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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記2006】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 VW GOLF5 入庫しています。(img344.jpg) -344- VW GOLF5 入庫しています。

先日はご足労頂き有難う御座いました。昨日より作業開始しております。

こちらのゴルフ5、まだ新車に近い状態で、特に外的損傷がある訳では無く、今回のご依頼は新車時からある不具合の修正になります。右クォーターパネルの一部に凸があります。
凸は新車時からある物なので、本来であればメーカー或いはディーラー対応での処理(補修)となるのが普通ですが、オーナー様にとって先方の対応が良くなかったらしく、作業に対しても信頼出来なかったとの事です。なので今回の作業費用の請求はオーナー様では無く、販売店様となります。
私もディーラー在勤時には今回のような新車時の不都合の処理、所謂「ワランティ作業」は良くやっていたのですが、確かに通常の作業とは掛けられる費用が全然違います。10万円掛かりそうな作業でもその半額以下で収めなければならないのが普通です。その時は社員だったので特に自分の給料が変わる事もありませんでしたが(実際には作業効率による歩合分はありましたが)、これが社内外注・下請け仕事となると、金額が少なくなった分どうしても省かなければならない作業が発生します(私が今まで見てきた事柄です)。本来一枚塗らなければならない作業も、部分的な補修で済まさなければならなくなったりします(私もそうしていました)。

依頼依頼の背景はいつもとちょっと違いますが、実作業に関しては無縁の話なので、作業内容はいつも通りにやらせて頂きます。ご安心下さい。

2006/08/22
 
jpg画像 工具各社比較(img343.jpg) -343- 工具各社比較

「ピック」と呼ばれるツールで、先端が尖っていて色々な形になっています。これで部品を外したりするのは危険に思われますが、実際には尖っていた方が外す部品に無用に傷を付けたりはしません。左がMAC製で右がSNAP-ON製です。自家塗装のページに使う材料のフェラーリのモデルカーの分解の際に使用したので写真を撮ってみました。
元々スナップオンの旧タイプを持っていましたが、先端が欠けてしまったりしていたので新たにマック製の物を購入しました。当初は長くて便利だと思ったのですが、軸が回転してしまい使い物になりません。「引っ掛けて捻る」が本来の使い方では無いのかも知れませんが、通常在り得ません…。なのでスナップオンの新しいタイプを再購入する事になってしまいました。皆さん気をつけて下さい。

2006/08/11
 
jpg画像 ピアッツァヘッドカバー&サージタンク結晶塗装完了(img342.jpg) -342- ピアッツァヘッドカバー&サージタンク結晶塗装完了

そして完成です。本日発送致しますので、明日には到着すると思いいます。結晶目も美しく再現出来たと思います。是非楽しみにお待ち下さい。

ちなみに先日お話していた「自家塗装」の工程、各写真を「自家塗装応援サイト」のページに使用してみました。今までよりは多少解り易いページに出来たと思います。

この度のご依頼有難う御座いました。装着大変だとは思いますが、是非頑張って下さい。応援しております。

2006/08/11
 
jpg画像 ピアッツァヘッドカバー&サージタンク結晶塗装(img341.jpg) -341- ピアッツァヘッドカバー&サージタンク結晶塗装

こちらは埼玉から発送でのご依頼となりますピアッツァのヘッドカバー&サージタンクです。同じヘッドカバーは数回経験ありますが、結構マニアックな一品だと思いますので、皆さんお知り合いなのでは…と思います。ちなみにオーナー様のHPはコチラです。かなり怪しいので最初はビックリしましたが…面白いです。

作業としては、とりあえず旧塗膜を剥離剤にて除去し、リン酸にて劣化したアルミ素地表面を処理します。何やら緑色のコケの様なものも発生していますが、これは何でしょう…(ヘッドカバーにコケの発生は見たことがありませんので…)。

2006/08/11
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装F(img340.jpg) -340- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装F

ちょっと画像が解り難い感じになってしまいましたが、こんな感じです。「A」の文字の中の「三角」になっている箇所などは「ポリッシュ」によって削れ過ぎて下地が露出してしまう可能性があったので膜厚を多めにしておきました。結果としてはハード1程度で簡単に食み出たシルバーを除去出来たのでそんなに膜厚を大きくする必要は無かったと思います。

ハード1の後にはいつも通りポリッシャーを使用してポリッシュしています。スポンジバフにウルトラフィニッシュ(同じく3M製品のコンパウンド)の使用で、塗膜面に軽く接触する程度で磨けば凹部の底にバフが接触する事はありませんでした。が、いきなりこれで(ポリッシャーの使用で)シルバーを除去しようとすると、余分な箇所を削ってしまい、下地を露出させてしまう危険性は大きくなります。当て板を使用すれば、結構アバウトに作業しても危険性は断然低くなります。

全ての作業は完了しておりますが、明日全体的にチェックしますのでもう少々お待ち下さい。仕上がりも楽しみにお待ち下さい。タンクのロゴ部分は綺麗に撮れていなかったので明日再撮影致します。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装E(img339.jpg) -339- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装E

文字部を食み出したシルバーの除去の仕上げを行います。食み出した部分を削り落とす事で、文字の際を美しく仕上げます。
「削り落とす」と言うとちょっと怖い表現ですが、実際にはコンパウンド掛け=ポリッシュをして余分なシルバーを取り除きます。
しかし凹んだ文字部をポリッシュしてしまう訳にはいきませんので、文字部の凹凸を利用して余分なシルバーのみ削り落とします。

今回使用したのはスポンジ製の比較的柔らかい当て板にウエスを巻き付け、そこにコンパウンドを染み込ませます。ウエスは厚いと凹み部の底に接触してしまう恐れがあるので薄めにしておきます(文字部に艶が出てしまい失敗となります)。
コンパウンドも付け過ぎると凹部に溜まってしまうので、染み込む程度にしておきます。シルバーは比較的薄膜に仕上げているので、今回は「ハード1」(3M社製コンパウンド)から始めます。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装D(img338.jpg) -338- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装D


ここからはタイミングがちょっと重要になります。完全硬化してしまうと余分にはみ出したシルバーを取り除く事が面倒となってしまうので、「半生」(半乾き)な状態でマスキングを取り除き、「シリコンオフ」でふき取ります。完全に硬化してしまうと勿論シリコンオフ程度の弱い溶剤ではふき取れませんが、硬化していなければ使用した塗料溶剤よりも弱い溶剤でふき取る事が出来ます。硬化したポリパテ(ポリエステル系パテ)はアセトンを使わないと溶解出来ませんが、硬化する前であればラッカーシンナーで綺麗に(ヘラの)掃除を出来るのと一緒です。

もしこの時点で「シリコンオフ」で溶解する事が出来なければ、一段階上げて「ラッカーシンナー」を使用します。

ちなみにシリコンオフを使うのはまだ第一段階で、この後さらに余分なシルバーを取り除く作業を行いますので、ここできっちり拭き取らなくても大丈夫です。ただし、ここである程度余分なシルバーを除去しておけば後の作業が大分楽になります。かといって欲を出し過ぎて「凹み部」に溶剤が流れ込んでしまうと失敗です。半乾きのシルバーをシリコンオフが溶解してしまい、所謂「戻りムラ」の現象を起こし失敗になります。拭き取り作業は適当な所で終わらせましょう。

この後強制乾燥をしてシルバー部も完全硬化させます。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装C(img337.jpg) -337- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装C

そして本塗りです。「渋いシルバー」の表現としては、一番メタリック粒子の細かいシルバーに黒を数滴落とします。仕上がりは艶消しにします。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装B(img336.jpg) -336- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装B

そしてスプレーに備えてマスキングです。実際にはこのマスキングでは不完全だったので(だと感じたので)、文字間のマスキングテープは3mmに変更しました。写真のテープ幅は6mmです。

このマスキング自体は「大まかなマスキング」であり、この後の処理で文字の際の処理を行います。とりあえず余り塗料(シルバー)を周りに飛ばしたくなかったのです。

ご覧の通り、一文字一文字きっちりマスキングされている訳ではありません。塗ってはいけない部分も露出してしまっていますが、この後の処理で「飛び出た塗料」を取り除きますのでご安心下さい。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装A(img335.jpg) -335- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装A

凹んだ文字部を塗る際には勿論「足付け処理」はしますので、とりあえず文字の外周をマスキングします。余分な部位に傷を付けない為です。
さらに一文字を分割するような感じで、マスキングテープを上から重ねて貼り付け・剥がしながら移動していきます。

2006/08/08
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装@(img334.jpg) -334- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装@

とりあえずは一旦アルミ無垢の部分を「艶ありの黒」に塗装します。下部の艶消し黒の部分は塗らない為にマスキングをしていました。中途半端に剥がした状態なので醜くてすいません…。

ちなみに「凹み文字部墨入れ塗装」は、ちょっとリスクのある作業をする為、この「艶あり黒」は二工程で塗装をしています。つまり、
@足付け処理
A本塗り
B乾燥硬化
上記の工程を二回行います。いっぺんに膜厚を付けると問題が起こり易いので、2工程にして膜厚を確保しています。通常無意味に塗膜を厚くする事は望みませんが、後の作業の為に保険として行っております。

2006/08/07
 
jpg画像 V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装(img333.jpg) -333- V−MAX タンクサイドカバー凹み文字部墨入れ塗装

夏季連休(12日〜16日)前の仕事もほぼ落ち着きました。現在受け付け中のものはこちらのV−MAXとFJのヘッドカバー&インマニ結晶塗装、同じくピアッツァのヘッドカバーとインマニの結晶塗装です。あとは恒例の、工場の床塗り替えです。

画像はV−MAXの部品で、先日ご紹介した「凹み文字部の墨入れ塗装」をするのは画像中央左よりの、アルミ素地になっている部品です。左右あります。アルミ素地と言っても、クリアーが塗ってあり、下側は艶消しの黒が塗装されています。今回は下の艶消し黒を残して、上側のアルミ無垢部分を艶ありの黒に変更します。そして「YAMAHA」の凹み文字部を「渋めのシルバー」に塗装します。

2006/08/07
 
jpg画像 自動車塗装では無いのですが・・・。(img332.jpg) -332- 自動車塗装では無いのですが・・・。

以前お世話になったお客様がデザイナーの方で、その同僚の方からのご依頼になる品です。まだ公に出来ない面があるので一部伏せておりますが、これが相当手間の掛かる作業で苦労していました…。現在ようやく形になってきています(画像は途中工程です)。

近日には各内容を紹介出来ると思います。今年の10月くらいに、とあるギャラリーで展示されるとの事です。
最初から大変な作業で採算合う筈が無いのも解ってはいたので、仕事外での作業を前提に御請けさせて頂きましたが、私的には相当楽しくやらせて頂いております。初めての被塗物素材でもあるので、作業途中で色々とトラブルが発生したりもしましたが、そのような経験も非常にありがたい事です。

近々全てを紹介出来ると思いますので、こちらも楽しみにお待ち下さい。

2006/08/06
 
jpg画像 V−MAX フェーエルタンクカバーロゴ入れ塗装(img331.jpg) -331- V−MAX フェーエルタンクカバーロゴ入れ塗装

今回ベースとなる赤は「フェラーリ」の赤になります。そこに微妙に濃くした色でロゴをペイントします。さりげない感じのデザインになるようにします。

今回のようなロゴ入れは、位置決めが難しくなります。ベースの赤が指触乾燥(この場合「テープフリー」とも言います)した状態で、続けてロゴ入れの塗装をするので、塗面に直接触れる事が出来ません(後のブリスターや密着不良の原因となります)。
既に本塗り前に位置決めのデモ(練習)はしてあるので、これに沿って行います。タンク前方と後方に位置決め出来る箇所があるので、そこからマスキングテープを引き、「ハ」の字になるように張ります。横ラインは「目見」(めけん=目で見て大体の位置を見当付ける事だと思います)で一気に貼り付けます。そこからビニール製のメジャーで左右の水平を計り、テープを貼り足して位置を修正していきます。
各四方の位置が決まり、そして用意したマスキングシートを貼り付けます。
その後ロゴ部を塗装し、マスキングシートを剥がし、全体をクリアーコートします。

ちなみにロゴは、オーナー様からのデータ入稿で、オーナー様が所属するチームのロゴとの事です。夏季連休に行くツーリングに間に合う為にちょっとバタバタしておりましたが、作業は順調に進んでおりますのでご安心下さい。仕上がりも楽しみにお待ち下さい。

2006/08/06
 
jpg画像 当て板各種(img330.jpg) -330- 当て板各種

本サイトの相談掲示板に登場している「もりさん」にお買い上げ頂いた当て板各種です。

一番右の物は、木にマジックテープが貼り付けてある「空研ぎ」用のファイル(当て板)で、ペーパーの番手を素早く変えられるのが重宝します(が、ペーパーコストは高くなります)。
真ん中の黄色い当て板も空研ぎ用ですが、こちらは糊付きペーパーを貼り付けて使います。私的には一番好きですが、実際には集塵式の当て板(3M)が一番使用頻度は高いです(パテ粉が嫌いです)。
左から二番目のグリーンの当て板は主に水研ぎ使い、私も10年以上愛用しています(途中何回も買い替えはしています)。

この度のお買い上げ有難う御座いました。是非パテ研ぎ上達頑張って下さい。応援しております。

2006/08/06
 
jpg画像 BMWカブリオレ 本塗り完了時(img329.jpg) -329- BMWカブリオレ 本塗り完了時

そして本塗り完了です。美しい肌に出来たと思います。

ちなみに今回の損傷は、オーナー様が別件で(幌交換だと聞いております)修理工場に預けている間に傷が付いてしまったとの事です。なので、先方で対応させて頂く、との話が出たらしいのですが、それを退けてオーナー様からご指名頂きこの度の修理となりました。ご贔屓非常に有難いです…。

2006/08/06
 
jpg画像 BMWカブリオレ本売り時(img328.jpg) -328- BMWカブリオレ本売り時

画像は本塗り直前の写真では無く、ベースクリアーを塗った状態です。
「ベースクリアー」とはその名の通り、クリアー(透明)なベースコートです。静電気によるベースコートのムラを防止したり、ボカシ部分が馴染み易くなります。ベースコートをボカす場合は殆ど使用します。商品名はスタンドックスで「ベースコートカラレス」なる材料です。
ちなみに塗色はブルーメタリックで、結構癖のある色なのですが、当時の塗装カルテが在ったお陰で結構短時間で出来ました(自分で作って、さらに塗っている部位なので当たり前ですが…)。データに入っていない原色を3色追加で使っているので、これは在り難いです。
以前行った時は、バンパー以外の部分を塗っている「ほぼオールペン」なのですが、だからと言って「調色」をしない事はありません。ご依頼内容が「元の状態に」なので、塗り潰してしまう元色に近くする為の作業(調色)を怠る事は危険です。先程記載した「立ち姿」が悪くなってしまうのです。

2006/08/06
 
jpg画像 BMWカブリオレも作業完了しております(img327.jpg) -327- BMWカブリオレも作業完了しております

ちなみにこちらは入庫時の状態です。実はこちらのBMW、以前の日記(消えた2004年度ですね…)にも出ていた「雹害」に遭った車両です。およそ2年前、都筑店の時にお世話になりました。
なので殆ど全面のパネルを塗っているのですが、「ライン」「肌」「色」など一つ一つの作業をオリジナルの状態に近づる事により、完成時の全体的なイメージはより「オリジナル」に近くなっていきます。所謂「立ち姿の良い車両」となるのです。既に目の肥えてしまったコミキからも、「えー、これ全部塗ってあるんですか?!う、美しいですね…」との意見も頂きました(塗った時にはコミキは居ませんでしたので…。さらに「美しい」のはオーナー様の努力もありますので)。
以前修理した時に、既に発生していたリヤフェンダーのブリスターの処理も一緒に行ったのですが、その部位も問題無く美しい塗膜を維持しておりますので安心しました。この様に、自分の行った仕事の見直しが出来る事は非常に在り難い事であります。ご贔屓頂き感謝です。

2006/08/06
 
jpg画像 V−MAX 入庫しております。(img326.jpg) -326- V−MAX 入庫しております。

こちらも大変お待たせ致しました。先日はご足労頂き有難う御座いました。私の住まいと同区の大田区からのご来店となります。

まだ殆ど走っていない新車のような状態ですが、この度のご依頼は「黒」から「赤」へのボディ全体の色替えとなります(とは言っても塗る部品は外してしまってありますが…)。

本日全ての部品が塗り終わっておりますが、「YAMAHA」の文字の部分の墨入れは来週となります。ちなみに「墨入れ」とは、凹んだ部分に塗料を流し込んだりする事を言いますが、今回はスプレーで行います。こちらも掲載しますので楽しみにお待ち下さい。

2006/08/05
 
jpg画像 プジョー206cc 先程完成致しました。(img325.jpg) -325- プジョー206cc 先程完成致しました。

こちらも大変お待たせ致しました。先程組み付け完了し、全ての作業が完了致しました。画像は鈑金(叩き)が完了し、レッドブラウン(パテ前の防錆塗料)の塗布が完了した状態です。小さい画像はパテ作業が完了し、ウォッシュプライマーを塗布した状態です。この後プライマーサフェーサーを大きめに塗布します。
リヤフェンダー後方部の損傷により、ホイールアーチ中央辺りで多少折れ曲がっていましたが、こちらは綺麗に戻ったので鈑金範囲は小さく出来たと思います。

話は変わりますが、当店の夏季休業日は8/12〜16日になりまして、それに合わせて連休前での業者さんからの依頼も固まってしまいちょっと慌しくなって日記が滞ってしまいました。体の調子もちょっとおかしくなってしまい、原因不明の胸・背中の痛みが激しくなり病院に行ったのですが、とりあえずは肺が普通に動いていない模様です。有機溶剤を扱う仕事に従事する人に良く見られる症状らしく、溶剤臭の吸引を避けようとして、呼吸がどうしても小刻みになってしまい、肺の機能が低下してしまうとの事です。改善方法としては色々と提示されましたが、とりあえずは防毒マスクを常に使うようにしたいと思います。本塗り時でもクリアーの時は装着するのですが、ベースコートの時などは余り使いません。多分多くの塗装屋さんも同じだと思うのですが、マスク内の湿気により水滴が発生し、もしそれがマスクよりこぼれ落ち被塗物に落ちた場合、その時点で作業は終了してしまします。所謂「失敗」で、「塗り直し」になります。この様な人為的なミスは在ってはなりませんので、極力マスクはクリアーの時の為に「温存」したりするのです(マスクの水分をタオルなどで拭うとホコリが付く可能性があるので出来ないのです)。
これの解決方法としては防毒マスクを二個以上使い回せば良いので改善可能です。あとはやはり「調色作業」で、この時も余りマスクを着用したりしません。ほんの数秒だけのスプレーなのでどうしても面倒と感じてしまうのです。なのでこの時もマスクを着用するように心掛けるようにします。
自家塗装を行う皆様も、くれぐれも有機溶剤の取り扱いには注意してください。怖いのは「慣れ」だと思います。

2006/08/05
 
jpg画像 メルセデス ボンネット塗装完了(img324.jpg) -324- メルセデス ボンネット塗装完了

日記掲載大変お待たせ致しました。本日出庫したメルセデスの本塗り時の画像になります。本日は暑い中ご足労頂き有難う御座いました。仕上がり喜んで頂けて何よりです。

今回のようにボンネット単体での塗装の場合、本塗り時(マスキング時も)にはボンネットが多少開いた状態(上がった状態)で行います。ボンネットのマスキング(バックテープ)がし易い事と、被塗物の塗面を地面と水平に近づける為です。
殆どの車のボンネット(エンジンフード)は前方が下がったデザインになっていて、この状態で塗るよりも、極力地面と水平にした方が塗り易くなります(良い仕上がりに成り易くなります)。実際にメルセデス指定の塗装マニュアル(実は社外秘扱い物らしいのですが何故か手元にあったりします…)にも記載してたりします。
これらのように「地面と極力水平に」への努力により「タレ」の心配は無くなるのですが、時にはこれが仇となり、「本来あり得ない肌」になる事もあります。例えばドアパネルを地面と水平になった状態で塗ることです。本来の形とは異なり、当然肌も変わってしまいます。なのでドアなどを塗る時は極力地面と垂直にした状態で塗る事が望ましくなります(勿論ケースバイケースでもありますので絶対とは言えません)。

2006/08/05
 
jpg画像 ミニッツ続編(img323.jpg) -323- ミニッツ続編

結局、計6台まとめて塗っていました。ちょっと羨ましいです。
20年前はこの「艶」が欲しくても手に入らなかったのですが・・・。
今度機会があれば「自家塗装」の材料と環境で、何か塗って紹介したいと思います。プロ仕様の材料も工具も使わず、どこまで美しく仕上げられるか、ですね。DIYの参考になればと思います。ついでに「自家塗装応援サイト」のページも写真付きで作り直せればと思います。是非楽しみにお待ち下さい(現在結構多忙なのでいつになるか解りませんが・・・)。

2006/07/26
 
jpg画像 ミニッツ マジョーラ(?)塗装(img322.jpg) -322- ミニッツ マジョーラ(?)塗装

で、先ほどのボディがこんな感じに仕上がっていました。見る角度によって色相が変化するマジョーラやクロマリュージョンみたいな塗料です。個人で持ち込んで来ました。途中何故か「チヂレ」も発生して困っていました。遊んでいるように見えますが、勉強になっている面もあるので良しとしましょう。

2006/07/26
 
jpg画像 ミニッツ塗装(モデルカー)(img321.jpg) -321- ミニッツ塗装(モデルカー)

先日うちの従業員(コミキ)が、なにやら不穏な動きをしていたので覗いてみると(冗談です。公認です)、プラモデルのような物を塗っていました。「ミニッツ」というラジコンカーのボディらしいです。

2006/07/26
 
jpg画像 ランドローバー ディスカバリー入庫しています(img320.jpg) -320- ランドローバー ディスカバリー入庫しています

先日は雨の中ご足労頂き有難う御座いました。先ほど本塗りが完了致しました。予定通り作業は進行しておりますのでご安心下さい。

損傷としては、フロントバンパー左コーナー部の擦り傷で、対応としては部分的な塗装のクイックスポットになります。このコーナーパネル自体はバンパーから外れる物で、当初目視でビスが6本程確認出来たので取り外せるものかと思っていましたが、どうにもやはりバンパー自体を外さないと取れない模様です。なのでクイックスポットでの対応となっております。

2006/07/26
 
jpg画像 メルセデス プライマー&プライマーサフェーサー塗布(img319.jpg) -319- メルセデス プライマー&プライマーサフェーサー塗布

研磨作業が終わったら続けてプライマーを塗布します(勿論車両は移動しています)。「金属を露出」と「防錆処理」はセットで考える事が必要です。金属が露出した状態で数時間(例えば次の日)放置した場合は、既に金属表面は酸化しているので再度表面の処理(素地調整)をする必要があります。なので都合上どうしてもその日に防錆処理が出来ない(またはしない)場合は、最後の仕上げの前までをキリとし(例えば#180研磨)、次の日最終仕上げ(例えば#240研磨)を行うようにします。それ以外の方法としては、真空状態にして酸素を遮断するか、被塗物を大気温より上げて結露を防止するなどの処置が必要になります(被塗物が自動車とすると、どちらも物理的に難しいです…)。

2006/07/26
 
jpg画像 メルセデス旧塗膜(新車塗膜)剥離作業(img318.jpg) -318- メルセデス旧塗膜(新車塗膜)剥離作業

先ほどのメルセデスで、旧塗膜を剥離しているところです。作業者はコミキです。

このように広範囲の塗膜剥離作業の場合は、研磨時に際に発生する粉塵が多量に発生する為、このような場合は吸塵式のダブルアクションサンダーを使用します。ペーパーに穴が開いていたり、ペーパー自体が網目状になっている物などがあり、研磨面からダブルアクションサンダー本体の中を通じて、ホースを通じ、そして掃除機に粉塵を吸い込む事が出来ます。

最初は#120から始め、#180、#240と番手を細かくして仕上げます。

2006/07/26
 
jpg画像 メルセデスW124入庫 作業も始まっております(img317.jpg) -317- メルセデスW124入庫 作業も始まっております

先日はご来店頂き有難う御座いました。本日サフェーサーの塗装まで完了しております。

入庫時の状態としては、この年代のメルセデスにありがちな新車塗膜のクラッキングです。縦横斜めに無数の傷が出来ているように見えますが、これは下地層から発生している問題なので磨いても取れません。なので問題の起きている塗膜を削り落とす必要があります。

2006/07/26
 
jpg画像 BMW E46 新車製作工程(YouTube)(img316.jpg) -316- BMW E46 新車製作工程(YouTube)

また「YouTube」ネタですが、皆さん御興味のある「新車工程」の動画(BMW広報用だと思います)があったのでご紹介します。全体的に端折っている部分も多いとは思いますが、流れとしては面白いと思います。結構長編なのでお暇な時にどうぞ(深夜は回線が重いのでスムーズに見れません・・・)。

2006/07/25
 
jpg画像 CLK出庫しましたが・・・(img315.jpg) -315- CLK出庫しましたが・・・

もう一枚別のアングルから撮ってあった写真があったので掲載させて頂きます。オーナー様、近々こちらの車両を手放してしまう(かも知れない)との事ですが、大切にしていた愛車はたとえ手元から離れていってしまったとしても可愛いいものだと思います。後悔するとは思いますが、それも悪いことでは無いと思います。

写真を撮った場所はプロフィット工場前です。歩道が広いのが気に入っています。大きな陸橋は環状二号線で、大きな建造物が好きな私としてはこちらも気に入っています。無機質なグレー(コンクリート)とグリーン(植物)のコントラストもお気に入りです。
当店に来られる方は良くこの上を走って通り過ぎてしまいますので、初めてご来店頂く方はくれぐれもご注意下さい。夜間は覆面パトカーの巣窟となっておりますのでこちらもご注意下さい。
また私の通勤ルートの第三京浜にはシルバーのクラウンが覆面パトカーとして存在します。しかも88ナンバーでは無く、普通の3ナンバーです。一般的な白黒のパトカーが勢い良く通り過ぎて安心してこちらも速度を上げてしまうと、後ろにこのクラウンが待ち構えてたりします。所謂「おとり捜査」でしょうか・・・。都内よりお越しの方はこちらにもご注意下さい。

2006/07/25
 
jpg画像 プジョー206cc 入庫しました(img314.jpg) -314- プジョー206cc 入庫しました

先日はわざわざご足労頂き有難う御座いました。

こちらのプジョーは左後方の損傷になります。どうしても死角になり易い部位なので、やはり一番ご依頼の多い箇所でもあります。
ちなみにこちらの206は普通の206とは違うようで、内装に本皮を採用したローラン・ギャロス(Roland Garros)仕様との事です。限定400台らしいです。

本日保険代理店の担当の方に連絡しましたが生憎休日との事で連絡が取れませんでした(代わりの方が担当してくれても良い筈なのですが・・・)。なので明日再度連絡させて頂きます。

作業開始次第内容の掲載させて頂きます。完成まで今しばらくお待ち下さい。

2006/07/25
 
jpg画像 メルセデス SLK 各部インナー塗装(img313.jpg) -313- メルセデス SLK 各部インナー塗装

アウター部の本塗り&硬化が完了したら、各パネルの内側を塗ります。アウターとインナーを一緒に塗ろうと思えば塗れますが、パネル間(ドア〜クォーターパネル)での肌違いの防止と、無用にゴミを増やしたくは無いので別工程として行います。回転力(利益率)は落ちますが、仕上がりは格段に良く出来ると思います(私的見解です)。
クリアーのボカシはプレスライン上で行うので、これによりボカシ際は殆ど解らない状態に出来ます。見切り部のマスキングは「ヒラヒラ」となるマキシテープ仕様です(方法・仕様については以前の日記をご参照下さい)。

既に磨き工程と組み付けまで完了しております。別件でご依頼頂いた内装部のタッチアップが残っておりますが、恐らく明日中には完成する予定なので、明後日にはお渡し出来ると思います。完成次第ご連絡させて頂きますので楽しみにお待ちください。

2006/07/24
 
jpg画像 ランチアデルタエンジン周りパーツ 結晶塗装直前(img312.jpg) -312- ランチアデルタエンジン周りパーツ 結晶塗装直前

こちらの部品は岐阜からの到着で、イタ車とフランス車が得意な「レッドポイント」様からのご依頼になります。ランチアデルタのヘッドカバー&プラグカバーとサージタンク、計3点に結晶塗装を施します。この度のご依頼有難う御座います。

結晶塗装は業者様からのご依頼も多く、その事から公にならない物もありますが(こちらの日記に掲載されない場合があります)、今回は御許諾を頂きましたのでこちらの掲載に至ります。

到着時は多少旧塗膜が残っておりましたので(事前に説明頂いております)、そちらを剥離→リン酸処理→脱脂→マスキング、そして画像の状態になります。この後プライマーを塗布し、本塗りの結晶塗装「黒」を行います。

既に塗装→強制乾燥硬化(140℃〜160℃ 40分)まで完了しておりますので、明日「凸部」を研磨します。仕上がり楽しみにお待ち下さい。

2006/07/24
 
jpg画像 CLK出庫しました(img311.jpg) -311- CLK出庫しました

本日はご足労頂き有難う御座いました。海外出張中でしたがようやく本日出庫となりました。例のスピーカーボックス塗装のオーナー様でもあります。

車両内で作業したのは左フロントバンパーレール(モール)と、バンパーのクイックスポットです。スピーカーボックスの塗装の方が大変だったりしたのですが・・・。どちらも喜んで頂けて何よりです。
この度は有難う御座いました(既に別件でご依頼頂いている事もあったりするのですが・・・)。いつもご贔屓有難う御座います。


2006/07/22
 
jpg画像 ちょっと休憩です。(img309.jpg) -309- ちょっと休憩です。

以前も紹介した「YouTube」のサイトですが、最近混雑気味みたいです。
VW(フォルクスワーゲン)のオフィシャルCMみたいですが、海外は結構強烈なのですね・・・。こちらは結構見易い(サーバーが軽い)のでお勧めです。

2006/07/22
 
jpg画像 SLK おまけ画像(img308.jpg) -308- SLK おまけ画像

別角度から撮った画像なだけですが・・・。

先ほど記載した「塗装カルテ」の内容として、クリアー・シンナー・硬化剤の記載があるのですが、これはその日の温度・湿度・塗装面積・塗装部位・被塗物形状によって色々と変えていきます。
私の場合特に決まった組み合わせをマニュアル化している訳では無く、前記の「塗装条件」により組み合わせを変えていきます。
クリアーは基本的に「クリスタル」で、不出来なFRPのように60℃を越えると危険と思われる被塗物の場合は「しまりきり」の良い「エクストラ」を使ったりもします。
ハードナーは4種類ありますが、通常2種類の使い分けになります。冬場は指触乾燥・硬化の早目の二種類で、夏場は遅めの二種類だったりです。
今のような季節の変わり目が一番選択が困難で、現在は3種類を使い別けます。
さらにシンナーは主に3種類を使い別けるので、結果今の時期は3×3で9通りの選択肢になります。さらにシンナーの希釈量を13%〜17%くらいで使い分けているので、一つのクリアーで3×3×5で45通りの選択肢となります。
これらをマニュアル化するのは難しく、人に聞かれても「気分で」としか言い表せられません…。前記した塗装時の色々な条件から、自分の理想の仕上がりにする為への感覚的な判断によるものです。ちなみにクリアー1回目のコートと2回目のコートで条件を変えたりもします。シンナーの希釈率を変えたり、スプレーガンの条件(ガン距離・運行速度・塗出量・パターン幅・塗り重ね幅)を変えて対応します。

【しまりきり】
「乾燥」では無く「硬化」する事を指し、硬化反応によって「三次元網の目構造」が強固になった事を指します。「硬化しきった」=「しまりきった」となります。
溶剤揮発硬化型塗料のラッカー系の塗料などでは使いません。主に二液反応型の場合に使います。
「しまりが悪い」とは「硬化反応が悪い」を指します。

2006/07/22
 
jpg画像 SLK そして本塗り完了です(img307.jpg) -307- SLK そして本塗り完了です

綺麗に塗れたと思います。タイヤの所に付いているプレートは「塗装カルテ」用に貼り付けるテストピースです(保存用の為金属製です。オートサプライヤーさんよりご提供頂いている品です。いつも有難う御座います・・・)。

塗装カルテ記載の内容の一部としては

・ブース内雰囲気温度・・・25℃(かなり涼しいです)
・湿度・・・80%(エアードライヤー使用しているので100%でも塗装に問題はありません。二基稼動です)。
・ベースコート・・・STX15−25シンナー55%希釈 ガンSATA2000 1.0〜2.0kg
:クリアー・・・STXクリスタル ガンSATA MSB 3.2kg ハードナー15−30 シンナー15−25 15%希釈

などなどです。「15ー25」などの記載は商品名みたいなもので、使用時の気温の目安になっています。「15℃〜30℃の時に使ってください」みたいな感じです。
ちなみにベースコートは専用のシンナーなのですが、数年前よりちょっとした不具合が出ているので(現在ある程度は解消済みらしいです)、クリアーと同じ2Kシンナーを使用しています。STX(スタンドックス)公認なのでご安心下さい。実際こちらの方がベースコートは美しく仕上がるので気に入っています。逆にベースコート専用シンナーは一斗缶変更時にカブリの不具合が出ていました(元々の5L缶の時は大丈夫だったのです)。なんでもこの「一斗缶」が日本国内生産らしいのです(ドイツメーカーの筈なのに…です)。確かに一斗缶(16Lくらい)の方がコスト的に安いのですが、どうにも信用出来ませんので2Kシンナーを使っている次第で御座います(スタンドックスデモマンも未だに2Kシンナーを推奨していたりしますし・・・です)。

2006/07/22
 
jpg画像 SLK 塗装前下地処理完了(img306.jpg) -306- SLK 塗装前下地処理完了

サフェーサーを研ぎ、塗装するパネル全体の足付けが完了した状態で、最終的なラインのチェックです。美しいラインが出たと思います(ラインは「出す」ものでは無く、「出る」ものだと考えているのでこのような表現です)。
ドアは完全な平面では無く、前から後ろに湾曲しています(勿論上下もそうです)。このような湾曲により、鋼板の「張り」を出していたりします。このSLKもそうですが、アウディのドアも実は凄い湾曲です(しかしアウディの場合は張りが極端に弱いのですが…)。

スカシた状態では艶があるように見えますが、全体的に#1200のペーパー(水研ぎ)で研磨(肌慣らし)の後、スコッチ(不織布研磨材)とウォッシュコンパウンド(脱脂・研磨剤)で足付け処理が施されています。正面から見ると艶消しな感じです。

「研ぎ」は慣れてくると、手で触ってラインを確認しなくても解るようになります。手のひらの代わりに、「当て板」の接触面(研削面)の感触によって凸凹を感じ取れるようになるのです。「ここが高い」「ここが歪んでいる」を研ぎながら感じ取り、研ぎながら修正していきます。

しかし最終的にやはり「手のひらの感触」だけでは無理です。「目」での確認が必要です。
美しいラインが出た時の嬉しさは相当の物です。

2006/07/21
 
jpg画像 DCアダプター修理(img305.jpg) -305- DCアダプター修理

気づいたら、スターター用携帯バッテリーのDCアダプターが壊れていました。AC100Vコンセント部の一つが無くなっていたのです。
買い換えれば良いのですが、むやみやたらに物を捨てるのも好きではありません(なので溜まっていく一方なのですが…)。なので修理するとします。

黒い箱の中には「コンデンサ」が入っているので、それを活かして別にAC100コンセントを付ければ良いと考えていましたが、無くなったと思ったACコンセント部は箱の中に落ちていました。・・・あり得ません・・・。初めてのケースです。

黒い箱は簡単に開きませんが、単に瞬間接着剤で付いているだけですので、ムリヤリやれば開きます。私は最初にエアーソー(エアー駆動のノコギリ)で切れ目を入れて、そこから抉りました。バキバキと開けます。

切れた配線はハンダゴテで付けて、ACコンセント部は上手く固定出来るように、取り付け根元部を半田コテで溶かして形を作り直します。どうやらこの箱は「ABS」と思われ(匂いがABSでした)、加工が非常にし易いです。

その後箱を元に戻しますが、この時もハンダゴテでの「樹脂の溶着」で十分可能です。

半田コテ一つあればDIYは十分ですので、壊れた場合はとりあえず開けてみましょう。今回は所要時間10分ですので、買いに行く&取り寄せるよりも断然早いです。

2006/07/20
 
jpg画像 LAND_MINI フロントビュー(img304.jpg) -304- LAND_MINI フロントビュー

カンガルーバーはちょっとやり過ぎ感があるのですが、ボルトオンパーツなので気に入らなければ簡単に取り外し可能です。フレームに固定している訳では無いので、フロント部を事故したとしてもフレームに直接ダメージは行きません(私的にはこれを回避したかったのです)。
オイルフィルター交換時などのメンテナンス性としても、カンガルーバーを付けたままフロントグリルの脱着が可能なので手間も増えません(これはミニ屋さんに言われたので回避しております)。

ヘッドライト上にバーが差し掛かる為、足りなくなった光量を補うべくフロントフォグを装着&通常点灯可能にしております(通常はハイビーム連動です)。

一件、ミニの専門誌にアポが取れたのですが(ミニ屋さんのお陰ですが)、それとは別に先日工場の前を通りかかった方が、ミニ専門誌の編集者の方で(気になったので一周して戻ってきたそうです)、もしかしたらそっちにも掲載されるかも知れません。またはミニ専門誌では無いかも知れません(違う方面の雑誌も編集してるそうです)。どれも未定ですが…。
どの道店の宣伝はするつもりはありませんし、私も写る事は無いと思います(しゃしゃり出るのは好きではありません。裏方的な方が好きですし、「職人」とか「達人」とかの言葉も余り好きではありません…。「やるべきことをやる」のと、「好きなことをする」のが好きです。

2006/07/20
 
jpg画像 リヤビューA(img303.jpg) -303- リヤビューA

ホイールは5本全て交換になります。

2006/07/20
 
jpg画像 LAND_MINI 80%完成(img302.jpg) -302- LAND_MINI 80%完成

先日ようやく外装品が付きました。リヤビューです。リヤハシゴ(使用可)と、リヤスペアタイヤ(勿論スペアタイヤ)です。スペアタイヤは暫定で、ちゃんとボディ同色のホイールの物が装着されます(現在ミニ屋さんにて新品タイヤ装着中)。

2006/07/20
 
jpg画像 タッチペン用の筆(面相筆)(img300.jpg) -300- タッチペン用の筆(面相筆)

一般に市販されているようなタッチペンには蓋に筆が付属されていますが、「Pro_Touch」の蓋には筆が付いておりません。

オートサプライヤーさんに「とにかく細い筆を」とお願いし、何種類かを取り寄せて貰ったのですが、その中でもお気に入りの一品です。私も愛用しています。とにかく細いです。
使わない時は溶剤(シンナー)の中に入れっぱなしですが、先端の毛が抜けたりしません。お値段は¥300になります。

2006/07/20
 
jpg画像 「Pro_touch」一部販売開始(img299.jpg) -299- 「Pro_touch」一部販売開始

構想から既に3年が経ちますが、ようやく一色のみ在庫品として完成しました。ご依頼の多い、アルファロメオの「ロッソ・アルファ」(カラーコード:130)です。

一番左側が「主剤」で、これだけの使用でも問題ありません。市販のラッカーと変わらない使い方です。実際に1コートソリッドで使用する「2Kエナメル」なので、単体で艶があります。クリアーのコートは必要ありません。

中央が「硬化剤」(ハードナー)で、これを主剤に対して50%入れると、強固なウレタン結合となります。私がいつも塗っている塗膜と同じになるのです(当たり前ですが…)。

一番右は「2Kシンナー」(専用ウレタンシンナー)で、前記した「2Kエナメル」の希釈用として使います。その他クリアーやベースコートもこれを使用出来ます。勿体無いですが、勿論洗浄用としても使えます。タッチペンくらいであれば希釈する必要は無いと思いますが、実際にスプレーガンで使用したりエアブラシなどで使う場合は希釈する事をお勧めします(マニュアル上では、混合済み塗料の10%〜20%くらいです)。

値段は以下の通りになります(2006年7月暫定)

・ベースコート(調合済み)・・・・¥1000−
・クリアー        ・・・・ ¥800− 
・2Kエナメル(調合済み)・・・ ¥1000−
・ハードナー       ・・・・ ¥600−
・シンナー        ・・・・ ¥500−

原価(原材料費)からすると非常に高いのですが、殆どが手間費になりますので…ご了承下さい。

ちなみに「ベースコート」「2Kエナメル」の二点は、実車の塗装のご依頼を受け付けている場合は半額となります。調合する手間がありませんので…。しかし塗料が残らない場合もありますので(そんな事は殆ど無いのですが…)、一応事前にその旨ご用命下さい。

ちなみに掲示板でも何回かご説明しましたが、シルバーのタッチペンは余りお勧め出来ません。メタリック粒子の並びの性質上、タッチペンをしても上手く綺麗になりません。余計に目立ってしまいます。
また「Pro_touch」を使用しても、一般のタッチペンより綺麗に仕上がったりする訳ではありません。「手に入り難い色なんだけど…」や「ついでに」くらいにお考え頂ければ幸いです。

ちなみに以前スタンドックスのデモマンの方とデュポンの偉い人(営業部長の方ですね…)が来てこれを発見されていまいましたが、笑って許してくれました。なのでとりあえずは「STANDOX」のロゴを勝手に使っていても大丈夫そうです。実際中身はスタンドックスですし…。パッケージデザインは思いっきりパクっているのですが(真似をしているのですが)・・・・・。

2006/07/19
 
jpg画像 SLK ウォッシュプライマー&プライマーサフェーサー塗布(img298.jpg) -298- SLK ウォッシュプライマー&プライマーサフェーサー塗布

画像だとドアが閉まって見えますが、クォーターパネル内側、ドアパネル内側も一緒に塗っているので、実際にはドアを開いて内側も一緒に塗っています。損傷からすると結構大きな範囲にはなっていると思いますが、私はこれで良いと考えております。ベースコートのボカシ範囲を大きくとる為には、サフェーサー・パテの範囲を小さくしなければなりません。そうなるとパテを旧塗膜に被せたり、フェザーエッジの範囲を小さくしなければなりません。パテによる旧塗膜の侵食(パテ下のチヂレ)による「パテ痩せ」の発生や、サフェーサーが旧塗膜エッジ部を侵す「エッジマッピング」を引き起こす原因となります。
二個下の画像に戻りますが、パテが付いている面積に対して、サフェーサー塗布の範囲(艶の消えている部分)までが、大き過ぎるくらいにしてある事が解ると思います。

ちなみにこちらのオーナー様、現在ポーランドに旅行中との事です。この日記もポーランドから見ているとの事です(←オーナー様ブログです。許諾頂いております。是非どうぞ)。
十数年前であれば考えられない事でしたが…。早すぎるITの進化に今後付いていけるか心配です(既にしがみ付くのに精一杯ですが…)。



2006/07/19
 
jpg画像 SLK クォーターパネル裏側防錆処理(img297.jpg) -297- SLK クォーターパネル裏側防錆処理

先日掲載した「サービスホール」の説明で、画像はタイヤハウス内のフロント側の塗装後の状態です。
色々と穴がありますが、丸印の付いた箇所が今回使用したサービスホールで、丁度損傷部と同じ高さに存在します。その他の穴は塗装する為に外しただけです。これらの穴を塞ぐメクラ蓋(ゴム製)は単に付いているだけですが、丸印のある今回使用したメクラ蓋のみ「シーラー接着」「メクラ蓋の上から塗装済み)となっています。この穴がパネルの裏側に通じている証でもあります(水が入る事を完全に防止しています)。
この穴からノズルを注入してウォッシュプライマーを満遍なくスプレーします。トランク内部の隙間からも若干見る事が出来るので、そこからも塗布出来ているかどうかを確認します。
その後メクラ蓋装着部位にシーラーを塗布し、乾かない内に蓋を取り付けます。はみ出したシーラーは拭き取り、そして本塗りを行います。新車時と同じ状態に近づけます。

2006/07/19
 
jpg画像 SLK 鈑金(パテ塗布〜研磨ライン出し)完了(img296.jpg) -296- SLK 鈑金(パテ塗布〜研磨ライン出し)完了

大変お待たせしております。SLKの進行状況としては、本日サフェーサーの塗布まで完了しております。予定では明後日が本塗りになると思います。

ドアを開けて見えるクォーターパネル(リヤフェンダー)の内側の箇所は、事故時に外板からの衝撃により盛り上がっていましたのでこちらも対応しておきます(補正しておきます)。クォーターパネルの損傷部は「3次元逆アール」形状になっている為、このラインの研ぎは「ライン出し」作業の中でも難易度は高い方になります。が、慣れれば楽しい作業でもあります(現在は相当好きです)。
塗装をやらない(又は知らない)「鈑金屋」さんであればそんなに難しく考える部位では無いのですが、「塗装屋のライン」としては結構難しくなります。塗装を始めて2年くらいはこの「逆アール」に相当相当苦労しました(二度繰り返す程苦労しています…)。

また、今回のようにホイールアーチ部にプレスラインがある場合は、逆アール部を研磨している時に一緒にプレスラインを削ってしまい、結果「フニャフニャ」なラインになってしまいます。なのでホイールアーチ部のラインは別ラインとして見据え、逆アール部を研磨する時にはホイールアーチ部にはマスキングをして研磨出来ないように(削れないように)しておきます。このマスキングを普通のマスキングテープで行うと、ペーパー掛けによってテープのエッジが「ボロボロ」になってしまいますが、ラインテープなど樹脂製のテープを使うとこれを解決出来ます。今回は一般的な「ビニールテープ」を使用しました。パテが淡い色なので黒などの濃色が作業し易くなります。これは是非お勧めです。

2006/07/19
 
jpg画像 FLASH 暫定ですが…(img295.jpg) -295- FLASH 暫定ですが…

まだ未完成ではありますがFLASHファイルの入れ替え完了しております。見苦しい面もあり申し訳御座いません…。

最近では高スペックのPCやADSL以上の高速回線が主流となってきていますが、それでも「動きが変だ」「途中で止まる」などの症状がありましたらご一報頂ければ幸いです。改善出きるように致します。

2006/07/16
 
jpg画像 工具(img294.jpg) -294- 工具

先日のブルーのアルファ147の時に、ブレーキキャリパーの一部に「7mm」のヘキサゴン(6角穴ボルト)が使われていて、それを外す工具を持っていなかったのです…。6角レンチはセットで持っているのですが、その前後の「6mm」と「8mm」しか手持ちにありませんでした…(あり得ません…)。

ちなみにその場はコミキ(従業員です)に借りたのですが(青丸内左側)、「なんでタカハタさん持ってないんですか?」と言われてしまいました…。
後日、いつも来て頂いているスナップオンバン(スナップオンパーツの行商さんでバンに工具一式乗せています)の人に話した所、「あぁ、足回りですね?フツーは7mmなんて使わないんですよ。だからうちのセットにも入れてません。足回りはイジリ防止を考えているのか、7mmが使われているケースがありますね。鈑金塗装屋さんはフツー使いませんよね。一個¥2、500デス」。ソケット一個でこの値段は高いですが…。

自動車関係の現場だと、「会社の工具」とは別に「個人の工具」を持っているのが普通です。趣味的な要素も強いのですが(工具が揃うと楽しいですし…)、私の場合「油」が工具に付くのが困ります(工具は油っぽいのが普通なのですが…)。塗装工程中にちょっとした事で工具を持った時に手が油っぽくなるのは危険です。所謂「二次感染」を引き起こし、ハジキなどの原因になります。
もっと怖いのは「霧状の油」で、メカニック作業時や、ガラス屋さんがガラスモールを入れる時に使う潤滑の為のシリコンスプレーです。これを使われた時のことを業界ではレベル4と呼びます(私の周りだけかも知れませんが…)。
なのでやむを得ず工具を人に貸す場合は、油分を付けない様に気をつけて貰うか、または使用後に脱脂をしておきます。それくらい「油」は塗装の天敵です。

2006/07/16
 
jpg画像 アルファロメオ147 出庫しました(img293.jpg) -293- アルファロメオ147 出庫しました

先日はご足労頂き有難う御座いました。少し雨が降っていましたが、それでも大降りでは無くて幸いでした。

元々こちらの車両、オーナー様お勤めの会社の会長の御車だったそうですが(しかも運転手付きだそうです…)、「何ゆえアルファなのでしょう…」と思いましたが、この車の前はランチアデルタだったりと、かなりの車好きな会長さんとの事です。相当大手の会社の会長さんだと思うのですが…。

運転手の方がオーナー様を待っている間にせっせとボディを吹き上げた結果、全体的に小傷が無数に出来てしまい、反射率が低下して艶の無い状態になってしまっていました。今回のポリッシュで色本来のパール感と深みも元に戻ってよかったです。オーナー様も最初の状態との色の違いに相当驚いておりました(注>塗っていません)。

この度は有難う御座いました。是非会長様(元オーナー様)にも見て頂ければと思います。手放した車は既に自分の物では無いのですが、やはり酷い扱いをされていれば嫌ですし、丁重に扱われていれば嬉しい事だと思いますので。



2006/07/16
 

My Memory(It's Free!)