GIANTのフレームはかなり綺麗で格好良いデザインですので、これを溶剤に漬け込むのは少々勿体無い気もしましたが、オーナー様的に違う色への変更であれば仕方ないですね。と言うか確かに少々派手過ぎる感はありますね(苦笑)。
で、漬け込む前にちょっと気になった場所があったので確認することにしました。 場所はワイヤーが通る穴の箇所で、見た目はプラスチックパーツ的な形状だったので予めサンダーで削って確認してみました。プラスチックだったら溶けてしまいますからね(恐)。
が、削った下から出てきたのはアルミの輝きでしたので取り越し苦労だったようです。安心しました。
と言うことで既に溶剤に浸け込んでいます。10日間くらいは漬け込む予定ですので気長に待って頂ければと思います。 進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
2012/02/20
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-319- テレビ台も無事到着しております!
何故か20時過ぎにクロネコヤマトさんから連絡があって「これから持って行って良いですか?」と前例の無い時間帯に到着しました。 届いてみてから納得です。凄く重いんです(苦)。
いや、ご依頼時に画像と重量のご説明も受けていた(と思う)のですがこんなに重いと思いませんでした。
それもその筈でこのテレビ台、角パイプで作られているのかと思いきや中身が詰まっていますよね?中までギッシリのスチールなのです…(恐)。
実はこのテレビ台、オーナー様の手作りとの事なのですが、溶接はどうみてもプロの仕事です。削った跡にも巣穴もありません。鍛冶屋さんですよね?(業界では溶接屋さんをこう呼ぶそうです)。
要所要所はエッジが立っていて市販品には見られないスタイリッシュなデザインだと思います。ただエッジが危ないので市販化は出来ないかも知れませんが(笑。いやいや冗談です。そんなに尖ってはいません)。
ご依頼としては「艶々の黒」で、鉄の素地表面にサビも若干出ているの今回は「浸透型エポキシプライマー」の使用もご依頼頂きました。
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。 この度のご依頼誠にありがとうございます!
2012/02/20
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-318- レクサスのブレンボキャリパー塗装 完成ですA
キャリパー自体はブレンボ社の物で間違いないのですが、部品としては「レクサス用」という事でいつも塗っているブレンボのキャリパーとはちょっと形が違います。
と言ってもブレーキ屋さん曰く、大きく違うのは「足」の部分との事で、これにより装着車輌が決まる訳ですからそこを加工または専用のブラケットを装着する事で他車種に装着出来るようになるらしいです。
今回のキャリパーは元々レクサス用ですからこの足が最初から付いている訳ですね。ただ塗装の場合にはこの分がちょっと邪魔で(苦笑)塗装時の方法もあのように吊るした状態で塗る事になったのです。バランスが悪いんですよね(塗装時の事であって塗装屋的見解です。失礼しました…)。
それでは後程完成のお知らせいたします。 ご依頼は電話でしたから電話にて連絡致しますね。この度のご依頼、誠にありがとうございました!
2012/02/20
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-317- レクサスのブレンボキャリパー塗装 完成です!
こちらもお待たせしました!最後の組み付け作業を終えてブレーキ屋さんから返って来ました。
ロゴはシールでは無く塗装で入れています。シールで対応する事もありますが「極力耐久性を考えて」との事で塗装で承っております。
もう一枚画像あるので紹介しますね。
2012/02/20
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-316- DUCATIのアッパーカウル塗装 完成ですA
画像で見ると綺麗に見えますが、実際の艶具合も綺麗に見えるとは思います(笑)。
今回使っているクリアーは「クリスタルクリアー」で、私が遣っている塗料メーカー「スタンドックス」の中でも一応はトップクラスのクリアーになります。
通常使っているクリアーもサフェーサーなども「2液ウレタン」ではあるのですが、当然その中でも色々な種類があります。性能もそうですし作業性やお値段ですね。
「作業性が良い」=「磨き易い」「トラブルが出にくい」でして、これは塗装屋さんが選ぶところになります。クリアーが柔らかい物であれば磨き作業が楽ですので作業性優先となるとこのクリアーを選択します。主に10:1とかの混合比なクリアーで、私もパナロックとかPG80は使った事がありますが磨きは本当に楽なんですよね…。
で、「お値段」は従業員には余り関係無く会社(社長)が決める事ですから何とも言えませんが(苦笑)、やはり性能が良くなれば金額は高くなる訳ですからどうしても安価な物を選んだり、または仕事によって使い分けたりはすると思います。これは通常内緒にするのが普通なんですけどね(爆)。なので各メーカー何種類もクリアーを用意しているのです。実は凄いラインナップですよ。
勿論これはスタンドックスも例外では無く、お安いクリアーはペール缶(20リッター)などとして用意されていたりします。 または塗料メーカーは外資系の筈なのに実は生産は日本国内だったりという事もあります。まあそれなりにテストはしているので問題は無いでしょうが…。
という事で、大きい枠で考えるとオーナー様が自家塗装で使った缶スプレーと当店で使うクリアーは同じ「2液ウレタンクリアー」ではあるのですが、実際には違う物とお考え頂ければと思います。磨き云々でこういった艶が出る訳では無いのです(笑)。
それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。 この度のご依頼、誠にありがとうございました!
2012/02/20
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-315- DUCATIのアッパーカウル塗装 完成です!
こちらもお待たせしました!ドゥカティなるイタリアのバイクのアッパーカウルですね。上下で1セットかと思われます。
で、装着状態がイメージし難いので車体全体の画像探してみたのですが種類があり過ぎて見つけられませんでした…(謝)。
右側のパネルがスクリーンが固定される方なので上側に着き、左側のパネルに開いている穴はヘッドライトが入るところだと思いますので下側ですよね。
他にも画像あるので紹介します!
2012/02/20
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-314- インプレッサのボリュームツマミ 本塗り完了です!
こちらも半艶クリアー仕上げで、ただ塗装方法は通常のクリアー同様にウェットで塗ります。「艶が消えてしまえばどう塗っても同じ」と言うのは誤解で、やはり「ツルっとした半艶」と「ザラついた半艶」とでは全く違う仕上がりだと考えますので…。
ちなみにこちらのインプレッサオーナー様、先日テールランプを「レッドキャンディー+スモーク」でご依頼頂きましたが、それと取り替えて余ったテールランプ一式もさらにご依頼頂きました。今度はスモーク無しの「レッドキャンディー」のみの仕様です。
当店の存在を知って貰いご贔屓頂けるのは有難いのですが、どれも安い買い物ではありませんから立て続けのご依頼で少々心配にもなったりします。 まあ誰しも好きな物事になると理性を抑えるのは難しいですから、どんどんと自分好みの色に変わっていく愛機を見るのはやはり楽しい事だと思います(思うツボ、みたいな感じのコメントですいません…)。
2012/02/19
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-313- インプレッサのボリュームツマミも
紹介していませんでしたがこちらも内装パネル同様「半艶黒 」でご依頼頂いてますので一緒に塗っています。ご安心下さい。
画像は本塗り前で、元々塗られているシルバーは「ベースコートのみ」の極薄膜なのでちょっと足付け処理をしただけで下地が露出してしまっているのが解ると思います。長く使っていればハゲてしまうような気がしますが…(大丈夫なんでしょうか?)。
しかし下地が露出していると言うことはシルバーの塗膜が切れていると言うことですのでそこから「チヂレ」が生じ易い事になりますから、こういった場合にはこの後の塗装をウェットコートになり過ぎない様に注意します。ただしドライコートは駄目ですね。所謂「ミッドコート」や「セミウェット」などで対応します。便利な言葉があるもんですね(笑。いや実際に塗料メーカーのデモマンはよくこの言葉を使っていたりします)。
2012/02/19
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-312- ヴァンガードのフロントグリル 本塗り完了です!
こちらも「半艶」の仕上げですが、クリアーはいつも通りの 「ウェット」な塗り方で仕上げます。
「艶消し」「半艶」の場合でも塗り方によって仕上がりは全然変わってきたりしますが、その理由としてはやはり「肌」でして、適当に塗って変なラウンド(肌)に仕上げてしまうと非常に違和感のある仕上がりになります。違和感と言うか汚い仕上がりと言うことですね(苦)。
丁度それの例として、現在お預かりしている「BMW R1200GSに取り付け予定のリヤケースの蓋」にある元々の塗装がそんな感じです。私的な見解ではありますがちょっとあれはヒドイと思いますので…。まあ新品時の塗装はコスト的に制限がありますのは理解しております。厳しいご時世ですからね。
勿論そちらはちゃんと素地調整してから塗りますのでご安心下さい。あのまま塗ってもまともに仕上がらないですからね(私的見解です)。
この後いきなり強制乾燥はせず、自然乾燥に任せて徐々に艶が消えていくのを待ちますが、塗膜表面がウェットであればゴミが付く可能性が高くなるので、これの対応としては遠めに赤外線ヒーターを当てて周りの雰囲気温度を上げるような感じで熱を掛けてあげます。さすがに冬の気温では寒過ぎますからね(現場は5℃くらいですよ…)。
完全硬化したら元々付いていたメッキモール組みつけになります。 来週半ば〜週末には完成出来るかと思います。もう少々お待ちくだっさいませ!
2012/02/18
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-311- ヴァンガードのフロントグリルも
こちらも「半艶黒」でご依頼頂いていますのでインプレッサの内装部品と一緒に本塗りとします。
フロントグリルはマスキングする箇所は無いのでその点では手間がありませんが、足付け処理と脱脂作業、塗る場合も表から裏から縦から横からのスプレーが必要ですからこれはこれで手間が掛かります。 塗装費用はこういった「手間」を作業時間として換算し割り出されますので一概に面積や大きさだけでは計れないのです。 極小さい物でもお見積もりが1万円近くになる事もありますが、決してボッタくっている訳ではありませんので何卒ご理解下さいませ…(時間工賃なのです)。
2012/02/18
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-310- インプレッサのシフトパネル クリアーコート完了
そして続けてクリアーコートで無事本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは通常の艶あり仕上げでは無く「半艶仕様」になっていますが、塗装方法は通常のクリアー同様で、この後乾燥硬化していく過程で徐々に艶が消えていきます。
で、完全硬化しましたら「小物トレイ」部分を艶消し黒で塗り直します。 完成までもう直ぐですね。もう少々お待ち下さいませ!
2012/02/18
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-309- インプレッサのシフトパネル ベースコート完了
ベースコートの黒を塗り終わったら先ほど貼った見切り部分のマスキングテープを剥がします。マスキングは微妙にズラして貼っていましたがこの時点で違和感は無いかと思います。ベースコートを厚く塗り過ぎないように注意して段差が出来ないようにしています。
ただあのままクリアー(半艶仕様のクリアー)を塗ると変な所に段差が出来てしまい明らかにマスキングが失敗したような仕上がりになってしまうので、次に塗るクリアーは「溝」の箇所で見切るようなマスキングにした状態で塗ることにします。
本来塗装中にマスキングし直したりするのは、余計なゴミが付いたりハジキが発生したりと思わぬトラブルを引き起こしますので余り好ましくはありませんから十分注意して行います。
2012/02/18
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-308- インプレッサのシフトパネル 本塗り前
全景はこんな感じです。ちなみにパネルの右側部分の小物置き?になる部分は元々「艶消し黒」になっていて、ここも塗る必要は無い筈なのですが先ほどの見切りライン同様に「シルバーが食み出ている」と言う理由によりここも一旦塗り潰してしまい(当然然るべき下地処理を行なった上で)、最後にまたこの部分を艶消し黒で塗り直します。 製品としてはコストを掛けられないのは解りますが、もう少し精度良く仕上げておいて頂けると塗装屋としては助かるのですが…。ゴムマットで隠れる場所は適当な仕上がりですからザラザラですし。少々残念な気が…。 (いやいや、余り隙が無いと私の仕事が無くなりますか。爆)
2012/02/18
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-307- インプレッサのシフトパネル 見切りラインの第一マスキング
と言うことで、純正塗装が食み出た部分ギリギリで一旦マスキングします。 見切り際に使っているマスキングテープの幅は「6ミリ」ですのでかなり微妙に貼っているのが解るかと思います。自動車塗装の世界で1ミリは分厚過ぎ、と言うのも理解して頂けるかと思います。髪の毛とは言わないまでも新聞紙一枚の厚みで仕上がりは大きく変わりますので(特別な事では無く毎日細かい事をやっていれば普通の事になります)。
で、とりあえずこの状態でベースコートの黒を塗り、その後に塗る「半艶クリアー」の時にこのマスキングを剥がして正規のライン(溝部分)に貼り直します。
2012/02/18
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-306- インプレッサのシフトパネル 既存塗装の問題
近接画像なので元々どこの部品だか解りませんね。こちら に全体像が解る画像がありますのでご確認下さい。
今までの何度か施工例のある部品で、今もこれと同じ物を別件でご依頼頂いています。結構皆さんこの部分のシルバーが気に入らないようですね。
で、ご依頼内容としては「シルバーの部分を半艶黒」なのですが、こちらの費用は塗装面積に対しては結構割高だったりします。費用は¥15,000(税別)です。
そんなにマスキングが面倒かと言うとそうでもなく、その費用の高さはこの「塗装の食み出し」のせいだったりします。そうなんです、元々塗ってある塗装がはみ出ているんですよ(苦)。
部品下回りは艶消し黒(に限りなく近いグレー)のシボ模様になっていて、この部分は塗らないでマスキングするのですが、その箇所にシルバーが若干食み出ています。 マスキングの見切りラインとしてはそれぞれの領域を分ける「溝」で行うのが基本ですが、それをシルバーが越境してしまっているのでそれの処理に手間取るのです。溝の部分でマスキングしたらシルバーが一周残ってしまいますからね…。
かといってシルバーが食み出た部分までキッチリ塗ると変な見切り(と段差)が出来てしまい「何だこの適当なマスキングは」と思われてしまうような仕上がりになってしまいます。
が、多少工夫すればそんなに大事にならずとも対応出来るようやっています。ただやはり手間は掛かりますからね。
2012/02/18
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-305- シルビアのテールランプ 「クリアー抜き」部 マスキングシート作成
で、直径69mmでカットした円状のマスキングシートをレンズに張って確認してみます。と、ちょっと足りません。
まあ一回で上手く行く事は殆どありませんので今度をそれを目安にサイズを2ミリ上げます。
画像は既に2ミリアップした「71mm」の円で良い感じになった状態です。真ん中にあるのは没になったシートです。
レンズが濡れているのは石鹸水をスプレーしているせいで、張り付けたマスキングシートがくっ付かないようにしています。微調整しなければなりませんからね。 本番でもこれと同様に「水張り」を使ってマスキングします。神業など持ち合わせている訳では無く単に保険を色々掛けているだけですので(笑)。
ちなみに円の形も「楕円」を想定していました。以前同じ様な円状のクリアー抜きで「インフィニティ」のテールランプを二度やっていますが、そちらは真円ではなく若干楕円形になっているのです。 ある程度疑って掛かる方が手間が増えてもガッカリ感は少なくて済みますから(苦笑)変な癖が付いているのかも知れません。今回は完全な円でOKでしたのでちょっと嬉しい気分になりました。
また作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!
2012/02/18
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-304- シルビアのテールランプ 「クリアー抜き」部 計測
レッドキャンディー塗装でご依頼頂いているシルビアのテールランプで、クリアー抜きでご指定頂いている箇所のマスキングシートを作成しておきます。
まずは目視でノギスを当てて計り、それをパソコンに入力してマスキングシートをカットします。
画像で見たとおり、目視の時点では「69mm」でした。
が、やはり内部の反射板から外のレンズまでの距離や角度の違いから実はこのサイズでは合いませんでした。
続きます。
2012/02/18
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-303- Tommykairaのタワーバー プライマー塗布前
そして素地調整が終わった状態です。サンドブラストをきっちり掛けているのでリン酸処理はしていません(必要ありません)。ただし形がイビツでシリコンオフでの脱脂処理が面倒そうな場合にはそれの代わりにリン酸で処理する場合があります。前者と後者でアプローチは全く違いますがどちらも同じ「脱脂処理」で到達点は同じなのです。
自分一人で仕事をする上で楽しいのは、やはり自分のやりたい様に作業が出来る事でしょうか。見習いの時は勿論、自分より上の人間が同じ職場に居ればやはり自分勝手な事は出来ませんし、自分が良いと思う事も会社の不利益である事ならば自粛しなければならないと思います。難しいところです。
以前のプロフィットを閉鎖して一時期サラリーマンとしての塗装屋を2年近くやっていましたが、雇われの身となってやはり色々と考えさせられる所はありました。勉強にもなりましたね。 その会社の将来の為に良いと思うことも、社長にとって都合の悪いこと(苦笑)であればどちらを優先するかとか判断は難しいですよね。適当に流されていれば雇われも悪くは無いと思いましたが(確かにこれは楽でした)、自分の考えを通したいと思ったらやはり自分でやらないと駄目だと痛感した次第です。
最終的に腰を悪くして「今後自動車の塗装屋は続けられない」との考えに至ったのですが、そういった背水の陣的な状況がむしろ良かったのか、老後に予定していた「小物塗装」(爆)も何とか仕事として成り立っています。最初に始めた頃は誰も上手くいくとは思っていなかったようですが、思っている以上に変わっている方々(爆。失言ですが間違いなくマイノリティかと。笑)が多くいらっしゃるようで、お陰様でこの3年以上仕事が切れた例がありません。有難い限りです。どうぞこれからも宜しくお願い致します。
2012/02/18
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-302- Tommykairaのタワーバーも
こちらもハンドルスポークとお揃いでtommykaira製のアルミタワーバーになります。腐食が酷くてロゴは消えかかっていましたが…。
アルミ表面は腐食で侵食されたところも多かったので、サンドブラストの前に表面を平滑にする事を考え#120のダブルアクションサンダーである程度削ります。
ただ溶接部分をサンダーで削るとビードが変な形になってしまうのでそこにはペーパーを当てないように注意します。
続けてサンドブラストの作業に移ります。
2012/02/18
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-301- Tommykairaのハンドルスポークカバー 剥離作業完了です!
最終は#600〜#800の水研ぎで仕上げ、最後に水に濡らした状態でチェックします。 これによりクリアーを塗ったのと同じ状態になるので、取り残した塗膜や傷のチェックを行います。
ちなみに上に塗ってあったクリアーゲルはかなり黄変していたので、今回の剥離で一皮剥けて透明感が復活したと思います。画像だとちょっと解り難いですが透き通るようなカーボン目が復活しています。
2012/02/18
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-300- Tommykairaのハンドルスポークカバー 剥離作業
余り激しく削るとカーボン繊維まで達してしまい面倒な事になりますので(激しい巣穴が…)、密着していない表層のクリアーのみを剥がすようにします。番手は余り粗く無い#320からスタートですね。
で、削ってみて解ったのですが密着不良を起こしていたクリアーはウレタンでは無くポリエステル樹脂っぽいです。匂いがそうですし削った具合でもそう感じます。
使っているエアーツールは全て「ダブルアクションサンダー」ですが、サイズが小さい物やクッションパットを使用したりと色々なタイプを組み合わせて作業効率を上げています。
2012/02/18
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-299- Tommykairaのハンドルスポークカバー 素地状態
キャノンのビデオカメラケースをスモーク塗装でご依頼頂いている方から別件でご依頼頂いている案件で、恐らくZ32のハンドルに付くカーボン製のスポークカバーです。Tommykaira製のようですね。
センター部は黒で、周りはカーボン素地を活かした「クリアー仕上げ」でご依頼承っておりますがやはりそうスムーズに事は進まないようです(苦笑)。
表面に塗ってある仕上げクリアー?と素地のクリアーとが密着しておらず、爪で擦るとペリペリと剥がれてしまいます。まさかこれを残したまま上に新しい塗装は出来ませんので総剥離が必要となります。まあ物が大きくないのがせめてもの救いでしょうか…。
2012/02/17
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-298- ヴァンガードのフロントグリル 付属品分解
こちらもお待たせしております。ご依頼色は「半艶黒」ですのでインプッサの内装部品と一緒に塗るべく作業進行しております。
届いた時にはメッキモールやらメッキエンブレムが着いた状態でしたのでそれらは外しておきます。ネジと爪で固定されていますがこれは比較的簡単に取れる方ですね。確かVWゴルフ5のフロントグリルとアウディの何かは凄く大変だった記憶がありますので…。
ちなみに今回塗るのはベース部分のみでして、メッキモールとメッキエンブレムはグリルを塗装後にまた組み付けます。 現状は地味なグレーメタリック半艶仕上げ(クリアー無し)ですが、ベースカラーが変わっただけで印象はかなり変わる筈ですから楽しみにどうぞ。
ちなみにちょっと器用な方なら「缶スプレーの半艶黒」(サッシュブラック)または艶消し黒などで塗るのも宜しいかと思います。 缶スプレーだとラッカーですから強度云々は少々足りないところがあるかも知れませんが飛び石傷が付いたらまた塗れば良いですしね。 ただしそれのやり直しとなるとお受付は厳しくなりますので相応の覚悟は必要ではありますが(剥がす費用で新品部品が買えるかと…)。あとはチヂレですね。トヨタ車のこれはかなり用心が必用です(苦)。
また進行しましたら紹介させて頂きますね。今しばらくお待ちくださいませ!
何だか外は雪になったようですね。カブで帰れるのかどうか…(恐)。
2012/02/17
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-297- レクサスのブレンボキャリパーとその他キャリパーも本塗り完了です!
画像では既にどれも本塗りが完了して一まとめにしている状態です。角度がこんな状態なので肝心なところが見えませんが(謝)ちゃんとbremboのロゴも入っていますのでご安心下さい。奥にある一回り小さい方がリヤキャリパーですね。
シルバーのキャリパーと一緒に写っている「赤」と「黒」のブレンボキャリパーはいつものブレーキ屋さんからのご依頼品で、手前の黒く塗った方は「LEXUS」のロゴでご用命頂いてます。何か変な気分ですね(シルバーのキャリパーが元々このデザインでしたので)。
それでは完成しましたら改めてbremboのロゴも良く見える画像で紹介しますね。来週早々には完成予定です。もう少々お待ちくださいませ!
2012/02/17
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-296- レクサスのブレンボキャリパー プライマー塗布
そしていよいよ本塗り開始です。いつもと塗装スタイルが違いますが(笑)この形のキャリパーはこれでOKなのです。
ワイヤーが付いている箇所のボルトは単なる固定用で、サイズの合う物をブレーキ屋さんとTACさんから借りています(苦笑)。
続けて本塗りに続きます。今回ご用命の色はベースがシルバーでロゴはブラックです。
2012/02/17
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-295- レクサスのブレンボキャリパー ロゴ入れ塗装準備
キャリパーはブレンボ社の物ですが、これが着いていたのはレクサスの車体ですので元々あったロゴは「LEXUS」でした。
で、今回はこれを「brembo」に変更でご依頼頂いてますのでそれの準備をしておきます。
「brembo」のロゴサイズはそれぞれのキャリパーによってサイズは変わるのですが、左を向くといつものブレーキ屋さんが居るので(苦笑)このキャリパーにはどれくらいのサイズが適しているのか意見を聞いてみます。
結果としてはリヤは65mm、フロントは80mmになりました。 他には75mm、85mmなどが一般的ですね。
2012/02/17
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-294- ハサミのグリップ 旧塗膜剥離
こちらもお待たせしております。スチール製のハサミの柄部分ですね。
先日より溶剤浸け置きしておいた物を先ほど引出してワイヤーブラシで擦った状態です。内部の塗膜がまだ残っていましたので再度浸け込んでいます。 後日また同じように引出し、次はサンドブラストで処理した後にプライマーの塗布になります。
ちなみに赤い塗膜カスがありますがこちらはハサミのグリップにあった塗膜では無く、画像には写っていませんがDinoのヘッドカバーにあった塗膜です。そちらも並行して作業しています。
それではこちらももう少々お待ちくださいませ!
2012/02/17
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-293- NSXのエンジンカバー 検証
こちらもお待たせしております。NSXのエンジンカバーですね。
素材はプラスチックなのですがどうやらメッキが施してあるようで、さらにその上にグレーメタリック、文字部はシルバーに塗ってあります。何故メッキなのかは意味が解りませんが…(作ってみて「クド過ぎる」ってボツになったんですかね)。
で、ご依頼内容としては「ベースを艶々の赤に」、そして「文字の部分はシルバーに」との事ですので色々方法を考えています。
現在の塗装は特に剥がれそうな傾向も無いのでそれを下地として塗る予定ですが、凸文字の部分は削り落として下にある「メッキ」を露出させてそれを活かそうかと模索中です。ただそのメッキだけを無事に露出させるのがちょっと難しいかも知れませんが…。
画像は様子見としてシンナーで拭いてみたところですが、結構爪で擦ってみてようやく取れたくらいですから、上手い事下地のメッキを活かせるかどうかはやってみないと解らないですね。 まあダメならばいつものプラスチックカバーと同様に最後に筆でシルバーを塗って対応するとします。
また進行しましたら紹介しますね。もう少々お待ちくださいませ!
2012/02/17
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-292- ロータスエリーゼプラスチックエンジンカバー 足付け処理後
そしてサンドブラスト処理後の状態です。軽く当たるくらいで直ぐに素地は荒れてくれるので5分くらいで終わります。足付け処理を全てペーパーでやっていたら20分くらいは掛かりますからね。特に面倒な文字周りの足付け処理も瞬殺ですし(笑)。
見た目は単なる艶消しな状態に見えますが素地の表面はかなり荒れて毛羽だってます。ただそれだけに後の行う塗装の密着性は高まるのです。表面積の確保とアンカー効果(投錨効果)によるものですね。
本塗りはまだ先になるかと思いますがまた進行しましたら紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!
2012/02/17
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-291- ロータスエリーゼプラスチックエンジンカバー 足付け処理前
こちらもお待たせしております。ロータスエリーゼのエンジンカバーですね。
ご依頼内容は「結晶塗装の黒」「文字部を研磨後シルバーに」と承っております。
結晶塗装は通常アルミ製のヘッドカバーやサージタンクに施すのですが、ある程度耐熱性のあるプラスチックであれば対応可能です。 ただしやはり熱を掛けた時に変形するリスクはありますのでその点はご了承頂いております。 焼き付け時には150℃以上の熱が掛かる場所もあり、溶ける程では無いですが「元に戻ろう」といった現象が起きて変な形になるかも知れないのです。
ただ今回の製品は以前2個程施工経験があり問題が起きない事も確認していますから安心して頂ければと思います。
ちなみに結晶塗装に使うメラミン樹脂系の焼き付け型塗料はそれ単体でも比較的密着力が強い塗料ですので被塗物にそのまま塗ってもある程度は食い付くのですが(殆どがそのまま塗っていると思います)、このエンジンカバーの素材はPA(ポリアミド)で比較的塗料との相性は良くないプラスチックですから(所謂「ナイロン」です)、やはり何かしら物理的な下地処理をするのが理想かと思われます。
そして今回の塗装は「結晶塗装」ですから、それの特性である「悪い素地でも美しく見せる」というのを最大限利用すべく(笑)、普段はやらない(出来ない)プラスチック素地へのサンドブラストで足付け処理を行います。ペーパーでネチネチ行うより数段作業時間は早いですし、素地表面が凄く荒れますのでこの後の塗装には密着性抜群なのです。 ただし普通の塗装で考えるならばこれはやり過ぎで、一般的には「産業廃棄物」の状態になるのですが(苦笑)。
2012/02/17
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-290- DUCATIアッパーカウル上下 本塗り完了です!
そして本塗り完了です。お待たせしました!
元々は赤と白の2トーンカラーでしたが、今回のご依頼では赤単色の塗りつぶしでご依頼頂いております。少々勿体無い気もしたのですがこればかりは皆さん好みがありますしね。もちろんご予算も然りですし。
ちなみにこの赤はソリッドカラーですが、「ベースコート」と「クリアーコート」の「2コートソリッド」になります。
で、いつも塗っているこの「クリアー」ですが、これの仕上がりはクリアーだけの性質では無く、これに混ぜ合わせる「硬化剤」と「シンナー」の選択でも仕上がりは変わります。かなり変わりますね。
現在の仕様だと硬化剤は4種類、シンナーも4種類を揃えて使い分けていますが、この寒い冬の時期であれば比較的揮発性の早いタイプ、硬化の早いタイプを選択します。
ただ余りスピーディーな物を選んでしまうと塗膜の伸び具合(レベリング)が悪く、到底美しい「塗り肌」は作れなかったりします。塗料の馴染みが悪くせっかく作った肌も荒れてしまったりするんですよね。酷い場合はクリアーがバサついてしまったりもしますし(ただそこまでとなると単に選択ミスだと思いますが…)。
逆に乾燥が遅すぎると「タレ」が生じてしまい、ひどい場合には塗り直しになってしまったりもします。
どちらにしてもその時の状況に合わせて硬化剤とシンナーの組み合わせを選ぶ必要があるのですが、注意する点としては単に気温や湿度だけでは無く被塗物の形状や大きさ、そして「設置方法」によるところも大きいと思われます。 被塗面を地面と垂直に立てて塗る場合にはタレのリスクを考えますが、地面と平行の寝かした状態ならばどんなにたっぷりクリアーを塗っても垂らす心配は無くなりますので。ただその場合はたっぷり塗るというより揮発性の低い「いつまでも伸び続ける」ような仕様にしてクリアーの厚みを薄く仕上げるように塗るほうが実際は綺麗に仕上がりますかね。厚く塗れば綺麗に仕上がると思うのは実は誤解だったりしますので…。
という事で、完全硬化しましたらその後磨き処理を経て完成予定となります。今週最終で磨いて完成は来週ですかね。もう少々お待ちくださいませ!
2012/02/16
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-289- DUCATIアッパーカウル上下 本塗り前
こちらも大変お待たせしました!無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。
ドゥカティのアッパーカウルは裏側にボルト穴があるのでそこを利用して台に固定しています。
バイクの部品はとにかく「フチ」をちゃんと塗る必要があるので宙に浮いたような状態での固定方法が望ましいが宜しいかと存じます。 場合によっては吊るした状態で塗ったりもしますが、その場合は固定がしっかりしていないとスプレー時のエアーの勢いで動いたり回ってしまったりもしますので注意が必要ですね。
2012/02/16
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-288- GIANTアルミフレーム&カーボンフォーク塗装承りました!
紹介が遅れましたが先日無事到着しておりますGIANTのフレーム&フォークです。この度のご依頼、誠にありがとうございます!
ご依頼内容としては、現在の塗装を全部剥がして「艶消し黒のべた塗り」で承っております。
少々(と言うか凄く)勿体ない気がしますが、最初にご相談頂いた時からこの派手さが厳しかったようでして、色々ご検討頂いた結果「全てを艶消し黒で」とのご依頼となりました。
全体的に特に傷も無く既存の塗膜にも問題は無いので「全部剥がす必用は無いのでは?」とも思われるかも知れませんが、フレーム各所に貼ってあるシールはクリアーの下にあるので塗膜の表面はかなり凸凹になっているのです。これを気にしないという事でしたら剥がさないで塗ってもOKではありますね(ただしヒドイ事になると思いますが…)。今回はもちろん総剥離で承っていますのでツルっと平滑に仕上がります(わざわざ言う事でも無いですね。すいません)。
で、ちょっと画像では解り難いですが画面右上にあるフォークはカーボン製ですので、こちらは総剥離では無く「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑に仕上げます。
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。 この度のご依頼、誠にありがとうございます!
2012/02/16
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-287- インプレッサテールランプ レッドキャンディー+薄めスモーク塗装 完成ですB
レッドキャンディー塗装は通常の塗装よりも褪色し易いと考えていますので使用するクリアーは耐UV効果の高い「クリスタルクリアー」の使用が前提となります。 塗料の性質云々もそうですが、塗装を透過した紫外線は内部の反射板に跳ねかえされてさらに表に出て来ます。通常の紫外線の「倍」のストレスがあると考えますので出来る事はやっておいた方が良い、という事からですね。
ただ「どうしてもその費用は捻出出来ないので…」という事であれば勿論それもOKです。通常使っているクリアーは同社STANDOXの「イージークリアー」で、これも決して粗悪な塗料ではありませんので(むしろ良い方だと思っています)ご安心下さい。
ちなみにこのイージークリアーはちょっと前に廃版になりました。今はその後継が出ていますが、その新しいタイプが出た「理由」がちょっと不可解なので私的に信用していなかったりします。以前DUPONTでは酷い目に遭いましたので…(ってSTANDOXは買収されてしまった訳ですが…悔)。
で、先日ちょっと紹介した「クリスタルクリアーよりも高いクリアー」はどうなのかと言うとまだ試してはいません(苦)。 まあこちらは「高品位」と謳って販売している製品なので、これでダメならばメーカーとしての立場がマズイですからね。早く使ってみたい所です。
それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。 この度のご依頼、誠にありがとうございました!
2012/02/16
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-286- インプレッサテールランプ レッドキャンディー+薄めスモーク塗装 完成ですA
この型のインプレッサのテールランプは4個で一台分でして、装着時には画像のようにリヤゲートとクォーターパネル(リヤフェンダー)と隣り合う感じになります。実車でここまでピタリと繋がる事はあり得ませんが(苦笑)。
テールランプの装着位置のチリ合わせはメーカーの仕事ですが、塗装時にこのラインがズレないようにするのは塗装屋の仕事ですのでやはりピタリと揃うようには調整しています。気持ちが良いですからね。
これとは別の案件で同じ型のテールランプをまたまたお問い合わせ頂いていますが、そちらは「柱有りVer.」になりそうです。
「柱有りバージョン」についてはこちらのページのNo.520辺りに完成画像が出ていますので宜しければご参考下さい。 ちなみに柱有りの場合には¥5,600アップで対応しております(結構面倒なのです)。
もう一枚画像あるので紹介します。今日はかなり寒いですね…。
2012/02/16
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-285- インプレッサテールランプ レッドキャンディー+薄めスモーク塗装 完成です!
お待たせしました!定番ではありますがインプレッサのテールランプ、「レッドキャンディー塗装+お任せスモーク」で完成です。
この「お任せスモーク」ですが、こちらはレッドキャンディー塗装をご依頼頂いた場合、「ついでに薄くスモークも」という事でお受付可能です。スモーク濃度のご指定(調整)は出来ませんが、個数に関係無く¥8,000の追加費用でお受付可能です。
今回のインプレッサのテールランプも個数は4個ですが、レッドキャンディーだけで終わりの場合と最後に薄くスモークを掛けた場合での差額は¥8,000だけです。ですのでお勧めです。
これの利点としては、物理的に紫外線からレッドキャンディーを守ってくれますので褪色を防ぐ役割があると思われます(実際に計測した訳では無いので言い切れません)。
ただ「純正風」にこだわるならばこのスモークも蛇足になってしまうのでその辺はオーナー様のお好みで宜しいかと存じます。押し売りしている訳ではありませんので。ただ購買意欲を煽っている可能性はあるかも知れませんが(笑)。
他にも画像あるので紹介しますね。雪降ってきましたね…。
2012/02/16
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-284- BMW R1200GS アドベンチャー用リヤケーストップカバー塗装承りました!
すっかり紹介が遅れてしまいましたが(危うく見逃す所でして…謝)無事承っておりますのでご安心下さい。
製品は社外品で「ヘプコ&ベッカー トップケース ジャーニー Journey TC52」なる物との事です。ケースの上に付いているパネル部分のみ外して送って頂きました。お手数を頂き、そしてこの度のご依頼、誠にありがとうございます!
画像で見るより結構大きい物でして、現状はグレーメタリックなカラーで半艶仕上げとなっております。ちょっと微妙な塗装ですので詳しくは後ほど…。
で、ご依頼色はこれを装着する車体BMW R1200GSの純正色で、当初は「シャインイエロー」で伺っていたのですがその塗色名で該当するデータはありませんでした。
が、その後オーナー様がパーツリスト?を調べてくれたようでして「leucht-gelb metallic M02」なる色名が出てきました。 恐らくドイツ語なので上手く読めませんが少なくとも「シャインイエロー」とは読めませんよね(苦)。
ですがこの色名からは該当する色データが見つかりまして、さらに車体色の画像を送って頂き「恐らくそれで間違いないでしょう」との事となりました。配合データさえあれば色の作成はさほど面倒では無いので(無料です)大幅なコストダウンが可能です。ご検討されている方は是非頑張ってみて下さい(こればかりはセルフでお願いいたします…。)
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。 この度のご依頼、誠にありがとうございます!
2012/02/15
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-283- ジョシスワゴン追加ご依頼頂いてます。
先日納品させて頂きました「3分艶グレーグリーン仕上げ」のジョシスワゴンに続き、入れ替えで「マットブラック」(艶消し黒)でのご依頼になります。
ちなみにこちらは電動アシストタイプなので艶消し黒の設定が無いそうです。前回と同じく納車前の新車を分解してのご依頼になります。ご依頼元は前回同様「スポーク日吉店」様です。この度もご贔屓頂きありがとうございます!
先日ご依頼頂いたジョシスワゴンのフレーム一式と、追加でご依頼頂いたデモカーの「ピンクのハンドル」と「黒とピンク2トーン色のHAMAX」もブログ「すぽひよ」に掲載されてます。なんと従業員の募集まで…(憧)。
それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。 今しばらくお待ちくださいませ!
2012/02/15
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-282- キャノンのビデオカメラケース ロゴ入れ塗装完了です!
本日もまだ現場作業が終わった訳では無くてですね、ただ現場作業が進むと画像アップ待ちの案件がどんどん増えていきさらに就業時間が長くなる、といった悪循環に嵌りつつあります(いやいや有難い限りです)。 しかしこの3日間で既にサラリーマン時代の一週間分を終えてしまいそうな勢いです。一日7.5h労働とすると5日で37.5hですからそれを3で割ると12.5hですか。とっくに終わってましたね(苦笑)。
そして本件も無事本塗り完了です。お待たせしました!
いやー、大変でした(爆)。正直このイビツな形が上手くスモークになってくれるかどうか結構不安ではありました。 スモーク塗装の場合、ちょっとした出っ張りでスプレー時のエアーの流れが変わってしまうと色ムラが激しく出てしまうのでそれにかなり気を使いましたので。スモーク塗装時の殆どはノズルパターンを一番細くして塗りたい箇所を局所的に狙って塗っています。ワンミスで黒焦げみたいになってしまうので冷や汗物でした…。
そして最後の仕上げにご指定頂いた各ロゴを塗り、全体にクリアーを塗って本塗り完了です。いい感じですよね。
後から追加でご依頼頂いた「ひさし」の塗装などもありますので納品はまだ先になるかと思いますが、他の作業が進行しましたらまた紹介しますね。 内部の養生紙を抜けば透明感ある仕上がりがお見せ出来るかと存じます。何卒もう少々お待ちくださいませ!
2012/02/15
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-281- キャノンのビデオカメラケース ロゴ入れ塗装
予め作成しておいたマスキングシートを所定の位置に貼り、全体を養生したら文字の部分をホワイトで薄く塗ります。薄くです。
「CANON」のロゴは「赤」でご依頼頂いてますが、スモーク塗装された黒地にいきなり赤を塗っても中々隠ぺいしなく、それによって塗膜が厚くなったら最悪ですので(とても見れません…)一緒に白を塗ってしまいます。これは印刷物と同じですね。
白が乾いたら(ここでは「硬化」ではありません)下の文字群をマスキングしてCANON部分を赤で塗ります。
ちなみにこういったロゴ入れ塗装では必要最小限の膜厚が基本ですので各文字は隠ぺいしていなくてもOKと考えます。人(ご依頼主)が見て「隠ぺいしているように」見えれば良いのです。実際白も赤も完全隠蔽はしていません(これが最初の頃上手く考えられなくて失敗したんですよね)。
2012/02/15
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-280- キャノンのビデオカメラケース ロゴ入れ塗装準備
こちらも大分お待たせしております。本日無事本塗り完了しましたのでご安心下さいませ。
しかし世の中不景気だと言うのに相変らずご依頼が止まりません。うちのお客様に「お金持ち」が多いのかと言うと恐らくそうでは無く(失礼だったらすいません)、他には無駄に使わないで「好きな事には使う」といった傾向にあるのでは、と思います。少なくとも私はその傾向が強くなっています。食べる物は毎日納豆でも構いませんし着る物も仕事用のツナギさえあれば構わないのですが(爆)、好きな物事には多少のお金を掛けてはいたいですからね。 今は自転車かパソコンかで悩んでいます(結局どちらも仕事で使うものなのですが。苦笑)。
そんなこんなでご依頼もお問い合わせも日ごとに増えているようでして、週明けに届いていたメールは23件ですからそれの対応だけで結構な時間が掛かってしまいました。送るのはそれ以上ですからね(送った矢先に返答が返って来ますので)。このご時世でちょっと信じられない気がしますが…有難い限りです。
こちらのオーナー様も今回で3度目か4度目ですが相当好きなのでしょうね(笑)。ご依頼品は車(Z32!)の部品が殆どですが、今回はビデオカメラのケースですので。普通は塗りませんよ(笑)。
という事で今回最後の仕上げの「ロゴ入れ」の塗装になります。
ケースは元々クリアーでしたが先日「スモーク塗装」に施してあります。ロゴを入れた後にもう一度全体をクリアーでコートするので足付け処理もしてあります。
2012/02/15
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