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Pro_Fit Diary 【プロフィット日記 2012】

ここではプロフィットで最近行った作業内容やお預かりしている被塗物を紹介させて頂きます。
作業進がそのまま掲載されるとは限りませんのでご了承下さい。

他にも以前のプロフィット日記をご覧になれます。

■プロフィット日記2005 …以前のプロフィットで、この頃は小物では無く「自動車板金塗装屋」でした。欧州車をメインに扱っていましたね。

■プロフィット日記2006 …こちらも以前のプロフィットの頃でここで一旦閉鎖となります。MINIのプチレストアもやりました。

■プロフィット日記2008 …プロフィットが「小物塗装」として再稼動し始めてからになります。まだ先が見えていない頃でした(笑)。

■プロフィット日記2009 …この年からは色々塗らせて頂きました。自動車部品以外のご依頼品が増えた年でもあります。

■プロフィット日記2010 …自動車パーツではテールランプの「スモーク塗装」が増えまして、メガネや自転車フレームなどのご依頼も増えた年でした。

■プロフィット日記2011 …テールランプの「レッドキャンディー+スモーク」が増えた年でした。自転車フレームも多いですね。

■プロフィット日記2012 …究極に忙しい夏でした。確か三ヶ月待ちの状態にまでなったかと・・・。

■プロフィット日記2013 …そして現在進行形のプロフィット日記です。相変わらず稚拙な文ですがご容赦下さい…。



■プロフィット旧社外記 …仕事とは関係ない個人的なブログのようなページです。2012年までがこちらとなります。

■プロフィット社外記 …現在進行中の社外記です。仕事とは関係の無い作業や趣味を紹介しています。フランクな言動にはご容赦下さい。


基本的に文章の見直しはしていません。乱文・誤字・脱字がひどいですがご辛抱下さい。スピードと量を優先しています。

ページ内での最新の情報は上段になります。下になると古くなり、「Next」のボタンを押すとさらに以前の情報をご覧頂けます。

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jpg画像 パソコンケース サフェ研ぎA(img1179.jpg) -1179- パソコンケース サフェ研ぎA

こちらはフロントパネルですね。サフェーサーの空研ぎはこんな感じで結構ザクザクと削り落とします。

自家塗装などで扱う「サフェーサー」の概念としては、上塗り塗料の密着性の向上?のようですが、塗装屋的には実は全くそう思っていません(爆)。密着性云々は「プライマー」の役目ですので。

私的に考える良いサフェーサーは「如何に盛れるか」だと思っていまして、最終的にこのサフェーサーによって平滑な下地や美しいラインを形成させるのでその分研げる程の充填性(塗膜厚)が無ければならないのです。
なので研ぐときも最初は#320からガシガシと削りますし、それ後はそれの目消しの作業もありますからそれでも下地が露出しない程の厚みが確保出来なければならないのです。最初から#600程度じゃいつまで経っても削れないのでこれは無意味です(当然サフェの硬さも関係ありますが)。


ちなみに業界でよく聞く「パテ痩せ」と言うのは殆どが間違った見解でして、今時のポリエステル樹脂(ポリパテ)でそんなに目減りするなんて事はありません。一旦固まった後にどんどん減るなんて事、あったら怖いですよ(ラッカーパテじゃ無いんですから…)

原因としては殆どの場合が「チヂレ」の一種で、パテやサフェーサーの「エッジ部分」が模様を描いているだけかと思います。所謂「エッジマッピング」ですね。パテの中央が凹んでいるのではなくその周りに段差が出来ているだけです。

ただこのエッジ部分の中では既にチヂレが生じていますので旧塗膜が崩壊したような状態で、既に溶剤に侵されてしまっていますから修正は難しくなります。大げさですがグニグニになってしまった中にある塗膜を削り落とさなければ根本的な修正は不可能なのです。なので最初からこうならないように注意が必要なんですよね。


ちなみにこれに対しての疑問と改善には数年掛かりましたが(苦)、むしろそのお蔭で「塗膜の中で何が起こっているのか」を少しでも理解出来た事は良かったと思っています。


と言う事で、サフェーサーは最終的に#800程度の目で均して仕上げておきます。
Kい点々は「ガイドコート」ですので気にしなくて大丈夫です。研ぎ忘れを無くす為にサフェーサーを研ぐ前にパラパラっと缶スプレーの黒を塗っています。

2012/06/22
 
jpg画像 パソコンケース サフェ研ぎ(img1178.jpg) -1178- パソコンケース サフェ研ぎ

先日塗っておいたサフェーサーが完全硬化したので表面を研いでおきます。

サフェ研ぎと言うと昔は「耐水ペーパーで水研ぎ」といった作業が主流だったのですが、最近では「ダブルアクションサンダーを使っての空研ぎ」が主流となっています(私の場合ですが)。

ただエアーツールを使うと削り過ぎてしまう場合があるので、端の方は残しておいて後で手作業で行うなどの組み合わせは必要です。目消しにはクッションパッドを使うなどの工夫も必用ですね。

コスト的には水研ぎよりも空研ぎの方が高くなりますが、ペーパー目の入り方も均一ですし、何より作業スピードが飛躍的に速くなります。
品質は当然大切ですが同じゴール地点ならば早く行けるようにならないといつかは淘汰されてしまいますからね。

2012/06/22
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from高知) 塗装承りました!(img1177.jpg) -1177- インプレッサテールランプ(from高知) 塗装承りました!

先日無事到着しましたインプレッサのテールランプ一式です。

早速ですが御依頼内容を紹介(確認)させて頂きますね。まあいつもの通りなのですが(笑)。


【お任せコース】
・テールランプレッドキャンディー塗装
・クリアー抜き(柱無しバージョン)
・最後に全体に薄くスモーク(おまけスモーク)
・クリスタルクリアー

となります。


あとこれとは別件で、無料貸し出し用のテールランプは現在静岡の方にお貸出し中で、その後は新潟のU様の予定となっております。
お待たせして申し訳ございませんがもう少々お待ち頂けますようお願い申し上げます。


それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/06/22
 
jpg画像 隼のシングルシートカウル塗装承りました!(img1176.jpg) -1176- 隼のシングルシートカウル塗装承りました!

先日無事到着しました隼(なるバイクです)のシングルシートカウルです。

素材はFRPで、どうもオーナー様の自作品(?!)のようです。す、凄いですね…(恐)。

出来具合としてはとても素人の仕上がりだとは思えないので恐らくはFRPを扱う関係のお仕事に従事しているのでは?と思うのですが、最後に塗ってあるサフェーサーは2液エポキシサフェだとかで、塗装に関しても知識を持ち合わせているようですね。DIYのレベルではありませんよ…。


ご希望の塗色は恐らくボディ同色で、色名は「Pearl Glacier White」、カラーコードは「YWW」になります。奇跡的に(笑)カラー配合データはありました。

色の概要としては、ベースカラーにホワイトでその上にブルーを含んだホワイトパールの「3コートパール」仕様となります。


それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/06/22
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(一個) 傷修正塗装 完成ですA(img1175.jpg) -1175- インプレッサテールランプ(一個) 傷修正塗装 完成ですA

傷付いていた箇所はしっかりと下地まで露出していた状態で(赤く塗った部分は無くなっていました)、ただこうやって見ても解らないですよね?私的にも想像以上に良く出来たと思います(笑)。

段差が無いのは最初の傷とちゃんと研いだ事で、これは通常の修理も同様で、エグれた箇所の段差をそのままで処理しようとするとどうしてもそこで凸凹が残ってしまいます。

今回は損傷個所がエッジだったので比較的研ぎ易かったですから、#1000の耐水ペーパーで平らに削ってしまい、ただ一旦はそれで下地の露出面積は大きくなるのですが、結果的にはその方が綺麗に仕上がるケースだったのです。この辺の判断はやはり何度も失敗を繰り返さないと難しいですけどね。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。

今回のようなケースだと「この度もご贔屓頂き…」とは言い難いのですが、元の傷は払拭出来たと思いますので楽しみにして頂ければと思います。

と言う事で(笑)この度もご利用頂き有難うございました!

2012/06/21
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(一個) 傷修正塗装 完成です!(img1174.jpg) -1174- インプレッサテールランプ(一個) 傷修正塗装 完成です!

こちらもお待たせしております。ちょっと早いですが明日の夕方以降で発送可能ですので先に紹介させて頂きます(今週の土曜日は休みとなりますので早めに対応出来るようにしています)。


この状態だと余りよく解らないと思いますので直した箇所の近接画像紹介しますね。続きます。

2012/06/21
 
jpg画像 サングラスフレーム塗装 ほぼ完成ですA(img1173.jpg) -1173- サングラスフレーム塗装 ほぼ完成ですA

裏もこんな感じです。ネジの方向が違うのが気になりますが(だからプラスネジならこんな事には…)元々切ってあったネジ山がこうなのでこれは仕方ないですね。

シックにまとまって良い感じに仕上がっているかと思います。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!
(明日の夕方以降で発送可能です)。

2012/06/21
 
jpg画像 サングラスフレーム塗装 ほぼ完成です!(img1172.jpg) -1172- サングラスフレーム塗装 ほぼ完成です!

そして無事組み付け完了です。お待たせしました!

元の派手な柄に比べると全く別物のようなサングラスに見えますね。これが塗装の面白い所です。

ただ塗装といっても使う塗料は千差万別で、それぞれ性質は大きく違います。

簡単に紹介してみますね。

■ペンキ…正式名称は「フタル酸」ですかね。特徴としてはちょっと油っぽくてもハジかず強引に塗れますので昔から家の門柱など金属部分のDIYに使われています。溶剤ですので臭いですから室内では使わないですね。溶剤で拭くと簡単に溶けてしまうので車やバイクに使ったりはしません(ガソリンでも溶けます…)。主に刷毛塗りで使います。

■水性塗料…正式名称は「エマルジョン」ですかね。確か「乳化重合」なる塗膜形成で、水性と言っても一旦固まると再溶解はし難いです。水で溶けたりはしません。「水性」なのに結構丈夫なんです(絵の具とは違います)。
ただ固まる前ならば水で洗い流せるので使い勝手は良いですから今のプラモデルはこれが主流ですかね。匂いも少ないので室内の壁塗りなどに多用されている筈です。

■ラッカー…昔ながらの缶スプレーで、自動車やバイクの自家塗装に愛用されてきた塗料です。プラモデルも昔はこれが主流で、タミヤの四角い瓶が懐かしいですね。利点としては固まってもシンナーで再溶解出来るのでプラモ用としては重宝します。逆にプラモ用の水性塗料は一旦固まると廃棄物ですので…(刷毛も同様です)。

■ウレタン…当店でも扱っている塗料で、自動車補修はこれが殆どです。主剤と硬化剤を混ぜて使う2液性の物が主流ですかね。
とにかくバランスが良く耐候性に非常に優れた塗料です。

■ポリエステル…耐候性は弱いですが硬いのが特徴なのでギターやピアノ・家具などに使われています。FRP製品に使う樹脂やその上に塗ってあるゲルコートもこれですね。紫外線にさえ当たらなければ良いのですが…(硬いのが逆に割れやすいといった弱点もありますので)。

■エポキシ…耐候性が非常に弱く、ただそれさえ解っていれば最強の樹脂(塗料)かと思われます。ただ毒性が強いので(環境ホルモン問題はこのビスフェノールAが原因と言われていたりします)余り多用するのは良くないと思います。


といった感じで、どれも裏を取っている(調べている)訳ではありませんので間違いがあるかも知れませんが、塗装屋としての見解としてはこんな感じです。

自動車の塗装屋だとこれらの樹脂(塗料)殆どを扱う機会があるので結構大変なのですが、だからこそ応用が効いたりもするのだと思います(その他メラミン系もありますが…)。
そんなお蔭で今の「小物塗装」も成り立っていると思いますので有難い限りですね。


と、話が逸れましたが、日常的に使用するメガネフレームの塗装に対してウレタン系塗料は比較的適していると思っている次第です(と言う事を単に言いたかったのですが前置きが長くなりました…謝)。


もう一枚画像あるので紹介しますね。


2012/06/21
 
jpg画像 サングラスフレーム 組み付け作業A(img1171.jpg) -1171- サングラスフレーム 組み付け作業A

先ほども紹介したように、ちょっとした事で跳ねてどっかに行ってしまうようなネジなのでこんな画像を撮る余裕なんてないのですが、いつも使っているピンセットは結構信用出来る物なのでちょっとチャレンジしてみました。

最近は余り見かけなくなった「マイナス」のネジですが、メガネに関しては未だに良く見かけます。
磁力のあるドライバーにもくっ付かないという事は鉄ではありませんから素材は真鍮のメッキ物でしょうか。

どちらにしてもこれらのせいで最初にねじ込むのがちょっと大変なので、出来ればプラスネジに統一してくれると助かるんですけどね(苦笑)。

2012/06/21
 
jpg画像 サングラスフレーム 組み付け作業(img1170.jpg) -1170- サングラスフレーム 組み付け作業

先日塗装した艶消し黒が完全硬化しましたので組み付けを行います。

今回はレンズがフレームに嵌め込みでは無いので比較的簡単です。
嵌め込みの場合には塗装を傷つける可能性があるので(きつい所に入れますからね…)非常に神経を使いますが(と言うか擦り切れます…)、今回のようなレンズを枠とネジで固定しているタイプはちょっと器用な方なら誰でも出来る程度です。

ただ一つ怖い事は「ネジ」を無くす事ですね。

メガネの場合、使っているネジはスクリューでは無く「ビス」が殆どで、最初に上手く入ってくれないとどこかに飛んで行ってしまいます。

本当は良く清掃された真っ白な床の上で作業するのが理想ですが(どこに飛んで行っても発見が楽なのです)、現実はそうではありませんので(苦笑)慎重な作業が必用となります。

ちなみに私の些細な夢の一つとして、いつかはこの「メガネネジセット」を揃える事だったりします。
時計用のメンテナンスキットなんて物はネットでも売っているのですがメガネ用となると無いんですよね。

やはりいつかはどこかに弟子入りする必用があるかも知れませんね(それによりパーツの入手ルートを得る事が出来るかと…)。

2012/06/21
 
jpg画像 スターバックスタンブラー塗装 ほぼ完成です!(img1169.jpg) -1169- スターバックスタンブラー塗装 ほぼ完成です!

大変お待たせしました!スターバックスのタンブラーも無事組み付け完了し(と言っても底のゴムを貼って蓋を閉めるだけですが…)、明日の夕方以降で発送可能となります。


今回当初の予定では7月以降の納期でしたがそれよりはちょっと早目に完了しました。

当店の現在の納期の在り方としては、基本的には納期を指定されない限りは「納期未定」となっております。納期を指定される場合には別途追加費用が必用となります。

このやり方はちょっとひどいと思われがちですが、逆に「納期を指定しなければその分安く出来る」と考えて頂ければ、と思います。amazon(アマゾン)の発送費用と同じようなやり方ですね(やはり急ぐとお金が掛かります)。

ただ大抵の物ならば一ヵ月程度では完了しますので、余程お急ぎでない限りはそんなに気にしなくても大丈夫だとは思います。
小物部品数点で2カ月以上掛かるなんてケースは殆どありませんし、ちょっと大変な作業でも3か月以上掛かる事は極稀です。常識的な範囲で対応しているつもりです。


ただ時々企業様からの御依頼で、商品開発中の試作品の塗装や、抽選でプレゼントするような何かの企画物の場合はどうしても納期に間に合わせなければなりませんから、その場合には塗装費用の別に追加費用を頂いてどんな事をしても納期には間に合わせます。

ただそれによって納期を指定していない方の完成が遅れる可能性はありますので、万が一を考えて「納期未定」とさせては頂いております。


と言っても前記した通り「常識の範囲内」には収まるかと思っておりますので、余計な費用を支払うよりは余裕を持って御依頼頂ければと思います。私的にもそれを強くお勧め致します(作業費以外でお金を請求するのは望む所では無いのです)。

また大抵は今回のように最初にお話していた納期の目安よりも早く終わる事の方が多いです。
先日お納めしたテールランプのオーナー様も「予定していたより一ヵ月くらい早かったですね!」とビックリされてましたが、多分その時は別件で相当大物の案件を抱えていた時で、ただそちらが予定よりものんびり作業出来るようになったので一か月分早く作業着手出来たのだと思います。結構そんな感じなのです(笑)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!


2012/06/21
 
jpg画像 塗装屋に必用な物(img1168.jpg) -1168- 塗装屋に必用な物

塗装で頂く料金には塗料材料や副資材だけでは無く、こういった直接御依頼には関わらない物の費用も含まれていたりします。画像に写るのは本塗り時に使う「防毒マスク」ですね。

マスクの中央はワンウェイ機構になっていて、左右に活性炭が入った毒物吸収缶が付いてそれに防塵用のフィルターが付いている所から給気します。セットで¥5,000?くらいでしたかね。


また近年扱われる塗料にはイソシアネートなどの毒物があり、これは肺だけでは無く皮膚からも吸収されますので塗装時にはそれを防ぐ為のスーツ(ツナギ)の着用も必用です。

また塗料ミストの跳ね返りは目にも入って来ますから塗装時にはメガネの着用も必用で、ただ私の場合普段からメガネ着用ですからこれを短期間で買い替えする事で対応しています。メガネする癖が無い方にはちょっと難しいんですよね(なので私にコンタクトの選択肢はありません)。


さらにはスプレーガンのような工具も永久的に使える物でもありませんし、家賃などの固定経費もありますから塗る事以外にも結構色々とお金は掛かるのです。

ただ自営業の良い所は、自分の工夫次第で経費は落とす事が出来ますから、専門的では無い消耗品に関しては休みの日にホームセンターに買い出しに行ったり、仕事で使うデジカメなどはネットオークションで中古品の掘り出し物を狙ったりとして出費を極力抑えています。と言うよりはこれが結構楽しいんですけどね(笑)。


あとは寝る時間を割いてその分働いたり、健康診断に行くのは5年に一回とか、ちょっと体の調子が悪くても気付かないフリ(爆)をしてやり過ごせばその分会社の利益は上がるかと思います。
ただしその代りに、就寝中の明け方に乾いた咳が止まらなくなったり、みぞおちの奥深く(心臓)に締め付けられるような痛みが走ったりと、明らかに寿命が短くなっているような兆候が見られるようにはなるのですが…(これが以前の私です)。


と言う事で、自営業でもサラリーマンでも自分の健康管理はとても大切だと思いますのでそれだけはどうか気を付けてお過ごし下さい。
そう言えば私もそろそろ健康診断行かないといけないんですよね…(恐)。

2012/06/20
 
jpg画像 スクーターのテールレンズ スモーク塗装承りました!(img1167.jpg) -1167- スクーターのテールレンズ スモーク塗装承りました!

本日無事到着しましたスクーターのテールレンズですね。

レッドの部品とクリアーの部品はガッチリくっ付いていて外れる事は無いのでこれであれば「1部品」として御受付可能です。費用は一個分ですね。

マズイのはこれが3個に分解してしまうケースで、その場合はやはり3個分の費用となってしまうのです。
一個辺りの面積は小さくなるので若干安くはなり、3個であれば複数割り引きも適用されますがそれでも費用は倍くらい変わってしまいます。3個バラバラで塗るんだからそれはそうなんですけどね…。

「だったらくっつけた状態で塗れば」という考えもあるかも知れませんが、私が知る限りそんな男前な方法で塗る塗装屋さんは知りません(苦笑)。それがどんなリスクを負うか塗装屋なら解りますからね。

そもそもそんな強硬策を取るような塗装屋さんとは知り合いにはなっていないとも思いますし…。


それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。

ちなみに御依頼内容としては「標準濃度〜濃い目の間」といったスモーク濃度です。いつもよりしっかりスモークを掛ける感じですね。

この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/06/20
 
jpg画像 インプレッサテールランプ一個 傷修正 本塗り完了です!(img1166.jpg) -1166- インプレッサテールランプ一個 傷修正 本塗り完了です!

そして本塗り完了です。ちなみにこの状態では「クリアー」しか塗っていません。

素材はプラスチックですが既に一度塗ってありますのでそれに「足付処理」はしていますからプライマーも必用ありません。

ただ「クリアー」だけだとハジキ易いという事もあるので「ベースクリアー」(バインダーとも言いますかね)を塗る場合もありますが、私的には何も塗らない方が艶引け等の心配もないので直接クリアーをウェットで塗っています。ちゃんと脱脂が出来ていればドライコートと何かも必用無いんですよ。むしろ肌が荒れる可能性があるのでそれも必要ないかと思っています。


ちなみに元の傷があった時の状態はこちらで、それを削ってレッドキャンディーを筆指ししたのがこちらです。


とりあえず現状では「ここに傷があったんだけど」と指摘しても解らない仕上がりに出来ていると思いますのでご安心下さい。


こちらも既に強制乾燥は終えてますので金曜日夕方には発送可能になる予定です。
もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/20
 
jpg画像 インプレッサテールランプ一個 傷修正 本塗り前(img1165.jpg) -1165- インプレッサテールランプ一個 傷修正 本塗り前

こちらは以前お納めしたテールランプで、取り付け時に誤って角の一部を傷付けてしまったとの事で修正を御依頼頂いたテールランプです。これ一個だけです。

3ミリ程度削れてしまった部分にはレッドキャンディーにしたクリアー(2液ウレタンです)を筆で塗りその後固まったら多少研いで滑らかにしています。

で、全体を#15000程度で足付処理した状態がこれになります。

たった数ミリの傷でしかも角の隅っこなので「ここまでしなくても…」と思われるかも知れませんが、一度気にすると延々(じゃなくて永遠ですかね…)気にしてしまうのでしょうね。結局「出来る範囲で出来るだけの事を」と言う事で承りました。

確かに以前のプロフィット(自動車板金塗装)でも、ボンネットについた1ミリの飛び石傷に10万円も15万円も掛けて(しかもわざわざ何時間も掛けて来て)直して欲しいといったご相談は多々頂きました。
ただ走る車である以上は直してもまた傷はつくので「せめて10個くらいになったら来て下さい。どうせボンネット一枚塗るので費用は余り変わりありませんから…」といって断るのに大変だった記憶があります(苦笑)。名古屋から来て新幹線で帰っていった方もいらっしゃいましたね…(恐)。

ただその殆どの方が「以前他で直して嫌な思いをしたから」と言う事だったので、となると一つ一つの仕事が相当ハイプレッシャーになりましたから、「この先人を雇って作業を任せるといった事は難しい」と思い先が見えなくなってしまったと言うのもありますね。
歳を取って経験は積めても体力が落ちてしまえば仕上がりを維持するのは難しいですしね(と言うかその時点で自動車業界の将来が見えなくなっていましたので…)。


今は当時の塗装とは全く違う内容ですので(違うんです)、お蔭様で今後も長く続けて行こうと思える状況にはなりました。相変わらず労働時間は長いですが(苦笑)、以前みたいに鬼気迫る状況(爆)ではありませんから結構のんびりやらせて頂いてます。有難い限りなんですよね。

2012/06/20
 
jpg画像 スターバックスタンブラー 本塗り完了です!(img1164.jpg) -1164- スターバックスタンブラー 本塗り完了です!

お待たせしました!こちらは本日無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

既に強制乾燥も行っていますので2日程寝かして組み付けしたら完成予定となります。金曜日の夕方には発送可能になるかと思います。

色はMITSUBUSHIの純正色「ディープグリーンマイカ」で、カラーコードは「F15」で承っております。色見本帳の貸し出しも無しでこの色を指定されて来たという事は、恐らくこの色の車体を所有しているか、または所有している方へのプレゼントかといった所でしょうか。お揃いで色を揃えるのはお洒落で良いですよね。

私も今年こそは何か自分の所有物を好みのカラーで塗りたいと思う次第です(実はちょっと企んでます…)。


それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。
もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/20
 
jpg画像 レクサスCT200hエンジンカバー結晶塗装承りました!(img1163.jpg) -1163- レクサスCT200hエンジンカバー結晶塗装承りました!

先日無事到着しましたレクサスのエンジンカバーです。この度のご依頼、誠にありがとうございます!

素材は見ての通りプラスチックで、ただ結晶塗装となると焼き付け時に120℃以上の熱を掛けますから「変形」の可能性はあります。

今回もそれが懸念材料ではあるのですが、オーナー様的にはやはり結晶塗装をご所望のようですので今回の御依頼に至りました。

まあ確かにこのままだと「プラスチック感」が強いのでチープ感はありますし、単に色を塗るよりも結晶塗装の方が重量感が出て金属的には見えますからね。解ります解ります(営業的ですいません…)。


しかしこの部品、樹脂自体に色が付いた(色を混ぜて作った)「着色樹脂」かと思われますが、もしかしてこれは「アルミ素地」をイメージして作られているのでしょうか…。となると、まだ当面は塗装屋の仕事もありそうなので助かります。
これを見て、とてもアルミ鋳造製品のそれにはどうしても見えませんからね…。


それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
改めましてこの度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/06/20
 
jpg画像 プレオのテールランプ一式も無事到着したようで・・・(img1162.jpg) -1162- プレオのテールランプ一式も無事到着したようで・・・

昨日は台風が凄かったですが皆さん影響は無かったでしょうか。私は危うく反対車線に飛ばされるところでしたが(間違え下カブで来てしまっておりまして…)何とか無事帰宅出来まして本日も滞りなく作業は進行しますのでどうぞご安心下さい。


画像は先日お納めしたプレオのサイドマーカーで、こちらのオーナー様からもご感想のメールを頂きましたので紹介させていただきますね。

「本日午後無事到着しました。まず見て思ったのがこれって塗装?
とつい疑ってしまうほどきれいな仕上がりで、異なる材質で作られた社外品テールのようで大変満足しています。
この濃度でしたら平気でディーラーにも行けますので、その辺りもとても助かります。(とはいえ夕方からはいい雰囲気が出そうです 笑)
またインパネ等でお願いする機会があるかもしれませんが、そのときは宜しくお願いします。」

との事です。いやはや有難いお言葉恐縮です。こちらこそ今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!


画像のサイドマーカーは非常に小さな部品ですが(御依頼頂いたメインはもっと大きいテールランプです)、こういった小さい部品を近くで撮影した画像が結構好きだったりします。気分的には万華鏡を覗くようなワクワク感がありますよね(病)。

元々ある文字の凸凹も綺麗に浮き出ているのが恰好良いですよね(壊)。

ちなみにその文字の中に「PMMA」と記載されていますが、これは樹脂(プラスチック)の種類を示しているのであって、今回のこれは所謂「アクリル」の事になります。
アクリルは別名「匂いガラス」と呼ばれていたりして、確かに足付処理などで削っている時は何ともいえない特徴的な匂いがします(笑)。

塗装が面白い所としては、対象となる被塗物素材が色々あるからと言う事でもあるんですよね。難しい所でもあるのですが知れば知るほど面白いのです(まあドツボです。笑)。


この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/06/20
 
jpg画像 ベンツテールランプは無事届いたようで・・・(img1161.jpg) -1161- ベンツテールランプは無事届いたようで・・・

先日お納めしたメルセデスCLS350のテールランプですね。オーナー様よりご感想頂きましたのでちょっと紹介させて頂きます。


「テールランプ確認致しました。有り難うございました!
美しいです…ダブルスモークいいですね…この常人には理解不能(笑)なニュアンスをここまで具現化?できる高畑さんはやはり常人ではなかったのですね(笑)
 単にスモークにするだけなら他の方法で安くあがりましたが、モノが高価なだけに品位を下げてしまうのが納得いかず、今回初依頼させていただきました。
 スモークに5万か…と、葛藤がありましたが、プロフィット日記を読ませていただいて、これまでの作品を拝見し高畑さんが日々進化しているのが伺え、お任せするに 至った次第です。
 自分も技術職ですが(分野違いますけど)技術料って、こういう仕事に払うなら誰もが納得するでしょうね。
 完全硬化を待ち1ヵ月位はこのまま箱入りにしておこうかと(^_^;)」


との事です。
いつもメールから丸ごと抜いて紹介してしまうのでちょっとマズイかと思いましたが(爆)、このご様子だと多分大丈夫ですかね(笑)。
それにしてもクリスマスプレゼントを貰った子供のような喜び方で、ただそれだけに私としても嬉しいです。有難いお言葉、誠に恐縮で御座います。


特に、

>スモークに5万か…と、葛藤がありましたが

は皆さんあるかと思います。確かにネットで探せばもっと安くスモーク塗装やってくれるショップさんもあると思いますから自分好みのお店にご依頼されるのは全然良い事だと思います。
当店も勿論得意なことと不得意なことがありますから無理して仕事を取ろうなんて考えていませんので…。

ただ私的に目指しているのは、余り過度の装飾は行わない「塗装そのものの美しさ」といった感じでして、それにオーナー様のご希望が合うような微調整(例えば濃さなど)を加えるとなるとやはり結構大変な作業ではありますのでどうしても費用は高くはなってしまいます。


そもそも当店の塗装の場合、絵を描いたり派手な色のグラデーションなどとは違ってかなり地味な塗装なので(苦)、ちょっとした事でも誤魔化しが効かない所もありますからやはり神経は擦り切れます。まあそれが好きでやっているんですけどね(笑)。
派手な装飾よりも素材(塗装)本来の美しさが上手く表現出来れば…と思ってやらせて頂いてます。理想は「え?これ塗ってるの?!」ですかね(爆)。


こちらこそこの度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

2012/06/20
 
jpg画像 時価総額は・・・(img1160.jpg) -1160- 時価総額は・・・

久しぶりにイエローを塗った気がします。奥はいつものブレンボレッドですね。

全部で10個一気に塗りましたが流石にここまでの量となると一日掛かりの作業です。

ただ「一日でこんなに塗るんじゃさぞ儲かるんじゃ…」はちょっとした勘違いでして(苦笑)、手前のイエローのキャリパーはいつものブレーキ屋さんからの依頼ですから私が頂くお金は微々たるもので(苦)、奥の赤いキャリパーは私のお客さん(業者さん)からのご依頼品ですが、こちらもサンドブラスト処理(旧塗膜剥離)から清掃・マスキングまでの一番大変な作業はブレーキ屋さんにお願いしていていますから当然費用(外注費)は発生しています。
キャリパー4個の下地処理分での私の儲けは¥8,000だけですからとてもボッたくれる余地はありません(苦)。


まあ大切なのは「仕事がある」と言うことで、やった分だけ頂ければそれで十分だとは思っています。有難い限りですね。

2012/06/20
 
jpg画像 サングラスフレーム 本塗り完了です!(img1159.jpg) -1159- サングラスフレーム 本塗り完了です!

ベースコートの黒を塗ったら艶消しクリアーを塗って無事本塗り完了です。お待たせしました!

この後60℃40分以上の熱を掛けて完全硬化させ(マニュアル上の定義です)、数日寝かしたら組み付けをして完了となります。

組み付けになりましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!」


しかし川崎地区も大分雨が強くなって来ましてどうやら徐々に台風が近づいている模様です。ただ何かの間違いでか今日もカブで出勤してしまったのでこれからの帰り道がちょっと心配です(恐)。

しかも私のカブには塗料や納品製品が運べるようにと荷台に巨大なプラスチックケースを積んでいるので(これのせいで良く職務質問に捕まります)これが風に煽られると非常に怖いんですよね。全天候型として本当に「箱」なので風の抵抗をモロに受けてしまうのです。

うーん、帰りは裏道で帰った方が良さそうですね…。

2012/06/19
 
jpg画像 サングラスフレーム 本塗り準備完了です!(img1158.jpg) -1158- サングラスフレーム 本塗り準備完了です!

ちょっとタイミングがズレましたが無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

画像は本塗り直前の状態ですね。固定方法は既存の蝶番部分に、塗装固定用として用意しているメガネフレームをネジで固定しています。
サイズさえ合えばこれが一番確実ではありますね。

良く脱脂清掃してエアーブローをしたらいよいよ本塗り開始です。

2012/06/19
 
jpg画像 パソコンケース「表」 サフェーサー塗布(img1157.jpg) -1157- パソコンケース「表」 サフェーサー塗布

見た目的には余り変わりありませんが、先ほど塗ったプライマーとは全く違う材料で使用用途も違います。

と言っても実際にはこのサフェーサーを塗るなら先ほどのプライマーは省略しても良いのですが(殆どの塗装屋さんはそんな事はしていないかと…)、実際にはちゃんとマニュアルに「亜鉛メッキ鋼板」と「アルミニウム」にはエッチングプライマーを塗布って書いてあったりします。ディーラーでは全くしなかったですけどね(苦笑。やるように指導されていません。むしろどこも売り上げが優先かと…)。

2012/06/18
 
jpg画像 パソコンケース「表」 プライマー塗布(img1156.jpg) -1156- パソコンケース「表」 プライマー塗布

続けて表側にプライマーを塗布します。プライマーの色はちょっとグレーっぽい色をしています。

これを厚く塗ると非常に危険な状態となり、「いつまで経っても乾かない」といった状態になります。ラッカーサフェーサーとは違いますので…(塗装屋さんでもこの辺を勘違いしてトラブルが多いらしいです)。

ここは比較的薄膜で抑え、「厚み」が欲しい場合は続けてサフェーサーを塗ります。こちらは主剤と硬化剤を混ぜて出来る「2液ウレタンサフェーサー」ですので比較的厚塗りが可能です。

ただかといって一気に膜厚をつけると内部に溶剤が閉じ込められてしまいさらに激しいトラブルが発生します。溶剤篭りによる巨大ブリスター(膨れ)ですね。

こういったトラブルはどうしても時間に追われてしまう見習いの時代に多く経験します。
焦ってやればロクな事は無いと解っていても経験不足の為に作業効率は悪いですから「どこかで取り戻してやろう」なんて出来もしない事をやってしまうとドツボにハマります。

まあ「成功から学ぶ事は無い」とはよく聞く言葉なので失敗出来る時に失敗しておく方が後で楽ではあるんですけどね。

私は危うく車2台を燃やす所でしたが(いやその内一台はプラスチックパーツが溶けていましたが…)、お蔭で本当に燃やしてしまう事態は免れているのだと思います。赤外線ヒーターの取り扱いは気を付けましょう(紙が接触すると引火します…恐)。

2012/06/18
 
jpg画像 パソコンケース「裏」 プライマー塗布(img1155.jpg) -1155- パソコンケース「裏」 プライマー塗布

良く脱脂清掃したら最初にパネル裏側にプライマーを塗布します。

裏側はヘアーラインもきつく無いのでプライマーのみでOKとし、これが乾いたらひっくり返して表側に移ります。

2012/06/18
 
jpg画像 パソコンケース 下地処理D(img1154.jpg) -1154- パソコンケース 下地処理D

フロントパネル部分も両サイドにこの「深過ぎるヘアーライン加工」が施されていますので、ある程度削ったらプライマー&サフェーサーの充填で平滑な下地を造る事にします。

このフロントパネルは中央に「艶々真っ黒のアクリル板」が貼ってあり、どうにもそれはガッチリ両面テープで固定されていて、無理に外そうとするとアクリル板は割れてしまいそうなのでマスキングで作業しています(そもそも外して欲しいとか言われてません。この辺はいつも独自に判断していますので)。


ここは丸いダブルアクションサンダーだと作業し難いので四角いオービットサンダーで作業しています。
結局の所、小物塗装でも色々な工具は揃えていないと不都合なんですよね。


小物塗装は比較的独立し易い所もあると思うのですが、それでも最初に揃える物と環境を考えると結構なお金は掛かります。

ただ幸いにして私の場合は「自動車修理塗装」からのスタートだったので、その時は結構単価が良い仕事でしたから(要はハイリスクハイリターンといった感じです)工具を揃える予算はそこそこあったと思います。当然消耗度も激しかったので維持費も掛かりましたが、それでもその時の環境が無ければ今持っている工具を揃えるのは難しかったと思います。こんなサンダー一個でも5万円とかしますからね…(その分長持ちはしますし消耗部品は取り寄せ可能ですから壊れても何度も復活可能です)。

2012/06/18
 
jpg画像 パソコンケース 下地処理C(img1153.jpg) -1153- パソコンケース 下地処理C

側面のアルミパネルはどうやら「2枚」を張り合わせて作られているようで、このナッターは穴の開いたパネルの裏から打ち込んであり、その上に表側の深いへアーラインが施された化粧アルミパネルを張ってあるようです。これはこれで随分と凝っていますけどね…。

裏側はこの突起があるので125mm径のダブルアクションサンダーでは隙間に入りませんから75mm径のダブルアクションダンサーで対応します。

2012/06/18
 
jpg画像 パソコンケース 下地処理B(img1152.jpg) -1152- パソコンケース 下地処理B

この大きな側面パネルは表は「艶有りレッドパール」で、裏側は「艶消し黒」で承っています。ですので当然裏側も下地処理が必要です。

中央には吸音?の為にスポンジシートが貼ってあり、それを囲むようにスチール製の枠がネジで固定されています。画像に写るフジツボみたいな突起がそれですね。


しかしこの薄いアルミパネルにネジ受けが付いているってちょっと有り得ない気が…。

まさか元々は10mm厚のアルミ板をフライスで削り出している?!と思って良くみたら違いました(苦笑)。

2012/06/18
 
jpg画像 パソコンケース 下地処理A(img1151.jpg) -1151- パソコンケース 下地処理A

外装のアルミパネルには「ヘアーライン仕上げ」(毛のような細いライン状の傷を一方向で無数に着けた模様)になっていまして、ただこれはいつものように「表面を削ってプライマーを塗れば」と軽く考えていたのですが、実は全くの勘違いだったようです…(苦)。

このヘラーラインは随分と彫が深いようで、#120のペーパーをダブルアクションサンダーに貼ってガンガン削ってもまるで取り切れそうもありません。ちょっと(と言うかかなり)油断していました…。

無理やり掘り込んで表面がウネるような凸凹になっては困りますので、ある程度削ったら諦めてサフェーサーを塗る事にします(プライマーの厚塗りはタブーですので)。

2012/06/18
 
jpg画像 パソコンケース 下地処理(img1150.jpg) -1150- パソコンケース 下地処理

先週PCデポに行く用事があったのでパソコンケースコーナーを覗いたらこれと同じモデルが売っていました。その中でも飛び抜けて大きかったのでやはり普通の箱では無かったようですね…。

で、御依頼内容も「艶消し黒」と「艶有りレッドパール」の二種類の組み合わせで部品点数も多い為、各部品の画像を印刷してそれぞれ間違えないように番号を書いておき簡単な仕様書を作っておきます。


画像に写るのはパソコンケースの四方に付く「取っ手」のような部品ですね。これは艶々のレッドパールで御依頼頂いてます。

2012/06/18
 
jpg画像 メーターカバーと内装パネル塗装 完成ですA(img1149.jpg) -1149- メーターカバーと内装パネル塗装 完成ですA

良く「漆黒」と言いますが、あれは黒味の事を指している訳で「艶」の事ではありません。

では「漆」と「塗料」(実際には「天然樹脂」VS「合成樹脂塗料」)はどちらが艶があるのか?という事は既に試した方が居ます。

恐らく私が今の「小物塗装」をいつかはやろうと思ったきっかけがその方のサイトで、もう10年以上前ですが当時は今ほどデザインや美観が大衆的では無かった時代で、その時すでに塗装をそういった事に活用していた方でした。本来は建築内装の塗装が本業の会社のようでしたが、趣味を兼ねてかそういった業務をして紹介していました。

残念ながらそういった事業は中々商売としては難しかったらしく(解ります。笑)その後は進展しなかったらしいのですが、その時同じように検証していたのが「漆と現在の塗装、どちが艶があるのか」といった事でした。そもそも私はこれを検索していてそのサイトを見つけたのだと思います。

結果的には最初に申し上げた通り、漆は「艶」では無くその色や特性が特別であって、現在の塗料と比べる物では無いとの事でした。
艶はここまでは出なくても、口に付ける食器などには「天然の物だから安全」という事ですね。そもそも耐候性が非常に弱いですし…(その後に読んだ書物ではエポキシ樹脂に非常に似ているそうです)。


話は逸れてしまいましたが、とにかく「有り得ない程の艶」には仕上がっていると思いますので(笑)ご安心下さい。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/06/18
 
jpg画像 メーターカバーと内装パネル塗装 完成です!(img1148.jpg) -1148- メーターカバーと内装パネル塗装 完成です!

こちらもお待たせしました!メーターカバーと木目調だった内装部品、ピアノブラックで完成となります(って単なる「艶々の黒」ではあるんですが…笑)。


塗装の良い所は素材に関係無く仕上がりを統一出来る事で、金属でもプラスチックでもそれぞれ専用の下地処理さえすれば「上塗り」自体はどれも同じですから見た目も同じになりますよね。紙ですら見た目は金属同様に出来る筈ですので(紙は無いですがひょうたんなら塗らせて頂きましたね。笑)。


もう一枚画像あるので紹介します。

2012/06/18
 
jpg画像 BMWリヤリフレクターレンズスモーク塗装 完成ですA(img1147.jpg) -1147- BMWリヤリフレクターレンズスモーク塗装 完成ですA

光が当たるとこんな感じです。ちゃんと光が反射しているのが解りますよね。

スモーク塗装の場合は「単に黒を薄く塗る」といった事とは違い、「塗膜自体に透過特性を持たせる」といった事が必要となります。いつも塗っている黒とは全く違う塗装と言う事ですね。

ただ先ほどのバイクパーツのトップブリッジとは違い「下地処理」は足付処理だけですから費用としてはあちらよりも若干安く済んでいます。今回これの費用は税込で¥10,080ですね(複数割引済みです)。

しかしこれにしても探せばこの費用よりも安い社外品のスモークレンズは売っているかも知れません。

ただ製品自体のクオリティを考えると純正部品は間違いがないですからね。水が染み込んだり走行中脱落したり、いざ嵌めてみようかと思ったらサイズが大きくて削らないと入らない(酷)なんて事もおあったりと…。

と言う事を経験すればやはり確実な方を選ぶんでしょうね。
まあ私の場合は余り学習能力が無いので同じ失敗を繰り返していたりするのですが…(苦)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/06/18
 
jpg画像 BMWリヤリフレクターレンズスモーク塗装 完成です!(img1146.jpg) -1146- BMWリヤリフレクターレンズスモーク塗装 完成です!

こちらもお待たせしました!先週強制乾燥(60℃40分以上)済みでしたので本日完成となります。一応夕方以降で発送可能です。

画像で見るとちゃんとスモークは掛かってます、反射板としての役目はちゃんと残っていますのでご安心下さい。

その画像もありますので続けて紹介しますね。

2012/06/18
 
jpg画像 インプレッサテールランプ(from静岡) 「ダブルスモーク」承りました!(img1145.jpg) -1145- インプレッサテールランプ(from静岡) 「ダブルスモーク」承りました!

こちらは先週到着していたインプレッサのテールランプですね。

二ヵ月くらい前に某(笑)ディーラーマンの方の同型のテールランプを「レッドキャンディー+スモーク」で御依頼頂きまして、納めたその仕上がりを見て気に入って頂けたようでして今回の御依頼に至りました。同じインプ乗りでも売る側と買う側ですから面白い御関係ですね(笑)。

ただ今回はあの時の仕様とは違う「ダブルスモーク」での御依頼となります。

インプレッサ「ダブルスモーク仕様

またハイマウントランプも一緒に御依頼頂いておりまして、こちらは薄目程度のスモークで承っております。


それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございます!

2012/06/18
 
jpg画像 バイクトップブリッジ塗装 完成ですA(img1144.jpg) -1144- バイクトップブリッジ塗装 完成ですA

費用の内訳としては、

下地処理(サンドブラスト処理〜プライマー塗装)が¥3,000で、塗装はベースコート塗って艶消しクリアー(2液ウレタン)の費用が¥8,000です。

税込合計¥11,550ですね。

ちなみに「激安コース」でも対応は可能ですが下地処理だけは変わりありませんので(激安コースだからといって剥がれるような事はありませんので)今回のようなケースだと余りお得ではありません。

例としては、下地処理¥3,000は同じで塗装費は¥4,800で、税込合計は¥8,190です(それぞれ複数割引済みです)。

その差は¥3,360ですから、屋外保管だとしたら紫外線で塗装が劣化してしまう事を考えればちゃんとクリアーを塗るお任せコースの方が良いですよね。

ちなみに「剥がれても良いからもっと安くやってくれ」はお受付出来ません。当人が承知の上なら良いのですが、第三者がその後の塗装の状態を見て「これひどいね、どこでやったの?」と思われる可能性があるので、これは信用問題だから難しいのです。

そもそもお寿司屋さんに行って「まずくても良いからもっと安くしてくれ」なんて言えませんよね。基本的には同じことかと…。


ただ塗装に関して不透明な部分も多く費用もお店によってピンからキリまである(と思う)ので、私の場合は「そのお金はこういった作業や材料に使われています」といった事が出来るだけ伝わるようにはしています。まあ普通は出したくない所なのですが(苦)、「新しい物を買うよりも高いけど」を説得するにはそれくらいは必用なのかとも思っていますので…。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/06/18
 
jpg画像 バイクトップブリッジ塗装 完成です!(img1143.jpg) -1143- バイクトップブリッジ塗装 完成です!

お待たせしました!バイクのハンドルを固定するトップブリッジは艶消し黒で塗装完成です。

見た目は缶スプレーで塗ったのと余り変わりませんが(苦笑)、一応使っている材料と行っている下地処理はちゃんとやっているつもりですので自家塗装とはまるで違う物かとは思っています。

ただそういった事も実際の作業工程を見てみないとユーザー側には解らない事だと思いますので、一応それを解消するべくこの場で各作業を画像付きで紹介していたりします。じゃないとこれに1万円の費用はボッタクリかと思われ兼ねませんからね(苦笑)。


続けて費用の内訳も紹介しますね。

2012/06/18
 
jpg画像  バイクトップブリッジ 本塗り完了です!(img1142.jpg) -1142- バイクトップブリッジ 本塗り完了です!

こちらも無事本塗り完了しております。お待たせしました!

画像はまだ艶消しクリアーを塗ったばかりで、これから徐々に艶は消えていきます。本塗り時は吊るして塗っているので裏も塗ってあります。


元々の素地はザラザラとした「梨地」で、これにたっぷり色を塗っても余り意味が無いので塗装方法自体はいつも通りです。

ちなみに艶消し仕様の時に使っているクリアーはいつも使っている艶ありのクリアー同様に2液ウレタンのタイプで、主剤と硬化剤を混ぜて作るタイプの物です。ですので見た目は同じでも缶スプレーのそれとは性能が全く違います。耐候性・耐溶剤性・耐擦り傷性などですかね。


それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。
もう少々御待ちくださいませ!

2012/06/16
 
jpg画像 メーターカバーと内装パネル 本塗り完了ですA(img1141.jpg) -1141- メーターカバーと内装パネル 本塗り完了ですA

御依頼は「ピアノブラック」との事で、本来のピアノ塗装の仕上げとしては「激しいポリッシュ」といった工程がある筈なのですが、今回の御依頼では「お任せコース」なのでこのポリッシュ作業(磨き作業)は行わないのが基本となります。要は「塗りっぱなし」と言う事ですね(勿論強制乾燥の上「完全硬化」はさせます)。

ただこの「塗りっぱなし」と言うのを適当な仕上がりという事では無く「塗らなくても充分見れる仕上がり」と言うレベルには出来ていると思います。自分で言うのは何ですが…(なので画像を紹介している訳ではあるのですが…)。


最初の「木目調」の状態ではゴミが大量についていたのであれも「塗りっぱなし」ではあるのですが、少なくともそれと同じではありませんのでご安心下さい。「磨かなくても済む仕上がり」と言うのを目指してはいますので…。


それではこちらも完成しましたら改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/16
 
jpg画像 メーターカバーと内装パネル 本塗り完了です!(img1140.jpg) -1140- メーターカバーと内装パネル 本塗り完了です!

元々艶消し黒に塗られていましたが、ちゃんと新たにベースコートの黒を塗ってクリアーを塗っています。ここまでテロテロに仕上がると何か笑ってしまいますよね。

塗装は当然塗り過ぎると「タレ」が生じる訳で、塗り足らなければ肌は荒れてしまいます。「荒れる」という程でないにしろ「肌目」は残らない方が良いですね。ここで行っている塗装は「修理」では無いのでとにかく美しく仕上がれば良い訳ですので(修理は「再現」です)。


パネルの画像もあるのでそちらも紹介しますね。

2012/06/16
 
jpg画像 メーターカバーと内装パネルも(img1139.jpg) -1139- メーターカバーと内装パネルも

こちらは「ピアノブラック」(艶有り黒)で御依頼頂いていますメーターカバー一式と内装パネルですね。無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

手前のパネルは見た目は木ですが素材はプラスチックです。木目柄のプリントの上にクリアーが塗ってあるだけで特に剥がす必要はりません。

ただゴミの付着がちょっと多かったのでそれらは研ぎ落として平滑に仕上げています。

2012/06/16
 
jpg画像 BMWリフレクターレンズスモーク塗装 本塗り完了です!(img1138.jpg) -1138- BMWリフレクターレンズスモーク塗装 本塗り完了です!

そしてスモーク塗装完了です。お待たせしました!

濃度は「標準」ですが実はそんなにタップリスモークを塗っている訳ではありません。反射板のように底の浅いレンズの場合ちょっとのスモークでも結構Kく見えます。

ですのでちゃんとリフレクターレンズとしての役割(反射)はちゃんと残っていますのでご安心下さい。

って言うだけだと独りよがりと言うか言い訳っぽいので(笑)、完成時にはちゃんとそれが解るような画像を紹介出来るようにしますね。

来週半ばまでには完成予定です。もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/16
 
jpg画像 BMWリフレクターレンズスモーク塗装 本塗り準備完了です!(img1137.jpg) -1137- BMWリフレクターレンズスモーク塗装 本塗り準備完了です!

こちらもお待たせしました!BMWのリヤリフレクターレンズです。

「リヤバンパーにこの赤(と言うか朱色)は要らない」との事で今回スモーク塗装を御依頼頂きました。確かに気になり始めると毎回そこばかり見てしまうんですよね…。


と言う事で、良く脱脂したらエアーブローして、プラスチックプライマーを塗布してスモーク塗装開始です。

2012/06/16
 
jpg画像 サングラス分解(img1136.jpg) -1136- サングラス分解

状態は非常に良いのでこれも簡単な下地処理(足付処理)のみで塗装可能です。

塗るのは「柄」の部分で、レンズ自体を固定している金属製のフレームは既に艶消し黒なのでこれはこのままです。今回は柄の部分を「艶消し黒」に塗ります。


ちなみにバイクのトップブリッジも艶消し黒ですのであちらと一緒に本塗りを行います。小物塗装はこうやって採算を合わせている訳ですね(苦笑)。もう少々お待ちくださいませ!

2012/06/15
 
jpg画像 BMWのリフレクターレンズ 下地処理(img1135.jpg) -1135- BMWのリフレクターレンズ 下地処理

こちらもお待たせしております。BMW5シリーズのリヤバンパーに埋め込まれているリフレクターレンズ(反射板)ですね。

左側が足付け処理済みで右側が処理前の状態です。

この塗装前の「足付け処理」は単に被塗面に傷を付けているだけですが、塗装前には必ず必要な事で、これをやらないとこの後に塗る塗装が十分に密着しません。塗料は接着剤とは全く違うのです。

昔はこれを耐水ペーパーでの水研ぎで行っていて、その後不織布に研磨剤(粒子)を付着させた「スコッチブライト」(これは3Mの商品名ですけどね。台所のスポンジの裏に付いているアレです)が登場し、今は布に研磨粒子を付着させた物が主流となっています。

前者の「耐水ペーパー」はコシがあるので細かい箇所の足付処理には向いていません。主にライン出しの「研ぎ」が必用な場合に重宝し、また水研ぎだとカラミ難いのでペーパーが長持ちします。何よりもコストが安いですね。

その後に出た「スコッチブライト」はタワシのような使い方が出来るので、それにウォッシュコンパウンド(液体コンパウンドで「クレンザー」のような物です)と水を付けて清掃と脱脂と足付処理が一緒に出来ます。ただし肌が落とせないのとピッチタールや鉄粉などは取れにくいのでペーパーとの併用が良いですかね。塗膜を削り過ぎないといったメリットがあります。デメリットとしては余り長持ちしない、ですかね(使っている内に研磨粒子が取れてしまいます)。

で、今主流の布状のタイプは「空研ぎでもカラミ難い」「傷の深さが安定している」など非常に使い易いのでテールランプの足付処理にはかなり重宝しています。ただコシが無いので深い傷の除去には向いていませんね。


実際にはどれが良いという事では無く、さらにこれに空研ぎペーパーも加えて「どれもが必要」といった感じですね。塗装の下地作業と言えば「研磨」に尽きますので…(お蔭で年中手がボロボロですが)。

2012/06/15
 
jpg画像 スターバックスタンブラーも(img1134.jpg) -1134- スターバックスタンブラーも

こちらもお待たせしております。スターバックスのタンブラーですね。

こちらもプライマーは塗布済みで、他の作業と並行して作業進行しておりますが、予定通り6月中には十分間に合う進行具合ですのでご安心下さいませ。

2012/06/15
 
jpg画像 バイクトップブリッジ プライマー塗布(img1133.jpg) -1133- バイクトップブリッジ プライマー塗布

先に裏側にプライマーを塗っておき、数分経ったら乾いているので反対にして表側もプライマーを塗布します。

吊るしてやれば一回で済みますが、裏側はちょっと歪な形をしているのでプライマーがしっかり入らないと残念な事になるので置いて塗っています。

本塗時はボルト穴にワイヤー(じゃなくて針金)を通して吊るして塗ります。トップコートは表がメインですからね(ぶっちゃけ裏は塗らなくても大丈夫といえば大丈夫なのです。塗りますけどね。笑)。


私が最初に塗装を習った上司(所謂「親方」)は結構(と言うか相当)口うるさい方で、ボンネットの裏側を塗る時なんかも方向を凄く気にして言います。

ボンネットの裏側は「骨」が沢山あってそれがあらゆる方向を向いている為、塗装の基本である「被塗面に対して直角に」は難しくなります。地面からは斜めの方向に塗る必要が多々あるという事ですね。

ただ最後のコートだけは塗る場所はボンネットの前側から塗るように、みたいな感じで言われます。理由としては、ボンネットが車体に装着されればそれを見えるのは前か横しかなく、後ろの方(フロントガラスの方)からは絶対に見えませんからね。

なので「ボンネットの裏側は前方から見た場合を想定して仕上げろ」みたいな感じで言われ続けました。

正直な所、当時はうっとうしい(謝)と思う事もよくありましたが、今思えばそういった癖は最初の段階で付けておかないと後では絶対に身に付きませんから(誰でも楽をしたいですからね)本当に良かったと思います。新品のマスキングテープに最初についているヒラヒラを残したまま貼るだけで言う方でしたからね…。
危うくノイローゼになる所でしたが、逆に私がいい加減な性格だったので良かったのだと思います。細かい性格だったら恐らく事件になっていたと思います(爆)。

2012/06/15
 
jpg画像 バイクトップブリッジ サンドブラスト処理完了(img1132.jpg) -1132- バイクトップブリッジ サンドブラスト処理完了

サンドブラストを終えた後にはリン酸処理を行っています。サンドブラストを行った場合はリン酸処理は省いてもOKなのですが、脱脂清掃も兼ねて考えてリン酸を使ってしまえばそんなに手間では無い場合ではこうしています。

以前はちょっと勘違いしていたのですが、リン酸は単に金属表面のエッチング(溶かします)だけかと思っていましたが、その時に出来るリン酸被膜によってその後の塗装の密着性がすこぶる良くなるそうなので(ネットで調べてみると色々出てきます)手間で無ければ(予算の範囲で出来るならばって事で…)セットで行うようにしています。

こうわざわざ言うのがちょっとイヤラシイですけどね(苦笑)。
まあここも基本的には営業目的のページですのでご理解下さいませ。

2012/06/15
 
jpg画像 バイクトップブリッジ 素地調整(img1131.jpg) -1131- バイクトップブリッジ 素地調整

見たところはアルミの無垢なのですが、恐らくこのまま車体に装着されていたと思われますので表面はアルマイト加工がされていると思います。なので全体にサンドブラストを掛けておきます。


網の下にあるのが「メディア」と呼ばれる物で、対象や用途によって色々種類を替えます。
塗膜の剥離用となると結構粗目で良いのでアルミナの#60くらいですかね。

よく見かけるガラス工芸の細工などにはガラスビーズなどを使うようです。
プラスチックには「ココナッツの殻」なんていうのもあるらしいですね。
これらをエアーの力で勢いよく対称に当てて作業します。アルミナ#60や珪砂は激しく痛いので無防備では絶対に無理です(勿論経験済みです)。

2012/06/15
 
jpg画像 ISUZU117クーペヘッドカバー&オイルキャップ結晶塗装 完成ですB(img1130.jpg) -1130- ISUZU117クーペヘッドカバー&オイルキャップ結晶塗装 完成ですB

何故か笑ってしまいそうですが(謝)、理由はこのオイルキャップの存在感でしょうね。イスズさんも随分とマニアックな所に凝った事をしているようでして…。他にこんなの見たことが無いですので(笑)。

ただこのオイルキャップも元々はバリと言うか段差も結構ありました。そのままだとポリッシュ出来ないので(窪んだ箇所が当たらないので)最初の段階で全体をかなり削ってフォルムを作り直しています。しかしそもそも新車でここまで輝いていたかどうかは疑問です(苦笑)。


ちなみにこの型のタペットカバーは今後も値段確定ですので参考として費用とその内訳を紹介しておきますね。


・ヘッドカバー結晶塗装費・・・¥20,000
・旧塗膜剥離費・・・¥5,000
・凸部研磨費・・・¥4,000
・オイルキャップポリッシュ&塗装費・・・¥10,000

税込合計・・・¥40,950−


となります。

調色費は必要ありません(5分以内に終わらせる程度の「大体似た感じで」といった内容です)。

オイルキャップについては「ヘッドカバーの付帯作業」と言う事で1万円の費用となっていますが、これ単体で御依頼頂いてもこの値段では出来ませんので何卒ご了承くださいませ…(これに費やしている時間からしてこの費用では経営が成り立ちません…苦)。


しかし今後の自動車の形としては、「エンジン」と言うのは無くなって「モーター」に変わってくるのでこの「結晶塗装」もいつかは必要無くなると思います。

ただモーターもそれなりに熱を出す訳ですから、既存のエンジンヘッドカバーのように放熱の為の「フィン」を多数備えた形のカバーリングにでもなってくれれば結晶塗装ももう少し続けていけそうです(←私的な希望からの勝手な妄想です。無理ですね…)。


それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。
この度のご依頼、誠にありがとうございました!

2012/06/14
 
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